ID:R-CH0018 | ||||||
データ収集日:2016年06月28日 | ||||||
読んだ素材:角岡賢一(2008)「日本語における和語起源の一拍接頭辞について」『龍谷大学国際センター研究年報』第17号pp.49-71 | ||||||
https://cir.nii.ac.jp/ja/crid/1050845762688532608 | ||||||
使用した辞書類:電子辞書(「新明解国語辞典第六版(三省堂)」“収録数:約77,500語”,国語大辞典) | ||||||
行番号 | 読んだ素材 | 協力者の発話内容 | データ収集者の発話内容 | 備考 | ||
ページ | 文章 | 発話 | 日本語訳 | |||
1 | それでは始めましょう。今日はあなたに「日本語における和語起源の一拍接頭辞について」を読んで頂きます。ん,それでは,まずあなたがどうしてこの論文を選んだのかちょっと知りたいです。 | |||||
2 | 因为我最近在看,嗯,就,接头词、接尾词这一部分的内容,嗯,我就想看一下这篇论文。 | 私は最近,ん,つまり,接頭辞・接尾辞この部分の内容を読んでいるので,ん,この論文をちょっと読んでみたいです。 | ||||
3 | 何のキーワードで探し出しましたか。 | |||||
4 | 就是接头词、接尾词。 | 接頭辞・接尾辞です。 | ||||
5 | ああ,接頭辞・接尾辞。ん。つまりこの,あなたは普段の読書習慣どおりにこの論文を読んでいいです,途中で辞書を使用してもいいですし,パソコンで調べたいものをちょっと調べてもいいです。えー,あなたは普段声を出して読みますか。それとも黙読ですか。 | |||||
6 | 默读比较多。 | 黙読がわりと多いです。 | ||||
7 | ん,黙読,でも問題ないです,できるだけ読む時は,つまり,途中あなたが思いついたこと,連想したことを,全部ちょっと言って下さい。 | |||||
8 | 嗯,好。 | ん,はい。 | ||||
9 | はい,それでは表題から始めましょう。 | |||||
10 | 行。 | いいです。 | ||||
11 | 日本語における和語起源の一拍接頭辞について | ん。 | ||||
12 | 题目是,嗯,在日语中,关于在,关于日语中和语起源的一拍接头词。 | 表題は,ん,日本語の中で,について,日本語の和語起源の一拍接頭辞について。 | ||||
13 | ん。 | |||||
14 | p.49 | 1. はじめに | 首先是,「はじめに」的部分。 | 最初に,「はじめに」[行番号14,論文49ページ]の部分です。 | ||
15 | この「キーワード」と摘要この部分は読みますか。 | |||||
16 | 「キーワード」,一般中文和日语的会看,英语的不怎么,不怎么看。 | 「キーワード」,普通中国語と日本語のは読みます,英語のはあまり,あまり読みません。 | ||||
17 | ああ,ハハ,はい,わかりました,はい,じゃあ読んで,はい,「はじめに」から始めましょう。じゃあ。 | |||||
18 | 嗯。 | ん。 | ||||
19 | p.49 | この小論では、日本語において接頭辞という語彙範疇がどのように 定義され、どのような意味内容を持つかを検証する。 | 嗯,第一段,在这篇论文中,この小論では[下線部日本語で発音する]这一段,这一段的意思就是, | ん,最初の段落,この論文では,この小論ではこの段落,この段落の意味はつまり, | ||
20 | ん,はい。 | |||||
21 | 在这篇论文中,嗯,嗯,考察了,[6秒無言]嗯,就如何,如何定义日语接头词这个的,这个词的范围, | この論文では,ん,ん,考察しました,[6秒無言]ん,どのように,日本語の接頭辞これの,この単語の範囲を,どのように定義するか, | ||||
22 | ん。 | |||||
23 | 然后,嗯,它,它有哪些,有什么样的意义和内容。 | それから,ん,それ,それはどのような,どのような意味と内容があるのか。 | ||||
24 | ん。 | |||||
25 | p.49 | 紙幅の制限もあって対象を限定するため、和語起源の一拍接頭辞に限って考察を進める。 | 限于纸幅的大小, | 紙幅の大きさが限られる, | ||
26 | ん。 | |||||
27 | 纸幅的限制, | 紙幅の制限, | ||||
28 | ん。 | |||||
29 | 所以就是把这个对象限定了一下,对。 | だからつまりこの対象をちょっと限定しました,はい。 | ||||
30 | ん,とてもいいです,このようで。はい,ん。 | |||||
31 | 就是在,嗯,和语的, | つまり,ん,和語の, | ||||
32 | そう,途中でもいいですつまり,自分で声を出したかったらそれらの単語を小声で言っても全然かまわないです,ん,はい。 | |||||
33 | 起源の[下線部日本語で発音する],就在这里就只考察了和语起源的, | 起源の,ここでは和語起源の, | ||||
34 | ん。 | |||||
35 | 一拍接头词。 | 一拍接頭辞だけを考察しました。 | ||||
36 | ん,はい。 | |||||
37 | p.49 | 角岡(2007b)で漢語起源の否定接頭辞「不、無」について、日本語本来語の語幹「しあわせ、しつけ」などに接合して「ふしあわせ、ぶしつけ」となる構造を考察した。 | 第二段,角岡,漢語起源の否定接頭辞[下線部日本語で発音する]。[暫く無言]角岡在2007年考察了汉语起源的否定接头词「不、无」,啊啊,就是,额,哦,关于汉语起源的否定的接头词「不和无」,它考察了日语本来的,日语的比如说,日语本来的语干比如说「しあわせ和しつけ」根据这个接的「ふしあわせ、ぶしつけ」这种构造, | 2段落目,角岡,漢語起源の否定接頭辞。[暫く無言]角岡は2007年に漢語起源の否定接頭辞「不・無」を考察しました,ああ,つまり,ええ,ああ,漢語起源の否定の接頭辞「不と無」に関して,それは日本語本来の,日本語のたとえば,日本語本来の語幹たとえば「しあわせとしつけ」これに接する「ふしあわせ・ぶしつけ」に基づいてこのような構造,を考察しました。 | ||
38 | ん,はい。 | |||||
39 | p.49 | そこでは、日本語において否定の接頭辞に相当する本来語を補うための借入であるとの仮説を立てた。 | そこでは,日本語において否定の接頭辞に相当する,[暫く無言]欸,就在这个考察的过程中,哦,在这点,在这里, | そこでは,日本語において否定の接頭辞に相当する,[暫く無言]ええ,この考察の過程の中で,ああ,这の点で,ここで, | ||
40 | ああ,はい,ん。 | |||||
41 | 在那里它,日语中的接头词,相当于日语接头词的本来语,啊啊,这个, | そこでその,日本語の中の接頭辞,日本語接頭辞の本来語に相当する,ああ,この, | ||||
42 | この,この言葉,そこでは「仮説を立てた」[行番号39,論文49ページ7行目]までずっと,ん,この「仮説を立てた」,これは誰が仮説を提起しましたか。 | |||||
43 | 嗯,就是角冈, | ん,つまり角岡は, | ||||
44 | ん。 | |||||
45 | 提出了, | 提起しました。 | ||||
46 | 何の仮説を提起しましたか。 | |||||
47 | 提出了,嗯,嗯,为了补足本来语,借入,借入了日本语中的接,相当于日本语中的接头词的,哎呦,天哪, | 提起しました。ん,ん,本来語を補充するために,借入します。日本語の中の接,日本語の中の接頭辞に相当するものを,借入しました。あっ,うわっ, | ||||
48 | ハハ。 | |||||
49 | 有点晕, | ちょっとわけがわからないです。 | ||||
50 | ん。 | |||||
51 | 角冈提出了这个假说。 | 角岡はこの仮説を提起しました。 | ||||
52 | ん。 | |||||
53 | 这个假说是什么呢。 | この仮説は何かな。 | ||||
54 | ん。 | |||||
55 | 「と」,对吧。 | 「と」,そうでしょう。 | ||||
56 | ん。 | |||||
57 | である,日本語において否定の接頭辞に相当する,啊,就在日语中,相当于否定接头词的本来语,为了补充这个, | である,日本語において否定の接頭辞に相当する,あ,日本語の中で,否定接頭辞に相当する本来語,これを補充するために, | ||||
58 | ん。 | |||||
59 | 他[論文筆者のこと]借入了, | 彼[論文筆者のこと]は借入しました, | ||||
60 | p | 何を借入しましたか。 | ||||
61 | 嗯。 | ん。 | ||||
62 | はい,このような理解なら問題ないです。 | |||||
63 | 嗯,であると,借入假说,借入了,借入了什么,借入了否定接头词。 | ん,であると,仮説を借入する。借入しました。何を借入したか,否定接頭辞を借入しました。 | ||||
64 | ん,合っています,そうです。 | |||||
65 | p.49 | 以下の議論ではこのような論点も加味して、日本語接頭辞が持つ意味的機能に立ち入って考察する。 | 欸,以下の議論では[下線部日本語で発音する], | ええ,以下の議論では, | ||
66 | ん。 | |||||
67 | 下面的一[何かを言いかけてやめる],嗯,就讨论中, | 下の一[何かを言いかけてやめる],ん,議論の中で, | ||||
68 | ん。 | |||||
69 | 嗯,这样的论点,[4秒無言]嗯,在以下的讨论中,也加入了这样的,这样的论点。 | ん,このような論点,[4秒無言]ん,以下の議論の中で,このような,このような論点も加えました。 | ||||
70 | ん。 | |||||
71 | 嗯,嗯,考察了日语,将,考察了日语接头词,嗯,所,所有,所具有的意义的机能。 | ん,ん,日本語を考察しました,を,日本語の接頭辞を考察しました,ん,が,が持,が持つ意味的機能。 | ||||
72 | ん,はい。 | |||||
73 | p.49 | 但し以下の議論では対象を和語(やまとことば)起源の接頭辞に限定するので、角岡(2007b)で論じた否定接頭辞「ぶ」には立ち入らない。 | 但是在,但是以下的讨论中,嗯,对象是和语起源的,限定在,把,对象限定在和语起源的接头词这点。 | しかし,しかし以下の討論の中で,ん,対象は和語起源の,に限定します,を,対象を和語起源の接頭辞この点に限定します。 | ||
74 | ん。 | |||||
75 | 所以,所以角冈就2007年的这这,就没有,啊啊,他讨论的否定接头词就没有把「ぶ」算进去。 | だから,だから角岡は2007年のこれこれ,ないです,ああ,彼が討論した否定接頭辞には「ぶ」をいれませんでした。 | ||||
76 | ん,はい。 | |||||
77 | p.49 | まず接頭辞の定義について概観しておく。 | 第三段的まず接頭辞の接頭辞の定義について,这一部分就是,嗯,首先,它,嗯,对,接头词的定义, | 3段落目のまず接頭辞の接頭辞の定義について,この部分はつまり,ん,まず,それは,ん,そう,接頭辞の定義で, | ||
78 | ん。 | |||||
79 | 有一个概括的说, | 要約して言ったのがあります。 | ||||
80 | ん,はい。 | |||||
81 | p.49 | 『国語大辞典』(1)『言語学大辞典』(2)ではそれぞれ次のように説明されている。 | 第一个是「国语大辞典」, | 1つは「国語大辞典」です。 | ||
82 | ん。 | |||||
83 | 第二个是「言语学大辞典」, | 2つ目には「言語学大辞典」で, | ||||
84 | ん,はい。 | |||||
85 | 都分别进行了下面的说明。 | それぞれ次の説明を行いました。 | ||||
86 | ん。 | |||||
87 | p.50 | (1)派生語において語基に添加される結合形式。…[中略]…「お」「ほろ」のように語基の前に添加されるものを接頭辞または接頭辞…[中略]…と呼ぶ。(551ページ) | 「国语大辞典」中,嗯,就是,派生語において[下線部日本語で発音する],在派生语添加在跟语基,添加在语基上,与语基结合的那个形式,嗯,就像「お、ほろ」这样的, | 「国語大辞典」中,ん,つまり,派生語において,派生語で語基と添加する,語基に添加する,語基と結合するその形式,ん,「お・ほろ」このような, | ||
88 | ん,はい。 | |||||
89 | 在语基之前添在那个,这个,东西,就叫做接头词,接[下線部「せっ」と日本語で発音する],嗯,叫接头词。 | 語基の前でその,この,ものを,付け加えます,接頭辞と言います,接,ん,接頭辞といいます。 | ||||
90 | ん,はい。 | |||||
91 | 这个两个读法。呵。 | この2つの読み方です。ハハ。 | ||||
92 | ん。 | |||||
93 | p.50 | (2)語が語幹と接辞からなるとき、その接辞が語幹の前に位置する場合、その接辞を接頭辞という。(第6巻、836ページ) | 嗯,然后,在第二个「言语学大辞典」中, | ん,それから,2つ目の「言語学大辞典」の中で, | ||
94 | ん。 | |||||
95 | 嗯,就是说语在,语是由[「由」のあとは聞き取り不能],当语是由语干和接头词,接词组成的时候, | ん,つまり語が,語が[「により」のあとは聞き取り不能]により,語が語幹と接頭辞により,接辞が構成される時, | ||||
96 | ん。 | |||||
97 | 那个接词,在语干之前的位置的时候,它,那个,接词叫它的接头词。 | その接辞が,語幹の前の位置の時に,それは,その,接辞はその接頭辞と言います。 | ||||
98 | ん,はい。 | |||||
99 | p.50 | 語幹と接頭辞の境界が画然と区別できる場合、このように接頭辞という統語範疇は形式的には明示的に定義できるものである。 | 嗯,语干和接头词的,嗯,嗯,的分界, | ん,語幹と接頭辞の,ん,ん,の境目が, | ||
100 | ん。 | |||||
101 | 明显区别的时候, | 明らかに区別される時, | ||||
102 | ん。 | |||||
103 | 嗯,就,这样的接头词的统语范畴能够很,很明示的定义出来。 | ん,つまり,このような接頭辞の統語範疇はとても,とても明白に定義できます。 | ||||
104 | ん,はい。 | |||||
105 | p.50 | しかし『国語学大辞典』(551ページ)が「接頭と複合語要素とは、本来、一つづきのものと考えられる」と指摘しているように、接頭辞と複合語前半要素の境界は明確ではない。以下に同書から引用する。 | 第四段,「しかし」这一部分, | 4段落目,「しかし」[行番号105,論文50ページ7行目からを指す。]この1部分, | ||
106 | これは50ページの2段落目といえるでしょう,「しかし」これ。 | |||||
107 | 嗯。五十页的第二段, | ん。50ページの2段落目。 | ||||
108 | ん。 | |||||
109 | 「しかし」,嗯,就「国语大辞典」[国語学と言わない]这个,「国语大辞典」,嗯,「国语大辞典」中,就是把那个,欸,就指出了,嗯,接头,啊,接词和复合语要素,所谓接词和复合语要素,就本来是一つづき[下線部日本語で発音する],啊啊,本来是分别当做一个东西来考虑的。 | 「しかし」,ん,「国語大辞典」[国語学と言わない]この,「国語大辞典」,ん,「国語大辞典」の中,つまりそれを,ああ,指摘しました,ん,接頭,あ,接辞と複合語要素は,いわゆる接辞と複合語要素は,元々は1つづきです,ああ,元々はそれぞれ1つのものとして考えます。 | ||||
110 | ||||||
111 | ん,はい。 | |||||
112 | 接头词和复合语前半要素的分界线就不够,就没有那么明确。 | 接頭辞と複合語前半要素の境界線が足りず,そんなに明確ではないです。 | ||||
113 | はい。 | |||||
114 | 嗯,欸,下面是从「国语大辞典」中引用。 | ん,ああ,次は「国語大辞典」から引用します。 | ||||
115 | ん,この引用を用いて説明をしたいのは何ですか。 | |||||
116 | 嗯。 | ん。 | ||||
117 | 何を説明すると思いますか。 | |||||
118 | 嗯,说明接头词和复合语的前半要素没有那么明显,明确。 | ん,接頭辞と複合語の前半要素はそんなに明らか,明確ではないと説明しています。 | ||||
119 | ん,はい。とてもいいです。 | |||||
120 | 嗯,这个例子还用说吗? | ん,この例はまだ言う必要がありますか。 | ||||
121 | 普段あなたがもし細かく読むのならば,言って。 | |||||
122 | 嗯。 | ん。 | ||||
123 | 各1文全部を翻訳する必要はないです,大体の内容をどのように理解するのかだよ,大体ちょっと見ればいいです。 | |||||
124 | 嗯,好。 | ん,はい。 | ||||
125 | p.50 | (3)接頭語の「うち明ける」「さし出す」「引っ越す」「かっ払う」「つんのめる」などはもと動詞連用形からきたものである。…[中略]…コ+タカイ>コダカイ、ヒキ+コス>ヒッコスのように連濁その他の音韻変化を起こしたりする点も、複合語の場合と同様であって、その間に明確な一線を画することはむずかしい。たとえば、同一の「うちよせる」という語において、波が岸を打ってよせてくるとか、馬に乗って近づくとかという意味の場合には、この「うち」に実質的意味があって、複合語の前項としなければならないが、「敵がうちよせる」などという場合には「うち語らう」「うち見る」などと見比べて、単に強調のニュアンスを添える「うち」だと考えれば、接頭語ということになる。 | 接头语中的「うち明ける」,「さし出す」,「引っ越す」,「かっ払う」,「つんのめる」など本来是动词的连用形,比如说「コ」加「タカイ」,「コダカイ」连浊, | 接頭語の中の「うち明ける」,「さし出す」,「引っ越す」,「かっ払う」,「つんのめる」など元々は動詞の連用形です,たとえば「コ」に「タカイ」を付ける,「コダカイ」連濁, | ||
126 | ん。 | |||||
127 | 他の音韻変化を起こす,就在这起音韵变化的点这里,音节,有时候发生音韵变化, | 他の音韻変化を起こす,これは音韻変化を起こす点ここ,音節,ある時は音韻の変化が発生し, | ||||
128 | ん。 | |||||
129 | 啊啊,复合语,跟复合语是一样,在这之间并没有,哦,如果想要明确的这样的。 | ああ,複合語,複合語と同じです,この間には別にないです,ああ,もし明確にしたいこのようならば。 | ||||
130 | ん,はい。 | |||||
131 | 比如说同一个「うちよせる」这个语中,「波が」,浪拍打什么什么,马,嗯,复合语的前项「としなければならないが」、「敵がうちよせる」などという場合には「うち語らう」和这个,在这个场合中和这个相比,単に強調のニュアンス,增,加了强调的语,语,「うち」だと考えれば,嗯,这样就可以说是接头词,强调的语气,强调的意思啊,うち見る。 | たとえば同じ「うちよせる」この言葉の中の,「波が」,波がたたくとか,馬,ん,複合語の前項「としなければならないが」,「敵がうちよせる」などという場合には「うち語らう」とこの,この場合とこれを比べて,単に強調のニュアンス,強調の語,語を増,加しました,「うち」だと考えれば,ん,これで接頭辞,強調の語気,強調の意思だと言えますよ,うち見る。 | ||||
132 | ん。 | |||||
133 | p.50 | このように接頭辞と複合語前項の境界を確定することは、日本語形態論固有の課題であると考えられる。 | 像这样接头词和,第三段这里[行番号105,論文50ページ7行目からを指す], | このような接頭語のようなのと,3段落目ここ[行番号133,論文50ページ19行目からを指す], | ||
134 | ん。 | |||||
135 | 像这样,接头词和复合语前项的境界,就是想确定这件事情的话,在日语形态论,嗯,就是,这个是日语形态论的固有课题。 | このような,接頭語と複合語前項の境界は,つまりこの事を確定したいのならば,日本語形態論では,ん,つまり,これは日本語形態論の固有課題です。 | ||||
136 | ん,はい。 | |||||
137 | p.50 | あるいは、このような境界を画定する必要はないという論も一つの考え方として成り立つであろう。 | 嗯,或者说,嗯,像这样,就是想要划清界限其实并没有必要,这种,也是一个观点吧, | ん,あるいは,ん,このような,つまり境界線をはっきりさせたいのは実際は別に必要ないです,このような,のも1つの見方でしょう, | ||
138 | ん。 | |||||
139 | 也是成立。 | 成立します。 | ||||
140 | はい。 | |||||
141 | p.50 | この小論においては、考察対象を一拍接頭辞に限定するために複合語前項との区別を画す必要はなくなる。 | 在这篇论文里,考察对象是,嗯,因为把对象限定为, | この論文では,考察対象は,ん,対象を, | ||
142 | ん。 | |||||
143 | 一拍的接头词,所以就没有必要和前项,和复合语的前项做区别。 | 一拍の接頭辞に限定するので,前項と,複合の前項と区別をする必要がないです。 | ||||
144 | はい。 | |||||
145 | p.50 | この意味で一拍接頭辞は、音韻的に最小の単位であると言える。 | 在这个意义上,一拍,嗯,一拍接头词,嗯,就是音韵音韵的最小的单位了。 | この意味で,一拍,ん,一拍接頭辞は,ん,つまり音韻音韻の最小の単位です。 | ||
146 | p.50 | ここで考察対象を「一音節」接頭辞ではなく「一拍」接頭辞としたことについて説明しておく。ここで仮に一音節接頭辞というように範囲を限定すると、考察対象に「つっ(つっばねる)/つん(つんのめる)」、「ぶっ(ぶっつぶす)/ぶん(ぶん投げる)」、「かっ(かっとばす、かっさらう)」という三語が加わることになる。これらはいずれも複合語前項から変化した接頭辞と分析するべきである。 | 下面这一段[行番号146,論文50ページ24行目からを指す],「ここで考察対象を」这一段就是,在这里考察的对象,啊啊,这里,考察对象,嗯,「考察对象を」不是一音节接头词,一拍。 | 下のこの段落[行番号146,論文50ページ24行目からを指す]は,「ここで考察対象を」この段落はつまり,ここで考察する対象は,ああ,ここで,考察対象は,ん,「考察对象を」は一音節接頭辞ではないです,一拍。 | ||
147 | ん,この一音節と一拍の区別はつきますか。 | |||||
148 | 一拍接头词,一音节,嗯,啊啊,其实不是太理解,一音节和一拍。 | 一拍接頭辞,一音節,ん,ああ,実際はとてもわかるわけではないです,一音節と一拍。 | ||||
149 | ん,その後ろに説明があるかないかちょっと見て。 | |||||
150 | 嗯,就它这里想说明下这个, | ん,それはここではこの, | ||||
151 | ん。 | |||||
152 | 一音节和一拍不同。嗯,在这里,嗯,假如说一音节接头词,限定一音节接头词的话, | 一音節と一拍の違いを,説明したいです。ん,ここでは,ん,もし一音節接頭辞ならば,一音節接頭辞に限定するならば, | ||||
153 | ん。 | |||||
154 | 考察对象就是「つっ/つっばねる」,つん,「ぶっ/ぶん」,「かっ/かっさらう」这三个,这三个词,就要加上这三个词了。 | 考察対象はつまり「つっ/つっばねる」,つん,「ぶっ/ぶん」,「かっ/かっさらう」この3つです,この3語が,この3語が加わります。 | ||||
155 | ん。 | |||||
156 | 这些,就是前面的「つっ、ぶん、かっ」的这些,然后,都是,嗯,复合语前项,从复合语的前项变化来的,嗯,这些,这些就都是,都是,应该可以分析为,应该可以分为,从复合,复合词的前项,变化来的接头词。 | これらは,つまり前の「つっ・ぶん・かっ」のこれらは,それから,いずれも,ん,複合語前項,複合語の前項から変化しました,ん,これらは,これらはいずれも,いずれも,分析できるはずです,複合,複合語の前項から,変化した接頭辞であると,分析できるはずです。 | ||||
157 | ん。 | |||||
158 | p.50 | 一音節二拍という音型を保っているのは、複合語形成以前に動詞連用形であった名残である。これらについては、次節で検討を加える。 |
啊啊,一音节,一音节两拍という音型を保っているのは,一音节两拍这种音,保持一音节两拍这种音型的话是,複合語形成以前に動詞連用形,嗯,是复合语形成以前动词连用形,动词连用形。 | ああ,一音節,一音節二拍という音型を保っているのは,一音節二拍このような音,一音節二拍このような音型を保っているならば,複合語形成以前に動詞連用形,ん,複合語形成以前に動詞連用形,動詞連用形です。 | ||
159 | ん,あなたが調べるのはどの単語ですか。 | |||||
160 | 「名残」[行番号158,論文50ページ29行目],嗯。 | 「名残」[行番号158,論文50ページ29行目],ん。 | ||||
161 | 「名残」この単語。その意味が推測できないのかそれともあなたが調べるのはそれを知りたいのですか。 | |||||
162 | 对,我想确认一下。 | はい,ちょっと確認したいです。 | ||||
163 | ちょっと意味を確認したい。ん。 | |||||
164 | 嗯。 | ん。 | ||||
165 | はい。 | |||||
166 | 嗯,就是它,就是复合语形成以前动词连用形留下的这个,嗯,关于这一些,在下一节会讨论。 | ん,つまりそれは,つまり複合語形成以前に動詞連用形が残したこれです,ん,このいくつかに関して,次の節で討論します。 | ||||
167 | ん,この「これら」が指すのは何か,わかりますか。 | |||||
168 | 「これら」就是一音节两拍这种音型。 | 「これら」つまり一音節二拍このような音型です。 | ||||
169 | ん,はい。はい。 | |||||
170 | p.50 | 以下の節においては、議論に直接関わらない限り語源には言及しない。上述のように語源よりも、動詞連用形起源の複合語前項であるか純粋な接頭辞であるかが議論の中心になるからである。 | 「以下の節においては」[行番号170,論文50ページ30行目からを指す]这一段落里面,就是在下面这个段节里, | 「以下の節においては」[行番号170,論文50ページ30行目からを指す]この段落では,つまり次のこの段落では, | ||
171 | ん。 | |||||
172 | 嗯,啊啊,就是,是跟,是涉及,啊啊,不涉及跟讨论无关的语言的问题。 | ん,ああ,つまり,と,言及する,ああ,討論と無関係な言葉の問題には言及しません。 | ||||
173 | ん。 | |||||
174 | 就像上说的那样,比起语源,比起词源,就是,动词连用形起源的,嗯,因为就像上面说的,比起语源,动词连用形起源的复合语前项是不是纯粹的接头词,这个是议论的中心,讨论的中心。 | 上で言うようなそのような,語源と比べて,語源と比べて,つまり,動詞連用形起源の,ん,上で言うように,語源と比べて,動詞連用形起源の複合語前項は純粋な接頭辞かどうかなので,これは討論の中心です,討論の中心。 | ||||
175 | ん,はい。 | |||||
176 | 嗯。 | ん。 | ||||
177 | この「はじめに」大体,簡単に言うと,どんな内容が書いてありますか。 | |||||
178 | 简单来讲,接头词,嗯,这,这个,嗯,它限定了一下在这篇论文里讨论的对象, | 簡単に言うと,接頭辞,ん,これ,この,ん,それはこの論文の中の討論の対象をちょっと限定して, | ||||
179 | はい。 | |||||
180 | 嗯,还有一些,嗯,看了一下接头词的大概定义。 | ん,それからいくつか,ん,接頭辞の大体の定義をちょっと見ました。 | ||||
181 | ん,はい。 | |||||
182 | 接头词和那什么的区别,说了一下,它没有讨论的必要跟那个。 | 接頭辞とそれとかの区別,それはそれと討論をする必要がないと,ちょっと言いました。 | ||||
183 | ん。 | |||||
184 | 那个什么来着,复合语前半要素的境界没有区别,对吧。 | それは何だっけ,複合語前半要素の境界は区別がない,そうでしょう。 | ||||
185 | ん。 | |||||
186 | 区分它没有意义,没有必要,在这里。 | 区別それは意味がないです,必要がないです,ここでは。 | ||||
187 | ん,そうですね。 | |||||
188 | p.50 | 2. 接頭辞と複合語前項の境界 | 然后,第二部分。 | それから,第2の部分。 | ||
189 | ん。 | |||||
190 | 接頭辞と複合語前項の境界,嗯,接头词和复合语前项的分界线。 | 接頭辞と複合語前項の境界,ん,接頭辞と複合語前項の境界線。 | ||||
191 | ん,はい。 | |||||
192 | p.51 | この節では、「つっ/つん」、「ぶっ/ぶん」など、接頭辞または複合語前項について検証する。「つっ/つん」について『新明解国語辞典』(931、941ページ)によると、それぞれ次のように、説明されている。 | 在这一节里面,「つっ/つん」、「ぶっ/ぶん」など,嗯, | この節では,「つっ/つん」・「ぶっ/ぶん」など,ん, | ||
193 | ん。 | |||||
194 | 接头词或者是,嗯,复合语,就是,「検証」[下線部日本語で発音する]翻译成什么比较好啊,就是,接头词,关于,就是,考察了这个接头词和复合语的前项。 | 接頭辞あるいは,ん,複合語,つまり,「検証」はどう訳せばわりといいかな,つまり,接頭辞,に関して,つまり,この接頭辞と複合語の前項を考察しました。 | ||||
195 | ん。 | |||||
196 | 嗯,「つっ和つん」について,关于「つっ和つん」这一,「新明解国语辞典」中分别有下面的说明,嗯。 | ん,「つっとつん」について,「つっとつん」これに関して,「新明解国語辞典」にそれぞれ下の説明があります,ん。 | ||||
197 | p.51 | (4)つっ【突(っ)】(接頭)〔東京などの方言〕〔「突き」の変化〕「強い勢いで・一斉に・急に」などの意を表す。「ーばしる・-込む・-ばねる」 つん【<<突】(接頭)〔東京などの方言〕「突き」の変化〔多く、ぞんざいな調子で言う場合に使われる〕「ーのめる・-出す」 |
ちょっと簡単に言うと,それが言っているのは何ですか。 | |||
198 | 就,「つっ」,嗯,「つっ」的话,就是「つっ」是接头词,东京等地方的方言,(嗯), | つまり,「つっ」,ん,「つっ」ならば,つまり「つっ」は接頭辞です,東京などの地方の方言, | ||||
199 | ん。 | |||||
200 | 然后,表示什么意思, | それから,何の意味を表す, | ||||
201 | ん,はい。 | |||||
202 | 「つん」的话,也是接头词,东京等地的方言, | 「つん」ならば,やはり接頭辞です,東京などの土地の方言, | ||||
203 | ん。 | |||||
204 | 说的意思,多用于什么场合,嗯。 | 言っている意味は,場合とかで多く用います,ん。 | ||||
205 | ん,はい。 | |||||
206 | 嗯。 | ん。 | ||||
207 | p.51 | このように「つっ/つん」は、動詞「突く」の音便によって派生した接頭辞であると考えられている。『日本国語大辞典』でもほぼ同趣旨の説明が見られる。 | 像这样「つっ和つん」は,嗯,动词「突く」の,嗯,因为,由音便派生出来的接头词, | このような「つっとつん」は,ん,動詞「突く」の,ん,音便によって派生した接頭辞,なので, | ||
208 | ん。 | |||||
209 | 可以把这个词考虑成这样啊。 | この語をこのように考慮できますよ。 | ||||
210 | ん,はい。 | |||||
211 | 嗯,日,日语,「日本国语大辞典」也有同样内容的说明,差不多内容的说明。 | ん,日,日本語,「日本国語大辞典」にも同様な内容の説明,大体同じ内容の説明があります。 | ||||
212 | ん。 | |||||
213 | p.51 | (5)つっ【突】〔接頭〕(動詞「つく(突)」の連用形「つき」の変化したもので、次に来る動詞が、カ・タ・ハ行の音で始まるときに促音便になったもの)動詞の上に付いて、その意味を強め、または、、語調を整える。「つっかける」「つっつく」「つっばしる」など。つん【突】〔接頭〕(「突き」の変化したもの)動詞などの上について、意味や語調を強める。近世後期以降の俗語。特に近世では、いなかのことばという感じが強い。現在では、特定の少数の語にだけ用いられる。「つんのめる」、「つん出る」、「つんもえる」など。 | 「つっ」也是接头词,動詞「つく」的连用形「つき」的变化, | 「つっ」も接頭辞です,動詞「つく」の連用形「つき」の変化, | ||
214 | ん。 | |||||
215 | 接下来促音便,怎么样的, | 続いて促音便が,どのようか, | ||||
216 | はい。 | |||||
217 | 嗯,在添加动词,调整语调的作用,「つん」は,「突き」,也是「突き」变化来的, | ん,動詞を付けている,語調を調整する役割,「つん」は,「突き」,も「突き」が変化したもので, | ||||
218 | ん。 | |||||
219 | 嗯,强调语,语,嗯 | ん,強調語,語,ん | ||||
220 | それが用いているのは国語学大辞,これは「国語学大辞典」です。ああ,これは「新明解辞典」と「国語大辞典」ですね。 | |||||
221 | 嗯。 | ん。 | ||||
222 | (4)[行番号197,論文51ページ2行目]と(5)[行番号213,論文51ページ8行目]の2つの部分は,これは何か区別がありますか。 | |||||
223 | 区别的话, | 区別ならば, | ||||
224 | ん,2つの単語の説明部分。 | |||||
225 | 嗯,はい。「新明解」就说得没有「国语大辞典」详细。 | ん,はい。「新明解」は「国語大辞典」ほど詳しくないです。 | ||||
226 | ん。 | |||||
227 | 「国语大辞典」这里面有说它的变化过程。 | 「国語大辞典」ここにはその変化の過程を言っているのがあります。 | ||||
228 | ん,はい。 | |||||
229 | 就怎么来的, | どうやってきたのか, | ||||
230 | ん。 | |||||
231 | 然后,有什么作用,强调什么。 | それから,何の役割があるか,何を強調するか。 | ||||
232 | ん。 | |||||
233 | 然后那个「新明解」里面就只说到了它的,嗯,就是,嗯,提到了一下它是表示什么意思。 | それからその「新明解」ではただその,ん,つまり,ん,それはどういう意味を表すのかだけちょっと触れていました。 | ||||
234 | ん,はい。 | |||||
235 | p.51 | 「つん」定義中の「いなかことば」は、この辞書らしからぬ主観的決めつけのように思われるが、ここではこれ以上追求しない。 | 下面就是在「つん」,「つん」的定义中, | 下はつまり「つん」,「つん」の定義中, | ||
236 | ん。 | |||||
237 | 「いなかことば」[行番号235,論文51ページ16行目]は,この辞書らしからぬ主観的決めつけのように思われるが, | 「いなかことば」[行番号235,論文51ページ16行目]は,この辞書らしからぬ主観的決めつけのように思われるが, | ||||
238 | ん。 | |||||
239 | 嗯,就是有点,「いなかことば」,乡村语言,嗯。 | ん,つまりちょっと,「いなかことば」,いなかことば,ん。 | ||||
240 | この「らしからぬ」はどういう意味ですか。 | |||||
241 | 「らしからぬ」就,嗯。 | 「らしからぬ」はつまり,ん。 | ||||
242 | わかりますか。 | |||||
243 | 嗯,「らしからぬ」,「らしい」是吗,呵,不了解,这个,不太了解。 | ん,「らしからぬ」,「らしい」ですか,ハハ,わかりません,これは,よくわかりません。 | ||||
244 | よくわからない,ん,はい。 | |||||
245 | 然后,下面是就是主观的,主观的一个判定。 | それから,次はつまり主観の,主観の判定です。 | ||||
246 | 主観的決めつけ,ん,判定する。 | |||||
247 | 在这里就不再不再不再详细追究它的意思。 | ここではこれ以上これ以上これ以上詳しくその意味を追求しません。 | ||||
248 | ん,はい。 | |||||
249 | p.51 | 「突慳貪」という一例においては「慳貪」という漢語に接辞したという成立過程から考えて、動詞「突く」に語源を求めることは困難であるようにおもわれるそうすると「突慳貪」における「つっ」は動詞起源ではない接頭辞という可能性が生じる。 | 然后就是「突」什么[行番号249,論文51ページ18行目「突慳貪」を指す],这个字不认识。 | それから「突」何[行番号249,論文51ページ18行目「突慳貪」を指す],この字は知りません。 | ||
250 | そう,「突慳貪」は何ですか,私もよくわかりません,この単語はどういう意味なのか。 | |||||
251 | 「突慳貪」这个例子里面的,这个「慳貪」,呵,这个汉语,在这个汉语之后接了个,接了个「突」,是吧。 | 「突慳貪」この例の中の,この「慳貪」,ハハ,この中国語,この中国語のあとに付けた,「突」を付けた,そうでしょう。 | ||||
252 | ん。 | |||||
253 | 这个成立的过程,就是动词「突く」, | この成立の過程は,つまり動詞「突く」で, | ||||
254 | ん。 | |||||
255 | 它的,很难把它当做它的语源来考虑, | その,それをその語源と見なして考えるのはとても難しく, | ||||
256 | ん。 | |||||
257 | 这样的话,这个「突慳貪」在这里面的词的动词语源[「起源」と言わない],「つっ」は不是动词起源,可能是接头词,很有这种可能性。 | このようならば,この「突慳貪」はここでの語の動詞語源[「起源」と言わない]は,「つっ」は動詞語源ではないです,接頭辞かもしれません,このような可能性がとてもあります。 | ||||
258 | p.51 | 山口(編、19998:442)では「突っ慳貪」という表記の下に、「『つっばしる」』『つっつく』などのように、その下の語の意味を強め、または語調を整える接頭辞」と説明している。 | 山口编的「突」,然后「小つ」这种表记,嗯,在这种表记下,「つっばしる」,「つっつく」などのように,像这样的,啊啊,下,嗯,在这下面,强调了语的意思,啊啊,词的意思, | 山口が編集した「突」,それから「小さいつ」このような表記は,ん,このような表記の下に,「つっばしる」,「つっつく」などのように,このように,ああ,下,ん,この下に,語の意味を強調しました,ああ,語の意味, | ||
259 | ん。 | |||||
260 | 也调整,也调整那个语调,这个接头词,它是这样说明的。 | も調整します,その語調も調整します,この接頭辞,それはこのように説明しました。 | ||||
261 | ん。 | |||||
262 | p.51 | この説明は、「つっ/つん」の動詞以外起源説に傾いていると考えられる。仮定としては通時的に次のような変化を辿ったと考えられる。(6)動詞「突く」の連用形が複合語前項→語幹の第一子音により「つっ/つん」と分化→「つっ/つん」が接頭辞化→「慳貪」に接辞、「つっ/つん」が「突く」から派生したという語源が稀薄化 | 在这中,这个说明呢,嗯,就将那个,就有「つっ」和「つん」,将「つっ」和「つん」,嗯,的动词,就,它是,作为动词以外的起源说这种倾向。 | この中で,この説明は,ん,それを,「つっ」と「つん」がある,「つっ」と「つん」を,ん,の動詞,つまり,それは,動詞以外の起源としてこのような傾向を言っています。 | ||
263 | ん。 | |||||
264 | 仮説として,就通时[「通时」という表現は中国語では使用しない,日本語の「通時」は中国語で「历时」と言う]性的,嗯,一般是下面的这种,就是,大家都认为是下面这种变化方法变化来的。 | 仮説として,通時性の,ん,普通は下のこのような,つまり,みんなは下のこのような変化方法変化で来たと考えます。 | ||||
265 | ん。 | |||||
266 | 就是括号6里面的。动词「突く」的连用形, | つまり(6)の中の。動詞「突く」の連用形, | ||||
267 | ん。 | |||||
268 | 然后,复合语的前项,然后, | それから,複合語の前項,それから, | ||||
269 | ん。 | |||||
270 | 语干的第一个子音, | 語幹の第一子音, | ||||
271 | はい。 | |||||
272 | 的分化,变成接头词化,然后再接上,这个「慳貪」, | の分化,接頭辞化になります,それからもう1度,この「慳貪」を付けて, | ||||
273 | ん。 | |||||
274 | 然后就成这个,这个。 | それからこれになります,これ。 | ||||
275 | この単語あなたはその意味をあなたは知らないけども,ちょっと調べてみようとは思わないですか。 | |||||
276 | 嗯。 | ん。 | ||||
277 | わからない単語全部を調べてと言っているわけではないです。 | |||||
278 | 嗯,对对。 | ん,はいはい。 | ||||
279 | ん,はい,それではどうしてこの単語は調べる必要がないと思ったのですか。 | |||||
280 | 因为我觉得它重点不是在说这个词, | その重点はこの単語のことを言っているのではなく, | ||||
281 | ん。 | |||||
282 | 是在说前面那个接头词对不对。 | 前のその接頭辞があっているかどうかを言っているからだと思ったからです。 | ||||
283 | ん。 | |||||
284 | 对。 | はい。 | ||||
285 | はい。 | |||||
286 | p.51 | ここで動詞起源ではない接頭辞「*つ」を仮定してみる。他の一拍接頭辞の例に従って「つっ/つん」の基底形を求めれば「*つ」であろう。 | 这里就是动词起源的,嗯,就是在这里我们试着假设一下,不是动词起源的这个接头词「つ」[行番号286,論文51ページ28行目]。 | ここではつまり動詞起源の,ん,つまりここで私たちはちょっと試しに仮説をしてみましょう,動詞起源ではないこの接頭辞「つ」[行番号286,論文51ページ28行目]。 | ||
287 | ん,51ページの下から2段落目ね, | |||||
288 | 嗯,对。 | ん,はい。 | ||||
289 | ん,はい。 | |||||
290 | ここで这一段, | ここでこの段落は, | ||||
291 | はい。 | |||||
292 | 嗯,其他的一拍接头词,嗯,按照其他的一拍接头词的例子来说, | ん,その他の一拍接頭辞,ん,その他の一拍接頭辞の例に基づいて言えば, | ||||
293 | ん。 | |||||
294 | 「つっ」,小,「つん」的基底形求めれば「つ」である,基底形就应该是它的原形吧,推测下,就是,从哪里来的,怎么样子的,变过来的。 | 「つっ」,小さい,「つん」の基底系求めれば「つ」である,基底形はその原型のはずでしょう,ちょっと推測します,つまり,どこから来たのか,どのような様子か,変わったのか。 | ||||
295 | ん。 | |||||
296 | p.51 | 「つっ/つん」が接辞する語幹の第一子音によって、実現形は二通りとなる。語幹第一子音が有声/無声の区別ある阻碍音であれば「つっ」として実現し、阻碍音以外(母音始まりを含む)であれば「つん」として実現される。つまり、基底形の「*つ」という形では接辞しない。 | 「つっ」的接词,嗯,根据接「つっ」和「つん」第一个语干的子音,欸,它的实现形有两个,就是实现形有两个,一个语干的第一子音是有声无声的区别,有这个的阻碍音的话,「つっ」として実現し,嗯,阻碍音以外的,嗯,就是,包含以母音开始的,「つん」として実現される。 | 「つっ」の接辞,ん,接「つっ」と「つん」第1の語幹の子音に基づいて,ええ,その実現形は二つあります,つまり実現形は2つあります,1つは語幹の第一子音が有声無性の区别です,これの阻碍音があるならば,「つっ」として実現し,ん,阻碍音以外の,ん,つまり,母音始まりを含む,「つん」として実現される。 | ||
297 | ここでのこの第一子音や,有声無声や,阻碍音とか,これらの概念は理解しやすいですか。 | |||||
298 | 嗯,不好理解,这是我要现查一下的话,是哪些。 | ん,理解しにくいです,これは私が今ちょっと調べたいならば,どれなのか。 | ||||
299 | ああ,調べる必要がありますか,調べる必要があるなら調べてもいいです。しかしこれらの専門用語があるかないか,ちょっと試してみて。 | |||||
300 | 嗯嗯,啊,有声,有声跟,有声无声, | んん,あ,有声,有声と,有声無声, | ||||
301 | ん。 | |||||
302 | 是「b」和「p」那种。 | 「b」と「p」そのようなものです。 | ||||
303 | ああ,はい,ん。阻碍音は? | |||||
304 | 阻碍音,阻碍音,这个忘了。 | 阻碍音,阻碍音,これは忘れました。 | ||||
305 | 「基底形」これもあります。 | |||||
306 | 「基底形」要查一下。 | 「基底形」はちょっと調べたいです。 | ||||
307 | ん。 | |||||
308 | 「基底形」是什么意思? | 「基底形」はどういう意味ですか。 | ||||
309 | 基底形,ん。 | |||||
310 | 嗯,就是构成基础。 | ん,つまり構成基礎です。 | ||||
311 | ああ,構成基礎。あなたが調べたのはどの辞書ですか。 | |||||
312 | 「新世纪日汉」[新世纪日汉双解大辞典のこと],不对,我看一下,我想查「新明解」[新明解国語辞典のこと]来着。 | 「新世紀日漢」[新世紀日漢双解大辞典のこと],違う,ちょっと見てみます,「新明解」[新明解国語辞典のこと]で調べたいです。 | ||||
313 | 「新世紀」それから「新明解」どちらも調べられるのね。 | |||||
314 | 嗯,对。 | ん,はい。 | ||||
315 | p.51 | 基底形が架空であるという点において、第三節で挙げる他の一拍接頭辞と異なるので以下の議論では「*つ」を考察の対象から外す。 | 基底,嗯,就是,基底,在,在架空基底形这一点上啊, | 基底,ん,つまり,基底,で,架空基底形这の点で, | ||
316 | ん。 | |||||
317 | 在第三节,嗯,第三节,会列举其他的一拍,和一拍接头词不同的, | 第三節,ん,第三節,で列挙する他の一拍,一拍接頭辞と異なる, | ||||
318 | ん。 | |||||
319 | 在以下的讨论中,我们就,嗯,就就将「つ」作为考察对象以外的一个词哦,就不做考察这里。 | 以下の討論では,私たちはつまり,ん,つまりつまり「つ」を考察対象以外の1つの単語として,ここでは考察しません。 | ||||
320 | ん,はい。 | |||||
321 | p.51, 52 | 次に「ぶっ/ぶん」について検討しておく。『新明解国語辞典』(1230、1252ページ)ではそれぞれ次のように説明されている。「ぶっ/ぶん」の原形である「ぶち」項の説明(1230ページ)と共に引用する。 | 五十页的最后一段[行番号321,論文51ページ34行目]。 | 50ページの最後の段落[行番号321,論文51ページ34行目]。 | ||
322 | ん,51ページ。 | |||||
323 | 对,最后一段,「次に」这个,就下面就先关于,「ぶっ」和「ぶん」,在这,就先讨论一下。 | はい,最後の段落,「次に」これ,下は先に,「ぶっ」と「ぶん」に関して,ここで,先にちょっと討論します。 | ||||
324 | ん。 | |||||
325 | 在「新明解」中就做了以下的说明。 | 「新明解」の中で以下の説明をしました。 | ||||
326 | ん。 | |||||
327 | 「ぶっ」和「ぶん」的原形「ぶち」这个,这项,的说明就共同引用了。 | 「ぶっ」と「ぶん」の原形「ぶち」この,この,の説明は共同で引用しました。 | ||||
328 | ん。 | |||||
329 | 哦。 | ああ。 | ||||
330 | p.52 | 7)ぶち(接頭)「打ち」の口語的表現。「一殺す」[下に来る動詞の語形によっては、「ぶん…/ぶっ…」ともなる]ぶっ(接頭)〔東部方言〕①「ぶち」の口頭語形。「一こわす」②勢いよく…する。「ーかける・一倒れる・一飛ばす」ぶん(接頭)〔口頭〕「ぶち」の強調形。「一殴る・一投げる」ほぼ同趣旨で『広辞苑』の「ぶち」項には次のような説明(8)がある。『日本国語大辞典』 (9)と合わせて参照する。 (8)ぶち【打】〔接頭〕動詞に冠して強意・強勢を表わす。時に促音化して「ぶっ」、撥音化して「ぶん」となる。「ぶちこわす」「ぶったおれる」「ぶんなげる」など。 |
「新明解」中的「新明解」中说到「ぶっ」的时候,「ぶち」就是它的一个原形,「ぶっ」的原形。 | 「新明解」の中の「新明解」の中で「ぶっ」を言うとき,「ぶち」はつまりその原形です,「ぶっ」の原形。 | ||
331 | 「ぶち」と「ぶっ/ぶん」はどういう関係がありますか。 | |||||
332 | 欸,「ぶち」是「ぶっ」和「ぶん」的它们共同的一个原形。 | ええ,「ぶち」は「ぶっ」と「ぶん」のそれら共同の原形です。 | ||||
333 | ん,はい。 | |||||
334 | 「ぶち」就是「打ち」的一个口语表现, | 「ぶち」はつまり「打ち」の口語表現で, | ||||
335 | ん。 | |||||
336 | 也做「ぶっ」和「ぶん」,「ぶっ」是一个接头词,是东部的方言,「ぶち」的口语形式。嗯,对,口语形式。「ぶん」的话,是接头词,也是,口头语,嗯,是「ぶち」的强调形, | 「ぶっ」と「ぶん」にもなります,「ぶっ」は接頭辞です,東部の方言です,「ぶち」の口語形式。ん,そう,口語形式。「ぶん」ならば,接頭辞です,口頭語,でもあります,ん,「ぶち」の強調系で, | ||||
337 | ん。 | |||||
338 | 「广辞苑」里面,关于「ぶち」,做了以下的说明,哦,嗯,做了以下的说明。 | 「広辞苑」の中で,「ぶち」に関して,以下の説明をしました,ああ,ん,以下の説明をしました。 | ||||
339 | ん。 | |||||
340 | 就差不多内容,「ぶち」它广辞苑里是说,接头词,接在动词以前,表示强强强迫的意思。 | 大体同じ内容,「ぶち」それは広辞苑の中では,接頭辞で,動詞の前につないで,強強強迫の意味を表すと言っています。 | ||||
341 | ん。 | |||||
342 | 欸,不是,表示那个, | ええ,そうではないです,その, | ||||
343 | 調べたのは「強勢」この単語ですか。 | |||||
344 | 嗯,強勢,就气势比较强,增强气势的感觉。 | ん,優勢,勢いがわりと強い,勢いを増強する感覚を,表します。 | ||||
345 | ん,はい。 | |||||
346 | 有时候也会促音化,它说,有时候也会拨音化, | 時々促音化もします,それは,時々撥音化するとも言っていて, | ||||
347 | ん。 | |||||
348 | 促音化变成「ぶっ」,促音化变成「ぶん」,然后,有这些例子啊。 | 促音化「ぶっ」になって,促音化「ぶん」になって,それから,これらの例がありますよ。 | ||||
349 | ん。 | |||||
350 | 「ぶちこわす」这些例子。 | 「ぶちこわす」これらの例。 | ||||
351 | p.52 | (9)ぶち【打】〔接頭〕(動詞「ぶつ(打)」の連用形から)動詞の上に付けて、その意味を強める。また、荒々しい動作でそのことをする意を表わす。「ぶっ」「ぶん」という音便形にもなる。「ぶち明ける」「ぶち売る」「ぶち返る」など。 | 在「日语国语大辞典」[日本国語大辞典のこと]中,它的解释是,啊啊,「ぶち」是接头词,动词「ぶつ」,「打」的连用形,是从连用形过来的。 | 「日本語国語大辞典」[日本国語大辞典のこと]において,その説明は,ああ,「ぶち」は接頭辞です,動詞「ぶつ」,「打」の連用形です,連用形から来た。 | ||
352 | ん。 | |||||
353 | 动词,接在动词,动词上,一般是接动词,强调那个动词的意思,加强那个动词的意思,还,啊啊,啊啊,啊啊,表示那个,啊啊,就是用很粗鲁的动作做那件事情的意思。「ぶっ」和「ぶん」是它的音便的形式,它也举了几个例子。 | 動詞,動詞に付いて,動詞上,普通は動詞に付きます,その動詞の意味を強調します,その動詞の意味を強調します,また,ああ,ああ,ああ,それを表します,ああ,つまりとても荒々しい動作でその事をする意味です。「ぶっ」と「ぶん」はその音便の形式で,それもいくつか例を挙げました。 | ||||
354 | 这三个辞典里面,都说到都是接头词,但是,啊啊,「新明解」中没有说到语气,没有说到加强语气的作用,后面的「广辞苑」和「日语大辞典」[日本国語大辞典のこと]都提到这一点, | この3つの辞書の中で,いずれも接頭辞だと全部言っています,しかし,ああ,「新明解」では語気のことを言っていません,語気を強める役割を言っていません,後ろの「広辞苑」と「日本語大辞典」[日本国語大辞典のこと]はみなこの点に触れていて, | ||||
355 | ん,はい。 | |||||
356 | 前面「新明解」好像把它们,把它们两个,三个分开说的。 | 前の「新明解」はそれらを,それら2つ,3つを分けて言っているようです。 | ||||
357 | ん。 | |||||
358 | 「广辞苑」跟「日本国语大辞典」就都说在一起了。 | 「広辞苑」と「日本国語大辞典」は一緒だと言っています。 | ||||
359 | ん。 | |||||
360 | 作为练习的一种。 | 練習の1種として。 | ||||
361 | ん,はい。 | |||||
362 | p.52 | 後者の説明(9)の方が、「荒々しい」というように接頭辞「ぶち」の有する語感を様態を的確に指摘している。 | 就是「日语国语大辞典」[日本国語大辞典のこと]中的说明,「荒々しい」,嗯,这个,这样的,接头词的语感和样态就是有明确的指出。 | つまり「日本語国語大辞典」[日本国語大辞典のこと]の中の説明は,「荒々しい」です,ん,これ,このような,接頭辞の語感と様態は明確に指摘します。 | ||
363 | ん,はい。 | |||||
364 | p.52 | 比較のために、「うち」について『日本国語大辞典』に説明を求める。 | 为了比较,嗯,就是「うち」について,我们就需要看一下,嗯,「国语大辞典」对「うち」这个词的说明。 | 比較の為に,ん,つまり「うち」について,私たちはちょっと見る必要があります,ん,「国語大辞典」が「うち」この単語に対する説明。 | ||
365 | ん。 | |||||
366 | p.52 | (10)うち【打】〔接頭〕(動詞の上に付く)多く実質的な意味をあらわす動詞に付くが、中古には形式動詞「す」に付いた例も見られる。また、「うち」と動詞との間に、係助詞「も」をはさむことがある。 ①下の動詞の意味を強めたり、単に語調をととのえたりする。おだやかな動作を表わす語に付いて、「すこし」「ちょっと」の意味を加える場合もある。 ②下の動詞と合して、特定の具体的な意味を表わす。現代語に多い。「うちあける」「うちあわせる」「うちきる」「うちとける」など。 |
「うち」「打」,这个「打」,它说的是接头词,接动词, | 「うち」「打」,この「打」,それが言うのは接頭辞で,動詞に付き, | ||
367 | ん。 | |||||
368 | 嗯,一般多接有实质意义的动词, | ん,普通は実質的な意味の動詞に多く付いて, | ||||
369 | ん,はい。 | |||||
370 | 中古には,中古には,形容動詞「す」,在是古日语中,是接在形式动词「す」的例子也很常见,另外,「うち」和动词之间有的时候也会加上一个「も」。 | 中古には,中古には,形容動詞「す」,昔の日本語の中では,形式動詞「す」に付く例もとても多く見られます,その他,「うち」と動詞の間は時々「も」も付け加えます。 | ||||
371 | ||||||
372 | ①这个地方是说动词的意味,强调动词的意思,就是它接的那个动词的意思,还有和单纯地强调语气,表示,接在表示,おだやかな動作,嗯,就是比较稳的动作,比较实在的动作的时候, | ①このところは動詞の意味を言っています,動詞の意味を強調します,つまりそれが付くその動詞の意味です,それから単純に語気を強調するのと,表します,おだやかな動作,を表して付きます,ん,つまりわりとおっとりした動作です,わりと実際の動作をする時に, | ||||
373 | ん,はい。 | |||||
374 | 就有一个「すこし」,「ちょっと」的意味,就有一点加,就也会表示这种意思。 | 「すこし」,「ちょっと」の意味があります,ちょっと付け加えて,このような意味をも表します。 | ||||
375 | ん,これは①ので大体のです。 | |||||
376 | 嗯,对,②就是它和它接的那个动词表示特定的意思,这个在现代语中比较多,「うちあける」,「うちあわせる」这种。 | ん,はい,②はつまりそれとそれに付くその動詞が特定の意味を表します,これは現代語の中でわりと多いです,「うちあける」,「うちあわせる」このような。 | ||||
377 | ん,はい。 | |||||
378 | p.52 | このように「ぶち」と「うち」を比較してみると、「ぶち」の俗化された過程を辿ることができよう。語釈での説明にあるような「おだやかな動作」は「うち」特有であり、「ぶち」と変化すると対照的に粗雑さが加わっている。 | 像这样就是「ぶち」和「うち」比较一下它俩的话,「ぶち」是比较,「ぶち」的就是俗化的过程,嗯,就是,可以可以追踪到它俗化的过程。 | このようなつまり「ぶち」と「うち」のそれら2つをちょっと比較してみると,「ぶち」はわりと,「ぶち」のはつまり俗化の過程です,ん,つまり,その俗化の過程まで追跡ができますできます。 | ||
379 | ん,はい。 | |||||
380 | 语释②中说明的「おだやかな」,就是②的部分说明的那个,「おだやかな動作」は「うち」特有であり,啊啊,と変化すると対照,嗯,啊啊,欸,就是这个「おだやかな」就是这个,比较有实质动作的这一个,是「うち」特有的,它和「ぶち」的变化相比,相比就就比较没有那么细致,嗯。 | 語釈②で説明する「おだやかな」,つまり②の部分が説明するその,「おだやかな動作」は「うち」特有であり,ああ,と変化すると対照,ん,ああ,ええ,つまりこの「おだやかな」つまりこの,わりと実質動作があるこの,「うち」特有のです,それと「ぶち」の変化を比べると,比べるとつまりつまりわりとそんなに細かくないです,ん。 | ||||
381 | ん。 | |||||
382 | 就加上了一点那个粗糙感。 | その粗雑さを付け加えました。 | ||||
383 | ん,はい。 | |||||
384 | 以上の説明を綜合すると、次のような通時的過程を仮定することができる。 | 嗯,综合上面的说明,可以得到下面的这个,这个,通时[「通时」という表現は中国語では使用しない,日本語の「通時」は中国語で「历时」と言う]性过程的假设啊。 | ん,上の説明を総合すると,下のこの,この,通時性過程の仮説を得られますよ。 | |||
385 | ん。 | |||||
386 | p.52 | (11)動詞「打つ」の連用形が複合語前項となる→音韻変化で「ぶち」となる→語幹子音に応じて「ぶっ/ぶん」と分化→語源意識が稀薄化「うち」が「ぶち」に変化する過程で、粗雑さや荒々しさという語感が加わったのであろう。 | 首先,第一个,是动词,动词「打つ」的连用形成为复合语的前项。 | はじめに,最初,は動詞です,動詞「打つ」の連用形成が複合語の前項になります。 | ||
387 | ん。 | |||||
388 | 然后音韵变化,因为音韵变化成了「ぶち」。 | それから音韻変化,音韻変化で「ぶち」となりました。 | ||||
389 | ん。 | |||||
390 | 然后,啊啊,語幹子音に応じて,又,又,适应它那个语干的子音,比如说有音无音,有声无声那个。 | それから,ああ,語幹子音に応じて,又,又,それその語幹の子音に応じて,たとえば有音無音,有声無声のそれがあります。 | ||||
391 | ん。 | |||||
392 | 然后就分化成「ぶっ」和「ぶん」,嗯,接下来就是那个语源意识就开始稀薄化。 | それから「ぶっ」と「ぶん」に分化します,ん,次にその語源意識の稀薄化が始まります。 | ||||
393 | はい。 | |||||
394 | 「うち」が「ぶち」に,就是「うち」变成「ぶち」的过程中,啊,这上面,「うち」是变成「ぶち」的过程中,粗糙化和比较这种语感,就加一点点比较粗糙的。呵。 | 「うち」が「ぶち」に,つまり「うち」が「ぶち」になる過程で,あ,この上,「うち」は「ぶち」になる過程で,粗雑化とこのような語感と比較して,わりと粗雑なのがちょっと加わります。ハハ。 | ||||
395 | はい。 | |||||
396 | p.53 | 「ぶっ/ぶん」が「つっ/つん」と異なるのは、「突慳貪」のように漢語に接辞した例が見られないという点である。しかしそれ以前に、「うち」→「ぶち」という子音/b/添加について考えねばならない。 | 「ぶっ」和,嗯,「ぶっ」和「ぶん」,就五十三页上面的这个[行番号396,論文53ページ1行目],就, | 「ぶっ」と,ん,「ぶっ」と「ぶん」,53ページ上のこれ[行番号396,論文53ページ1行目],つまり, | ||
397 | ん。 | |||||
398 | 「ぶっ/ぶん」が「つっ/つん」と異なるのは,它们的不同,就是,像「突慳貪のように」,接在,接汉语,就是「つっ」和「突」,就是「つっ」和「つん」它会接汉语的这种例子。 | 「ぶっ/ぶん」が「つっ/つん」と異なるのは,それらの違いは,つまり,「突慳貪のように」のような,に付く,漢語に付く,つまり「つっ」と「突」です,つまり「つっ」と「つん」それは漢語に付くこのような例です。 | ||||
399 | はい。 | |||||
400 | 但是「ぶっ」和「ぶん」就不会这样接,这就是它们俩之间不同的例子,啊啊,不同的点,但是,在这以前,「うち」变成「ぶち」,「うち」到「ぶち」, | しかし「ぶっ」と「ぶん」はこのように付きません,これはつまりそれら2つの間で異なる例です,ああ,異なる点,しかし,これ以前に,「うち」は「ぶち」になります,「うち」から「ぶち」, | ||||
401 | ん。 | |||||
402 | 这个子音,「b」添加。 | この子音,「b」添加する。 | ||||
403 | ん。 | |||||
404 | 嗯,就是这个大家都没有考虑过。 | ん,つまりこれはみんな考えたことがないです。 | ||||
405 | ん。 | |||||
406 | 哦,必须要考虑这个,在这以前要考虑一个从「うち」到「ぶち」这个子音的添加问题。 | ああ,必ずこれを考えないとならないです,これ以前に「うち」から「ぶち」までのこの子音の添加問題を考えないとならないです。 | ||||
407 | はい。 | |||||
408 | p.53 | ワ行の「ゐ、ゑ、を」音から唇音性が失われていった日本語の通時的変化を辿ると子音/b/の追加は奇異に思われるが、これについては次の機会に譲る。 | ワ行的这几个音。 | ワ行のこのいくつかの音。 | ||
409 | このいくつかの字母は知っていますか。 | |||||
410 | 欸。 | ええ。 | ||||
411 | 昔の日本語のかな文字。 | |||||
412 | 「ゑ」,「を」这个什么,第一个是什么不记得了。呵。 | 「ゑ」,「を」これは何,最初のは何か覚えていないです。ハハ。 | ||||
413 | ん,はい,「ゑ」,「を」。 | |||||
414 | 嗯,「ゐ」。「ゐ、ゑ、を」,这三个音是唇音性が失われていった,嗯,就失去了它的,唇音性。 | ん,「ゐ」。「ゐ・ゑ・を」,この3つの音は唇音性が失われていった,ん,その,唇音性を失いました。 | ||||
415 | 「唇音性」はわかりますか。 | |||||
416 | 嗯,不了解。嗯,嗯。然后,先看一下后面。 | ん,わかりません。ん,ん。それから,先に後ろをちょっと見ます。 | ||||
417 | ん。 | |||||
418 | 日本語の,日语的通时[「通时」という表現は中国語では使用しない,日本語の「通時」は中国語で「历时」と言う]的变化,追,追溯,子音「b」的追加。 | 日本語の,日本語の通時的変化,子音「b」の追加に遡,遡ります。 | ||||
419 | ん。 | |||||
420 | 我觉得很不可思议。これについては,关于这个,就下次再讨论。 | 私はとても不思議だと思います。これについては,これに関しては,次回再度討論します。 | ||||
421 | ん。 | |||||
422 | 所以说这个,就是,在这里不会说,所以不理解也, | だからこの,つまり,ここでは言いません,だからわからなくても, | ||||
423 | ん。 | |||||
424 | 就先放这。 | 先にここにおいておきます。 | ||||
425 | ん,はい。 | |||||
426 | p.53 | 最後に「かっ」を採り上げる。複合語「かっとばす、かっぱらう」の前項は、動詞「掻く」の連用形「かき」が音韻変化した結果と考えるべきである。「つっ/つん」「ぶっ/ぶん」と異なり、無声阻碍音以外の語幹が後続する「*かん」という音型は存在しない。その理由は、後続する複合語後項が比較的少数で、かつ無声阻碍音に限られていたためであると考えられる。『日本国語大辞典』を参照する。 | 最后「かっ」[行番号426,論文53ページ5行目],嗯,最后这个地方,五十三页第二段, | 最後「かっ」[行番号426,論文53ページ5行目],ん,最後ここのところ,53ページの2段落目, | ||
427 | ん。 | |||||
428 | 在复合语的前项,动词「掻く」の连用形「かき」的音韵变化的结果,这是,「つっ」和「つん」,「ぶっ」和「ぶん」和它,和这个「つっ」和「つん」,「ぶっ」和「ぶん」不同,无声阻碍音以外的语干,嗯,接上「かん」这种音型是不存在的。 | 複合語の前項で,動詞「掻く」の連用形「かき」の音韻変化の結果,これは,「つっ」と「つん」,「ぶっ」と「ぶん」とそれ,とこの「つっ」と「つん」,「ぶっ」と「ぶん」は異なる,無声阻碍音以外の語幹,ん,「かん」このような音型が付くのは存在ないです。 | ||||
429 | そのこの米印[★のこと]は何を表しますか,つまり何何「かん」はどういう意味を表しますか。 | |||||
430 | 嗯,什么什么「かん」,这个星字符号是吧。 | ん,何何「かん」,この星印でしょう。 | ||||
431 | ん,という。 | |||||
432 | 嗯,という。 | ん,という。 | ||||
433 | という音型は存在しない,どのようなのが存在しませんか。 | |||||
434 | 就是接在,嗯, | つまり,ん, | ||||
435 | ん。 | |||||
436 | 无声阻碍音以外的语干上的。 | 無声阻碍音以外の語幹の上に,付きます。 | ||||
437 | ん。 | |||||
438 | 就是那个「かん」不会接在无声阻碍音以外的这个。 | つまりその「かん」は無声阻碍音以外のこれには付かないです。 | ||||
439 | ん,はい。 | |||||
440 | 然后,它的理由呢,就是,后续,嗯,后续,复合语的后项会比较少, | それから,その理由は,つまり,後から続きます,ん,後から続きます,複合語の後項がわりと少なく, | ||||
441 | ん。 | |||||
442 | 并且,无声阻碍音,只限于,并且只限于无声阻碍音, | しかも,無声阻碍音,に限られます,しかも無声阻碍音に限られ, | ||||
443 | ん。 | |||||
444 | 这个可以参照一下「日本国语大辞典」。 | これは「日本国語大辞典」をちょっと参照できます。 | ||||
445 | ん,はい。 | |||||
446 | p.53 | (12)かっ〔接頭〕(接頭語「かき(掻)」の変化した語) 動詞、形容詞の上に付いて、その動作を強める。近世以降、俗語として用いられる。現代では「(財布を)かっさらう」「(ボールを)かっとばす」など。 動詞「掻く」からの変化を簡略化して示すと、次のように仮定することができる。 (13)「掻く」→連用形「掻き」→複合語形成に際して「かっ」と音韻変化 |
就括号十二说的是「かっ」这个接头词,它是接头语,从接头语「かき」变化来的,接动词和形容词,就是加强原有词的那个动作。 | (12)で言っているのは「かっ」この接頭辞です,それは接頭語です,接頭語「かき」から変化しました,動詞と形容詞に付いて,元の単語のその動作を強めます。 | ||
447 | ん。 | |||||
448 | 近世以后,就做俗语被使用, | 近世以降,俗語にするのが用いられ, | ||||
449 | はい。 | |||||
450 | 动词「掻く」からの変化を簡略化して示すと,啊啊,看一下它这个变化的简略图的话,就像下面,大概是下面这一种。 | 動詞「掻く」からの変化を簡略化して示すと,ああ,そのこの変化の簡略図をちょっと見るならば,下の様な,大体は下のこのようです。 | ||||
451 | ん。 | |||||
452 | 「掻く」动词然后变它的连用形「掻き」, | 「掻く」動詞それからそれに変わる連用形「掻き」, | ||||
453 | ああ。 | |||||
454 | 然后复合语形成时的「かっ」和音韵变化。 | それから複合語形成時の「かっ」と音韻変化。 | ||||
455 | ん。 | |||||
456 | p.53 | このように一音節二拍の接頭辞的成分は、複合語前項に起源を求めることができる。さらに複合語前項は動詞連用形が究極の起源であることも明らかになった。本稿での考察対象は一拍接頭辞に限定しているため、この節における動詞連用形起源の一音節二拍語については接頭辞か複合語前項かという区別の問題には立ち入らなかった。以下では一拍接頭辞の議論に集中する。 | 嗯,像这样,一音节两拍的接头词的成分,是可以追究它的,啊啊,嗯,是可以,就是,复合语前项,复合语前项,是可以找到它的起源的。 | ん,このような,一音節二拍の接頭辞の成分,はそれをつきとめることができます,ああ,ん,はできます,つまり,複合語前項,複合語前項,はその起源を探すことができます。 | ||
457 | ん。 | |||||
458 | さらに,动词连用形的,复合语前项动词连用形的,嗯,嗯,复合语前项,就是动词连用形的终极的起源,这件事也变得明白起来。 | さらに,動詞連用形の,複合語前項動詞連用形の,ん,ん,複合語前項,つまり動詞連用形の究極の起源です,このことも明らかになってきました。 | ||||
459 | ん。 | |||||
460 | 在这篇论文中,对象是,因为,啊啊,仅限于,一拍接头词,所以,这节里动词连用形起源的意义,嗯,嗯,关于动词连用形起源的一拍一音节,两拍语,啊啊,这个,是接头词还是复合语前项这一点,它的区别就没有再考虑。 | この論文では,対象は,ああ,一拍接頭辞,に限る,ので,だから,この節の動詞連用形起源の意味は,ん,ん,動詞連用形起源の一拍一音節に関して,二拍語,ああ,これ,は接頭辞かそれとも複合語前項なのかというこの点,その区别はもう考慮しません。 | ||||
461 | ん。 | |||||
462 | 下面就是一拍接头词的,嗯,啊啊,就集中说一下一拍接头词。集中讨论一下,就这样,嗯,第三部分就一拍接头词。 | 次は一拍接頭辞の,ん,ああ,一拍接頭辞をちょっと集中的に言います。集中的にちょっと討論します,このような,ん,第3の部分は一拍接頭辞。 | ||||
463 | ん,はい。ちょっと少し休憩しましょう。 | |||||
464 | ん,はい,それでは引き続き始めましょう,次は53ページの第3の部分[行番号466,論文53ページ20行目]を読みます。 | |||||
465 | 嗯,好。 | ん,はい。 | ||||
466 | p.53 | 3.一拍接頭辞 前節では接頭辞と複合語前項の区別に関して、一音節二拍語形を中心に検証した。これによって、動詞連用形から変化した「つっ/つん、ぶっ/ぶん」などを以下の議論から除外する準備が整ったと言える。これからは、本題である和語起源一拍接頭辞に集中して議論を進める。 |
第三部分就是一拍接头词。 | 第3の部分は一拍接頭辞です。 | ||
467 | ん。 | |||||
468 | 就在它,就是它前面说了, | そこで,つまりその前に言いました, | ||||
469 | ん。 | |||||
470 | 关于接头词和复合词语前项的这个区别, | 接頭辞と複合語前項のこの区別に関して, | ||||
471 | ん。 | |||||
472 | 然后是一音节两拍的这个语形来进行说明的。 | それから一音節二拍のこの語形から説明を行います。 | ||||
473 | ん。 | |||||
474 | 根据这个,动词连用形,从动词连用形变化来的,「つっ」和「つん」,「ぶっ」和「ぶん」等这些,是在以下的,嗯,讨论中,嗯,就不再说了。 | この,動詞連用形,に基づいて,動詞連用形から変化した,「つっ」と「つん」,「ぶっ」と「ぶん」等これら,は以下の,ん,討論では,ん,もう言いません。 | ||||
475 | ん。 | |||||
476 | 接下来,就就进入到,啊啊,嗯,就集中讨论一下和语起源的一拍接头词。 | 次に,つまりつまり[「つまり」のあとは聞き取り不能]に入ります,ああ,ん,つまり和語起源の一拍接頭辞をちょっと集中的に討論します。 | ||||
477 | p.53 | 現代日本語から一拍接頭辞を抽出すると、以下のように13種類を確認することができた。これを意味範疇によって分類すると、丁寧語を形成するもの(14)と程度表現(15)とに区分される。程度表現を更に下位区分し、強調と主観とに二分する。主観表現という命名については3.2で説明を加え。(14)丁寧語:お、ご、み(15)強調:す、ず、ど、の、ま主観:か、き、こ、さ、た | 第二段,现代日语,啊啊,就是从现代日语中抽出这个一拍接头词的话, | 2段落目,現代日本語,ああ,つまり現代日本語から抽出したこの一拍接頭辞ならば, | ||
478 | ん。 | |||||
479 | 可以分为以下的13个,13类。 | 以下の13の,13種類に分けることができます。 | ||||
480 | ん。 | |||||
481 | 这是根据,啊啊,将这些根据意义范畴划分的话,啊啊, | これは[「これは」のあとは聞き取り不能]に基づいて,ああ,これらを意味範疇に基づいて分けるならば,ああ, | ||||
482 | ん。 | |||||
483 | 形成,丁寧語,程度表现的, | 丁寧語を,形成する,程度表現の, | ||||
484 | ん。 | |||||
485 | 就可以分为这两种。丁寧語的话就是, | この2種類に分けることができます。丁寧語ならばつまり, | ||||
486 | ん。 | |||||
487 | 「お」和「ご」和「み」,强调的话是「す、ず、ど、の、ま」。 | 「お」と「ご」と「み」です,強調するならば「す・ず・ど・の・ま」です。 | ||||
488 | ん。 | |||||
489 | 程度表现的话,就是这样更细致的划分。 | 程度表現ならば,つまりこのように更に細かく分けられます。 | ||||
490 | ん,程度表現ならば細かく分けた後に,変わりました。 | |||||
491 | 嗯,就变成了这个主观和强调。 | ん,この主観と強調になりました。 | ||||
492 | はい。 | |||||
493 | 关于主观强调[主観表現と言わない]的命名,在3.2里面会说明的。 | 主観強調[主観表現と言わない]の命名に関しては,3.2の中で説明します。 | ||||
494 | ん,はい。 | |||||
495 | p.53 | 音韻的にこれら13種類について特徴があるのは、すべて直音であって拗音は含まれないという点である。これは、直音に比べて拗音は調音の難度が高いことに起因するものであろう。 | 音韵的,嗯,关于音韵的这13个种类,所有的,嗯,所有的特征, | 音韻的,ん,音韻的この13个種類に関して,すべて,ん,すべての特徴は, | ||
496 | ん。 | |||||
497 | 嗯,就是,全部都是直音,不包含拗音。 | ん,つまり,全部すべて直音で,拗音を含みません。 | ||||
498 | はい。 | |||||
499 | 这里,跟直音相比,拗音,拗音,的调音难度更高,这也是它的原因之一。 | ここでは,直音と比べて,拗音,拗音,の調音難度が更に高く,これもその原因の1つです。 | ||||
500 | はい。 | |||||
501 | p.54 | 更に語幹に拗音節が含まれる場合(例えば「客」)の拗音節連続を避けるという要素も考えられる。有声阻碍音は「ず、ど」において確認される。これら有声阻碍音は、無声阻碍音に比べて響きが大きいので、程度を強調するという音象徴的機能が備わっていると考えることができる。さらに音象徴的機能という側面からは、有声阻碍音は「好ましくない」というような意味合いを含意することが多いと言える。 | 接下来,就是,语干,语干含有拗音节的场合,比如说,客, | 次に,つまり,語幹,語幹に拗音節が含まれる場合,たとえば,「客」, | ||
502 | はい。 | |||||
503 | 它的拗音节的连濁,就避开它这个拗音节的连濁,连连续, | その拗音節の連濁,そのこの拗音節の連濁を避ける,連連続して, | ||||
504 | ん。 | |||||
505 | 就这也被,大家都是这样考虑的。 | これも,みんながこのように考えられます。 | ||||
506 | ん。 | |||||
507 | 有声阻碍音就是在「ず」和「ど」において確認される,有声阻碍音「ず、ど」,这些有声阻碍音和无声阻碍音相比,发音比较大,啊啊,震动比较大。 | 有声阻碍音はつまり「ず」と「ど」において確認される,有声阻碍音「ず・ど」,これらの有声阻碍音と無声阻碍音を比べて,発音はわりと大きいです,ああ,震動がわりと大きいです。 | ||||
508 | ん。 | |||||
509 | 震动比较大,所以它那个,嗯,啊啊,所以说它具有,那个,强调程度的这个象征的机能,音韵上象征的机能。 | 震動がわりと大きいです,だからそれその,ん,ああ,だからそれは,その,強調程度のこの象徴の機能,音韻上象徴の機能を持っています。 | ||||
510 | ん,はい。 | |||||
511 | 把音韵的这个机能的侧面来说,从这个侧面来说, | 音韻のこの機能の側面から言えば,この側面から言えば, | ||||
512 | ん。 | |||||
513 | 有声阻碍音,好ましくないというような意味,像,这种意思,含义,ことが多い,含义就会比较多。嗯。 | 有声阻碍音,好ましくないというような意味,このような意味,のような,含む,ことが多い,含むのがわりと多いです。ん。 | ||||
514 | 有声阻碍音,どのような意味がわりと多いですか。 | |||||
515 | 嗯,就像「好ましくない」,就是比较复杂的,它加了意思在里面。 | ん,「好ましくない」ような,つまりわりと複雑な,それは中に意味を加えました。 | ||||
516 | ん。 | |||||
517 | 到底是喜欢还是不喜欢,喜欢加上不喜欢。 | 結局好きかそれとも好きではないのか,好きに好きではないのを加えます。 | ||||
518 | ああ,「好ましくない」はどういう意味ですか。好きか好きではないか。 | |||||
519 | 啊啊,就是,诶,对哦,这个,我要查一下。 | ああ,つまり,えっ,そうだ,これ,ちょっと調べたいです。 | ||||
520 | ん,はい。 | |||||
521 | 是受欢迎不受欢迎。 | 人気があるのか人気がないのか。 | ||||
522 | ん。 | |||||
523 | p.54 | この点は、擬音語・擬態語と共通しているように思われる(日本語擬音語・擬態語については角岡(2007a)を参照されたい)。対して「か、き、こ、さ、た」という主観表現の接頭辞は全て無声子音で構成されている。 | 嗯,在这一点上,拟声拟态词,就是跟拟声拟态词有共同的特点。 | ん,この点で,擬声擬態語,つまり擬声擬態語には共通の特徴があります。 | ||
524 | ん,はい。有声阻碍音は何を指しますか。 | |||||
525 | 有声阻碍音就是「ず」和「と」这样的,嗯。 | 有声阻碍音はつまり「ず」と「と」このようなものです,ん。 | ||||
526 | ん,はい,引き続き次の2段落目を見て。2段落目。 | |||||
527 | p.54 | 全体の子音分布で見ると、ア行・力行・サ行・タ行・ナ行・マ行・ガ行・ザ行・ダ行という九列に分布している。一方でハ行・ヤ行・ラ行・ワ行・バ行・バ行が欠けている。この分布においては、ラ行で始まる語を避けるという視点でアルタイ語の特徴をよく表わしていると考えられる。子音・母音別に、この分布を表に纏めてみる。 | 第二段的全体の,嗯,就是看一下子音分布,全体的子音分布的话,ア行・力行这些行,这些9列的分布, | 第2段落の全体の,ん,つまり子音分布をちょっと見ると,全体の子音分布ならば,ア行・力行これらの行,これらの9列の分布, | ||
528 | ん。 | |||||
529 | 就是它分为9列。 | つまりそれは9列に分かれます。 | ||||
530 | ん。 | |||||
531 | 嗯,一方面,啊啊,ハ・ヤ・ラ・ワ・バ行就这些是, | ん,一方,ああ,ハ・ヤ・ラ・ワ・バ行これらは, | ||||
532 | ん。 | |||||
533 | 是没有的。 | ないです。 | ||||
534 | ん。 | |||||
535 | 这种分布,在这种分布中,ラ行,在ラ行里,在ラ行,啊啊,开始,啊啊,「アルタイ語」是,「アルタイ語」是什么? | このような分布,このような分布で,ラ行,ラ行で,ラ行で,ああ,始まる,ああ,「アルタイ語」は,「アルタイ語」は何ですか。 | ||||
536 | 「アルタイ語」を調べますか。 | |||||
537 | 嗯,アルタイ語。阿尔泰语。嗯,就在避开用ラ行开始的这种视点上,跟,啊啊,是阿,很好地表现这个阿尔泰,这个阿尔泰语的特征。 | ん,アルタイ語。アルタイ語。ん,ラ行で始まるのを用いるのを避けるこのような視点で,と,ああ,ア,このアルタイ,このアルタイ語の特徴をよく表しています。 | ||||
538 | ん。 | |||||
539 | 子音和,嗯,啊啊,子音和母音,就分别都在这个表里,就总结了一下,嗯。 | 子音と,ん,ああ,子音と母音が,それぞれこの表の中にあり,ちょっとまとめました,ん。 | ||||
540 | p.54 | 丁寧語を「敬」、強調表現を「強」、主観表現を「主」と表示する。現代日本語で音韻的・正書法的に存在または区別されない音節には「一」印を付す。 | 嗯,丁寧語を「敬」,強調表現,嗯,表示尊敬的「敬」,表,强调的,强调表现的「强」, | ん,丁寧語を「敬」,強調表現,ん,尊敬を表す「敬」,表す,強調の,強調表現の「強」, | ||
541 | ん。 | |||||
542 | 主观表现的「主」,在现代日语中,音韵的,就是说,正书法的存在,以及,嗯,无法区别的音节就用横线,表示。 | 主観表現の「主」,現代日本語で,音韻の,つまり,正書法的な存在,及び,ん,区别しようがない音節には横線で,表します。 | ||||
543 | ん。 | |||||
544 | 这就是表16的[論文54ページ]。 | これは表16[論文54ページ]のです。 | ||||
545 | p.54 | 母音の分布で最も特徴的であるのは、工段母音が全面的に欠けているという点である。これは、四母音「あ、い、う、お」に「え」が後に加わったという歴史的経緯や、母音「え」はオノマトペ語彙においては負の側面を象徴するという音象徴面と関連しているものと考えられる。 | 母音分布的特征,就是工段母音全面的,工段母音が全面的,という点,就全部都没有这一点上。 | 母音分布の特徴は,工段母音が全面的,工段母音が全面的,という点,全部がこの点ではないです。 | ||
546 | ん。 | |||||
547 | 这就是4个韵母「あ、い、う、お」, | これはつまり四母音「あ・い・う・お」で, | ||||
548 | ん。 | |||||
549 | 在这里加上「え」。 | ここに「え」を加えます。 | ||||
550 | ん。 | |||||
551 | 后面,在它后面加上「え」的历史的由来, | 後ろは,その後ろに「え」を加えた歴史の由来, | ||||
552 | ん。 | |||||
553 | 这是母音「え」,母音「え」是オノマトペ語彙においては,它负面的,负的侧面的音韵象征,音韵象征面,跟这种音韵象征面相关的,相关联。 | これは母音「え」です,母音「え」はオノマトペ語彙においては,その負の面の,負の側面の音韻象徴,音韻象徴面,このような音韻象徴面と関連があります,関連しています。 | ||||
554 | ん,どうして欠けたのですか。「エ段」が,その理解は? | |||||
555 | 嗯,嗯看一下下面的啊。 | ん,ん,下のをちょっと見てみますよ。 | ||||
556 | ん。 | |||||
557 | p.54 | 残る四母音での内訳は、あ段4,い段2,う段2,お段5となっている。中・低母音が多く、高母音が少ない傾向が見て取れるが、それ以上の推論は危険であろう。 | 它在剩下的这4个母音里面的,あ段4,い段2,う段2,お段5,变成这种,中・低母音が比较多,高母音比较少,这种倾向啊,可以看到,再往上就不好推测什么了。 | それは残るこの四母音での,あ段4,い段2,う段2,お段5,このようになり,中・低母音がわりと多く,高母音がわりと少なく,このような傾向が,見ることができます,もう上へは何かを推測しにくいです。 | ||
558 | ん,はい。 | |||||
559 | p.54 | 同様に、主観表現にはあ段母音が多いという偏りも偶然の域を出ないであろう。 | 同样,主观表现,在主观表现,这种あ段母音比较多, | 同様に,主観表現,主観表現で,このようなあ段母音はわりと多く, | ||
560 | ん。 | |||||
561 | 这种偏差,应该也不是偶然的。 | このような傾向は,偶然でもないはずです。 | ||||
562 | 偶然の域を出ないであろう。この言葉,最後の一言をちょっと訳してみて,同様に,主観表現には何何の, | |||||
563 | 哦,同样地,在主观表现里母音多这一点,也不是偶然,不出偶然,也是偶然的吧。 | ああ,同様に,主観表現には母音が多いというこの点,も偶然ではないです,偶然を出ない,偶然のでしょう。 | ||||
564 | 結局偶然ですかそれとも偶然ではないですか。 | |||||
565 | 是偶然的。 | 偶然です。 | ||||
566 | ん,はい。 | |||||
567 | p.54 | 以下では丁寧語・程度表現それぞれに辞書から語釈を列挙し、実例を挙げて検証していく。 | 以下就是丁寧語[下線部日本語で発音する]和程度,程度表現それぞれ,就是和程度表现这些分别从辞典里查了语,查了它的语例,然后列举,一些实例,进行一些考证。 | 以下はつまり丁寧語と程度です,程度表現それぞれ,つまり程度表現これらとそれぞれに辞書から語を調べました,その語例を調べました,それから列挙します,いくつかの実例,いくつか考証を行います。 | ||
568 | ん。 | |||||
569 | 刚刚那个问题,エ段为什么没有。 | さっきのその問題,エ段がどうしてないのか。 | ||||
570 | はい,はい,その13種類の接頭辞の中にエ段が欠けたのは,それはどのように分析しますか。どうしてエ段がないのですか。 | |||||
571 | 嗯。 | ん。 | ||||
572 | それは回答があるかないか。 | |||||
573 | 没有回答。 | 回答がないです。 | ||||
574 | ん,はい。ん,はい。 | |||||
575 | p.54 | 3.1丁寧語 ここでは、接頭辞「お、ご、み」を敬語の一種として分類して扱う。これら三種の接頭辞に共通しているのは、相手に対する敬意や、自分の話し方を丁寧にしようという配慮という点であろう。この節では、そのような機能を「敬語的」と定義する。敬語機能のうち「美称」という機能は、「み吉野」など地名などに付けられる「み」に典型的であろうが、「おビール」など過剰美称で観察されるように「お」においても同様である。 |
接下来,3.1的这一个,就是「丁寧語」[下線部日本語で発音する][行番号575,論文54ページ21行目]。 | 続いて,3.1のこの,つまり「丁寧語」[行番号575,論文54ページ21行目]。 | ||
576 | ん。 | |||||
577 | 在这里,就是接头词「お、ご」和「み」作为敬语的一种进行分类。 | ここでは,接頭辞「お・ご」と「み」は敬語の1種として分類をします。 | ||||
578 | ん。 | |||||
579 | 嗯,这三种,啊啊,这三种接头词的共同点就是都是表示对对方的敬意。 | ん,この3種,ああ,この3種の接頭辞の共通点はみな相手に対する敬意を表します。 | ||||
580 | ん。 | |||||
581 | 像比较正式的说话。 | わりと正式な話をするような。 | ||||
582 | ん。 | |||||
583 | 在这一节里,嗯,它的机能就定义为「敬語的」, | この1節では,ん,その機能は「敬語的」と定義し, | ||||
584 | ん。 | |||||
585 | 敬語機能のうち,就在敬语机能语里面有一个「美称」的机能。 | 敬語機能のうち,敬語機能には「美称」の機能があります。 | ||||
586 | ん。 | |||||
587 | 「み吉野」这种地名,啊啊,这种在地名加上的「み」是典型的。 | 「み吉野」このような地名,ああ,このような地名に付ける「み」は典型的です。 | ||||
588 | ん。 | |||||
589 | 但是,就是「おビール」など这种过剩的美称,这个「お」就是也是美称的一种,過剰美称で観察されるように「お」においても,也是比较典型的一种,啊啊,嗯,也是美称的一种。 | しかし,つまり「おビール」などこのような過剰な美称,この「お」も美称の一種で,過剰美称で観察されるように「お」においても,わりと典型的な一種でもあり,ああ,ん,美称の一種でもあります。 | ||||
590 | p.55 | 丁寧語を形成する一拍接頭辞「お、ご、み」を下位分類すると、漢語に接辞する「ご」と、和語に接辞する「お、み」に二分される。「ご」は漢字「御」に由来するものであろう。『中日辞典』(1800ページ)では、「御」3の見出しで次のような説明と語例が挙がっている。表記を日本字体に改める。(17)(封建社会で)皇帝に関する語の接頭語。御覧/天子がご覧になる。御賜/御下賜。告御状/(天子に)直訴する。御駕親征/天子自らが出征する。御花園/御苑。皇居内の花園。御林軍/近衛兵。 | 丁寧語を形成する,嗯,形成丁寧語的一拍接头词「お、ご、み」进行分类的话,就是,进行进一步分类的话,这个就是接汉语的是「ご」,接和语的是「お」和「み」,就可以分为这两类。 | 丁寧語を形成する,ん,丁寧語を形成する一拍接頭辞「お・ご・み」を分類するならば,つまり,更に分類するならば,これはつまり漢語に付く「ご」であり,漢語に付く「お」と「み」であり,この2種類に分けることができます。 | ||
591 | ん,はい。 | |||||
592 | 接汉语的「ご」是从汉字「御」由来的,在「中日辞典」中,「御」有三个条目,就像下面的说那样的, | 漢語に付く「ご」は漢字「御」に由来します,「中日辞典」で,「御」は3つ条項があり,以下で言うそのようなのです, | ||||
593 | ん,はい。 | |||||
594 | 就会出现这种「御」什么,「御」什么,「御」什么。 | このような「御」何,「御」何,「御」何が出てきます。 | ||||
595 | ん。 | |||||
596 | p.55 | これら現代中国語語彙として流通している語は、「御覧」のようにそのまま日本語として通用するものもあれば、「御花園」のように日本語では不自然となるもの、「御賜」のように日本語語彙とは認められないが意味は類推できるものと種々混在している。現代日本語では、「ご覧(になる)」などは皇帝(天皇)等に関与する特殊な敬語ではない。 | 嗯,这些是现代中文语词汇,就是作为中文词汇也在流通的语,「御览」,像「御览」这样的, | ん,これらは現代中国語の語彙で,つまり中国語語彙としても流通している語で,「御覧」,「御覧」このようなもので, | ||
597 | ん。 | |||||
598 | 在现代日语中通用的,「御花园」这种在日语中不自然的也有, | 現代日本語でも通用する,「御花園」このような日本語で不自然なものもあり, | ||||
599 | ん。 | |||||
600 | 「御赐」这种在日语中不被承认的,这种,也也也有存在, | 「御賜」このような日本語でも認められない,このような,のももも存在し, | ||||
601 | ん,はい。 | |||||
602 | 在现代日语中,「ご覧になる」など,就是,并不是皇帝,天皇这种特殊的敬语。 | 現代日本語で,「ご覧になる」など,つまり,別に皇帝,天皇このような特殊な敬語ではありません。 | ||||
603 | ん,そのこの言葉はどういう意味を表現したいのですか。55ページの1段落目は。 | |||||
604 | 嗯,就是中文中的「御览」可能就, | ん,つまり中国語の「御覧」, | ||||
605 | ん。 | |||||
606 | 「御花园」,「御赐」,跟中国封建皇帝有关的, | 「御花園」,「御賜」は,中国の封建的な皇帝と関係があるかもしれませんが, | ||||
607 | ん。 | |||||
608 | 但是在日本中的这个「御览」,「ご覧に」,对吧,「なる」,并不跟天皇,这个皇族有关,就是不是特殊敬语,就是平时生活中也会用的。 | 日本のこの「御覧」,「ご覧に」,そうでしょう,「なる」,は別に天皇,この皇族とは関係がないです,つまり特殊な敬語ではないです,普段の生活でも使います。 | ||||
609 | ん,はい。ん,はい。 | |||||
610 | p.55 | 現代日本語においてこの漢語起源接頭辞「御」は「ご説明、ご立腹、ご損、ご飯」というように、漢語語幹であれば字数に関わりなく広範囲に接辞する。現代日本語においてもなお生産力を保っていると考えられる。つまり漢語で新語が出現すれば、「ご」を接辞して敬語表現とすることには違和感はないであろう。 | 嗯,在现代日语中的汉语起源的接头词「御」,就是「ご説明」这种,「ご飯」,对,像这样的,嗯,汉语的语干,嗯,啊啊,就是,并不,关乎它的字数,一个的也有,两个的也有, | ん,現代日本語での中国語起源の接頭辞「御」,つまり「ご説明」この,「ご飯」,そう,このような,ん,中国語の語幹,ん,ああ,つまり,別に,その字数と関係がなく,1つのもあり,2つのもあり, | ||
611 | ん。 | |||||
612 | 被广泛地用于接词。 | 広く接辞に用いられます。 | ||||
613 | ん,はい。 | |||||
614 | 嗯,在现代日语中也有很强的,就是组词造词能力,组词能力啊,也就是说在汉语,用汉语新语出现的话,「ご」作为,「ご」,接「ご」的话表示敬语,这个事情并没有違和感[下線部日本語で発音する]。 | ん,現代日本語においてとても強く,語を組み合わせて短文を作る能力があり,語を組み合わせる能力は,つまり漢語でも,漢語で新語が出現するならば,「ご」は,「ご」として,「ご」を付けるならば敬語を表し,このことは別に違和感がありません。 | ||||
615 | p.55 | 一方、和語語幹には「姐御、母御、親御さん」というように接尾辞として接辞する。これらは日本語として定着しているものの、親族名詞に限定されるなど固定的表現である。和語に接辞するについては、漢語ほどの生産力はない。即ち、新しく「和語+御」という型式で造語される可能性は小さいであろう。 | 另一方面,和语语干「姐御、母御、親御さん」这一种,就接尾词,作为接尾词也在接词,也这样用。 | 一方,和語語幹「姐御・母御・親御さん」このような,接尾辞,接尾辞としても接辞で,このようにも使います。 | ||
616 | 这种的话,在日语中,虽然比较,嗯,就是,定着[下線部日本語で発音する],嗯,但就是在亲族名词,限定于这种「姐啊,母啊,亲啊」,这样的,这样的名词里面,就是一种固定的表现,和语,在接和语方面,并没有像汉语的接头词那么强,也就是说,新しく「和語加御」という这种,这种形式,造语的可能性就比较小。 | このようならば,日本語で,わりと,ん,つまり,定着,ん,だが親族名詞に,限定されるこのような「姐や,母や,親や」,このような,このような名詞で,つまりある種固定の表現,和語,和語に付く方では,別に漢語の接頭辞ほど強くはないです,つまり,新しく「和語+御」というこのような,このような形式,造語の可能性はわりと小さいです。 | ||||
617 | p.55 | 同じ形態素(御)でありながら、漢語語幹には接頭辞として接辞し、和語語幹には接尾辞として接辞する理由を追及するのは今後の課題とする。 | 同样的形态素「御」,嗯,汉语语干,接在,接在汉语语干,作为接头词接汉语语干和作为接尾词接和语语干,的理由,嗯,啊啊,研究这种理由,是今后的课题。 | 同様の形態素「御」,ん,漢語語幹,に付く,漢語語幹に付く,接頭辞として漢語語幹に付くのと接尾辞として和語語幹に付く,理由,ん,ああ,このような理由を研究する,のは今後の課題です。 | ||
618 | p.55 | 次に『日本国語大辞典』から接頭辞「御」についての説明を要約して引用する(下線は引用者)。 | 啊啊,接下来是从「日本国语大辞典」中,啊啊,接头词「御」的说明,就大概引用了一下。嗯,就比如说,划线的是引用者。 | ああ,次に「日本国語大辞典」から,ああ,接頭辞「御」の説明,大体ちょっと引用しました。ん,たとえば,線を引いたのは引用者です。 | ||
619 | p.55 | (18)主として漢語の名詞の上に付いて、尊敬の意を表す、まれに和語に付くこともある。 ①他人の行為、持ち物などを表わす語に付いて、それをする人、それを持つ人に対して尊敬の意を加える。「御免」「御覧」「御殿」「御本」[以下、略] ②他人に対する行為を表わす漢語名詞の上に付けて、その行為の及ぶ相手を敬う。「ご説明しましょう」「ご案内いたします」など。 ③ものの名に付けて丁寧にいう。「御酒」「御膳」「御飯」「御幣」「御坊」 |
「御」是表敬意,它这里有划线,一是表他人的行为,比如说「御免、御覧」等,他人的行为,表示,接在他人的行为,对他人行为的汉语名词上,表示对对方的的敬意,ご説明しましょう。第三个是东西的,表示尊敬,「御飯」[下線部日本語で発音する]这种。 | 「御」は敬意を表します,それはここでは線が引いてあります,1は他人の行為を表します,たとえば「御免・御覧」等,他人の行為,他人の行為に付いて,表します,他人の行為の漢語名詞に対して,相手に対して敬意を表します,ご説明しましょう。3番目はものの,尊敬を表します,「御飯」このような。 | ||
620 | p.55 | 次に、和語に接辞する「み」について検証する。接頭辞「み」の機能は、以下の二大別が有効であろうと考えられる(『日本国語大辞典』) | 接下来是和语,嗯,接下来看一下接和语的接头词「み」,接头词「み」的机能可以分为以下两类,一是接头,这个是从,接下来的是从「日本国语大辞典」引用的。 | 次は和語です,ん,次に和語に付く接頭辞「み」をちょっと見てみます,接頭辞「み」の機能は以下の2種類に分けることができます,1つは接頭で,これは[「これは」のあとは聞き取り不能]からです,次は「日本国語大辞典」から引用したものです。 | ||
621 | p.55 | (19)み【御・美・深】《接頭》 ①名詞の上に付いて、それが神仏、天皇、貴人など尊敬すべき人に属するものであることを示し、敬意を添える。「みけ(御食)」「みあかし(御明)」「みかき(御垣)」「みこ(御子)」「みいくさ(御軍)」「みぐし(御髪)」厂みもと(御許)」「みまし(御座)」など。 ②(「美」「深」とも)名詞、または地名に付けて、美称として用いる。「み空」「み山」「み雪」「み籠」「み吉野」など。 |
19是,括号19是接头词「み」,也写作「美、御、深」,嗯,它是接在名词上,表示对神,天皇,贵人,等的各种敬意,第二个是接在地名,表示一种美称。 | 19は,(19)は接頭辞「み」で,「美・御・深」とも書きます,ん,それは名詞の上に付いて,表示对神,天皇,貴人等に対して,さまざまなを表します,2つ目は地名に付けて,ある種の美称を表します。 | ||
622 | あ,それでは全体から見れば,この「ご」と「み」の用法の区别は何ですか,簡単に言うと。 | |||||
623 | 嗯,「ご」一般是接在汉语词, | ん,「ご」は一般的に漢語に付いて, | ||||
624 | ん,はい。 | |||||
625 | 「み」是接和语词。 | 「み」は和語に付きます。 | ||||
626 | ん,はい。 | |||||
627 | p56 | 語誌(1)本来は霊威あるものに対する畏敬を表わした。霊物に属するものだけでなく、霊物そのものにも冠する。「みかみ(御神)」「みほとけ(御仏)」など。「みき(神酒)」「みち(道)」「みや(宮)」などの「み」も本来はこれである。 (2)上代の尊敬の接頭辞としては「み」のほかに「おほみ」がある。「み」にさらに美称の「おほ」を加えて敬意の高さを強調したと考えられる。→おほみ(大御) (3)中古では、「おほむ」が多くの語につくのに対し、「み」が付くのは、宮廷・殿舎、調度、仏教、神祇関係の語である。ある語には「おほむ」と「み」の両方がつくことがある場合(例えば「…けはひ」「…こころ」など)、一般的に「おほむ」が地の文で、「み」が会話文で使われる傾向がある。→おおん(御) (4)[省略]例として挙げられている、接頭辞「み」の接辞する語は古風な響きを有している。「みけ(御食)、みあかし(御明)」のように廃用に近いと思われる語も見られる。今後、接頭辞「み」を伴う新語造成力には乏しいと考えられる。語誌を辿れば、「み」の通時的変化や関連語の語源等も明らかになっている。 |
嗯,语誌,这个是它举了一些例子。 | ん,語誌,これはそれがいくつか例を挙げました。 | ||
628 | ん。 | |||||
629 | 它也是一些例子和例子,作为这个下面的,就是56页的例として挙げられている,作为例子举的是接头词「み」,它接的语,一般就比较会有古风的感觉。 | それもいくつかの例と例です,この下のものとして,つまり56ページの例として挙げられている,例として挙げるのは接頭辞「み」で,それが付く語は,普通わりと古風な感覚があります。 | ||||
630 | ん。 | |||||
631 | 就「みけ」,「みあかし」这种,几乎快接近废用的词。 | つまり「みけ」,「みあかし」このような,ほぼもうすぐ廃用に近い語。 | ||||
632 | ん,はい。 | |||||
633 | 今后这个接头词「み」,它可能会新语造词能力会比较匮乏,啊啊,如果看这个语誌的话,这个前面1234的例子,「み」的通时[「通时」という表現は中国語では使用しない,日本語の「通時」は中国語で「历时」と言う]性的变化,和它的关于它的关联语的语源等,也会变得比较清楚。 | 今後この接頭辞「み」,それは新語短文を作る能力がわりと乏しいかもしれません,ああ,もしこの語誌を見るならば,この前の1,2,3,4の例,「み」の通時的変化,とそのそれに関する関連語の語源等,わりと明らかになります。 | ||||
634 | ん。 | |||||
635 | p56 | 丁寧語形成接頭辞では「お」が最も無標であると考えられる。この接頭辞は、和語に広範囲に接辞することができる。語源的には二拍「おん」から「お」と変化したと説明されている(「新明解国語辞典』)。以下、同書からの引用である。 | 丁寧語形成接頭辞では「お」が,它最無標である,就最没有标准吗,我要查一下这个「無標」[行番号635,論文56ページ18行目][下線部日本語で発音する], | 丁寧語形成接頭辞では「お」が,それが最も無標である,最も基準がないですか,この「無標」[行番号635,論文56ページ18行目]をちょっと調べたいです。 | ||
636 | ん,「無標」なの,調べるのは「無標」。 | |||||
637 | 嗯。 | ん。 | ||||
638 | 56ページ2段落目の,ん,はい。 | |||||
639 | 嗯。无标志,嗯。 | ん。標識がない,ん。 | ||||
640 | ん。 | |||||
641 | 无标志的,这个接头词就在和语,啊啊,广泛,啊啊,广泛,大范围地进行接词,大范围地进行接词。 | 標識がないもの,この接頭辞は和語において,ああ,広範に,ああ,広範に,大きな範囲で接辞を行います,大きな範囲で接辞を行います。 | ||||
642 | ん。 | |||||
643 | 嗯,语源的,在语源方面,两拍,「おん」から到「お」, | ん,語源の,語源の面で,二拍,「おん」から「お」まで, | ||||
644 | ん。 | |||||
645 | 这种变化,新明解中是这样解释的,就是从两拍的「おん」变成「お」。 | このような変化,新明解ではこのように説明しています,つまり二拍の「おん」から「お」になります。 | ||||
646 | ああ。 | |||||
647 | 下面是从「新明解」中引用引用出来的。 | 次は「新明解」から引用引用してきたものです。 | ||||
648 | それはここに注2[行番号635,論文56ページ20行目「★2」のこと]があります,あなたは,つまり論文を読む時に,めくって注を見ますか。注釈2。 | |||||
649 | 嗯,特别不明白的时候可能会去看。 | ん,特にわからない時に見るかもしれません。 | ||||
650 | ああ。 | |||||
651 | 明白的时候可能先不看。 | わかる時はまず見ないかもしれません。 | ||||
652 | ああ,はい。 | |||||
653 | p56 | (20)①相手・第三者の状態・行動や関連する事物を示す語につけて、それぞれの人に対する敬意を表わしたり、自己の動作につけて謙譲の意を表わしたりする。「一見えになる/一待たせしました/こちらから一電話します/一荷物を一持ちしましよう」 ②目下の者に対する穏やかな命令の表現に用いられる。「さあ、一読みなさい」匚以下、略] ③窮乏状態・不本意な状態に堪えた相手に対する同情・ねぎらいの気持ちを表わす敬意表現。[中略]「一あいにく様・一気の毒様・一粗末様・一疲れ様・一待遠様・一りっぱでした」 ④話題になっている語を美化すると同時に、言語主体が表現を優雅にしようという気持ちを表わす。[女性に好んで使われる傾向があり、時にはほとんど無意味。[後略]「一静かですこと/一暑いこと/一茶・一米/一三時」 ⑤その語の持つ消極的意味を、軽蔑・非難・批判の気持ちを含めて強調的に表わす。「ー世辞にも/一粗末・一役所仕事・一義理」 ⑥女性の名前(=多くは二音節)に添えた語。「一花(さん)・唐人一吉」 表記⑥は、「(阿・(於」とも書く。 |
然后,20,括号20就是它新明解找出的这个「お」的一些例子。 | それから,20,(20)はつまりその新明解が見つけ出したこの「お」のいくつかの例です。 | ||
654 | ん,はい。 | |||||
655 | p57 | ここではこれら六分類を、統語範疇という基準で二分して論じる。一つは述部を形成する①、②、③で、他は名詞に接辞する④、⑤、⑥である。 | 然后56页最后一段这里,就ここではこれら,就这个,就是在「新明解」中它分成的6个部分,以统语范围为基准的话,就是可以分为两部分, | それから56ページ最後の段落ここ,ここではこれら,この,つまり「新明解」でそれが分けた6つの部分,統語範疇を基準にするならば,つまり2の部分に分けることができ, | ||
656 | ん。 | |||||
657 | 一个是它的谓语部分, | 1つはその述語部分で, | ||||
658 | ん。 | |||||
659 | 它形成①,②,③这个,①,②,③就是,①就是它表示对方,第三者的状态, | それは①,②,③これを形成します,①,②,③はつまり,①はそれは相手を,第3者の状態を表し, | ||||
660 | ん。 | |||||
661 | 跟行动相关的事物的这些, | 行動と関連する事物のこれらと, | ||||
662 | ん。 | |||||
663 | 接在这些语后面,分别表示对那些人的尊敬,第二个就是表示对,对,地位比自己低的人一种比较实在的一种命令,第三就是,嗯,啊啊,不那么,状态不是很好的对方的同情。 | これらの語の後ろに付いて,それらの人に対する尊敬をそれぞれ表します,2番目は,に対する,地位が自分よりも低い人に,対する,ある種わりと本当のある種の命令を表します,3番目は,ん,ああ,そんなに,状態がとても良くはない相手の同情です。 | ||||
664 | ん。 | |||||
665 | 是这个,然后,其他的就是,另外名词,名词,名词,接名词的就是④,⑤,⑥, | これです,それから,他のはつまり,他の名詞,名詞,名詞,名詞に付くのはすなわち④,⑤,⑥で, | ||||
666 | ん。 | |||||
667 | ④,⑤,⑥呢,第四就是在成为话题的,美化,成为话题语的这个同时,(嗯), | ④,⑤,⑥は,四番目は話題になっている,美化,話題になる語のこれ同時に, | ||||
668 | ん。 | |||||
669 | 也表现了言语主体的优雅。 | 言語主体の優雅も表現しました。 | ||||
670 | はい。 | |||||
671 | 女性,嗯,然后⑤就是它的,嗯,啊啊,啊啊,强调表示,那个词所有的消极性的意义。 | 女性,ん,それから⑤つまりその,ん,ああ,ああ,その語全ての消極的意味を,強調的に表します。 | ||||
672 | ん。 | |||||
673 | 就是轻蔑呀那种批判的心情,第六个就是女性的姓名,嗯。 | つまり軽蔑やそのような批判の気持ちです,6番目は女性の姓名です,ん。 | ||||
674 | この,56ページ最後の行,この「統語範疇」[行番号655,論文56ページ37行目], | |||||
675 | 嗯嗯。 | んん。 | ||||
676 | この意味はわかりますか。 | |||||
677 | 不明白。 | わかりません。 | ||||
678 | ああ。はい,めくって,57ページ。 | |||||
679 | p57 | ①、②、③は「お見えになる、お読みなさい、お粗末様」というように述部を形成するという点で上述「ご、み」と異なっている。「ご、み」は名詞に接辞し、その語について丁寧さを加える。「お見えになる、お待たせする」という表現においては、「お見え、お待たせ」を名詞として解釈するには無理があるように思われる。「〜になる、なさい」などの述部を伴わない名詞単独では「*見え、*待たせ」というように独立しない。 | 57页第一段,①、②、③这个,就「お見えになる、お読みなさい、お粗末様」这种说法,它的谓语部分,在谓语部分的上面,跟上面的「ご、み」是不同的,「ご、み」的话,是接名词, | 57ページの1段落目,①・②・③この,「お見えになる・お読みなさい・お粗末様」このような言い方,その述語部分,述語部分の上で,上の「ご・み」とは異なり,「ご・み」ならば,名詞に付いて, | ||
680 | ん。 | |||||
681 | 嗯,关于那个,关于,就只是添加对那个语的一种正式,尊敬的那个感, | ん,それに関して,関して,ただその語に対してある種正式な,尊敬のその感を加えるだけです。 | ||||
682 | ん。 | |||||
683 | 「お見えになる、お待たせする」という表現においては,在这种表现里面, | 「お見えになる・お待たせする」という表現においては,このような表現では, | ||||
684 | ん。 | |||||
685 | 嗯,「お見え、お待たせ」,这种,嗯,作为名词解释是稍微有点行不通的,「になる、なさい」这个谓语部分,嗯,嗯,伴い,名詞単独[下線部日本語で発音する],「見え、待たせる」というように,嗯,就是,它的,「になる、なさい」这种谓语,没有这种谓语的名词就是单独的话,「見え、待たせ」这种是不独立的。 | ん,「お見え・お待たせ」,このような,ん,名詞として解釈するには少しちょっと通らないです,「になる・なさい」この述語部分,ん,ん,伴い,名詞単独,「見え・待たせる」というように,ん,つまり,その,「になる・なさい」このような述語,このような述語がない名詞が単独ならば,「見え・待たせ」このようなのは独立しません。 | ||||
686 | ん。 | |||||
687 | p57 | このような非文形に「お」を接辞しても意味をなさないことには変わりない。 | 这样的,这样的非文形,非文形的,嗯,啊啊,啊啊,就是接上,即使接上,「お」的话,它也是没有意义的,在这一点上,它是没有变化的。 | このような,このような非文形,非文形の,ん,ああ,ああ,に付く,たとえ,「お」に付くならば,それも意味がないです,この点で,それは変化がないです。 | ||
688 | p57 | ③「お生憎様、お粗末様」という表現も固定的である。半ばは挨拶のような定型句であり、これから同様の表現が生まれてくるという意味での生産力に乏しい。 | 第三个就是「お,お,什么?お粗末様[下線部日本語で発音する]」という表現も,这种是固定用法,固定的表现,然后挨拶[下線部日本語で発音する]のような,像这样的,就是,有点半固定下来的,那个,啊,就是,寒暄用语,接下来,这种同样的表现,就不会出来,在这个,在这个意义上,它其实是缺乏生产力的。嗯,再生力。 | 3番目はつまり「お,お,何?お粗末様」という表現も,このようなのは固定の用法,固定の表現です,それから挨拶のような,このような,つまり,ちょっと半固定になった,その,あ,つまり,挨拶用语です,次は,このような同様の表現は,出てきません,ここで,この意味において,それ実際は生産力に乏しいです。ん,再生力。 | ||
689 | ん,はい。 | |||||
690 | p57 | ⑤も同様に定型句で数が限られる。丁寧語名詞を形成するという面から⑤は⑥とが共通している。⑥は古風で、二十一世紀の現代日本語感覚からは生産力を失っていると断じても差し支えないであろう。 | 第5个,第5个的,也是同样的定型句,就是, | 5番目の,5番目の,も同様の定型句です,つまり, | ||
691 | はい。 | |||||
692 | 那么极个别的句子。 | そのような極めてまれな文です。 | ||||
693 | はい。 | |||||
694 | 丁寧語名詞を形成する,在形成丁寧語名詞这一方面,④和⑥是共通的,⑥就是古风,在古风方面,二十一世纪的,嗯,啊啊,从二十一世纪的现代日语的感觉来说,它那个是,是失去生产力的。 | 丁寧語名詞を形成する,丁寧語名詞を形成するこの方で,④と⑥は共通しており,⑥はつまり古風で,古風の面で,21世紀の,ん,ああ,21世紀の現代日本語の感覚から言えば,そのそれは,生産力を失いました。 | ||||
695 | ん。 | |||||
696 | 即使这样断言也是可以的哦。嗯。 | たとえこのように断言したとしてもいいですよ。ん。 | ||||
697 | 総括すれば、名詞に接辞して丁寧語を形成する接頭辞「お」の用法としては④が無標であると言える。 | 总的来说,总括来说,名词,接名词形成丁寧語[下線部日本語で発音する]的「お」的用法,嗯,作为,嗯,作为这个用法的是無標[下線部日本語で発音する]である,没有,没有一个,刚刚查的是什么意思来着。 | 総じて言えば,総じて言えば,名詞,名詞に付いて丁寧語を形成する「お」の用法,ん,として,ん,この用法としては無標である,ないです,1つがないです,さっき調べたのはどういう意味だったっけ。 | |||
698 | 「無標」,「無標」をちょっと調べたいですか。 | |||||
699 | 嗯,是没有标志的,没有,嗯,没有标志的,没有标志性的。 | ん,標識がないです,ないです,ん,標識がないです,標識性がないです。 | ||||
700 | ん。 | |||||
701 | p57 | ①の「お〜になる」という形式も敬語表現として、日常口語において非常に頻度が高い。ここでは①は相手に敬意を表す形式、④は修辞的機能の表現と分析しておく。 | 这个①的「お〜になる」という这种形式也是,也作为敬语表现在日语中,在日常口语中使用频度非常高, | この①の「お〜になる」というこのような形式も,敬語表現としても日本語において,日常口語において使用頻度が非常に高く, | ||
702 | ん。 | |||||
703 | 在这里①的表示对对方的敬意的表达形式和④的修辞的机能,想在这里分析一下这两个。 | ここでの①の表示は相手に対する敬意の表現方式と④の修辞的機能で,ここでちょっとこの2つを分析したいです。 | ||||
704 | ん。 | |||||
705 | p57 | 3.2程度表現 (15)で分類したように、和語起源の一拍接頭辞は敬意を表現する丁寧語と程度表現に二分される。以下では程度表現を強調(「す、ず、ど、の、ま」の五種)と主観表現(「か、き、こ、さ、た」の五種)とに分けて考察を進める。 |
接下来就是57页的3.2, | 次はつまり57ページの3.2, | ||
706 | ん。 | |||||
707 | 「程度表现」这一部分, | 「程度表現」この部分です。 | ||||
708 | はい。 | |||||
709 | 嗯,就像那个括号15的分类,括号15的分类, | ん,その(15)[行番号477,論文53ページ29行目]の分類のように,(15)の分類, | ||||
710 | ん,(15),(15)を見ます,あ,ん,53ページ(15),強調主観。 | |||||
711 | 強調主観[下線部日本語で発音する],嗯按照它的分类,就是和语起源的一拍接头词,在表示敬意这个,嗯,啊啊,在表示敬意这个,丁寧語と程度表現に[下線部日本語で発音する],嗯,啊啊,可以分为表示敬意的丁寧語[下線部日本語で発音する]和程度表现这两个, | 強調主観,ん,その分類に基づき,つまり和語起源の一拍接頭辞です,敬意を表しているこの,ん,ああ,敬意を表しているこの,丁寧語と程度表現に,ん,ああ,敬意を表す丁寧語と程度表現この2つに分けることができ, | ||||
712 | ん。 | |||||
713 | 下面将程度表现を,将程度表现分为强调和主观这两种进行考察。 | 下では程度表現を,を,程度表現を強調と主観この2種類に分けて考察を行います。 | ||||
714 | はい。 | |||||
715 | p57 | 強調表現とはその名の如く、接辞する語を際立たせる機能を有する。 | 强调就是在它,就像它的这个这个强调表现这个字面意思一样, | 強調はつまりそれにおいて,そのようなこのこの強調表現この字面の意味は同じで, | ||
716 | ん。 | |||||
717 | 接词的,就是有强调它那个接词的语的功能。 | 接辞の,それその接辞を強調する語の機能があります。 | ||||
718 | はい。 | |||||
719 | p57 | 「す、ず、ど、の、ま」について順に辞書の定義等を見ていく。 | 「す、ず、ど、の、ま」像这样的,关于它这个顺序,啊啊,在, | 「す・ず・ど・の・ま」このような,そのこの順序に関する,ああ, | ||
720 | ん。 | |||||
721 | 辞典中的定义,我们先看一下。 | 辞書の中の定義で,わたしたちはまずちょっと見ましょう。 | ||||
722 | はい。 | |||||
723 | p57 | 主観表現と定義した「主観」とは、典型的には「こ(小)」の接辞する語例に観察される。 | 嗯,啊啊,主观表现, | ん,ああ,主観表現, | ||
724 | ん。 | |||||
725 | 主观表现和定义,就是主观,典型的这个「こ,小」的这个接词的语例, | 主観表現と定義,つまり習慣です,典型なこの「こ,小」のこの接辞の語例, | ||||
726 | ん。 | |||||
727 | 在这里考察一下。 | ここでちょっと考察します。 | ||||
728 | ん。 | |||||
729 | p57 | 「小金を貯める」という表現を例に採ってみる。例えば「あの人は小金を貯めている」という発言について、状況によって十万円を指すこともあれば、その額が一億円であっても同程度に自然である。このように接頭辞「こ」には、話者の主観を如実に反映するという特徴が備わっている。類似した接頭辞「か、き、こ、さ、た」を主観表現と括る。 | 像这种例子,采用这种例子试一下哈,试一下这样的例子,比如说那个人について关于那个发言,根据状况,啊啊,指十万日元,比如十万日元,哦,指十万日元,的场合有,那个,金额的话,一亿日元,即使是一亿日元也是自然的。嗯,像这样的接头词,「こ」,接头词「こ」这里, | このような例,このような例を採用してちょっと試してみますね,このような例をちょっと試します,たとえばその人についてそれに関する発言,状況に基づいて,ああ,10万円を指す,たとえば10万円,ああ,10万円を指す,場合,その,金額があるならば,1億円,たとえ1億円でも自然です。ん,このような接頭辞,「こ」,接頭辞「こ」ここで, | ||
730 | ん。 | |||||
731 | 就比较,就具有能够如实地反映说话者主观的态度的那个特征,类似的接头词如「か、き、こ、さ、た」这种主观表现。 | 比較します,如実に反映することができる話者の主観的態度を持つその特徴,類似の接頭辞「か・き・こ・さ・た」のようなこのような主観表現。 | ||||
732 | ん。 | |||||
733 | p57 | 一般性という観点から観察すれば、強調表現は造語力に富み、辞書に掲載されている語例も多い。主観表現は、比較的少数の固定表現に留まっている傾向が見られる。 | 一般性,就是从一般性的观点来考察的话,强调表现的这种造语力就是造词能力比较丰富, | 一般性,つまり一般性の観点から考察するならば,強調表現のこのような造語力つまり短文を作る能力がわりと豊富で, | ||
734 | ん。 | |||||
735 | 嗯,在词典里登载的语例也比较多, | ん,辞書に掲載された語例もわりと多く, | ||||
736 | ん。 | |||||
737 | 主观表现就比较少一点,它就一般停留在比较少的那一个固定表现上的倾向, | 主観表現はわりとちょっと少なく,それは普通わりと少ないその固定表現で留まっている傾向です, | ||||
738 | ん。 | |||||
739 | 嗯,能看出来。 | ん,見られます。 | ||||
740 | 少し,少しちょっと切りますね, | |||||
741 | 嗯。 | ん。 | ||||
742 | つまりそのこの57ページ3.2真ん中のこの段落[行番号715,論文57ページ19行目]を読んだあと,主観的な表現に関して以降,あなたはこの「小金」, | |||||
743 | 嗯。 | ん。 | ||||
744 | の意味はわかりましたか。 | |||||
745 | 「小金」,就是,我说十万日元是我的「小金」。 | 「小金」,つまり,私は10万円は私の「小金」と話す, | ||||
746 | ん。 | |||||
747 | 你说十亿日元,一亿日元是你的「小金」都可以。 | あなたは10億円,1億円があなたの「小金」と話してもいいです。 | ||||
748 | ん。 | |||||
749 | 这个就是根据说话者, | これはつまり話をする人に基づいて, | ||||
750 | ん。 | |||||
751 | 他有自己的主观表现。 | 彼は自分の主観表現があります。 | ||||
752 | ん,はい。 | |||||
753 | p57 | 強調表現 ・「す」 「す」についての「日本国語大辞典』の説明は以下の通りである。下線は引用者が附した。 (21)②〔接頭〕名詞などの上に付けて用いる。 ①多く人を表わす語に付いて、平凡である、みすぼらしいなど軽べつの意を添える。「素町人」「素浪人」など。 ②ただ、それだけである、他の要素が加わらない意を添える。「素一分1「素一本」など。 ③状態や様子を示す語の上に付けて、そのさまを強調する意を添える。「素寒貧」「素早い」「素頓狂」など。 補注 漢字の「素」には素士、素王、素琴のように、何もかざりのつけ加わらない意味を表わす場合もあるが、それらの「素」は通例はソで、漢語としてスとよまれる場合は「素本」のような例しかない。字音とする説もあるが、この項の「す」を「素」の音とは決めがたい。「す」の語釈①、②、③のうち、強調表現と定義し、かつ例として挙げられている語の通用頻度が最も多いのは③であろう。 |
下面这个強調表現,这个强调表现这里,「す」,它分别来说了一下关于「す」。 | 下のこの強調表現,この強調表現ここの,「す」,それはそれぞれ「す」に関してそれぞれ分けてちょっと言いました。 | ||
754 | ん。 | |||||
755 | 关于「す」的这个「日语国语大辞典」[日本国語大辞典のこと]的说明, | 「す」のこの「日本語国語大辞典」[日本国語大辞典のこと]の説明に関して, | ||||
756 | ん。 | |||||
757 | 它引用的就是这个划线的地方「そのさまを」[行番号753,論文57ページ36行目],强调那种,强调那个样子。 | それが引用するのはつまりこの線を引いたところ「そのさまを」[行番号753,論文57ページ36行目],そのようなのを強調します,その様子を強調します。 | ||||
758 | ん。 | |||||
759 | 嗯,就是「す」的这个语义的解释就像①②③里面的这个,就是强,强,定义为,强调表现,嗯,并且作为例子,举了一些,嗯,例子,通用度比较高的是第三个,作为,作为比较经常作为举例说明的这个语是第三,第三个意思,括号3的这个。就是强调它的样态,样子,「そのさまを」強調[下線部日本語で発音する]。 | ん,つまり「す」のこの語彙の説明は①②③のようなこの,つまり強,強,定義は,強調表現です,ん,また例として,いくつか,ん,例を,挙げました,通用度がわりと高いのは第3の,として,わりと常として例を挙げて説明するとしてのこの語は第3,第3の意味,(3)のこれです。つまりそれを強調する様態,様子です,「そのさまを」強調。 | ||||
760 | ①は、古風で固定的な表現である。②に属す語例では、「素うどん、素浄瑠璃、素手」など多方面に及んで造語力が高い側面も窺える。 | ①是在古语中,古风中比较固定的表现,②是属于,属于②的语例中,啊啊,它是涉及到多方面,所以也能,也能看到,也能看出它的那个造语能力会比较高一点。 | ①は古語の中,古風の中ではわりと固定的な表現です,②は[「は」のあとは聞き取り不能]に属します,②に属する語例では,ああ,それは多方面に及びます,だからまたできます,見ることもできます,それのその造語能力がわりとちょっと高い点も見ることができます。 | |||
761 | ん,はい。 | |||||
762 | p58 | ③に属す語に関して気に懸かるのは、「素寒貧、素頓狂」のように漢語に接辞している例である。このように漢語語幹に接辞する点から、補注に記されていたように接頭辞「す」を字音語一一すなわち漢語起源一であるとする説もあったのであろう。 | 它的第三个,第三,③的这个语「気に懸かるのは」,嗯,啊啊,「素寒貧、素頓狂のように」, | その第3の,第3,③のこの語「気に懸かるのは」,ん,ああ,「素寒貧・素頓狂のように」, | ||
763 | ん。 | |||||
764 | 汉语,接汉语,这是接汉语的例子。 | 漢語,漢語に付く,これは漢語に付く例です。 | ||||
765 | ん。 | |||||
766 | 这样的,接汉语语干的,从接汉语语干的这个点来说, | このような,漢語語幹に付く,漢語語幹に付くこの点から言えば, | ||||
767 | ん。 | |||||
768 | 补注,嗯,在补注里记的那样的,啊啊,那个「す」,字音語,すなわち也就是说, | 補注,ん,補注に記したそのような,ああ,その「す」,字音語,すなわちつまり, | ||||
769 | ん。 | |||||
770 | 它那个汉语起源, | それその漢語起源, | ||||
771 | ん,はい。 | |||||
772 | 这种说法也是有的。 | このような言い方もあります。 | ||||
773 | p58 | しかし他方では和語「はやい」に接辞して「すばやい」となっている例も見られる。和語語幹に接辞している語例を見る限り、接頭辞「す」は和語として分析することに異論はないように思われる。 | 但是,另一方面,他方では和語すばやいとなっている,就是它在接和语就是「はやい」变成「すばやい」这种例子也有, | しかし,他方では,他方では和語すばやいとなっている,つまりそれは和語に付いてすなわち「はやい」が「すばやい」になるこのような例もあり, | ||
774 | ん。 | |||||
775 | 接和语语干的时候,语例只看这一点的时候,啊啊,「す」和,啊啊,作为和语分析,这样是没有异议的。 | 和語語幹に付く時は,語例はただこの点だけを見る時,ああ,「す」と,ああ,和語分析として,このようなのは異議はないです。 | ||||
776 | ん。 | |||||
777 | p58 | 「す」が二拍化して接辞した「すっとばす、すっとぼける、すっぱだか」などにおいては、いずれも和語語幹に接辞しており、語幹の意味を強調している。この二拍「すっ」語形は、複合語前項である可能性はない。『日本国語大辞典』から「すっ」項の説明を参照する。(22)すっ【素】〔接頭〕名詞・動詞・形容動詞の上に付いて、下にくる語の意味を強調する。東京語はじめ関東で多く用いられる俗な言い方。「すっとんきょう」など。 | 「す」,接下来这一段是「す」是二拍化,啊啊,嗯,二拍化接词,啊啊,像「すっとばす」などにおいては, | 「す」,次のこの段落は「す」が二拍化です,ああ,ん,二拍化接辞,ああ,「すっとばす」のようななどにおいては, | ||
778 | ん。 | |||||
779 | 这,这里面,不论是哪一个都是接和语语干, | ここ,ここでは,どれであろうと和語語幹に付いて, | ||||
780 | ん,はい。 | |||||
781 | 都是强调和语的意思。 | いずれも和語を強調する意味です。 | ||||
782 | ん,はい。 | |||||
783 | 这里的两拍,啊啊,「すっ」它的语形和,和,和,复合语前项的,是复合语,有可能是复合语前项,啊啊,不可能是复合语前项, | ここでの二拍,ああ,「すっ」その語形と,と,と,複合語前項の,複合語です,複合語前項かもしれません,ああ,複合語前項のはずではない, | ||||
784 | ん。 | |||||
785 | 这是在从「日本语国语大辞典」[日本国語大辞典のこと],这个「すっ」,也可以参照一下它的说明。 | これは「日本語国語大辞典」[日本国語大辞典のこと]から,この「すっ」,その説明をちょっと参照することができます。 | ||||
786 | ん。 | |||||
787 | 「国语大辞典」的说明。 | 「国語大辞典」の説明。 | ||||
788 | 22でしょう[(22)のこと]。 | |||||
789 | 对,括号22这里。 | はい,(22)ここ。 | ||||
790 | p58 | ここに説明されている語釈は「す」形における三種類の語義(21)よりも単純であり、③の強調的用法に特化していると断定しても差し支えないであろう。第二拍に促音が挿入される音韻変化によって、俗語的色彩を増している。 | 在这里说明的,它说明的语义的这个「す」形,就分为,嗯,「における」,有三种语义,这个是21,根据21 ,括号21,比较,比较简,比较单纯, | ここでの説明の,その説明の語義のこの「す」形,分かれます,ん,「における」,三種類の語義があります,これは21です,21に基づいて ,(21),わりと,わりと簡,わりと単純, | ||
791 | ん。 | |||||
792 | ③这个地方的强调用法,就是即使强调用法,它即使是特化的一种用法,就可以这样断定。 | ③ここの強調用法,つまりたとえ強調用法であっても,それがたとえ特化のある種の用法であっても,このように断定することができます。 | ||||
793 | ん,はい。 | |||||
794 | 第二拍的这个促音,加入这个促音的话,是音韵,是根据音韵变化,应该是增加了,增加了那个俗语的色彩。 | 第二拍のこの促音,この促音が加わるならば,音韻です,音韻変化に基づいて,増加したはずです,その俗語の色彩を増加しました。 | ||||
795 | ん。 | |||||
796 | p58 | 以上の議論から、接頭辞「す」の和語的要素を評価することができるであろう。 | 根据以上的那个讨论,接头词「す」的和语的要素,就可以评价一下这个了。 | 以上のその討論に基づき,接頭辞「す」の和語の要素は,これをちょっと評価することができるようになります。 | ||
797 | ん。 | |||||
798 | p58 | ・「ず」 「ず」は音声的に「す」の子音有声化であるが、この両者に意味的関連があるか否かはここでは不問とする。まず『日本国語大辞典』での説明を引用する。 (23)ず づ〔接頭〕(「図」「頭」と表記されることが多いがあて字) とびぬけている、度外れているの意を添える。「図横柄」「図抜ける」「図外れ」など。このように、説明も例も少ない。『新明解国語辞典』による定義を補っておくと、「普通の程度を超えていて、驚くべき状態であることを表わす」となっている。 |
「ず」的,「ず」,接下来是「ず」,「ず」的, | 「ず」の,「ず」,次は「ず」です,「ず」の, | ||
799 | ん。 | |||||
800 | 「ず」就是在音韵上是「す」的子音有声化, | 「ず」つまり音韻的には「す」の子音有声化で, | ||||
801 | ん。 | |||||
802 | 啊啊,两者之间的是不是有关联,它的意思是不是有关联,在这里就不说。 | ああ,両者の間に関連があるかどうか,その意味は関連があるかどうか,ここでは言いません。 | ||||
803 | ん。 | |||||
804 | 首先先看一下「日本国语大辞典」里面的说明。 | まず先に「日本国語大辞典」での説明をちょっと見ます。 | ||||
805 | ん。 | |||||
806 | 「ず,づ」,就是它这个,括号23。 | 「ず,づ」,つまりそのこの,(23)です。 | ||||
807 | ん,はい。 | |||||
808 | 啊啊,像括号23这样,说明跟例子比较少, | ああ,(23)このようならば,説明と例がわりと少なく, | ||||
809 | ん,はい。 | |||||
810 | 「新明解大辞典」[新明解国語辞典のこと]的定义我们补充一下的话, | 「新明解大辞典」[新明解国語辞典のこと]の定義は私たちがちょっと補充するならば, | ||||
811 | ん。 | |||||
812 | 它就是,「新明解」中它是这么说的,就是,超过普通的程度, | それはつまり,「新明解」の中でそれはこのように言っています,つまり,普通の程度を超える, | ||||
813 | ん。 | |||||
814 | 啊啊,表示要让人震惊的那种状态。 | ああ,人を驚かせるそのような状態を表します。 | ||||
815 | はい。 | |||||
816 | p58 | 形容詞「太い」に「ず」が接辞した「ず一ぶとい」という音型を観察すると、語幹語頭子音が/h/→/b/というように有声化されている。 | 形容词「太い」,就胖,「太い」に加上个「ず」的话,就是在「太い」前面加个「ず」的话,「ず一ぶとい」という音型に,という音型を観察すると,观察这种音型的话,语干语头子音が就是「h」变成「b」这样的有声化。 | 形容詞「太い」,太っている,「太い」に「ず」を加えるならば,つまり「太い」の前に「ず」を加えるならば,「ず一ぶとい」という音型に,という音型を観察すると,このような音型を観察するならば,語幹語頭子音がつまり「h」が「b」に変わるこのような有声化。 | ||
817 | ん,はい。 | |||||
818 | p58 | この連濁は、接頭辞「ず」に引きずられて語幹語頭子音が有声化された同化現象と考えられる。 | 这种连濁,就是接头词的「ず」,语干语头子音有声化的同化现象,可以把这,可以把这考虑为一种语干语头子音有声化的同化现象。 | このような連濁,つまり接頭辞の「ず」,語幹語頭子音有声化の同化現象で,これを[「これを」のあとは聞き取り不能]できます,この考慮をある種の語幹語頭子音有声化の同化現象にできます。 | ||
819 | ん。 | |||||
820 | p59 | この例からは、意味的共通点において「ず」と「す」の関連が疑われるが、程度表現の接頭辞十種のうちで子音の無声一有声で組となるのは「す」一「ず」以外に見られず、判断の材料に乏しい。 | 从这个例子里,就是意味的共通点において,共同的意思,就是「ず」和「と」,「ず」和「す」的关联,嗯,虽然就是比较,这是, | この例から,つまり意味の共通点において,共同の意味,つまり「ず」と「と」,「ず」と「す」の関連,ん,比較ですが,これは, | ||
821 | 疑われる。 | |||||
822 | 嗯,就是比较让人怀疑,比较持有疑虑。 | ん,つまりわりと人を疑わせる,わりと疑問があります。 | ||||
823 | はい。 | |||||
824 | 然后,程度表现的十种里面,子音的无声和有声的,这种,无声和有声的这种组合,无声,有声,作为这样的组合,成为「す」和「ず」以外就看不到了,这种,作为判断的材料就比较缺乏。 | それから,程度表現の10種のうちで,子音の無声と有声の,このような,無声と有声のこのような組み合わせ,無声,有声,このような組み合わせとして,「す」と「ず」になる以外は見られず,このような,判断の材料としてはわりと乏しいです。 | ||||
825 | ん。 | |||||
826 | p59 | また、「ず」が接辞する語例自体も少ないので、分析は以上に留める。 | 还有,就是「ず」作为接词的语例,它自体比较少,分析的话,就只能停留在以上的这点。 | また,つまり「ず」は接辞の語例としては,それ自体がわりと少なく,分析するならば,以上のこの点に留まるしかないです。 | ||
827 | ん,はい,もう1度ちょっと少し休憩しましょう。 | |||||
828 | はい,それでは続けましょう。 | |||||
829 | 嗯。 | ん。 | ||||
830 | 59ページまでの「ど」[行番号832,論文59ページ3行目]それ。 | |||||
831 | 嗯,好。 | ん,はい。 | ||||
832 | p.59 | ・「ど」 接頭辞「ど」は有声阻碍音接頭辞であるが、語頭子音が無声である「*と」という形はない。 |
啊啊,「ど」这一部分,呃,是作为,它,这个接头词有声音阻碍接头词, | ああ,「ど」この部分,おぉ,それは,この接頭辞が有声阻碍接頭辞,として | ||
833 | ん。 | |||||
834 | 「ど」有声音阻碍接头词,但是,呃,语头子音是无声,「と」,「と」是,呃,「と」是语头子音的子音无声,无声音?という形はない。我先往下看一下,啊啊。 | 「ど」有声阻碍接頭辞,しかし,おぉ,語頭子音は無声です,「と」,「と」は,おぉ,「と」は語頭子音の子音無声で,無声音?という形はない。先にちょっと次を読みます,ああ。 | ||||
835 | ん,はい。 | |||||
836 | p.59 | 『日本国語大辞典』による定義は次のようである。 | 嗯。「日本国语大辞典」,根据日语[日本と言わない]大辞典的定义,是下面这样的。 | ん。「日本国語大辞典」,日本語[日本と言わない]国語大辞典に基づく定義は,次のこのようです。 | ||
837 | ん。 | |||||
838 | p.59 | (24)ど〔接頭〕(接頭語「どう」の変化した語か) | 「ど」是接头词,接头词「どう」的变化的语,是不是这个变化的语,哦。 | 「ど」は接頭辞です,接頭辞「どう」の変化の語,この変化の語かどうか,ああ。 | ||
839 | ん。 | |||||
840 | p.59 | ①名詞・形容詞・形容動詞、時には動詞の上にも付いて、ののしる気持ちをこめる。近世以来の上方の俗語で、現在も関西方面を主として用いられている。「ど根性」「どしぶとい」「どあつかましい」など。 ②名詞や形容詞の上に付いて、まさにそれに相当する意であることを強調する俗語。「ど真ん中」*4「どぎつい」など。 | 然后,嗯,它①和②这样指出。 | それから,ん,その①と②このような指摘。 | ||
841 | p.59 | 指摘されているように、①に挙げられている例は上方起源という色彩が濃い。 | ①就是,它列出了,呃,上面的这种,就列的例子,就是起源比较,起源性的色彩比较浓,嗯,上方起源。 | ①はつまり,それは列挙しました,おぉ,上のこのような,並べた例,つまり起源はわりと,起源的な色彩がわりと濃いです,ん,上の起源。 | ||
842 | p.59 | 上方で罵詈雑言として頻用される「阿呆」に「ど」を接辞して「ど阿呆」と強調することはできるが、関東圏の罵詈雑言「馬鹿」に付けて「*ど馬鹿」とは言えないことからも「ど」の上方起源説には一定の説得力が認められる。 | 就在,上方是一种,作为一种,嗯,就一种,骂什么杂言,就可能比较粗俗, | 上方はある種,において,ある種,ん,ある種,罵るとかの雑言,として,わりと俗っぽいかもしれず, | ||
843 | んん。 | |||||
844 | 俗语, | 俗語の, | ||||
845 | はい。 | |||||
846 | 频度,就是被频繁使用。 | 頻度,は頻繁に使用されます。 | ||||
847 | ん。 | |||||
848 | 比如「阿呆」[下線部日本語で発音する]。 | たとえば「阿呆」。 | ||||
849 | ハハ,ん,はい。 | |||||
850 | 前面加个「ど」。 | 前に「ど」を加える。 | ||||
851 | ん。 | |||||
852 | 嗯,就这种「ど阿呆」[下線部日本語で発音する]。 | ん,このような「ど阿呆」。 | ||||
853 | ん。 | |||||
854 | 嗯,这样的强调。 | ん,このような強調。 | ||||
855 | ん。 | |||||
856 | 关东圈里面的,嗯,「馬鹿」[下線部日本語で発音する]这种,加上一个「ど」,就是「ど馬鹿」[下線部日本語で発音する],但这种说法是不行的。 | 関東圏の,ん,「馬鹿」このような,「ど」を加える,つまり「ど馬鹿」,しかしこのような言い方は駄目です。 | ||||
857 | ん。 | |||||
858 | 呃,从这里也可以看出,就「ど」是上方起源说,就有一定的说服说服力。 | おぉ,ここからわかるのは,「ど」は上方起源説で,一定の説得説得力があります。 | ||||
859 | そのこの上方起源説はどういう意味だと思いますか。 | |||||
860 | 嗯。 | ん。 | ||||
861 | 「上方」は何を指していますか。 | |||||
862 | 「上方」就是,应该是关西那边。 | 「上方」はつまり,関西その辺のはずです。 | ||||
863 | ん,はい。 | |||||
864 | 嗯,关东这边不行的话,就关西那边的,嗯,「馬鹿」[下線部日本語で発音する], | ん,関東この辺が駄目ならば,関西その辺の,ん,「馬鹿」, | ||||
865 | ん。 | |||||
866 | 就「阿呆」[下線部日本語で発音する],对吧。 | 「阿呆」,そうでしょう。 | ||||
867 | ん,はい。「あほう」。 | |||||
868 | p.59 | 意味的に語幹「根性、真ん中」は中立であるが、「しぶとい、厚かましい、きつい」は「好ましからざる」という固有の意味合いを内包している。 | 嗯,然后下面,呃,意味,意味的语干,就那种「根性、真ん中」,嗯,就,虽然是中立的,啊, | ん,それから次に,おぉ,意味,意味の語幹,そのような「根性・真ん中」,ん,つまり,中立であるが,あ, | ||
869 | ん。 | |||||
870 | 在这里,呃,「しぶとい、きつい」は这种,就这种固有的,还有一种,就这种含有固有意思的,也包含这种固有的意思哦。 | ここでは,おぉ,「しぶとい・きつい」はこのような,このような固有の,それからある種,このような固有の意味を含む,このような固有の意味も含みますよ。 | ||||
871 | ん。 | |||||
872 | 在这里。 | ここでは。 | ||||
873 | p.59 | そのためもあり、「ど」が接辞されるとそのような含意が一層強調されることになる。 | 呃,嗯,正因为这个,啊啊,「ど」的接词,呃「ど」呃,就接「ど」的这个就会更强调它那个它自己本身所含有的那个含义。 | おぉ,ん,このためもあり,ああ,「ど」の接辞,おぉ「ど」おぉ,「ど」に付くこれはそれそのそれ自身が含むその含意を更に強調します。 | ||
874 | ん。 | |||||
875 | p.59 | しかし「ど根性」という語に「ののしる」意図が籠められているか、俄に首肯しがたい。 | 但是,「ど」跟着「根性」这个词的话,就「ののしる」的意图, | しかし,「ど」が「根性」この語に付くならば,「ののしる」の意図は, | ||
876 | ん。 | |||||
877 | 就会有这个意图。 | この意図があります。 | ||||
878 | ん。 | |||||
879 | p.59 | 他の強調接頭辞と比較して、「ど」自体に「ののしる」含意が固有であるか否か、客観的に考察する必要があろう。 | 它,呃,其他的强调的接头词,和其他强调性的接头词比较的话,都自身的比较的就,啊啊,它自身含不含有「ののしる」的这种,就是这种固定的含义,呃,是不是含有它,需要一个客观的考察。 | それは,おぉ,他の強調の接頭辞,他の強調的な接頭辞と比較をするならば,いずれも自身の比較の,ああ,それ自身が「ののしる」があるこのようなものを含むかどうか,つまりこのような固定の含意です,おぉ,それを含むかどうか,客観的な考察が必要です。 | ||
880 | ん。 | |||||
881 | p.59 | 音韻変化で、語幹「きつい」に接辞した「ど一ぎつい」では連濁が生じている点に注意が必要である。 | 嗯,接下来这一段,音韵变化,就是因为音韵变化,语干「きつい」这个接词,接「ど一ぎつい」,呃,变成连[「连浊」と言いかける],而生成的连浊,在这一点上要注意一下。 | ん,次はこの段落,音韻変化,つまり音韻変化なので,語幹「きつい」この接辞は,「ど一ぎつい」に付くと,おぉ,連[「連濁」と言いかける]になり,連濁を生じ,この点はちょっと注意をしなければなりません。 | ||
882 | p.59 | 「ど」と同様に有声阻碍音である接頭辞「ず」も、「ず一ぶとい」で連濁が生じているほか、無声阻碍音「こ」にも「こ一ざっばり、こ一じっかり」というように連濁は見られる。 | 「ど」,和「ど」一样,啊啊,是有声阻碍音的这个接头词「ず」,也是这样,就是「ず一ぶとい」就也是声[言いかける],有连浊了,产生了连浊现象。 | 「ど」,「ど」と同じで,ああ,有声阻碍音であるこの接頭辞「ず」,もこのようです,つまり「ず一ぶとい」も声[言いかける],連濁があります,連濁現象が生じます。 | ||
883 | ん。 | |||||
884 | 嗯,除了这,除此之外,那个无声阻碍音「こ」也有那个连浊的现象发生。 | ん,これを除き,これ以外に,その無声阻碍音「こ」もその連濁の現象が発生します。 | ||||
885 | ん。 | |||||
886 | p.59 | 有声阻碍音接頭辞「ど、ず」に関しては語幹語頭子音有声化は同化現象として説明が付くが、無声阻碍音接頭辞では首尾一貫しなくなる。 | 无,有声阻碍音接头词「ど和ず」,关于这关于有声阻碍音接头词「ど和ず」,呃,语干语头就是子音有声化的这个,呃,作为同化现象可以说明,同化现象呃说明,嗯,说明,嗯,附有说明就是,无声阻碍音接头词这では,啊啊,首尾要,首尾要不一致。首尾不一致。 | 無,有声阻碍音接頭辞「どとず」,これに関して有声阻碍音接頭辞「どとず」に関して,おぉ,語幹語頭はつまり子音有声化のこれは,おぉ,同化現象として説明できます,同化現象おぉ説明,ん,説明,ん,説明を附しますつまり,無声阻碍音接頭辞これでは,ああ,首尾が[「が」のあとは聞き取り不能]になる,首尾が不一致になります。首尾が不一致。 | ||
887 | ん。 | |||||
888 | 嗯,接下来「の」这个。 | ん,次に「の」これ。 | ||||
889 | この「ど」それはどの2つ,どのいくつの面を分析しましたか。 | |||||
890 | 「ど」? | 「ど」? | ||||
891 | ん。 | |||||
892 | 就是一个是它的那个起源, | つまり1つはそれのその起源です。 | ||||
893 | ん。 | |||||
894 | 另外一个是它那个意思上的, | もう1つはそれのその意味上の, | ||||
895 | ん,はい。 | |||||
896 | 就跟它包,啊啊,就含义上的。 | それと,ああ,含意上のを含むものです。 | ||||
897 | ん。 | |||||
898 | 另一个是音韵变化上的。 | もう1つは音韻変化上のです。 | ||||
899 | ん,はい,はい。 | |||||
900 | 接下来是「の」。 | 次は「の」です。 | ||||
901 | ん。 | |||||
902 | p.59 | 「の」『日本国語大辞典』には接頭辞としての「の」は見出しに立てられていない。 | 「の」是,嗯,它是,嗯,是在「日语国语大辞典」[日本国語大辞典のこと]中, | 「の」は,ん,それは,ん,「日本語国語大辞典」[日本国語大辞典のこと]の中では, | ||
903 | ん。 | |||||
904 | 就没有作为作为接头词单列出来。 | 接頭辞としてとして列記されていないです。 | ||||
905 | はい。 | |||||
906 | p.59 | 『新明解国語辞典』には次のように説明されている。(25)の〔接頭〕どこまでも。「一太い・一方図」[麺]「野」と書くのは、借字。 | 啊啊,在「新明解」中有以下的说明就括号25。 | ああ,「新明解」では以下の説明(25)があります。 | ||
907 | ん,はい。 | |||||
908 | p.59 | ここで接頭辞「の」を「野」と表記するのは借字と断定されているが、「野」という借字は「野武士、野薔薇、野蒜」などからの連想であろうか。 | 嗯,在这个,在这里面,接头词「の」和,啊啊,作为就写成「野」这种表记, | ん,ここでは,この中で,接頭辞「の」と,ああ,「野」このように書いて表記し, | ||
909 | ん。 | |||||
910 | 虽然被这样断定哦,「野」这个借字,就「のぶし」などからの連想であろうか。 | このように断定されますが,「野」この借字,「のぶし」などからの連想であろうか。 | ||||
911 | ん。 | |||||
912 | 嗯,「野薔薇」[下線部日本語で発音する]对吧,就这种,啊啊,它作为这样断定,这个借字,就从这里联想得来的吧。 | ん,「野薔薇」合ってるでしょ,このような,ああ,それはこのように断定するとして,この借字,ここから連想してきたのでしょう。 | ||||
913 | ん。 | |||||
914 | p.59 | 「野武士」は「野+武士」という複合語と解すべきであろう。 | 嗯,「野武士」,就是「野」加「武士」这种复合语, | ん,「野武士」,つまり「野」+「武士」このような複合語, | ||
915 | ん。 | |||||
916 | 可以解释成这样,可以分解成这样哦。 | このように解釈することができます,このように分析することができますよ。 | ||||
917 | p.59 | 「の」が接辞した語例は「の太い、の方図」以外に見あたらず、造語力に乏しい接頭辞と考えられる。 | 然后就是「の」接词的语例,啊啊,就除了「の」加,啊啊,「太い」和「の」加「方図」, | それからつまり「の」接辞の語例です,ああ,就除了「の」+,ああ,「太い」と「の」+「方図」, | ||
918 | ん。 | |||||
919 | 以外,就看不到其他的, | 以外,他は見あたらず, | ||||
920 | ああ。 | |||||
921 | 所以它的造语能力,就是作为接头词还是很匮乏的。 | だからその造語能力は,接頭辞としてやはりとても乏しいです。 | ||||
922 | ん,はい。 | |||||
923 | 接下来是56,60页。 | 次は56,60ページです。 | ||||
924 | ん。 | |||||
925 | 60页的。 | 60ページの。 | ||||
926 | 最初の。 | |||||
927 | p.60 | 「ま」 | 60页开始就是「ま」。 | 60ページ最初は「ま」です。 | ||
928 | はい,ん。 | |||||
929 | p.60 | 「真」という漢字が当てられるこの接頭辞は語釈が多様であり、かつ各語釈において語例も多く見られる。 | 「ま」就是它,写成汉语「真」,汉字「真」作为接头词的语语义有很多, | 「ま」つまりそれは,漢語の「真」,漢字の「真」と書いて接頭辞の語として語義はとても多く, | ||
930 | ん。 | |||||
931 | 而且,各接头词都有那个语例做解释,嗯。 | そのうえ,各接頭辞はいずれもその語例があり説明をします,ん。 | ||||
932 | p.60 | 『日本国語大辞典』の説明を引用する。(26)一〔接頭〕名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞などの上に付いて、完全である、真実である、すぐれているなどの意を加え、また、ほめことばとしても用いる。 | 括号26就是引用的「日本国语大辞典」。 | (26)はつまり引用した「日本国語大辞典」です。 | ||
933 | p.60 | ①完全に揃っている、本格的である、まじめであるなどの意を添える。「ま心」「ま人間」「ま袖」「ま鉗(さい)」「ま旅」など | ||||
934 | p.60 | ②純粋にそれだけで、まじりもののない、全くその状態にあるなどの意を添える。「ま白」「ま青」「ま新しい」「ま水」「ま潮」「ま冬」など | ||||
935 | p.60 | ③正確にその状態にある意を添える。「ま東」「ま上」「ま四角」「まあおのき」など | ||||
936 | p.60 | ④動植物の名に付けて、その種の中での標準的なものである意を添える。「ま竹」「まいわし」「ま鴨」など。 | ||||
937 | p.60 | ⑤立派である、美しいなどの意を込めて、ほめことばとして用いる。「ま玉」「ま杭(ぐい)」「ま麻(そ)」「ま葛(くず)」など。 | ||||
938 | p.60 | 同辞書の語釈では二として、「本当、真実」という名詞の語義が挙げられている。 | 啊啊,在同词典中的语释里面,就黑括号二,26里面就黑方框一,就作为黑方框二里面,就它说到了那个「本当、真実」という, | ああ,同辞書での語釈では,黒い(二),26の中に黒い四角の(一),黒い四角の(二)として,それはその「本当・真実」という, | ||
939 | ん。 | |||||
940 | 名詞の語義が挙げ挙げられている。 | 名詞の語義が挙げ挙げられている,を言っています。 | ||||
941 | p.60 | 接頭辞としてのこれらからの意味は、名詞用法から派生したものであろう。 | 嗯,接头词,作为接头词,这里从①到⑤的意义,就是,嗯,啊啊,从名词用法派生出来的吧。 | ん,接頭辞,接頭辞として,ここでは①から⑤までの意味は,つまり,ん,ああ,名詞用法から派生してきたものでしょう。 | ||
942 | ん。 | |||||
943 | p.60 | そのような起源を辿れば、接頭辞「ま」は実詞としての名詞に近い位置にあることが知られる。 | 嗯,这样的追究它的起源,这样的它的起源的话,接头词的「ま」是跟作为实词的名词,嗯,就是它的起源是跟作为实词的那个词是很相近的。 | ん,このようなその起源をつきつめる,このようなその起源ならば,接頭辞の「ま」は実詞しての名詞,ん,つまりその起源は実詞としてのその詩にとても近いです。 | ||
944 | ん。 | |||||
945 | p.60 | ①から⑤までのいずれの意味でも、極めて造語力は旺盛である。 | 从括号①[「まるいち」と日本語で発音する]到⑤[「まるご」と日本語で発音する]。 | 括弧①から⑤まで。 | ||
946 | ん。 | |||||
947 | 这里,就每一个意思都有很强的造语能力。 | ここは,それぞれの意味にはいずれもとても強い造語能力があります。 | ||||
948 | はい。 | |||||
949 | p.60 | 全ての語例を網羅することは不可能に近いであろう。 | 嗯,所有的语例,嗯,啊啊,当然就是不可能,就是能把所有的语例都收集过来。 | ん,全ての語例,ん,ああ,当然不可能です,すなわち全ての語例を集めることができるのは。 | ||
950 | ん。 | |||||
951 | p.60 | 代表的な「純粋である」という含意から、強調表現に分類しておく。 | 就作为代表性的単純である純粋である, | 代表的なものとしての単純である純粋である, | ||
952 | ん。 | |||||
953 | 就这种含义,从这种含义,啊啊,出发, | このような含意,このような含意から,ああ,出発し, | ||||
954 | ん。 | |||||
955 | 啊啊,就,啊啊,分为,嗯,啊啊,就是就是可以分为那个,嗯,分为强调表现。 | ああ,つまり,ああ,分けます,ん,ああ,つまりつまりそれに分けることができます,ん,強調表現に分けます。 | ||||
956 | ん。 | |||||
957 | p.60 | 主観表現 ・「か」 |
下面这个是主观表现。 | 次のこれは主観表現です。 | ||
958 | ん。 | |||||
959 | 「か」。 | 「か」。 | ||||
960 | はい。 | |||||
961 | 它这个方面就可以分到强调主观表现里,对吧。 | そのこの方面は強調主観表現の中に分けることができる,そうでしょう。 | ||||
962 | ん,はい。 | |||||
963 | 接下来就是主观表现。 | 次はつまり主観表現です。 | ||||
964 | そうですね。 | |||||
965 | 然后,主观表现的这个「か」。 | それから,主観表現のこの「か」。 | ||||
966 | ん。 | |||||
967 | p.60 | 『日本国語大辞典』(27)、『新明解国語辞典』(28)それぞれの語釈を引用する。 (27)主として、形容詞の上に付いて、語調を整え、強める。 「か弱い」「か細い」「か黒い」など。 (28)ちょっと見聞きしただけで、そういう印象を強く与える意を表わす。 「一弱い・一細い・一黒い・一やすい」 |
啊啊,这个,嗯,括号27是日本大辞,「日本国语大辞典」对「か」的解释, | ああ,この,ん,(27)は日本大辞,「日本国語大辞典」の「か」に対する解釈で, | ||
968 | ん。 | |||||
969 | 括号28是「新明解」对「か」的解释。 | (28)は「新明解」の「か」に対する解釈です。 | ||||
970 | はい。 | |||||
971 | p.60 | 『新明解国語辞典』の語釈(28)では特に、特定の「印象を与える」という点が主観表現の接頭辞という範疇で括る妥当性を裏付けている。 | 「新明解」中的解释,就是括号28中, | 「新明解」の解釈,つまり(28)では, | ||
972 | ん。 | |||||
973 | 就特别是在,特别是就在给特定的印象这一点,嗯,就就就可以概括为就是它其实是一个主观表现的接头词的范畴。 | 特に[「特に」のあとは聞き取り不能]において,特に特定の印象を与えるこの点において,ん,つまりつまりつまりそれは実際は主観表現の接頭辞の範疇であると概括しています。 | ||||
974 | ん。 | |||||
975 | p.60 | つまり同一の事物を見聞しても、それを単に「細い」と表現するか「か細い」と表現するかは、偏に話者(書き手)の主観によって決まるからである。 | 也就说对同一个事物,对同一个事物有所见闻, | つまり同一の事物に対して,同一の事物に対してある程度見聞きする, | ||
976 | ん。 | |||||
977 | 它的那个,それを単に,啊啊,是简单的表示为,啊啊,就是「細い」还是「か細い」。 | そのそれ,それを単に,ああ,簡単に,ああ,つまり「細い」かそれとも「か細い」のかを表す。 | ||||
978 | ん。 | |||||
979 | 就这两种表现,就全是凭那个说话者。 | このような2つの表現は,全てその話者によります。 | ||||
980 | ん。 | |||||
981 | 或者是作者的那个主观决定。 | あるいは作者のその主観が決定します。 | ||||
982 | ん,はい。 | |||||
983 | p.60 | さらに『新明解国語辞典』の語釈(28)で面目躍如たるのは「ちょっと見聞きしただけ」の判断と注釈している点である。 | 嗯,另外「新明解国语辞典」的解释就是括号28里面。 | ん,他に「新明解国語辞典」の解釈つまり(28)です。 | ||
984 | ん。この「面目躍如」。 | |||||
985 | 面目躍如。 | 面目躍如。 | ||||
986 | ん。 | |||||
987 | たるのは[笑う],我先往下看一下。 | たるのは[笑う],まず下をちょっと見ます。 | ||||
988 | ん,はい。 | |||||
989 | 嗯,ちょっと見聞きしただけ,嗯,就是只看一点哦。 | ん,ちょっと見聞きしただけ,ん,つまりちょっと見ただけですね。 | ||||
990 | ん。 | |||||
991 | 只看就是只凭一点进行判断注释在这一点上。 | ただ見るだけつまりただちょっと判断注釈を行うだけというこの点においてです。 | ||||
992 | ん。 | |||||
993 | 嗯。 | ん。 | ||||
994 | p.60 | 言い換えれば、深い洞察によるのではなく表面的・直感的な断定によると定義しているのである。 | 换言之,就是有根据,嗯,就是不是很深层次的去洞察这件事情, | 言い換えれば,根拠がある,ん,つまりとても深いレベルでこの事を洞察するのではなく, | ||
995 | ん。 | |||||
996 | 而是表面的,直观凭直觉判定的这种, | 表面の,直観直覚で判定するこのような, | ||||
997 | ん。 | |||||
998 | 嗯,它是这个意思。 | ん,それはこの意味です。 | ||||
999 | ん。 | |||||
1000 | 这样定义的。 | このような定義の。 | ||||
1001 | ん,はい。 | |||||
1002 | p.60 | 例えば「か弱い女性」と言及したとしても、それは外見上の判断だけであって、内面の性格まで窺い知ることは別次元の話であろう。 | 就比如说「か弱い女性」。 | たとえば「か弱い女性」。 | ||
1003 | ん。 | |||||
1004 | 这种,と言及[下線部日本語で発話する]したしたとしても, | このよう,と言及したしたとしても, | ||||
1005 | ん。 | |||||
1006 | 啊啊,也只是就是就算是这样说了也只是从外表上看来, | ああ,ただつまりたとえこのように言っただけだとしてもただ外見から見るだけだと, | ||||
1007 | ああ。 | |||||
1008 | 它内在的性格它到底是怎么样。 | その内在の性格それは一体どうなのか。 | ||||
1009 | はい。 | |||||
1010 | 就是其他的说法,就其他的事情。 | つまり他の言い方,他の事です。 | ||||
1011 | ん。 | |||||
1012 | p.60p.61 | 「か」に限らず主観接頭辞全体に共通していると思われるが、語義の説明が簡潔で、なおかつ語例も少ない語彙項目については議論の余地は小さい。 | 关于「か」,不只是「か」哦,主观接头词的全体都有这样的特点。 | 「か」に関して,「か」だけではないね,主観接頭辞の全体はみなこのような特徴があります。 | ||
1013 | ん。 | |||||
1014 | 嗯,就是语义说明简单, | ん,つまり語義説明が簡単で, | ||||
1015 | はい。 | |||||
1016 | 而且语例比较少, | そのうえ語例がわりと少なく, | ||||
1017 | ん,はい。 | |||||
1018 | 嗯,就语彙项目这种讨论就没有什么太多的余地。 | ん,語彙項目このような討論は何もとても多くの余地はないです。 | ||||
1019 | ん。 | |||||
1020 | p.61 | 「き」 |
关于接下来就是「き」,61页的「き」。 | 次はつまり「き」に関してです,61ページの「き」。 | ||
1021 | ん。 | |||||
1022 | p.61 | 「き」は接頭辞としての語釈が施されている各辞書で、概ね二通りの語釈がなされているようである。『日本国語大辞典』から引用する。(29)き【生】〔接頭〕(「いき(生)」の変化した語か) ①原産のままで人手を加えてない、また精製していない意を表わす語 糸」「生漆」「生ぶどう酒」「生蝋」「生醤油」など。 ②純粋でまじりけのない、新鮮な、の意を表わす語。「生娘」「生そば」 「生まじめ」など。 |
「き」就是作为接头词的,啊啊,语义,啊啊,在各个辞典中都会分为两个。 | 「き」は接頭辞としての,ああ,語義です,ああ,各辞書でいずれも2つに分かれます。 | ||
1023 | ん。 | |||||
1024 | 大概,下面就是括号29页,引用的「日本国语大辞典的」。 | 大体,下は(29)ページです,引用したのは「日本国語大辞典」です。 | ||||
1025 | ん。 | |||||
1026 | p.61 | 「き」は純粋和語語源であると考えられるが、「蝋、醤油」というような漢語形態素に接辞する例も見られる。そういう観点からは、接頭辞としての「き」は適用範囲が広いと言える。 | 嗯,「き」就是纯粹的和语语源,一般是这样认为的。 | ん,「き」は純粋な和語語源で,普通はこのように考えます。 | ||
1027 | はい。 | |||||
1028 | 嗯,啊啊,「酱油」这样的汉语形态素,啊啊,的接词,啊啊,接这种汉语形态素的例子也有。 | ん,ああ,「醤油」このような漢語形態素,ああ,の接辞,ああ,このような漢語形態素に付く例もあります。 | ||||
1029 | ん。 | |||||
1030 | 嗯,从这种观点来看,接头,作为接头词「き」的使用范围还是很广的。 | ん,このような観点から見ると,接辞,接頭辞「き」としての使用範囲はやはりとても広いです。 | ||||
1031 | ん,はい。 | |||||
1032 | p.61 | 阪倉(1995:407−411)には接頭辞としての「き」は挙げられていないことから、上古日本語の時期にはこの接頭辞は存在していなかったものと推測できる。 | 阪仓,根据阪仓1995年的, | 阪倉,阪倉1995年のによれば, | ||
1033 | ん。 | |||||
1034 | 嗯,他作为,他把作为接头词的「き」,啊啊,他没有把「き」作为接头词列举出来, | ん,彼は[「彼は」のあとは聞き取り不能]として,彼は接頭辞の「き」を[「き」のあとは聞き取り不能]として,ああ,彼は「き」を接頭辞として挙げておらず, | ||||
1035 | ん。 | |||||
1036 | 从这一点上来说,上古日语时期,啊啊,这个接头词是不存在的。 | この点から言えば,上古日本語の時期,ああ,この接頭辞は存在しません。 | ||||
1037 | ん。 | |||||
1038 | 嗯,就大家都这样推测。 | ん,みんなはこのように推測します。 | ||||
1039 | ここは阪倉のを引用しました。 | |||||
1040 | 嗯,1995年。 | ん,1995年。 | ||||
1041 | 95,この時あなたは参考文献を見ますか。 | |||||
1042 | 啊啊,其实不会。 | ああ,実際は見ません。 | ||||
1043 | ああ,見ないなら続けて読んで。 | |||||
1044 | 嗯。 | ん。 | ||||
1045 | はい,ん。 | |||||
1046 | p.61 | 「こ」 |
嗯,「こ」は就是, | ん,「こ」はつまり, | ||
1047 | ん。 | |||||
1048 | 接下来是「こ」。 | 次は「こ」です。 | ||||
1049 | ん。 | |||||
1050 | p.61 | 接頭辞「こ」は造語力が非常に高く、接辞された語の意味も多様である。 | 「こ」这个接头词的造语能力就非常高了, | 「こ」この接頭辞の造語能力はとても高く, | ||
1051 | ん。 | |||||
1052 | 嗯,接的语也,语的意思也各种,也很多样。 | ん,付く語も,語の意味も様々,とても多様です。 | ||||
1053 | ん。 | |||||
1054 | p.61 | まず辞書での定義を見るが、以下のように細かく分析してあると複雑な様相を呈する(『日本国語大辞典』)。 | 首先是它辞典对它的定义。 | まずはその辞書それに対する定義です。 | ||
1055 | ん。 | |||||
1056 | 下面就是非常细的一些,啊啊,非常细的分析的话,就变的很复杂,就, | 下はつまり非常に細かいいくつかの,ああ,非常に細かい分析ならば,とても複雑になります,つまり, | ||||
1057 | ん。 | |||||
1058 | 就「日语国语大辞典」[日本国語大辞典のこと]这里。 | 「日本語国語大辞典」[日本国語大辞典のこと]のここ。 | ||||
1059 | p.61 | (30)〔接頭〕名詞や用言の上について、小さい、わずかな、などの意味を加える。①名詞の上に付いて、その物が、小さい、細かい、などの意を表わす。親愛の情の意を含むこともある。「小島」「小山」「小屋」「小石」など。②名詞のヒに付いて、その量がわずかであることを示す。いささかの。「小降り」「小銭」「小人数」など。③人、あるいは生き物を表わす名詞、年若なものであることを表わす。若い。後輩の。幼い。「小冠者」「小犬」「小童」など。④数詞の上に付いて、その数量にはわずかに及ばないが、ほぼそれに近い意を表わす。およそ、ほぼ。「小半時」「小一時間」「小一里」など。⑤名詞の上に付いて、下の述語の表わす動作・状態の量や程度の小さいことを表現する。人体の一部を示す名詞に付くことが多い。すこし。ちょっと。「小手をかざす」厂小耳にはさむ」「小首をかしげる」「小当たりに当たる」など。⑥動詞・形容詞・形容動詞・副詞などの上に付いて、その動作・状態の量や程度が小さいことを表わす。すこし。なんとなく。「小寒い」「小無道な」「小ざっばり」「小高い」など。⑦名詞や用言などの上に付いて、軽んじたり、やや馬鹿にしたような意味を表わす。なまはんかな。「小せがれ」「小器用」「小憎らしい」など。⑧名詞や用言の上に付いて、ほとんど意味を加えることなく、語調を整えたり、強めたりするために添える。「こ甘い」「こしゃく」など。 | 就括号30。 | (30)。 | ||
1060 | ああ。 | |||||
1061 | 1,2,3,4,5, | 1,2,3,4,5, | ||||
1062 | 7,8。 | |||||
1063 | 6,7,8,嗯。 | 6,7,8,ん。 | ||||
1064 | ん,それは8つ説明があります。 | |||||
1065 | 对,它有八个解释 | はい,それは8つ説明があります。 | ||||
1066 | p.62 | このように細かく語釈が施され分類されているが、全体に共通しているのは「比較してみると程度が落ちる」という辺りであろう。特に上記語義説明において①、②、④は「小さい」という意味で共通点が大きい。 | 就像这样的,62页这里, | このような,62ページここの, | ||
r | ん。 | |||||
1068 | 就像这样的就很细致的这种语语义的分类解释, | このようなとても細かいこのような語語義の分類説明, | ||||
1069 | ん。 | |||||
1070 | 嗯,整体整体它有一个共通点就是比较,啊啊,试着比较してみる的话那个程度, | ん,全体全体にそれは共通点がありつまり比較する,ああ,試しに比較してみるとその程度に, | ||||
1071 | ん。 | |||||
1072 | 就降低了, | 落ちます, | ||||
1073 | ん。 | |||||
1074 | 就这种,它有, | このような,それは, | ||||
1075 | ん。 | |||||
1076 | 一个共通的这个意思。 | 共通のこの意味があります。 | ||||
1077 | はい。 | |||||
1078 | 嗯,然后特别是上面语义说明中的1,2,4, | ん,それから特に上の語義説明の1,2,4, | ||||
1079 | ん。 | |||||
1080 | 1,2,4, | 1,2,4, | ||||
1081 | はい。 | |||||
1082 | 嗯,1,2,4就是1,就是那个跟接在名词上面, | ん,1,2,4はつまり1です,つまりその名詞の上に付くのと, | ||||
1083 | ん。 | |||||
1084 | 那个物体的「小」啊,就「小屋」, | その物体の「小」,つまり「小屋」, | ||||
1085 | ん,はい。 | |||||
1086 | 「小岛、小山」,2就是接在名词表示那个数量的少。 | 「小島・小山」,2は名詞に付いてその数量が少ないのを表します。 | ||||
1087 | ん。 | |||||
1088 | 第3就是接人或动物表示年轻或后辈,就「小犬」, | 第3は人或いは動物に付いて若いあるいは後輩を表します,つまり「小犬」, | ||||
1089 | ん。 | |||||
1090 | 「小童」。 | 「小童」。 | ||||
1091 | ん。 | |||||
1092 | 然后,啊啊?这三?哦,1,2,4,4的话就是那个接在数词上的吧, | それから,ああ?この3?ああ,1,2,4,4ならばつまりその数詞に付くものでしょう, | ||||
1093 | ん。 | |||||
1094 | 就是「小半小时」。 | つまり「小半時」です。 | ||||
1095 | んん,はい。 | |||||
1096 | 就几乎最近的意思, | ほぼ最近の意味, | ||||
1097 | ん。 | |||||
1098 | 就数量不大达到的意思, | 数量があまり達していない意味, | ||||
1099 | ん。 | |||||
1100 | 就是1,2,4这样的表示「小」的意思, | つまり1,2,4このような「小」を表す意味, | ||||
1101 | ん,はい。 | |||||
1102 | 这是它的共通点。 | これはその共通点です。 | ||||
1103 | p.62 | ③は「若い」という意味であるが、⑤以下では客観的な基準は不明確で話者の主観による判断が相対的に大きくなっている。 | 3就是这种「年轻」的意思。 | 3はこのような「若い」意味です。 | ||
1104 | ん。 | |||||
1105 | 5就是,嗯,啊啊,客观的基准,就不明确的,因为客观的基准不明确, | 5は,ん,ああ,客観的な基準が,不明確の,客観的な基準が不明確なので, | ||||
1106 | ん。 | |||||
1107 | 就凭说话者主观进行判断的一个, | 話者の主観により判断を行う1つの, | ||||
1108 | はい。 | |||||
1109 | 比较相对性, | わりと相対的な, | ||||
1110 | ん。 | |||||
1111 | 相对性比较大的这一点。 | 相対性がわりと大きいこの点。 | ||||
1112 | ん。 | |||||
1113 | p.62 | 角岡(2007b:46)では、『広辞苑』で定義されている九種類の接頭辞「こ」語釈について、いずれも「話者の主観を反映する」と指摘している。 | 根据,啊啊,另外根据角冈2007年这里,「广辞苑」的,啊啊,「广辞苑」的定义,就分为,「广辞苑」定义的九种类的接头词, | に基づく,ああ,また角岡は2007年ここ,「広辞苑」の,ああ,「広辞苑」の定義に基づき,分けた,「広辞苑」の定義の九種類の接頭辞, | ||
1114 | ん。 | |||||
1115 | 的「こ」的那个语义,啊啊,について, | の「こ」のその語義,ああ,について, | ||||
1116 | ん。 | |||||
1117 | 嗯,无论是哪个他都是,都指出了,就都反映了那个说话者的主观。 | ん,どれであろうとも彼はいずれも,いずれも,その話者の主観を反映した,と指摘しました。 | ||||
1118 | はい。 | |||||
1119 | p.62 | この解釈はここでも適用されよう。 | 嗯,这种解释在这里也比较适用。 | ん,このような解釈はここでもわりと適用されます。 | ||
1120 | ん。 | |||||
1121 | p.62 | 例えば「あの人は小金を貯めている」という発言があったとして、「小金」は状況によって十万円を指すこともあり、一億円を指すこともありえる。 | 啊啊,比如说那个「あの人は, | ああ,たとえばその「あの人は, | ||
1122 | ん。 | |||||
1123 | 就是他存了这个小钱」, | 彼はこの小金を貯めた」, | ||||
1124 | ん。 | |||||
1125 | 这个「小钱」, | この「小金」, | ||||
1126 | ん。 | |||||
1127 | 就是十万也一万,一亿日元, | つまり10万でも1万,1億円, | ||||
1128 | ん。 | |||||
1129 | 嗯,对, | ん,はい, | ||||
1130 | ん。 | |||||
1131 | 都可以说。 | いずれも言うことができます。 | ||||
1132 | ん。 | |||||
1133 | p.62 | その額がどの範囲を想定しているのかは話者の主観に委ねられている。 | 这种金额,就是是什么样的范围,就全是说话者的那个主观。 | このような金額が,どのような範囲かは,全部話者のその主観です。 | ||
1134 | ん。 | |||||
1135 | p.62 | このように接頭辞「こ」は情緒的・非論理的な表現を形成する。曖昧さを好む日本語表現に適していると言える。 | 像这样的接头词「こ」啊,比较有那个情绪性的,非理性非理论性的那个表现,就形成了这样的表现。 | このような接頭辞「こ」や,わりとその情緒的,非理性非理論的なその表現があり,このような表現を形成しました。 | ||
1136 | ん。 | |||||
1137 | 啊啊,也会有这种曖昧さ, | ああ,このような曖昧さもあり, | ||||
1138 | ん。 | |||||
1139 | 嗯,也比较适合日本,就比较喜欢日本的这种暧昧暧昧的这种日本语的这种表现。 | ん,わりと日本に適してもいます,わりと日本が好きなこのような曖昧曖昧なこのような日本語のこのような表現。 | ||||
1140 | ん。 | |||||
1141 | p.62 | また⑤の語類において、人体の一部に接辞する例が分類されている。 | 接着就是5的这种语语类において,在5这里, | 続いて5のこのような語語例において,5ここで, | ||
1142 | 5。 | |||||
1143 | 它是,5是,嗯,括号⑤[下線部「まる5」と日本語で発音する]这一部分, | それは,5は,ん,括弧⑤この部分は, | ||||
1144 | 61ページ。 | |||||
1145 | 就是夹在名词上。 | つまり名詞に挟みます。 | ||||
1146 | ん。 | |||||
1147 | 然后它就是下面谓语表示动作状态的程度比较小。 | それからそれは下の述語は動作状態の程度がわりと小さいことを表します。 | ||||
1148 | ん。 | |||||
1149 | 嗯,人体的一部分表示接的一部分,就「小手」,「小耳」,小什么样子, | ん,人体の1部分に付くのを表します,「小手」,「小耳」,小どんな風, | ||||
1150 | ん,はい。 | |||||
1151 | 嗯,5这里就是接人体的一部分的这个例子。 | ん,5ここはつまり人体の1部分に付くこの例です。 | ||||
1152 | ん。 | |||||
1153 | 嗯,可以被分为这样的,啊啊。 | ん,このように分かれることができます,ああ。 | ||||
1154 | ん。 | |||||
1155 | p.62 | これら語類も論理的に考えれば「手をかざす、首をかしげる」という表現と実態はなんら変わりはない。 | 在这里语类和理论性的考虑的话就是,「手をかざす,首をかしげる」。 | ここでの語類と理論的に考えるならばつまり,「手をかざす,首をかしげる」です。 | ||
1156 | ん。 | |||||
1157 | 这种表现,恩,啊啊,就和它的实态,就实际的没有变化。 | このような表現は,ん,ああ,それとの実態,実際は変化がないです。 | ||||
1158 | ん,はい。 | |||||
1159 | p.62 | 「小耳にはさむ」のみ、「*耳にはさむ」という接頭辞なしの形は非文となる。 | 接下来就不只是那个「小耳」,啊啊,「小耳」[日本語で発音する]?みはさむ,にはさむ,啊啊,这个「耳にはさむ」这个。 | 次はその「小耳」だけでなく,ああ,「小耳」?みはさむ,にはさむ,ああ,この「耳にはさむ」これ。 | ||
1160 | ん。 | |||||
1161 | 这个接头词就没有这个接头词的话,就没有这个「小」的话,五星就是表示这个「小」,啊啊, | この接頭辞この接頭辞がないのならば,この「小」がないのならば,五星はつまりこの「小」を表します,ああ, | ||||
1162 | ん。 | |||||
1163 | 去掉这个「小」的话这个时候它就不是一个文章, | この「小」を取るならばこの時それは1つの文章ではなく, | ||||
1164 | ん。 | |||||
1165 | 就不是一个句子。 | 1つの文ではないです。 | ||||
1166 | ん,はい。 | |||||
1167 | p.62 | 極端なのは「小股の切れ上がった」という定型句がどのような様態を表現しているのか、「小股」がどの部位を指しているのか、定説がない場合である。 | 极端的点来说就是极端点来说,嗯,就「小股」这个。 | 極端な点で言うとつまり極端な点で言うと,ん,「小股」この。 | ||
1168 | ん。 | |||||
1169 | 可能它是一个,就是作为一个定型句来使用, | それは1つの[「1つの」のあとは聞き取り不能]かもしれない,つまり1つの定型句として使用して, | ||||
1170 | ん。 | |||||
1171 | 表示那个样态。 | その様態を表します。 | ||||
1172 | ん。 | |||||
1173 | 嗯,其实「小股」具体是指哪个部位是没有定论的。 | ん,実際「小股」は具体的にどの部位を指すのかは定説がないです。 | ||||
1174 | ん。 | |||||
1175 | p.62 | 連濁については「ど」項でも指摘したが、「こ」接辞に関しても連濁が生じている。これはオノマトペにおいても例外ではない。 | 关于连濁「ど」这一项的也都指出来了,它就是在这里被指出来,「こ」的那个接词,关于「こ」这个接词,它也有那个连濁, | 連濁「ど」に関してはこの項でも指摘しました,それはつまりここで指摘されました,「こ」のその接辞,「こ」この接辞に関して,それもその連濁, | ||
1176 | ん。 | |||||
1177 | 的产生。 | の発生が,あります。 | ||||
1178 | ん。 | |||||
1179 | 嗯,これはオノマ,オノマトペべにおいても例外ではない,就在这里有,没有例外的。 | ん,これはオノマ,オノマトペべにおいても例外ではない,ここではある,例外はないです。 | ||||
1180 | p.62 | ⑥で挙げられている「小ざっぱり」がそれである。 | 括号6,61页的圆6[行番号1180,論文61ページ29行目]它这里就是接动词,形容词,形容动词,副词的那个动作状态的程度的「小」, | (6),61ページの⑥[行番号1180,論文61ページ29行目]それはここでは動詞,形容詞,形容動詞,副詞に付くその動作状態の程度の「小」, | ||
1181 | ああ。 | |||||
1182 | 表示这个,嗯,啊啊,啊啊,就它在这里列举的这些就是「小ざっぱり」, | これを表します,ん,ああ,ああ,それはここで列挙したこれらはつまり「小ざっぱり」, | ||||
1183 | ん。 | |||||
1184 | がそれである,就是表示那个它也有连濁,连濁的产生。 | がそれである,つまりそのそれも連濁がある,連濁の発生を表します。 | ||||
1185 | p.62 | 角岡(2007a:42−47)では日本語オノマトペにおける連濁について考察しているが、接頭辞「こ」が関連する語例では「こざっぱり、こじっかり」について論じている。 | 嗯,角冈2007,啊啊,日语,在日语这个,这个单词[行番号1185,論文62ページ18行目「オノマトペ」を指す]是什么,我先不查。 | ん,角岡2007,ああ,日本語,日本語ここで,この単語[行番号1185,論文62ページ18行目「オノマトペ」を指す]は何ですか,とりあえず調べません。 | ||
1186 | ん。 | |||||
1187 | 不知道这个单词什么意思,嗯,关于它的连濁,他也考察了。 | この単語がどういう意味か知りません,ん,その連濁に関して,彼も考察しました。 | ||||
1188 | ん。 | |||||
1189 | 就接头词,跟接头词相关的那个语例中,就「こざっぱり」, | 接頭辞,接頭辞と関連するその語例で,「こざっぱり」, | ||||
1190 | ん。 | |||||
1191 | 「こじっかり」, | 「こじっかり」, | ||||
1192 | ん。 | |||||
1193 | について他也关于这个也论,也讨论了一下。 | について彼もこれに関しても討,ちょっと討論もしました。 | ||||
1194 | ん。 | |||||
1195 | p.62 | オノマトペは、種々の面において一般和語語彙とは異なった音韻的振る舞いを示すが、一般語彙においては普遍的である連濁がオノマトペにおいては例外的である。オノマトペにおける連濁の例外が「こざっぱり、こじっかり」である。 | 嗯,オノマトぺは,啊啊,就是在各种各样的方面,嗯,一般和语语义とは,和一般的和语词汇不同,它有音韵性的,它表示音韵的一些振る舞い。 | ん,オノマトぺは,ああ,つまり種々の面において,ん,一般和語語義とは,一般の和語語彙とは異なった,それは音韻性がある,それは音韻のいくつかの振る舞いを表します。 | ||
1196 | ん。 | |||||
1197 | 就是,然后在一般的语义中,它普遍的普遍性的这种连濁在オノマトぺ里面是例外的。 | つまり,それから一般の語彙では,それは普遍的普遍的なこのような連濁がオノマトぺにおいては例外です。 | ||||
1198 | ん。 | |||||
1199 | 我要查一下这个「オノマトぺ」,这是什么。 | この「オノマトぺ」をちょっと調べたいです,これは何ですか。 | ||||
1200 | ん,はい,「オノマトぺ」を調べる。 | |||||
1201 | 嗯。啊,象声词。 | ん。あ,オノマトペ。 | ||||
1202 | ん。 | |||||
1203 | 嗯,在象声词里是例外的,在象声词里连濁的这个例外就是,啊啊,「こざっぱり、こじっかり」这些。 | ん,オノマトペにおいては例外で,オノマトペにおける連濁のこの例外がすなわち,ああ,「こざっぱり、こじっかり」これらです。 | ||||
1204 | p.62 | オノマトペ語彙に接頭辞が接辞する語例は数が少ない上に、連濁が生じているのは二重に特殊と言えるであろう。 | 象声语义,象声词汇里接头词,啊啊,接词的这个语例数字是比较少的,在这个方面, | オノマトペ語義,オノマトペ語彙に接頭辞が,ああ,接辞のこの語例数はわりと少ないです,この方面において, | ||
1205 | ん。 | |||||
1206 | 连濁,产生连濁的是两种,是两重的比较特殊的,两重,就是比较特殊的,我先这样说一下。 | 連濁,連濁が生じるのは2種です,2重のわりと特殊な,2重,つまりわりと特殊な,私はまずこのようにちょっと言います。 | ||||
1207 | ん。 | |||||
1208 | 比较特殊的。 | わりと特殊な。 | ||||
1209 | ん,はい。 | |||||
1210 | p.62 | 「さ」 |
接下来是62页的这个「さ」。 | 次は62ページのこの「さ」です。 | ||
1211 | ん。 | |||||
1212 | p.62 | 「さ」の接辞した語彙は古風、雅びに響く。以下は『日本国語大辞典』の語釈である | 「さ」的接词就是比较古风,比较典雅一点。 | 「さ」の接辞はつまりわりと古風で,わりとちょっと優美です。 | ||
1213 | ん。 | |||||
1214 | 嗯,它下面是,就是括号31是那个日本国语大辞典对它的解释。 | ん,その下は,つまり(31)はその日本国語大辞典のそれに対する解釈です。 | ||||
1215 | p.62 | (31)①名詞・動詞・形容詞の上に付いて、語調をととのえる。実質的な意味はほとんどない。「さ夜」「さ霧」「さ迷う」「さとし」「さ噛みに噛む」「さまねし」など。 | ||||
1216 | p.62 | ②(「五月」「早」)名詞の上に付いて、時期的に早く若々しい、また、五月の意をあらわす。「五月蠅(さばえ)」「早乙女(さおとめ)」「早苗(さなえ)」「五月雨(さみだれ)」など。 | ||||
1217 | p.62 | ③時間をあらわす名詞の上に付いて、「さきの」の意をあらわす。「さ来年」「さ来月」など。 | ||||
1218 | p.62 | 語誌(1)③は、「先(さき)」の変化した語とする説もある爪なおとの関係はないと断言もしにくい。 (2)②の意のものを、はっきり「五月」の意としてよいかどうかには、否定的意見も強い。むしろ、古くから「早」「若」など、時期的に早くて若々しく元気にあふれたさまをいうのだという説も強い。「さお鹿」「さわらび」などの「さ」もこの類か。 |
||||
1219 | p.63 | (3)一方、後世、「五月(さつき)」との関連から、陰暦五月を表わす「さ」が意識されたであろうことも否定できないし、「日本書紀」の「五月蠅(さばえ)」の表記も、民間語源ではあるが無視できないものがある。また、「さのぼり(田の神が田植を終えて天上する休息日)」や「さおり(田の神が田に降りて田植を始める祝)」などとの関連で神稲の意と考え、田植に関係ある古代語とする説も有力である。 | ||||
1220 | p.63 | 他方で『新明解国語辞典』は一で、上記①語彙の一部に相当する漢字として「小」、②には「五月」、①の一部語彙には「早」をそれぞれ当てている。 | 其他的「新明解」中的解释,就是其他在「新明解」中的一的解释就是像,就是括号31就是「日语日本国语大辞典」[日本国語大辞典のこと]中的那个①[下線部「まるいち」と日本語で発音する]的解释, | その他の「新明解」の解釈は,つまりその他の「新明解」での一の解釈はつまり[「つまり」のあとは聞き取り不能]のような,つまり(31)は「日本語日本国語大辞典」[日本国語大辞典のこと]でのその①の解釈は, | ||
1221 | ん。 | |||||
1222 | 就是相当于它的「小」,2就是那个「五月」,圆1的一部分的那个词汇就是相当于「早」。 | つまりその「小」に相当します,2はその「五月」で,①の1部分的のその語彙は「早」に相当します。 | ||||
1223 | ん,はい。 | |||||
1224 | p.63 | ③の表記には通常、「再来年、再来月」と「再」字が当てられる。 | 圆3的这个,它的表记就通常就是「再来年,再来月」的这个「再」比较相当于这个「再」的意思。 | ③のこの,その表記は通常はつまり「再来年,再来月」のこの「再」はこの「再」の意味にわりと相当します。 | ||
1225 | ん,はい。 | |||||
1226 | p.63 | 『新明解国語辞典』二では、雅語として「その状態について何ほどか強調することを表わす」との語釈の下に「さ迷ふ、さ鋭し」を挙げている。 | 「新明解」中的二, | 「新明解」の2, | ||
1227 | ん。 | |||||
1228 | 就黑方框二,它的是作为雅语就表示关于那种状态,啊啊,到哪一种程度, | 黒い四角の2,それは雅語としてそのような状態に関して,ああ,どの種類の程度までかを表し, | ||||
1229 | ん。 | |||||
1230 | 就这种表示强调,和它的语义下面的「さ迷ふ」这种的列举。 | このような強調,とその語義下の「さ迷ふ」このような列挙を表します。 | ||||
1231 | p.63 | つまり『日本国語大辞典』の①を一と二に分類したような外観を呈している。 | 也就是说「日本国语大辞典」中的圆1可以分为「新明解国语辞典」中的黑方框一, | つまり「日本国語大辞典」の①は「新明解国語辞典」の黒い四角の1, | ||
1232 | ん。 | |||||
1233 | 和黑方框二。 | と黒い四角の2に分けることができます。 | ||||
1234 | はい。 | |||||
1235 | p.63 | いずれが正しいかの検討はここでは行なわない。 | 嗯,不论哪个,嗯嗯,哪个正确的在这里就不进行讨论了。 | ん,どれにかかわらず,んん,どれが正確かはここでは討論を行いません。 | ||
1236 | ん。 | |||||
1237 | p.63 | ①、②、③いずれの語釈分類も現代語においては造語力は失われていると考えられる。 | 1,2,3就是「日语国语大辞典」[日本国語大辞典のこと]中的圆1圆2圆3。 | 1,2,3つまり「日本語国語大辞典」[日本国語大辞典のこと]の①,②,③。 | ||
1238 | ん。 | |||||
1239 | 它的这种语义的分类,啊啊,就是在现代汉语日语中失去了造语能力。 | そのこのような語義の分類は,ああ,つまり現代中国語日本語の中で造語能力が失われました。 | ||||
1240 | ん。 | |||||
1241 | p.63 | ③に類似した成分で「しあさって」の「し」について考察してみたい。これは「四」を語源とする説が有力なようである。 | 和圆3相似的成分就「しあさって」の的「し」关于这个想考察一下。 | ③と似ている成分「しあさって」のの「し」これに関してちょっと考察したいです。 | ||
1242 | ん。 | |||||
1243 | 这里就是「四」作为它的,作为「し」的语源,比较有说服力。 | これはつまり「四」それとして,「し」の語源として,わりと説得力があります。 | ||||
1244 | ん。 | |||||
1245 | p.63 | つまり、今日から数えて四日目という意味で「し」が「あさって」と複合語を形成したという解釈である。 | 也就是说从今天开始数到第四天的意思, | つまり今日から数えて4日目の意味です, | ||
1246 | ん。 | |||||
1247 | 所以用「し」加上一个「あさって」, | だから「し」を用いて「あさって」を加えて, | ||||
1248 | ん。 | |||||
1249 | 嗯,和这个复合形成的一个词汇。 | ん,これと複合形成する語彙です。 | ||||
1250 | ん。 | |||||
1251 | 一般是这样解释。 | 普通はこのように解釈します。 | ||||
1252 | ん。 | |||||
1253 | p.63 | 接頭辞「さ」は「さ来週、さ来月、さ来年」というように複数の名詞に接辞するが、「しあさって」はこの例しか見られない。この二点において「し」は接頭辞と見なさない。 | 接头词「さ」就是「さ来週、さ来月」这些,就是复数的名词,像这样的,就是接复数的名词, | 接頭辞「さ」はつまり「さ来週・さ来月」これらは,つまり複数の名詞です,このような,つまり複数の名詞に付く, | ||
1254 | ああ。 | |||||
1255 | 「しあさって」这样的例就只有这一个, | 「しあさって」このような例はこれ1つだけです, | ||||
1256 | ん。 | |||||
1257 | 在这两点上「し」的接头词,嗯,就是很少再见到其他的这个接头词。 | この2点において「し」の接頭辞は,ん,つまりその他のこの接頭辞を再度見ることは少ないです。 | ||||
1258 | 最後の文「この二点において, | |||||
1259 | この二点において。 | この2点において。 | ||||
1260 | 「し」は接頭辞と見なさない」。 | |||||
1261 | 見なさない,啊,就是在这两点上看不到「し」的接头词是吗?見なさ,我要查一下。 | 見なさない,あ,この2点において「し」の接頭辞を見かけないですか。見なさ,ちょっと調べたいです。 | ||||
1262 | ん,はい。 | |||||
1263 | 見な。 | 見な。 | ||||
1264 | あなたが調べるのは? | |||||
1265 | 見なす。 | 見なす。 | ||||
1266 | ああ,見なす。 | |||||
1267 | 嗯, | ん, | ||||
1268 | ん,はい。 | |||||
1269 | 哦,就是在这两点上「し」是做不了接头词的。 | ああ,つまりこの2点の上で「し」は接頭辞が出来ません。 | ||||
1270 | ん,はい。 | |||||
1271 | 「見なす」,看作,当做。 | 「見なす」,見なす,と見なす。 | ||||
1272 | p.63 | 阪倉(1995:407)では『日本書紀』から「サガミ」の例を引いているが、現代語彙では廃用と考えるべきであろう。 | 在阪川,阪仓1995那个,「日本书纪」这里, | 阪川,阪倉1995その,「日本書記」ここで, | ||
1273 | ん。 | |||||
1274 | 「サガミ」它的例子,引用了这个例子。 | 「サガミ」その例,この例を引用しました。 | ||||
1275 | ん。 | |||||
1276 | 在现代日语中虽然已经废用了哦,已经作为已经废用了。 | 現代日本語においてすでに廃用されましたが,すでにすでに廃用されたとして。 | ||||
1277 | ん。 | |||||
1278 | p.63 | 上掲「語誌」に挙げられている「さばえ」も同書に挙げられているが、「五月蠅」という表記は現代では通常「うるさい」という語彙に当てられており、「さばえ」の流通度が低いことを象徴している。 | 上面刊载的这个「语志」中举出来的「さばえ」, | 上に掲載のこの「語誌」に挙げられた「さばえ」, | ||
1279 | ん。 | |||||
1280 | 也是写同样的。 | も同様に書いています。 | ||||
1281 | ん。 | |||||
1282 | 嗯,「五月蝇」という这种表记在现代一般写作「うるさい」。 | ん,「五月蝇」というこのような表記は現代では普通「うるさい」と書きます。 | ||||
1283 | はい。 | |||||
1284 | 恩,「さばえ」这种流通度也比较低, | ん,「さばえ」このような流通度もわりと低く, | ||||
1285 | ん。 | |||||
1286 | 这种象征它流通度比较低。 | このような象徴その流通度はわりと低いです。 | ||||
1287 | p.63 | ②に分類されている「早乙女、五月雨」は辛うじて現代語彙として通用するという程度であろう。 | 第2个圆2它的分类中就是,啊啊,「五月雨」这样的,在现代语,作为现代语义,啊啊,是在通用的程度。 | 第2の②その分類はつまり,ああ,「五月雨」このような,現代語において,現代語義として,ああ,通用している程度です。 | ||
1288 | p.63 | 「早乙女」は姓、「早苗」は女性名として一般的である。 | 「早乙女」是姓。 | 「早乙女」は姓です。 | ||
1289 | ん。 | |||||
1290 | 「早苗」是女性的名,作为,一般是这样的。 | 「早苗」は女性の名,として,普通はこのようです。 | ||||
1291 | ん,はい。 | |||||
1292 | p.63 | 「た」 | 接下来是63页这个「た」。 | 次は63ページのこの「た」です。 | ||
1293 | ん。 | |||||
1294 | p.63 | 『日本国語大辞典』での接頭辞「た」の説明・語例は次のように極めて簡潔である(32)。 |
是「日本国语大辞典」中的接头词,啊啊,在「日本国语大辞典」中接头词的它的说明和语例就像下面这样的比较简单,括号32这里。 | 「日本国語大辞典」での接頭辞,ああ,「日本国語大辞典」での接頭辞のその説明と語例は下のこのようにわりと簡単です,(32)ここ。 | ||
1295 | ん。 | |||||
1296 | p.63 | 『広辞苑』の語釈・語例も併引する(33)。『新明解国語辞典』では接頭辞「た」で項は立てらていない。 | 「广辞苑」的语释和语例就也引用了一下,括号33。 | 「広辞苑」の語釈と語例もちょっと引用しました,(33)。 | ||
1297 | はい。 | |||||
1298 | 「新明解」中并没有把那个「た」作为一个单独的项列出来。 | 「新明解」では別にその「た」を1つの単独な項として列記していないです。 | ||||
1299 | ん。 | |||||
1300 | p.63 | 「こ」が接辞した語彙は、接辞していない場合と基本的に意味が変化していないのと同様、「た」接辞の語彙も意味変化は見られない。 | 「こ」是,接「こ」的这个词汇是,词汇是没接的,啊啊,啊啊,没接的,ごいをした,就是没接的场合,基本的意义是,基本的意思是没有变化的,一样, | 「こ」は,「こ」に付くこの語彙は,語彙は付かないものです,ああ,ああ,付かないもの,ごいをした,つまり付かない場合,基本な意味は,基本な意味は変化がなく,同じで, | ||
1301 | ん。 | |||||
1302 | 「た」的,接「た」的这个语义也看不到它的那个意思的变化。 | 「た」の,「た」に付くこの語義もそれのその意味の変化は見られません。 | ||||
1303 | ん。 | |||||
1304 | p.63 | 音韻的に、「謀る」一「た謀る」において連濁が生じている点は他の接辞と同様である。 | 在音韵方面,这个「た什么谋る」, | 音韻面では,この「た何謀る」, | ||
1305 | ん。 | |||||
1306 | 连濁?嗯,在产生连濁这一点上加的接头词也是一样,接词也一样。 | 連濁?ん,連濁が生じるこの点で付ける接頭辞も同じで,接辞も同じです。 | ||||
1307 | ん。 | |||||
1308 | p.63 | この対から判断しても、「た」を接辞することによって語彙に意味変化が生じるという側面はないと考えられる。 | 从这里判断,嗯,就「た」接头接词,嗯,其实从这里判断,它那个「た」,因为接「た」,然后那个语义产生变化,这个一般是没有的。 | ここから判断して,ん,「た」接頭接辞,ん,実際ここから判断して,それその「た」,「た」を付けるので,それからその語義に変化が生じる,これは普通はないです。 | ||
1309 | ん。 | |||||
1310 | 这方面。 | この面。 | ||||
1311 | はい,ん。 | |||||
1312 | 接下来是64, | 次は64, | ||||
1313 | 64。 | |||||
1314 | 頁。 | ページです。 | ||||
1315 | はい。 | |||||
1316 | p.64 | 阪倉(1995:407)は「日本書紀』からの語彙によって接頭辞を分析している。 | 64页这里,根据就是阪仓1995年,「日本书纪」从这个「日本书纪」这种,对语义,根据词汇的接头词分析,他分析了这一点。 | 64ページここ,つまり阪倉1995年に基づき,「日本書記」ここから「日本書記」このような,語義に対する,語彙に基づく接頭辞の分析,彼はこの点を分析しました。 | ||
1317 | ん。 | |||||
1318 | p.64 | そこでは「た靡く」が挙げられておらず、「タヒラ、タムナデ(徒手)、タモッ」三語は(32)、(33)から漏れていた語である。 | 在这里「た」,这个「みく」,就「み」,什么风靡, | ここで「た」,この「みく」,「み」,風靡するとか, | ||
1319 | ん。 | |||||
1320 | 然后他没有举出来,嗯,在这里不举这一个,「タヒラ、クモナデ、タムタムナデ、タモッ」这三个语就是括号32,括号33从这里面漏掉的那个词。 | それから彼は列挙していません,ん,ここではこの1つを挙げません,「タヒラ・クモナデ・タムタムナデ・タモッ」この3語はつまり(32),(33)ここから漏れたその語です。 | ||||
1321 | ん。 | |||||
1322 | p.64 | このうち「タヒラ(平〉、タモツ(保つ)」は、語彙化の程度が高いために現代語においては「た」が接頭辞であるという意識は皆無であろう。 | 在这里「平」,「タモツ」这种,表示语义化程度比较高,为了它的语义化程度比较高,因为它的语义化程度比较高, | ここで「平」,「タモツ」このような,語義[語彙と言わない]化程度がわりと高いことを表し,その語義化程度がわりと高いために,その語義化程度がわりと高いので, | ||
1323 | ん。 | |||||
1324 | 在现代语中「た」,嗯,作为接头词的那个意识就已经没有了。 | 現代語において「た」は,ん,接頭辞のその意識としてはすでになくなりました。 | ||||
1325 | ん,はい。 | |||||
1326 | p.64 | しかし「た」を除いてみると「ひら、もつ」という独立語形に還元されるという過程を考えれば、これら二語については語源が明らかとなるであろう。 | 但是,除了「た」,除了「た」除了「た」的话,去掉「た」的话,「ひら、もつ」这种独立语形的还原的过程,考虑这个它的还原的过程。 | しかし,「た」を除く,「た」を除く「た」を除くならば,「た」を取るならば,「ひら・もつ」このような独立語形の還元の過程,このその還元の過程を考慮する。 | ||
1327 | ん。 | |||||
1328 | 这两个语这两个语的语源就会变得比较清楚了。 | この2語この2語の語源はわりと明らかになるだろう。 | ||||
1329 | ん。 | |||||
1330 | p.64 | 「タムナデ」は現代語彙としては廃用と断定できる。 | 「タムナデ」这种作为汉代现代词汇已经就是不用了。 | 「タムナデ」このような漢代現代語彙としてはすでに不用になりました。 | ||
1331 | ん,はい。 | |||||
1332 | p.64 | 3.3まとめ | 接下来是3.3まとめ的部分。 | 次は3.3まとめの部分です。 | ||
1333 | ん。 | |||||
1334 | p.64 | 以上のように第3節では、和語起源の一拍接頭辞を敬語と程度表現に分けて考察してきた。 | 啊啊,就像前面的第三个这三节中的那样,和语的语源,就像以上的第三节的这个,啊啊,和语的起源, | ああ,前の第3のこの3節でのそのような,和語の語源,以上の第3節のこのような,ああ,和語の起源, | ||
1335 | ん。 | |||||
1336 | 的一拍接头词,啊啊,就将它分为敬语和程度表现, | の一拍接頭辞,ああ,それを敬語と程度表現に分けて, | ||||
1337 | ん。 | |||||
1338 | 就分别进行了考察。 | それぞれ考察を行いました。 | ||||
1339 | ん。 | |||||
1340 | p.64 | 和語起源と分類しているが、丁寧語「ご」は漢語「御」を借入したものである。 | 啊啊,啊啊,和和语,虽然分为和语起源,嗯,分成了和语起源这一点哦,但是它也有那个那个丁寧語[下線部日本語で発音する]の「ご」和汉语,「ご」は它也借入了那个汉语的「御」[下線部「ご」と日本語で発音する]。 | ああ,ああ,和語と,和語起源に分かれる,ん,和語起源に分かれたこの点,しかしそれもそのその丁寧語の「ご」と漢語があります,「ご」はそれもその漢語の「御」を借入しました。 | ||
1341 | ん。 | |||||
1342 | 这一点。 | この点。 | ||||
1343 | ん。 | |||||
1344 | p.64 | しかしながら多くの和製漢語にも自由に接辞している点を考慮すれば、「お、み」と同列に扱うことにも合理性が見い出せるであろう。 | 但是,啊啊,多数的多数的和制汉语,嗯,在多数的和制汉语可以接辞的这一点考虑的话, | しかし,ああ,多数の多数の和製漢語,ん,多数の和製漢語は接辞することができるこの点で考慮するならば, | ||
1345 | ん。 | |||||
1346 | 「お」和「み」和它的同列的に扱うことにも,嗯嗯,就同等对待的这一点上能看出它的合理性。 | 「お」と「み」それと同列的に扱うことにも,んん,同等に扱うこの点はその合理性を見ることができます。 | ||||
1347 | ん,はい。 | |||||
1348 | 嗯。 | ん。 | ||||
1349 | p.64 | 一拍接頭辞を丁寧語と程度表現とに二大区分する場合、連濁について大きな差が認められる。 | 啊啊,一拍接头词,啊啊,将一拍接头词大分为丁寧語[下線部日本語で発音する]と程度表现, | ああ,一拍接頭辞,ああ,一拍接頭辞を大きく丁寧語と程度表現に分ける, | ||
1350 | ん。 | |||||
1351 | 这两个的场合, | この2つの場合, | ||||
1352 | ん。 | |||||
1353 | 关于连濁也有很大的差别。 | 連濁に関しても大きな差があります。 | ||||
1354 | ん。 | |||||
1355 | 嗯。 | ん。 | ||||
1356 | ん。 | |||||
1357 | p.64 | それは丁寧語接頭辞「お、ご、み」は接辞しても語幹語頭子音に連濁が生じないが、程度表現は全ての接頭辞で連濁するという点である。 | 那,嗯,那是丁寧語接頭辞[下線部日本語で発音する]「お、ご、み」这个,接辞[下線部日本語で発音する]しても,嗯,就虽然它接词,但是它语干的头子,语头子音没有产生连濁,嗯,程度表现的,啊啊,程度表现这一方面,接头词,嗯,因为接头词,啊啊,产生了这个连濁的现象。 | それ,ん,それは丁寧語接頭辞「お・ご・み」この,接辞しても,ん,それは語に付いても,その語幹の頭,語頭子音は連濁が生じない,ん,程度表現の,ああ,程度表現この面,接頭辞,ん,接頭辞なので,ああ,この連濁の現象を生じました。 | ||
1358 | ん,はい。 | |||||
1359 | p.64 | 意味範疇という観点からは、和語起源一拍接頭辞は丁寧語形成と程度表現という極めて限られた範囲に収束しているのが最大の特徴である。 | 啊啊,在意义范畴这个观点来看, | ああ,意味範疇この観点で見ると, | ||
1360 | ん。 | |||||
1361 | 和语起源一拍接头词,啊啊,嗯,是丁寧語形成と程度表現という[下線部日本語で発音する],嗯,程度表现这种比较限制的范围内,啊啊,就是集中在这个范围内的最大的特征。 | 和語起源一拍接頭辞,ああ,ん,は丁寧語形成と程度表現という,ん,程度表現このようなわりと制限された範囲内,ああ,つまりこの範囲内に集中している最大の特徴です。 | ||||
1362 | p.64 | また個々の項目は辞書において細かく定義されているとしても、全体的に観察すると比較的狭い範囲に集中している。 | 啊啊,另外,个别每个项目都在,即使每个项目都在辞典中有详细的定义,嗯,全体考察的话也就是集中在比较小的范围内。 | ああ,そのほか,個々の各項目はいずれもあります,たとえ各項目がいずれも辞書に詳細な定義があっても,ん,全体を考察するならばわりと小さな範囲に集中しています。 | ||
1363 | p.64 | 例えば「こ」は「小さい」というのが原義であり、(30)で分類されている八種類の説明は「小さい」という意味の細かい差を区別しているに過ぎない。 | 啊啊,比如说「こ」它就是「小」的原义, | ああ,たとえば「こ」それはつまり「小」の原義で, | ||
1364 | ん。 | |||||
1365 | 就像括号30这个, | (30)このような, | ||||
1366 | ん。 | |||||
1367 | 它分类的那个八个种类的那个说明就有那个「小」的意思。 | その分類のその八種類のその説明にはその「小」の意味があります。 | ||||
1368 | ん。 | |||||
1369 | 嗯。 | ん。 | ||||
1370 | はい。 | |||||
1371 | 嗯,对。只不过是有那个「小」的细微的差别。 | ん,そう。ただその「小」のわずかな差があるにすぎません。 | ||||
1372 | ん。 | |||||
1373 | p.64 | 次節において英語一音節接頭辞の分析を行うが、そこで接頭辞の意味範疇を統語・実体・修辞に三区分する。 | 啊啊,在下一章节中,英语一音节接头词,将进行英语一音节接头词的分析, | ああ,次の章節において,英語一音節接頭辞,英語一音節接頭辞の分析を行い, | ||
1374 | ん。 | |||||
1375 | 在那里将,在那里接头词的意义范畴将分为统语、实体、修辞三部分。 | そこで[「そこで」のあとは聞き取り不能]を,そこで接頭辞の意味範疇を統語・実体・修辞3部分に分けます。 | ||||
1376 | ん。 | |||||
1377 | p.64 | 日本語一拍接頭辞は、この三区分では修辞表現に集中していると考える。 | 啊啊,日语日本语一拍接头词,嗯,嗯,已经已经,啊啊,就是就是是这样三分的, | ああ,日本語日本語一拍接頭辞,ん,ん,すでにすでに,ああ,つまりつまりこのような3区分, | ||
1378 | ん。 | |||||
1379 | 是这样三分,然后进,的修辞表现哦,在,啊啊,这样的,这样的三类是集中在修辞表现里面的。 | このような3区分です,それから入る,の修辞表現,で,ああ,このような,このような3類は修辞表現に集中しています。 | ||||
1380 | ん,はい。 | |||||
1381 | p.64 | 日本語「お、ご、み」のように主として名詞に接辞して丁寧さを表現するような語法は英語に存在しない。 | 啊啊,日语的「お、ご、み」这样像这样的主要的名词这样的接名词的表示丁寧さ[下線部日本語で発音する]的语法,嗯,在英语中是不存在的。 | ああ,日本語の「お・ご・み」このようこのような主な名詞このような名詞に付いて丁寧さを表す語法は,ん,英語には存在しません。 | ||
1382 | ん。 | |||||
1383 | p.64 | そのような観点から、これら接頭辞は日本語において敬語体系の一部となっている。 | 从这样的观点来看,啊啊,这些接头词在日语中属于敬语体系的一部分。 | このような観点から見れば,ああ,これらの接頭辞は日本語において敬語体系の1部となっています。 | ||
1384 | はい。 | |||||
1385 | p.64 | この意味で、丁寧語接頭辞を修辞的と分類することは妥当であろう。 | 嗯,从这个意义来说,啊啊,丁寧語接頭辞を[下線部日本語で発音する],啊啊,啊啊,修辞的と分類すること[下線部日本語で発音する],啊啊,就尊敬语的这个,就正式语的这个接头词可以将它分为修辞的类的比较妥当。 | ん,この意味から言うと,ああ,丁寧語接頭辞を,ああ,ああ,修辞的と分類すること,ああ,尊敬語のこの,正式語のこの接頭辞はそれを修辞の類に分けることができるのはわりと妥当です。 | ||
1386 | ん。 | |||||
1387 | p.64 | 更に程度表現も話者の主観に基づいたものであり、「小耳にはさむ」というような例外を除いては接頭辞なしの形も可能であることから、修辞的と分類する。 | 嗯,接着另外程度表现,啊啊,也是以,啊啊,说话者的主观为依据的,啊啊,为基础的,嗯,「小耳」这个,啊啊,「ここ,啊啊,にはさむ」这里。啊啊,除了ような,除了这样的例外,嗯,接头词,嗯,没有接头词的,啊啊,没有接头词的形式也行的这类, | ん,そして他の程度表現,ああ,も,ああ,話者の主観に基づいて,ああ,基礎として,ん,「小耳」この,ああ,「ここ,ああ,にはさむ」ここ。ああ,ようなを除いて,このような例外を除いて,ん,接頭辞,ん,接頭辞がない,ああ,接頭辞がない形式でも構わないこの類, | ||
1388 | ん。 | |||||
1389 | 这类来说, | この類を言うと, | ||||
1390 | ん。 | |||||
1391 | 它是属于修辞这一类的,啊啊。 | それは修辞この類に属します,ああ。 | ||||
1392 | ん,はい。もう1度ちょっと休憩しましょう。 | |||||
1393 | 嗯,好。 | ん,はい。 | ||||
1394 | はい,それでは続けましょう。 | |||||
1395 | 嗯。 | ん。 | ||||
1396 | 第4,64ページの第4部分, | |||||
1397 | 好。 | はい。 | ||||
1398 | ん。「意味範疇」ここ。 | |||||
1399 | 嗯。 | ん。 | ||||
1400 | ん。 | |||||
1401 | p.64 | 4.意味範疇 | 第四部分就是意味范畴。 | 第4部分は意味範疇です。 | ||
1402 | ん。 | |||||
1403 | p.64 | この節では、前節で確定した日本語一拍接頭辞の意味範疇について検証する。 | 啊啊,在这一章节里面,就是跟前,就是它讨论了关于前一节它确定的,啊啊,日本语日语一拍接头词的意义范畴。 | ああ,この章節では,つまり前と,つまりそれは前の1節に関するその確定の,ああ,日本語日本語一拍接頭辞意味範疇を検討しました。 | ||
1404 | ん。 | |||||
1405 | 嗯。 | ん。 | ||||
1406 | p.64 | 英語の接頭辞と比較対照することによって、和語起源の一拍接頭辞が持つ特性について検証を進める。 | 英语和,啊啊,根据英语,根据和英语中的接头词的比较,啊啊,就进行的和语起源的一拍接头词所持有的特性, | 英語と,ああ,英語に基づき,英語の接頭辞との比較に基づき,ああ,行った和語起源の一拍接頭辞が持つ特性, | ||
1407 | ん。 | |||||
1408 | 关于这一点的一个考察。 | この点に関する考察。 | ||||
1409 | ん。 | |||||
1410 | p.64 | 英語語彙は、接頭辞・語幹・接尾辞いずれもゲルマン語本来語とフランス語を通じて借入したラテン語語彙が混在している。 | 英语词汇中,接头词、语干、接尾词,啊啊,无论哪个都是ゲルマン就热尔曼语, | 英語語彙は,接頭辞・語幹・接尾辞,ああ,どのいずれもゲルマンつまりゲルマン語であろうと, | ||
1411 | ん。 | |||||
1412 | 本来的,嗯,热尔曼语本来语,本来的它的那个语跟フランス語就是法语, | 本来の,ん,ゲルマン語本来語,本来のそれのその語とフランス語つまりフランス語は, | ||||
1413 | ん。 | |||||
1414 | 通过借入法语,嗯,嗯,然后还有拉丁语, | フランス語の借入を通じて,ん,ん,それからまたラテン語が, | ||||
1415 | ん。 | |||||
1416 | 这种混合存在的。 | このような混合が存在します。 | ||||
1417 | はい。 | |||||
1418 | p.64 | 近世英語期以降はギリシア語起源の形態素によって新語を合成する例も多くなった(tele-Vision,Photo-graph,bio-logyなど)。 | 嗯,在近世英语期以后的,啊啊,ギリシア就是希腊语, | ん,近世英語紀以降の,ああ,ギリシアはギリシア語, | ||
1419 | ん。 | |||||
1420 | 希腊语起源的,根据这个希腊语起源的形态素, | ギリシア語起源の,このギリシア語起源の形態素に基づいて, | ||||
1421 | ん。 | |||||
1422 | 啊啊,新语的合成的例子也比较多。 | ああ,新語の合成の例もわりと多いです。 | ||||
1423 | ん。 | |||||
1424 | 比如说就是这些。 | たとえばこれら[行番号1418,論文64ページ32行目「tele-Vision,Photo-graph,bio-logy」を指す]です。 | ||||
1425 | ん,はい。括弧のこれら。 | |||||
1426 | 对。 | はい。 | ||||
1427 | p.64 | これはちょうど、現代日本語における和語と漢語との関係と近似している。 | 啊啊,这些刚好,嗯,跟现代日语里和语跟汉语的关系比较相近。 | ああ,これらはちょうど,ん,現代日本語と和語と漢語の関係とわりと近いです。 | ||
1428 | ん。 | |||||
1429 | p.64 | 以下の比較においては、可能な限り本稿での方法論と整合性を保つため、一音節接頭辞をゲルマン語(34)・ラテン語(35)・ギリシア語(36)起源に分けて分析を行う。 | 下面就作为比较,啊啊,在下面的比较中, | 下は比較として,ああ,下の比較において, | ||
1430 | ん。 | |||||
1431 | 尽可能的,啊啊,就是保持在,尽可能的,在尽可能的范围内保持本稿的方法论的和整合性的统一。 | できるだけ,ああ,において保つ,できるだけ,できるだけの範囲で本稿の方法論のと整合性の統一を保ちます。 | ||||
1432 | ん。 | |||||
1433 | 嗯,整合性的,就保持本稿的方法论和整合性, | ん,整合性の,本稿の方法論と整合性を保つ, | ||||
1434 | ん。 | |||||
1435 | 然后进行一音节的接头词,一音节接头词和,啊啊,一音节接头词的热尔曼语、拉丁语、希腊语的起源的分析, | それから一音節の接頭辞,一音節接頭辞と,ああ,一音節接頭辞のゲルマン語・ラテン語・ギリシア語の起源の分析を行い, | ||||
1436 | ん。 | |||||
1437 | 就分别进行这个分析。 | それぞれこの分析を行います。 | ||||
1438 | はい。 | |||||
1439 | p.64p.65 | 『言語学大辞典』(第六巻、837ベージ)の記述では「英語本来の、ゲルマン語起源の語にも、たとえば、be−come,with−drawなどの例がある」としてbe−、with一を接頭辞と扱っている。 | 在言语学大辞典中的记述,啊啊,英语本来就是热尔曼语起源的语,比如说become, | 「言語学大辞典」の記述では,ああ,英語本来つまりゲルマン語起源の語,たとえばbecome, | ||
1440 | ん。 | |||||
1441 | 啊啊,这些例子, | ああ,これらの例, | ||||
1442 | ん。 | |||||
1443 | be−comeとして。 | be−comeとして。 | ||||
1444 | p.65 | このようなbe一を接頭辞と見なすのは妥当として、With一は『研究社新英和大辞典』のように連結語前綴りと分類する説を採用する。 | 啊啊,像这些像这样的be开头的be作为接头词,把它看做接头词比较妥当这一点来说,啊啊,嗯,with这个,啊啊,在「研究社新英和大辞典」里面连结连结语前缀这个分类这个分类,就采用的这个分类说。 | ああ,これらのようなこのようなbeで始まるbeは接頭辞として,それを接頭辞と見なすのはわりと妥当この点から言えば,ああ,ん,withこの,ああ,「研究社新英和大辞典」に連結連結後前綴りこの分類この分類,この分類説を採用します。 | ||
1445 | ん,はい。 | |||||
1446 | p.65 | その理由は、be動詞として考慮しなければbe一は独立して意味をなさないが、withは前置詞として独立しているからである。 | 啊啊,它的理由,嗯,be是动词作为动词, | ああ,その理由,ん,beは動詞で動詞として, | ||
1447 | ん。 | |||||
1448 | 嗯,必须考虑到be的,啊啊,不考虑到,不考虑的话,be的独立性就没有了。 | ん,必ずbeを考慮しなければならない,ああ,考慮しない,考慮しないのならば,beの独立性はなくなります。 | ||||
1449 | ん,はい。 | |||||
1450 | with的话就是前置,作为前置词, | withならば前置です,前置詞として, | ||||
1451 | ん。 | |||||
1452 | 它的独立性,它有独立性,因为它有独立性, | その独立性,それは独立性があります,それは独立性があるので, | ||||
1453 | ん,はい。 | |||||
1454 | 对吧。 | そうでしょう。 | ||||
1455 | はい。 | |||||
1456 | p.65 | 同様の理由で、on一なども以下では扱わない。 | 同样的理由,就是on-など这样的一些,也是这样的,也是就是不涉及到。 | 同様の理由,つまりon-などこのようないくつかの,このようなのも,のも触れません。 | ||
1457 | ん。英語のこれらbeや,with,on, | |||||
1458 | 嗯。 | ん。 | ||||
1459 | とか,みんな,あなたたちの英語はみんなわりと良いです。 | |||||
1460 | 呵呵。 | ハハ。 | ||||
1461 | 言えば全部すぐわかるかもしれません。 | |||||
1462 | 嗯。 | ん。 | ||||
1463 | はい,ん。 | |||||
1464 | 好。 | はい。 | ||||
1465 | p.65 | 以下は、『研究社新英和大辞典』より主要なものを抽出・引用した。 |
下面就是「研究社」的,啊啊,「新英和大辞典」从这里面找到的一些例子。 | 下はつまり「研究社」の,ああ,「新英和大辞典」ここから見つけたいくつかの例です。 | ||
1466 | ん。 | |||||
1467 | p.65 | (34)ゲルマン語起源接頭辞 a−1:[名詞に付いて]On,to,toward(s),in,intoなどの意。 be−:1[強意的]他動詞に付いて「全部、全く、すっかり、過度に」などの意。 2自動詞に付いて他動詞を造る。befa11,bemoan,bespeak,bestride. 3形容詞・名詞に付いて「…にする、…と呼ぶ、…として待遇する」の意の他動詞を造る。 4名詞に付いて「…で囲む、…でおおう」などの意の他動詞を造る。 5−edを語尾とする形容詞に付いて「…でおおわれた、(過度に)…の付いた」の意。 |
就是比如说热尔曼语起源接头词,啊啊,a[下線部英語で発音する]就是a[下線部「あ」と発音する],这是什么。 | つまりたとえばゲルマン語起源接頭辞です,ああ,aはつまりa,これは何ですか。 | ||
1468 | p.65 | ker−:重い物が落ちる音や破裂の音などを表わす;主に擬音語に付けてそれを強調する。 | ||||
1469 | p.65 | (35)ラテン語起源接頭辞 | ||||
1470 | p.65 | ab:away,from,awayfrom,off,apartなどの意。 |
||||
1471 | p.65 | ad−:移動・方向・変化・完成・近似・固着・付加・増加・開始などを示し、あるいは単に強意を表わす。 | ||||
1472 | p.65 | bi−:1「(…が)二つある、双…、複…」の意。 2〔化学〕「…の2倍を有する、重…」の意。 3「二つに、等分に、両様に;両側に」;〔生物〕「同様に繰返して」の意。 4「2期間の;2期1回の、隔期の」の意。 5「1期2回の」の意 |
bi。 | bi。 | ||
1473 | ん。 | |||||
1474 | 然后下面的这个com。 | それから下のこのcom。 | ||||
1475 | ん。 | |||||
1476 | p.65 | com−:1「…と共に(togetherwith)」の意。 2「全く、完全に」(altogether,completely)など強意を表わす。 |
||||
1477 | p.65 | de−:1下降(downfrom) 2分離(off,aside,awayfrom) 3強意(completely,thoroughly) 4悪化、低下;避難、軽蔑[以下、略] |
de,dis这里。 | de,disここ。 | ||
1478 | ん,はい。 | |||||
1479 | p.65 | dis−1:1動詞に付いてその動詞と逆または正反対の動作を示すまたはその派生語を造る。 2名詞に付いてその名詞の意味する物を「除く、はぐ、奪う」などの意味の動詞を造る 3形容詞に付いてその形容詞の意味する性質を「失わせる、逆にする、不…にする」の意の動詞・形容詞を造る。 4名詞・形容詞またはそれぞれの派生語に付いて「不…、非…、無…」の意を加える。 5「分離」の意。 |
||||
1480 | p.66 | 6否定的意味をもつ語の強意。 | ||||
1481 | p.66 | en−:1名詞に付いて「…の中に入れる;…を与える、付与する」の意の動詞を造る。 2名詞または形容詞に付いて「(ある状態に)引き入れる、…にする、…にならせる」の意の他動詞を造る。[以下、略] |
然后66页的还有一些就是en, | それから66ページにまだいくつかのenがあります, | ||
1482 | ん。 | |||||
1483 | in。 | in。 | ||||
1484 | ん。 | |||||
1485 | 然后re, | それからre, | ||||
1486 | ん。 | |||||
1487 | 嗯,这是30「新志和大辞典」[「新英和」を言い間違える]里面的。 | ん,これは30「新志和大辞典」[「新英和」を言い間違える]の中のです。 | ||||
1488 | 彼[論文筆者のこと]はこれらを列挙する。 | |||||
1489 | 嗯,他列举这些,65页的这些「研究社新日和大辞典」[「新英和」を言い間違える]里面, | ん,彼はこれらを列挙します,65ページのこれら「研究社新日和大辞典」[「新英和」を言い間違える]の中の, | ||||
1490 | ん。 | |||||
1491 | 34是ゲルマン語, | 34はゲルマン語, | ||||
1492 | ん,はい。 | |||||
1493 | 它就热尔曼语起源。 | それはゲルマン語の起源です。 | ||||
1494 | ん。 | |||||
1495 | 的就是bi的, | のつまりbiの, | ||||
1496 | ん。 | |||||
1497 | 然后拉丁语起源的就是com, | それからラテン語起源のcom, | ||||
1498 | ん。 | |||||
1499 | de,dis。 | de,dis。 | ||||
1500 | ん。 | |||||
1501 | 等。 | 等です。 | ||||
1502 | p.66 | ex−:1「外に、外へ(out,forth)」の意。 2「・・から(outof)、…から離れて(away廿om)」の意。 3「全く、完全に」など強意を表わす。 4「反対、否定」の意。 |
||||
1503 | p.66 | in−1:1休止の意を含む動詞の前でin,uponの意。 2運動の意を含む動詞の前でinto,against,towardの意。 3動詞構成要素として他動詞的、また時に強意的に用いる。 in−2:「無、不(not)」など否定の意を表わす。 in−3:「…の中に(within)、…の問に(during)」の意味で名詞と連結して形容詞を造る。 mis−1:動詞・形容詞・名詞などに付いて「誤った、誤って;悪い、悪く」の意または単に否定の意を表わす。 |
然后还有就是66页的这个in的。 | それからあとは66ページのこのinのです。 | ||
1504 | ん,はい。 | |||||
1505 | p.66 | non−:「非・不・無」などの意。 ob−:1「…に向かって、面して」 2「…に反対して」 3「…をおおって、…の上に」 4「完全に」 5[科学用語で]「逆に」 |
||||
1506 | p.66 | per−:1「…を通して、…じゅうに」 2「完全に、非常に」 3「除去、破壊」[以下、略1 |
||||
1507 | p.66 | post−:1「(時間的に)…後の、ポスト…」の意2「(空間的に)…の後に」の意。 pre−:1動詞・形容詞およびそれらの派生名詞に付いて「(時間・時代・時期的に)前…」の意を表わす。[以下、略] |
||||
1508 | p.66 | pro-1:1英語の現用接頭辞として次の意味を表わす。 a「…の代わりに[の]、副(vice)」b「…に賛成の、…びいきの」 2ラテン語系の接頭辞として次の意味を表わす。 a「前へ」b「前方へ下降して、前下がりに」c「正面で、前面に」d「代わり」 e「公に(publicly)」の意。f「…に応じて」 |
||||
1509 | p.66 | re−:1「相互、返報」 2「反対」 3「後の、後に」 4「隠退、秘密」 5「離れて、去って、下って」 6反復、強意を表わす |
||||
1510 | p.66 | sub-:1(一般的に)「(物の)下」の意 2「(位階・地位が)下位、副、補」の意 |
||||
1511 | p.67 | 3「さらに(分割する)、なおその上の(分割、分類、細分)」の意 4「やや、多少、不完全に」の意 5「…に近い、…に接する、亜…」の意。 6「添加」の意[以下、略] |
||||
1512 | p.67 | un−2:一般に否定の意;形容詞・副詞に付いて通例notの意。名詞に付いて「…の欠如、…の逆」の意を表わす。[以下、略] | ||||
1513 | p.67 | (36)ギリシア語起源接頭辞
a−7:not,withoutの意。 pan−:1「全(all)…、汎…;完全な」2[説明略]「汎…;…連合」 syn−:com−,co一1と同様に「共に、同時に、似た」などの意を表わし、ギリシャ語系の語に付く。 |
然后接下来是,啊啊,就是ギリシア語的起源就是希腊语的起源,还有那个pan, | それから次は,ああ,ギリシア語の起源つまりギリシア語の起源です,それからそのpan, | ||
1514 | ん。 | |||||
1515 | 啊啊,这个。 | ああ,これです。 | ||||
1516 | ん。読み方が私もよくわかりません。 | |||||
1517 | 嗯,对。 | ん,はい。 | ||||
1518 | ん,はい,構いません。 | |||||
1519 | 嗯。 | ん。 | ||||
1520 | p.67 | このように英語接頭辞は種類が多く、意味も非常に多様である。一音節の接頭辞に限ると、ラテン語起源のものが圧倒的に多い。 | 然后就像这样的它的英语的接头词的种类比较多,意义也比较多样。嗯,如果只限于一音节的接头词的话, | それからこのようなその英語の接頭辞の種類がわりと多く,意味もわりと多様です。ん,もし一音節接頭辞だけに限るならば, | ||
1521 | ん。 | |||||
1522 | 拉丁语的拉丁语的起源的话,就从这些括号里面的可以看出来, | ラテン語のラテン語の起源ならば,これらの括弧の中のからも見ることができ, | ||||
1523 | ん。 | |||||
1524 | 就它是比较多的。 | それはわりと多いです。 | ||||
1525 | ん。 | |||||
1526 | p.67 | これら英語接頭辞が関連している意味範囀は、余りにも広範囲に及ぶので集約が困難であるが、簡単な分析を試みる。 | 这些英语接头词,嗯,跟这些英语接头词相关联的意味范畴,啊啊,啊啊,嗯,嗯,不是广,不是涉及到广范围,因为涉及的范围比较广, | これらの英語接頭辞,ん,これら英語接頭辞と関連した意味範疇は,ああ,ああ,ん,ん,広くないです,広い範囲に及ばないです,及ぶ範囲がわりと広いので, | ||
1527 | ん。 | |||||
1528 | 所以就是收集起来就比较困难。 | 集めてみるとわりと困難です。 | ||||
1529 | ん。 | |||||
1530 | 所以在这里他[論文筆者のこと]就简单的,就简单地分析了一下。 | だからここでは彼[論文筆者のこと]は簡単に,簡単にちょっと分析をしました。 | ||||
1531 | ん。 | |||||
1532 | p.67 | ここでは対象をラテン語起源一音節接頭辞に限定し、その意味範疇を大きく統語・実体・修辞に三区分する。 | 嗯,在这里就是作为对象的拉丁语的起源就只限定为一音节一音节的接头词(嗯), | ん,ここではつまり対象としてのラテン語の起源を一音節一音節の接頭辞だけに限定し, | ||
1533 | ん。 | |||||
1534 | 它的意义范畴大概可以分为统语、实体和修辞三大类(嗯)。 | その意味範疇は大体統語・実体と修辞の3大区分に分けることができます。 | ||||
1535 | ん。 | |||||
1536 | p.67 | 統語とは、否定接頭辞によって語幹の持っていた概念と逆の表現に転換することを指す。 | 所谓统语就是否定,嗯,根据否定接头词,语干所持有的,语干语干所持有的,跟语干所持有的相反的表现,像那种相反的表现转换的这个事情,它比较,它指这个事情,就是根据否定接头词,如果它跟否定接头词的话,它那个语干所持有的那个概念, | 所謂統語はつまり否定で,ん,否定接頭辞に基づき,語幹が持っている,語幹語幹が持っている,語幹が持っている逆の表現と,そのような逆の表現が転換するこのこと,それはわりと,それはこのことを指します,つまり否定接頭辞に基づいて,もしそれが否定接頭辞とならば,それその語幹が持っているその概念, | ||
1537 | ん。 | |||||
1538 | 就是跟它,就整个的意思就跟它所持有的那个概念就相反的了。 | つまりそれと,全体の意味はそれが持っているその概念と逆になります。 | ||||
1539 | p.67 | 実体は、共起・固着・分離・方向・時間・副の六範疇に下位分類する。 | 嗯,实体的话就是共起、固着、分离、方向、时间、副等六个范围, | ん,実体ならば共起・固着・分离・方向・時間・副などの6つの範囲で, | ||
1540 | ん。 | |||||
1541 | 它可以分为这六个范围。 | それは6つの範囲に分けることができます。 | ||||
1542 | ん。 | |||||
1543 | p.67 | 強意表現は修辞的と分類する。Bi一は三(tri−)以上の数量表現を接頭辞と見なさず複合語前項と分類しているので、ここでは除外する。 | 强意的表现,嗯,就可以分为修辞性的, | 強意の表現は,ん,修辞的に分けることができ, | ||
1544 | ん。 | |||||
1545 | 嗯。Bi-は就是三以上的数量表示,表示三以上的数量可以看作不可以看作,啊啊,三以上的数量表示的接头词,嗯,啊啊,因为这个Bi-是不能看作表示三以上的数量接头词, | ん。Bi-はつまり3以上の数量表示です,3以上の数量を表すのは見なすことができる見なすことができない,ああ,3以上の数量を表す接頭辞,ん,ああ,このBi-は3以上の数量を表す接頭辞と見なすことができないので, | ||||
1546 | ん。 | |||||
1547 | 所以它就是分为复合语前项,把它分为这一类。 | それはつまり複合語前項に分けて,それをこの種類に分けます。 | ||||
1548 | ん。 | |||||
1549 | 在这里就不再说了。 | ここではもう言いません。 | ||||
1550 | ん。 | |||||
1551 | p.67 | これを表にすると以下のようになる。 | 啊啊,在这,啊啊,表示这个的,啊啊,表[「ひょう」と日本語で発音する]にこれを,在这里将列为下面的这个表格。 | ああ,ここで,ああ,これを表す,ああ,表にこれを,ここで下のこの表を挙げます。 | ||
1552 | ん。 | |||||
1553 | 在这里就将这些用表格总结了一下。 | ここでこれらを表を用いてちょっとまとめました。 | ||||
1554 | p.67 | 最下段には各範疇がどの接頭辞に該当したかを示す合計数を記す。 | 最下面是各个范畴,啊啊,相当于哪些接头词的统计的数字。 | 最も下のは各範疇が,ああ,どの接頭辞に相当するかの統計の数字です。 | ||
1555 | ん。ここで取り上げたこれらの概念はわかりますか。統語とか,実体や,修辞や,共起等々,あまりよくわからない単語はありましたか。 | |||||
1556 | 嗯,不太理解。 | ん,あまりわかりません。 | ||||
1557 | ああ,はい。 | |||||
1558 | 我可能第二遍在看的时候。 | 私はおそらく2回目に読んでいるときに。 | ||||
1559 | ん,はい。 | |||||
1560 | p.68 | 表37 | 嗯,表30,嗯,68页的表37就是他[論文筆者のこと]的那个表格, | ん,表30,ん,68ページの表37は彼[論文筆者のこと]のその表で, | ||
1561 | ん。 | |||||
1562 | 下面那个数字就是他刚刚说的那个数字。 | 下のその数字は彼がさっき言ったその数字です。 | ||||
1563 | ん,いくつもの数字。 | |||||
1564 | p.68 | ここでは意味範疇を八種類に限定するなど雑駁な分析ではあるが、大まかな傾向だけは把握できるであろう。 | 在这里就是将意义范畴就分成,就先定为八类, | ここでは意味範疇を分ける,先に8種類に定めて, | ||
1565 | ん。 | |||||
1566 | 进行了一个比较,嗯,简单地分析。 | 比較,ん,簡単な分析,を行いました。 | ||||
1567 | ああ。 | |||||
1568 | 就是粗糙的分析, | つまり雑な分析で, | ||||
1569 | ん。 | |||||
1570 | 就想要把,就能够把握一下,就只能把握一下它的大的倾向。 | [聞き取り不能]をしたい,ちょっと把握できます,ただその大きい傾向をちょっと把握することしかできない。 | ||||
1571 | ん。 | |||||
1572 | 就只能把握一下它大的倾向。 | ただその大きい傾向をちょっと把握することしかできません。 | ||||
1573 | ん。 | |||||
1574 | p.68 | 最も重要なのはこれら英語接頭辞は日本語一拍接頭辞のように意味範疇が狭く限定されるのではなく、広い範囲に及んでいるという点である。 | 最重要的,嗯,这些日语接,英语接头词,啊啊,不像日语一拍接头词那样被限定意义范畴,它是在,它是涉及到很广的范围的。 | 最も重要な,ん,これらの日本語接,英語接頭辞,ああ,日本語の一拍接頭辞そのように意味範疇が限定されるのではなく,それは[「それは」のあとは聞き取り不能]において,それは広い範囲に及んでいます。 | ||
1575 | ん。 | |||||
1576 | p.68 | 上掲の八分類は否定・実体・修辞という範疇の下位分類であるが、いずれも抽象的な概念である。 | 在上面说的那个八个分类,就是否定、实体、修辞下面的,啊啊,下面的分类,就是这八分类,啊啊,无论哪一个都是抽象的概念。 | 上で言ったその8つの分類,つまり否定・実体・修辞の下の,ああ,下の分類,つまりこの八分類は,ああ,どれもみな抽象的な概念です。 | ||
1577 | p.68 | これら接頭辞の接辞された語は、名詞にしても動詞・形容詞にしても現代英語語彙の核心をなす重要語彙を占めている。 | 嗯,这些接头词接的词,啊啊,接的语,接的词无论是名词、动词、形容词都在现代英语,啊啊,词汇中占有核心的地位。 | ん,これらの接頭辞が付く語,ああ,付く語,付く語は名詞・動詞・形容詞にかかわらずいずれも現代英語において,ああ,語彙の核心的地位を占めています。 | ||
1578 | ん,はい。 | |||||
1579 | p.68 | 前節で採り上げた日本語語彙に、造語力を失った古語が多かったのと対照的である。 | 这个前节,前面说的日语语中造词能力,就失去的古语比较多, | この前節,前で言った日本語の中の短文を作る能力は,失った古語がわりと多く, | ||
1580 | ん。 | |||||
1581 | 跟这个形成对照。 | これと対照を形成します。 | ||||
1582 | ん,何と何が対照を形成する? | |||||
1583 | 就是。 | つまり。 | ||||
1584 | もう1度簡単に,ん,ちょっとはっきり言って。 | |||||
1585 | 好,他[論文筆者のこと]这里说的这些就是, | はい,彼[論文筆者のこと]がここで言うのはこれらはつまり, | ||||
1586 | ん。 | |||||
1587 | 他这里举的这些接头词的例子, | 彼がここで挙げたこれらの接頭辞の例, | ||||
1588 | ん。 | |||||
1589 | 英语的接头词的例子, | 英語の接頭辞の例, | ||||
1590 | ん。 | |||||
1591 | 它形成的,不管它接的是名词还是动词还是形容词, | それが形成する,それが付くのが名詞それとも動詞それとも形容詞にかからわず, | ||||
1592 | ん。 | |||||
1593 | 它这些形成的词在现代英语中还占有核心的地位, | そのこれらが形成する語は現代英語において核心的な地位を占めていますが, | ||||
1594 | ん,はい。 | |||||
1595 | 但是前面说的那些日语的词汇中, | 前で言ったそれらの日本語の語彙の中で, | ||||
1596 | ん。 | |||||
1597 | 啊啊,好多说到了那个失去了造语能力,就是古语比较多。 | ああ,その造語能力を失ったといっぱい言いました,つまり古語がわりと多いです。 | ||||
1598 | ん,はい。 | |||||
1599 | 这两个形成对照。 | この2つが対照を形成します。 | ||||
1600 | ん。 | |||||
1601 | p.68 | 英語語彙で対象を二音節の複合語前項にまで広げれば、例えばギリシア語起源の形態素ではgeo-(地球、土地の),hemi−(半分),mono−(一),photo−(音),photo−(光),tele−(遠い),theo−(神)のように具体的な内容語が含まれてくる。 | 嗯,英语语,英语词汇,嗯,在英语,嗯,英语词汇対象を,嗯,就是对象,将英语词汇的对象,哦, | ん,英語語,英語語彙,ん,英語で,ん,英語語彙対象を,ん,つまり対象,英語語彙の対象を,ああ, | ||
1602 | ん。 | |||||
1603 | 扩大到,啊啊,两音节的复合语前项的话, | ああ,二音節の複合語前項,にまで拡大するならば, | ||||
1604 | ん。 | |||||
1605 | 比如说希腊语起源的形态素, | たとえばギリシア語起源の形態素, | ||||
1606 | ん。 | |||||
1607 | 中,这个geo, | 中,このgeo, | ||||
1608 | ん。 | |||||
1609 | 然后半分[下線部日本語で発音する]的这个, | それから半分のこれ, | ||||
1610 | ん。 | |||||
1611 | 然后mono的这个, | それからmonoのこれ, | ||||
1612 | ん。 | |||||
1613 | 然后photo, | それからphoto, | ||||
1614 | ん。 | |||||
1615 | 的这个, | のこれ, | ||||
1616 | はい。 | |||||
1617 | 嗯,就像是这些它是含有具体的内容的语的。 | ん,これらのようなそれは具体的な内容を含む語です。 | ||||
1618 | ん。 | |||||
1619 | 哦,它是还有这些的。 | ああ,それはまたこれらです。 | ||||
1620 | はい。 | |||||
1621 | p.68 | この点を勘案しても、英語接頭辞の意味範疇は一括りにできないような広がりを示している。 | 啊啊,在这一点上来看的话,即使在这一点上来看的话, | ああ,この点から見れば,もしこの点から見るとしても, | ||
1622 | ん。 | |||||
1623 | 即使从这一点上看的话, | もしこの点から見るとしても, | ||||
1624 | ん。 | |||||
1625 | 英语接头词的意义范畴,嗯,也不是可以就是一下概括的, | 英語接頭辞の意味範疇は,ん,いっぺんに総括できるわけでもなく, | ||||
1626 | ん。 | |||||
1627 | 就它范围比较广。 | その範囲はわりと広いです。 | ||||
1628 | はい。 | |||||
1629 | p.68 | 次に参考程度に留めるとしても、意味の八範疇には多くの接頭辞が関与するものと、比較的少数の接頭辞だけが関わるものとが混在している。 | 下面就是,啊啊,即使作为参考的程度, | 次はつまり,ああ,たとえ参考の程度としてであっても, | ||
1630 | ん。 | |||||
1631 | 参考的程度。啊啊,下面是参考程度,停留在参考程度,就是停留在参考程度,啊啊,意义的八个范畴,嗯,中,嗯,多数的接头词,和多数的接头词相关,啊啊,比较少数的接头词,只有比较少数的接头词,只有少数的,跟,啊啊,比较少的接头词,哦,下面就是即使作为参考的程度,就是意义比较,就是在八个范畴的多个接头词的,跟这个相关的东西,跟,跟比较少数的接头词相关的是混在一起的。 | 参考の程度。ああ,次は参考程度です,参考程度にとどまる,つまり参考程度にとどまります,ああ,意味の8つの範疇,ん,中,ん,多数の接頭辞,と多数の接頭辞と関連のある,ああ,わりと少数の接頭辞,ただわりと少数の接頭辞だけしかない,少数のだけしかない,と,ああ,わりと少ない接頭辞,ああ,次はたとえ参考の程度としてであっても,つまり意味はわりと,つまり8つの範疇の複数の接頭辞の,これと関連があるもの,と,わりと少数の接頭辞と関連があるのが混在しています。 | ||||
1632 | p.68 | 方向を示す部類が最多の11を占め、逆に共起や固着を意味する接頭辞はそれぞれ一つしか現れていないなど、分布には大きな差が見られる。 | 方向,表示方向的部类的这个是最多的, | 方向,方向を表す部類のこれが最も多く, | ||
1633 | ん。 | |||||
1634 | 它占了十一项, | 11項を占めました, | ||||
1635 | はい。 | |||||
1636 | 然后,嗯,与此相反,表示共起和固有的接头词就只有一个出现, | それから,ん,これに対し,共起や固有を表す接頭辞は1つしか現れていない, | ||||
1637 | ん。 | |||||
1638 | 等,这样的分布,在分布方面有很大的差距。 | 等,このような分布,分布の面では大きな差があります。 | ||||
1639 | ん。 | |||||
1640 | 差别。 | 差。 | ||||
1641 | p.68 | 方向は、細分化すれば上下前後などそれぞれ異なった向きを表す接頭辞を一括りにしたもので、個々に分類した接頭辞の数が多くなるのも必然である。 | 嗯,方向就是细分的话,上下前后等,也可以这样分,嗯,表示这些的接头词就是一就是一括[「一括」という表現は中国語では使用しない]的都说表示为方向的接头词, | ん,方向は細分するならば,上下前後等,このようにも分けることができます,ん,これらを表す接頭辞は一つまり一括のいずれも方向の接頭辞を表すと言っており, | ||
1642 | ん。 | |||||
1643 | 因为这样, | このようなので, | ||||
1644 | はい。 | |||||
1645 | 所以就是那个,嗯,就是每个每个的就是上下前后这样的接头词肯定也是很多的。 | だからつまりその,ん,つまり個々個々のは上下前後このような接頭辞は必ず多くなります。 | ||||
1646 | ん。 | |||||
1647 | p.68 | 強意表現が多いというのは、日本語接頭辞で程度表現、分けても強調表現が多い点と共通する。 | 啊啊,在强意表现这里比较多,嗯,那个,啊啊,所谓强意表现这里多的就说日语日本语接头词,用日本语接头词表示程度或者是强调的这点上, | ああ,強意表現はここでわりと多く,ん,その,ああ,所謂強意表現がここで多いのはつまり日本語日本語接頭辞,日本語接頭辞を用いて程度を表す或いは強調をするこの点は, | ||
1648 | ん。 | |||||
1649 | 就是共通的。 | 共通です。 | ||||
1650 | ん。 | |||||
1651 | p.69 | 第二節で言及したように、日本語では接頭辞と複合語前項との境界が連続的で、区別が画然と行われない可能性も認められた。 | 在第二节,就像在第二节提到的那样, | 第2節で,第2節で触れたそのように, | ||
1652 | ん。 | |||||
1653 | 啊啊,日语在第二节提到的那样,日本语接头词和复合语前项的,啊啊,分界分界线就是连续的,啊啊,啊啊,没法就是特别清晰的画出那条分界线。 | ああ,日本語は第2節で触れたそのように,日本語接頭辞と複合語前項の,ああ,境界境界線つまり連続の,ああ,ああ,特にはっきりと書きようがないその境界線です。 | ||||
1654 | ん,はい。 | |||||
1655 | p.69 | これは英語においても同様で、接頭辞be一と連結語前綴りwith一のように近似した位置付けで捉えられるような例がこれに近いように考えられる。 | 这也是在英语中也是一样的, | これは英語でも同じで, | ||
1656 | ん。 | |||||
1657 | 啊啊,接头词be和那个接,连结连结语前缀with这样的, | ああ,接頭辞beとその接,連結連結語前綴りwithこのような, | ||||
1658 | ん。 | |||||
1659 | 近似的位置, | 近似の位置, | ||||
1660 | ああ。 | |||||
1661 | 这样的,在近似的位置,夹在近似的位置这样的,嗯,嗯,例子跟这个跟这个相近, | このような,近似の位置で,近似の位置に挟むこのような,ん,ん,例とこれとこの近い, | ||||
1662 | ん。 | |||||
1663 | 嗯,可以这样考虑。 | ん,このように考慮することができます。 | ||||
1664 | ん,はい。 | |||||
1665 | p.69 | 数量表現では、二を示すbi一を接頭辞と分類しながら三以上では連結語と見なすなど、接頭辞と連結語の境界で恣意性が問われているように思われる。 | 在表示数量方面,表示二的bi的接头词分类,啊啊,分类,表示三以上的连结,就变成了,就变成了连结语,就是二表示接头词,三以上的就是连结语, | 数量を表す面では,2を表すbiの接頭辞の分類,ああ,分類,3以上を表す連結,になる,連結語になる,つまり2は接頭辞を表し,3以上のは連結語で, | ||
1666 | ん。 | |||||
1667 | 就是接头词和连结语的界限就是肆意性也就, | つまり接頭辞と連結後の境界線は恣意性でまた, | ||||
1668 | ん。 | |||||
1669 | 也有一定的肆意性。 | 一定の恣意性もあります。 | ||||
1670 | ん,はい。 | |||||
1671 | 嗯。 | ん。 | ||||
1672 | p.69 | 5.むすび | 然后就是接下来,69页的第五部分。 | それから次は,69ページの第5部分です。 | ||
1673 | ん,はい。 | |||||
1674 | むすび的部分。 | 「むすび」の部分。 | ||||
1675 | ん,はい。 | |||||
1676 | p.69 | この小論では、和語起源の一拍接頭辞について考察を進めてきた。 | むすび的部分就是,在这个论文的,在本篇论文中,考察,推进考察了,啊啊,推进了关于和语词源的一拍接头词的考察。 | 「むすび」の部分はつまり,この論文での,本論文での,考察,考察を推し進めました,ああ,和語語源に関する一拍接頭辞の考察を推し進めました。 | ||
1677 | p.69 | 日本語接頭辞という範疇においても、一音節二拍や二音節以上の音型をなすものと根本的な差が認められた。 | 日本语接头词,嗯,这种,在这种范畴里面,即使在这个范畴里,一音节两拍或者是两音节以上的音型, | 日本語接頭辞,ん,このような,このような範疇において,たとえこの範疇においてでも,一音節二拍或いは二音節以上の音型, | ||
1678 | ん。 | |||||
1679 | 啊啊,就是它两个之间有根本的差的,这是被承认的。 | ああ,つまりその2つの間には根本的な差があります,これは認められました。 | ||||
1680 | ん。 | |||||
1681 | p.69 | また英語一音節接頭辞とも比較対照を行ったが、類似点と相違点それぞれが認められた。 | 另外在英语一音节接头词,跟英语一音节接头词对比的,对比,啊啊,也进行了对比, | その他英語一音節接頭辞において,英語一音節接頭辞と比較の,比較,ああ,比較も行いました, | ||
1682 | ん。 | |||||
1683 | 啊啊,相似点跟,跟相[何かを言いかける],就是不同点, | ああ,似ている点と,と相[何かを言いかける],つまり異なる点, | ||||
1684 | ん。 | |||||
1685 | 也分别就是就是被承认。 | もそれぞれつまりつまり認められます。 | ||||
1686 | ん。 | |||||
1687 | p.69 | 相違点として特に留意すべきは、日本語一拍接頭辞が全体の数が少なく、全体として敬語と程度表現という比較的狭い意味範疇に収束していたのに対して、英語接頭辞は数が多く、意味も多様であった点である。 | 作为不同点,嗯,就是特别需要留意的是, | 異なる点として,ん,つまり特に注意が必要なのは, | ||
1688 | ん。 | |||||
1689 | 日本日语一拍接头词,啊啊,全体的数比较少, | 日本日本語一拍接頭辞,ああ,全体の数がわりと少なく, | ||||
1690 | はい。 | |||||
1691 | 作为整体敬语和程度表现这种比较窄的意义,就是比较,作为整体,它比较收缩在那个敬语和程度表现这种比较窄的意义范畴内, | 全体の敬語と程度表現このようなわりと狭い意味として,つまりわりと,全体として,それはわりとその敬語と程度表現このようなわりと狭い意味範疇内に収縮しており, | ||||
1692 | ん。 | |||||
1693 | 跟这个相对比,英语的接头词的是数目比较多, | これと逆に,英語の接頭辞の数はわりと多く, | ||||
1694 | ん。 | |||||
1695 | 它的意义也比较多样一点。 | その意味もわりと少し多様です。 | ||||
1696 | はい。 | |||||
1697 | p.69 | 英語接頭辞の意味範疇が多様であるという点は日本語と比較する時、全体として丁寧語・程度表現という修辞的な範疇に留まらないという点と、個々の接頭辞も複数の意味をもつことが多いという点を指摘することができる。 | 英语接头词的意义范畴多样,在这点跟日语相比的话,日语相比时,整体,啊啊,啊啊,という的范围,嗯,哦,整体就停,没有停留在,嗯,嗯,嗯,敬重语[丁寧語と言わない]和程度表现这种修辞的范围内, | 英語接頭辞の意味範疇は多様,この点において日本語と比較するならば,日本語比較の時,全体,ああ,ああ,というの範囲,ん,ああ,全体は止まる,ん,ん,ん,尊敬語[丁寧語と言わない]と程度表現このような修辞の範囲内,に留まらず, | ||
1698 | ん。 | |||||
1699 | 和这一点,在这一点和个别的接头词,每个,各个,每个接头词每个接头词接头词也有,啊啊,接头词也有复数的意思, | この点と,この点と個々の接頭辞において,各,各,各接頭辞各接頭辞接頭辞もあります,ああ,接頭辞も複数の意味があり, | ||||
1700 | ん。 | |||||
1701 | 这比较多,这一点就是被指出来了。 | これはわりと多く,この点は指摘されました。 | ||||
1702 | はい。 | |||||
1703 | 嗯。 | ん。 | ||||
1704 | p.69 | 次に、個々の接頭辞項目が示す意味範疇の差を観念的に図示してみる。日本語は(a)のように同心円状に意味が重層している様を示す。 | 嗯,接下来,次に就是每个接头词的,啊啊,就是它的接头词所表示的那个意义范畴的差,用那个概念性的图表现出来了,就是日本语是用a,日本语は就是括号38的就是a这样的同心圆状的。 | ん,次に,次につまり各接頭辞の,ああ,つまりその接頭辞が表すその意味範疇の差,その概念的な図を用いて表しました,つまり日本語はaを用います,日本語は(38)のaこのような同心円状のです。 | ||
1705 | ん。 | |||||
1706 | 意义重,重,嗯,就是同心圆的样子表现出来的。 | 意味が重,重,ん,つまり同心円の様子を表しました。 | ||||
1707 | ん。 | |||||
1708 | p.69 | 他方で英語(b)は、それぞれの語彙項目に核となる意味がありながら、それを取り巻くように複数の意味が併存している。 | 英语的是用b里面的就是それぞれの,就是每个的语义[語彙と言わない]项目。 | 英語のはbの中を用いてつまりそれぞれの,つまり個々の語義[語彙と言わない]項目です。 | ||
1709 | はい。 | |||||
1710 | と核[下線部日本語で発音する],嗯,对。 | と核,ん,そう。 | ||||
1711 | ここの「重層」[行番号1704,論文69ページ17行目]の意味はわかりますか。 | |||||
1712 | 重層[下線部日本語で発音する]它就是有重复的, | 重層それはつまり重複がある, | ||||
1713 | ん。 | |||||
1714 | 就一层一层一层的。 | 一重一重一重の。 | ||||
1715 | はい,ん,はい。 | |||||
1716 | 然后英语的就是各个的,就是会分开。 | それから英語のはつまりそれぞれ,つまり分かれます。 | ||||
1717 | ん,そうですね。 | |||||
1718 | 然后,对,それを,啊啊,复数的意义也是并存的,这里,英语这个场合,英语这里。 | それから,はい,それを,ああ,複数の意味も併存します,ここ,英語この場合,英語ここ。 | ||||
1719 | 「それ」?この「それ」[行番号1708,論文69ページ18行目]が指すのは何ですか。 | |||||
1720 | 啊? | あ? | ||||
1721 | 「次に」この段落の3行目。 | |||||
1722 | 啊啊,第三行。 | ああ,3行目。 | ||||
1723 | 「それを取り巻くように」この「それ」は具体的に何を指すかわかりますか。この指示台詞指示の意味。 | |||||
1724 | 哦,啊啊,就是英语里面它说的这个意思是,就是哪个都有, | ああ,ああ,つまり英語でそれが言うこの意味は,つまりどれもあります, | ||||
1725 | ん。 | |||||
1726 | 嗯,就是分开的这个。 | ん,分かれているこれです。 | ||||
1727 | ん。 | |||||
1728 | 但是像分开,就是各个分开的这种,它都取到,比如说否定和时间。 | しかし分かれるような,つまり個々に分かれるこのような,それはいずれも取ります,たとえば否定と時間。 | ||||
1729 | ん。 | |||||
1730 | 这两个是分开的,那个それ就比如说把否定和时间就取在一起,它表示复数的意思。 | この2つは分かれています,そのそれたとえば否定と時間を一緒に取って,それは複数の意味を表します。 | ||||
1731 | ん。 | |||||
1732 | 这个并存也也是这样的。 | この併存もまたこのようです。 | ||||
1733 | ん,はい。 | |||||
1734 | p.69 | 日本語(a)では「こ」を例に採ってみる。接頭辞「こ」の中心には「小さい」という概念があり、外円へと離れるに従って修辞的な意味合いを帯びてくる。 | 日语中,日语的场合,就比如说a这个, | 日本語の中,日本語の場合,たとえばaこれ, | ||
1735 | ん。 | |||||
1736 | 在这里用「こ」这个例子来说的话, | ここで「こ」この例を用いて言うならば, | ||||
1737 | ん,はい。 | |||||
1738 | 接头词「こ」就在中间是「小さい」这个概念, | 接頭辞「こ」は中間にあるのは「小さい」この概念, | ||||
1739 | ん。 | |||||
1740 | 就「小」的概念, | 「小さい」概念です, | ||||
1741 | ん,はい。 | |||||
1742 | 外圆的向外圆就是扩展扩展的话,随着向外圆的扩展它的修辞的意义就开始变了。 | 外円の外円に向かって拡大する拡大するならば,外円に向かって拡大するにつれてその修辞の意味は変わり始めます。 | ||||
1743 | ん。 | |||||
1744 | 就开始有修辞的意义了。 | 修辞の意味があるようになります。 | ||||
1745 | ん。 | |||||
1746 | p.69 | 外周に近づくに連れて本来の「小さい」という概念は稀薄になってくる。 | 越接近外周他就他本来的他本来的那个「小」的意思,就是概念就变得越来越稀薄。 | 外周に近づくに連れてそれつまりそれ本来のそれ本来のその「小さい」意味,つまり概念はだんだん稀薄になってきます。 | ||
1747 | ん。 | |||||
1748 | 越来越轻, | だんだん軽くなります, | ||||
1749 | はい。 | |||||
1750 | 越来越淡。 | だんだん薄くなります。 | ||||
1751 | ん。 | |||||
1752 | p.69 | 「小首をかしげる」において「こ」には「小さい」という語源意識は多少残っているかもしれないが、「こしゃく」ではこの意識はごく僅かであろう。 | 嗯,啊啊,「小首[下線部日本語で発音する]をかしげる」において这个「こ」は就是「小さい」这个语源的意识就, | ん,ああ,「小首をかしげる」においてこの「こ」はつまり「小さい」この語源の意識は, | ||
1753 | ん。 | |||||
1754 | 就多少还有一点, | まだちょっとあります, | ||||
1755 | ん。 | |||||
1756 | 「こしゃく」这个在这里面的这个意识就只有一点点了。 | 「こしゃく」このここにおいてのこの意識はちょっとしかないです。 | ||||
1757 | ん,はい。 | |||||
1758 | こつは,嗯,其实「こしゃく」这是什么我也不知道。 | こつは,ん,実際「こしゃく」これは何か私もわかりません。 | ||||
1759 | ん。 | |||||
1760 | p.69 | 英語接頭辞re−(b)は、反復という概念を核とし、否定、相互・返報、時間、分離という副次的意味が周辺を取り巻くという様態を図示する。 | 啊啊,英语的接头词re就是b这里就是re,它作为,它作为一个解释的话,表示反复的一个概念是它的一个核心, | ああ,英語の接頭辞reつまりbここでつまりre,それは[「それは」あとは聞き取り不能]として,それは1つの解釈としてならば,反復を表す1つの概念はその1つの核心です, | ||
1761 | ん。 | |||||
1762 | 它原义就表示核心, | その元の意味は核心を表し, | ||||
1763 | ん。 | |||||
1764 | 啊啊,表示反复。 | ああ,反復を表します。 | ||||
1765 | はいはい。 | |||||
1766 | 然后它还有否定、相互、时间、分离等这种这种,嗯,这种意思, | それからそれはまた否定・相互・時間・分離等このようなこのような,ん,このような意味, | ||||
1767 | ん。 | |||||
1768 | 这种引申义, | このような派生義があり, | ||||
1769 | はい。 | |||||
1770 | 这种引申义的话就在周边它有这种表现,就是发散性的这种样态, | このような派生義ならば周辺においてそれはこのような表現があります,つまり発散性のこのような様態, | ||||
1771 | ん。 | |||||
1772 | 来做示图,图示。 | で図を表します,図示します。 | ||||
1773 | ん。 | |||||
1774 | p.69 | これら五種類の意味は互いに関連していながら、それぞれ独立を保っているという概念を表す。 | 这种这五个意思,啊啊,就是相互关,啊啊,虽然相互关联, | このようなこの5つの意味,ああ,つまりお互い関,ああ,お互い関連していますが, | ||
1775 | ん。 | |||||
1776 | 但它还保持它的独立性。 | それはまたその独立性を保っています。 | ||||
1777 | はい。 | |||||
1778 | 嗯。 | ん。 | ||||
1779 | p.69 | 图38a、b | ん。 | |||
1780 | p.69 | 下面就是69页的最后一段。 | 次は69ページの最後の段落です。 | |||
1781 | ん。 | |||||
1782 | p.69 | 接頭辞の日本語と英語における意味範疇を考察して、阪倉(1995:314)に類似した分析が見られる。 | 接头词的,啊啊,接头词的日语和英语在这,在这里接头词的日语和英语中,意义范畴的考察, | 接頭辞の,ああ,接頭辞の日本語と英語はここで,ここの接頭辞の日本語と英語において,意味範疇の考察, | ||
1783 | ん。 | |||||
1784 | 就是阪仓1995年他是类似分析,嗯,可以看到他是进行类似分析的。 | つまり阪倉1995年彼は類似した分析,ん,彼は類似した分析を行ったことが見られます。 | ||||
1785 | ん。 | |||||
1786 | p.69 | 接尾辞「ら」で意味の広がり一あるいは重なりと言うべきか一を、英語語彙boyの意味範疇とを対照している。漢字字体と仮名遣いを改めて引用する。 | 接尾词「ら」的意义比较比较比较广, | 接尾辞「ら」の意味はわりとわりとわりと広い, | ||
1787 | ん。 | |||||
1788 | 或者,嗯,可以说比较比较多,比较比较重复的比较多, | あるいは,ん,わりとわりと多いと言えます,わりとわりと重複がわりと多く, | ||||
1789 | ん。 | |||||
1790 | 然后英语的boy的意义范畴,和它的对比。 | それから英語のboyの意味範疇,とその対比。 | ||||
1791 | はい。 | |||||
1792 | 汉语字体和假名也重新引用了。 | 中国語字体と仮名も改めて引用しました。 | ||||
1793 | この「改めて」[行番号1786,論文69ページ28行目]はどういう意味? | |||||
1794 | 啊啊,正式的引用了,啊啊?改めて。 | ああ,正式に引用しました,ああ?改めて。 | ||||
1795 | ん。 | |||||
1796 | 再一次引用。 | もう1度引用します。 | ||||
1797 | もう1度の意味,ん,はい。 | |||||
1798 | p,70 | 图(39) | 嗯,我看一下哦,是不是「再一次」,后面这个就是括号39。 | ん,ちょっと見てみますよ,「もう1度」かどうか,後ろのこれは(39)です。 | ||
1799 | ん。 | |||||
1800 | 嗯,括号39下面这一段, | ん,(39)下のこの段落, | ||||
1801 | ん。 | |||||
1802 | 就是70页下面,啊啊,70页的第一段。 | つまり70ページの下,ああ,70ページの最初の段落。 | ||||
1803 | ん。 | |||||
1804 | p,70 | しかしながら、その複数というのは、たとえば西洋文法においていわれるような、それぞれに微差を有するいくつかのものを個別的に見たうえで、さらにこれを同一範疇に属するものとして総括的にながめていうのとは、多少その性質がちがっている。 | 但是这种表示复数,它的复数的,它的复数的话,啊啊, | しかしこのような複数を表す,その複数の,その複数ならば,ああ, | ||
1805 | ん。 | |||||
1806 | 比如说西洋文,在西洋文法里面,嗯,被说的那样,就是它每个都有一点点微差, | たとえば西洋文,西洋文法において,ん,言われているそのような,つまりそれは個々にちょっと微差があり, | ||||
1807 | ん。 | |||||
1808 | 嗯,啊啊,それぞれに微差をいくつかのものを,啊啊,个别,又将,又将几个东西进行分别得去看, | ん,ああ,それぞれに微差をいくつかのものを,ああ,個別,又[「又」のあとは聞き取り不能]を,又いくつかのものをそれぞれ見る必要があり, | ||||
1809 | ん。 | |||||
1810 | 在这一方面,就是,啊啊,将属于这个同一范畴的进行总括性的,总括,总括这一点多少是有点就是性质的不一样的。 | この面で,つまり,ああ,この同一範疇に属するのを総括的に行う,総括,この点をどれだけ総括するのかはちょっとつまり性質が異なります。 | ||||
1811 | ん。 | |||||
1812 | p,70 | みぎの考え方は、bOys=boya+boyb+boyz・……boynというかたちでしめされるものであるが、これを、いまかりに、少しずつ大きさの違う小円を別々にならべたうえで、それをさらに大円が総括しているというかたちで、上図右のように図示し得るものとすれば、これに対して、ヤッコラというのは、いわば、おなじ大きさの円(ヤッコ)が、数個、おたがいにわずかずつずれてかさなったかたちで、上図左のように、図示されるべきものである。(強調は原著) | 就像刚刚的考虑方法bOys就等于boya+boyb+boyz, | さっきの考え方bOysのようなboya+boyb+boyzに等しい, | ||
1813 | ん。 | |||||
1814 | 这种,嗯,这种形式,啊啊,将这个,啊啊,「いまかりに」这个还不知道什么意思,啊啊,现在假设嘛。 | このような,ん,このような形,ああ,これを,ああ,「いまかりに」これはどういう意味かまだわかりません,ああ,今は仮説でしょ。 | ||||
1815 | ん。 | |||||
1816 | 啊啊,现在假设,比如说有一点少しずつ大きさの違う,啊啊,就是用那种大小有一点点差别的那种小圆, | ああ,今は仮説,たとえばちょっと少しずつ大きさの違う,ああ,つまりそのような大きさにちょっと差があるそのような小円を用いて, | ||||
1817 | ん。 | |||||
1818 | 就分别表现的话,別々[下線部日本語で発音する],啊啊,就分别,啊啊,对,排列的话,然后再将这些小圆放在一个大圆里总括,这种,用这种形式就像上图括号39右图的那个图示,可以得到这样的,可以得到这样的东西的话, | それぞれ表すならば,別々,ああ,それぞれ,ああ,そう,ならべるならば,それから再度これらの小円を大円の中に入れて総括する,このような,このような形つまり上図(39)右図[論文70ページ図(39)を指す]のようなその図を用いて,このようなのを得ることができる,このようなものを得ることができるのならば, | ||||
1819 | はい。 | |||||
1820 | 与这个相对ヤッコラというのは, | これと相対するヤッコラというのは, | ||||
1821 | ん。 | |||||
1822 | 也就,いわばいわば,おなじ大きさの円,就是用同样的同样大小的圆,它的,啊啊,个数,或者相互之间的一点点的一点点的差别, | つまり,いわばいわば,おなじ大きさの円,つまり同様の同様な大きさの円を用いて,その,ああ,個数,或いはお互いの間のちょっとのちょっとの差, | ||||
1823 | ん。 | |||||
1824 | 指出这种,然后用这种形状,就是像上边的这种左,左边的这种这样的, | このようなのを指摘して,それからこのような形を用いて,つまり上のこのような左のようなのです,左のこのようなこのような, | ||||
1825 | ん,ん。 | |||||
1826 | 嗯,这种也可以成为一种图示, | ん,このようなのも一種の図になることができ, | ||||
1827 | はい。 | |||||
1828 | 嗯,強調[下線部日本語で発音する]は这个是原著,这点,这一点有点不清楚什么意思。 | ん,強調はこれは原著です,この点,この点はちょっとどういう意味なのかわかりません。 | ||||
1829 | ああ。 | |||||
1830 | 嗯。 | ん。 | ||||
1831 | p,70 | 接頭辞(38)と接尾辞(39)という差はあるとしても、日本語接辞と英語接辞または語彙で意味範疇を比べてみるという発想は共通している。 | 接下来这一段接头词38和接尾词39这个地方,啊啊,即使有这种差别,就括号38和括号39有差别,即使差别,啊啊,日语接,啊啊,日本语接词和英语接词或者在语义[語彙と言わない],嗯,在词汇内,在词汇的意义范畴比的话,它是比,它的这种想法是共通的。 | 次にこの段落の接頭辞38と接尾辞39ここ,ああ,たとえこのような差があっても,つまり(38)と(39)は差がある,たとえ差でも,ああ,日本語接,ああ,日本語接辞と英語接辞あるいは語義[語彙と言わない],ん,語彙において,語彙の意味範疇で比べるならば,それは比べる,そのこのような考えは共通しています。 | ||
1832 | ん。 | |||||
1833 | p,70 | 更に日本語接辞は意味が重複する部分が大きいのに対して、英語では相補分布をなすという分析も共通している。 | 日语接词它的意义,它重复,啊啊,就是跟日语接头词的意义它重复重复的地方大相比, | 日本語接辞その意味,それは重複する,ああ,つまり日本語接頭辞の意味その重複する重複するところと大きく比べて, | ||
1834 | ん。 | |||||
1835 | 英语的一般是相补分布的, | 英語のは普通は相補分布で, | ||||
1836 | ん,はい。 | |||||
1837 | 在这一点就是相同的哦,它的是,嗯,对,它是相补分布句。 | この点でつまり同じですよ,それのは,ん,そう,それは相補分布句です。 | ||||
1838 | ん。 | |||||
1839 | p,70 | また図示してみると明らかになるように、英語の語彙や接頭辞は個々の項目に多様な意味を包含している。 | 另外还有就是像图示的那样,啊啊,嗯,啊啊,像,像,像图示,啊啊,试着明示的那样,英语的语义的,英语的词汇,啊啊,或者是接头词,啊啊,每,每个项目应该都含有,都包含有多样的意思。 | あとまたつまり図のような,ああ,ん,ああ,のような,のような,図のような,ああ,明示してみるそのような,英語の語義の,英語の語彙,ああ,或いは接頭辞です,ああ,各,各項目はいずれも含むはずです,いずれも多様な意味を含みます。 | ||
1840 | p,70 | 本稿での考察は和語起源一拍接頭辞という限られた範囲に終始したが、日本語造語法の全体像に迫る契機という意義はあったと考えている。 | 在这里,啊啊,在本文中我们考察,本文中的考察,啊啊,是和语起源,是,啊啊,是始终将,始终限制在和语起源的一拍接头词的这个范围之内,嗯,嗯,但是日语造语法的,啊啊,に,迫,啊啊,这个我要查一下。 | ここでは,ああ,本文での私たちの考察,本文中の考察,ああ,は和語起源と,は,ああ,終始[「終始」のあとは聞き取り不能]を,終始和語起源の一拍接頭辞のこの範囲の中で制限しています,ん,ん,しかし日本語造語法の,ああ,に,「迫」,ああ,これはちょっと調べたいです。 | ||
1841 | 「迫る」[行番号1840,論文70ページ14行目]これはちょっと調べたいですか。 | |||||
1842 | 对。 | はい。 | ||||
1843 | どう読むかわかりますか。 | |||||
1844 | 「は」,「は」什么来着,忘了。 | 「は」,「は」何だっけ,忘れました。 | ||||
1845 | ああ,それならこのような単語はどう調べたいのですか。 | |||||
1846 | 啊啊,手写输入。 | ああ,手書き入力。 | ||||
1847 | ああ,手で書いて入力をする,はい。 | |||||
1848 | 对。迫る[下線部日本語で発音する]。 | はい。迫る。 | ||||
1849 | ハハ。 | |||||
1850 | 呵呵,就是为了缩进日语造语法的那个全体像,有一个整体的把握, | ハハ,つまり日本語造語法のその全体像を引きこむために,全体の把握があって, | ||||
1851 | ん。 | |||||
1852 | 嗯,这个契机,它有意义的。 | ん,この契機,それは意義があります。 | ||||
1853 | ん。 | |||||
1854 | 所以也在考虑,所以是这样考虑的。 | だから考慮もしています,だからこのように考慮しました。 | ||||
1855 | ん。 | |||||
1856 | 就是因为有意义所以是这样考虑的。 | つまり意義があるのでこのように考慮しました。 | ||||
1857 | ん。 | |||||
1858 | 嗯。 | ん。 | ||||
1859 | p,70 | 今後は接頭辞においても二拍以上と範疇を拡大し、接尾辞をも対象に含めていけば日本語形態論に新たな知見を盛り込めるであろう。 | 今后在接头词,嗯,嗯,在接头词接头词方面,两拍以上和范围,啊啊,两拍以上,啊啊,即使在接头词方面,把范围扩大到两拍以上,将,接尾词也作为对象,进行进行日本语形态论的新的「盛り込める」? | 今後接頭辞において,ん,ん,接頭辞接頭辞の面において,二拍以上と範囲,ああ,二拍以上,ああ,たとえ接頭辞の面においても,範囲を二拍以上に拡大し,を,接尾辞も対象として,日本語形態論の新しい「盛り込める」?を行います行います。 | ||
1860 | ん,「盛り込める」を調べますか。 | |||||
1861 | 嗯,吸收,编入,加入。 | ん,吸収する,編入する,加える。 | ||||
1862 | 吸収する,編入する,加える。 | |||||
1863 | 啊啊,也将接尾词作为它的那个对象,编入日本语,就是加入日本语形态论新的知识的一个,啊啊,考察中。 | ああ,接尾辞をそのその対象として,日本語に編入し,つまり日本語形態論の新しい知識の1つに加えます,ああ,考察中。 | ||||
1864 | ああ,この日本語形態論は大体何を研究しているか,わかりますか。 | |||||
1865 | 形態論[下線部日本語で発音する],嗯,不了解。 | 形態論,ん,わかりません。 | ||||
1866 | ああ。 | |||||
1867 | 嗯,查一下。 | ん,ちょっと調べます。 | ||||
1868 | 後ろにまた注と注釈と参考文献があります,この部分は普通どのように処理しますか。 | |||||
1869 | 一般就是,可能就是在看一遍的时候, | 普通は,おそらく1度見た時に, | ||||
1870 | ん。 | |||||
1871 | 我会就是特别细致地看一些就是我可能想要,每个都想要查出来的单词, | 特に細かくいくつかを見てつまりしたいと思うかもしれません,全て調べたいと思う単語, | ||||
1872 | ん。 | |||||
1873 | 然后注释可能也要再看一下。 | それから注釈ももう1度ちょっと見るかもしれません。 | ||||
1874 | ん。 | |||||
1875 | 就它从哪里出的。 | それがどこから出てくるのか。 | ||||
1876 | はい。 | |||||
1877 | 参考文献, | 参考文献, | ||||
1878 | ん。 | |||||
1879 | 嗯,参考文献的话,一般我就是哪一部分特别不理解。 | ん,参考文献ならば,普通私はどの部分が特に分からないのか。 | ||||
1880 | ん。 | |||||
1881 | 我可能就是看一下它这一部分一般都会出到哪个参考文献,然后查一下它那个参考文献。 | そのこの部分は普通どの参考文献に出るのかちょっと見るかもしれません,それからそれその参考文献をちょっと調べます。 | ||||
1882 | ああ,参考文献に出てくる論文を見に行く。 | |||||
1883 | 参考文献中出现的论文,对。 | 参考文献に出てくる論文,はい。 | ||||
1884 | これまでこれは大体読み終わったあと, | |||||
1885 | 嗯。 | ん。 | ||||
1886 | また戻ってもう1度読みたい或いは,ああ,前で分からない場所が今突然わかったと思うことはあったりしますか。 | |||||
1887 | 这个就是,好像刚刚有一个点。 | これはつまり,さっきちょっとあったようです。 | ||||
1888 | ん。 | |||||
1889 | 就是刚才不是很明白,后来,读到后面就明白了。 | つまりさっきよくわからなかったのが,あとで,後ろを読んでからわかりました。 | ||||
1890 | どこか,まだ覚えていますか。 | |||||
1891 | 啊啊,我有点,嗯,在哪个地方我看一下哦。 | ああ,私はちょっと,ん,どこかちょっと見てみますね。 | ||||
1892 | ん。 | |||||
1893 | 啊啊,就有一个, | ああ, | ||||
1894 | ん。 | |||||
1895 | 「有声无声」[行番号296,論文51ページ30行目]。 | 「有声無声」[行番号296,論文51ページ30行目]とあります。 | ||||
1896 | ああ,有声無声が今わかった。 | |||||
1897 | 有声无声就后面提到一个例子,就会觉着, | 有声無声は後ろで1つの例を取り上げました,思うに, | ||||
1898 | ああ。 | |||||
1899 | 就会觉着, | 思うに, | ||||
1900 | ん。 | |||||
1901 | 比较,有点那个概念了。 | わりと,ちょっとその概念でした。 | ||||
1902 | ん。 | |||||
1903 | 嗯,其他的没有什么了。 | ん,ほかのは何もないです。 | ||||
1904 | 論文全体は簡単に理解できましたか。 | |||||
1905 | 还好,没有特别难。 | まあいいです,特に難しくはないです。 | ||||
1906 | ん,あなたの予想と。 | |||||
1907 | 嗯,比我预期的简单一点点。 | ん,私の予想よりちょっと簡単でした。 | ||||
1908 | ああ,そうですか。 | |||||
1909 | 呵呵。 | ハハ。 | ||||
1910 | それならこれはあなたの何か役に立ったと思いますか。思うに。 | |||||
1911 | 我觉着就是,啊啊,我本来是想就是跟接头词有关的, | 私が思うにはつまり,ああ,私は元々思ったのは接頭辞と関係がある, | ||||
1912 | ん。 | |||||
1913 | 我本来想看看就能不能有论文写的方向, | 私は元々論文で書けるものがあるかどうかちょっと見たかったです, | ||||
1914 | ん。 | |||||
1915 | 然后想看一下它们写接头词是怎么写的。 | それからそれらが書く接頭辞はどのように書いているのかちょっと見たかったです。 | ||||
1916 | ん。 | |||||
1917 | 但是我,主要是没想到他[論文筆者のこと]是从,就是起源还有音声学这方面说。 | しかし私は,主に彼[論文筆者のこと]が,つまり起源それから音声学この方面から言うとは思わなかったです。 | ||||
1918 | ああ,ん,そう,彼の分析方法は基本的に,音声学に始まります。 | |||||
1919 | 对。 | はい。 | ||||
1920 | また意義があります, | |||||
1921 | 对。 | はい。 | ||||
1922 | 基本的にはこの3つの方面から, | |||||
1923 | 对。 | はい。 | ||||
1924 | それから又英語とちょっと比較しました。 | |||||
1925 | 对。 | はい。 | ||||
1926 | ん。 | |||||
1927 | 如果和中文的比较的话,我可能会比较。 | もし中国語と比較するならば,私は比較できるかもしれません。 | ||||
1928 | ハハ。 | |||||
1929 | 呵呵。 | ハハ。 | ||||
1930 | それならすごくあなたの役に立ったじゃないの。 | |||||
1931 | 对对。 | はいはい。 | ||||
1932 | ん。はい,ん,つまりこのような論文のあとあなたはまた興味のある部分をもう1度読みますか。 | |||||
1933 | 再读一遍,对, | もう1度読みます,はい。 | ||||
1934 | ああ。 | |||||
1935 | 我可能就是我会用到的那部分,就是前面我比较感兴趣的那部分,我会再看一下,仔细的看一下,它后面那个跟英语对比的那部分我可能不会再看了。 | 私はおそらく私が用いるその部分,つまり前の私がわりと興味があるその部分,もう1度ちょっと読みます,ちょっと丁寧に読みます,その後ろその英語と対比のその部分は再度読まないかもしれません。 | ||||
1936 | ああ,ん,はい,わかりました。はい,それでは今日はここまでにしましょう。 | |||||
1937 | 嗯,好的。 | ん,はい。 | ||||
1938 | ありがとう,お疲れ様。 | |||||
1939 | 辛苦辛苦。 | お疲れ様です。 |