ID:R-CH0028 | ||||||
データ収集日:2016年6月15日 | ||||||
読んだ素材:高橋弥守彦(2007)「連語論から見る「"上"+空間名詞」について」『語学教育研究論叢』 24, 97-121 | ||||||
(使用した辞書類:casio電子辞書EB300(「新世紀日漢双解大辞典」,「新明解国語辞典」,「大辞林」,「英漢大辞典」)) | ||||||
行番号 | 読んだ素材 | 協力者の発話内容 | データ収集者の発話内容 | 備考 | ||
ページ | 文章 | 発話 | 日本語訳 | |||
1 | 今日はA[協力者の姓]さんに「連語論から見る「上+空間名詞」について」をちょっと読んでもらいます。普段読む習慣に基づいて読んでもらっていいです。はい,始めていいです。 | |||||
2 | p.97 | 0. 内容提要 本文讨论 “ 上 +空间词 ” 里 的位置性移动动词 “ 上 ” 和空间词的关系。我们将出所词叫做空间词, 将空同词和它构成的短语叫做空间词语; 把移动动词分为三类[表一], 空间词分为五类, 其中处所名词又分为六类[表二]。 |
この連語論の意味は,わかりますか。 | |||
3 | p.97 | 明白。之前看过相关的书。 | わかります。以前関連の本を読んだことがあります。 | |||
4 | 普通あなたが読むときはそれが中国語に訳してあるのを読みますか,それとも直接日本語に基づいて理解しますか。 | |||||
5 | 直接按照日语理解,不会翻译成汉语。 | 直接日本語に基づいて理解します。中国語で訳せないです。 | ||||
6 | ああ。この上の英語のタイトルは読みますか。 | |||||
7 | 読みません。英文不好。 | 読みません。英語は苦手です。 | ||||
8 | 中国語の内容摘要部分は読みますか。 | |||||
9 | 一般看论文没有汉语的内容提要。 | 普通論文を読むと中国語の内容摘要はないです。 | ||||
10 | 論文を読むあなたの普段の読む習慣は何ですか。全部の全編を一通り読みますか,それとも自分が興味がある部分を特に探しながら読みますか。 | |||||
11 | 看论文的话一般会从头到尾看。但是看之前会大致知道这个论文的轮廓是什么。 | 論文を読むならば普通最初から最後まで読みます。しかし読む前にこの論文のアウトラインが何か大体わかります。 | ||||
12 | ん。辞書を引きますか,普通は。 | |||||
13 | 一般没有查字典。因为看的论文基本上是挑的自己能懂的,而且不懂得词特别少。 | 普通は辞書を引きません。なぜなら読む論文は基本的には自分でわかるものを選ぶからです。そのうえわからない単語はとても少ないです。 | ||||
14 | ああ。この論文はどこから探しましたか。 | |||||
15 | 在CiNii[国立情報科学研究所(NII)が提供するデータベースのこと]上。 | CiNii[国立情報科学研究所(NII)が提供するデータベースのこと]上です。 | ||||
16 | この論文を選んだ目的は何ですか。どうしてこれを選びましたか。 | |||||
17 | 目的是,因为之前读过,一直在读这相关连语论方面的书,然后刚好有一篇这篇论文,一直想看,然后趁着这个机会把它看了。 | 目的は,以前読んだことがあるので,ずっとこの連語に関連する方面の本を読んでいるので,それからちょうど良くこの論文があって,ずっと読みたかったです。それでこの機会を借りてそれを読みました。 | ||||
18 | ん,はい。続けましょう。 | |||||
19 | p.98 | 在“ 上” 和名词构成的结构里有“上+空间词”的短语。通过分析“上+空间词”里的位置性移动动词“上”和空间词之间的关系,笔者认为它们并不可以随意搭配,它们的搭配程度是有语法规则可寻的。空间词可以根据它们的形状分为四类:角度性名词如“坡,楼”等、范围性名词如“银行,公园”等、线条性名词如“路,胡同,桥,隧道”等、平面性名词如“地,天空”等。 我们从短语论的角度分析“上+空间词”里的位置性移动动词“上”。“上”表示“移动”时,可以跟角度性名词“楼,山”搭配。“上”表示“到”的意思时,可以跟平面性名词“屋顶,山顶”等搭配。“上”表示“去”的意思时,可以跟范围性名词“银行,工厂”等搭配。“上”表示“来”的意思时,也可以跟范围性名词“我家,我们学校”等搭配。 以上我们分析了汉日对比的角度分析了“上+空间词”里的位置性移动动词“上”与不同空间词语的搭配问题。 | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
20 | 97から98ページのこの中国語部分の摘要はもう読み終わりましたか。 | |||||
21 | 嗯,差不多。 | ん,大体。 | ||||
22 | 摘要部分はどのような内容が書いてあると普通あなたは思いましたか。 | |||||
23 | 摘要。呃,按照之前,它应该是写的研究对象,研究方法,还有它以及会得出什么样的结论。一般会写这些。 | 摘要。おぉ,以前に基づいて,それは書いてある研究対象・研究方法のはずです。また,それは及びどのような結論を得られたのか。普通はこれらを書きます。 | ||||
24 | ん,はい。論文の理解に対して役に立ちますか。 | |||||
25 | 应该会,应该会大致把握这篇论文到底是写什么。 | 役に立つはずです,この論文が一体何が書いてあるのか大体把握できるはずです。 | ||||
26 | p.98 | キーワード くみあわせ むすびつき 基本義 派生義 位置移動の動詞 | ん,キーワード部分は読みますか。 | |||
27 | 关键词也会看。 | キーワードも読みます。 | ||||
28 | キーワードは「くみあわせ」と「むすびつき」あとは「基本義」があるようです。これらの仮名表記と漢字表記の単語は,あなたはどちらがより理解しやすいと思いますか。 | |||||
29 | 假名书写和汉字书写? | 仮名表記と漢字表記? | ||||
30 | ん。 | |||||
31 | 对中国人来说的话,肯定是汉字书写容易懂。 | 中国人にとって,絶対に漢字表記が分かりやすいです。 | ||||
32 | ああ。この二つの単語の意味はわかりますか。 | |||||
33 | 「くみあわせ」和「むすびつき」? | 「くみあわせ」と「むすびつき」? | ||||
34 | ん。 | |||||
35 | 明白。 | わかります。 | ||||
36 | わかるかわからないか? | |||||
37 | 明白。 | わかります。 | ||||
38 | ああ。キーワードは論文と何の関係があると思いますか。 | |||||
39 | 嗯,关键词和论文?我觉得这里面的关键词,应该,「くみあわせ」和「むすびつき」应该是概括了它的研究的,那个,对象。然后「基本義」,「派生義」[下線部日本語で発音する]还有移动的动词应该是概括了它的研究的内容。 | ん,キーワードと論文?私はこの中のキーワードは,のはずです。「くみあわせ」と「むすびつき」はその研究の,その,対象をまとめたはずだと思います。それから「基本義」・「派生義」それから移動の時間の動詞はその研究の内容をまとめたはずです。 | ||||
40 | p.98 | 目次 1. はじめに 2. 単語の基本義と派生義 3.意味変化のメカニズム 4.おわりに | ん。目次は見ますか。 | |||
41 | 目次也会看。 | 目次も見ます。 | ||||
42 | よし,続けてください。 | |||||
43 | p.99 | 1. はじめに 意味の分からない単語を辞典でひくと、一般には (1)(2)(3)......として、それぞれの意味解釈と典型的な用例が挙げられている。 数字で示されているそれぞれの用法は明確に説明されているが、時には、なぜこのような用法があるのだろうかと不思議に思うことさえある。さらに言えば、この数字で示されている用法の間に、どのような関係があるのか理解しかねる場合もある。日本語では、この問題を連語論研究の先駆者である奥田靖雄 (1976)が多義語の面から説明している。 |
[暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
44 | 99ページのこの1段落目はもう読み終わりましたか。 | |||||
45 | 嗯,对。 | ん,はい。 | ||||
46 | あなたは1段落目それこの書いてあるのは何だと思いますか。主な内容。 | |||||
47 | 第一段的内容? | 1段落目の内容? | ||||
48 | ん。 | |||||
49 | 它应该是引出了这个连语论。引出了这个,它说查字典的时候,一般会有各种意思列出来,这个,意思的用法之间有时候会有什么关系,然后在日语中把这个问题当作连语论研究了。有这个人,奥田靖雄。但是这个多义语,之前看到过,但是现在想不起来,这个多义语到底是什么,这里没有做展开。 | この連語論を引き出したはずです。これを引き出した,それが述べているのは辞書を引くときに,普通は様々な意味が出てきます。この,意味の用法の間には時々どのような関係があるか,それから日本語の中でこの問題を連語論とみなして研究しました。この人がいます,奥田靖雄。しかしこの多義語は,以前読んだことがあります。しかし今は思い出せません。この多義語は一体何なのか,ここでは展開していないです。 | ||||
50 | 普通この注釈部分[「1)」のこと]は読みますか。後ろをめくって読みますか。 | |||||
51 | 我一般是最后看。 | 私は普通は最後に読みます。 | ||||
52 | ああ,最後に読む。1段落目でわかりにくいところはないですか。 | |||||
53 | 表达上吗? | 表現上ですか? | ||||
54 | ないですか。はい,続けて下さい。 | |||||
55 | p.99 | 連語論では核となる単語を中心とする二つ以上の単語の
「くみあわせ」を連現と言う。連語は一般にカザリ名詞(一つまたは二つ)とカザラレ動詞からなりたっている。単語と単語の意味関係によって連語を分類し、一定の意味の実現されている構造的なタイプを「むすびつき」と言う。
このむすびつきの中で、 奥田は多義語が発生することを見事なまでに言及している。 |
[暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
56 | 2段落目は読み終わりましたか。 | |||||
57 | 嗯。 | ん。 | ||||
58 | これは何を連語と言いますか。 | |||||
59 | 呃,连语是,两个以上的单词的「組み合わせ」叫做连语。两个单词以上的组合。 | おぉ,連語は,二つ以上の単語の「組み合わせ」は連語と言います。二つの単語以上の組み合わせ。 | ||||
60 | 中で触れたこの「カザリ名詞」と「カザラレ動詞」はどういうものですか。わかりますか。 | |||||
61 | 了解一点。比如说「妻に優しい男」,「妻に優しい男」[下線部日本語で発音する],这时候呢,妻[下線部日本語で発音する]就是「カザリ名詞」,「優しい」[下線部日本語で発音する]就算一种「カザラレル」,虽然不是動詞。 | ちょっとわかります。たとえば「妻に優しい男」・「妻に優しい男」,この時,妻は「カザリ名詞」で,「優しい」は一種の「カザラレル」とみなします,動詞ではないですが。 | ||||
62 | ん,はい。はい。誰が提起したこの多義語ですか。多義語このような概念? | |||||
63 | 是奥田靖雄。 | 奥田靖雄です。 | ||||
64 | p.99 | 日本語について、 連語論では 「むすびつ き」 のなかで単語の語彙的な意味に 変化が起きるとし、多義語の面から単語の意味変化につ いて奥田靖雄、鈴木康之などが言及している。 また、筆者にも連語論の方法により、 中国語における連語内部の単語になぜ意味変化が起きるのかについて触れた文章がある。 しかし、 これは主として、連語内部の動詞と名詞とのむすびつきを分析したものである。 このなかで動詞は、 動詞の客体となる名詞の形状と、 主体が客体となる場所をどのように移動するかとによって、各むすびつきを作る単語の意味に変化が生じることを述べている。 単語の基本義と派生義については副次的に若干 触れただけであり、それについて、もっぱら論じたものではない。 | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
65 | あなたは読むのがとても速いです。3段落目は読み終わりましたか。 | |||||
66 | 差不多。 | 大体。 | ||||
67 | そのこの3段落目は主に何を述べていましたか。 | |||||
68 | 第三段? | 3段落目? | ||||
69 | ん,99ページの3段落目。 | |||||
70 | 它应该是通过说这个奥田靖雄,铃木康之他[「他们」とは言わない]从多义语的方面分析了单词的意义变化。然后他自己也从连语论的方法分析了中文里面单词的意义变化。但是就是说这些,然后引出了他这篇文章想要,就是说单词基本义和派生义。 | それはこの奥田靖雄,鈴木康之彼[「彼ら」とは言わない]は多義語の方面を通じて単語の意味の変化を分析したと述べているはずです。それから彼は自分も連語論の方法から中国語の単語の意味の変化を分析しました。しかしつまりこれらは,それから彼はこの文章はしようと思う,つまり単語の基本義と派生義を引き出しました。 | ||||
71 | ん,ここはこの99ページ第3段落目の1行目この「単語の語彙的な意味」に触れました。この意味はわかりますか。 | |||||
72 | 「語彙的な意味」? | 「語彙的な意味」? | ||||
73 | ん。 | |||||
74 | 是不是?就是,它的「語彙的な意味」就是我们查字典的时候它就是出来的就是基本的意思。「基本的な意味」。 | そうじゃないですか?つまり,その「語彙的な意味」はつまり私たちが辞書を引くときにそれはつまり出てくるのはつまり基本的な意味です。「基本的な意味」。 | ||||
75 | ん,はい。 | |||||
76 | p.99 | 本稿では中国語における単語の基本義と派生義とについて、 位置移動の動詞“ 上” と空間名詞との関係を中心にして、連語論の立場から連語のむすびつき における基本義と派生義とを分析し、多義語となる位置移動の動詞 ”上” と空 間名詞の基本義と派生義、およびそのむすびつきの作る連語の基本義と派生義、 そしてそのメカニズムを明らかにする。 | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
77 | 99ページ最後の段落も読み終わりましたか。 | |||||
78 | 差不多。 | 大体。 | ||||
79 | この中の「メカニズム」はどういう意味ですか。 | |||||
80 | 中文翻不来,应该是「しくみ」吧。 | 中国語に訳せない,「しくみ」のはずでしょう。 | ||||
81 | ああ。 | |||||
82 | しくみ。 | しくみ。 | ||||
83 | 普通このような外来語を見たときはあなたはその英語の元の単語を思いつきますか。 | |||||
84 | 不会,一般不会想到,一般会想去,哦!有时候会,但是就像那种,这种「メカニズム」,英语也拼不来,所以就会想它的对译的日语是什么。 | できないです,普通思いつかないです,普通考えます,ああ!時々できます。しかしそのような,このような「メカニズム」,英語でもつづれません。だからその対訳の日本語は何なのかを考えます。 | ||||
85 | ああ。 | |||||
86 | 隐约会记得它的意思。 | ぼんやりとその意味を覚えています。 | ||||
87 | この段落の主な内容は何ですか。 | |||||
88 | 这段就是说它在,这个论文当中是想,「検討」[下線部日本語で発音する]的是「移動」[下線部日本語で発音する],那个移動動詞[下線部日本語で発音する]「上」和空间名词的关系,然后从连语论的角度来看它的基本义和派生义,还有「上」它组成的短语它的基本义和派生义。 | この段落ではつまりそれが,この論文の中で考える,「検討する」のは「移動」です。その移動動詞「上」と空間名詞の関係,それから連語論の角度から見たその基本義と派生義,あとは「上」それが構成する短語その基本義と派生義。 | ||||
89 | それではここでの基本義と派生義は大体わかりますか。 | |||||
90 | 嗯,目前还不是特别理解。 | ん,今はまだとても理解しているわけではないです。 | ||||
91 | この全体の「はじめに」は主にどのような内容を述べていましたか。 | |||||
92 | 整个的「はじめに」,首先它应该是,因为它这个是要写基本义和派生义,然后它就会首先说到这个多义语。然后从这个多义语,然后说到我这篇论文想要研究的是什么,探讨的是什么,研究对象以及从怎样的研究方法。 | 全体の「はじめに」は,まずそれは,なぜならそのこれは基本義と派生義を書きたいはずなので,それでそれはまずこの多義語のことを言っています。それからこの多義語から,それから私はこの論文が研究したいのは何か,討議するのは何か,研究対象及びどのような研究方法からなのかを言っています。 | ||||
93 | ん。 | |||||
94 | 但是好像他[論文筆者のこと]说这个,最后他说「メカニズムを明らかにする」,但是他没有说结论。 | しかし彼[論文筆者のこと]はこれを言っているようです,最後彼は「メカニズムを明らかにする」と言っています。しかし彼は結論を言っていないです。 | ||||
95 | ん,はい。続けて下さい。 | |||||
96 | p.100 | 2. 単語の基本義と派生義 日本語について、連語論では多義語の面から単語の意味変化について、奥田靖雄や鈴木康之がむすびつきの違いを挙げている。 奥田靖雄 (1976)は「ひとたびできあがった構造的なむすびつきが、ぎゃくに構成要素である単語の語彙的な内容に働きかけて、それの変更、修正、 あるいは追加をもとめる」と論じ、 さらに「その変化のし方はすべてがひとしいわけではなく、 さまざまな段階、形態あるいは程度があるだろう」 と述べている。 そして、奥田は次のように論を進めている。 |
[暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
97 | p.100 | むすぶ、まくのような動詞がすでに多義語であるとすれば、 おなじような意味あいで、ほす、わるはまだ多義語にはなっていない。 とりつけの構造のなかでの、これらの動詞の語彙的な意味は、facultativeといっていいだろう。 これらの連語はかざられ動詞のvalenceによってつくりだされたわけではない。構造的なタイブが構成要素の語彙的な意味に修正をもとめて、それにあたらしいvalence をつけくわえているのである。しかし、いまここでたいせつなことは、単語の語彙的な意味の変化が連語の構造的なタイプのなかで発生し、 進行するということである。 そして、すでに変化をとげた語彙的な意味は、その構造的なタイプのなかに 存在しつづけるということである。 | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
98 | あなたがもし後ろを訳す必要があると思うなら,後ろを訳したり,前を訳したり,どれでも構わないです。 | |||||
99 | 嗯,可以查字典吗? | ん,辞書を引いてもいいですか。 | ||||
100 | ん,いいです。どれか単語を調べるなら私に教えてくれませんか。 | |||||
101 | 英语,我现在查的英语。 | 英語,私が今調べているのは英語。 | ||||
102 | それはこの,最後それを最後文字化するので,それは何段落目のどの英単語なのか私に教えてください,何行目か。 | |||||
103 | 这个,就是那中间那一段里头,「f」开头的那个[「facultative」のこと],也不太念得来。 | この,つまりその真ん中のその段落の中の,「f」で始まるそれ[「facultative」のこと]です。そしてまた,あまり読めないです。 | ||||
104 | 100ページ2段目の3行目のこの「facultative」。 | |||||
105 | 还有下面那个,「v」那个[「valence」のこと]。 | あと下のそれです,「v」それ[「valence」のこと]。 | ||||
106 | ああ,すぐ下の一行のこの「valence」これ。 | |||||
107 | 嗯。 | ん。 | ||||
108 | 私もどう読めば合っているのかわかりません。 | |||||
109 | 不认识,一般碰见英语都不认识。 | 知らないです,普通英語にぶつかると全部知りません。 | ||||
110 | 私の英語も下手です。ここは誰の内容ですか。 | |||||
111 | 这应该是奥田靖雄。 | これは奥田靖雄のはずです。 | ||||
112 | ああ,奥田靖雄。引用したのは奥田靖雄の論文です。奥田のこのたくさんの単語それは全部漢字が書いていないです。 | |||||
113 | 对。 | はい。 | ||||
114 | たとえばこの100ページの1段落目後ろから3行目そのこの「し方」,これがどういう意味かわかりますか。 | |||||
115 | し方[下線部日本語で発音する]。 | し方。 | ||||
116 | ああ,し方。 | |||||
117 | 嗯。 | ん。 | ||||
118 | それではこの「むすぶ」と「まく」引用の真ん中この段落の前の二つの単語,「むすぶ」と「まく」,反応が出来たのはどの単語ですか。 | |||||
119 | 哦,能知道。「むすぶ」写作「结」的那个,「まく」写作「卷」。 | ああ,わかります。「むすぶ」は「結」と書くそれ,「まく」は「巻」と書きます。 | ||||
120 | ああ,はい。100ページ引用のこの段落,この2行目「とりつけの構造」,「とりつけ」わかるのはどういう意味ですか。 | |||||
121 | 「とりつけ」,那是「安装」。 | 「とりつけ」,それは「取り付ける」です。 | ||||
122 | 取り付ける,ん。 | |||||
123 | 应该是吧,没记错吧。但是这一段讲什么意思就不太知道,尤其是查了那个,这个英语下面的那个「valence」那个,它说的是「价」。 | そのはずでしょう,記憶違いではないでしょう。しかしこの段落がどういう意味を言っているのかはあまりよくわかりません。特に調べたそれ,この英語下のその「valence」それ,それが言っているのは「価」です。 | ||||
124 | 骨組みの意味の? | |||||
125 | 不是架构,价钱的「价」。 | 骨組みのではないです,価格の「価」。 | ||||
126 | ああ,価格の「価」。 | |||||
127 | 动词的「价」[「价」は名詞である]。 | 動詞の「価」[「価」は名詞である]。 | ||||
128 | ああ,動詞の「価」。動詞の「価」に触れたことがありますか。 | |||||
129 | 没有。第一次见。 | いいえ。初めて見ます。 | ||||
130 | ん。あなたがこの読む過程で,つまり,無意識にこのようないくつかの日本語の単語を中国語に変えて読めないですか。たとえばこの「構造的なタイプ」,普通は,日本語に基づいて理解しますか,それともそれを中国語に訳しますか。 | |||||
131 | 直接按照日语理解。 | 直接日本語に基づいて理解します。 | ||||
132 | ああ。引用したここそれは主に何を説明したいのですか。 | |||||
133 | 引用的这一块没太看懂。 | 引用したここはあまりよくわかりません。 | ||||
134 | 大丈夫です。どう考えてもどう言ってもいいです。 | |||||
135 | 第一段它是,第一段它有说,奥田靖雄说的那句话我不太懂。 | 一段落目のそれは,一段落目のそれは言います,奥田靖雄が言うその言葉はあまりよくわかりません。 | ||||
136 | 長すぎる? | |||||
137 | 不是。这个,第一段,它这个。 | いいえ。この,一段落目,それこの。 | ||||
138 | ああ,奥田靖雄(1976)後ろのこの言葉[「ひとたびできあがった構造的なむすびつきが,ぎゃくに構成要素である単語の語彙的な内容に働きかけて,それの変更,修正,あるいは追加をもとめる」]のこと。大体の意味があまりよくわからない。 | |||||
139 | 它想说一旦成型的「むすびつき」就会对它的单词的意义产生作用。然后,要求会让单词的意义产生变更修正还有追加,但是这个没举实例,也不太知道。 | それは一旦成型した「むすびつき」はその単語の意味に対して作用を生じると言いたいです。それから,単語の意味に変更修正または追加を生じさせることを要求しますが,この実例を挙げていないことも,あまりよくわからないです。 | ||||
140 | ん,はい。わかりました。 | |||||
141 | p.100 | 一般に、 多義語は、一つの単語が幾つかの異なるむすびつきのなかに用いられて起こる現象である。 各むすびつきは、 どのむすびつきにも特定のむすびつきを示す単語の数量と位置とが固定されていて、 その位置に用いられる単語はそのむすびつきの意味を示す。ある単語がその位置に用いられると、場合によっては単語固有の意味よりも構造的なタイプの作るむすびつきの示す意味が優先される。むすびつきの示す連語論的な意味に影響されて、単語の語彙的な意 味に変化が起こり、 派生義が生じる。 その場合、多義語は連語にみられる構造的なタイプのむすびつきを媒介としている。 | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
142 | 引用した部分の下の3段落目はまた,読み終わりましたか。 | |||||
143 | 第三段,差不多。 | 3段落目は,大体。 | ||||
144 | ん,この段落が説明しているのは何ですか。 | |||||
145 | 单词,派生义产生的原因。但是它这个没举实例,也是很难想象那个到底会产生什么样的变化,前面说的变更,修正还有追加。 | 単語,派生義が生じる原因。しかしそれこれは実例を挙げていないことも,それが一体どのような変化や,前で述べた変更・修正または追加が生じたのかがとても想像しにくいです。 | ||||
146 | それはここでは多義語だと言及していました,多義語の概念,わかりましたか。 | |||||
147 | 多义词? | 多義語? | ||||
148 | ん。 | |||||
149 | 它是不是指就像前面举的例子是什么「むすぶ」,「まく」它有意思比较多种的时候,然后和不同单词结合的时候,然后意思,那就会对它单词的意思产生,单词的意思也会产生变化,然后产生派生义。 | それは前に挙げた例の何「むすぶ」・「まく」の様なその意味がわりとたくさんある時を指すのではないですか。それから異なる単語とむすびつく時に,それから意味,それはその単語の意味に対して生じて,単語の意味も変化が生じます,それから派生義が生じます。 | ||||
150 | ここでそれは何回も「位置」だと言及しましたよ。あと単語「単語固有の意味」等々,それはここではどのように分析していますか。 | |||||
151 | 怎么分析的?它这里首先说了多义词的意义,嗯,它在一个单词,或者,一个单词在不同的「むすびつき」当中产生的一种现象,然后它说,嗯,后面就不是特别清楚了。 | どのように分析?それはここではまず多義語の意味を言いました。ん,それは一つの単語が,あるいは,一つの単語が異なる「むすびつき」の中で生じる一種の現象で,それからそれは言います。ん,後ろはとてもわかったわけではないです。 | ||||
152 | どこがあまりよくわかりませんか。読んでわからない場所をちょっと読んでもいいです。 | |||||
153 | 嗯,就比如说,「どのむすびつきにも特定のむすびつきを示す単語の数量と位置とが固定されていて,その位置に用いられる単語はそのむすびつきの意味を示す。」单词的数量,位置,固定之后,然后单词就会,在那个位置上的单词,会显示整个结构的意思。 | ん,たとえば,「どのむすびつきにも特定のむすびつきを示す単語の数量と位置とが固定されていて,その位置に用いられる単語はそのむすびつきの意味を示す。」単語の数量・位置・固定のあと,それから単語は,その位置での単語は,全体の構成の意味を示します。 | ||||
154 | ん。 | |||||
155 | 单词的数量。 | 単語の数。 | ||||
156 | あまりよくわかりませんか。 | |||||
157 | 一般连语当中,一般它说连语一般是两个以上的单词,但是也会包括,动词也包括在内,但是它如果名词的话,也包括,嗯,就觉得挺抽象的,这个不太懂,他[論文筆者のこと]写这些的时候也不会举一个例子来说明这些。 | 普通連語の中で,普通それは連語は普通二つ以上の単語だと言っています,しかしまた,含みます,動詞もその中に含まれます。しかしそれがもし名詞ならば,また,含みます,ん,とても抽象的だと思います,これがあまりよくわかりません。彼[論文筆者のこと]がこれらを書いたときにも一つも例を挙げずにこれらを説明しています。 | ||||
158 | ん,やはり例がなくて,あまりよくわからないね。ん,はい,続けて読んでいいです。ん。 | |||||
159 | p.100 | たとえば、奥田の挙げる「むすぶ」「まく」という単語は、「もようがえのむすびつき」と「とりつけのむすびつき」のなかに用いられる。「むすぶ」「まく」は連語論で示すむすびつきの違いにより、動詞に意味変化が現れるので、ひろい意味での一種の多義語である。「むすぶ」「まく」はもようがえの構造のなかでは、次のように用いられる。(1)リボンを(チョウ型に)むすぶ (2)タオルを(おしぼりみたいに)まく | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
160 | その100ページのこの「たとえば」から始まるのは,ここで彼[論文筆者のこと]がまた,話しているのは何ですか。 | |||||
161 | 他[論文筆者のこと]把这个「むすぶ」和「まく」这两个多义词举出来,然后举了两个例子之后,说这个「むすぶ」,「リボン」,它就是「リボン」产生的变化,「まく」就是「タオル」产生的变化。 | 彼[論文筆者のこと]はこの「むすぶ」と「まく」この二つの多義語を挙げて,それから二つの例を挙げたあとに,この「むすぶ」・「リボン」,それはつまり「リボン」が生じた変化で,「まく」は「タオル」が生じた変化だと言っています。 | ||||
162 | この中,はい,続けて,言って。 | |||||
163 | 所以说它这个是什么什么动词[「もようがえの動詞」のこと],但是我不太懂。 | だからそれこれは何何動詞[「もようがえの動詞」のこと]と言っていますが,あまりよくわかりません。 | ||||
164 | どの単語があまりよくわかりませんか。 | |||||
165 | 它跟前面,不是不懂,词都懂,我不太懂它跟前面,只单词的意义产生修正,追加,它是指「リボン」的形状产生变化,但是「リボン」还是「リボン」,这里,原意还是原意。 | それは前と,わからないのではないです,単語は全部わかります,私がわからないのはそれと前の,単語だけの意味が修正・追加を生じて,それは「リボン」の形状に変化が生じるのを指しますが,「リボン」はやはり「リボン」です,ここ,元の意味それとも元の意味。 | ||||
166 | 彼[論文筆者のこと]はこの二つの概念に言及しましたよね?「もようがえのむすびつき」と「とりつけのむすびつき」,この二つの単語の意味はわかるかどうか? | |||||
167 | 这两个单词理解,「もようがえ」改变样子,「とりつけ」是安装。 | この二つの単語はわかります。「もようがえ」は様子を変える,「とりつけ」は取り付けるです。 | ||||
168 | それから例を挙げた,そうでしょう?1と2。この例を見たあとやはり彼[論文筆者のこと]がさっき述べたその内容がわからないと思いますか。 | |||||
169 | 嗯。 | ん。 | ||||
170 | ん,はい。それでは例の下のこの段落,先に読んでみて,読み終わったあともう一度彼が述べた,大体何の内容を述べたのか私に教えてください。 | |||||
171 | p.101 | リボンは細長い紐の一種である。その細長い紐をチョウ型にむすぶのだから、リボンの形が変わる。「むすぶ」はリボンの形を変えているので、「もようがえの動詞」と言える。「まく」もタオルをおしぼりみたいにまいて、タオルの形を変えているので、やはり「もようがえの動詞」と言える。このように、「むすぶ、まく」はよくもようがえの動詞としてつかわれるが、もようがえの構造のなかに、第二の対象である場所を意味する名詞をとりこむと、とりつけの構造が作られる。「むすび、まく」はとりつけの構造のなかでも、よく次のように用いられる。(3)リンボを かみに むすぶ (4)タオルを あたまに まく | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
172 | 哦,他这个是说「むすぶ」,它,比如说「リボンをかみにむすぶ」,他[論文筆者のこと]在前面「リボンをむすぶ」这个「むすぶ」是「もようがえ」的「動詞」[下線部日本語で発音する],但是变成了「リボンをかみにむすぶ」,「むすぶ」就变成了「とりつけの動詞」[下線部日本語で発音する]。 | ああ,彼はこれは「むすぶ」,それは,たとえば「リボンをかみにむすぶ」,彼[論文筆者のこと]は前で「リボンをむすぶ」この「むすぶ」は「もようがえ」の「動詞」だと言っています。しかし「リボンをかみにむすぶ」になりました,「むすぶ」は「とりつけの動詞」になりました。 | ||||
173 | ああ。はい。 | |||||
174 | 所以说。 | だから。 | ||||
175 | ここまで読んでわかった,そうですか? | |||||
176 | 所以说它这个,这种叫多义词嘛。 | だからそれはこの,このようなのは多義語と言うでしょ。 | ||||
177 | ああ,ん。 | |||||
178 | p.101 | 「むすぶ」はリボンを髪にとりつけるので、「とりつけの動詞」と言える。「まく」はタオルを頭にとりつけるので、やはり「とりつけの動詞」と言える。上掲の例文のように、「むすぶ、まく」は「むすびつける」「まきつける」の意味で、「とりつけの動詞」としてもつかわれている。ここにはむすびつきの違いにより、意味変化の生じていることがわかる。これに対して、「ほす」「わる」などは、もようがえの構造のなかで、次のように使われる。(5)おしめを ほす (6)たまごを わる | 下面举到「ほす」,「わる」也是应该和「むすぶ」,「まく」是一样的。本来它是「もようがえの動詞」[下線部日本語で発音する],然后,有第二对象的话,比如说,「二」,有个「二格」的话前面加个会变成「とりつけの動詞」[下線部日本語で発音する]。 | 下に挙げた「ほす」,「わる」も「むすぶ」,「まく」と同じはずです。元々それは「もようがえの動詞」です。それから,第二の対象があるならば,たとえば,「二」,「二格」があるならば前に加えて「とりつけの動詞」になります。 | ||
179 | 「ほす」と「わる」あなたは5と6この二つの例文の中に出てきたのを指しているのですか。 | |||||
180 | 嗯。它在这里「ほす」和「わる」它是「もようがえの動詞」[下線部日本語で発音する],但是,如果,后面不知道有没有,后面有,比如说「さおにほす」,它会就变成,那个,「とりつけの動詞」[下線部日本語で発音する]。 | ん。それはここでは「ほす」と「わる」それは「もようがえの動詞」です。しかし,もし,後ろがあるのかどうかわからない,うしろにある,たとえば「さおにほす」,それは,その,「とりつけの動詞」に,なります。 | ||||
181 | ん。 | |||||
182 | p.102 | 上掲の例文のように、「ほす」「わる」は、おしめや卵の形を変えているので、本来、もようがえの構造のなかに用いられる「もようがえの動詞」のはずである。しかし、第二の対象をとると、「むすぶ」「まく」と同様に「とりつけのむすびつき」を作る。「ほす」「わる」は、とりつけの構造のなかでも「むすぶ」「まく」と同じように用いられる。(7)おしめをさおにほす (8)たまごをさらにわる | 「おしめ」,「おしめ」是什么? | 「おしめ」,「おしめ」は何ですか。 | ||
183 | ん,ちょっと調べていいです。 | |||||
184 | 啊。 | あ。 | ||||
185 | 中国語の意味を言っていいです。 | |||||
186 | 「おしめ」是「尿布」。 | 「おしめ」は「おしめ」です。 | ||||
187 | ん,はい。 | |||||
188 | 7,8会举「おしめをさおにほす」,「さお」是, | 7,8は「おしめをさおにほす」を挙げています,「さお」は, | ||||
189 | ん。 | |||||
190 | 竿子。 | 竹竿です。 | ||||
191 | ん。 | |||||
192 | p.102 | 上掲の例文のように、「ほす」「わる」はとりつけるの構造のなかにもちこまれると、いやおうなしに、とりつけの動詞としての意味をもたらされてしまう。しかし、「ほす、わる」はとりつけの構造のなかでも、「ほす、わる」の意味であり、上記の「むすぶ、まく」がとりつけの構造のなかで「むすびつける」「まきつける」の意味として用いられるのとは異なる。これが奥田靖雄(1976)のいう「むすぶ、まくのような動詞がすでに多義語であるとすれば、おなじような意味おいで、ほす、わるはまだ多義語になっていない」ということである。 | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
193 | 今102ページの一段落目部分はもう読み終わったでしょう? | |||||
194 | 嗯,但是它这个里面说,「ほす」,「わる」是,不是「多義語にはなっていない」,跟「むすぶ」,「まく」不一样,但是可以想,「おしめをさおにほす」这个可以想,这个可以理解,是「もようがえ」,那个没有变成别的,但是跟那个「リボンをかみにむすぶ」就不一样,它变了形状,这个可以说没有变,但是「たまごをさらにわる」它应该算是变形状了吧,就是,算是改变了。但是他[論文筆者のこと]说「わる」不算「多義語」[下線部日本語で発音する]。 | ん,しかしそれはこの中で,「ほす」,「わる」は,「多義語にはなっていない」ではないです。「むすぶ」,「まく」とは異なる,と言っています。しかし考えることができます。「おしめをさおにほす」これは考えることができます,これはわかります。「もようがえ」です。それは別のにはなりませんが,その「リボンをかみにむすぶ」とは異なります,それは形が変わりました。これは変わっていないと言うことができます。しかし「たまごをさらにわる」それはどうやら形が変わったはずでしょう。つまり,変わったと言えます。しかし彼[論文筆者のこと]は「わる」は「多義語」とは言えないと言っています。 | ||||
195 | それは変わったのは何の形ですか。 | |||||
196 | 嗯?「たまごをわる」,你晒尿布的话没有改变形状,直接晒上去,「たまごをわる」的话,算是改变形状了。 | ん?「たまごをわる」,あなたがおしめを干すならば形は変わりません。直接干しに行く,「たまごをわる」ならば,形が変わったと言えます。 | ||||
197 | ああ。ここを読んだ,つまり彼[論文筆者のこと]は1,2から8まで,全部で8個の例文を列挙しました。この例文から見て,あなたはそれこの「むすぶ」,「まく」と彼が挙げた「ほす」,「わる」この二組の単語がわかりますか,それは何が違いましたか。 | |||||
198 | 嗯,它应该就是说「むすぶ」,「まく」它能从「もようがえの動詞」[下線部日本語で発音する]变成「とりつけの動詞」[下線部日本語で発音する],然后,加上第二对象之后,因为它改变了,那个,目的語,目的语的形状,就是改变了它的,应该是形状。 | ん,それはつまり「むすぶ」,「まく」それは「もようがえの動詞」から「とりつけの動詞」になることができるはずだと言っています,それから,第二の対象をつけたあと,それは,その,目的語,目的語の形が,変わったので,つまりその,形を,変えたはずです。 | ||||
199 | ん。 | |||||
200 | 他[論文筆者のこと]这举的例子就是改变了形状。但是「ほす」和「わる」的话没有。 | 彼[論文筆者のこと]がこの挙げた例はつまりつまり形を変えました。しかし「ほす」と「わる」ならばないです。 | ||||
201 | ん。 | |||||
202 | 但是「ほす」,「わる」的话没有。它就不能,就说「ほす」,「わる」是跟「むすぶ」那个不一样。 | しかし「ほす」,「わる」ならばないです。それはできないです,つまり「ほす」,「わる」は「むすぶ」のそれとは異なります。 | ||||
203 | ん。 | |||||
204 | 但是不一样,嗯,它这里也没有做过多的解释。它只说「意味として用いられるのとは異なる」。 | しかし異なります,ん,それはここでも多くの説明をしたことがないです。それはただ「意味として用いられるのとは異なる」と言っているだけです。 | ||||
205 | ん,例文はあなたの理解の役に立っていますか。 | |||||
206 | 我觉得例句占,对一个文章理解,占很大重要,就是很大作用吧,没有例子的话,就,凭他空讲,不会懂。 | 私は例文は,文章の理解に対して,占めると思います。とても重要な,つまりとても大きな役割を占めるでしょう。例がなければ,つまり,彼が手ぶらで話したら,わかりません。 | ||||
207 | ああ,例文下のこれらの部分。 | |||||
208 | 嗯。 | ん。 | ||||
209 | 主要内容是什么呀? | |||||
210 | 102面吗?例句下面? | 102の方?例文の下? | ||||
211 | そう,102ページ,7,8行目下で述べているこれらの主な内容は何ですか。 | |||||
212 | 我觉得应该是对例句的一个分析。 | 例文に対する分析のはずだと思います。 | ||||
213 | ん。 | |||||
214 | 但是这个分析,我现在这样乍一看,我觉得,他[論文筆者のこと]说这个,「ほす」和「わる」跟「むすぶ」和「まく」就是还不能特别说服我,它为什么不一样。 | しかしこの分析は,私は今このようにちょっと見たら,私が思うに,彼[論文筆者のこと]が言うこの,「ほす」と「わる」と「むすぶ」と「まく」はまだ特に私を説得できていないです,それはどうして異なるのか。 | ||||
215 | ああ。それでは私はもう一度比較的細かくちょっと質問を聞きます。102ページの3行目。 | |||||
216 | 第三行。 | 3行目。 | ||||
217 | つまりこの「もちこまれる」。 | |||||
218 | 嗯。 | ん。 | ||||
219 | この単語の意味はわかりますか。 | |||||
220 | 「もちこまれる」,就是「ほす」,「わる」用在「とりつけ」构造中。 | 「もちこまれる」,つまり「ほす」,「わる」は「とりつけ」構造の中で用います。 | ||||
221 | ん。 | |||||
222 | 被用在。 | で用いられます。 | ||||
223 | ああ,受け身ね。 | |||||
224 | 但是这个「いやおうなしに」是什么。 | しかしこの「いやおうなしに」は何ですか。 | ||||
225 | 「いやおうなし」は何か,わかりませんか。 | |||||
226 | 嗯。这个上面说的是「むりに,むりやりに」。 | ん。この上で言っているのは「むりに,むりやりに」です。 | ||||
227 | ん。あなたは普通どの辞書を使いますか。 | |||||
228 | 一般,一般我会用日汉[「日汉大辞典」のこと]。 | 普通,普通私は日漢[「日漢大辞典」のこと]を使います。 | ||||
229 | ああ。 | |||||
230 | 一般用日汉,但是一般日汉查资料比较少,会看大辞林[三省堂「大辞林」のこと]和新明解[三省堂「新明解国語辞典」のこと]。 | 普通は日漢を使います。しかし普通日漢で資料を調べるのはわりと少なく,大辞林[三省堂「大辞林」のこと]と新明解[三省堂「新明解国語辞典」のこと]を見ます。 | ||||
231 | この日漢辞典はどこの出版社のですか。 | |||||
232 | 不知道。 | わかりません。 | ||||
233 | フルネームは何ですか。 | |||||
234 | 全名也不知道。 | フルネームもわかりません。 | ||||
235 | 電子辞書に全部書いてあります。 | |||||
236 | 全名就叫日汉大辞典[新世纪日汉双解大辞典のこと]。 | フルネームは日漢大辞典[新世紀日漢双漢大辞典のこと]と言います。 | ||||
237 | ここに書いてある。 | |||||
238 | 这应该是从日本译过来的。 | これは日本から翻訳したもののはずです。 | ||||
239 | それは書いてあるのではないですか?上海訳文出版社。 | |||||
240 | 嗯。 | ん。 | ||||
241 | 講談社,共同出版の。 | |||||
242 | 但是一般没看这个。 | でも普通これを見ません。 | ||||
243 | ああ,普通見ない。 | |||||
244 | 直接查。 | 直接調べます。 | ||||
245 | ん,はい,わかりました。ん。あなたが何か思いついたら積極的に話していいです。 | |||||
246 | 哦,它上面说,「ほす」,「わる」跟那个「むすぶ」,「まく」不同点是因为「ほす」,「わる」就算加上了,就比如说「さおに」,「さらに」,它加上了,它的意思还是跟之前的一样的。 | ああ,それは上で,「ほす」,「わる」とその「むすぶ」,「まく」が異なる点は「ほす」,「わる」は付けたと言えるので,たとえば「さおに」,「さらに」,それは付けました,その意味はやはり以前のと同じだ,と言っています。 | ||||
247 | ん。 | |||||
248 | 「むすぶ」,「まく」加上第二个对象之后,它意思就变了。 | 「むすぶ」,「まく」は第二の対象を付けたあと,その意味は変わりました。 | ||||
249 | ああ。 | |||||
250 | 所以说,「ほす」,「わる」跟「むすぶ」,「まく」不同。它们不能是多义语。 | だから,「ほす」,「わる」と「むすぶ」,「まく」は異なります。それらができないのは多義語です。 | ||||
251 | はい。もし線とかを引きたいと思うならば,全部いいです。 | |||||
252 | 嗯。 | ん。 | ||||
253 | 普段の習慣と同じでいいです。最後にあなたが読んだこの内容は,私も写真をとって,アップロードをする必要があります。 | |||||
254 | 哦。 | ああ。 | ||||
255 | たとえば何のしるしをつけたとか,あるいは何個の単語を書いたとか,全部いいです,普段の習慣と同じでいいです。 | |||||
256 | p.102 | 上記に述べるように、「むすぶ、まく」と「ほす、わる」は客体と共に「もようがえの構造」と「とりつけ の構造」のなかに用いられ、「もようがえのむすびつき 」と「とりつけのむすびつき」を作る 。「もようがえ のむすびつき」は二単語、「とりつけのむすびつき」は三単語で作るのが原則である。「むすぶ、まく」は「もようがえのむすびつき」では意味が変わらないが、「とりつけのむすびつき」に用いられると、「むすびつける、まきつける」の意味として使われ意味変化が起きる。「ほす、わる」はどちらの構造にも用いることができるが、意味は変わらない。「むすぶ、まく」は二単語と三単語の異なるむすびつきの構造に用いられることにより、基本義と派生義とが見え、各むすびつきのなかで、基本義からどのように派生義が起きるのかについても、そのメカニズムが見えてきている。 | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
257 | 102ページこの真ん中この段落。 | |||||
258 | 嗯。 | ん。 | ||||
259 | また,特に長いでしょう? | |||||
260 | 嗯。 | ん。 | ||||
261 | 更に中にいくつかの概念があります。このいくつかの概念は理解しやすいですか?たとえば「とりつけのむすびつき。」 | |||||
262 | 嗯。 | ん。 | ||||
263 | これはどういう意味ですか。 | |||||
264 | 这个虽然我不能说出它的定义,但是,就是,能看之前那个例子,能隐约知道,比如说,「リボンをかみにむすぶ」。 | これは私はその定義を言うことができないです。しかし,つまり,前のその例を見る事ができます。ぼんやりとわかることができます。たとえば,「リボンをかみにむすぶ」。 | ||||
265 | ん。 | |||||
266 | 这种就是把「リボン」放在,就是,扎在头发上。就那种叫「とりつけ」,然后这个结构叫「とりつけのむすびつき」。 | このようなつまり「リボン」を置く,つまり,頭の上で結ぶ。そのようなのは「とりつけ」と言います,それからこの構造は「とりつけのむすびつき」と言います。 | ||||
267 | ああ,わかりました。ここに一つあります,注釈4[102ページ上から15行目の「4)」のこと]と印が付いています,3行目[真ん中の段落のこと],あなたは注釈を見ますか。 | |||||
268 | 不会,我一般都是留到最后看。 | いいえ,私は普通全部最後に残してから見ます。 | ||||
269 | はい。わかりました。「むすびつける」,「まきつける」この二つの単語の意味はわかりますか。 | |||||
270 | 「まきつける」有点不太明白。但是我的辞典里不知道有没有。 | 「まきつける」はちょっとよくわかりません。しかし私の辞書の中にあるかどうかわかりません。 | ||||
271 | このような単語は何と言いますか。普通。 | |||||
272 | 复合词。 | 複合詞。 | ||||
273 | 複合詞? | |||||
274 | 复合动词。 | 複合動詞。 | ||||
275 | 複合動詞はやはり一つの難点と言えますか。 | |||||
276 | 嗯。「まきつける」是「缠上」,「绕上」。 | ん。「まきつける」は「まきつける」,「まきつける」です。 | ||||
277 | 「まきつける」,「まきつける」,そうでしょう? | |||||
278 | 嗯。那「むすびつける」是「系上」? | ん。じゃあ「むすびつける」は「むすびつける」? | ||||
279 | ん。 | |||||
280 | 是有点不一样哦。但是这个后面说,「むすび」,「むすぶ」,「まく」还有「基本義」と「派生義」那前面的那些,「むすぶ」它有「もようがえ」还有那个「とりつけ」,那哪个是「基本义」,哪个是「派生义」啊? | ちょっと違いますね。しかしこの後ろで,「むすび」,「むすぶ」,「まく」それから「基本義」と「派生義」その前のそれらは,「むすぶ」それは「もようがえ」があってまたその「とりつけ」があると言っています,じゃあどれが 那哪个是「基本義」で,どれが「派生義」ですか。 | ||||
281 | ん。 | |||||
282 | 所以到这里它就会说。 | だからここまででそれは言います。 | ||||
283 | 大丈夫です。続けて読んで。もしかしたらわかるかも。 | |||||
284 | p.102 | これとはべつに、高橋(2003)では鈴木康之の指導のもとに各むすびつきを図表化し、典型的な例を挙げ、カザラレ動詞と場所を意味するカザリ名詞とをそれぞれ基本義と派生義との二類に分けている。また、カザラレ動詞の第一の対象である客体を<もの><ひと><こと>の三類に分けている。たとえば「もようがえのむすびつき」と「とりつけのむすびつき」における次の図表と例を見ていただこう。 | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
285 | 102ページ最後の段落も読み終わりましたか。 | |||||
286 | p.103 | 嗯。 | ん。 | |||
287 | この段落の主な内容は何ですか。 | |||||
288 | 它把那个连语里头,「カザラレ動詞」[下線部日本語で発音する]和「名詞」[下線部日本語で発音する]分为各种,这两类都有的基本义和派生义。然后动词的,把动词第一对象这个客体分为,也就是,客体应该就是,它的「カザリ」吧。分为「もの」,「ひと」,「こと」。 | それはその連語の中の,「カザラレ動詞」と「名詞」を各種に分けます,この二種類に全部ある基本義と派生義。それから動詞の,動詞の第一の対象この客体を分けます,つまり,客体はつまり,その「カザリ」のはずでしょう。「もの」,「ひと」,「こと」に分けます。 | ||||
289 | 客体の意味はわかりますか。 | |||||
290 | 客体我觉得这里它应该就是指的它的「カザリ名詞」[下線部日本語で発音する],因为有「人」,「物」,「事」三类。 | 客体は私はここでそれはつまり指しているのはその「カザリ名詞」のはずだと思います。なぜなら「ひと」・「もの」・「こと」の三類があるからです。 | ||||
291 | ん,はい。この表[103ページの表]は誰が作りましたか。表1,表2,次は表1,表2です。 | |||||
292 | 这个表,不是「高橋」吗?难道是那个「铃木康之」? | この表,「高橋」ではないですか。まさかその「鈴木康之」ですか。 | ||||
293 | あなたちょっと見て,上にあるはずです。 | |||||
294 | 啊,应该是「高桥」。 | あ,「高橋」のはずです。 | ||||
295 | 「高橋」ですか。「高橋」が作った下の表1,表2。ん。 | |||||
296 | [無言で辞書を引く。] | [無言で辞書を引く。] | ||||
297 | 今調べているのはどの単語ですか。 | |||||
298 | くるみ。 | くるみ。 | ||||
299 | くるみ?ああ。 | |||||
300 | 但是我一般读论文的时候,一般读到这种,一般不会查。 | でも私は普通論文を読む時は,普通このように読んで,普通は調べません。 | ||||
301 | ん,調べなくても構いません,普段の習慣と同じでいいです。二つの表はわかりやすいですか。表1と表2。 | |||||
302 | 表1和表2。 | 表1と表2。 | ||||
303 | ん。 | |||||
304 | 我觉得表2这里是不是也应该标个「もの」啊? | 私が思うに表2ここは「もの」を表示しているはずですか。 | ||||
305 | どこに「もの」と表示していますか。 | |||||
306 | 这个,它第一个「もののもようがえ」。 | これ,その最初の「もののもようがえ」。 | ||||
307 | ああ。 | |||||
308 | 第二个是「とりつけのむすび」,它这里标个「もの」好一点。 | 二つ目は「とりつけのむすび」です,それはここでは「もの」はちょっといいと表示しています。 | ||||
309 | ああ。 | |||||
310 | 要不然我没看前面,我以为这是不同的呢。 | でないと私は前を見ません,私はこれは違うものだと思いましたよ。 | ||||
311 | 彼[論文筆者のこと]は表1,表2を使って何を説明したいのですか。 | |||||
312 | 嗯,说明它这个分类的。 | ん,そのこの分類を説明しています。 | ||||
313 | ああ。理解しやすいですか。このような小さい表は? | |||||
314 | 不好理解,我觉得这种不好理解。 | 理解しにくいです。私はこのようなのは理解しにくいと思います。 | ||||
315 | ん。 | |||||
316 | 它这种其实,我感觉它这种特别像列出了一个, | そのこのような実際,私はそれはこのような一つの, | ||||
317 | ん。 | |||||
318 | 文型。[下線部日本語で発音する。] | 文型を,特に列挙した様な気がします。 | ||||
319 | ん。 | |||||
320 | 但是具体后面到底是怎么解释的还没看呢。 | でも具体的に後ろは一体どのような説明かはまだ見ていないですよ。 | ||||
321 | ん,はい,続けて読みましょう。 | |||||
322 | p.103 | この図表と例は、長年連語論研究と教育に携わっている鈴木康之が理想とする「あるべき姿の連語論」という立場から、高橋が鈴木康之の指導のもとに奥田のいう「もようがえのむすびつき」と「とりつけのむすびつき」を図表化し典型的な例を挙げることによって、二つのむすびつきをわかりやすく整理したものである。この図表化と典型的な例は鈴木康之が考えるあるべき姿の連語論を具現化したものであり、この構造的なタイプの図表化に示される名詞の置かれる位置によって、名詞がものを示すのか場所を示すのかが明らかになってくる。さらに鈴木康之の指導のもとに各むすびつきを意味する動詞「各むすびつきを示す基本動詞」と「各むすびつきを示せる派生動詞」、および場所を意味する名詞を「場所を示す基本空間名詞」と「場所を示せる派生空間名詞」の二類に分けている。 | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
323 | 表2の下のこの段落は,どういう内容? | |||||
324 | 这个人[論文筆者のこと]说的我觉得有点奇怪,他这个表1,表2,他说他把这个,他这个,就是这个表,他把这个表当作「あるべき姿の連語論」,是这样的,「とりつけ」应该是「ものの名詞」还有「場所意味する名詞」还有「とりつけを意味する動詞」,是这样的,就是理想应该是这样子的。但是我一想,这篇论文的题目是中文的「上」和「空间名词」啊,他说到这里才终于说到了,但是在这个里面,在表示,场所里有表示,有表示基本的空间名词和表示派生的空间名词。他说到这里才差不多跟题目搭了点边。 | この人[論文筆者のこと]が言っているのはちょっとおかしいと思います。彼はこの表1,表2,彼は言います彼はこれを,彼はこれを,つまりこの表,彼はこの表を「あるべき姿の連語論」と見なします,このようです。「とりつけ」は「ものの名詞」それから「場所意味する名詞」それから「とりつけを意味する動詞」のはずです,このようです。つまり理想はこのようなはずです。しかし私が思うに,この論文のテーマは中国語の「上」と「空間名詞」ですよ,彼はここでやっとついに話しました。しかしこの中で,示している,場所の中で示しているのは,基本的な空間名詞の表示と派生の空間名詞と示しています。彼はここにきてやっと大体表題とちょっと関係がありました。 | ||||
325 | ああ,はい。相変わらず103ページ最後の段落だね。ここにわりと長い文があります,私がちょっと読みます。つまり103ページ最後の段落の2行目。「高橋が鈴木康之の指導のもとに奥田のいう「もようがえのむすびつき」と「とりつけのむすびつき」を図表化し典型的な例を挙げることによって,二つのむすびつきを分かりやすく整理したものである。」一体誰が「整理」したのですか。 | |||||
326 | 「高橋」。 | 「高橋」。 | ||||
327 | 「高橋?」 | |||||
328 | 这个作者。 | この筆者。 | ||||
329 | ああ,はい。 | |||||
330 | 他叫他自己叫「高橋」。 | 彼は彼自身を「高橋」と言っています。 | ||||
331 | ん,はい。 | |||||
332 | 他前面叫「筆者」呀。 | 彼は前は「筆者」と言っていたよ。 | ||||
333 | 「筆者」も出てきましたか。 | |||||
334 | 嗯,之前出现过「筆者」呀。 | ん,前に「筆者」と出てきましたよ。 | ||||
335 | ん,はい,ん。その分類は?相変わらず103ページです。この「高橋」,「高橋」はどのように分類していますか。 | |||||
336 | 分类? | 分類? | ||||
337 | ん,動詞をどのように分類していますか。 | |||||
338 | 把动词分作, | 動詞を, | ||||
339 | ん。 | |||||
340 | 基本动词和派生动词。 | 基本動詞と派生動詞に分けています。 | ||||
341 | ん。名詞は? | |||||
342 | 名词也分,他[論文筆者のこと]这个空间名词也分作基本空间名词和派生空间名词。 | 名詞も分けます,彼[論文筆者のこと]はこの空間名詞も基本空間名詞と派生空間名詞に分けています。 | ||||
343 | ん,はい,ん,続けて読んで。 | |||||
344 | p.104 | 上記の「むすぶ、まく」は、「もようがえのむすびつき」のなかに用いられても意味が変わらないので、「もようがえを示す基本動詞」と言えよう。しかし、「とりつけのむすびつき」に用いられると、「むすびつける、まきつける」の意味として使われ、意味が若干変わってくるので、「とりつけを示せる派生動詞」と言えよう。「ほす、わる」はどちらの構造に用いられても意味は変わらないが、奥田のいう同じような意味合いを持つ「むすぶ、まく」にならえば、「もようがえのむすびつき」のなかに用いられると、「もようがえを示す基本動詞」であり、「とりつけのむすびつき」のなかに用いられると、「とりつけを示せる派生動詞」と言えよう。「むすぶ、まく」は二つのむすびつきのなかで若干意味が変わるものの、「ほす、わる」はものをとりつける場所があるかないかの違いだけであり、二つのむすびつきのなかに用いられても、意味は変わらない。このような微妙な違いのある動詞もあるが、高橋(2003)はむすびつきの違いにより、カザラレ動詞とカザリ動詞の意味の違いがさらにはっきりと分かる例を挙げている。これらを分析すると、連語におけるむすびつきの違いからくる単語の意味変化とそのメカニズムが解明されるであろう。例文を見て検討してみよう。(9)徹は部屋を出た。(10)屋上まで出る(11)バスに乗る(12)そういうと、貴志はベットを降りて、服を着はじめた。 | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
345 | 104ページ,1段落目は,特に長いです。 | |||||
346 | 嗯。 | ん。 | ||||
347 | このようにとても長いようなものは,細かく読みますか,それとも大体ですか。 | |||||
348 | 大致。 | 大体。 | ||||
349 | 大体ざっと読んで,中の内容は細かく読まないですか。大体の内容は何ですか。 | |||||
350 | 大致内容他[論文筆者のこと]就说,他就解释了这个基本动词和派生动词,把那个「むすぶ」,「まく」搞出,举出来。然后他说「むすぶ」,「まく」它在「もようがえ」那里面它是基本动词,但是前面例子也有,然后它加了一个对象之后,它会变成表示「とりつけ」,在这个「とりつけ」里面它就变成了派生动词。 | 大体の内容は彼[論文筆者のこと]が言うには,彼はこの基本動詞と派生動詞を説明しました。その「むすぶ」,「まく」をやって,挙げて。それから彼は「むすぶ」,「まく」それは「もようがえ」その中でそれは基本動詞であると言っています。しかし前の例文にもありますが,それからそれは一つの対象を付けたあとに,それは「とりつけ」を示すことになります。この「とりつけ」の中でそれは派生動詞になりました。 | ||||
351 | ん,はい。 | |||||
352 | 可是它论文好几页,它就一直没说到它的点上。就碰到这种一般就不会怎么看。 | しかしその論文は何ページもあります。それはずっとそのポイントを言っていないです。このようなのに普通出会ったらあまり読まないです。 | ||||
353 | ああ,わかりました,論文のテーマとあまり関係がないです。だからあなたはずっとまだとても精力を傾けてそれを読んではいないのですか。 | |||||
354 | 嗯,因为这个人的书也看过,就说的特别啰嗦,特别复杂。 | ん,なぜならこの人の本も読んだことがあるので,言っていることが特にくどくて,特に複雑です。 | ||||
355 | ああ。ハハ。 | |||||
356 | 说了很久没说到点上。 | 長いこと話してポイントを言わないです。 | ||||
357 | はい。 | |||||
358 | p.104 | 「出る」は主体が内から外に移動することである。「内から外に移動する」ということは、換言すれば、主体がある場所を離れることである。例(9)の「部屋を出た」の「出た」は「出る」という動作をする主体が部屋の内から外に移動することであり、主体が部屋を離れるので、連語論では「離れのむすびつき」と言う。「出た」は「出る」本来の意味で使われているので、高橋は「出る」を「離れを示す基本動詞」と言っている。「部屋」は高橋の分類によれば、「人工築造的な名詞」であり、「場所名詞」の一類である。「部屋」はもともと場所を示す側面があるので、高橋は「部屋」を「場所を示す基本空間名詞」と言っている。例(10)の「屋上まで出る」は主体が屋上に移動することであり、主体が屋上に着くことを意味するので、「出る」が「着く」ことを意味していると解釈し、連語論では「到着のむすびつき」と言う。例(10)の「出る」は本来の意味である「離れ」を意味する内から外に移動する意味ではなく、「到着」の意味で使われるので、「到着を示せる派生動詞」と言い、本来到着を示すことを意味する動詞「着く」などと区別している。ちなみに、「電車の遅れで十一時にやっと学校に着いた」のような、到着のむすびつき「学校に着いた」のなかで使われる動詞「着く」は本来「到着する」の意味を有しているので「到着を示す基本動詞」と言う。なお、高橋の分類によれば、「屋上」は空間を意味することのできる方位名詞を語素としている場所名詞であり、本来場所を示すことができるので、やはり「場所を示す基本空間名詞」と言っている。 | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
359 | 104ページは読み終わりましたか。 | |||||
360 | 嗯。 | ん。 | ||||
361 | 彼が挙げたこのいくつかの例はどういう意味ですか。 | |||||
362 | 它,104页最下面的主要是分析了「徹は部屋を出た」分析了这个例子,它这四个例子,应该是9,10两个例子算一个吧。 | それは,104ページ一番下のは主に「徹は部屋を出た」この例を分析しました。それはこの四つの例,9,10の二つの例は一つと見なすべきでしょう。 | ||||
363 | ああ。 | |||||
364 | 它算一个,第[何かを言いかけてやめる]。比如说「出る」它这里面,他[論文筆者のこと这个人就把那个,呃,「部屋を出た」,「離れを示す」,有这种意思的「出る」叫做「基本動詞」。 | それは一つと見なします,第[何かを言いかけてやめる]。たとえば「出る」それはここでは,彼[論文筆者のこと]この人はその,おぉ,「部屋を出た」,「離れを示す」,このような意味がある「出る」を「基本動詞」と言います。 | ||||
365 | ん。 | |||||
366 | 但是,然后,它这个「部屋」就是表示基本空间名词。 | しかし,それから,そのこの「部屋」はつまり基本空間名詞を示します。 | ||||
367 | ん,テーマはどういう意味かわかりますか。104ページは繰り返しテーマに言及したでしょう? | |||||
368 | 嗯。 | ん。 | ||||
369 | テーマはどういう意味かわかりますか。 | |||||
370 | 第九个例子的主题应该就是这个「徹」吧,这个人。 | 9番目の例のテーマはこの「徹」のはずでしょう,この人。 | ||||
371 | ああ,ん,はい。そのこの動詞の分類はわかると思いますか。104ページ最後の段落から105ページの最初の段落まで。その分類はわかりますか。わかりやすいかどうか? | |||||
372 | 他[論文筆者のこと]这样解释的理解,但是,他分类的那个基准呐,还是觉得有怀疑。 | 彼[論文筆者のこと]がこのように説明するのはわかります。しかし,彼が分類するその基準は,やはり疑惑があると思います。 | ||||
373 | ああ,彼の分類がわからない。 | |||||
374 | 对。 | はい。 | ||||
375 | 判断基準のことでしょう? | |||||
376 | 嗯,但是一般能想象,比如说「出る」,「出去」就是「離れを示す」他把这种叫做「基本動詞」,这个「屋上まで出る」这个「出る」就明显和那个「出る」不一样。和我们平常想象的「出る」就不一样。 | ん,しかし普通は想像ができます。たとえば「出る」,「出て行く」はつまり「離れを示す」で彼はこのようなのを「基本動詞」と言っています。この「屋上まで出る」この「出る」は明らかにその「出る」とは違います。私たちが普段想像する「出る」とは違います。 | ||||
377 | この「出る」はどういう意味ですか。 | |||||
378 | 「つく。」 | 「つく。」 | ||||
379 | ああ,だから彼はこれを[「これを」のあとは言いかけてやめる]と言います。 | |||||
380 | 这个叫做派生动词。 | これは派生動詞と言います。 | ||||
381 | ああ,ん。 | |||||
382 | 但是我,呃,他这里说到「部屋」是「基本空間名詞」,那这个「屋上」也是「基本空間動詞」。 | しかし私は,おぉ,彼が言う「部屋」は「基本空間名詞」です。それならこの「屋上」も「基本空間動詞」です。 | ||||
383 | ん。 | |||||
384 | 我看到这里的时候,我会以为「屋上」是不是也和它的,也会变成「派生空間名詞」,结果没有变成「派生空間名詞」。 | 私はここを読んだ時に,私は「屋上」もそれのと,「派生空間名詞」にもなるのかどうかと思いましたが,結果は「派生空間名詞」にはなりませんでした。 | ||||
385 | ああ,ん。 | |||||
386 | p.105 | 上掲の「出る」は、「離れのむすびつき」(例9)のなかで内から外に移動するという「出る」本来の意味として使われ、「到着のむすびつき」(例10)のなかでは「到着する」の意味で使われている。それぞれのむすびつきのなかで「出る」は異なる意味を示しているので、多義語といえ、奥田靖雄(1976)のいう「単語の語彙的な意味の変化が連語の構造的なタイプのなかで発生し、進行するということである。そして、すでに変化をとげた語彙的な意味は、その構造的なタイプのなかに存在しつづけるということである」という説の正しいことを立証している。 | 他[論文筆者のこと]这个空间名词的分类的标准没有说。但是,但是这下一段「出る」,他例证[元の入力は「例证」であるが,協力者の発言が「例证」と同じ発音である「立証」であるかどうかは不明。因みに「立证」という表現は中国語では使用しない,日本語の「立証」は中国語で「证实」,「证明」などと言う]了奥田靖雄的这句话,我就不懂。 | 彼[論文筆者のこと]はこの空間名詞の分類の基準を述べていないです。しかし,しかしこの次の段落「出る」,彼は奥田靖雄のこの言葉を例証[元の入力は「例証」であるが,協力者の発言が「例証」と同じ発音である「立証」であるかどうかは不明]しましたが,私はわからないです。 | ||
387 | ああ,この言葉がどういう意味かわからないですか。 | |||||
388 | 嗯。 | ん。 | ||||
389 | 「立証」この単語がわからないですか。 | |||||
390 | 不是「立证」这个词,是例证他这个话。他的这个观点。 | 「立証」この単語ではないです。彼はこの話を例証したということです。彼のこの観点。 | ||||
391 | 「立証」はどういう意味ですか。 | |||||
392 | 立証? | 立証? | ||||
393 | ん。 | |||||
394 | 一般中文我就叫「例证」。说的长一点就是证明他这个是正确的。就是证明这个事情。 | 普通中国語で私は「例証」と言います。ちょっと長く言うならば彼はこれが正確であると証明します。つまりこの事を証明します。 | ||||
395 | この事が正確であるか証明する?証明するのはどの部分の内容ですか。 | |||||
396 | 括号里头的。 | 括弧の中の。 | ||||
397 | 105ページの2段落目,奥田靖雄(1976)の後ろ。 | |||||
398 | 对。 | はい。 | ||||
399 | 括弧の中のこれでしょう? | |||||
400 | 嗯。 | ん。 | ||||
401 | 今のところあなたはこの文章がまあまあ分かりやすいと言えると思いますか。わりと難しい論文に属すかそれともわりと読みやすい論文に属しますか。 | |||||
402 | 觉得属于也不能说它难,但是觉得说来说去好像一点都没扯到文章题目上。 | それは難しいとは言えないと思いますが,長々と話してちっとも文章のテーマを話していないように思います。 | ||||
403 | 重点をつかめない? | |||||
404 | 但是他说的意思我明白,他在前面一直在解释这个基本义,派生义,基本动词,派生动词,说了很多,就从头开始说说到这里。 | しかし彼が言う意味はわかります。彼は前でずっとこの基本義,派生義,基本動詞,派生動詞,を説明しています。たくさん言いました,始めから言ってここまで言っています。 | ||||
405 | それではあなたが重点をつかめないに至った原因は何だと思いますか。 | |||||
406 | 可能是因为还没读完,就是说如果读完了话,前面有个把握了话,后面就会把握,它这个主要的是,是「上」和「空间名词」的话,应该会,主要把握应该是那方面的内容。但是有个前面基础知识的话也可以。 | 多分まだ読み終わってないので,つまりもし読み終わったなら,前を把握したならば,後ろは把握できます。それこの主なのが,「上」と「空間名詞」ならば,できるはずです,主に把握するのはその方面の内容のはずです。しかし前の基礎知識があるならばできます。 | ||||
407 | ん,ちょっと休憩する必要がありますか。 | |||||
408 | 不用。 | 必要ないです。 | ||||
409 | ああ,必要ない,はい。もし休憩する必要があるならいつでも私に言ってください。 | |||||
410 | 嗯。 | ん。 | ||||
411 | もし先に大体一通り読みたいなら,先に大体一通り読んでもいいです。 | |||||
412 | 嗯。 | ん。 | ||||
413 | 残りの内容を。先に大体一通り読みますか。 | |||||
414 | 我先,看看他[論文筆者のこと]从哪里讲到正文。他论文是不是都没有小标题啊。 | 私は先に,彼[論文筆者のこと]がどこから本文を話すのかちょっと見てみます。彼の論文はみなサブタイトルがないのですか。 | ||||
415 | ああ,サブタイトルがないのですか。 | |||||
416 | 哦,有,有。 | ああ,あります,あります。 | ||||
417 | ある? | |||||
418 | 特别长。 | とても長いです。 | ||||
419 | ああ。確かに,サブタイトルが何個もないです。前の目次が4つなので,1,2,3,4,4つ, | |||||
420 | p.105 | 「乗る」は行為主体が乗り物に乗ることであり、一般的には下から上への到着の移動をいう。換言すれば、「乗る」は「乗る」という行為をする主体がある場所に到着することである。例(11)の「バスに乗る」の「乗る」は「乗る」という動作をする主体が乗り物に乗ることであり、主体がバスの外から中に入ることである。この連語のなかで、バスはものを意味しているのではなく、主体の到着する場所を意味している。単語本来の意味と連語の意味を問題にする連語論では、この連語を「到着のむすびつき」と言う。「乗る」は主体が下から上への到着の移動をすることによって、乗り物に乗るという「乗る」本来の意味で使われているので、高橋は「乗る」を「到着を示す基本動詞」と言っている。「バス」は本来「もの名詞」であり、人が乗る乗り物であり、場所を意味する名詞ではないので場所を示していない。しかし「バスに乗る」という連語のなかでは、バスは「乗る」という行為をする主体の到着する場所を意味しているので、高橋は「場所を示す基本空間名詞」と区分して、「場所を示せる派生空間名詞」と言っている。 | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
421 | あなたが今読んでいるのはどのページ? | |||||
422 | 106。 | 106。 |
||||
423 | 106,ああ,大体一通りめくりましたか,また戻って読むの? | |||||
424 | 没,就大致地浏览了105到106页。 | いいえ,大体105から106ページをざっと目を通しました。 | ||||
425 | ん。105ページのこの段落,一つ単語を換えたでしょう?さっき言ったのは「出る」で,ここで言うのは「乗る」この単語です,そうでしょう? | |||||
426 | 嗯。 | ん。 | ||||
427 | 「乗る」この単語彼[論文筆者のこと]はどのように説明していますか。その基本意義は何ですか。 | |||||
428 | 基本意义一般是从下到上的。「到着の移動」,「到着の移動」翻译成中文,我也不知道什么。 | 基本意義は普通は下から上です。「到着の移動」,「到着の移動」中国語に訳すのは,私も何だかわかりません。 | ||||
429 | 「到着の移動」,これを中国語に訳すと何なのかわからない,そうでしょう?それなら「バス」は?「バス」は彼[論文筆者のこと]はどう言っていますか。 | |||||
430 | バス,バス是「ものの名詞」。 | バス,バスは「ものの名詞」です[筆者は「バスはものを意味しているのではなく,主体の到着する場所を意味している」と言っている]。 | ||||
431 | 「ものの名詞」? | |||||
432 | 表示是「物」的。 | 「もの」を表しています。 | ||||
433 | ん,「もの」を表す。彼[論文筆者のこと]はどう分類していますか,ここで言っているのは。 | |||||
434 | 他说这里「バス」本来是表示「ものの」,表示一种「东西」,但是到这里表示了到达一种场所,这里就是派生空间名词。 | 彼はここで「バス」は元々「ものの」を表し,ある種の「もの」を表すと言っています。しかしここまでである種の場所に到達したことを表しました。ここではつまり派生空間名詞です。 | ||||
435 | ああ,はい,わかりました。 | |||||
436 | p.106 | 「降りる」は上から下に移動することである。「上から下に移動する」ということは、換言すれば、主体のいる場所が上にあれば、上から下に移動する主体の行為によって、ある場所を主体が離れることである。例(12)の「ベッドを降りて」の「降りて」は「降りる」という動作をする主体がベッドの上からその下の床に移動することであり、主体がベッドを離れるので、連語論ではこの連語を「離れのむすびつき」という。この「降りて」は「降りる」本来の意味で使われていないので、高橋は「降りる」を「離れを示せる派生動詞」と言っている。「ベッド」は高橋の分類によれば、「もの名詞」であり、ものを意味しているが、この連語のなかでは主体の離れる場所を意味しているので、空間名詞として扱われ、「ベッド」は高橋の分類によれば、「もの名詞」であり、ものを意味しているが、この連語のなかでは主体の離れる場所を意味しているので、空間名詞として扱われ、「ベッド」はものを意味するのではなく場所を意味している。本来場所を示す名詞ではない「ベッド」が「離れのむすびつき」のなかでは場所を意味しているので、高橋は本来場所を意味する名詞の「場所を示す基本空間名詞」と「ベッド」とを区分して、「ベッド」を「場所を示せる派生空間名詞」と言っている。 | 106ページ2段落目彼[論文筆者のこと]が書いたのはどんな内容ですか。 | |||
437 | 也还是跟「乗る」,「バス」它是一样的分类。「降りる」它的基本意思是从上到下的移动。 | やはり「乗る」と,「バス」それは同じ分類です。「降りる」その基本的な意味は上から下への移動です。 | ||||
438 | 「降りる」を分析した? | |||||
439 | 嗯。 | ん。 | ||||
440 | 性質。ああ。この段落,1,2,3,4,5,106ページ2段落目の5行目「連語論ではこの連語を「離れのむすびつき」という。」これはわかりますか。「離れのむすびつき」? | |||||
441 | 它是不是说因为主题,拿这个例子来说,「ベッドに」,是不是「に」啊,「ベッドを降りる」。 | それはテーマを言っているからではないですか。これを例にとって言います,「ベッドに」,「に」ではないですか,「ベッドを降りる」。 | ||||
442 | ん,「ベッドを降りる」。 | |||||
443 | 说的是「を」,它从那个上面下来,是一个「離れる」。 | 言っているのは「を」です,それはその上の方から下りる,「離れる」です。 | ||||
444 | ああああ。 | |||||
445 | 嗯,它那个过程,有那个过程,所以叫「離れのむすびつき」。 | ん,それその過程,その過程があります。だから「離れのむすびつき」と言います。 | ||||
446 | ん,「ベッド」はどの名詞に属しますか。 | |||||
447 | 物的名词。 | ものの名詞。 | ||||
448 | ものの名詞? | |||||
449 | 嗯。但是它这里就是,表示了一个场所。 | ん。しかしそれはここではつまり,一つの場所を表しました。 | ||||
450 | ん。 | |||||
451 | 它这个表示场所,所以它就成了派生空间名词。 | それこの場所を表します。だからそれは派生空間名詞になりました。 | ||||
452 | ああ。派生空間名詞と上で彼が言及した基本空間名詞。 | |||||
453 | 嗯。 | ん。 | ||||
454 | どう違いますか。基本空間名詞は何を指しますか。 | |||||
455 | 基本空间名词,我觉得是它的基本意思,比如说「ベッド」它的基本意思是床,是一个东西。 | 基本空間名詞,私はその基本的な意味は,たとえば「ベッド」その基本的な意味はベッドで,一つのものだと思います。 | ||||
456 | ん。 | |||||
457 | 但是你跟「降りる」搭配的时候, | しかしあなたは「降りる」と組み合わせる時に, | ||||
458 | ん。 | |||||
459 | 它就表示了,从一个抽象的角度来看,它就表示了一个场所。 | それは表しました,抽象的な角度から見ると,それは場所を表しました。 | ||||
460 | ん,はい,ん,はい,続けて読んで。あなたはこれらの論文を読んでいる過程の中で,頭の中で何を描きたいですか。 | |||||
461 | 脑子里想写什么? | 頭の中で何を描きたい? | ||||
462 | ん。 | |||||
463 | 一般就是你看到后面的时候你就会想,前面说这个。 | 普通はあなたが後ろを読んだ時にあなたは,前はこのことを言っているのだと思います。 | ||||
464 | ああ。 | |||||
465 | 是什么意思。 | どういう意味か。 | ||||
466 | ああ。 | |||||
467 | 就是上下有没有连贯性。 | つまり前後に一貫性があるかどうか。 | ||||
468 | ああ。 | |||||
469 | p.106 | 上記の「バスに乗る」の「バス」が「到着のむすびつき」(例11)のなかで、場所を意味する名詞の位置に用いられると、空間名詞として扱われ、主体の乗る場所を示す。「ベッドを降りて」の「ベッド」は「離れのむすびつき」(例12)のなかで、場所を意味する名詞の位置に用いられると、空間名詞として扱われやはり場所を示す。それぞれのむすびつきのなかで「バス、ベッド」はもの名詞の「もの」としてではなく、空間名詞として「場所」を示している。奥田靖雄(1976)がいう「単語の語彙的な意味が連語の構造的なタイプのなかで発生し、進行するということである。そして、すでに変化をとげた語彙的な意味は、その構造的なタイプのなかに存在しつづけるということである」という説の正しいことを立証している。 | 但是就像这里,106页下面又出现奥田靖雄说的这句话。 | しかしここの,106ページ下の様にまた,奥田靖雄が言うこの言葉が出てきます。 | ||
470 | ああ,106ページ最後の段落,また,奥田靖雄(1976)のこの話を引用しました。 | |||||
471 | 对对对。但是你看到这里的时候你就能隐约地感觉到,就刚开始完全不懂,但是你现在隐约能感觉到,他[論文筆者のこと]把这个举的例子之后,这个「バス」,「ベッド」,它单纯的意思的话,是表示东西,但是比如说跟「降りる」这些搭配的话,它就发生了变化。 | そうそうそう。しかしあなたがここを読んだ時にあなたはぼんやりと思うことができます。初めのうちは全く分からないが,あなたは今ぼんやりと思うことができます。彼[論文筆者のこと]はこの挙げた例のあとに,この「バス」,「ベッド」,それは単純な意味ならば,ものを表しますが,たとえば「降りる」これらと組み合わせるのならば,それは変化が起こりました。 | ||||
472 | ん。ん。 | |||||
473 | 而且只要是这个结构的话,它就会,它的意思就是,不是表示单纯的东西或变成表示场所的。 | そのうえこの構造さえすれば,それはできます。その意味はつまり,単純なものを表すのではなくあるいは場所を表示するのが変わります。 | ||||
zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz | ん,ああ。つまりこの段落は彼[論文筆者のこと]は主に何を説明したいのですか。106ページの最後の段落。 | |||||
475 | 应该是,就是,嗯,就是基本意思的那个单词。 | つまり,ん,つまり基本的な意味のその単語,のはずです。 | ||||
476 | ん。 | |||||
477 | 到了连语,到了它就是构造当中,「むすびつき」当中, | 結局連語,結局それはつまり構造の中で,「むすびつき」の中で, | ||||
478 | ん。 | |||||
479 | 意思会发生变化。 | 意味に変化が起こります。 | ||||
480 | ん。 | |||||
481 | 有的会产生派生义。 | あるものは派生義が生じます。 | ||||
482 | ここは彼[論文筆者のこと]の観点ですか,それともまたは誰かの観点を証明するためですか。 | |||||
483 | 证明了谁的观点?我看前面说,好像前面也说是奥田靖雄的吧。 | 誰の観点を証明したか?私の見るところでは前で言っている,前でも言っているのは奥田靖雄の様でしょう。 | ||||
484 | そうだよ,ん。昨日,さっき,ん。 | |||||
485 | 应该是奥田靖雄的。 | 奥田靖雄のはずです。 | ||||
486 | あなたは105ページのことを言っている,106ページをまとめて言えば。 | |||||
487 | 嗯。 | ん。 | ||||
488 | 彼はずっと何をしていますか。この筆者は。 | |||||
489 | 证明单词,然后在连语构造中,意思会发生变化。 | 単語を証明します。それから連語構造の中で,意味に変化が起こります。 | ||||
490 | ん。 | |||||
491 | 产生派生义。 | 派生義が生じます。 | ||||
492 | ん。 | |||||
493 | 然后最后证明的是,刚开始我不太懂的那个。 | それから最後に証明するのは,最初私があまりわからなかったそれ。 | ||||
494 | ん。 | |||||
495 | 什么「修正」,「変更」。 | 「修正」,「変更」とか。 | ||||
496 | ああ。 | |||||
497 | 那个嘛。 | それでしょ。 | ||||
498 | p.107 | 私たちは107ページまで読みましたか。 | ||||
499 | 嗯。 | ん。 | ||||
500 | また,二つの表です。表3,表4。表を見るのは好きですか。 | |||||
501 | 看表? | 表を見る? | ||||
502 | 実際これは表とは言えないです。 | |||||
503 | 这个不算表。 | これは表とは言えないです。 | ||||
504 | そう。 | |||||
505 | 我觉得它这个像,刚才说的像「文型」一样。 | 私はそのこれは似ています,さっき言った「文型」と同じ様だと思います。 | ||||
506 | そう,彼[論文筆者のこと]がつけた名称は表ですが,普通の表とはあまり似ていないです。彼はこの二つの表を利用して何を説明したいのですか。 | |||||
507 | 说明这个,「離れ」,「離れのむすびつき」还有「到着のむすびつき」,它是个什么样的构造。 | これを説明します,「離れ」,「離れのむすびつき」それから「到着のむすびつき」,それはどのような構造なのかです。 | ||||
508 | ああ。下のこれら,表3の下のこれら「マンションを出る」等々,それから表4の中の「学校に着く」,「新大阪に到着する」これらは何ですか。 | |||||
509 | 例子。 | 例。 | ||||
510 | ああ,例。ん,はい。 | |||||
511 | 但是前面已经,之前还会一个一个看,但是到了这里看一个就行,看一个。 | しかし前ですでに,以前やはり一つ一つ見ましたが,ここに来たら一つを見ればいいです。一つ見ます。 | ||||
512 | 例は順を追って見ないですか。 | |||||
513 | 不会挨个看。 | 順を追っては見ないです。 | ||||
514 | p.107 | 例(9)(12)の「離れのむすびつき」は「離れを示す基本動詞」(出る)と「離れを示せる派生動詞」(降りる)および「場所を示す基本空間名詞」(部屋)と「場所を示せる派生空間名詞」(ベッド)とに分かれる。例(10)(11)の「到着のむすびつき」は「到着を示す基本動詞」(乗る)と「到着を示せる派生動詞」(出る)および「場所を示す基本空間名詞」(屋上)と「場所を示せる空間名詞」(バス)とに分かれる。 | 107ページ表3,表4下のこの段落。 | |||
515 | 嗯。 | ん。 | ||||
516 | どんな内容ですか。 | |||||
517 | 它应该就是说表3,表4这个「文型」前面的名词和后面的动词都是不同的类型,有基本的,有派生的。 | それはつまり表3,表4この「文型」前の名詞と後ろの動詞はみな異なるタイプのはずです。基本のがあります,派生のがあります。 | ||||
518 | ああ,はい。 | |||||
519 | 奥田靖雄(1976)は多義語が各むすびつきの違いから生じることを指摘し、ここかしこで例文を挙げてそれを説明している。連語論という研究分野で、『連語論』(資料編)の論文(特に奥田靖雄の論文)が高く評価されるのは、こういった研究姿勢が土台にあるからである。すなわち、個々の連語にみられるむすびつきを一般化するにあったて、個々の連語にそれぞれ固有の構造的なタイプがあることを積極的に注目しようとしているからである。単に、個々の連語のむすびつきを説明することでおわっていない。連語全体をとおして、そのむすびつきの種類、むすびつきのあいだの相互関係、むすびつきのあいだの相互移行などをときあかしながら、むすびつきの全体系をあきらかにしようとしている。さらには、むすぶつきの発展の法則にまでも論をおよぼそうとしている。また、そうでなければ、個々の連語のむすびつきも、解明されるはずがないとしている。 | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | |||
520 | 107ページ最後の段落を読んだ,そうですか? | |||||
521 | 嗯。 | ん。 | ||||
522 | ここで,わからない単語はありますか。わからない単語はないか。 | |||||
523 | 不明白的词,没有。 | わからない単語は,ありません。 | ||||
524 | この「ここかしこで」はどういう意味ですか。 | |||||
525 | 哪个,第几行呀? | どれ,何行目? | ||||
526 | 2行目。最後の段落の2行目,107ページ最後の段落の2行目。 | |||||
527 | 这个还真不知道,没看到。 | これはやはり本当に知りません,見たことないです。 | ||||
528 | 時々このようになる,うっかりいくつかのわからない単語をおろそかにしたことがありますか。もしあなたが普段調べないのならば調べなくてもいいです,もしちょっと調べたいのならばちょっと調べてください。推測できますか。いくつか推測を行うことはできますか。 | |||||
529 | 会推测。而且这个意思不知道也不会影响整体的理解。 | 推測できます。更にこの意味はわからなくても全体の理解には影響しないです。 | ||||
530 | ああ,はい,全体の理解に影響しないので調べないのですね?ん,はい。107ページ最後の段落はずっと108ページまで続くのですね。 | |||||
531 | 嗯。 | ん。 | ||||
532 | p.107 | 奥田靖雄(1976)は多義語が各むすびつきの違いから生じることを指摘し、ここかしこで例文を挙げてそれを説明している。 | この段落の内容はわかりやすいですか?主には何ですか。 | |||
533 | 我怎么觉得它像说了, | 私はどうしてそれは, | ||||
534 | ん。 | |||||
535 | 连语论研究的,是,对象的, | 連語論研究の,そうです,対象の,を言ったように思うのですが, | ||||
536 | ああ。 | |||||
537 | 但是第一句话我觉得就多义词是因为各种,呃,「むすびつき的不同」而产生的。 | 最初の言葉は私は多義語は様々,おぉ,「むすびつきの違い」なので生じたのだと思います。 | ||||
538 | ん。 | |||||
539 | p.107 | 連語論という研究分野で、『連語論(資料編)』の論文(特に奥田靖雄の論文)が高く評価されるのは、こういった研究姿勢が土台にあるからである。 | 奥田靖雄の論文はどうして高く評価されるのですか。それはここに「高く評価される」と書いてあるでしょう? | |||
540 | 嗯嗯。 | んん。 | ||||
541 | どうして? | |||||
542 | p.107 | すなわち、個々の連語にみられるむすびつきを一般化するにあたって、個々の連語にそれぞれ固有の構造的なタイプがあることを積極的に注目しようとしているからである。 | 应该是他[「奥田靖雄」のこと]把每个连语,因为每个连语它都是单独单独的,然后它给抽象化也就是一般化。 | 彼[「奥田靖雄」のこと]は各連語を,各連語それはみな単独単独のはずなので,それでそれを抽象化つまり一般化しました。 | ||
543 | ん,はい。 | |||||
544 | p.108 | 単に、個々の連語のむすびつきを説明することでおわっていない。連語全体をとおして、そのむすびつきの種類、むすびつきのあいだの相互関係、むすびつきのあいだの相互移行などをときあかしながら、むすびつきの全体系をあきらかにしようとしている。 | 但是后面说,就是把这些就像,抽象化一般是,比如说它这「に」,「へ」,「まで」,跟「する」,「に」是一般表示什么,然后「する」一般是什么动词,这种一般化。但是后面又说,光研究这些是不够的。然后还有「むすびつき」的种类,相互关系,这些,还有相互,就是「移行」。「移行」,「移行」翻不成中文。 | しかし後ろで言っています。つまりこれらを,抽象化する様な普通は,たとえばそのこの「に」,「へ」,「まで」,「する」と,「に」は普通何を表すか,それから「する」は普通は何の動詞か,この様な一般化です。しかし後ろでまた,光研究これらは足りないと言っています。それからあと「むすびつき」の種類,相互関係,これら,また相互に,つまり「移行」です。「移行」,「移行」は中国語に訳せないです。 | ||
545 | 「移行」,「移行」はどの単語ですか。 | |||||
546 | 「移行」说成中文有点奇怪,但是也想不到是什么词。 | 「移行」は中国語で言うとちょっとおかしいですが,どの単語か思いつかないです。 | ||||
547 | どのみちあなたの理解に影響がないなら,あなたはそれを訳さないのでしょ? | |||||
548 | 嗯,不一定要把它翻成中文。 | ん,それを中国語に訳すとは限らないです。 | ||||
549 | はい,わかりました。 | |||||
550 | p.108 | さらには、むすびつきの発展の法則にまでも論をおよぼそうとしている。 | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
551 | p.108 | また、そうでなければ、個々の連語のむすびつきも、解明されるはずがないとしている。 | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
552 | 108ページ2段落目は,また読み終わりましたか。 | |||||
553 | 大致看了一遍。 | 大体一通り読みました。 | ||||
554 | ああ,そのこれの大体の内容はわかりましたか。 | |||||
555 | p.108 | 高橋(2003)も多義語について、ここかしこで奥田の説が正しいことを例文によって立証しているが、奥田は連語の体系性を明らかにしようとする過程のなかで、多義語の発生を明らかにしたのであり、両者とも単語の意味変化とそれが発生するメカニズムにまで言及しているかということになると、やや不十分なようである。 | 我感觉它说了高桥和奥田的先行研究。它说,最后是说。 | 私はそれは高橋と奥田の先行研究を言ったのだと思います。それは言います,最後に言います。 | ||
556 | ん。 | |||||
557 | p.108 | 単語の意味変化の面から見ると、奥田も高橋も各むすびつきに使われている例文によって多義語が発生し、単語の意味や機能が異なってくることを証明しているだけのようである。 | 他们俩都没有,应该是都没有,単語の意味変化,还有那个「メカニズム」,就是从基本义到派生义的结构,过程。他们没有,没有说明,但是前面的比如说,在一个单词在其他的「むすびつき」当中,意思会发生变化,然后基本义,派生义这些都说了。 | 両者は共にないです,単語の意味変化が,共にないはずです。それからその「メカニズム」,つまり基本義から派生義の構造,過程です。両者はないです,説明がないです。しかし前のたとえば,一つの単語でその他の「むすびつき」の中で,意味に変化が起こります。それから基本義,派生義これらは全部言いました。 | ||
558 | ああ。高橋と奥田の論文は共にそれらに言及したのですね? | |||||
559 | 嗯,但是我现在怀疑,这个高桥,这个论文,是哪个高桥? | ん,しかし私は今疑っています,この高橋は,この論文,はどの高橋ですか。 | ||||
560 | この高橋と筆者は同じ人なのかどうか,ちらっと見てもいいですから,ちょっと確認して。参考文献,高橋(2003)。参考文献,最後の1ページ。 | |||||
561 | 哦,也只有一个高桥啊。 | ああ,やはり高橋は一人だけです。 | ||||
562 | そう,つまり彼本人です。 | |||||
563 | 但是他前面又叫筆者,叫他自己筆者。 | しかし彼は前ではまた筆者と言っています,彼自身が筆者と言っている。 | ||||
564 | いいえ,日本人は時々こうです,自分の先行研究に言及した時に,つまり,客観的な立場で提案します。それでは後ろは「しかし」です,それでは「しかし」が出てきました,後ろはどのような内容か予測できますか。 | |||||
565 | p.108 | しかし、奥田や高橋が例文によって立証しているように、一つの単語が各むすびつきのなかに使われることによって、それぞれのむすびつきのなかで単語の意味が異なってきているので、どのむすびつきに使われる単語が単語本来の意味を示す基本義であり、どのむすびつきに使われる単語が単語本来の意味から変化した派生義であり、単語になぜ異なる意味が発生するのかを説明し体系づければ、単語の意味変化とそのメカニズムを明らかにできそうである。 | 「しかし」应该是,跟,一般是跟前面相反的。但是这里应该是有不足的地方。 | 「しかし」,と,普通は前とは相反する,はずです。しかしここでは不足する所があるはずです。 | ||
566 | 「しかし」後ろは,の内容と前の内容は, | |||||
567 | 相反。 | 相反する。 | ||||
568 | 相反する。 | |||||
569 | 嗯,或者有不足的地方。 | ん,あるいは不足する所があります。 | ||||
570 | ん。疲れた?休憩が必要ですか。 | |||||
571 | 不用吧,八点半了。 | 必要ないです,8時半です。 | ||||
572 | はい。108ページの最後の段落はまた特に長いです。 | |||||
573 | 嗯。 | ん。 | ||||
574 | 根気よく読み続けられないかどうか? | |||||
575 | 有一点。因为还没说到重点。 | ちょっとあります。まだ重要な点を言っていないので。 | ||||
576 | まだ重要な点を言っていないんですね。 | |||||
577 | p.108 | 連語論のなかでは核となる単語を中心とする二つ以上の単語の「くみあわせ」を連語と言い、連語としての構造的なタイプによって、一定の連語論的な意味が実現されている二つ以上の単語の意味的な関係付けのある集合体を「むすびつき」と言う。 | 但是他[論文筆者のこと]这里说到「くみあわせ」,「むすびつき」。 | しかし彼[論文筆者のこと]はここでは「くみあわせ」,「むすびつき」と言っています。 | ||
578 | ん。 | |||||
579 | 原来是不同的。 | 元々は異なります。 | ||||
580 | そう。彼はここでちょっと説明をしたんですね。 | |||||
581 | 后面就「詳しく検討する」。 | 後ろで「詳しく検討する」。 | ||||
582 | p.108 | 一定の連語論的な意味が実現されている構造的なタイプによるむすびつきには、むすびつきの内容規定があり、「とりつけのむすびつき」「とりはずしのむすびつき」「もようがえのむすびつき」などの名づけ的な意味を示す名称がある。 | ここで彼が書いているのは何ですか。「くみあわせ」は何ですか。 | |||
583 | p.108 | 連語論ではこのように二つ以上の単語からなる集合体を「くみあわせ」と「むすびつき」の二類に分けている。この「くみあわせ」と「むすびつき」に分類する「むすびつき」のなかで単語の意味に変化が起きる。 | 「くみあわせ」是单纯地单词和单词的组合体。 | 「くみあわせ」は単純に単語と単語の組合せ体です。 | ||
584 | ん,それでは「むすびつき」は? | |||||
585 | p.109 | 「くみあわせ」は単なる単語と単語の組み合わせからなる集合体であり、「むすびつき」は構造的なタイプの作る意味によって分類し、特定の名づけ的な意味を示す二つ以上の単語の意味的な関係付けのある集合体である。ここで次にもう少し詳しく「くみあわせ」と「むすびつき」について検討してみよう。 | 「むすびつき」,「むすびつき」是「くみあわせ」的一般化,这句话不太懂。109页说的这个「むすびつき」。 | 「むすびつき」,「むすびつき」は「くみあわせ」の一般化です,この話はあまりわかりません。109ページで言っているこの「むすびつき」。 | ||
586 | 109ページの1行目,2行目ですね。「むすびつき」は構造的なタイプの作る意味によって分類し,特定の名づけ的な意味を示す二つ以上の単語の意味的な関係付けのある集合体である。すごく長いですね?この一言はわかりませんか。 | |||||
587 | 嗯,没看懂。 | ん,わかりません。 | ||||
588 | ああ。じゃあ「むすびつき」と「くみあわせ」の違いがわからないですか。 | |||||
589 | 也不是因为这个。但是看了前面应该能懂,「くみあわせ」,单词和单词的「组合」,「むすびつき」是不是像前面那个例子,什么「部屋を出る」,这种例子的话,我觉得你看这个「連語」是「くみあわせ」。比如说「部屋」是表示「場所」,「出る」是移动动词,那就「場所」加上格助词加上移动动词,这种叫作叫作「むすびつき」。 | このためにでもないです。しかし前を見たらわかることができるはずです。「くみあわせ」,単語と単語の「くみあわせ」,「むすびつき」は前のその例の様ではないですか。「部屋を出る」とか,この様な例ならば,私はほらこの「連語」は「くみあわせ」だと思います。たとえば「部屋」は「場所」を表します,「出る」は移動動詞です。じゃあ「場所」は格助詞を付けて移動動詞を付けます。このようなのを「むすびつき」と言います言います。 | ||||
590 | 大体わかりますね。 | |||||
591 | 嗯。 | ん。 | ||||
592 | はい。 | |||||
593 | p.109 | 核となる単語を中心とする二つ以上の単語のくみあわせを一般に「連語」と言う。 | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
594 | 109ページ2段落目は読み終わりましたか。 | |||||
595 | 嗯。 | ん。 | ||||
596 | 伝統的な言語学では,連語はどのように分類しますか。 | |||||
597 | p.109 | 伝統的な言語学では、連語には陳述的なくみあわせ(主語・述語の関係)、並列的なくみあわせ、従属的なくみあわせの三類があるとされている。 | 分成三种,陈述,并列还有从属的組み合わせ。 | 三種に分けます。陳述・并列それから従属的なくみあわせです。 | ||
598 | p.109 | このうち連語論が対象とする連語は、一般的に言えば、従属的なくみあわせであり、それはカザリとカザラレとのくみあわせを意味している。 | ||||
599 | p.109 | すなわち、連語論における「くみあわせ」は次のように規定できるであろう。 | それから後ろにそれはまた「くみあわせの定義」があります。真ん中のこの,引用したこの段落,は定義でしょう? | |||
600 | 对。 | はい。 | ||||
601 | この定義は理解しやすいですか。 | |||||
602 | p.109 | 連語論が対象とする連語は、ある特定の単語を核として(そのような単語をカザラレと言う)、それに特定の単語を付加する(そのような単語をカザリと言う)という集合体によって構成されている。この形式的な集合体を連語論では「くみあわせ」と言う。 | 这个定义应该是就,上面那个定义的扩大化吧。就是具体化。単語和単語的「くみあわせ」,有怎样的単語是,就是,「ある特定の単語を核として」,还有「特定の単語を付加する」。 | この定義は,上のその定義の拡大化のはずでしょう。つまり具体化です。単語と単語の「くみあわせ」,どのような単語があるのかというと,つまり,「ある特定の単語を核として」,それから「特定の単語を付加する」です。 | ||
603 | この「核」はどういう意味かわかりますか,「核」,これ。 | |||||
604 | 「核」应该就是,这里说的「カザラレ」。 | 「核」はつまり,ここで言う「カザラレ」のはずです。 | ||||
605 | 「カザラレ」はどういう意味ですか。 | |||||
606 | 应该放在连语中,应该就是它的一个对象语。 | 連語の中に置くはずです。つまりその一つの対象語のはずです。 | ||||
607 | つまりこの定義の中に対しての「核」と「カザラレ」です。この定義はやはり基本はわかることができるのですね。109ページ連語論における「くみあわせ」。 | |||||
608 | 对,嗯。 | はい,ん。 | ||||
609 | はい。もしわからない所があったら,直接言っていいです,どこがわからないか。 | |||||
610 | p.109 | カザリ単語とカザラレ単語とのくみあわせは恣意的なものではない。 | ||||
611 | p.109 | 連語の核となるカザラレ単語は、自分自身の意味するものごとをより具体化させるということのために、一定のカザリ単語を支配する。 | ||||
612 | p.109 | このような連語はおのずから一定の構造的なタイプを内在させている。 | 最下面第四行。 | 一番下の4行目。 | ||
613 | 109ページ下から4行目。 | |||||
614 | 「このような連語はおのずから一定の構造的なタイプを内在させている」,「内在させている」这个有一点不明白。可能也是因为「内在」这个词本身不是特别清楚。 | 「このような連語はおのずから一定の構造的なタイプを内在させている」,「内在させている」これがちょっとわかりません。「内在」この単語自身が特にわかるわけではないからかもしれません。 | ||||
615 | 調べる必要がありますか。 | |||||
616 | 不用查了,后面大概知道这段说的是什么意思。 | 調べなくてもいいです,後ろで大体この段落が言っているのはどういう意味なのかわかります。 | ||||
617 | 109ページ最後の段落の1行目,「カザリ単語」と「カザラレ単語」,これ,それらの関係はどういう関係ですか。任意ですか。 | |||||
618 | 关系,是什么关系。 | 関係,どういう関係か。 | ||||
619 | この「恣意的」はどういう意味かわかりますか。 | |||||
620 | 应该不是「随意」的吧。 | 「自由に」ではないはずでしょう。 | ||||
621 | 「自由に」の意味ですか。「自由に」ではないですか。 | |||||
622 | 不是。 | そうではないです。 | ||||
623 | 二者の結合は自由ではないですか。 | |||||
624 | 嗯。 | ん。 | ||||
625 | それは誰が誰を支配しますか,その後ろに書いてあるのは。 | |||||
626 | 应该是「カザラレ」,动词,支配名词。 | 「カザラレ」,動詞,支配名詞,のはずです。 | ||||
627 | 動詞,支配名詞,ん,はい。この「支配」の意味はわかりますか。 | |||||
628 | 支配? | 支配? | ||||
629 | ん,中国語の意味と同じですか?日本語の「支配」と中国語の「支配」。 | |||||
630 | 应该有「重合的地方」吧。 | 「重なり合う所」があるはずでしょう。 | ||||
631 | はい。 | |||||
632 | p.109 | たとえば、もようがえを意味する動詞(カザラレ)は、そのもようがえの対象となるものを意味する名詞(カザリ)を支配するという構造(連語論的な構造と言える)をとることによって、ある特定の対象物が形態変化をおこすように、人間が働きかけるという意味を実現させている。 | ||||
633 | このような一定の連語論的な意味を実現させているカザリ(カザリの意味することがら)とカザラレ(カザラレの意味することがら)との関係を連語論では「むすびつき」と呼んでいる。 | |||||
634 | p.110 | 具体的に言えぱ、「もようがえのむすびつき」「とりつけのむすびつき」「とりはずしのむすびつき」と呼ばれている連語では「もようがえ」「とりつけ」「とりはずし」などというような連語論的な意味を実現させるために、それに相当する動詞をカザラレとし、その動詞の意味する対象を一定のカザリ名詞で規定するという構造的なタイプが内在しているのである。 | ||||
635 | p.110 | すなわち、連語論における「むすびつき」とは、次のように規定できるであろう。 | 110ページの,最初の段落後ろから2行目に出てくる「次のように」,このような単語があるならば,後ろは何を言うか推測できますか。普通は。 | |||
636 | 哪个? | どこ? | ||||
637 | 110ページ最初の段落の最後の一言,それは「次のように」と書いてあります,このような単語を見たら後ろはどのような内容が書いてあるかちょっと推測できますか。 | |||||
638 | 这里的话肯定是解释概念。因为前面有「とは」。如果是其他场合「次のように」一般是举例子吧。一般会举例子。 | ここでならばきっと説明の概念です。なぜなら前に「とは」があるからです。もしその他の場合「次のように」普通は例を挙げるでしょう。普通は例を挙げます。 | ||||
639 | p.110 | 連語論における「むすびつき」 連語論が対象とするカザリ単語とカザラレ単語とのくみあわせは、連語の核となるカザラレ単語が、自分自身の意味するものごとをより具体化させるために、一定のカザリ単語を支配し、一定の構造的なタイプ(連語論的な構造)により、連語論的な意味を実現させている。連語論では一定の構造的なタイプにより、連語の内容に言及するこのような一定の連語論的な意味を実現させているカザリとカザラレとの関係で作る意味的な集合体を「むすびつき」と言う。 |
[暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
640 | この連語論における「むすびつき」,真ん中のこの定義は,読み終わりましたか。 | |||||
641 | 没有。 | いいえ。 | ||||
642 | ゆっくり読んで。 | |||||
643 | 我觉得会走神。 | 私は気が散ってしまいます。 | ||||
644 | 時々気が散りますか。 | |||||
645 | 对。 | はい。 | ||||
646 | 気が散る時は何を考えていますか?日本語と関係がありますか。 | |||||
647 | 没有,走神就是走神,就是放空的状态。休息一下脑子里。 | いいえ,気が散るのはまさに気が散るのです,つまり頭が空っぽになる状態です。ちょっと頭を休憩させます。 | ||||
648 | なんならちょっと休憩しましょう,頭が動かないならば。 | |||||
649 | 没事,还可以坚持,你要是提醒我的话还可以坚持。 | 大丈夫です,まだやれます,あなたがもし私に注意してくれるならばまだやれます。 | ||||
650 | はい。私たちはこの段落を読んだらちょっと休憩しましょう,少し何分か休憩します,そうでないとこの,効率も良くないかもしれません。110ページ真ん中のこの定義,「むすびつき」の定義はわかりやすいですか。 | |||||
651 | 不好理解。 | よくわかりません。 | ||||
652 | わかりにくい?どの単語がわかりにくいと思いますか,あなたの理解を妨げる原因は何ですか。 | |||||
653 | 不是单词。 | 単語ではありません。 | ||||
654 | 単語ではない。文の構造? | |||||
655 | 也不是,感觉它说的特别抽象。 | そうでもないです,それが言っているのがとても抽象的だと思います。 | ||||
656 | とても抽象的なんですね。大体の意味は?一体何を「むすびつき」と言うのですか。 | |||||
657 | 应该就是「カザリ」和「カザラレ」的关系。 | 「カザリ」と「カザラレ」の関係のはずです。 | ||||
658 | 主に関係に重点を置いているんですね。 | |||||
659 | 嗯。 | ん。 | ||||
660 | 前で言及した「くみあわせ」は単純に単語の組合せです,「むすびつき」は,重点を置いているのはその関係です。 | |||||
661 | 嗯。 | ん。 | ||||
662 | ちょっと休憩しましょう。 | |||||
663 | 好。 | はい。 | ||||
664 | ちょっと止まってもいいです。つまりこの人の他の論文も読むのでしょう,各単語の意味はとてもわかるでしょう。 | |||||
665 | 嗯。 | ん。 | ||||
666 | 普段あなたはパソコンでいくつかの定義とかを調べる必要はありますか。 | |||||
667 | 一般不需要。 | 普通は必要ないです。 | ||||
668 | 普通読む速度は今と比べてもっと速いかもしれないですか。 | |||||
669 | 应该是还要快。因为第一遍,看第一遍的时候不会特别仔细看。 | もっと速いはずです。最初なので,最初読む時はとても細かく読まないです。 | ||||
670 | ん,それから興味がある内容をもう一度ちょっと細かく読んで。 | |||||
671 | 嗯,应该是这样。一般一篇论文看个三,四遍。三四遍差不多就能懂。 | ん,このようなはずです。普通一編の論文を3,4回読みます。3,4回で大体わかることができます。 | ||||
672 | ああ。110ページ真ん中この,1,2,3,3段落目と言えるでしょう,下から数えて2段落目,この段落は主に書いてあるのはなんですか。 | |||||
673 | p.110 | 単語の多義語は奥田が指摘するように、連語の「むすびつき」のなかでカザラレ動詞に起きる。 | 这一段主要是讲,「名词カザリ」,这个名词也会有多义的一面。 | この段落は主に,「名詞カザリ」のことを述べています,この名詞も多義性の一面があります。 | ||
674 | ん,名詞も多義性の一面があります。これは誰の観点ですか。 | |||||
675 | 高橋(2003)は場所を示すカザリ名詞の位置に、もの名詞などが用いられると、ものではなく場所を示すと述べている。 | 高桥。 | 高橋。 | |||
676 | 同じ単語であっても異なるむすびつきのなかに用いられると図表で示されるそのむすびつきの位置によって、むすびつきを作るそれぞれの単語がそれぞれのむすびつきを表す意味に変化する。連語のなかで、単語固有の意味よりも、むすびつきの示す意味によって、連語のなかでは単語がむすびつきを示すそれぞれの意味になり、多義語が発生する。 | ん,高橋(2003)ですか。上に書いてあるのは高橋2003ですか。 | ||||
677 | 高橋はカザリ名詞の一部にも多義的な側面があることを認めている。カザリ名詞にも多義が起こりうると言うことである。 | 奥田靖雄指出的是动词会产生那个,然后高桥说名词也会产生。 | 奥田靖雄が指摘するのは動詞がそれを生み出し,それから高橋は名詞も生み出すと言っています。 | |||
678 | ん,多義性を生み出します。110ページ最後の段落は,何が書いてありましたか。 | |||||
679 | p.110 | 連語論では単語の意味変化についてもカザラレ動詞を中心とする連語の「むすびつき」のなかで起きる、と考えている。次に中国語の例文を分析することにより、位置移動の動詞“上”と空間名詞との連語内部におけるむすびつきの連語論的な意味を明らかにしてみよう。 | 终于要引出它的题目了,就是表示移动动词的「上」和「空间名词」。 | ついにそのテーマを引き出しました,つまり移動動詞の「上」と「空間名詞」を表します。 | ||
680 | ああ,「上」と「空間名詞」。 | |||||
681 | 也会,在这个里面也会产生意义变化。应该是它,这个里面,它到底是两个都说是「上」和「空间名词」意思会产生变化,还是只说「上」在连语中会产生变化。我觉得应该是说「上」吧。应该是说「上」,「空间名词」的话太多了。 | もできます,この中でも意味の変化を生み出すことができます。それは,この中,それは一体二つは共に「上」と「空間名詞」の意味は変化が生じるはずだと言っているのか,それともただ「上」は連語の中で変化が生じると言っているのか。私は「上」を言っているはずだと思います。「上」を言うはずです,「空間名詞」ならば多すぎます。 | ||||
682 | ああ,「上」の意味の変化。はい,続けてみましょう。 | |||||
683 | p.111 | (13)我剛オ上楼去了。(『八』p.302) さっき二階へ行って来たところだ。(同上) (14)上了牟オ想起忘了帯件毛衣。(『八』p,302) 車に乗ってからセーターを忘れたことに気がついた。(同上) (15)他上汽李了。(『荒』p.529) 彼は自動車に乗った。(同上) (16)上坡真累。(『荒』p.529) 坂を登るのはとても疲れる。(同上) (17)猫上房了。(『荒』p.529) ネコが屋根に上がった。(同上) (18)猴子上樹了。(『荒』p.529) サルが木に登った。(同上) (19)遠孩子会上台畍了。(『荒』p.529) この子は階段を登れるようになった。(同上) (20)旅客上船了。(r荒』p.529) 旅客が船に乗った。(同上) (21)他己鐃上了k机。(『荒』p.529) 彼はすでに飛行機に乗った。(同上) (22)日上中天吋,他的孩子又升始哭起来。(11−3−87) 太陽が中天に上る頃になると、またまた赤ん坊の泣き声が聞こえてきたが、 ……(同上) (23)地上楼的歩子是況重的,像灌了鉛一祥。(12−4−65) 階段をのぼる彼女の足取りは、あたかも足に鉛でも注ぎ込まれたのように重かった。(12−4−70) (24)嚶,噌伯上法院。(12−1−62) さあ、裁判所へ行きましょう。(12−1−70) (25)上城找甚委郭記算年初那毟帙!(12−5−57〜58) 町へ行って、県委員会書記を訪ね、年の初めのあの件について、か |
111ページは全部例文です,細かく見ますか。 | |||
684 | 不仔细看。 | 細かく見ません。 | ||||
685 | 細かく見ない?中国語も見ないし日本語も見ない?やはりざっとちょっと見たら? | |||||
686 | p.112 | たをつけてもらうんだ。(12−5−63) (26)沽也回敬丈夫一个甜笑,目送丈夫上了火牟。(10−1−87)潔も甘い笑顔を返し、列車に乗り込む夫を見送った。(10−1− 86) (27)昨晩,怺半夜上床,不是神气活現地要寓婚?(12−1−62) ゆうべ夜中にベッドへ上がってきて、離婚するって大見得切ったしょ?(12−1−70) (28)隊小手接近来,看也不看,装迸口袋里,洗洗手,喝 一杯熱茶,道一声“得罪”,出「]上戛。(12−2−97) 陳小手はそれを受け取り、見もしないで、ポケットにねじこみ、手を洗い、熱いお茶を一杯飲み、「失礼します」と一声かけて、門をて馬上の人となる。(12−2−104) (29)大幕緩緩拉升,舞台上所有的灯都美囲了,一束光打在了軽快上台的歌手冷春月身上。(10−10−87) 徐々に幕が上がる。ステージの明かりが消え、一筋の照明がかろやかな足どりでステージに向かう冷春月を追う。(10 −0−86) (30)下批伽再要不到,我就上医院作手木,遠輩子不生了!(4−1−102) この次もらえなかったら、すぐ病院へ行って手術しますからね。一生、子供は生みません1(同上) (31)上班到公司,友現科里的小郭有点司周不銀。(10−4 −87) 会社に出ると、同僚の郭君が浮かない顔をしていた。(10− 4−86) (32)我伯好生納1勾,但知道向也没有用,只好明来了汽牟,陪他上街了。(9−1−101) 僕たちは首をひねったが、聞いても無駄であることは分かっているので、車を呼んできて、街へついて行った。(9−1 −100) (33)小男孩忙上前,祉住那兩人不辻走,双手乱舞,噸唯呀呀地不知悦些哈。(8−11−101) 子どもは急いでその前に行って彼らを引きとめ、両手を振り回しながらアーアーと何か言った。(8−ll−100) |
它不是说中文吗,那我就只看中文不看日文了。因为它研究的是中文里头的。然后看了前三,四个例子之后大概知道就是跟「上」相关的,然后后面都是例子,会直接看分析例子。 | それは中国語じゃないですか,それなら中国語だけを見て日本語は見ません。なぜならその研究は中国語の中にあるからです。それから前の3,4つの例を見た後に大体 「上」と関連があるのだとわかります,それから後ろは全部例です,直接例の分析を読みます。 | ||
687 | ああ,直接後ろの分析を読む。つまり113ページまで飛ばすのですね。 | |||||
688 | 嗯。 | ん。 | ||||
689 | 例文は直接省略しました,直接分析を読みます。113ページ。 | |||||
690 | p.113 | (34)父来対儿子悦“上路咀,到吋候了。”(16−6) 父は息子に言った。「出発しよう、時間だ。」(16−1) (35)我冂上教室学月。(作例) 私たちは教室へ勉強に行く。(筆者訳) (36)他伯下午上我伯学校参双珸言実強室.(作例) 彼らは午後、私たちの学校へ視聴覚教室を見学にきます。(筆者訳) (37)下个星期天,弥上我家玩儿。(作例) 来週の日曜日、私の家へ遊びに来てください。(筆者訳) |
[暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
691 | p.113 | 位置移動の動詞“上”の基本義は「下から上に移動する」角度性移動である。 | 分析はわかりやすいですか。113ページ最初の段落は,わかりやすいですか。 | |||
692 | 上掲の例文中の日本語訳を見ると、この意味でtt上”が使われているのは、例(16)の“上坡”厂坂をのぼる」と例(19)の“上台畍”「階段をあがる」などの連語であろう。 | 第一段没有问题,从下到上的移动。 | 最初の段落は問題ないです,下から上への移動。 | |||
693 | これらの用法は角度性の移動を表しているので、“上”の基本義と言えるであろう。 | 最初の段落で述べているのは何ですか。 | ||||
694 | 它的基本义,「上坡」,「上台阶」。 | その基本義,「坂をのぼる」,「階段をあがる」。 | ||||
695 | その基本義,ああ,やはり中国語だからでしょう。中国語と関係があるので,わりといくらかわかりやすいです。 | |||||
696 | 嗯。 | ん。 | ||||
697 | p.113 | また、“上”は例(15)のt’上汽牟”「自動車に乗る」や例(18)の上柎”「木にのぼる」のように、さらに「到着する」の意味でも使われている。「到着する」の意味で使われる“上”も角度性の移動であり、“上”の対象となる「到着する場所」は高い場所である。「到着する場所」が高い場所なので、この用法の“上”は角度性の移動であるが、角度性の移動そのものを表しているのではなく、角度性移動のなかにおける到着の局面しか表していないので、派生義と言えるであろう。 | 2段落目は?2段落目は何ですか。 | |||
698 | 它的派生义。 | その派生義。 | ||||
699 | 派生義?どの意味なの? | |||||
700 | 「到着」。 | 「到着」。 | ||||
701 | 「到着」のこの意義。わかりにくい所はありますか。113ページの2段落目。 | |||||
702 | 它后面有「到着の局面しか表していない」[113ページ下から10行目],到达的局面,这个说的「局面」到底是中文的「局面」还是日文的「局面」,还是? | それは後ろに「到着の局面しか表していない」[113ページ下から10行目]とあります,到着の局面,ここで言う「局面」は一体中国語の「局面」なのかそれとも日本語の「局面」なのか,それとも? | ||||
703 | この「局面」と中国語の意味はまた一緒に関連付けのしようがないです,だからわかりにくいです。 | |||||
704 | 但是它这个表示「上」,「上汽车」,「上树」,这种表示「到着」的能理解,但是后面说一个「到着の局面」这个,就不太懂。 | しかしそのこの「上」,「自動車に乗る」,「木にのぼる」を表す,このような「到着」を表すのはわかることができますが,後ろで言う「到着の局面」これは,あまりわかりません。 | ||||
705 | p.113-114 | “上”はまた「行く」の意味でも使われている。たとえば、例(25)の“上城”「町へ行く」と例(30)の“上医院”「病院へ行く」などである。「行く」は一般的には平面性移動である。この移動は現実には平面性移動であるが、「行く場所」を話し手のところより高いところとみなす心理的な角度性移動である。すなわち、これらの例文中の行く場所としての目的地や組織を心理的に高いところと、話し手はみなしている。「行く」の意味で使われる“上”は平面性移動であり、現実の角度性移動から心理的な角度性移動に移行しているので派生義と言えるであろう。このほか、例(33)の“上前”の“上”は角度性移動から平面性移動への移行とみなせ、空間上の平面的な主体の移りを表しているので、これも派生義である。ところで、社会的な上下関係を表す場合であれば、一般に「前」が社会的な地位の「上」にいる人の位置になる。この意味において「前に行く」ことを“上前”と言う。それが一般化され、上下関係がなくても“上前”と言うようになったのであろう。 | 113ページ最後の段落,述べているのは何ですか。 | |||
706 | 它另一种派生意义,「行く」。 | それは別の派生意義,「行く」。 | ||||
707 | 「上」の別の意味ですか。 | |||||
708 | 嗯。但是它这个心理性的角度移动 | ん。しかしそのこの心理的な角度移動です。 | ||||
709 | つまり113ページ最後の段落の,1,2,3,4,4行目。「心理的な角度性移動」。これはよくわからないですか。 | |||||
710 | 嗯。比如说「上城」这种可以理解,是觉得城市,就是心理上高的地方,但是「上医院」这种就不对了。 | ん。たとえば「町へ行く」このようなのはわかります,都市だと思います,つまり心理的に高いところです,しかし「病院へ行く」このようなのは違います。 | ||||
711 | ん,そうだね。「病院へ行く」このようなのが何故かなのもそうですね。心理的に高いところね,私もわかりません。 | |||||
712 | 它这个「上前」[113ページ最後の行のこと]是心理的移动,「上前」,我们现在说的「上前」是,「前」一般是地位高的人吗? | そのこの「上前」[113ページ最後の行のこと]は心理的な移動です。「上前」,私たちは今言っている「上前」は,「前」普通は地位が高い人ですか。 | ||||
713 | 「上前」? | |||||
714 | 它这里说的「一般に「前」が社会的な地位の「上」にいる人の位置になる」[114ページ上から2行目のこと],我们现在说的「上前」就是「前に行く」,这跟心理没关系啊。 | それがここで言う「一般に「前」が社会的な地位の「上」にいる人の位置になる」[114ページ上から2行目のこと],私たちが今言っている「上前」はつまり「前に行く」です,これは心理とは関係ないですよ。 | ||||
715 | ん。 | |||||
716 | また、“上”は例(36)の“上我伯学校”「私たちの学校へ来る」や例(37)の“上我家”「わが家へ来る」のように、さらに「来る」の意味でも使われている。「来る」の意味で使われる“上”も平面性移動であり、“上”の対象となる「来る場所」は現実では平面的な場所であるが、話し手はやはり心理的に高いところとみなしている。すなわち、話し手は「私たちの学校」を設備の整った視聴覚教室のある学校とみなし、「わが家」をお客が遊びに来るに耐えうるところとみなしている。「来る」の意味で使われる “上”も平面性移動である。この用法の“上”も現実の角度性移動から心理的な角度性移動に移行しているので、やはり派生義と言えるであろう。 |
[暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | |||
717 | 114ページの2段落目は読み終わりましたか。 | |||||
718 | 嗯。 | ん。 | ||||
719 | この段落が述べているのは何ですか。 | |||||
720 | 另外一种派生义,「来る」。 | もう一種の派生義,「来る」。 | ||||
721 | やはり「上」の,「来る」の意味ですね。 | |||||
722 | 但是它后面「心理的に高いところとみなしている」。 | しかしそれは後ろは「心理的に高いところとみなしている」です。 | ||||
723 | これはどのあたりですか。何行目? | |||||
724 | 「来る」下面,从上到下第四行。 | 「来る」の下,上から下へ4行目。 | ||||
725 | 2段落目の4行目。 | |||||
726 | 嗯。它的心理上。 | ん。その心理的。 | ||||
727 | 「「来る場所」は現実では平面的な場所であるが,話 し手はやはり心理的に高いところとみなしている。」[114ページ上から8行目のこと]ここですか。 | |||||
728 | 嗯。它这儿,前面还提到了心理上的高的地方,心理上觉得高的地方,我不知道中文里头有没有,中文里头有没有,然后它这个到底是从哪儿来的。但是它这个「来る」,「行く」的派生义确实是有的。 | ん。それはここでは,前にまた心理的に高いところに触れました,心理的に高いと思うところ,私は中国語の中にあるかどうかわかりません,中国語の中にあるかどうか,それからそのこれは一体どこから来たのですか。しかしそのこの「来る」,「行く」の派生義は確かにあります。 | ||||
729 | 後ろでまた触れました,この段落の後ろから2行目,「心理的な角度性移動」,また触れましたね。 | |||||
730 | 对。 | はい。 | ||||
731 | この言葉はわかりにくいと思いますか。 | |||||
732 | 他[論文筆者のこと]是怎么知道这个「心理的角度性移動」的。 | 彼[論文筆者のこと]はどうしてこの「心理的角度性移動」を知っているのですか。 | ||||
733 | どのように「上」を見なすかわからない,どのように見なすか。 | |||||
734 | 对,也不符个调查什么的。 | はい,調査とかも合わないです。 | ||||
735 | p.114 | 連語論では動詞と空間名詞とのくみあわせに連語論的な意味と構造的なタイプを構築し、連語の機能を分析する。 上掲の例文の「上”+空間名詞」のうち、その構造によく似ている例(31)の“上班”、例(32)の“上街”、例(34)の“上路”は連語ではなく離合動詞である。これらは連語ではないので分析の対象から外すが、次節で述べる基本的な意味変化のメカニズムは同じである。 |
这个里面说的离合动词。 | この中で言っている離合動詞。 | ||
736 | 離合動詞はわかりますか。114ページ,1,2,3,4,,4段落目の中の概念は,離合動詞,でしょう。 | |||||
737 | 不理解。但是我想「上班」,「上街」,「上路」,是不是这个,不能分开就是一个惯用的啊。「上班」,「上街」,「上路」。 | わかりません。しかし私は「出勤する」,「町へ行く」,「出発する」は,これは,分けることができない,のではないかつまり一つの慣用のだと思いますよ。「出勤する」,「町へ行く」,「出発する」。 | ||||
738 | ん。これは中国語の一つの概念のはずです。離合動詞。 | |||||
739 | 对。 | はい。 | ||||
740 | 114ページの3段落目,4段落目はわりと短いですね。心理的に言うと,短いのはちょっと読みやすいですか,長い,とても長い段落よりも。 | |||||
741 | 短的? | 短いの? | ||||
742 | おぉ,そのように思うのですか。 | |||||
743 | 短的没有,也没有。一般短的,一般不会出现在中间,一般在前面或者后面,但是前面和后面好像说的都不是什么特别重要的内容。 | 短いのはないです,ないです。普通短いのは,普通は真ん中では出て来ないです,普通前あるいは後ろにありますが,前と後ろは言っているのがどれも何か特別重要な内容ではない様です。 | ||||
744 | p.114 | 3. 意味変化のメカニズム 本節では単語の意味変化がどのようにして起こるのか、単語の意味変化に関するメカニズムについて、奥田靖雄に倣い上記に挙げた位置移動の動詞’上”によって、連語論の立場から、そのメカニズムを言及してみよう。上掲の連語「“上”+空間名詞」は次のような連語としてのむすびつきを作れるであろう。 |
[暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
745 | ああ。ん。今読んでいるのは第3部分,「意味変化のメカニズム」ですね。 | |||||
746 | 嗯。 | ん。 | ||||
747 | 読むのがすごく速い,114ページはもう全部読み終わりましたか。 | |||||
748 | 嗯。 | ん。 | ||||
749 | それではこのサブタイトルの下のこの段落は,大体何ですか。 | |||||
750 | 大致就是说,它接下来要研究这个「上+空间名词」,它意义变化的メカニズム。 | 大体つまり,それは次にこの「上+空間名詞」を研究します,その意味変化のメカニズム。 | ||||
751 | p.115 | i.移動のむすびつき | ん,それからまた表ですね。表は詳しく見ますか。 | |||
752 | 我一般碰见表格会看下面说什么内容,根据它举的例子再仔细观察,不会一出现[表のこと]就从头到尾看。 | 普通は表が出たら下は何の内容を言っているのかを見ます,それが挙げた例に基づいてもう一度詳しく考察します,出たら[表のこと]すぐに最初から最後まで見ることはないです。 | ||||
753 | ん,わかりました。 | |||||
754 | p.115 | 位置移動の動詞上”の基本義は「下から上に移動する」角度性移動である。上掲の“上”の日本語訳に見られる「のぼる」「あがる」は「下から上に移動する」角度性移動を表しているので単語レベルでみれば基本義である。それ以外は派生義と言えるであろう。連語「“上”+空間名詞」における位置移動の動詞“上”の日本語訳「のぼる」「あがる」は、連語レベルで見る「移動のむすびつき」の中でも「下から上に移動する」角度性移動を表しているので「移動を示す基本動詞」と言え、それ以外を「移動を示せる派生動詞」と言えるであろう。 | 115ページの最初の段落,表の下の最初の段落,それは何を述べていますか。 | |||
755 | 它讲的「上」的基本意义就是从下到上角度性的移动,然后他把这个从下到上的角度性移动叫作基本义,其他的都叫作派生[「義」を言わない]。 | それが述べている「上」の基本意味つまり下から上への角度性移動です。それから彼はこの下から上への角度性移動を基本義と呼び,その他のはみな派生[「義」を言わない]と呼びます。 | ||||
756 | p.115 | 例(16)の“坡”は連語レベルでも単語レベルでも場所を表すので、「場所を示す基本空間名詞」と名付ける。それ以外は一般名詞であり、単語レベルではいずれも場所を表さない。しかし、連語論の表す連語論的な意味では「移動のむすびつき」を作り、主体の移動するところを表す空間名詞である。たとえば、例(16)の“上台畍”「階段をあがる」の“台畍”は主体の移動するところである。主体の移動するところであれば、空間名詞である。このような空間名詞を連語論では「場所を示せる派生空間名詞」と言う。これらの空間名詞はいずれも形状別に見ると角度性の空間名詞である。 | 115ページ2段落目は何を述べていますか。 | |||
757 | 基本空间名词和派生空间名词,举了一个例子,「坡」。「坡」它本身是表示场所,所以它是基本空间名词。但是比如说,「上台阶」,「台阶」本来是一个东西,但是它这里表示的是场所,所以它是派生空间名词。 | 基本空間名詞と派生空間名詞,一つ例を挙げました,「坂」。「坂」それは元々は場所を表します。だからそれは基本空間名詞です。しかしたとえば,「階段をのぼる」,「階段」は元々一つのものですが,それはここで表すのは場所です。だからそれは派生空間名詞です。 | ||||
758 | ああ,つまり最初の段落で「上」の基本義を述べて,派生動詞を提起して,移動派生動詞の概念を示しました。ここでまた述べているのは名詞部分でしょう。 | |||||
759 | 对。最后一句[115ページ後ろから6行目のこと],これらの空間名詞はいずれも形状別に見ると,从形状来看是角度性的空间名词。从形状来看,台阶?形状,这个不太懂,角度性的空间名词。 | はい。最後の一文[115ページ後ろから6行目のこと],これらの空間名詞はいずれも形状別に見ると,形状から見ると角度性の空間名詞です。形状から見ると,階段?形状,これはあまりわかりません,角度性の空間名詞。 | ||||
760 | これはわかりますか,角度性の。 | |||||
761 | 是不是得那种「上,下」,比如说「上台阶」,从下到上移动,那这个「台阶」就是角度性的空间名词。 | そのような「上,下」を得るかどうか,たとえば「階段をのぼる」,下から上へ移動する,それならこの「階段」はつまり角度性の空間名詞です。 | ||||
762 | ん。 | |||||
763 | 简单来说就是有角度的哦。 | 簡単に言えば角度があるものでしょ。 | ||||
764 | ああ,ん。 | |||||
765 | p.115-p.116 | 上掲の「“上”+空間名詞」に対応する日本語訳は多少問題があるようである。“上坡”「坂をのぼる」を除き、“上楼”は「上へあがった」、“上台畍”は「階段をあがる」、“上楼”は「階段をあがる」“上台”は「ステージにあがる」と手直しする方がよいようである。このうち、典型的な「移動のむすびつき」はヲ格の空間名詞と位置移動の動詞「のぼる」「あがる」で表す場合であろう。これを本稿では「移動のむすびつきにおける基本訳」と言う。しかし、へ格とこ格の空間名詞でも言語環境によっては移動のむすびつきを表現できる。たとえば、例(13)は厂さっき上へあがって行ったばかりだ」、例(29)は「……一筋の照明がかろやかな足取りでステージにあがる冷春月を追う」と訳したらどうであろうか。例(13)は「さっき上へあがって行く」と訳すことにより移動を表せ、例(29)は「かろやかな足取りで」が文中にあることにより、やはり移動を表せる。これを本稿では「移動のむすびつきにおける派生訳」と言う。 | [暫く無言で読む。] | [暫く無言で読む。] | ||
766 | 115ページ最後のこの長い段落は読み終わりましたか。 | |||||
767 | 还没有,没读懂。 | まだです,読んでわからないです。 | ||||
768 | 読んでわからない?どこにちょっと支障がありますか。 | |||||
769 | 不是,他[論文筆者のこと]为什么突然说到翻译的问题。他前面这个翻译,说「上楼」翻成「階段をあがる」,这个翻得都没问题。但是提出了另一个概念,「基本訳,派生訳」。 | そうではないです,彼[論文筆者のこと]はどうして突然翻訳の問題を言いだしたのか。彼は前でこの翻訳は,「階段をのぼる」を「階段をあがる」と訳すと言っていました[筆者は前の例文では「のぼる」と言っている],この翻訳は問題がないです。しかしまた他の概念,「基本訳・派生訳」を提起しました。 | ||||
770 | はい,これはわかりにくいですね。結局討議しているのは何の問題ですか。 | |||||
771 | 这个派生义我还是不懂。 | この派生義はやはりわかりません。 | ||||
772 | どの派生義? | |||||
773 | 派生的翻译。「移動のむすびつきにおける派生訳」。 | 派生の翻訳。「移動のむすびつきにおける派生訳」。 | ||||
774 | 最後の文ね。116ページ最初の段落の最後の文。 | |||||
775 | 他翻译,例(13)他翻的时候,就改了个,「ところだ」,动词没换,格也没换。 | 彼は訳します,例(13)彼が訳した時は,「ところだ」,を変えて,動詞は変えず,格も変えていないです。 | ||||
776 | ん,例(13)。 | |||||
777 | 嗯,换了。换了名词,换了「上」[下線部日本語で「うえ」と発音する],「二階」换了「上」[下線部日本語で「うえ」と発音する]。 | ん,変えました。名詞を変えました,「上」を変えました,「二階」は「上」に変えました。 | ||||
778 | 例(13)の原文は,「私はさっき二階へ行って来たところだ」。 | |||||
779 | 嗯,「二階」换成了「上」[下線部日本語で「うえ」と発音する]。然后说这种能更表示移动,ことにより移動を表せ,这种叫作「派生訳」。不都表示移动吗?也没。 | ん,「二階」を「上」に換えました。それから言いました,このような更に移動を表すことができる,ことにより移動を表せ,このようなのを「派生訳」と言います。全部移動を表さないの?またないです。 | ||||
780 | ん,「階段をあがる」。 | |||||
781 | 这种我就不太懂了。为什么他这儿「派生訳」都是表示移动。 | このようなのはあまりわかりません。どうして彼はこの「派生訳」は全部移動を表すのか。 | ||||
782 | p.116 | これらの日本語訳から、「移動のむすびつき」における「“上”+空間名詞」の“上”と空間名詞に対応する基本的な日本語訳は「ヲ格の空間名詞」と「のぼる」「あがる」と言え、本稿ではこの訳を「移動のむすびつきにおける基本訳」と言う。たとえば、例(16)の“上坡”「坂をのぼる」や例(19)の“上台畍”「階段をあがる」である。これ以外の訳を「移動のむすびつきにおける派生訳」と言う。 | 私はあなたに説明することができないので,あなたがどう理解してあなたがどう言ったかでいいです。大丈夫です,ここもあなたの読解能力の類を見るためではありません。つまりこのような一つの調査にすぎません。正誤はどうでもいいです。ん。 | |||
783 | 哦,他后面是说,基本义。因为「上+空间名词」对应的是日语中的「ヲ格」加「のぼる」,「上がる」,那其他的比如说「ヘ格」,「二格」,它这种就叫派生的翻译。 | ああ,彼は後ろで,基本義を言っています。「上+空间名词」が対応するのは日本語の中の「ヲ格」に「のぼる」・「上がる」を付けたものなので,それなら他のたとえば「ヘ格」・「二格」,そのこのようなのは派生の翻訳と言います。 | ||||
784 | ああ,また続けて116ページの2段落目,説明を始めたのですね。 | |||||
785 | 嗯。 | ん。 | ||||
786 | 後ろを読めばわかります。 | |||||
787 | 但是这是他[論文筆者のこと]的分类标准,我觉得也就那样。 | しかしこの彼[論文筆者のこと]の分類基準は,私はつまりそのようだと思います。 | ||||
788 | ハハ,ん。 | |||||
789 | p.116 | ii.到着のむすびつき | また表が出た。 | |||
790 | 嗯。 | ん。 | ||||
791 | 細かく見ますか。 | |||||
792 | p.117 | 典型的な「到着のむすびつき」は”到北京”「北京に着く」のような二格の空間名詞と到着を意味する動詞とで作る場合であろう。これを本稿では「到着のむすびつきにおける基本訳」と言う。上掲の「到着のむすびつき」における「“上”+空間名詞」の“上”と空間名詞に対応する日本語訳は「二格の派生空間名詞」と“上”の到着する場所が乗り物であれば「乗る」、乗り物以外であれば到着の局面を表す「のぼる」なので、これらは「到着を意味する派生動詞」と言えるであろう。たとえば、例(14)の“上牢”「車に乗る」や例(17)の’上房”「屋根にのぼる」などである。「“上”+空間名詞」のこれらの日本語訳はやはり「到着のむ すびつきにおける派生訳」と言えるであろう。 |
不会。但是我看了下面的日本,日语的翻译。 | いいえ。しかし下の日本,日本語の翻訳は見ました。 | ||
793 | 日本語訳の部分をちょっと見て。 | |||||
794 | 一般它都是「二格」。 | 普通それは全部「二格」です。 | ||||
795 | 「車に乗る」,「自動車に乗る」,「屋根にのぼる」,全部「二格」を用いて訳しています。 | |||||
796 | 嗯。 | ん。 | ||||
797 | p.116-p.117 | 位置移動の動詞“上”の基本義は「下から上に移動する」角度性移動である。上掲の“上”の日本語訳に見られる「のぼる」は「下から上に移動する」角度性移動を表しているので、単語レベルでみれば基本義であり、「乗る」は意味が異なってくるので派生義と言えるであろう。連語「“上”+空間名詞」における位置移動の動詞“上”の日本語訳「のぼる」は、連語レベルで見る「到着のむすびつき」の中では「下から上に移動する」角度性移動を表しているわけではなく到着の局面を表しているだけなので、「到着を示せる派生動詞」と言えるであろう。 | 下面这一段就还是跟前面一样,它这个,讲的是,解释了一下派生义。表示「到着」。 | 下のこの段落はやはり前と同じです,そのこの,述べているのは,派生義をちょっと説明しました。「到着」を表す。 | ||
798 | 116ページのこの段落ね。116ページ最後の段落は117ページの上半分までです,述べているのは。 | |||||
799 | 它的派生义。 | その派生義。 | ||||
800 | 「上」の派生義? | |||||
801 | 嗯,表示「到着」。我觉得前面已经说过了,这里不用再仔细说明。 | ん,「到着」を表します。前でもう言ったことがあるので,ここではもう一度細かく説明する必要はないと思います。 | ||||
802 | p.117 | 上掲の“汽车”などの単語は単語レベルではもの名詞であり、場所は表さないが、連語レベルでは場所を表す。たとえば、“上汽车”は連語論的な意味では「到着のむすびつき」を作り、“汽车”は主体の到着するところを表す空間名詞である。空間名詞はいずれも形状別に見ると角度性の空間名詞である。このよ うな空間名詞を連語論では「場所を示せる派生空間名詞」と言う。 |
下一段就解释了,上面是派生动词,下面就是派生名词。 | 下の段落は説明しました,上は派生動詞で,下はつまり派生名詞です。 | ||
803 | 117ページ2段落目は派生名詞です。わからないところはありますか。 | |||||
804 | 没有,好像是跟前面说的差不多的话。 | ありません,前に言ったのと大体同じ様ならば。 | ||||
805 | p.117 | 上掲の「“上”+空間名詞」に対応する日本語訳は“上车”「車に乗る」、“上汽车”「自動車に乗る」、“上房”「屋根にのぼる」、“上树”「木にのぼる」”上船”「船に乗る」、“上飞机”「飛行機に乗る」、“上火车”「列車に乗り込む」、“上马”「馬上(馬に乗る)」である。これらの訳から、“上”は“上”の到着する場所が乗り物であれば「乗る」、乗り物以外であれば「のぼる」と言えるであろう。“上”の基本訳は「のぼる」「あがる」であるから、「乗る」は派生義である。到着のむすびつきにおける「のぼる」は下から上への移動を表しているのではなく、到着の局面を表す「のぼる」なので、この訳も派生義と言えるであろう。「到着のむすびつき」におけるこれらの日本語訳を本稿では「到着のむすびつきにおける派生訳」と言う。 | 然后,前面随之,前面它的这个,比如说,「乗る」跟,「乗る」它是派生动词,然后下面就说,「到着のむすびつきにおける派生訳」,它翻译过来日语就叫作「派生訳」。「基本訳」是刚才说的,嗯,那个「のぼる」,从上,从下到上的移动,那个翻译的「のぼる」的时候,那是基本翻译,这个就是派生的翻译。 | それから,前のそれに伴って,前のそのこの,たとえば,「乗る」と,「乗る」それは派生動詞です,それから下で,「到着のむすびつきにおける派生訳」だと言っています,それは日本語に訳すと「派生訳」と言います。「基本訳」はさっき言いました,ん,その「のぼる」,上から,下から上への移動,その訳した「のぼる」の時,それは基本訳で,これはつまり派生の翻訳です。 | ||
806 | ん,117ページで述べた, | |||||
807 | 中间这一段。 | 真ん中のこの段落。 | ||||
808 | 派生義及びその派生訳。 | |||||
809 | p.117 | 典型的な「到着のむすびつき」は’到北京”「北京に着く」のような二格の空間名詞と到着を意味する動詞とで作る場合であろう。これを本稿では「到着のむすびつきにおける基本訳」と言う。上掲の「到着のむすびつき」における「“上”+空間名詞」の“上”と空間名詞に対応する日本語訳は「二格の派生空間名詞」と“上”の到着する場所が乗り物であれば「乗る」、乗り物以外であれば到着の局面を表す「のぼる」なので、これらは「到着を意味する派生動詞」と言えるであろう。たとえば、例(14)の“上车”「車に乗る」や例(17)の“上房”「屋根にのぼる」などである。「“上”+空間名詞」のこれらの日本語訳はやはり「到着のむ すびつきにおける派生訳」と言えるであろう。 |
但是这下面也说,在典型的。 | しかしこの下でも言っています,典型的な。 | ||
810 | 最後の段落ね。117ページの最後の段落。 | |||||
811 | 在典型的「到着のむすびつき」,比如说这种词,典型的表示「到着」的,那它翻译的时候,翻译成日语的时候它就是基本译,基本的翻译。 | 典型的な「到着のむすびつき」で,たとえばこのような単語,典型的な表示「到着」の,じゃあそれは訳す時,日本語に訳す時それはつまり基本訳です,基本の翻訳。 | ||||
812 | ん,「基本訳」ね。基本の翻訳。この段落それは一体何が言いたいのですか,この何段落目?117ページこの3段落目,全て何の内容を取り上げていますか,それは何が言いたいのですか。 | |||||
813 | 基本动词,派生动词,基本空间名词,派生空间名词,还有基本译和派生译。 | 基本動詞,派生動詞,基本空間名詞,派生空間名詞,それから基本訳と派生訳。 | ||||
814 | この「訳」は「やく」ですか。「日本語訳」の。 | |||||
815 | 嗯,翻译的「译」。 | ん,翻訳の「訳」。 | ||||
816 | ん,はい。 | |||||
817 | p.118 | iii.空間的な移りのむすびつき | 118ページ一番上はまた表です,上に対する説明ですか,それとも下に続く説明ですか。 | |||
818 | 表格吗? | 表ですか? | ||||
819 | あ。上に対するまとめですか。 | |||||
820 | 表格是,是「上」的另外一种派生义。前面说了有两个派生义,什么「いく」,「くる」,它应该是整个并成了「空間的な移り」,并成了这个,但是看下面有一个,「上床」,「ベッドへ上がってくる」,这个我怎么觉得像那个「到着」[下線部「とうちゃく」と日本語で発音する]呢,或者像,嗯,这个,这个就不像,前面例子都是「いく」,「いく」,「いく」,「くる」,就它是「上がってくる」。 | 表は,「上」のもう一つの派生義です。前で二つの派生義があると言いました。「いく」,「くる」とか,それは全体で「空間的な移り」になるはずです,これになりました。しかし下を見ると一つあります,「ベッドへ上がってくる」,「ベッドへ上がってくる」,これは私はどうしてその「到着」の様だと思うのかな,あるいは[「あるいは」のあとは聞き取り不能]の様な,ん,これ,これは[「これは」のあとは聞き取り不能]の様ではない,前の例はみな「いく」,「いく」,「いく」,「くる」,それは「上がってくる」です。 | ||||
821 | ん,どうしてなの。 | |||||
822 | 而且你看中文「上床」的话,也不是「いく」,也不是「くる」。例子举得不好。 | 更にほら,中国語の「ベッドへ上がってくる」を見ると,「いく」でもないし,「くる」でもないです。挙げている例がよくないです。 | ||||
823 | p.118 | 位置移動の動詞“上”の基本義は「下から上に移動する」角度性移動である。上掲の“上”の日本語訳に見られる「行く」「来る」は「下から上に移動する」角度性移動を表しているわけではないので、単語レベルで派生義と言えるであろう。連語‘‘上”+空間名詞」における位置移動の動詞“上”の日本語訳「行く」「来る」は、連語レベルで見る「空間的な移りのむすびつき」の中でも「下から上に移動する」角度性移動を表していなく空間的な移りの意味を表しているだけなので、「空間的な移りを示せる派生動詞」と言えるであろう。 | 这下面这一段解释了它的这个「上」是表示[言いかけてやめる],比如说,呃,「上城」,「上法院」,「上医院」,这时候说「上」,不再表示从下到上的角度性的移动,而是表示一种空间的移动,这个时候这个「上」就是派生动词。 | この下この段落はそのこの「上」は[言いかけてやめる]を表すと説明しました,たとえば,おぉ,「町へ行く」,「裁判所へ行く」,「病院へ行く」,この時は「上」を言います,下から上への角度性の移動はもう表さず,一種の空間的移動を表します,この時この「上」はつまり派生動詞です。 | ||
824 | あなたがさっき話したのは118ページ表の下の最初の段落ですね。あなたは読んでいる時に前の例文をめくって戻ったりしますか。 | |||||
825 | 会翻,见到就会翻。 | めくります,見かけたらめくります。 | ||||
826 | ああ。例文に出会ったらめくる。 | |||||
827 | 碰到我觉得有问题的例句我会翻一下。 | 問題がある例文に出会ったと思ったらちょっとめくります。 | ||||
828 | ちょっと確認する? | |||||
829 | 嗯。 | ん。 | ||||
830 | p.118 | 例(33)の“前”は方位名詞であり、単語レベルでも連語レベルでも位置を表すので、「場所を示す基本空間名詞」と言えるであろう。それ以外は場所名詞と場所名詞連語であり、連語レベルでも単語レベルではいずれも場所を表すので、「場所を示す基本空間名詞」である。連語論の表す連語論的な意味では「空間的な移りのむすびつき」を作り、場所を表す空間名詞や空間名詞連語は主体の移るところを表す空間名詞である。これらの空間名詞は方位名詞“前”を除き、いずれも形状別に見ると範囲性の空間名詞である。 | 这下一段就说了。 | この次の段落は述べました。 | ||
831 | 118ページの二つ目の大きな段落。 | |||||
832 | 它这个「前」是方位名词,然后是表示基本空间名词,但是比如说其他的例子,比如说「法院」,「上城」这些,它都不是表示,它都是表示具体的,比如说,「法院」,「城」。但是到跟「上」结合的时候,它就表示了場所[下線部日本語で「ばしょ」と発音する]。这个时候除了这个「前」,其他的应该都是派生空间名词。 | そのこの「前」は方位名詞です,それから基本空間名詞を表します,しかしたとえばその他の例,たとえば「裁判所」・「町へ行く」これらは,それはみな表しません,それはみな具体的なのを表します,たとえば,「裁判所」,「町」。しかし「上」と結びつくときに,それは場所を表します。この時この「前」を除いて,その他のは全部派生空間名詞のはずです。 | ||||
833 | ああ。 | |||||
834 | 我觉得他[論文筆者のこと]应该是要表达这样的意思。 | 私は彼[論文筆者のこと]はこのような意味を伝えたいはずだと思います。 | ||||
835 | 彼は「前」を純粋な空間名詞と見なします,他は全部派生のだね。ここまで読んで前で提起した,どうしてそれを派生名詞と呼ぶのかが基本的にはわかったのかもしれません。 | |||||
836 | p.118-p.119 | 上掲の「‘上”+空間名詞」に対応する日本語訳は、多少問題もあるようである。たとえば、“上床”「ベッドへ上がってくる」は、「ベッドへ来る」と直す方がよいだろう。「上がってくる」は空間的な移りではなく「山を上がってくる」のように「移動のむすびつき」を作る場合に使われるからである。典型的な「空間的な移りのむすびつき」は、二格とへ格の空間名詞と視点のある趨向移動の動詞「行く」と「来る」で表す場合であろう。たとえば、“去北京”「北京に行く」である。これを本稿では「空間的な移りのむすびつきにおける基本訳」と言う。上掲の例(26)の“上法院”「裁判所へ行く」は、“上”が「下から上への移動」を表す角度性移動ではなく、空間的な移りを表す「行く」の意味で訳されているので、これを本稿では「空間的な移りのむすびつきにおける派生訳」と言う。 | 这一段它就是接着讲了基本翻译和派生的翻译。 | この段落はそれはつまり基本翻訳と派生の翻訳を続けて述べました。 | ||
837 | 118ページ,119ページ一番上の段落。 | |||||
838 | 嗯,他自己也想到那个「上床」那个问题了,但是他说的是「移動のむすびつき」。嗯。然后他说,把这个,比如说「去北京」,「北京にいく」这个「いく」,「くる」翻译成这样的场合叫做基本译。这个派生译的话,「上法院」,「上法院」。哦,它上面「去北京」,北京的话应该是表示一个具体的場所,裁判所的话,它是不是跟前面例子。 | ん,彼は自分でもその「ベッドへ上がってくる」それが問題だと思いました,しかし彼が言っているのは「移動のむすびつき」です。ん。それから彼は言いました,これを,たとえば「北京に行く」,「北京に行く」この「行く」,「くる」はこのように訳す場合は基本訳と言います。この派生訳ならば,「裁判所へ行く」,「裁判所へ行く」。ああ,その上「北京に行く」,北京ならば具体的な場所を表すはずでしょう,裁判所ならば,それは前と同じ例かどうか。 | ||||
839 | ん。 | |||||
840 | 嗯。「去北京」是基本的翻译,但是「上法院」,像这种,这种是派生的翻译。是因为裁判所不是一个具体的場所,是一个,空間?我现在有点混乱。啊,它是不是因为「去北京」是一种空间的移动,但是「裁判所に行く」[下線部日本語で発音する],它这个,不是一种空间的移动,所以翻译的时候,他[論文筆者のこと]翻译成了,翻译的话,它就是一种派生译。「去北京」是空间的移动,「裁判所に行く」不是空间的移动。 | ん。「北京に行く」は基本的な翻訳ですが,「裁判所へ行く」,このような,このようなのは派生の翻訳です。裁判所は具体的な場所ではないからです,空間?です,私は今ちょっと混乱しています。あ,それは「北京に行く」はある種空間の移動だからなのか,しかし「裁判所に行く」,そのこの,ある種空間の移動ではないです,だから翻訳する時は,彼[論文筆者のこと]は翻訳しました,翻訳するならば,それはつまりある種派生訳です。「北京に行く」は空間の移動です,「裁判所に行く」は空間の移動ではないです。 | ||||
841 | あなたがさっき言った派生訳この「訳」はやはり「訳す」のこの「訳」ですか。 | |||||
842 | 嗯。 | ん。 | ||||
843 | はい,わかりました。 | |||||
844 | p.119 | これらの日本語訳から、「空間的な移りのむすびつき」における「“上”+空間名詞」の“上”と空間名詞に対応する基本的な日本語訳は「二/へ格の空間名詞」と「行く」「来る」のむすびつきと言え、本稿ではこの訳を「空間的な移りのむすびつきにおける基本訳」と言う。これ以外の訳を「空間的な移りのむすびつきにおける派生訳」と言う。 | 这最后一段就总结了,他把「上」和「空间名词」搭配的,然后和二格,ヘ格搭配的叫作基本的翻译,其他以外的都是派生的翻译。 | この最後の段落はまとめです。彼は「上」と「空間名詞」の名詞の組合せ,それから二格と,ヘ格の組合せを基本的な翻訳と言います,それ以外のは全部派生の翻訳です。 | ||
845 | 4. おわりに | 第4部分まで来た,「おわりに」この部分になりましたね。普通「おわりに」は何が書いてありますか。「論文のおわりに」,予想できますか。 | ||||
846 | 应该我觉得,是对前面。因为「はじめに」,他这个「はじめに」写的是研究对象和研究方法,我觉得「おわりに」应该是它研究结论的总结。 | 私は,前に対するはずだと思います。「はじめに」なので,彼はこの「はじめに」で書いたのは研究対象と研究方法です,「おわりに」はその研究結論のまとめのはずだと思います。 | ||||
847 | p.119 | 単語の意味変化は奥田靖雄(1976)が多義語で指摘するように、むすびつきの違いによって生じる。中国語ではむすびつきの違いは同じ動詞であれば、動詞のどの局面とむすびついているかによって生じる。たとえば、“上”は厂下から上へ移動する」という意味が基本義である。この意味で使われる場合は「移動 のむすびつき」を作る。「到着する」の意味で使われる場合は「到着のむすびつき」を作る。「行く/来る」の意味で使われる場合は「空間的な移りのむすびつき」を作る。連語のなかで基本義として使われていれば基本動詞であり、派生義として使われていれば派生動詞である。 |
它这个「おわりに」第一段就说了这个「行く」,不是,它这个「上」的基本意义是从下到上的移动,然后它的派生义就有「到着する」,还有「行く」,「来る」,「空間的な移り」。 | そのこの「おわりに」最初の段落はこの「行く」を言っています。そうではないです,そのこの「上」の基本義は下から上への移動です。それからその派生義には「到着する」,それから「行く」,「来る」,「空間的な移り」があります。 | ||
848 | 「おわりに」の最初の段落はまあまあわかりますか。 | |||||
849 | 第一段还好理解,但是我有点奇怪它前面,因为他进入正文之前说了好多好多,这里一点都没说。 | 最初の段落はまあまあわかりますが,私はその前はちょっとおかしいと思います,彼は本文に入る前にたくさんたくさん言ったので,ここでは少しも言わないです。 | ||||
850 | ん,そうです。 | |||||
851 | 一点都不提。 | 少しも触れません。 | ||||
852 | ん。 | |||||
853 | p.119 | 位置移動の動詞“上”の客体は単語レベルでは空間名詞ともの名詞である。もの名詞であっても連語における上掲の各むすびつきのなかでは場所を表している。単語レベルでも場所を表し、連語のなかでも場所を表す名詞であれば基本空間名詞であり、単語レベルでは「もの」を表し、連語のなかに入って場所を表す名詞であれば派生空間名詞である。 | 这下一段就讲了派生空间名词,但是它这里「上」用了一个客体。 | この下の段落は派生空間名詞を述べましたが,それはここで「上」は客体を用いました。 | ||
854 | 客体の意味はあまりわかりませんか。 | |||||
855 | 客体应该就是目的語[下線部日本語で発音する]吧,但是它前面都没出现,这里突然说一个客体。 | 客体はつまり目的語のはずでしょう,しかしその前にはみな出てきません,ここで急に客体を言います。 | ||||
856 | 前で客体に触れました。 | |||||
857 | 提到了? | 触れた? | ||||
858 | 長すぎて,忘れました。どのページでした?私も忘れました。いずれにせよ前で客体は触れました,あります。大丈夫です,先にそれは構わないで,理解に支障なければいいです。 | |||||
859 | 它这里就讲了派生的空间名词。 | それはここでは派生の空間名詞を述べました。 | ||||
860 | 派生の空間名詞。119ページの下から2段落目ね。 | |||||
861 | 比如说,它基本义,表示「もの」,有的表示「もの」,但是它进入連語[下線部日本語で発音する]当中,短语当中,就可能表示场所。这种叫作派生名词。 | たとえば,その基本義,「もの」を表します,あるものは「もの」を表しますが,それは連語の中に入ると,短い言葉の中で,場所を表すかもしれません。このようなのを派生名詞と言います。 | ||||
862 | これは彼[論文筆者のこと]の結論ですね。ん,「上」の客体。 | |||||
863 | p.119-p.120 | “上”+空間名詞」で作る連語も各むすびつきを表す基本的な意味であれば、「各むすびつきにおける基本訳」であり、派生的な意味であれば「各むすびつきにおける派生訳」である。 | 下一段就讲了「上+空间名词」,翻译的话也有基本翻译和派生翻译。 | 次の段落は「上+空間名詞」を述べました,訳すならば基本訳と派生訳もあります。 | ||
864 | 119ページ最後の段落,一文。 | |||||
865 | p.120 | 以上の位置移動の動詞“上”とその客体にみられる基本義と派生義との関係、および連語に見られる基本訳と派生訳との関係から、“上”とその客体となる空間名詞がどのような形状の空間名詞であるかによって、いろいろな連語論的な意味を示す「むすびつき」が作れ、むすびつきを作る構造的なタイプによって各単語に派生義が生じ、単語に意味変化が起こるというメカニズムが存在すると言えるであろう。 | はい,120ページ最後のページになりました。 | |||
866 | 这一段就说了它「意味変化のメカニズムが存在する」,从「上」,它的基本义和派生义的关系,还有基本翻译和派生翻译的关系,因为前面也是一直在说,「上」的动词,它的基本动词和派生动词,然后跟它一起在的空间名词,基本空间名词和派生空间名词,基本翻译和派生翻译。然后从这一些看出了意思,在连语当中,构造当中,「意味変化」,意思的变化,是存在的。 | この段落はその「意味変化のメカニズムが存在する」,「上」から,その基本義と派生義の関係,それから基本訳と派生訳の関係を言いました。前でもずっと「上」の動詞,その基本動詞と派生動詞,それからそれと一緒にある空間名詞,基本空間名詞と派生空間名詞,基本訳と派生訳を言っているからです。それからここからいくつか意味を見い出しました,連語の中で,構造の中で,「意味変化」,意思の変化,は存在します。 | ||||
867 | これは120ページの2段落目の内容ですね。 | |||||
868 | p.120 | 奥田はむすびつきの違いにより日本語の動詞に意味変化が生じることを認めたものの、名詞に意味変化が生じることまで指摘するにいたらなかった。本稿では日中対照研究をすることにより中国語の動詞にも意味変化が起こり、名詞にも意味変化が生じることを指摘し、各むすびつきにも各むすびつきにおける基本訳と派生訳とがあることも指摘している。日本語研究者である奥田の考えに倣いながら、日中両言語の対象研究をすることにより、奥田の不足を若干補え、中国語の「“上”+空間名詞」もむすびつきの違いにより、“上”と名詞とがそれぞれ多義語になることが解明できたであろう。 | 它这儿最后一段就说了,他自己这个论文就是,因为奥田靖雄指出了动词能产生意义变化,但是名词,没有指出名词在连语当中,构造当中也产生变化。所以他这篇论文就指出了这一点。指出了这一点,但是他说到这里才说到他是从日中对照研究的角度,前面一直没说,没说他这个是日中对照,到了最后时候了日中对照。而且它这个到底是,日中对照还是中日对照?我怎么觉得应该叫中日对照。因为刚听老师讲。 | それはここでは最後の段落で言いました,彼は自分のこの論文はつまり,奥田靖雄は動詞は意味が変化することができると指摘しましたが,名詞は,名詞は連語の中で,構造の中でも変化するとは指摘していないからです。だから彼はこの論文はこの点を指摘しただけです。この点を指摘しました。しかし彼はここまで言ってやっと彼は日中対照研究の角度から言いました,前ではずっと言っていないです。彼はこれは日中対照とは言っていないです。最後の時になって日中対照。更にそのこれは一体,日中対照なのかそれとも中日対照なのか?私はどうして中日対照と言うべきだと思うのか。さっき先生が話すのを聞いたので。 | ||
869 | これは立場を見ないとなりません。彼は日本語をもっていきました,彼は日本人です。彼は日本語を中心とするのか,それとも中国語を中心とするのか,これを見ないとなりません。 | |||||
870 | 最后一段就指出了他这篇论文的补足,就是因为奥田靖雄没指出名词也能产生意义变化,然后他就指出这一点。 | 最後の段落は彼はこの論文の補充を指摘しました。つまり奥田靖雄は名詞も意味が変化することができると指摘しないので,それで彼はこの点を指摘します。 | ||||
871 | さっきのこの「補充する」は「補充する」ですか,それとも「不足」ですか。 | |||||
872 | 「補足」,补足。 | 「補充する」,補充する。 | ||||
873 | ああ,はい。下のこの注釈部分はまだ見ますか。見ますか。 | |||||
874 | 注釈 | 注释部分,感觉注释部分没有什么。 | 注釈部分,注釈部分は何もないと思います。 | |||
875 | 参考文献は? | |||||
876 | 参考文献 | 参考文献,一般,一般会看。 | 参考文献,普通,普通見ます。 | |||
877 | 何時役に立ちますか,あなたが思うに。 | |||||
878 | 我对哪方面有兴趣,我想继续看这方面的。就会看看还有哪些人写的这些书。 | 私はどの方面も興味があります,引き続きこの方面を読みたいです。そして誰かが書いたこれらの本をちょっと読みます。 | ||||
879 | この全体の論文は,その構造わりふりや,使用した言葉や,論理表現や,筋道や,とか,何か感想はありますか。 | |||||
880 | 我觉得,正文啊,就是进入跟这个题目相关的「上+空间名词」,后来的挺条理清晰的。挺条理清晰的,但前面说了很多很多,但是前面说的也有用,指出了很多。就是前面说的我觉得就有点乱,他想到哪里说到哪里了。 | 私が思うに,本文が,つまりこの表題と関連する「上+空間名詞」に入る,後からはとても筋道がはっきりとしています。とても筋道がはっきりとしていますが,前でたくさんたくさん言いました。しかし前で言ったのも役に立ちます,多く指摘しました。つまり前で言ったのはちょっと混乱していると思います。彼は考えがどこまで及んで話がどこまで及ぶのか。 | ||||
881 | ああ,まとめて言えば,わかりやすいと言えますか,それともとても難しい論文ですか。 | |||||
882 | 总得来说算好读的吧。算好读的一篇。 | まとめて言えば読みやすいと言えるでしょう。読みやすいと言える。 | ||||
883 | 使用した言葉は? | |||||
884 | 使用的语言百分之九十以上都能懂。 | 使用した言葉の90%は全部わかることができます。 | ||||
885 | ん,筋道は。 | |||||
886 | 条理一半一半吧。后面挺清晰的,前面我就觉得不太清晰了。 | 筋道は半分半分でしょう。後ろはとても明瞭です,前はとても明瞭ではないと思います。 | ||||
887 | この論文でまたいくつか何かを思いつきましたか。 | |||||
888 | 还想到一些什么,他[論文筆者のこと]是说从日中对照来写的,我感觉他这是偏向中文的,后面说的。其实我觉得这不是,也不是真的日中对照。他只是解释了「上+空间」,还有它搭配的空间名词,基本义和派生义,但是中日对照的话我觉得没有太多涉及。 | またいくつか何かを思いつきました,彼[論文筆者のこと]は日中対照から書いたと言っています。私は彼はこれは中国語に偏っていると思います。後ろで言うのは。実際私はこれはそうではないと思います。本当の日中対照でもないです。彼はただ「上+空間」を説明しただけです。それからその組合せの空間名詞,基本義と派生義です,しかし中日対照ならばあまり多くは触れていないと思います。 | ||||
889 | まだ何か付け加えたい感想の類はありますか。 | |||||
890 | 感想,我觉得他前面这个相当于是引入吧,引入的太长,然后有些地方他突然给出了一个概念,给出了一个人的观点,觉得不是挺好的。但是后面挺好懂的,后面突然就写得挺好懂的。 | 感想,彼の前のこの導入に相当するのは,導入がすごく長いと思います,それからいくつかのところで彼は急に概念を示しました,一人の観点を示しました,とてもよくないと思います。しかし後ろはとてもわかりやすいです,後ろは急にとてもわかりやすく書いています。 | ||||
891 | ああ。はい,これらだけですか。 | |||||
892 | 嗯,没有了。 | ん,ありません。 | ||||
893 | はい,今日のご協力にとても感謝します。 |