ID:R-CH0023 | ||||||
データ収集日:2015年12月10日 | ||||||
読んだ素材:村田伸(他)「在宅障害高齢者の転倒に影響を及ぼす身体及び認知的要因」『理学療法学』第32巻2号,pp.88ー95 | ||||||
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004018068 | ||||||
使用した辞書類:なし | ||||||
行番号 | 読んだ素材 | 協力者の発話内容 | データ収集者の発話内容 | 備考 | ||
ページ | 文章 | 発話 | 日本語訳 | |||
1 | p88 | 在宅障害高齢者の転倒に影響を及ぼす身体及び認知的要因 |
啊ー,影响,嗯ー,住在家里的生,嗯ー,生病老年人的,嗯ー,这个摔倒的身体以及认知上的关联因子。嗯ー,摘要。 | あー,影響,んー,家にいる病,病気の高齢者の,んー,転倒に影響を及ぼす身体及び認知の関連因子。んー,概要。 | ||
2 | p88 | 本研究は,在宅障害高齢者110名(平均年齢83.1歳,男性17名,女性93名)を対象に,転倒歴と注意力及び身体機能を評価し,転倒に影響を及ぼす要因を検討した。 | 本研究以住在家里的,嗯ー,有生,生病的老年人110名,平均年龄83.1岁,男性17名,女性93名,嗯ー,综合讨论他们的,嗯ー,这个摔倒的经历和注意力以及身体机能,嗯ー,于此来探讨影响摔倒的,嗯ー,这个关联因子。嗯,像这句话的话呢,它本身比较长。嗯,所以要根据它这个来进行短句。嗯,因为日语呢,它是这个他动词是放在后面的,所以它必须全部看完以后由后往前而进行翻译。嗯ー,所以在这个翻译的时候,会花的时间会比较长一点。 | 本研究は家にいる,んー,病,病気の高齢者110名,平均年齢83.1歳,男性17名,女性93名,んー,彼らの,んー,転倒経験と注意力及び身体機能を総合的に討論し,んー,それらが転倒に影響を及ぼす,んー,関連因子を検討しました。ん,この文は文自体が割と長いので,ん,文に基づいて短い文にします。ん,なぜなら日本語は他動詞が後ろにあります,だから全部見終わってから後ろから前に訳さないといけません。んー,だから訳すときに時間がかかってしまいます。 | ||
3 | p88 | 転倒経験群28名,ニアミス(転倒しそうになった)体験群33名,非経験群49名の3群問の比較において,転倒経験群とニアミス体験群のTrail making test-Part A(TMT-A)は.非経験群より有意に小さく,身体機能の白己認識の逸脱は有意に大きかった。 | 嗯ー,本次的话呢,共有摔倒经验的人群28名,嗯ー,要摔倒的这个有这个体验的人群是33名,这里有的外来词,「ニアミス」,那么,这个外来词日语当中的外来词比较难懂。[通訳者が「难懂」の部分を確認するために協力者に再度言ってもらう。]难懂,难懂。嗯,但它后面有注释就比较容易理解。嗯,还有一个是没有摔倒经验的3[「4」を「3」と言い間違える]49名。嗯,本次研究呢,把这个分为3个群组进行比较。有摔倒经验的和要摔倒经验的这个人群的它的注意力测试呢,嗯,调比没有摔倒经验的人要,有,要小,他们之间呢有有意差。另外在身体机能的自我认识的,嗯ー,这个,嗯ー,差异上呢,他们是要大,同时也出现了有意差。 | んー,今回,「転倒経験群」28名,んー,「ニアミス体験群」33名,この中にある外来語「ニアミス」この外来語は日本語の外来語の中でもわかりにくいです。[通訳者が「难懂」の部分を確認するために協力者に再度言ってもらう。]わかりにくい,わかりにくいです。ん,でもその後ろに注釈があると理解しやすいです。ん,それから「非経験群」は3[「4」を「3」と言い間違える] 49名です。ん,本研究ではこれらを3つの群に分けて比較しました。「転倒経験群」と「ニアミス体験群」の注意力テストは,ん,「非経験群」と比べて小さく,彼らの間には有意差がありました。また身体機能の自己認識,んー,この,んー,差が大きく,同時に有意差が見られました。 | ||
4 | p88 | また,転倒経験群の最大歩幅,歩行速度,足把持力,足関節背屈角度の4項目は,ニアミス体験群と非経験群より有意に低値を示した。 | 另外有摔倒经验的人群呢,他的最大步幅,嗯ー,走路的速度,嗯ー,他的脚的抓地力,他的那个足关节的弯曲角度在这四个项目上呢,有摔倒的[「要摔倒经验的」を「有摔倒经验的」と言い間違える],要摔倒经验的,嗯ー,和没有摔倒经验相比,嗯,有摔倒经验的这个人群他有小。 | また「転倒経験群」の最大歩幅,んー,歩行速度,んー,足把持力,足関節の湾曲角度の4項目は「転倒経験群」[「ニアミス体験群」を「転倒経験群」と言い間違える],「ニアミス体験群」と,んー,「非経験群」とを比べると,ん,「転倒経験群」は低かったです。 | ||
5 | p88 | さらに,転倒歴の有無を目的変数としたロジスティック回帰分析の結果,注意の指標としたTMT−A,足把持力,足関節背屈角度のオッズ比が有意であった。 | 另外,嗯ー,把有摔倒经验的和没有的分为两组进行逻辑回归分析。嗯ー,注意力指标为主的这个注意力测试,嗯ー,他的脚的这个抓地力,脚,啊ー,足[中国語で「足」は書き言葉,話し言葉は「脚」]关节的弯曲角度的,啊ー,这,这几个项目上呢,它是有出现了有意差。这里有「オッズ比」。嗯,这个词呢,翻成中文比较难解释。我们一直在用,就是人理解,但是要我用很确切的中文来表示比较难。这个就是具体说就是一种比率。 | さらに,んー,「転倒経験があるもの」と「転倒経験がないもの」との二つの組に分けて 「ロジスティック回帰分析」を行いました。んー,注意力の指標を主とする注意力テストによると,んー,足把持力,脚,あー,足[中国語で「足」は書き言葉,話し言葉は「脚」]足関節の湾曲角度,あー,この,このいくつかの項目においては有意差が見られました。ここに「オッズ比」があります。ん,この言葉を中国語に訳すのは説明が難しいです。私たちはずっと使っているし,理解はできます。でも正確な中国語で表すのはちょっと難しいです。これはつまり具体的にいうなら比率です。 | ||
6 | p88 | 本結果は,立位姿勢保持が不安定な在宅障害高齢者では,身体機能の低下,とくに足把持力や足部可動性などの足部機能の低下が転倒の危険因子であることのみならず,注意力の低下も転倒を引き起こす重大な要因であることを明らかにした。 | 嗯ー,从本结果来看呢,嗯ー,嗯ー,在这个有,住在家里的生病的老年人呢,他的直立姿势在保持就是说就是,嗯ー,不稳定。嗯,然后呢,他的身体机能呢,啊ー,也不够,嗯ー,身体机能低下。另外呢,他的脚的这个抓地力,脚的这个活动性,这一类他的脚的活动机能的低下呢,啊ー,成为了他摔倒的危险因子。另外呢,注意力的低下也是引起摔倒的重大原因之一。关键词,嗯ー,住在家里的生病老年人注意,注意力。嗯,嗯,摔倒。 | んー,本結果から見ると,んー,んー,このいる,家にいる病気の高齢者,彼の立位姿勢の保持つまり,んー,安定していません。ん,それから身体機能も,あー,足りない,んー,身体機能が低下しています。また,足把持力,足の可動性といった足部活動機能の低下が,あー,転倒の危険因子となっています。それ以外にも,注意力の低下も転倒を引き起こす重大な原因の一つとなっています。キーワード,んー,家にいる病気の高齢者の注意,注意力。ん,ん,転倒です。 | ||
7 | はい,ありがとうございます。特に何かこうわかりにくいところありましたか。 | |||||
8 | 啊,这个好像这个呢,看起来就是总体的理解上没有问题。就是在具体翻译成中文的时候,啊ー,要怎么选择比较精确的中文单词的时候,就是要花了时间要想一想。比如说,这个不安定,安定在中文里的意思就是平稳就是「いつものように,普通どおり」。嗯,但是在这里的话呢,它是站位就是我们所说的是测他的重心不摇,嗯,对,对,对。就是,那么所以在这里的话呢,不能翻译成这个安稳,安定这样的词。那么,也就是说它只能应该是他在站立的时候,他整个人不会出现大的晃动。那么这行这个不安定的话,就是说他在站的时候,他的平稳性保持不好。ん,バランスがとらない。无法保持平稳。 | あ,これはこれはですね,見たところ全体的な理解は問題ないようです。ただ具体的に中国語に訳すとなると,あー,どうやって精確な中国語の単語を選ぶか,時間をかけて考えないといけません。たとえば,この「不安定」ですが,「安定」は中国語の意味は「平穏」,つまり「いつものように,普通どおり」という意味です。ええ,でもここではそれは「立位」,つまり「重心がぶれない」ということだと思います。ん,そう,そう,そう。だからここでは「落ち着いている,安定している」といった言葉を使って訳すことはできません。じゃ,つまり立っている時に,体全体に大きな揺れが生じない,と訳すしかありません。じゃ,この行のこの「不安定」というのは,立っている時に,[通訳者が「平衡性がよく保たれていない」と訳した為]日本語で「ん,バランスがとらない」と発音する。]「バランスが取れない」という意味です。 | ||||
9 | はい,ありがとうございます。あと4行目に「有意に」とか,あと6行目「ロジスティック何々」ってありますけどこういうのはご存知ですか。 |
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10 | 啊,这个呢是我们分析时候用的一个,嗯ー,统计上的一个专业的几个用词。有意是这样的。 | あ,これは私たちが分析の時に使う,んー,統計上の専門用語です。有意というのはこうです。 | ||||
11 | あ,じゃノートに書いてください。 | |||||
12 | あ,私もあります,すみません。 | あ,私もあります,すみません。 | ||||
13 | あ,いやいやこちらのノートにお願いします。 | |||||
14 | 有意呢,就是两个组进行比较。它的数值是不一样的,一个小,一个大。那么,如果光是看小和大,我们这个是没有办法进行比较的。嗯,就是它这个大的程度倒什么样的一个程度,我们要看一个值。如果它[おそらく93ページ表4を指している]小于这个数值的话,我们就认为它是有意。那么,出现有意的话,这表示这两个组之间有明显的差异。 | 有意というのは二つの組を比較します。その数値は同じではありません。一つは小さく,一つは大きいです。じゃ,もし小さい,大きいだけを見たらこれは比較のしようがありません。ん,つまりその大きい程度がどのような程度なのか値を見なければなりません。もしこれがこの[おそらく93ページ表4を指している]数値より小さい場合,有意があると考えます。じゃ,有意があった場合,この二つの組の間には明らかな差異があることを表しています。 | ||||
15 | はい,ありがとうございました。 | |||||
16 | 啊,然后刚说的这个,是吧。 |
あ,それから先ほど言ってたのはこれですよね。 |
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17 | ん,はい「ロジスティック」はい。 | |||||
18 | 这个我们是用这个软件进行分析的时候,把这个呢,分成两个组。一个是有,一个是没有。把这个进行分组的时候,那么,它有很多很多的影响因子。嗯,那么把这些因子全部投入组去看看它们之间的就是差别在哪里。嗯,那么从这个结果来看的话,就是这几个注意力,然后他的脚的抓地力,然后还有脚关节的一个弯曲角度,它们之间出现了有意差,出现了非常显著的差异,嗯,那么这就说明这几个是成为就是影响摔倒的它那个关联因子。 | これは私たちはこのソフトで分析をする時,これを二つの組に分けます。一つはある,一つはないです。これを組に分ける時,たくさん,たくさんの影響因子があります。ん,それらの因子をすべて投入しそれらの間の,つまりその差がどこにあるかを見ます。ん,その結果から見ると,いくつかの注意力,また足把持力,そして足関節の弯曲角度,それらの間に有意差が出たら,とても顕著な差が出たら,ん,これらが転倒に影響を及ぼす関連因子になっていることがわかります。 | ||||
19 | はいありがとうございました。じゃ,特に問題なかったら次でよろしいですか。 | |||||
20 | はい。 | はい。 | ||||
21 | それともあの,A[協力者の姓]さんがあの,最後の「結論」だけ先に読みたいとか途中をチェックしたいとか何かあったらそのようにおしゃってください。 | |||||
22 | んー,どちらでもでいいです。考察?今は考察?[下線部日本語で発音する]どっちからいいですか。 | んー,どちらでもでいいです。「考察」?今は「考察」?どっちからいいですか。 | ||||
23 | いつもはどういうふうに見ますか。 | |||||
24 | 啊,平时, | あ,いつもは, | ||||
25 | いつもはどうしますか。 | |||||
26 | 平时,一般先看一下这个前面,然后就是结果要看一下,嗯,然后最后看看它的这个,一般看这个结果,然后最后的话,就是考察再看一看。 | いつもはふつうは最初に「はじめに」のところを読んで,それから「結果」をちょっとみます。んー,それから最後にここをちょっと見て,普通はこの「結果」を見てそれから最後に「考察」を少し読みます。 | ||||
27 | ありがとうございます。じやあのー本当にA[協力者の姓]さんの好きなところを読んでいただいていいですよ。 | |||||
28 | 那,一般来说论文最重要的就是结果和这个考察。我就从结果开始。 | じゃ,一般的に論文で一番重要なのは「結果」と「考察」です。「結果」から始めます。 | ||||
29 | じゃ結果から。はい,じゃあ,んー,とページが89ページ,あ,ごめんなさい。 | |||||
30 | 91です。 | 91です。 | ||||
31 | 91ですね。はい,91ページの「結果」のところから。はい,じゃお願いいたします。 | |||||
32 | p88 | 緒言 | ||||
33 | p88 | 高齢化が急速に進行している今日,高齢者が「健やかに老いる」にはどうすれば良いのかが社会的な課題となり,様々な地域で高齢者に対する健康増進事業や介護予防事業が進められている。 | 在高龄化急速发展的今天,嗯ー,老年人呢,嗯ー,他是老年人的他的「健康的老化」,对于这一问题要怎么做才好成为了社会性的问题,那么在,嗯ー,各地呢,嗯ー,针对老年人呢,都推出了增进健康的事业和,嗯ー,和这个介护预防事业。[日本語の「介護」は中国語で「介护」ではなく「护理」,「介護予防事業」は中国語で「预防护理事业」。] | 高齢化が急速に進行している今日,んー,高齢者,んー,高齢者が「健やかに老いる」という問題にどうすれば良いのかが社会的な問題となり,各地で高齢者に対する健康増進事業や介護予防事業が進められています。[日本語の「介護」は中国語で「介护」ではなく「护理」,「介護予防事業」は中国語で「预防护理事业」。] | ||
34 | p88 | なかでも転倒予防対策は,転倒による外傷や骨折が高齢者の日常生活を著しく低下させるため,その重要性が認識されつつある。 | 这其中,预防摔倒的对策,啊ー,由于摔倒而导致外伤和骨折的,导致骨折,那么这个是会严重影响老年人的日常生活,因此呢,预防摔倒的对策被认为是非常重要的。 | その中で転倒予防対策は,あー,転倒により引き起こされる外傷や骨折,骨折が高齢者の日常生活に大きく影響します。そのため転倒予防対策がとても重要であると思われます。 | ||
35 | p88 | 高齢者の転倒を未然に防ぐためには,転倒発生要因の解明が急務であるが,これまでに,加齢や障害による身体機能の低下が転倒を引き起こす原因であることが報告されている。 | 为了对老年人的摔倒预防于未然,那么就是要明确老年人摔倒发生的关联要因是一件很紧急的事情。那么在此之前,嗯ー,那么有各种研究报告认为,嗯ー,年龄的增长由于生病而引起的身体机能的低下是引起摔倒的原因。 | 高齢者の転倒を未然に防ぐためには,高齢者の転倒発生の関連要因を明確するのが急務です。ではこれまでに,んー,様々な研究報告が,えー,加齢や病気により引き起こされる身体機能の低下が転倒を引き起こす原因であると報告されています。 | ||
36 | p88 | 例えば,片足立ち保持能力との関連,下肢筋力との関連,足関節可動性との関連,足底の感覚人力との関連などである。 |
比如说,和单,单脚直立保持能力之间的关联,嗯ー,和这个下肢肌肉肌肉力量的关联和脚关节活动性的关联,嗯ー,和足底,这个比如和足底的感觉等等。 | たとえば,片,片足立保持能力との関連,えー,下肢筋力,筋力との関連,足関節可動性との関連,えー,足底,このたとえば足底の感覚などです。 | ||
37 | p88 | また,認知機能,とりわけ注意との関連を示した報告もある。 | 另外,也有研究认为它和认知机能尤其和注意力是有关联的。 | また認知機能,特に注意力と関連があるという研究もあります。 | ||
38 | p88 | しかし,これらの報告は,転倒時の心理的問題や転倒の発生原因,例えば,鬱状態,他に気を取られた,つまずいた,引っかかった,滑ったなどの注意力の低下による逸話的な指摘をしているに過ぎない。 | 但是,这类的报告,这类报告呢,只不过指出啊ー摔倒时候心里问题,摔倒的发生原因,比如抑郁状态,嗯ー,注意力的分散,啊ー,这个绊倒,引っかかる,引っかか[言いかける],后面一个是滑倒等等注意由于注意力的影响而引发的,而且它这种是属于一种没有实践研究的这样的一种,嗯ー,[通訳者が「実証のない」と訳したのを受けて]じっしょう,んー,そうそうそう,じっしょうできない,うん,そう。 | しかし,これらの報告は,これらの報告は,転倒時の心理的問題や転倒の発生原因,たとえば鬱状態,んー,注意力の散漫,あー,つまずいた,引っかかる,引っかか[言いかける],その後ろは「滑った」などは注意力の影響により引き起こされたものと指摘しているに過ぎません。しかもこれらは実践研究をしていないものです。んー,[通訳者が「実証のない」と訳したのを受けて],じっしょう,んー,そうそう,じっしょうできない,うん,そう。 | ||
39 | p88 | 先行研究では,転倒と注意との関連を客観的評価に基づき報告したものは少なく,転倒が真に注意力の低下によるものなのか,またその発生機序など明らかにされていないことが多い。 | 在先行研究当中,嗯ー,摔倒和注意力的关联进行客观性评价的,啊ー,这种研究是很少的。摔倒真的是由于注意力的低下引起的吗。那么它的这个发生,嗯ー,顺序呢,实际上是没有明确的,很多时候,它是没有明确的。 | 「先行研究」の中で,んー,転倒と注意力との関連を客観的に評価した,あー,このような研究は少ないです。転倒は本当に注意力の低下により引き起こされたものなのか,またその発生順序は実際のところ明らかにされていません。多くの場合,明らかにされていません。 | ||
40 | p88 | 高齢者は,転倒事故には至らないまでも,転倒しそうになった体験(転倒のニアミス体験)を有している場合も多い。 | 在,啊ー,嗯ー,那么在高龄,老年人当中,实际上有很多场合呢,他是要摔倒,但是没有摔倒的这种体验的人是很多的。 | あー,んー,では高齢,高齢者の中には,実際には多くの場合,「転倒しそうになった」,でも「転倒しなかったニアミス体験」のある人はたくさんいます。 | ||
41 | p88 | 加齢に伴う老化現象や障害,とくに感覚機能の低下は,環境の変化に適切に対処する能力に影響を及ぼす。 | 嗯ー,随着年龄增长的老化现象,疾病尤其是感觉机能的低下,它会影响,它会影响,嗯ー,对环境变化的适应能力。 | んー,加齢に伴う老化現象や病気,特に感覚機能の低下は影響を及ぼす,環境の変化に対する適応能力に影響を及ぼします。 | ||
42 | p88 | すなわち,自分自身の内的環境及び外的な環境双方からの情報を適切に解釈,あるいは対処することが困難になる。 | 也就是说,嗯ー,老年人会很难去对自身能力的环境以及外在的环境的信息进行合适地理解或者处理。 | すなわち,んー,高齢者は自身の能力的環境及び外的な環境からの情報を適切に理解し処理することが難しいです。 | ||
43 | p88 | この感覚機能の低下が,注意力の低下を引き起こす要因とされるが,注意の概念はその言語表現される現象が多様なため,確疏された定義はなく,それぞれの研究者がそれぞれの定義を用いている。 |
这种感觉机能的低下被认为是注意,引起注意力低下的重要原因。嗯ー,但是注意力,注意这个概念呢,这种,这种语言表达的现象呢,它是多样化的,嗯ー,所以它没有很确切的定义,那么不同的研究者他就采用了不同的定义。 | この感覚機能の低下が注意,注意力の低下を引き起こす主な原因とされています。んー,でも注意力,注意の概念はそのような,そのような言語表現される現象が多様化してるので,明確な定義はなく,研究者により異なる定義を使っています。 | ||
44 | p88 | 高齢者における日常生活の中での注意とは,高齢者自身とそれを取り巻く環境との関係の中で,意識を適切な対象に集中し,必要に応じて意識を移動させる過程と考えられ,本研究においても注意をこのように定義づける。 |
那么,本研究呢对注意呢定于如下。所谓老年人在日常生活中的注意是指,是指老年人,嗯ー,在自身所处的环境当中,能够把意识呢,确切确切地集中到这个对象上并且能够做出合适的应对措施并采用行为的这样的一种能力。[通訳者が協力者の発話内容を確認するために,再度言ってもらう。]啊,就是说老年人,他能够在自身所处的环境当中,嗯ー,获取信息,然后把自己意识集中在,集中在他就是说他选择的这个对象上,然后呢,嗯,做出合适的行为。 | では,本研究では注意を次のように定義しています。いわゆる高齢者,日常生活の中での注意というのは高齢者自身が置かれている環境の中で意識を適切,適切に対象物に集中し且つ適切な対応措置を取り,行動できる能力を指します。[通訳者が協力者の発話内容を確認するために,再度言ってもらう。]あっ,つまり高齢者自身が置かれている環境の中で,んー,情報を得て,それから自分の意識を自分が選択した対象に集中させ,それから適切な行動を行うということです。 | ||
45 | p89 | すなわち,注意力の低下とは,意識を必要に応じて選択的に移動できない状態とする。 | 那么也就是说,注意力的低下,嗯ー,它是指,嗯ー,不能够根据自己的意识做出选择合适的行为。 | すなわち,注意力の低下とは,えー,自分の意識に基づいた適切な行動が選択できないことを指します。 | ||
46 | p89 | 本研究は,注意の選択機能を視覚的に評価する検査として広く用いられているTrait making test−Part A(TMT−A)を用いて,在宅障害高齢者の注意力を客観的に評価し,転倒や転倒のニアミス体験との関連性を検討した。 | 本研究,嗯ー,使用的是TMT−A这评价体系,TMT−A呢,嗯ー,它现在作为,嗯ー,考察注意力的选择机能的视觉性的这个评价指标而广泛应用。对住在家里的有疾病的老年人的注意力进行客观地评价,对摔倒或者要摔倒的人群的关联性进行探讨。 | 本研究が使用した「TMT−A」という評価システム,「TMT−A」というのは,んー,これは現在,んー,注意力の選択機能を視覚的に観察する評価指標として広く用いられています。家にいる病気を持つ高齢者の注意力を客観的に評価し,転倒あるいは転倒ニアミス体験群との関連性を検討しました。 | ||
47 | なお,TMT-Aは.注意機能の机上検査法として,信頼性と妥当性が確認されている。 | 另外,注意机能的这个机上检查,作为啊,TMTーA作为注意机能的机上检查法,也被确认为是具有信赖性和妥当性。 | それ以外に,「注意機能の机上検査」,あ,「TMTーA」は「注意機能の机上検査法」として,信頼性と妥当性があると確認されています。 | |||
48 | また,自分自身の内的環境への注意として,最大一歩幅の自己予測と実測値との差を身体機能に対する自己認識の逸脱として表した。 | 另外,作为对自身内在环境的注意,啊ー,我们对这个老年人最大步幅的自己预测和实际值之间的差把它作为自我认识的差异来进行评价。 | また,自分自身の内的環境への注意として,あー,私たちは高齢者の最大歩幅の自己予測と実測値との差,この差を自己認識の差異として評価しました。 | |||
49 | これらの注意機能と,転倒との関連性が予想される下肢筋力や片足立ち保持能力などの身体機能とを併せて評価し,転倒の発生要因を総合的に検討したので報告する。 |
啊,那么这一些注意机能和,嗯ー,就是和被认,被认为是和摔倒相关的,啊ー,下肢的肌肉力量,单脚保持能力之类的身体机能合并起来进行评价,嗯,对摔倒的发生原因进行综合性地探讨。 | あっ,これらの注意機能と,んー,転倒と関連があると思われている,あー,下肢筋力や片足立ち保持能力などの身体機能を併せて評価し,ん,転倒の発生原因について総合的に検討を行いました。 | |||
50 | はい,ありがとうございます。特に問題ないですね。 | |||||
51 | はい。 | はい。 | ||||
52 | あのう,一番最後のところで,またこうーあのう「と」って「これらの注意機能と」でここカンマ「,」なので,たぶんあのうA[協力者の姓]さんはこれ「と」だから「並列だ」っていう風に思われました。 | |||||
53 | えー「これらの注意力と」これとは。 | えー「これらの注意力」これとは。 | ||||
54 | この「と」はどういう「と」だと思いました? | |||||
55 | 「身体機能と」。 | 「身体機能と」。 | ||||
56 | 下から2行目の「機能とを併せて」それはあの読みながらたぶん「と」点「,」だからもうひとつあるなーと思いながら読んでいらっしゃったんですかね。どうですか。 | |||||
57 | そうですね。これは,这里面「と」有很多。 | そうですね。これは,この中には「と」がたくさんあります。 | ||||
58 | うん,「と」はたくさんありますよね。 | |||||
59 | 所以必须要找到它的并列项到底是什么。 | ですので「何と並列にあるか」をを探さないといけません。 | ||||
60 | 「探しながら読んでいらっしゃる」ってことですか。 | |||||
61 | そうそうそう。那么在这里的话,嗯ー,前面这一部分都是来修饰身体机能。 | そうそうそう。ではここでは,んー,前の部分は「身体機能」を修飾しています。 | ||||
62 | そうですね。 | |||||
63 | 嗯,所以在这里主要的两个方向,就是一个是注意机能,还有个就是身体机能。 | ん,ですのでここは主に2つの方向,つまり「注意機能」ともう一つは「身体機能」です。 | ||||
64 | たとえばですね,こう,そこまで注意しない場合はえー「注意機能が関連,何かを予想する」っていう風にこうとっちゃったりするんですね。「注意機能が予想する,何か」をっていう風に。ここ「と」を見ないで読んでいくと「注意機能が予想する」とか読んじゃうんですけど,まあA[協力者の姓]さんの場合は「そういう風に読まなかった」っていうのは何かあのう,そういう理由があるのかなっと思って。 | |||||
65 | えっ。 | えっ。 | ||||
66 | A[協力者の姓]さんの頭の中が「どういう風にこうこういう長い文を整理されているのかな」っと思ったんですけど。 | |||||
67 | 这个的话,就必须把整个句子看完。 | これは文全体を見終わらないといけません。 | ||||
68 | うんうんうんうんうんうん。 | |||||
69 | 如果不全看完的话,就是很容易把这两个就是并在一起。 | もし全部を見終わらなければ,この二つを容易に一緒にしてしまいます。 | ||||
70 | 但是,如果这个和这是并列的话,一般这里会用「は」。 | しかし,もしこれとこれが並列であるなら,ふつうはここに「は」を使います。[行番号49の文章についての発話。「注意機能は」の部分。] | ||||
71 | 「は」,そうですね。じゃ,そのうA[協力者の姓]さんの場合はこういう「は」とか「と」とかいう「助詞」をあのう,注意してらっしゃるっていうことでしょうかね読みながら。 | |||||
72 | うんうんうん。 | うんうんうん。 | ||||
73 | 「は」だったら次に「動詞」を探す。 | |||||
74 | そうそうそう。 | そうそうそう。 | ||||
75 | 如果是「は」的话,那么这个就是个主语,那么指它和什么东西。 | もし「は」だったら,それ[「注意機能」のこと]は主語で,それと何かを指します。 | ||||
76 | 「うんうんうんうんうん,何か」っていうことですよね。「ここでもう一つ「と」があるな」っていうことは「心の中で予想してらっしゃるのかな」と思うんですけど。 | |||||
77 | 对对对,而且它这边有个「を」嘛。 | そうそうそう,またここに「を」がありますよね。 | ||||
78 | あーはいはいはいはい。 | |||||
79 | 如果这里是「は」的话,和这个「を」就不对了。这个如果是「は」的话,那么指的是这个去评价,这个句子意思就不对了。「は」になったら「注意機能は身体機能を評価する。」間違いましたね。 | もしここが「は」だったら,この「を」は間違ってます。これがもし「は」だったら,指すのは「評価」で,この文の意味は違ってきます。「は」になったら「注意機能は身体機能を評価する。」間違いましたね。 | ||||
80 | はいはいはい。はいはいはい。 | |||||
81 | 其实做句子的时候,最主要就分清几个东西,一个就是主语,主语,还有谓语,然后还有一个呢,就是宾语,三个。那么,如果有宾语的话,就是看这个「を」。如果没有「を」的话,就说明它没有宾语。嗯,所以在这里的话,就必须要分清谓语是什么,这里就是评价。那么这个评价的话,在这里面肯定是评价机能,所以就找到机能就可以。 | 実際のところ文を作るとき,一番大切なのはいくつかのパーツをはっきり分けることです。一つは主語,主語,それから述語,そしてあと一つが目的語,この3つです。じゃ,もし目的語があるなら,「を」見ます。もし「を」がないならそれには目的語がないということです。うん,だからここでは述語が何かをはっきり見分けなければいけません,ここでは「評価」です。ではこの「評価する」のはここではきっと「評価機能」です。「評価機能を評価する」だから「機能」を見つければいいです。 | ||||
82 | 機能,機能,二つの機能を評価する。 | |||||
83 | そうそうそう。うん,然后在这里出现了「などの」。在中文当中这是一种定语,修饰语。 | そうそうそう。うん,それからここに「などの」があります。これは中国語では限定語,修飾語です。 | ||||
84 | あーそうか,だから前の部分はたぶんこう「身体機能」にかかる,「修飾する」っていう風に考えて,なるほど,そういう文の構造を読みながら,助詞を探しながら考えていらっしゃるということですかね。 | |||||
85 | そう。 | そう。 | ||||
86 | あーとても参考になりました。 | |||||
87 | 一般我研个学生说,翻日文的时候,你只要把握就这几个就可以,主谓宾。特别是在长句的当中,那么也就是说,我们只要抓住句子主干就可以。 | ふつう私のような研究生は,日本語に訳すときは主語,述語,目的語を把握しさえすればいいと言ってます。特に長い文では,文の骨組みを把握しさえすればいいです。 | ||||
88 | それは誰かがおっしゃたんですか,そういう風に,それともA[協力者の姓]さんが自分で学んでこられたんですか。 | |||||
89 | 啊,这个我自己的体会。 | あ,これは私の体験です。 | ||||
90 | 体験の中で,ふーん。 | |||||
91 | 在长的句子只要把这个东西抓住,主干,主干,只要能够抓住这个,其他的东西可以再去进行理解。嗯ー,把中文翻成日语也是一样的。嗯,先放好主语,然后最后的谓语是什么,嗯,宾语是什么,嗯,然后就是说把个句子分为「は」「を」「ます」,然后这个宾语呢,它可能会有修饰语,把这个放进去,嗯ー,然后它里面还会有时间,还有地点,就是把它一个一个放进去就可以。 | 長文では骨組み,骨組みを掴みさえすれば,これを掴むことができれば,他の部分は理解できます。んー,中国語を日本語に訳すのも同じです。ん,まず「主語」を置き,それから最後に述語は何なのか,ん,目的語が何なのか。ん,それから文を「は」「を」「ます」に分け,それから目的語にはたぶん修飾語があるので,それを入れて行きます。んー,それから時間,地点などを一つづつ入れ込んでいったらいいです。 | ||||
92 | あのう日本語には「に」とか「から」とかがありますよね。 | |||||
93 | あっ「に」「か」。 | あっ「に」「か」。 | ||||
94 | 「から」。 | |||||
95 | あっ「から」,「から」有好几个意思。 | あっ「から」,「から」にはたくさんの意味があります。 | ||||
96 | ふーん,んんんんんん。 | |||||
97 | 「から」是表示出发的,嗯,一般「から」我们理解的话,就是「从」。它前面可以是个时间,也可以是地点,也可以指人。嗯,就是从谁那里,还有个「から」是表示原因。 | 「から」は「出発」を表します。うん,普通「から」は私たちが理解しているのは,つまり「从」です。その前には「時間」が来てもいいし,「地点」でもいいですし,「人」を指すこともできます。ん,つまり「誰誰の所から」ということです。また「から」は「原因」も表します。 | ||||
98 | そうですね。 | |||||
99 | 它这个表达的意思很多。还有,还有是表示被动态。 | それの[「から」を指す]表す意味はたくさんあります。それから,それから「受け身」もあります。 | ||||
100 | んんんん,あとは「と」,「と」今の「と」ですけど「と」も色々ありますね。 | |||||
101 | あっ「と」,「と」はえー那么,这个「と」一个是表示一个并列的一个关系什么什么,一般我们表示成「和」。还有个「と」は后面是指的是「と思う」,还有表示假设,仮定[下線部日本語で発音する]。「と」も色々ありますよね。 | あっ「と」,「と」はえー,この「と」は1つは「並列関係」で,普通私たちは「和」で表します。また「と」の後ろには「と思う」を指します。また「仮定」もあります。「と」も色々ありますよね。 | ||||
102 | うん,ありますよね。そういうの,やっぱりこう文の全体を見て骨組みを探して, | |||||
103 | うんんん。 | うんんん。 | ||||
104 | 骨組みを探して, | |||||
105 | そうそうそうそう,そうですよね。 | そうそうそうそう,そうですよね。 | ||||
106 | 「どちらか考える」っていうことなんですよね。はいありがとうございました。 | |||||
107 | いいえ。 | |||||
108 | じゃここまでで一応もう今日は終わりにしたいと思います。色々たくさんありがとうございました。 | |||||
109 | 「方法」は読まずにとばす | |||||
110 | p91 | 结果 | 結果 | |||
111 | p91 | 1.各測定項目間の相関(表2) | 嗯ー,首先是各个测定项目之间的关联。 | んー,まず各測定項目間の関連。 | ||
112 | p91 | 注意力を評価したTMT−A得点と身体機能の自己認識の逸脱との問には,有意な負の相関が認められた。 | 嗯ー,评价注意力的「TMTーA」[おそらく92ページ表2を指している],它的得分和身体机能的自我认识的差异之间呢,它出现了有意的负相关。 | んー,注意力を評価した「TMTーA」[おそらく92ページ表2を指している]得点と身体機能の自己認識との差に有意な負の相関がみられました。 | ||
113 | p91 | 一方,注意力と他の身体能力を評価した変数間には,自己認識の逸脱と最大一歩幅との関係以外,有意な相関は認められなかった。 |
另一方面,注意力和评价其他身体能力的啊ー这个这个数值之间呢,除了自我认识的差异和最大步幅以外呢,都没有出现有意相关。 | 一方,注意力と他の身体能力を評価したこの[おそらく92ページ表2を指している]数値の間には,自己認識の差異と最大歩幅以外には有意な相関は見られませんでした。 | ||
114 | p91 | 身体能力を評価した最大一歩幅,握力,足把持力,足関節背屈角度,身体の柔軟性,片足立ち保持時間,歩行速度は,身体の柔軟性を除き,互いに有意な正の相関を示した。 | 那么,评价身体能力的他的最大步幅,这个握力,最大握力,脚的抓地力,足关节的这个弯曲角度,身体的柔软性,嗯ー,单脚站立保持时间,身体[「歩行速度」を飛ばすが間違いに気づく],嗯,步行速度,嗯ー,这个呢,除了身体柔软性之外,嗯ー,其它相互之间都已出现了有意的正相关。 | 身体能力を評価した最大歩幅,握力,最大握力,足把持力,足関節の湾曲角度,体の柔軟性,んー,片足立ち保持時間,身体[「歩行速度」を飛ばすが間違いに気づく],ん,歩行速度には,んー,身体の柔軟性を除いて,んー,互いに有意な正の相関が見られました。 | ||
115 | p91 | 身体の柔軟性は,片足立ち保持時間との問に有意な正の相関が認められたが,その他の測定値とは有意な相関は認められなかった。 | 身体呢,柔软性呢,只和,嗯ー,单脚直立保持时间之间有正相关,和其他的测定值之间都没有出现有意相关。 | 身体の柔軟性は片足立ち保持時間との間にだけ正の相関が認められましたが,その他の測定値の間には有意な相関は見られませんでした。 | ||
116 | あとちょっとお聞きしていいですか。あの1番のすぐ次の行ですけど。[91ページ結果1の2行目を指して]ここですね。あの「身体機能の自己認識の逸脱」っていうのは簡単に言うとどういうことなんでしょうか。 | |||||
117 | 啊ー这个是这样的。也就是说身体机能,比如说,我,我呢,从这里到这里我自己呢,我可以一步从这里迈到这里,这是我自己自知的认识。嗯,但是我们测量的时候,他事实上只能走到这里。嗯,那么,这个部分他实际的身体能力和他自己的认识之间的差异。 | あーこれはこういうことです。つまり身体機能というのは,たとえば私,私がここからここまで自分では一歩でここからここまで行けると思う,これは自己認識です。ん,でも測ってみると実際彼はここまでしか行けませんでした。うん,じゃ,この部分がその人の実際の身体能力と自己認識との差です。 | ||||
118 | はあーなるほどね。「思っていることと実際は違う」っていう事ですね。 | |||||
119 | 对。那么在老年人中间呢,嗯,他的自我认识和他自己的身体能力之间是会出现比较大的差异的。 | そうです。高齢者の中には,んー,自己認識と自己の身体能力との間に比較的大きな差が見られます。 | ||||
120 | ふ~ん,なるほどね。ありがとうございます。 | |||||
121 | 这个很多时候也是造成他摔倒的一个原因。嗯,因为比如说他这里如果说有个障碍。他认为自己可以过从过去,但事实上他的自己的本身身体能力只能到这里。就会摔倒。 | これは多くの場合転倒の原因にもなります。ん,なぜならたとえばここに障害物があるとします。高齢者は自分では越えられると思っていますが,実際に彼が元々持っている身体能力はここまでしか行けないんです。だから転倒します。 | ||||
122 | はい,ありがとうございました。 | |||||
123 | 不客气。 | どういたしまして。 | ||||
124 | 参考になりました。じゃ次ははい。 | |||||
125 | p92 | 2.転倒及びニアミス体験の有無 | 嗯,摔倒和,嗯ー,要摔倒经验的之间的关系。 | ん,「転倒」と,んー,「ニアミス経験」との関係。 | ||
126 | p92 | 対象者110名のうち,最近1年間に転倒を経験した高齢者は28名(25.5%)であり,転倒に至らないまでも転倒のニアミス体験を経験したのは33名(30.0%)であった。 | 嗯,在110名测试对象当中,最近一年有过摔倒经验的老年人呢,28名占到25.5,嗯,要摔倒的有这个体验的,啊,这个老年人呢,有33名占到30.0。 | ん,110名のテスト対象者の中で,最近1年間に「転倒経験がある」高齢者は28名,25.5%,えー「転倒のニアミス体験がある」,えー高齢者は33名,30%でした。 | ||
127 | p92 | 転倒およびニアミス体験ともに経験しなかった高齢者は49名であり,全体の44.5%であった。 |
摔倒和要摔倒的有这个经验的,啊,不好意思说错了,嗯,就是,啊,没有摔倒过和没有要摔倒这种经验的老年人呢是49名占到全体的44.5%。那么,刚才我这个看,啊ー,就是没有注意到这个しなかった。嗯,在这里的话,就是日语的一个特性,必须把整个全部看完,看完以后,嗯,它最重要的是在后面。 | 「転倒」と「ニアミス転倒経験がある」,あ,すみません間違えました,ん,つまり,あ,「転倒したことがない」そして「ニアミス経験もない」高齢者は49名,全体の44.5%です。さっき私がこれを見た時,あー,この「しなかった」に気がつきませんでした。ん,ここに日本語の特徴があります,全部見終わらなければならない,見終わってから一番重要なのが最後にあるという特徴があります。 | ||
128 | ん,あ,すみません。そしたら,えーと,この2行目「転倒にいたらないまでも」[行番号127の文章についての発話]ってどういう意味ですか。 | |||||
129 | 这是,嗯ー,要摔倒,但是他没有摔倒。 | これは,んー,転倒しそうになった,でも転倒しなかったです。 | ||||
130 | あーでも「してない」っていうこと。 | |||||
131 | うん,そうそうそう。 | うん,そうそうそう。 | ||||
132 | 「しそうだけど,してない」っていうこと。 | |||||
133 | そうそうそう,うん。 | そうそうそう,うん。 | ||||
134 | はい,ありがとうございます。はい,どうぞ。 |
|||||
135 | p92 | 3.転倒経験群,ニアミス体験群.非経験群の3群比較 | 第3点是有摔倒经验的,嗯ー,要摔倒的体验群和没有摔倒的3个群之间的比较。 | 3番目は「転倒経験群」,んー,「ニアミス体験群」,「非経験群」の3群の間の比較。 | ||
136 | p92 | 群別の男女の割合(転倒経験群:男性5名,女性23名;ニアミス体験詳:男性6名,女性27名;非経験群:男性7名,女性42名)に有意差は認められなかった(x2値=0.19,p=0.91)。 | 嗯ー,群组之间的男女的比率,嗯ー,摔倒经验的男性5名,女性23名,啊ー要摔倒的体验群男性6名,女性27名,没有摔倒经验的群男性7名,女性42名,嗯ー,没有出现有意差。 | んー,群別の男女の割合,んー,転倒経験群の男性5名,女性23名,あーニアミス体験群の男性6名,女性27名,非転倒経験群の男性7名,女性42名に,んー,有意差はありませんでした。 | ||
137 | p92 | 転倒経験群とニアミス体験群のTMT−A得点は,非経験群より有意に低く,身体機能の自己認識の逸脱は有意に大きかった。 | 有摔倒经验群和要摔倒体验群的注意力测试的得分,嗯ー,比没有经验的,啊,没有摔倒经验的群呢要低,另外呢,在身体机能的自我认识的差异上呢,它是要大,数值要大。 | 「転倒経験群」と「ニアミス体験群」の注意力テストの得点は,んー,経験のない,あっ,「転倒経験のない群」より低く,また身体機能の自己認識の差は大きい,その数値は大きかったです。 | ||
138 | p92 | 最大一歩幅,歩行速度,足把持力,足関節背屈角度の4項目は,転倒経験群がニアミス体験群と非経験群より有意に低値を示した。 | 嗯ー,在最大步幅,步行速度,脚的抓地力,足关节的弯曲度数的4个项目上,嗯ー,摔倒,有摔倒经验的群要比要摔倒的体验群和没有摔倒经验群呢,数值要低。 | んー,最大歩幅,歩行速度,足把持力,足関節湾曲角度の4項目は,んー,「転倒,転倒経験群」は「ニアミス体験群」と「非転倒経験群」より数値は低かったです。 | ||
139 | p92 | 片足立ち保持時間については.転倒経験群が非経験群より有意に短かったが.ニアミス体験群とは有意差は認められなかった。 | 在单脚直立保持时间这一方面有摔倒经验的群呢,比没有摔倒经验的群呢要短。嗯ー,但是和要摔倒体验群之间呢没有出现有意差。 | 片足立ち保持時間については,「転倒経験群」は「非転倒経験群」より短かったです。んー,でも「ニアミス体験群」との間には有意差は見られませんでした。 | ||
140 | p92 | 年齢,MMS得点,握力,身体の柔軟性の4項目については有意差は認められなかった(表3)。 | 年龄,MMS得点[下線部日本語で発音する],啊,这个得分,这MMS指的是,嗯ー,认知,認知症[下線部日本語で発音する],这是一个简易的认知症的一个简易检查表,然后还有这个手的握力,身体的柔软性在这个4个项目上没有出现有意差。 | 年齢,MMS得点,あっ,この得点,この「MMS」が指しているのは,んー,認知,認知症,これは簡易の「認知症の簡易検査表」です。それから手の握力,身体の柔軟性この4項目に有意差は見られませんでした。 | ||
141 | はい,ありがとうございます。んー,と3番のところの最初の4行ですね。[行番号136,92ページ3.「転倒経験群,ニアミス体験群,非経験群の3群比較」についての発話。]ここは何を言いたいんでしょう。ここの。 | |||||
142 | 男性和女性, 男性和女性的比率。 | 男性と女性, 男性と女性の比率です。 | ||||
143 | えっ,「有意差が認められなかった」っていうのはどういう風に解釈していますか。 | |||||
144 | 啊,这是每一个群里面,它男女性的比率都是差不多的。 | あ,これはどの群でも男女の比率はみんなほぼ同じだということです。 | ||||
145 | 「同じだった」っていうことをまあ協調してるわけですね。 | |||||
146 | 3个群它的男女比率都比较接近。 | 3つの群の男女の比率はほぼ近いです。 | ||||
147 | それはどうしてここでそのようなことを言わなければならないんでしょうか。 | |||||
148 | 啊,这个就是要看这个在摔倒这个,嗯ー,经验当中,男性和女性是不是有差别。是不是女性更容易摔倒或者男性更容易摔倒。一般在做老年人的研究的时候,都要比较男女的差别。 | あ,これはつまりこの転倒,この,んー,転倒経験の中で男性と女性に差があるかないかを見ます。女性の方が転びやすいかあるいは男性の方が転びやすいかを見ます。一般に高齢者の研究をする時は,男女の差の比較をします。 | ||||
149 | うーん,で今回もこれもあのー男女比を一応調べたということなんですね。 | |||||
150 | そう,そう,そう,そうですね。嗯,因为,啊ー,男性和女性在生理和心理上,这个都有比较大的差别。 | そう,そう,そう,そうですね。ん,なぜなら,あー 男性と女性では生理的心理的に比較的大きな差があるからです。 | ||||
151 | うーん,はいありがとうございます。あとですね,結局ここのえーと「転倒経験群」とかでずーと今読んでいただいた最後まで,これであのう結果的に何があのう問題だった,何がわかったという,言っていますでしょうか。 | |||||
152 | 啊,这是看这3个群相比较他们在身体机能和心理机能上,嗯ー,有什么差异。嗯ー,就是说有摔倒经验的这个人群,他们到底是哪个方面的机能出了问题。嗯,那么从这个结果来看的话呢,嗯ー,他的注意力比较低,然后呢,然后他在身体机能上面呢,他的一个步行的能力要比其他两个群体要差。 | あ,これはこの3群を比較し彼らの身体機能と心理機能に,んー,どんな差があるかを見ます。んー,つまり「転倒経験群」の人たちは一体どの方面の機能に問題があったかです。ん,じゃこの結果から見ると,んー,彼らの注意力は割と低く,また,また身体機能面では歩行能力が他の2群よりも劣っています。 | ||||
153 | なるほどね。「そういうことがあった」っていうことがわかった。はいありがとうございます。じゃ続きましょう。 | |||||
154 | p92 | なお,脳血管障害による筋力や関節可動域に与える影響を考慮し,握力,足把持力,足関節背屈角度について,脳血管障害を有する21名と有しない89名を比較した。 |
啊,另外呢,考虑到由于脑血管疾病,嗯ー,而导致的这个肌肉力量,啊,这个然后还有关节的活动性的影响,啊ー,把这些人群呢分为有脑血管疾病的21名和没有,没有的89名在,嗯ー,握力,就是这个手的这个握力,嗯ー,脚的抓地力,脚的关节的,嗯ー,这个弯曲角度3个方面进行比较。 | あ,それから,脳血管障害が,んー,引き起こす筋力,あ,そのーそれから関節可動性の影響を考慮し,あー,これらの人を脳血管障害のある21名と脳血管障害がない89名に分け,んー,握力,つまり手の握力,んー,足把持力,足関節の,えー湾曲角度,この3点を比較しました。 | ||
155 | p92 | 脳血管障害を有する高齢者の測定値(握力29.8kg±9.6,足把持力3.5±1.9,足関節背屈角度25.2±13.8)と脳血管障害を有しない高齢者の測定値(握力31.9kg±8.7,足把持力4.0±2.3,足関節背屈角度26.8±9.6)に統計学的(対応のないt検定)有意差は認められなかった。 |
啊ー,有脑血管疾病的老年人,嗯,他的握力是29.8加减9.6公斤,プラスマイナス[通訳者が協力者に±の発話を確認したため日本語で発話する],然后他的脚的抓地力是3.5加减1.9。他的脚的关节弯曲角度25.2加减13.8和没有脑血管疾病的老年人之间的测定值握力31.9加减8.7公斤,脚的抓地力4.0加减2.3,脚,足关节的弯曲角度26.8加减9.6。在统计学上没有出现有意差。 | あー,脳血管障害のある高齢者,あー,彼の握力は29.8プラスマイナス9.6キログラム,プラスマイナス[通訳者が協力者に±の発話を確認したため「プラスマイナス」日本語で発話する],それから足把持力3.5プラスマイナス1.9,足関節湾曲角度25.2±13.8と脳血管障害のない高齢者の測定値握力31.9プラスマイナス8.7キログラム,足把持力4.0プラスマイナス2.3,脚,足関節湾曲角度26.8プラスマイナス9.6,統計学上有意差は認められませんでした。 | ||
156 | はい,ありがとうございます。これは,あの何のためにこのようなことを調べて述べていくんでしょうか。 | |||||
157 | 啊ー,因为有脑血管疾病的老年人呢,他在肌肉力量,就是说说在这个握力上和他的关节运动能力,就是说他的步行能力上有可能会比较低。那如果是出现这种情况的话,那么就要考虑是不是真的是,嗯ー,因为啊,是不是对这个摔倒也有影响。嗯,那么现在看来的话呢,之间没有差别的,所以不需要特别去讨论。 | あー,なぜなら脳血管障害のある高齢者は筋力,つまり握力と関節可動能力,つまり歩行能力が低い可能性があります。もしこのような状況がでた場合,じゃ本当に,んー,これらが転倒に影響があるのかを考えないといけません。ん,今のところその差はないので,特に,検討する必要はありません。 | ||||
158 | はい,はい,ありがとうございます。んー,とじゃ続けて。 | |||||
159 | p92 | 4.転倒に関与する因子の抽出 | 那么最后一个第4点呢是抽出和摔倒相关的因素。 | 最後4つ目は転倒に関する因子を抽出。 | ||
160 | p92 | 転倒経験有りと転倒経験無し(ニアミス経験を含む)を目的変数としたロジスティック同帰分析の結果を表4に示した。 | 那么把有摔倒经验和没有摔倒经验的分成两个组,嗯,没有摔倒经验的包括要摔倒的这部分人群来进行逻辑回归分析。 | 「転倒経験有り」と「転倒経験なし」を二つの組に分けて,ん,「転倒経験なし」には「ニアミス経験がある人」を含めて「ロジスティック回帰分析」を行いました。 | ||
161 | p92 | 12項目の説明変数のうち,TMT・Aのオッズ比が0.78(95%信頼区間0.66−0.92),足把持力のオッズ比が0.63(95%信頼区間0.46−0.87),足関節背屈角度のオッズ比が0.63(95%信頼区間0.50−0.92)で有意であった。 | 那么在12个影响因子当中,注意力,脚的抓地力,足关节的弯曲度,嗯,这3个呢出现了有意差。 | 12の影響要因の中で,注意力,足把持力,足関節の湾曲角度,ん,この3つに有意差が見られました。 | ||
162 | p92ーp93 | また,Wald検定の結果も,転倒の有無と有意に関連する要因はTMT−A(p<0.01),足把持力(p<0.05),足関節背屈角度(p<0.05)の3項目であり,TMT−Aの得点が低いほど,足把持力が弱いほど,また足関節背屈角度が少ないほどに転倒の危険性のあることが推察された。 |
另外呢,用的这个ワイズ[下線部日本語で発音する]这个检测的结果和是否摔倒有关联的呢是注意力,脚的抓地力,他的足关节的,嗯ー,这个弯曲角度3个因子,嗯,也是出现有意差。那么由此可以说明注意力越低,嗯ー,脚的抓地能力越落,然后还有呢他的足关节的弯曲角度越小,他的摔倒的危险性就越大。 | それから,この「ワイズ」を使ったこの検査結果と転倒の有無に関連する注意力,足把持力,足関節の,んー,湾曲角度の3つの因子にも有意差が見られました。このことから注意力が低いほど,んー,足把持力も弱く,それからまた足関節の湾曲角度が少ないほど転倒の危険性が大きくなることがわかりました。 | ||
163 | 特に問題ないですか。 | |||||
164 | 这个我认为没什么大的问题。 | 特に大きな問題はありません。 | ||||
165 | あのー4,えっ3行目の「TMT−A」っていうテストはご存知ですか。どういう意味ですか。 | |||||
166 | 啊,注意力,注意力。 | あ,注意力,注意力です。 | ||||
167 | 具体的にどういうテストでしょうか。 | |||||
168 | 这里有25个数字。[90ページ図1TMT−Aを指して]从1开始到25。按顺序把数字连接起来。这个是1。然后你要找到2,找到2把它连起来,再找到3,3,4,然后看他需要花多少时间。嗯,时间越长说明他的注意力越低。 | ここに25の数字があります。[90ページ図1TMT−Aを指して]1から始まり25まであります。順番に数字を繋げていきます。これは1です。それから2を探し,2が見つかったら[「1」のこと]と繋ぎ,それからまた3,3,4と探していき,どのくらい時間がかかったかを見ます。ん,かかった時間が長いほど注意力が低いことがわかります。 | ||||
169 | はいわかりました じゃ次に行ってよろしいですか。 |
|||||
170 | p93 | 考察 | 最后就是考察。 | 最後は「考察」です。 | ||
171 | p93 | 加齢に伴う生体の老化現象は,様々な身体的及び精神的変化を引き起こし,障害によりその変化はさらに増長される。 | 嗯,随着年龄增长而出现的老化现象引起了各种各样的身体的以及精神的变化,那么由于生病呢,嗯ー,这种变化呢会增长得更快。 | ん,加齢に伴い現れる老化現象は様々な身体的及び精神的変化を引き起こし,病気により,んー,その変化は更に早く増長されます。 | ||
172 | p93 | とくに感覚の処理能力の低下は高齢者にとって,時として重大な事故を招きかねない。 | 特别对于感觉的处理能力比较低的老年人来说,很容易导致出现重大的事故。 | 特に感覚の処理能力が低い高齢者にとって,重大な事故が引き起こされやすいです。 | ||
173 | p93 | なかでも高齢者の転倒は,骨折を起こさないためにも予防することが重要である。 | 这其中,嗯ー,老年人的摔倒呢,啊ー由于啊,老年人的摔倒呢容易引起骨折,所以呢如何预防这个摔倒是很重要的一个事情。这句话呢,我在翻译的时候,没有直接按照它的这个句子的意思来进行翻译,就是稍微进行了一些转变。这样的话,我觉得更加,嗯ー,对中国人来说,更加容易理解。 | その中でも高齢者の転倒は,んー,高齢者の転倒は容易に骨折を引き起こやすいので,如何にこの転倒を予防するかがとても重要な事です。この文は私は訳すとき,直接この文の意味に基づき訳しませんでした,つまり少し変えて訳しました。その方が私はもっと,んー,中国人にとってもっと理解しやすいと思ったからです。 | ||
174 | p93 | このような視点から,不注意な行動が転倒を引き起こす原因として報告されているが,客観的評価に基づいた報告は,筆者らが知る限りほとんど行われていない。 | 从这样的观点出发,嗯ー,那么有很多研究呢都认为,嗯ー,这种不注意的这种行为呢容易引起,不小心的[「不注意」と言うが「不小心」に言い換え再度発音する。日本語の「不注意」は中国語では「不小心」というため]这种行动啊,容易引起摔倒。这个不注意我觉得在翻成确切的,嗯ー,中文的时候还是有一定的困难。 | このような観点から,んー,多くの研究は,んー,この不注意な行動は,不注意な行動は容易に転倒を引き起こしやすいと考えます。この「不注意」は私は適切な中国語に訳す時,やはり難しいと思いました。 | ||
175 | ん?「中国語が難しい」というんですか。あーどういうことですかね。 | |||||
176 | えー,不注意な行動,不注意な行動,因为在中文当中没有这样的表达不注意的行为。 | えー,「不注意な行動」,「不注意な行動」,なぜなら中国語ではこのような「不注意な行動」とは表現しないからです。 | ||||
177 | あ~。 | |||||
178 | 在这个可以认为就是说,嗯ー,在无意识当中的这样的行为可能自己没有意识到的时候,这种行为呢就是可能引起摔倒。 | ここではつまり,んー,「無意識の中のこのような行動」がおそらく「自分が意識してない時のこのような行動」が転倒を引き起こすと考えられます。 | ||||
179 | あ,「無意識」っていう意味でここではそういう意味なんだっていうことですね。 | |||||
180 | 无意中就是说自己没有认识到的。 | 無意識とはつまり自分が認識してないということです。 | ||||
181 | 「認識してない?」中国語ではどんな意味なんですか。「注意」っていうのは何か? | |||||
182 | 気をつけて。 | 気をつけて。 | ||||
183 | 気をつける? | |||||
184 | うん,気をつける。请,请你注意一点,嗯,嗯,嗯。 | うん,「気をつける」。「ちょっと気をつけてね」とか,うんうんうん。 | ||||
185 | あーなるほど。 | |||||
186 | 小心。 | 気をつけて。 | ||||
187 | じゃ,ここでは全部そういう「気をつけないで」っていうこと,「気をつけないで転ぶ」っていうような言い方はしないんですね。中国語では。 | |||||
188 | 这个中文里面,如果不注意的话,一般指的是不小心。気をつけていない。 | 中国語では「不注意」というのは普通は「不小心」といいます。これは「気をつけていない」の意味です。 | ||||
189 | あー「小さな心」って書く,あのー「不」をつけるんですね。あーそうなんですね。あーそういう,じゃ,ここではそういう意味だっていうことですね。 | |||||
190 | 就是自己没有意识到的情况。 | つまり自分で「認識していない」状況です。 | ||||
191 | あ,ここでは「認識していない」という意味なんですね。 | |||||
192 | 嗯嗯嗯。 | うんうんうん。 | ||||
193 | あー。 | |||||
194 | 我觉得应该是这个。 | 私はそういうことだと思います。 | ||||
195 | なるほど,はい,はいありがとうございます。はいどうぞ。 | |||||
196 | このような視点から,不注意な行動が転倒を引き起こす原因として報告されているが,客観的評価に基づいた報告は,筆者らが知る限りほとんど行われていない。 | [行番号175を読み上げる。]那么,据笔者所知呢啊ー这种客观的凭据,客观的这种研究呢还是没有的,基づいた[下線部日本語で「基づいた」と言ってるように聞こえる]的意思还是几乎是没有的。 | [行番号175を読み上げる。]では,筆者が知る限り,このような客観的な証拠,客観的なこのような研究はまだないです,「基づいた」[日本語で「基づいた」と言ってるように聞こえる]の意味は「まだほとんどない」という意味です。 | |||
197 | p93 | そこで今回,各種身体機能検査と注意の客観的指標であるTMT−Aおよび身体機能に対する自己認識の逸脱を評価し,転倒の発生要因を総合的に検討した。 | 那么这次呢,嗯ー,综合了,嗯ー,各种身体机能检查,然后还有注意力的客观指标,注意,注意客观指标的TMT−A以及对自己身体机能认识的差异,嗯,这几个项目综合起来,对摔倒的发生因素进行了综合地探讨。 | そこで今回は,んー,総合的に,んー,各種身体機能検査,それから注意力の客観的指標,注意,注意の客観的指標となる「TMT−A」及び自己の身体機能認識の差,ん,この数項目を総合して転倒の発生要因を総合的に検討しました。 | ||
198 | p93 | 今同対象とした在宅障害高齢者110名の身体能力評価である最大 一歩幅,握力,足把持力,足関節背屈角度,片足立ち保持時問,歩行速度は,身体の柔軟性を除き,互いに有意な正の相関が認められた。 |
那么在这次,嗯ー,作为研究对象的,嗯ー,住在家里的老,啊,这个生病的老年人110名当中,他们的身体能力评价当中的,最大步幅,握力,他的脚的抓地能力,啊ー脚关节的弯曲角度,他的单脚直立保持时间,步行速度,除了身体柔软性之外呢,相互之间都出现了有意的正相关。 | 今回研究対象とした,んー,在宅老人,あー,病気のある高齢者110名の中で,彼らの身体能力評価の中の最大歩幅,握力,足把持力,あー足関節の湾曲角度,片足立ち保持時間,歩行速度は身体の柔軟性を除き,相互に有意な正の相関が見られました。 | ||
199 | p93 | このことは,内的整合性の高いことを示し,信頼性のある身体能力の測定が行えたと推察できる。 | 啊ー,这个说明呢,这个整体的整合性,啊,这个说明呢就是说,我们所进行研究的这个各个项目之间呢,出现了比较高的整合性,嗯ー,然后它这个是可以信赖的。 | あー,これは説明,この全体の整合性を,あっ,これはつまり私たちが研究を行った各項目間には比較的高い整合性があり,んー,そしてそれは信頼できると説明しています。 | ||
200 | p93 | また,片足立ち保持時間と歩行速度は,今回測定した全ての身体能力と有意な相関を示したことから,下肢機能を総合的に反映した指標となり得る可能性が示唆された。 | 另外,单脚保持能力和步行速度,啊ー,在这次测定的身体能力项目当中,全部出现了有意的相关。那么说明这几个项目呢,有可能成为反,综合反应下肢机能的评价指标。 | また,片足立保持能力と歩行速度は,あー,今回測定した身体能力の項目,すべてに有意な相関が見られました。このことからこのいくつかの項目は,下肢機能を総合的に反映した評価指標となり得る可能性があると言っています。 | ||
201 | p93 | 一方,身体の柔軟性は,片足立ち保持時問及び歩行速度との問には有意な正の相関が認められたが,その他の測定値とは有意な相関は認められなかった。 | 另外一方面,身体的柔软性和这个单脚直立时间以及步行速度之间出现了有意的正相关,和其他的测定之间呢没有出现相关性。 | また一方で,身体の柔軟性と片足立ち時間及び歩行速度の間には有意な正の相関がみられましたが,その他の測定値の間には相関性は見られませんでした。 | ||
202 | p93 | 諸橋は,老人ホームに入所中の高齢者を対象として,身体の柔軟性と下肢筋力や活動性などの運動能力を調査し,柔軟性と各運動能力との問に相関関係は無かったと報告している。 | 啊ー,他诸桥[先行研究の筆者のこと]在,嗯ー,在这个以住在老人院里的老年人为对象,嗯ー,对他们的身体的柔软性和下肢的肌肉力量以及活动性等等的运动能力之间的调查,嗯ー,这个调查当中呢,他认为柔软性和运动能力之间呢是没有关联的。 | あー,諸橋[先行研究の筆者のこと]は,んー,この老人ホームに入所している高齢者を対象として,んー,彼らの身体の柔軟性と下肢筋力及び活動性等の運動能力の調査を行い,んー,この調査の中で,彼[諸橋のこと]は柔軟性と運動能力との間には関連性はないと考えます。 | ||
203 | p93 | 今回の結果も諸橋の研究結果と矛盾しない結果であった。 | 嗯,这次的研究结果和诸桥的研究结果是一致的。 | ん,今回の研究結果と諸橋の研究結果は一致しています。 | ||
204 | p93 | 本研究での注意力の尺度には,TMT−Aを用いた。 | 啊ー,本研究对注意力的这个尺度呢使用了TMT−A。 | あー,本研究の注意力の尺度には「TMT−A」を使いました。 | ||
205 | p93 | TMT−Aは,元来Army individual test
battery(1944)に含まれていたもので,主に注意の選択機能を視覚的に評価する尺度として広く用いられている。 |
TMT−A呢,原来是,嗯ー,军队的个人性测试,个性个性测试。アーミ,アーミ[通訳者が「軍隊」か「群衆」か確認したため「アーミ」と発音する]军队,うん,個性テスト,原来是这样的一个测试。嗯ー,后来呢,后来就作为,嗯ー,就是说后来就作为这个视觉的一个评价尺度呢开始扩大实用。那么这个视觉它主要是因为评价注意的选择机能。選択機能,注意の選択機能。[下線部日本語で発音する。]嗯,它这个是,嗯,因为这个句子里面,如果完全按照这个来翻的话,我觉得,嗯ー,整个中文会显得比较混乱,所以我把它拆成两句。首先呢是说,啊ー,这个后来是作为视觉的一个评价尺度,然后再解释一下这个视觉具体是只谈一个主要就是注意的注意的选择机能。 | 「TMT−A」は本来は,んー,「軍隊の個性テスト」,「個性,個性のテスト」でした。アーミ,アーミ[通訳者が「軍隊」か「群衆」か確認したため「アーミ」と発音する]「軍隊」です,うん,個性テスト,元々はこのようなテストでした。んー,その後,その後つまり後に,んー,その視覚的評価尺度として広く適用されるようになりました。この視覚とは主に注意を評価する選択機能だからです。選択機能,注意の選択機能です。ん,これは,ん,この文はもしこの通りに訳したら,んー,中国語全体に混乱が出ると思ったので,私はこれを二つに分けました。まずは,あー,その後これは視覚の評価尺度として,それからこの視覚とは具体的には主に注意,注意を評価する選択機能を説明しました。 | ||
206 | p93 | 注意には,集中と選択の二つの側面がある。 | 嗯,注意呢它包含了集中和选择两个方面。 | ん,注意には集中と選択の二つの面を含みます。 | ||
207 | p93 | すなわち,注意の維持機能(持続的注意)と注意の選択機能〔選択的注意)に分類され,さらに,これらを意図的にコントロ-ルする注意の制御機能が想定されている。 |
也就是说,它可以分为注意的维持机能,持续的注意,注意的选择机能,嗯,选择的注意。嗯,可以分成这两大类。嗯ー,另外呢,它也被认为啊ー它可以有意识地去控制的,这样的一种机能。 | つまりそれは注意の維持機能,「持続的注意」と注意の選択機能,ん,「選択的注意」に分けられます。ん,この2つに大きく分類されます。んー,その他,これらを意識的にコントロールできる,そのような機能があると考えられます。 | ||
208 | p93 | 注意の選択機能とは,多くの刺激の中からある刺激に焦点をあてる機能であり,この機能が低下すると行動の一貫性が容易に損なわれるとされている。 | 所谓注意的选择机能在众多的刺激当中,能够把焦点集中到这个刺激上,这个机能低下的话,他就不,容易,啊,不容易保持行动的一贯性。行动的不容易。嗯,那么在这里日语当中的表达是,嗯ー,实际上是容易损,啊就是说容易损害的这样的一种,那翻成中文的话,这样子的表达会比较奇怪。嗯,所以我就把它翻译成不容易保持。 | 注意の選択機能とはたくさんの刺激の中から集中的にある刺激に焦点をあてることができるということで,もしこの機能が低下すると,容易ではない,あ,行動の一貫性を保つのは容易ではないです。行動が容易ではありません。ん,この日本語の表現は,んー,実際には「容易に損こなわれる」ですがこの表現を中国語に訳すと変です。ん,そのため私はこの部分を「保ちにくい」と訳しました。 | ||
209 | p93 | このことから,注意の選択機能は,最も重要な注意の構成要素であり,注意の中核をなすものと考えられる。 | 啊ー,那么从这个方面来说,嗯ー,注意的选择机能是注意当中最重要的构成要素,啊ー,可以认为是注意的核心部分。 | あー,このことから,んー,注意の選択機能は注意の中でも最も重要な構成要素であり,あー,注意の核心部分という事ができます。 | ||
210 | p93 | また,転倒が意図的な行動中(歩行などの立位動作中)に発生しやすいことからも,注意の選択機能を評価するTMT−Aを本研究で使用する 評価尺度として採用した。 |
啊ー,另外由于摔倒呢,经常在有意识的行动中容易发生,所以呢在本研究当中呢,就采用了评价注意选择机能的ATMTA[「TMT−A」を「ATMTA」と言い間違える]。 | あー,また転倒はよく意識的な行動の中で発生しやすいことから,本研究の中では注意の選択機能を評価する「ATMTA」[「TMT−A」を「ATMTA」と言い間違える]を採用しました。 | ||
211 | あ,はいはい,えーと,なんか「注意」の事をすごくね詳しく説明したんですけど「注意」っていうのはちょっとこう,まあちょっと書きながら,ちょっとどういう,「注意」ってのは「どういうものだ」っていう風にここで言ってますか?詳しくないのでここでなんか述べてあるんですけど。 | |||||
212 | 注意呢就是说他[論文の筆者のこと]在这里认为注意有两大机能。一个呢就是说持续性地可以只能做一件事情,比如说可以花30分钟到一个小时可以很认真地进行学习,这就是注意的一个持续能力,还有的就是选择机能,比如说在这么多的数字当中[「90ページ図1」の部分を指さして],你要很快地找到你想要找到的这个数字,这个就是你的注意的选择机能。 | 注意というのは彼[論文の筆者のこと]はここでは二つの大きな機能があると言っています。1つは持続的に一つのことができるということ,たとえば30分から1時間とても真面目に勉強をしつづけられる,これは注意の持続的能力です。もう1つはつまり選択機能です,たとえばこんなにたくさんの数字の中から[「90ページ図1」の部分を指さして]あなたが探したい数字を早く見つける,これがつまりあなたの注意の選択機能です。 | 探したい数字を探す。はいはいはいはいはいはい。 | 協力者の発話とデータ収集者の発話が同時進行 | ||
213 | 比如说,我现在要找1。那你的脑子当中很灵会出现1这个数字,嗯,那么这个时候,当你脑子出现的时候,你的神经会传达给你,命令你。 | たとえば,私は今「1」を探したいです。そしたら頭の中にすばやくこの「1」という数字が現れます。ん,この時,頭にこの数字が現れたとき,神経があなたに命令を伝達します。 | 探したい数字を探す。はいはいはいはいはいはい。 | 協力者の発話とデータ収集者の発話が同時進行 | ||
214 | 「めいれい。」[通訳者が頭に何を伝えますか?と確認した為。] | 「めいれい。」[通訳者が頭に何を伝えますか?と確認した為。] | ||||
215 | 你要去找1。这个时候你的眼睛就去看这么多。也就是说这里有很多很多的干扰,有很多的刺激。你要快速地把这个,嗯ー,你自己的这个注意力集中到1。 | あなたが「1」を探します。この時あなたの目はこんなにたくさんの数字を見ます。つまりここにはたくさん,たくさんの邪魔,たくさんの刺激があります。あなたは早くこの,えー自分の注意力を「1」に集中しないといけません。 | ||||
216 | はいなるほど。はいはい,じゃ。 | |||||
217 | 難しいなーこれ説明するの。 | 難しいなーこれ説明するの。 | ||||
218 | はいはい,いえありがとうございます。それじゃその2つの要素があるの「持続」と「集中」っていうのと,あの転ぶときに特に問題になるのはどちらといってますか。或いは両方? | |||||
219 | 就是他的选择性。这个比如说这里有个石头。那么我看到了以后,那么我肯定是要让自己避开嗯,那么注意力差的人的时候,就是说在你这个,啊ー,脑子告诉你要怎么做的时候,但是你的反应能力慢。你这个就踩到这个上面,就容易摔倒。 | それは選択性です。これはたとえばここに石があるとします。じゃ,私は石を見たらきっと石を避けようとします。うん,でも注意力が劣っている人の場合,つまりこれを,あー,頭がどうすればいいかを伝達しますが,反応が遅いので足はもう石を踏んでしまって転びやすいんです。 | ||||
220 | はあ~反応が遅い?「これが見えない」っていうことではないんですか。 | |||||
221 | あ,見えるは見えますが,見ましたね。でも注意力が, | あ,見えるは見えますが,見ましたね。でも注意力が, | ||||
222 | すみません。[協力者が突然日本語で話しだした為] | |||||
223 | 発話なし | たぶん日本語で話した方が話しやすいんですよね。 | データ収集者と通訳者のみの会話 | |||
224 | そうですね,そうですね,すみませんね,はい。 | |||||
225 | 看到了而且自己也知道我要怎么做。但是反应能力就是慢。然后呢,然后还有一种情况呢,就是走路的时候,注意到这个时候,已经是慢了,脚已经迈在这里[石を指す]了。这个,脚已经踩到上面了。 | 見えてますし,しかも自分でもどうすればいいかわかってます。でも反応が遅いんです。それから,それからまた別の状況があります。それは歩いている時,これに[「石」のこと]気づいた時はすでに遅く,足はすでにここに[「石」のこと]あるんです。これ,足はすでに石を踏んでいるんです。 | ||||
226 | あー気づくのがおそい。 | |||||
227 | 然后这个就会摔倒。 | そして転びます。 | ||||
228 | あーそして転ぶ。あとですね,あのーなんかえーとですね,下から4行目ですけど「転倒が意図的な行動中に発生しやすいことからも」ってありますよね。[93ページ[行番号211を指して]わかりますか。「また」とここですね。これはあのーこの筆者がこういうことを発見したんでしょうか。 | |||||
229 | 啊ー,也就是说,这个就是说我想要去做什么事情,但是往往由于注意力的这个低下,然后而不能达成这个目的。 | あー,つまりこれはつまり何かをしたいけれども,往々にして注意力が低下しているのでその目的を達成できないんです。 | ||||
230 | あー,だから,その「発生しやすい」って書いてあるのは,この,この分野の研究ではまあ普通にみなさんが知っていることなんですか。それともこの筆者が「それを見つけた」っていうことのどっち? | |||||
231 | 这个应该有先行研究吧。 | これは「先行研究」があるはずです。 | ||||
232 | あー,そうなんですね。 | |||||
233 | 这个在先行研究里面应该有出现过类似的结果。 | これは「先行研究」の中に似たような「結果」が出てきているはずです。 | ||||
234 | あー本当。 | |||||
235 | 在这里的第5和第6老年人呢摔倒[94ページの引用文献5と6を指して] | ここの5と6に高齢者の転倒があります。[94ページの引用文献5と6を指して] | ||||
236 | 5と6 あ,はい,はい。あ,それでそういうものを見てこの筆者がたぶんこういうことがあると。 | |||||
237 | うん,そうですね。 | うん,そうですね。 | ||||
238 | じゃ「その意図的な行動に発生する」っていうことと今の「注意」のお話と何か関係がありますか? | |||||
239 | 啊ー,这个的话也就是说注意力低下的时候,嗯,他就会比较容易摔倒。 | あー,それはつまり注意力が低下した時,ん,転びやすいということです。 | ||||
240 | うーん,うん,うん。 | |||||
241 | 因为他[論文筆者のこと]这个研究的话,他是综合了身体能力,他的运动能力,还有他的这个精神机能,啊,就是他的这个注意力,他本来进行综合地探讨。 | なぜなら彼[論文筆者のこと]はこの研究で身体能力,運動能力それから精神機能,あ,つまり注意力,もともとこれらをまとめて総合的に研究したからです。 | ||||
242 | んー,あ,だからやっぱりその「注意機能が落ちてる」からあのー。 | |||||
243 | 这个原来的也有。有。他有这个相关的研究。 | それはもともとありました。ありました。これに関連する研究はありました。 | ||||
244 | うん,ん,んー,あ,「関連した研究があった」のと同じだということですね。 | |||||
245 | 一般注意力的话,我们现用的一般都是ATMTA[「TMT-Aテスト」を「ATMTAテスト」と言い間違える]这个测试。TMT−A,すみません,TMT−A。 | 一般に注意力は,私たちが今使っているのは普通はみんな「ATMTAテスト」[「TMT-Aテスト」を「ATMTAテスト」と言い間違える]です。「TMT-A」です,すみません,「TMT-Aテスト」です。 | ||||
246 | あーこの人たちは「TMT−A」を使って他の人たちは使ってない? | |||||
247 | 欸,不是。就是说在研究摔倒的时候或者研究老年人呢他的机能的时候,基本上都会采用这个评价指标。 | えっ,違います。つまり転倒研究あるいは高齢者の機能研究をするときは,基本的にこの評価指標を採用します。 | ||||
248 | あーまあ普通そういうことを使うんですね。注意の時はね。はいはいはいわかりました。注意を調べるときは「TMT−A」を使う。で,まあこの人も「TMT−A」を使ったっていうことですよね。 | |||||
249 | うーん。 | うーん。 | ||||
250 | はいはいありがとうございます。あとはですね,もとに戻るかな,ちょっと左側の行のこの辺はちょっと訳されなかった。たぶんわかってらっしゃると思うんですけど。下から10行目くらいですね。えーと「下肢機能を総合的に反映した指標となり何とか可能性が示唆された。」[行番号201の文章]とかちょっと面倒くさいんですけど,こういうのはね,あの,なんか,どういう,簡単に言ったらどういう意味なんですかね。これ。 | |||||
251 | 就是说呢,他的单脚站立的时间和他的步行速度,这两个评价指标和身体的能力全部出现了有意相关。也就是说他的单脚直立的保持时间越长他的身体机能就越好。步行速度越快同时也就是说明他的身体机能越好。 | つまり,片足立ち時間と歩行速度,この二つの評価指標と身体能力すべてに有意な相関がありました。つまり片足立ち保持時間が長いほど身体機能は良いということです。歩行速度が早いほど身体機能は良いということを説明しています。 | ||||
252 | あ,そういうこと。 | |||||
253 | 那么,也就是说以后呢,我们可以单独只测试这两个指标,就可以简单地来了解老年人的身体机能。 | つまり今後私たちはこの二つの指標を単独にテストするだけで,簡単に高齢者の身体機能を知ることができます。 | ||||
254 | じゃここでえーと「可能性が示唆された」っていうのはどういう意味ですか。 | |||||
255 | 啊,这是这个人说是表明有这个可能性。嗯ー,也就是,嗯ー,也就是说这两个指标啊,可以以后可以用来表示老年人的下肢机能。因为下肢机能它包括了很多的方面。 | あっ,これはこの人はこの可能性があることを表明しました。んー,つまり,んー,つまりこの二つの指標でもって今後高齢者の下肢機能を表すことができます。なぜなら下肢機能は多くの面を含んでいるからです。 | ||||
256 | なることができる?[通訳者が「下肢機能の指標となることができる」と訳したため,それを受けて「なることができる」と言う。] | |||||
257 | うん。 | うん。 | ||||
258 | まあ,「なるかもしれない」っていう意味ですかね。 | |||||
259 | かもしれないです。因为心理学上不能够说一定。 | かもしれないです。なぜなら心理学上は必ずということは言えないからです。 | ||||
260 | あーあーあーなるほどね。 | |||||
261 | 一般都说可能性。 | 普通は可能性といいます。 | ||||
262 | 可能性。 | |||||
263 | 因为这个人群出现这个结果,那个人群不一定会出现这个结果。所以只能说是表明,有这个。 | なぜならこの群ではこの結果は出ますが,別の群では必ずしもこの結果が出るとは限りません。だから「表明」こうしか言えません。 | ||||
264 | 日本語ではね,「示唆された」っていうのは,つまり「この研究でその可能性がわかりましたよ」っていう意味でよろしいですか。 | |||||
265 | そうそうそう。 | そうそうそう。 | ||||
266 | よく,なんか論文でよく使いますよね。 | |||||
267 | そう,所以日语上就是比较暧昧,あいまい。 | そう,だから日本語はちょっと曖昧,あいまい。 | ||||
268 | 曖昧ですよね。はい,それからですね,すみません右の所で上からえーと8行目くらいで「なわれるとされている」ひらがなで「とされている」これはどういう意味ですか[行番号209を指して]。 | |||||
269 | 被认为,这是个被动态。这是个被动态。ひがい。 | 「思われる」,これは「受け身」。これは「受け身構文」です。「ひがい」。 | ||||
270 | 「受け身」?って言えば誰が「受け身」?何が「受け身」ですか。 | |||||
271 | 被认为就是说其他人认为是这样的。 | 「と思われている」というのはつまり「他の人はこのように考えています」ということです。 | あー「思われている。」 | 協力者の発話とデータ収集者の発話が同時進行 | ||
272 | あー「他の人が思っている。」他の人っていうと? | |||||
273 | 对,在先行在先行研究当中。 | そうです,「先行,先行研究」の中で。 | ||||
274 | あ,先行研究の人がそう思っている? | |||||
275 | そうそうそう。 | そうそうそう。 | ||||
276 | あ~ん。 | |||||
277 | 在先行研究当中呢,嗯ー,是出现了这样的,那么因为它的主语和后面的动词它是不一致所以他认为が被动态。 | 先行研究の中で,んー,このようなのが出てきました。なぜならその主語と後ろの動詞が一致してないため「彼が思う」が受け身になっています。 | ||||
278 | あのう,よくですね,こういうひらがなの「とされている」とかあまり注意しない方が留学生の方あの,多いんですけど,あのうそういうのはA[協力者の姓]さんはわりとこう気にしてとか,もう論文読み慣れてらして,そういうのはこうわかられるんでしょうか?結構こういうところ,もう全然見ないで読んでいかれる方多いんですよ。 | |||||
279 | 因为这个呢,实际上是说不是这个作者是这样认为的,而在先行研究当中出现了这样的结果。所以这个是表示别人这样认为或者说是通常是这样认为。 | なぜならこれは実際のところこの筆者がこのように思っていることではなく先行研究の中でこのような結果が出たからです。だからこれは他の人はこのように思っているとか,あるいは通常はこのように思うと表現します。 | ||||
280 | それはもう何か自然にもうあのうA[協力者の姓]さんが論文をよく読む中で「あ,ここはそういう意味だ」っていう風に自然に体得されたんでしょうかそれとも何か授業か何かでそういう視聴がありましたか。 | |||||
281 | 这个这个因为,因为在看整个文章的时候就比较容易理解这样的一个东西,否则的话呢,就是怎么说呢,这个文章就会读不通。就是难以理解。就是难以理解。因为日语的文章看多了以后,经常后面会出现大量的被动态。 | これ,これはなぜならこの文章全体を読むとこのようなものは比較的容易に理解できます。でないと何ていえばいいのかなーこの文は読んでもわかりません。つまり理解しにくい,理解しにくいんです。なぜなら日本語の文章をたくさん読んだら,往々にして後ろにたくさんの「受け身」が出てきます。 | ||||
282 | はいはいはい それはわかりにくいですね。 | |||||
283 | 所以看到这个的时候,就前后稍微去对照一下,这个到底是作者自己想的还是别人这么想的,所以在日语当中会出现被认为,众所周知,嗯 よく知られている,经常会出现这样的表达。所以看论文就习惯。 | ですからこれを見るとき,前後を少し照らし合わせて,これはそもそも筆者自身が思っているのかあるいは他の人がそう思っているのか見ます。だから日本語の中に出てくる「思われる」や「よく知られている」「よくしられている」うん,頻繁にこのような表現が出てきます。ですから論文を読むのは慣れです。 | ||||
284 | なるほど,じゃ「思われる」ってなってたら,こう「書いた人」,「筆者が思う」ですか? | |||||
285 | 「思われる」は筆者の考えじゃないです。 | 「思われる」は筆者の考えじゃないです。 | ||||
286 | じゃない,はあ。じゃ,えーと先行研究かな? | |||||
287 | うん,先行研究。 | うん,先行研究。 | ||||
288 | 「何々と思われる」っていうと「先行研究」。 | |||||
289 | うん,「ら」は考えられる。 | うん,「ら」は考えられる。 | ||||
290 | あ,「考えられる」も先行研究。ふん,じゃ「考えられている」だったら? | |||||
291 | 「考えている」はあの,普通あの筆者の「考えている。」 | 「「考えている」はあの,普通あの筆者の「考えている。」 | ||||
292 | 「考えている」,「考えられている」 は? | |||||
293 | 这个还要看它的主语是什么。 | それはその主語が何かを見ないといけません。 | ||||
294 | あーよくその前を見ないといけないんですね。「考えられる」とかまあ「思われる」は先行研究ですね。 | |||||
295 | 因为在日语当中很多时候「ている」通常也表示第三者的想法。 | なぜなら日本語の中では多くの場合「ている」は普通第三者の考えです。 | ||||
296 | あ,「思っている」ってのは第三者。 | |||||
297 | 思っている。 | 思っている。 | ||||
298 | 「思っている」はあ,ああああー。 | |||||
299 | 考えている。 | 考えている。 | ||||
300 | あーはいはいはい。 | |||||
301 | 如果是表示自己的话是表示一直都是这么认为いつも思っています。 | もし自分の言葉を表すなら「いつもそう思っています」と表現します。 | ||||
302 | あー「いつものこと」ですね。はいはい。 | |||||
303 | 考えています或者是我正在。 | 考えています,あるいは今思っています。 | ||||
304 | 「今思っている」,はい。 | |||||
305 | 「今思っている」普通は使わなかったんですよね。 | 「今思っている」普通は使わなかったんですよね。 | ||||
306 | 「考えています」はあります。「思っています」はほとんどない。 | 「考えています」はあります。「思っています」はほとんどない。 | ||||
307 | あーあんまり使わない。あーそうなんですね。 | |||||
308 | あいまい。 | あいまい。 | ||||
309 | そしたら,たとえばこれがもし「筆者がそう思う」っていうことだったら「とされている」じゃなくてなんていう風に表現? | |||||
310 | 明らかにした。 | 明らかにした。 | ||||
311 | あ,「明らかにした」なるほどね。「何々のことを明らかにした」とかですかね。 | |||||
312 | わかりました。 | わかりました。 | ||||
313 | あ,「わかりました」。 | |||||
314 | 可能性が何か示唆されました。 | 可能性が何か示唆されました。 | ||||
315 | 「示唆されました」ふーん「示唆された」あーこういうのだとまあ筆者。自然にもうなんか読み慣れていく,とにかくまあ「前と突き合わせて考える」ってことなんですね。はいはいどうもありがとうございました。すみません,変なこと聞いて。はい,じゃえーと次にいってよろしいですか。ちょっとお休みしましょうか。なんか随分長くやって頂いたから。ちょっと休憩取りましょうか。じゃちょっと休憩で。ありがとうございました。 | ファイル1終了 | ||||
316 | これは日本語でどういったらいいですか。 | これは日本語でどういったらいいですか。 |
||||
317 | 発話なし | 直訳と意訳です。 | データ収集者と通訳者のみの会話 | |||
318 | はい,直訳と意訳,はあーん。 | |||||
319 | 中国は普通は意訳が使えます。直訳はちょっとおかしいと思います,普通はね。ふーん,中国のあのー,このー言葉遣いはあのー日本語とちょっと違っていますから。 | 中国は普通は意訳が使えます。直訳はちょっとおかしいと思います,普通はね。ふーん,中国のあのー,このー言葉遣いはあのー日本語とちょっと違っていますから。 | ||||
320 | 中国語の場合は主語と述語を間違えるという事はあまりないんですか? | |||||
321 | えーあるか,ありますよ。 | えーあるか,ありますよ。 | ||||
322 | ついているってこと?あ,それか主語がない時もありますか?言わないとき。 | |||||
323 | ありますよ,ありますよ,うーん。これはこの習慣は日本人とだいたい同じようです。 | ありますよ,ありますよ,うーん。これはこの習慣は日本人とだいたい同じようです。 | ||||
324 | うんうんそうですね。なるほど。だいたいもう同じ主語だったら2回3回は言わない。 | |||||
325 | うん,そうそうそうそう。 | うん,そうそうそうそう。 | ||||
326 | じゃ同じですね。 | |||||
327 | そうです。 | そうです。 | ||||
328 | はい,わかりました。はいはいありがとうございます。じゃいいですか。次にいきましょうか。 | |||||
329 | はい。 | はい。 | ||||
330 | はい,じゃ93ページの右側ですね。はい。 | |||||
331 | p93 | 冨田は,ヒトは環境の変化に対して柔軟に適応し,バリエーションのある多種多様な動きが可能であるが,そのためには身体機能と環境との相互関係の中で情報を探索し,重要な情報をピックアップしながら活動することが重要であると述べている。 | 嗯ー,嗯ー,富田[先行研究の筆者のこと]呢在这个研究当中呢,他认为人呢对于环境的变化能够,嗯ー,比较柔顺地去适应它,バリエーション,バリエーションがわからない,啊ー,然后他会有各种各样的行为,会出可能会出现各种各样的行为。那么在这里,这个单词[「バリエーション」のこと]虽然不认识的话,啊ー,可以去推测它。就是说,嗯ー,人呢对环境变化他呢会各种不同的行为去对应这个环境的变化,啊ー,因此的话呢,人会在身体机能和环境的相互关系当中,去探索,啊ー,探索这个信息,然后呢,嗯ー,去把这个采用这些重要的信息呢,嗯ー,去这个进行自己的活动。嗯,这样的行为是比较重要的。 | んー,んー,富田[先行研究の筆者のこと]はこの研究の中で,人は環境の変化に対し,んー,柔軟に適応ですることができ,バリエーション,バリエーションがわからない,あー,そして様々な行動がある,様々な行動が現れる可能性があります。では,ここではこの単語[「バリエーション」を指す]は知らないけれど,あー,それを推測する事ができます。つまり,んー,人は環境の変化に対し様々な行動でこの環境の変化に対応でき,あー,そのため,人は身体機能と環境との相互関係の中で探索,あー,この情報を探索し,それから,んー,これら重要な情報を取り入れながら,んー,自分の活動を行います。ん,このような行動が重要であると考えます。 | ||
332 | p93 | 高齢者の転倒は.身体機能と環境からの情報が適切に認知されない場合にも発生することが考えられる。 | 那么我们可以认为,嗯ー,老年人的摔倒是由于,嗯ー,不能够很好地去认知身体, 啊,不能很好地从身体机能和环境当中,嗯ー,去这个,嗯ー,去认知这个信息。 | では私たちは,んー,高齢者の転倒は,んー,適切に身体を認知できていないことにより,あっ身体機能と環境から,んー,この,んー,情報を適切に認知出来ないことにより起こると考えます。 | ||
333 | p93 | これらのことから,転倒発生要因として,環境面への注意だけでなく,自身の身体機能への内方向的な注意についても検討する必要があると思えた。 | 啊ー,从这个方面来说,嗯ー,作为摔倒发生的,嗯ー,关联因子,不仅仅是对环境方面的注意,嗯ー,我想还很有必要去讨论对自己身体机能方面内在的关注。 | あー,このことから,んー,転倒発生の,んー,関連要因として,環境面への注意だけでなく,んー,自身の身体機能面への内在的注意についても検討する必要があると思いました。 | ||
334 | はい,あのう[行番号332文章を指して]5行目の「述べている」は誰が述べますか。 | |||||
335 | あ,冨田さん。 | あ,冨田さん。 | ||||
336 | あ,冨田さん,はい,ありがとうございます。特にいいですかね。はい,じゃ次に。 | |||||
337 | p93 | そこで本研究では,自分自身の内的環境への注意について,最大一歩幅の自己予測と実測値との差を用いて,身体機能に対する自己認識の逸脱として表した。 | 嗯ー,因此在本研究当中,采用了最大步幅的自己的,自己预测和实际之间的差来作为自己认,自我认知的差异,啊ー,于此来关注,啊ー,对自身内在环境的这个注意能力。 | んー,そのため本研究では,最大歩幅の自己の,自己予測と実際の差を用いて,自己認,自己認識の差異とし,あー,それによりあー,自身の内在的環境への注意力に目を向けました。 | ||
338 | p93 | しかし,この方法は一般化された尺度ではなく,信頼性や妥当性について吟味されてはいない。 | 但是这个方法呢并不是一般采用的这个尺度,就是评价尺度,它的信赖性和妥当性,啊ー,还没有经过这个认真地探讨。 | しかしこの方法は必ずしも一般に採用される尺度つまり評価尺度ではなく,その信頼性と妥当性は,あー,まだ真剣に研究はされていません。 | ||
339 | p93 | ただし,予備実験として同様の方法で測定した健常成人18名(男性5名,女性13名,平均年齢21.3歳±2.1)の逸脱8.7cm±4.5と非経験群49名の逸脱10.3cm±2.3が類似していること,本対象例110名における自己認識の逸脱がTMT−A得点と有意な相関が認められたことから,ある程度妥当性があるものと推察した。 |
但是,在预备实验当中呢,啊ー采用同样的方法测定了正常成人,对正常成人的18名而进行了测试。其中,嗯ー,男性5名,女性13名平均年龄21.3岁加减2.1。啊ー他们在自我认识的差异上是8.7加减4.5厘米,嗯ー,这个数值和没有摔倒经验49名的数字是类似的。那么从本次实验者110名,嗯ー,这个对象当中呢,他们的自我认识的差异和TMT−A的得分是,啊ー,出现了有意关联。由此可以推测它在莫中程度上是妥当的。 | しかし予備実験のなかで,あー同様の方法で健常成人,健常成人18名に対しテストを行いました。その内訳は男性5名,女性13名平均年齢21.3歳プラスマイナス2.1。あー彼らの自己認識の差異は8.7プラスマイナス4.5センチメートル,あー,この数値と「転倒経験のない」49名の数値は類似しています。では,今回の実験者110名の対象者において,彼らの自己認識の差異と「TMT−A得点」に,あー,有意な相関が認められました。このことからある程度妥当性があると推測できます。 | ||
340 | はい,ちょっと聞いていいですかね。あのうなんか下から4行目で「類似していること」で点「,」になってますよね,「こと」のあと。これってなんかどこか,どこかに続きますか,この点「,」は。 | |||||
341 | 这个呢,因为这个实验他[富田のこと]之前没有人做过信赖性和妥当性的,啊ー,这个考察。为了说明这一点,他做了个预备实验。嗯,在这个正常成人当中做了这个测试点。他们的得到的数值和没有摔倒经验的人呢,数值是相近的。嗯,由此说明他是他的由此说明它的妥当性。 | これはなぜならこの実験は彼[富田のこと]の前に信頼性と妥当性,あー,これを調べたことはありませんでした。この点を説明するために彼は予備実験をしました。ん,健常成人者にこのテストを行いました。彼らが得た数値と「転倒経験のない人」との数値は近かったです。ん,このことから,彼はその妥当性を説明しています。 | ||||
342 | あのう,聞きたかったのはここの点「,」で終わるっていうかここ点「,」になってますでしょう。 | |||||
343 | あ,すみません。はい。 | あ,すみません。はい。 | ||||
344 | これは何か点「,」ってことは文が終わってないということですね。 | |||||
345 | そうそうそうそうですね。 | そうそうそうそうですね。 | ||||
346 | だからここの場合はどこかに続いていきますか。 | |||||
347 | 啊,嗯ー,这个的话呢,这个在这里和这个「こと」是经常是个并列的关系。 | あっ,んー,それは,これは「ここ」とこの「こと」は並列の関係です。 | ||||
348 | あ,なるほどですね。 | |||||
349 | 从这两点可以推测。 | この2つの点から推測ができるということです。 | ||||
350 | あ,なるほどですね。 | |||||
351 | 嗯,但是在中文翻译的时候,不能这样去翻译,必须把它剪断。 | ん,でも中国語に訳すときはこのように訳してはいけません,切らないといけません。 | ||||
352 | そうですよね,そうですよね。はい。あのうよく留学生の方は点「,」で「こと」でもう文が一つ終わって,もうあのう,たとえばここだったら「類似している」丸[「。」のこと]っていう風に考える人が多いんですけど, | |||||
353 | そうそうそう。 | そうそうそう。 | ||||
354 | うん,あのうA[協力者の姓]さんの場合は「何か次に続く」って思うのは何かどうしてそういう風に思いますか。 | |||||
355 | 嗯ー,在中文当中这个是逗号,这个说明是句子后面还有,嗯嗯嗯嗯,把它作为句号,那么是不对的。 | んー,これは中国語でいうカンマで,文の後ろにまだつづくことを意味します。んんんん,それを丸[「。」のこと]にすると間違いです。 | ||||
356 | あ,そうですね。じゃ,そういうところ[「カンマ」のこと]をよく見てらっしゃるということですね。はいありがとうございます。 | |||||
357 | 但是翻成中文的时候,一般会把它作为句号。因为个句子太长。 | でも中国語に訳すときは普通はカンマを丸にします。でないと文が長くなりすぎますから。 | ||||
358 | はあ,中国語の場合もうそこで一回切るんですね。 | |||||
359 | 嗯,然后会另外起个句子。 | ん,それからまた別の文を起こします。 | ||||
360 | 我们会这样说,这个是一件事情,对吧。这个是另外また。 | 私たちはこのように言います。これは一つの事,そうですね。これは別のことは「また」と言います。 | ||||
361 | はあーん,じゃ,もうこんなに中国語で文が長くなることはあんまりないんですね。 | |||||
362 | 読みにくいです。 | 読みにくいです。 | ||||
363 | 読みにくいですよね。はいはい,ありがとうございます。 | |||||
364 | 発話なし | あっ,ただ私は, | データ収集者と通訳者のみの会話 | |||
365 | はい。 | |||||
366 | 発話なし | 何か中国語を逆に読んでいる時に, | データ収集者と通訳者のみの会話 | |||
367 | ええ, | |||||
368 | 発話なし | 全然丸「。」がないって思うことがあり, | [通訳者の話の途中で協力者が発話始める。]データ収集者と通訳者のみの会話 | |||
369 | 有,有的有的有的。但是我们在翻译的时候,一般问了,就是说,不让 | [この協力者の発話部分は通訳者は通訳をしていない。訳は「あります,あるあるありますよ。でも私たちは通訳する時,普通聞いたら,つまり,させない」協力者の発話途中で通訳者が日本語で[行番号371]の発話に入ったため「何をさせないか」は理解不能。] | データ収集者と通訳者のみの会話 |
|||
370 | 発話なし | あーあります。あります。だけども私たちは通訳をする時には普通, | データ収集者と通訳者のみの会話 | |||
371 | ふつう[通訳者の「ふつう」を聞いて発話はじめる]就是说把它分成短句。否则的话,自己也会脑子也乱了。 | ふつう,つまり短い文に区切ります。でないと,自分の頭もパニックになってしまいますから。 | ||||
372 | どうして丸「。」がなくて長い文があるんでしょうか? | |||||
373 | 発話なし | あ,中国語でですか? | データ収集者と通訳者のみの会話 | |||
374 | 発話なし | 中国語で。おっしゃったみたいに。 | データ収集者と通訳者のみの会話 | |||
375 | 発話なし | 中国語の中に? | データ収集者と通訳者のみの会話 | |||
376 | 発話なし | 中に。 | データ収集者と通訳者のみの会話 | |||
377 | 文章[日本語で発音する]。 | 文章。 | ||||
378 | 発話なし | 丸「。」がなくて長い文がありますか。 | データ収集者と通訳者のみの会話 | |||
379 | 発話なし | あの,小説とかで日本語だったら,すみませんね,かき混ぜて。 | データ収集者と通訳者のみの会話 | |||
380 | 発話なし | あーいえいえ。 | データ収集者と通訳者のみの会話 | |||
381 | 発話なし | 私が読んだ本の中になんか全然丸[「。」のこと]がこないというくらい点[「、」のこと]であのカンマでずっと続いているという文がありました。 | データ収集者と通訳者のみの会話 | |||
382 | 発話なし | あ,カンマはあるんですね。 | データ収集者と通訳者のみの会話 | |||
383 | 発話なし | で,それを日本語に訳をする時はその全部繋げてたら日本語にすると非常に長くなるので「途中で切りなさい」っていう風に言われたことがありました。 | データ収集者と通訳者のみの会話 | |||
384 | あ,なるほど。 | データ収集者と通訳者のみの会話 | ||||
385 | 嗯嗯嗯,这个即是都是一样的。我们翻日文也会这样去操作。嗯,把中文翻日文的时候,也会把它分成很短。嗯,因为中国会有中文当中,会有的很多关联词。不但而且,不仅而且。 | んんん,これはみんな同じです。私たちも日本語訳はこのように操作します。ん,中国語を日本語に訳すとき,文を短く切ります。なぜなら中国語にはたくさんの関連語句があるからです。「…ばかりでなく…」もという風な。 | ||||
386 | 「接続詞」があるのね。そういうもので繋げていく。 | |||||
387 | 这样的话,如果不这样进行处理的话,翻译的人自己都会觉得很混乱。 | こうでないと,もしこのような処理をしなければ通訳する人自身も混乱を覚えてしまいます。 | ||||
388 | あーそうですよね。たとえば,こういう,このぐらいでしたらどうでしょう。中国語では「コンマ」を打ちますか?この「こと」「こと」って。まあこの文が「ただし」からずっと続いてますね。5行6行くらい。 | |||||
389 | 即使中文在这里它不用逗号,它会用顿号。 | 中国語ではここではカンマ[「,」のこと]ではなく,点[「、」のこと]を使います。 | ||||
390 | 点? | |||||
391 | 発話なし。 | これは羅列する時に, | ||||
392 | 羅列する時はこの点[「、」のこと]なんですね。 | |||||
393 | そう。这个是表示并列的关系。 | そう。これは並列の関係を表します。 | ||||
394 | そうですね。じゃ日本語と同じですね。 | |||||
395 | 这个,这两个如果是并列的关系,它就会用顿号。然后这句话说的一半后面还有,它会用逗号。 | これ,この2つがもし並列関係にあるなら,読点を使います。またこの文が途中で後ろにまだ続く場合はカンマを使います。 | ||||
396 | 発話なし。 | 日本語の点にあたるのがカンマなんです。 | データ収集者と通訳者のみの会話 | |||
397 | あーなるほど。 | |||||
398 | 在日语当中, | 日本語では, | ||||
399 | 点とカンマと両方使い分けている。 | |||||
400 | そうそうそう。分けて使います。日本人はほとんど同じようですね。 | そうそうそう。分けて使います。日本人はほとんど同じようですね。 | ||||
401 | ありがとうございました。はい,なるほどね,はい。じゃ,えっと続けてよろしいですか。じゃ,「転倒」。 | |||||
402 | p93 | 転倒経験群,ニアミス体験群,非経験の3群間の比較において,転倒経験群とニアミス体験群のTMT-A得点は,非経験群より有意に低く,身体機能の自己認識の逸脱は有意に大きかった。 | 啊ー,有摔倒经验的人群,要摔倒的体验群,没有摔倒经验的人群,3个群进行比较。摔倒经验群和要摔倒群的他的注意力的得分比没有摔倒经验人要低,嗯,他的身体机能的自我认识的差异呢,要大。 | あー,「転倒経験群」,「ニアミス体験群」,「非転倒経験群」の3つの群に比較を行いました。「転倒経験群」と「ニアミス体験群」の注意力の得点は「非転倒経験群」より低く,ん,身体機能の自己認識の差は,大きかったです。 | ||
403 | p93 | 一方,身体能力の指標とした最大一歩幅,歩行速度,足把持力,足関節背屈角度の4項目は,転倒経験群がニアミス体験群と非経験群より有意に低値を示した。 | 另一方面,作为身体能力指标的最大步幅,步行速度,脚的抓地力,足关节的弯曲角度这4个项目,摔倒经验群呢,他比要摔倒的体验群和没有摔倒经验的群要低。 | 一方,身体能力を指標とした最大歩幅,歩行速度,足の把持力,足関節の湾曲角度の4項目は「転倒経験群」が「ニアミス体験群」と「非転倒経験群」より低かったです。 | ||
404 | p93 | これらの結果から,今回対象とした在宅障害高齢者の転倒は,身体能力の低下に加え,注意力が低下した場合に発生しやすいことが推察された。 | 从这个结果来看,本次,嗯ー,本次研究对象的,嗯ー,住在家里的生病的老年人的摔倒呢,除了身体能力的低下,嗯ー,注意的低下也是他们发生摔倒的,啊,容易发生摔倒的原因之一。 | この結果から,今回の,んー,研究対象となった,んー,家にいる病気の高齢者の転倒は,身体能力の低下以外に,んー,注意の低下も彼らが転倒する,あっ,容易に転倒が発生しやすい原因の一つになっています。 | ||
405 | p93ーp94 | 注意と転倒との関連性について,篠田らは,転倒によって骨折した78名の高齢者を対象とした調査研究から,転倒は「段差があった」,「他に気を取られた」「滑った」などの周囲環境に対する注意力の低下によるものが多かったとし,注意と転倒との関連性を指摘している.。 | 从注意,啊,关于注意和摔倒之间的关联性,筱田[先行研究の筆者のこと]他们在,嗯ー,对7骨,他们在对78名骨折的老年人进行研究。嗯ー,他们得出的结论是摔倒和,嗯,这个有,段差があった[下線部日本語で発音する],就是有高低落差,嗯,被其他事情分散注意力,啊ー,滑,嗯,等等,对周围环境的注意力的低下,由于,由于这个注意力,对周围环境注意力的低下而影响的起因发起了很多。他[篠田のこと]认为呢,注意和摔倒之间呢是有关联性的。 | 注意から,あっ,注意と転倒の関連性について篠田[先行研究の筆者のこと]らは,んー,7骨,彼らは78名の骨折した高齢者に対し研究を行いました。んー,彼らが出した結論は転倒と,ん,このある,段差があった,つまり高低差,ん,「他の事に気を取られた」,あー,「滑った」,ん,等々と周囲の環境に対する注意力の低下,この注意力により,周囲の環境に対する注意力の低下により起こったものが多かったです。彼[篠田のこと]は注意と転倒には関連性があると考えています。 | ||
406 | p94 | また,市川らは在宅高齢者を対象とし,遠藤らは入院中の脳卒中片麻痺患者を対象とした調査研究においても,篠田らの結果と同様の報告をしている。 | 嗯ー,另外市川[先行研究の筆者のこと],市川呢,嗯ー,对住在家里的老年人,远藤[先行研究の筆者のこと]对住院的のうそくちゅう[下線部日本語で発音する],脑瘫,啊,不对脑中风,嗯,脑中风患者为对象的研究当中,得出了和筱田同样的结果。 | んー,また市川[先行研究の筆者のこと],市川は,んー,家にいる高齢者に対し,遠藤[先行研究の筆者のこと]は入院中の,のうそくちゅう,脳性麻痺,あ,違う,脳卒中,ん,脳卒中患者を対象とした研究において,篠田と同様の結果を出しました。 | ||
407 | p94 | 今回は,注意力をTMT−Aを用いて定量的に評価し,ロジスティック回帰分析などによって,注意力の低下が転倒の重要な危険因子となることを逸話的ではなく,実証的に検証できた。 | 嗯,本次呢,嗯ー,把注意力呢用TMT−A这种定量的方式进行评价,嗯ー,另外进行了逻辑回归分析。嗯ー,注意力低下呢是摔倒的重要的危险因子,并不是并不是空穴来风而是经过实践检验的。 | ん,今回は,んー,注意力を「TMT−A」という定量方法で評価を行い,んー,また「ロジスティック回帰分析」を行いました。んー,注意力の低下が転倒の重要な危険因子であることは,決して決して「火のない所に煙は立たぬ」[「何らかの根拠がある」という意味で使っていると思われる]ではなく実践により検証されたものです。 | ||
408 | うん,はい,どうぞ。 | |||||
409 | p94 | 高齢者の転倒は,歩行中にわずかな障害物につまずくなどの原因で転倒することが多いとされているが,今回の結果からも,多くの刺激の中から一部の刺激に焦点をあてる機能,すなわち,注意の選択機能の低下が転倒の危険因子であることが実証された。 | 老年人的摔倒呢,嗯ー,很多时候呢是由于在步行当中,嗯ー,被小小的障碍物所绊倒。从这次结果来看,嗯ー,我们也可以检验出就是说在众多的刺激当中,嗯ー,对一部分的刺激中聚焦的能力也就是说注意的选择机能的低下是摔倒的危险因子。 | 高齢者の転倒は,んー,多くの場合は歩行中に,んー,ほんのわずかの障害物につまずくことによるものです。この結果から,んー,私たちはつまり多くの刺激の中から,んー,一部の刺激に焦点をあてる力,つまり注意の選択機能の低下が転倒の危険因子であることを実証しました。 | ||
410 | p94 | その他,ロジスティック回帰分析によって,転倒の危険因子として抽出されたのは,足把持力の低下と足関節背屈角度の制限であった。 | 另外从逻辑回归分析来看,作为摔倒的危险因子抽出的是脚的抓地能力的低下和足关节的弯曲角度的狭小。 | その他,「ロジスティック回帰分析」から,転倒の危険因子として抽出されたのは足の把持力の低下と足関節の湾曲角度の狭さでした。 | ||
411 | p94 | 著者らは,足趾・足底機能を足把持力として定量的に評価し,在宅障害高齢者の足把持力が姿勢の安定保持に関与すること,及び把持力の低下が転倒の危険因子となることを報告した。 | 作者们,嗯ー,对这个脚趾,脚底机能以这个脚抓地能力把这个作为脚抓地能力呢进行呢定量评价,嗯ー,得出了这样的结论。住在家里的生病的老年人,他们的脚抓地能力和姿势的平稳性相关,以及他的脚的这个抓地能力呢,可以是作为,啊,他的脚的抓地能力的低下呢是摔倒的危险因子。 | 著者らは,んー,この足趾,足底機能を,この足把持力,この足把持力として定量評価をし,んー,このような結論を出しました。家にいる病気の高齢者の足把持力と姿勢の安定性には関連があり,及び足の把持力は,あ,足の把持力の低下が転倒の危険因子となっているという結論を出しました。 | ||
412 | p94 | また,MeCagniらは女性高齢者の足部可動性の低下が,転倒を引き起こす要因になることを報告している。 | 另外,めかりな[先行研究の論文筆者のこと],啊,另外这个人呢,女性老年人的,她脚部的能动,就是她的活动性它的低下呢,嗯ー,容易引起摔倒。 | また,めかりな[先行研究の論文筆者のこと],あ,またこの人は,女性高齢者の足部の動ける,つまり足部可動性の低下が,んー,転倒を引き起こしやすいです。 | ||
413 | p94 | 今回の結果も,これら先行研究を追認した。 | 这回的结果呢,就是追认了前次的先行研究。 | 今回の結果も前回の先行研究を追認しました。 | ||
414 | ふーん,はいありがとうございました。えーと下から4行目の報告したってありますね。[行番号412の文章について] | |||||
415 | うんうんうん。ここですね。報告した。報告した筆者ら。 | |||||
416 | 筆者ですね。筆者が報告した。はいありがとうございます。あと,えーと,ここのなんか「足の足趾」,「足底」何とか何とかってありますけど,これ簡単に言ったらどういうことなんでしょう。[行番号412の文章についての発話。] | |||||
417 | えーと,これはね,えーこっちです。[おそらく91ページ図3を指している。]就是这个这个脚的抓地能力。他呢, | えーと,これはね,えーこっちです。[おそらく91ページ図3を指している。]つまりこれはこれは足のつかむ力です。彼は, | ||||
418 | これは機械は何を調べるんですか?[おそらく91ページ図3のbを指している。] | |||||
419 | 这测量脚的抓地能力。 | これは「足のつかむ能力」を測ります。 | ||||
420 | あーこうこうね。あーなるほどね。 | |||||
421 | そうですよね。他用那个脚趾, | そうですよね。彼はその足指で, | ||||
422 | 足の指をこう何か引っ張っている感じですか?これは機械で。 | |||||
423 | そうそうそう,这样子。看他的力量有多大。 | そうそうそう,こんな風に。力がどれくらいあるかを見ます。 | ||||
424 | あー力をね。あーじゃ,これはわかりますか,何を測定しているんですか?このaの91ページのaの。 | |||||
425 | 啊,这个把他的脚踝给固定住。脚踝,こっち。[通訳者が「足踝」を確認したため,日本語で「こっち」と発話する。] | あ,これは彼は足くるぶしを固定してます。足くるぶし,こっち。 | ||||
426 | 固定して何を測定していますか。 | |||||
427 | 测定这个,脚把持力。 | 足の把持力を測定します。 | あ,これも足のつかむ力を測定,あー。 | 協力者の発話とデータ収集者の発話が同時進行 | ||
428 | 这个是不能动的。不上升越。 | これは動いてはいけません。上に上げたり動いてはいけません。 | ||||
429 | あ,ここは動かさずに,これをこうやってつかむ機械,なるほどね。そういうテストですね。えーとじゃここの「足関節屈折角度」っていうのは何かどんなことなんでしょうかね。[行番号411の文章についての発話。] | |||||
430 | えーと,这个主要从它的主要方法里面去看。 | えーと,これは主にその主な方法を見ないといけません。 | あ,「方法」のとこにありますね。 | 協力者の発話とデータ収集者の発話が同時進行 | ||
431 | 对对对。他在这里会介绍。 | そうそうそう。彼はそこで紹介しているはずです。 | ||||
432 | 他这里没有图片。这个应该是人是端坐的, 端座位[下線部日本語で発音する],然后脚关节是,膝关节,膝关节是这样做弯曲的。然后えーと应该这个,他这个脚的活动能力,嗯ー,这个没有图片很难解释。 | ここに図がないですから。これは人は「端座」していると思います,端座位,そして足関節は,膝関節,膝関節はこのように湾曲しています。それからえーと,たぶんこれ,足の可動力は,んー,ここに図がないので説明しにくいです。 | ||||
433 | あー図がないですね。 | |||||
434 | 这样子? | こんな風ですか? | ||||
435 | あ,「膝」のこう「関節の開き方」。 | |||||
436 | うーん。 | |||||
437 | あーこれか。なるほど。よくわかりにくいですね。 | |||||
438 | そうですね。 | |||||
439 | あ,いいです,いいです。ありがとうございます。じゃあとは問題ないですね。はい,じゃ続いてよろしいですか。 | |||||
440 | はい。 | |||||
441 | p94 | 今回の結果から,在宅障害高齢者においては,身体機能の低下,とくに足把持力や足部可動性などの足部機能の低下が転倒の危険因子であることに加え,注意力の低下も転倒を引き起こす重大な要因となっている可能性が示唆された。 | 从本次结果来看,嗯ー,在,住在家里的生病的老年人中间,嗯ー,身体机能的低下尤其是脚把持力,脚的活动能力等等的,啊ー脚部的机能的低下,嗯ー,是引起摔倒的危险因子,嗯,除此之外也,嗯ー,表明注意力的低下呢是引起摔倒的也可能是引起摔倒的重大的原因。 | 今回の結果から,んー,いる,家にいる病気の高齢者において,んー,身体機能の低下とくに足把持力,足の可動力等々,あー,足部機能の低下が転倒を引き起こす危険因子であり,んー,それ以外に,んー,注意力の低下も転倒を引き起こす,おそらく転倒を引き起こすかもしれない重大な原因となっていると表明しました。 | ||
442 | p94 | これらのことから,在宅障害高齢者の転倒予防を含めた健康増進プログラムには,足把持力や足部可動性を高めるためのトレーニングが必要であり,注意力を高めるための認知トレーニングや環境整備が有用である可能性が示唆された。 | 啊ー,从这方面来说,嗯ー,在预防住在家里的生病老年人的摔倒之类的增进健康的体系,体系当中,プログラム,プログラム[下線部日本語で発音する],这个项目,嗯ー,有必要呢,有必要对他们进行训练提高脚的抓地能力和脚部的能,啊,这个活动性,同时呢,也显示,嗯ー,进行提高注意力之类的认知训练呢,啊ー,还有对这个环境,嗯ー,对环境的适应训练呢,啊ー,很可能是有用的。 | あー,このことから,んー,家にいる病気の高齢者の転倒予防などの健康増進プログラム,プログラムプログラム,プログラム,この項目には,んー,彼らの足の把持力と足部能,あっ,足部可動性を高めるトレーニングが必要であり,また同時に注意力などを高める認知トレーニングを行い,あーそれから環境に対する,んー,環境に対する適応トレーニングが,あー,有用である可能性が明らかになりました。 | プログラムは何でしょうか?[協力者と通訳者は気づかずに「この項目には」と発話が続いていく。] | 協力者の発話とデータ収集者の発話が同時進行 |
443 | はい,特に問題ないですかね。 | |||||
444 | うん,はい。 | うん,はい。 | ||||
445 | はい,じゃどうぞ。 | |||||
446 | p94 | 本研究は,平地歩行が自立している高齢者を対象としたため,障害の程度が軽く,典型的な疾患の特徴,例えば,脳血管障害における片麻源やリウマチにおける著明な関節変形を認めなかった。 | 本研究当中,是以能够在平地独自行走的老年人作为对象的,啊ー因此他们的这个疾病的程度是比较轻的,啊ー,有种典型性的疾患的特征,比如说,由于脑血管疾病来引起的,嗯ー,身体麻痹,リウマチ,リウマチわからない,嗯ー,等等著,就显著的关性,关节变形的,这一类特征是没有的。 | 本研究は,平地を自分で歩くことができる高齢者を対象としました。そのため,えー彼らの病気の程度は比較的軽く,あー,典型的な疾患の特徴,例えば,脳血管障害による,んー,身体麻痺,リウマチ,リウマチわからない,んー,等々,顕著な関節性,関節変形といった特徴はありませんでした。 | ||
447 | p94 | 一方,既存疾患は多岐にわたり,疾患の重複も多かった。 | 另外一方面,嗯ー,嗯ー,就是他已有的这个疾病呢是多样的,然后这个疾病呢也是反复的。[協力者の発話内容を確認するために,再度「一方から」言ってもらう。]既存[下線部日本語で発音する]就是原有的疾病。它是多样化的,然后他也是会反复重复的。 | 一方,んー,んー,すでに持っている疾患は多岐にわたり,またこの疾患は繰り返しおきます。[協力者の発話内容を確認するために,再度「一方から」言ってもらう。]既存とはつまり元々持っている病気のことです。それは多様化しており,また何度も何度も再発します。 | ||
448 | p94 | したがって,転倒の危険性が高いとされる脳血管障害,関節リウマチ,変形性膝関節症など,疾患と転倒との関係については検討できなかった。 | 因此,摔倒的危险性,啊ー,无法去探讨。啊,就是因此呢无法探讨摔倒的危险性和有严重的脑血管疾病,嗯ー,关节,关节炎,这个变形性膝关节之类的,就是有这类疾病的这个老年人之间,他这个疾病和摔倒之间的关系是无法进行探讨的。 | そのため,転倒の危険性は,あー,検討できませんでした。あっ,つまりそのため転倒の危険性と重度の脳血管障害,あー,関節,関節炎,変形性膝関節症などの,つまりこれらの疾患を持っている高齢者において,疾病と転倒との関係については検討できませんでした。 | ||
449 | p94 | また,本研究は横断的研究であり,過去の転倒経験と関連する要因を明らかにしたが,転倒の予測要因を明らかにしたとは言い難い。 |
另外呢,本研究是横断的研究,嗯ー,过去的摔倒经验,嗯ー,他和过去的摔倒经验相关的,嗯ー,这个关联因子呢,我们已经很清楚了。但是它的预测因子呢,我们还很难以,很难以说明。 | また,本研究は「横断的研究」で,んー,過去の転倒経験,えー過去の転倒経験と関連する,んー,この関連要因は私たちはすでに明らかにしました。しかし転倒の予測要因の説明をするのはまだ難しいです。 | ||
450 | はいはい,えーと下から5行目の「転倒の危険性が高いとされる」[行番号449の文章についての発話],「とされる」ここですね。「転倒の危険性が高いとされる」の「とされる」はあのーなんか特に訳されなかったんですけど意味はどんな意味ですか。 | |||||
451 | 「高いとされる」这个「される」「される」原本就是「する」。那么在这个实际上,我觉得翻译的时候,它是没有实际的意义的,所以我就把它翻译成严重的。就是说他被认为它这个程度是很高的レベルが高い,ひどい,被认为。嗯。 | 「高いとされる」この「される」「される」の元は「する」です。じゃここでは実際に訳すとき,私は実質的な意味がないと思いましたのでそれを「重度の」と訳しました。つまりその「程度が高いと思われる」,「レベルが高い」,「ひどい」と思われるということです。ん。 | ||||
452 | 「と思われる」あーなるほど。えーと「筆者」が思うっていうこと。 | |||||
453 | いえ。 | いえ。 | ||||
454 | あ,一般的に。 | |||||
455 | 医者さんに[下線部日本語で発音する]。 | 医者さんに。 | ||||
456 | うん,うん,あ,お医者さんとかね。 | |||||
457 | 就是说,他这个疾病呢是被认为一般是医生。 | つまり,疾病は普通はお医者さんが思います。 | ||||
458 | お医者さんですね。はいはい。 | |||||
459 | 所以在这里觉得没有办法直接进行翻译。 | ですからここは直接訳をすることはできません。 | ||||
460 | あ,そうですね。はいはい。 | |||||
461 | 所以就措了个处理就直接翻译成严重的。 | だからちょっと処理をして「重度な」と訳しました。 | ||||
462 | あとはえーと下から3行目の「横断的研究」[行番号450の文章についての発話]これは何ですか。 | |||||
463 | あーあー,在心理学当中,它分为两种横断。还有的是纵断。 | あーあー,心理学では二つの「横断」に分けられます。他に「縦断」があります。 | ||||
464 | 「縦断」ですね。はい。 | |||||
465 | 縦断はえーと,它是指这个比如说同一个人,过去是这样子的,然后过了两年以后是这样的,嗯,他的身体发生了什么变化,这个是纵断的。横断的它时间上是不连贯的。 | 「縦断」はえーと,「縦断」は例えば同じ人が過去はこのようであった,そのから2年後はこのようであった,ん,体にどんな変化が起きたか,これが「縦断」です。「横断」は時間的なつながりはありません。 | ||||
466 | 関係ないんですね。同じ,「同じ時間帯」で何かを調べる。 | |||||
467 | 啊,横断的就是这一部分人。 | あ,「横断」は一部分の人です。 | ||||
468 | 一部分の人。 | |||||
469 | 嗯,这个纵断的是他同样的人。 | ん,この「縦断」は同じ人です。 | ||||
470 | あ,同じ人。 | |||||
471 | 同じ人,然后经过一段时间以后的变化。 | 同じ人で,ある程度時間を経過してからの変化です。 | ||||
472 | あー変化ですね。はい,ありがとうございます。はい,じゃもうちょっとですね,はい。 | |||||
473 | p94 | 今後,前方向視的研究法などにより,転倒要因の有無によって分類した対象者の転倒原因をフォローアップするとともに,注意力を高めたり,足把持力の強化や足部可動性の拡大などのトレーニング法の転倒予防効果を検証することが重要となる。 |
啊ー,以后,啊ー,要,以后呢,要根据,嗯ー,这个前方向视的研究法,啊ー,在,嗯ー,在明确这个在明确这个,嗯ー,研究,啊,被研究者他的摔倒原因的同时,还要去检验这个预防摔倒的训练法的,啊ー,它的有用性。嗯,那么这个训练法它就包括了提高注意力,强化脚的把持力,啊,抓地力和脚的扩大,扩大脚的这个活动能力等等。 | あー,今後,今後この「前方向視的研究法」に基づき,あー,これを明らか,この研究を明らか,あー,研究,あ,研究対象者の転倒要因を明らかにし,同時に転倒を予防するトレーニング方法の,あー,有効性を検証しなければなりません。ん,そのトレーニング方法には注意力のアップ,足把持力強化,あっ,つかむ力の強化,足部の拡大,足部可動性の拡大などを含みます。 | ||
474 | あの「前方向視的研究法」っていうのは,ちょっと私詳しくないんですけど。 | |||||
475 | 私も詳しくないです,すみません。 | 私も詳しくないです,すみません。 | ||||
476 | あ,そうですか。よくわからないですね。えーと「フォローアップ」はどんな意味だと思われますか。 | |||||
477 | えー「フローアップ」「フローアップ」[「フォローアップ」を「フローアップ」と言い間違える],意味は実は私ははっきりしていない。我这个,这个后面一个我大概可以猜下「アップ」是提高。 | えー「フローアップ」「フローアップ」[「フォローアップ」を「フローアップ」と言い間違える],意味は実は私ははっきりしていない。この後ろの意味から,私はたぶん「アップ」は向上させることだと推測します。 | ||||
478 | あ,そう。「原因を向上させる」ということですか。 | |||||
479 | 嗯,那么我猜测它应该是这个就是明确,明确。 | ん,推測ですけどそれは「明らかにする」「,明らかにする」ことだと思います。 | ||||
480 | はい,特に問題なかったですかね。えーと,じゃ,この研究の何ですか,不十分な点っていうのは何か言ってますか。 | |||||
481 | 啊,嗯ー,这个他[論文筆者のこと]就是认为他现在的研究是属于横断性的研究,所以很多他这个是,嗯ー,原因他是没有办法去明确的。所以他这个的话他可能今后还想做些纵断性的研究。然后呢,嗯ー,他这个研究采用的对象他所极限性呢,限界があります。限界。[下線部日本語で発音する。] | あ,んー,彼[論文筆者のこと]は現在の研究は横断的な研究なので,多くの原因は彼は明らかにできていません。よって彼は今後縦断的な研究をしたいと考えています。また,んー,この研究で採用した対象には極限性,限界があります。限界。 | ||||
482 | どういう限界ですか。 | |||||
483 | 他这个是老年人他这个对象他是能够,嗯ー,自己独立行走的老年人,他的这个疾病,病没有很显著。[通訳者が協力者の発話内容を確認するために,再度言ってもらう。]显著,明显,不明显。 | 彼が研究対象とした高齢者は,んー,自分一人で歩くことができる高齢者ですので疾病,病気は顕著ではありません。[通訳者が協力者の発話内容を確認するために,再度言ってもらう。]顕著,明らか,明らかではありません。 | ||||
484 | あーなるほど。ある程度元気な方だからあまり疾患が明らかではない。 | |||||
485 | うんうんうん,指標,そうそうそう,指標が軽いです。うんうんうんうん。 | うんうんうん,指標,そうそうそう,指標が軽いです。うんうんうんうん。 | ||||
486 | 所以他那些,嗯ー,重疾病的,对,这个疾病比较严重的这些人,他就没有办法去进行看法。这个就他研究的极限性,限界[下線部日本語で発音する]。 | だから,んー,重い疾患の人,そう,疾患の重い方に対して見る方法がありません。これが彼の研究の極限性,限界です。 | ||||
487 | 限界ですね。はい,じゃ「結論としてはこの研究では何かわかった」っと言っていますか。 | |||||
488 | 啊,就是引起这类这个研究对象的他们摔倒的主要的因素,一个是身体能力,身体能力主要是,嗯ー,这个脚的抓地能力,他的脚关节的活动能力,还有一个是注意力。 | あっ,今回の研究対象である高齢者の転倒を引き起こす主な要因,一つは身体能力,主に身体能力とは足の把持力,足関節の可動性それから注意力です。 | ||||
489 | はい,なんかこう今までの研究とこの研究と比べて,この研究の新しいところ,売りっていうかどこだと思いますか。 | |||||
490 | 啊,他呢就是一个呢,他选用的对象是住在家里的有疾病的老年人,那么这部分人群到底是什么样情况之前没有人进行过研究,然后呢,他把身体机能和注意力综合起来进行评价。 | あっ,1つは研究対象として選んだのは家にいる病気のある高齢者で,この人たちがどういう状況にあるか,以前は研究した人はいませんでしたし,また彼は身体機能と注意力を総合的に評価したということです。 | ||||
491 | あ,両方ですね。「身体」と「注意」と両方やったってことなんですかね。 | |||||
492 | 嗯,他进行了一个,然后还有自我认识的差异和自己身体实际能力的这个差异,嗯,他把这个是综合起来做了进行个研究。 | ん,それが1つと,それから自己認識の差異と実際の身体能力の差異,ん,これらを総合的に研究をしました。 | ||||
493 | はい,これあの津田先生の論文ですが,はい,なかなか,まあ,あの,こういう津田先生のお話とかはゼミで聞かれたことがありますか。こういう研究したみたいな,講義の内容をA[協力者の姓]さんが聞かれたことはないですか。 | |||||
494 | いえ,ないです。 | いえ,ないです。 | ||||
495 | あ,ないですね。あーじゃ別の事で講義をされたんですか,津田先生。 | |||||
496 | えー,あっ,津田先生は今えーと私は津田先生の授業は1つはゼミです。もう1つは学部生の障害,障害者のあの心理に関するものですね。今はほとんど子供,子供障害が,あのう,たとえばえーと自閉症,学習障害,んんん,そのものを勉強していますね。 | え,あっ,津田先生は今えーと私は津田先生の授業は1つはゼミです。もう1つは学部生の障害,障害者のあの心理に関するものですね。今はほとんど子供,子供障害が,あのう,たとえばえーと自閉症,学習障害,んんん,そのものを勉強していますね。 | ||||
497 | じゃこういう老人のこと,高齢者の事はあまり今はなさってないんですね。 | |||||
498 | ないですね。 | ないですね。 | ||||
499 | はい,どうもありがとうございました。 | |||||
500 | いえいえ。ありがとうございます。 | いえいえ。ありがとうございます。 | ||||
501 | じゃ,ちょっと感想というか,あのどうでしたか。こういう調査とか読んでみられて。まあ,このテキストとかはわりに簡単な方でしたか,それとも普通でしたか。ちょっとやや難しい,どうでしたか。 | |||||
502 | 嗯,这个就是他当时写的这个文章是2005年,嗯,在当时他这个研究时,比较新的。那么现在的话呢,他这个很多研究这个项目的话呢,就现在就是比较常用的一些。嗯,那么从这个文章来说,它还是比较容易理解。 | ん,これは彼が当時この論文を書いたのは2005年でしたから,彼が研究した当時は比較的新しかったです。では今では彼の多くの研究項目は今よく見られるものです。ん,ですからこの論文について言うと,わかりやすいです。 | ||||
503 | んー,わかりやすい。 | |||||
504 | わかりやすいですね。他最后得出的结果也是比较清晰的。 | わかりやすいですね。彼が最後に出した結論もはっきりしています。 | ||||
505 | もしあのうA[協力者の姓]さんが色々な論文を読まれて「ちょっと難しいな」とか「読みにくいな」って思われるのはありますか。 | |||||
506 | 啊ー,比较难的话呢,主要是会出现很多专业用语,还有呢,嗯ー,它们会出现很多有一些这个外来语。但是外来语的话,就是可以通过上下文去推讯 。但是如果这个外来语是属于它的专业用语,我就需要通过网络检查取他的意义。 | あー,比較的難しいのは,主にたくさんの専門用語が出てくるものです。それから,んー,また外来語がたくさん出てくるものです。でも外来語であれば前後の文脈から訳す推測することができます。でももしその外来語が専門用語に属するものであれば,ネットで検索し意味を取る必要があります。 | ||||
507 | 今は全然辞書を今回使われなかったんですけど,まあそういう時はこうネットで調べられるんですね。 | |||||
508 | 一般用于这个グーグル进行搜索。 | 普通は「グーグル」で検索します。 | ||||
509 | 「グーグルの大辞林」かなんかですかね。はいはい。はいはい。で,専門用語だとネットでそういう専門のサイトで調べられますか。 | |||||
510 | 啊,这个在グーグル上,都能够,都能够搜索到。因为在使用的话,基本上这个就不是算特别新的词。一般都可以在搜索的它的解释。 | あ,「グーグル」ですべてできます,すべて検索できます。なぜなら使うのは基本的に特に新しい言葉ではないです。ふつうは検索すると説明があります。 | ||||
511 | はい,どうもありがとうございました。色々話して頂いてとても参考になりました。ありがとうございました。 | |||||
512 | いえ,ありがとうございます。面白い研究ですね。 | いえ,ありがとうございます。面白い研究ですね。 | ||||
513 | ありがとうございます。 | ファイル2終了 | ||||
514 | 日本人呢,这个论文呢,一般不会出现很明确的结论。就是学者们一般都比较谨慎。[通訳者が協力者の発話「谨慎」を確認するために,再度言ってもらう。]谨慎。慎重を,慎重もいいですね。慎重,そう。[下線部日本語で発音する。] | 日本人は論文ですね,普通明確な結論はでてきません。つまり学者たちは一般的にわりと慎重です。[通訳者が協力者の発話「谨慎」を確認するために,再度言ってもらう。]慎重。慎重を,慎重もいいですね。慎重,そう。 | ||||
515 | あの「慎重」。あー。じゃ「断言しない」ってことですね。 | |||||
516 | 不会很轻易下结论。 | 軽々しく結論は出しません。 | ||||
517 | ふーん,じゃそういうところが「曖昧だな」って感じる。 | |||||
518 | 还有呢,就是说在教育学方面呢,嗯ー,实际上英语方面的这个它的教育法走在更前面,所以我们一般会鉴借这方面的论文。然后因为在大学里面进行教学的改革的话,嗯ー,好像日本做得并不是太多,所以我们一般。嗯ー,就是鉴借就是英语的教学嗯和这个我们自己中国的它在教育改革上面的它的一些论文。 | それから教育学方面で言うなら,んー,実際英語面での教育方法が進んでいるので,私たちは普通その方面の論文を参考にします。また大学での教育改革においては,んー,日本はあまり改革が行われていないようです。んー,だから私たちは普通英語教育と自国の中国の教育改革面の論文を参考にします。 | ||||
519 | あのう,「曖昧」だと感じられる理由はたとえば先ほどの「何々の可能性が示唆された」とか「思われる」とかそういう表現上の問題ですか,それともそれ以外の部分で「曖昧」だと感じますか。 | |||||
520 | 嗯ー,这个我现在看的心理学的这个还是比较明确的。因为它有数值。在有一些论文方面的话,它就写得比较的抽象。 | んー,私が今見ている心理学のものは比較的明確です。というのはこれにはデータがあるからです。一部の論文は割と抽象的に書かれています。 | ||||
521 | あー生物学とかはそうですね。 | |||||
522 | 啊ー理论性方面它就很写得比较抽象 | あー,理論性的なものは抽象的に書かれてます。 | ||||
523 | なるほど,はいはい。で,「英語の論文が読みやすい」っていうのは「その抽象的な部分が少ない」っていうことですか。 | |||||
524 | 可能在文章的写作方式上有点不太一样的。 | おそらく文章の書き方が少し違います。 | ||||
525 | 書き方ですね。表現がこう,あのう「婉曲」っていいますよね。「遠まわし,遠慮しながら」っていう,日本語が。 | |||||
526 | そうそうそうそう。回って。 | そうそうそうそう。回って。 | ||||
527 | 回ってますよね,こうじゃなくて,「回ってる感じ」ですよね。 | |||||
528 | そうそうそうそうそう。 | そうそうそうそうそう。 | ||||
529 | ここにいかない。 | |||||
530 | 普通はAからこのBまで直接。日本人はAからC,CからBまで。 | 普通はAからこのBまで直接。日本人はAからC,CからBまで。 | ||||
531 | うんうん,なるほど。論文でもそういう感じがありますか。 | |||||
532 | ありますよ。あります。うん,あの,文学作品を, | ありますよ。あります。うん,あの,文学作品を, | ||||
533 | あー文学系はそうですね。 | |||||
534 | あーあります。あー特に読解の文章ですね。試験の時,テストの時,読解の文章はその後ろのあの質問は,えーどちらもできると思います。 | あーあります。あー特に読解の文章ですね。試験の時,テストの時,読解の文章はその後ろのあの質問は,えーどちらもできると思います。 | ||||
535 | なるほど試験,何の,たとえばえーと「日本語能力試験」とか。 | |||||
536 | そうそうですね。えー文章は短いですね,あの意味はもう理解しました。いやこの質問がえー選びにくいと思います。 | そうそうですね。えー文章は短いですね,あの意味はもう理解しました。いやこの質問がえー選びにくいと思います。 | ||||
537 | あーなるほどね。 | |||||
538 | 答えはえーどちらも正しいと思います。 | 答えはえーどちらも正しいと思います。 | ||||
539 | なるほど。 | |||||
540 | 日本人もそう思いますか。 | 日本人もそう思いますか。 | ||||
541 | あー難しですよ。はい。特にあのー理系の人ってわかりますか。理系関係の方はそういう日本語のこういう「ぐるぐる回る」のをあっちょっと苦手な人多いですね。 | |||||
542 | そうです。 | そうです。 | ||||
543 | 「文学系」は逆にそういうのが好きですね。 | |||||
544 | そうそうそう。 | そうそうそう。 | ||||
545 | 「フレットリック」[「フレットリック」と発音したように聞こえる]みたいなものですね。 | |||||
546 | 読解のあの質問はえー「この文章の一番いいタイトルは何ですか」。 | 読解のあの質問はえー「この文章の一番いいタイトルは何ですか」。 | ||||
547 | あー,はいはいはい。どっちでもいい。 | |||||
548 | あいまい。 | あいまい。 | ||||
549 | なるほど。はい,どうもありがとうございました。じゃ1回切りましょうか。今のはちょっと。 | |||||
550 | じゃ,元に戻りまして,最初の「緒言」をもう一度読んでいただきます,はい,お願いいたします。[行番号32へ戻る。] |