ID:R-CH0013 | ||||||
データ収集日:2014年7月28日 | ||||||
読んだ素材:池田文人(2009) 視覚情報の処理と利用:5「錯視とその情報処理モデル」『情報処理』50(1),pp. 29-36 | ||||||
https://ipsj。ixsq。nii。ac。jp/ej/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=62908&item_no=1&page_id=13&block_id=8 | ||||||
使用した辞書類:スマートフォンのアプリ(「沪江小D日语词典」) | ||||||
行番号 | 読んだ素材 | 協力者の発話内容 | データ収集者の発話内容 | 備考 | ||
ページ | 文章 | 発話 | 日本語訳 | |||
90 | はい,はいじゃあ,始めたいと思いますが,まずじゃあ,どうですかね。どの辺から読みますか。 | |||||
91 | 嗯,嗯-,我平常都大概会看一下就是,啊-这个文章的一些大标在说什么。 | はい,んー,私は普段だいたい,あーこの文章の大見出しが何を言っているかを見てみると思います。 | ||||
92 | うん。 | |||||
93 | 然后,如果说,我的研究里面有要用到的话,[通訳者が聞き直したので再度発話する]会用到,啊-,我就会,可能就只会读那一部分,我不会全部读。 | そして,もし,私の研究に使えそうなものがあったら,[通訳者が聞き直したので再度発話する]使えそうな,あー,私は多分,多分一部分だけを読み,全部を読むことはありません。 | ||||
94 | うん。はい,分かりました。 | |||||
95 | 嗯。[暫く無言でページをめくり続ける。]然后,因为我刚刚看了一下这些大标,我觉得……[……の部分は発話せず], | はい。[暫く無言でページをめくり続ける。]そして,さきほどこれらの大見出しを見てみて,……[……の部分は発話せず]と思ったので, | ||||
96 | はい。 | |||||
97 | 嗯-,因为我主要是研究错视,啊-就是把那个错视,嗯-就是,如何融入到作品里面。然后,这篇,这篇论文看起来好像,啊-,好像除了错视之外也跟一些情报处理有关。然后,因为那个情报处理可能,啊-对我的研究,跟……[……の部分は発話せず]跟我研究没有关系,所以,我就不……[……の部分は発話せず]不会……[……の部分は発話せず],可能不会去读那个部分。 | んー,私は主に錯視を研究しているので,あーつまりその錯視を,んーつまり,いかに作品の中に取り入れるかです。そして,この,この論文は見たところおそらく,あー,おそらく錯視以外にも情報処理ともある程度関係があるようです。そして,情報処理は多分,あー私の研究にとって,……[……の部分は発話せず]と私の研究と関係がないので,それで,私は……[……の部分は発話せず]ない……[……の部分は発話せず]ないでしょう,その部分を読むことはないでしょう。 | ||||
98 | うん。 | |||||
99 | 嗯。那我现在,想先看一下它,啊-这个错视是,是何谓错视[下線部論文29ページ左側。最初の見出し「錯視とは何か」を指す]。我想从这一章这个, | はい。ではこれから,まずその,あーこの錯視は,何を錯視というのか[下線部論文29ページ左側。最初の見出し「錯視とは何か」を指す]を見てみたいです。この章から, | ||||
100 | うん。 | |||||
101 | 开始看。 | 読み始めたいです。 | ||||
102 | はい。 | |||||
103 | 嗯。 | はい。 | ||||
104 | p.29 | 錯視とは現実世界と主観的な視覚世界とのずれであり,錯視の原因の究明はまだ謎の多い脳の視覚情報処理の解明につながる。[スキップしp29「錯視とは何か」を先に読む。] | ||||
105 | p.29 | 錯視には,知覚・認知・行動のそれぞれに影響を与えるものがある。 | ||||
106 | p.29 | 知覚レベルの錯視は意識によって変えるととは困難だが,認知レベルの錯視はそれが可能である。 | ||||
107 | p.29 | 行動レベルの錯視は誤った行動を誘発する可能性があるため安全な社会の実現にはその回避が求められる。 | ||||
108 | p.29 | 近年コンピュータシミュレーションを用いた錯規研究が進んできている。 | ||||
109 | p.29 | 錯視を引き起こす刺激情報を入力するととにより実際に錯規が起こるかどうかを実験できるのが強みである。 | ||||
110 | p.29 | こうしたアプローチで利用される視覚情報処理モデルの中から,生理学や神経科学などの知見に基づくモデルを紹介する。 | ||||
111 | p.29 | 錯視とは何か | ||||
112 | p.29 | 我々の脳は,我々がいつも見ているシームレスにつながった実体惑を伴う世界をどのように生み出しているのであろうか? | [暫く無言で読み続ける。]嗯-,[暫く無言で読み続ける]嗯-我们的脑是如何,嗯-,这个「シームレス」的意思我不知道所以我要查。 | [暫く無言で読み続ける。]んー,[暫く無言で読み続ける]んー私達の脳はどのように,んー,この「シームレス」の意味は知りませんので調べます。 | ||
113 | はい。 | |||||
114 | 也是用那个刚刚那个D[「Dの辞書」のこと]。 | やはりあのさっきのあのD[「Dの辞書」のこと]です。 | ||||
115 | うん。 | |||||
116 | [Dの辞書で「シームレス」を調べる。どう入力したかは不明。]嗯-,「シームレス」的意思是「没有缝隙」的意思。所以[暫く無言で考える],啊-,所以我觉得这一句应该是在说我们平常看到的东西跟实际的东西是,嗯-[暫く無言で考える],是怎么样,就是,生出来。 | [Dの辞書で「シームレス」を調べる。どう入力したかは不明。]んー,「シームレス」の意味は「隙間がない」の意味です。なので[暫く無言で考える],あー,なので私はこの1文は私達が普段見ている物と実際の物は,んー[暫く無言で考える],どのように,えっと,生まれてくるのだろうかと言っているのだと思います。 | ||||
117 | p.29 | これまでの脳に関する研究は,脳のどの部分がどのような視覚情報知理に,たとえば色の処理に関係しているかを明らかにしてきた。 | [暫く無言で読み続ける。]然后,嗯-到目前为止关于脑的研究,脑子怎么处理,就是,眼睛看到的情况[暫く無言で読み続ける],嗯-已经,已经知道说就是[暫く無言で読み続ける],嗯-怎么处理那个颜色。 | [暫く無言で読み続ける。]それから,んーこれまで脳に関する研究は,脳はどのように,えっと,目で見た状況を処理するのか[暫く無言で読み続ける],んー既に,既に明らかなのはつまり[暫く無言で読み続ける],んーその色をどのように処理するのかです。 | ||
118 | p.29 | そして視覚にかかわる脳の部分は30以上もあることも分かっている。 | 还有也已经知道说,就是,跟视觉有关的,那个脑里面跟视觉有关的部分有三十,三十,三十个以上。 | そして,つまり,視覚にかかわる,脳の中の視覚にかかわる部分は30,30,30以上もあることも既に分かっています。 | ||
119 | はい,じゃあちょっと質問します。 | |||||
120 | 嗯。 | はい。 | ||||
121 | えーとー,[「えーとー」の後聞き取り不能]の「錯視とは何か」[行番号111,論文29ページ最初の見出し「錯視とは何か」を指す]の1,2,3,4,5行目ですね。えーっと「明らかにしてきた」とありますが, | |||||
122 | 嗯。 | はい。 | これは, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
123 | 「何が」,または「誰が」,明らかにしてきましたか。 | |||||
124 | [通訳者の訳に対して次のとおり発話する。]嗯。这是,这是关于脑要怎么处理,是怎么处理颜色的,这件事情,明确的知道。 | [通訳者の訳に対して次のとおり発話する。]はい。これは,これは脳がどのように処理するか,どのように色を処理するかという,このことが,明らかに分かっています。 | ||||
125 | うん,えっとじゃあ,「誰が」,または「何が」,明らかにしましたか。 | |||||
126 | 嗯-,这个应该是在说就是,因为现在关于那个脑的研究有很多人,就是研究了。那[「那」の後聞き取り不能],就是,就是已经知道这些事情。就是所以,现在可能大家都已经知道这些事。 | んー,これはつまり,現在その脳に関する研究は多くの人が,つまり研究しています。だから[「だから」の後聞き取り不能],つまり,つまりこれらの事が既に分かっているということを言っているのだと思います。つまりだから,現在皆が既にこれらの事を知っているのだと思います。 | ||||
127 | うん。はい,分かりました。 | |||||
128 | 那就继续。 | では続けます。 | ||||
129 | はい。 | |||||
130 | p.29 | しかしそうした部分的な情報がどのように組み合わされて我々が見ている世界全体を作り出しているのかはよく分かっていない。 | [暫く無言で読み続ける。]但是这些个部分的情报是,啊-怎么样组合成我们实际上看见的东西是目前是还不知道,嗯。 | [暫く無言で読み続ける。]しかしこれらの部分部分の情報が,あーどのように組み合わされて我々が実際見ている物になるのかは現在はまだ分かっていません,はい。 | ||
131 | p.29 | ここで,実擦に存在している客観的・物理的な環境と,それを人間が見たときの主額的な見え方との聞に相違があれば,その相違は我々の脳が視覚世界を生み出しているプロセスに強くかかわっているはずだ。 | 嗯-,然后,是,实际上存在的,就是那种比较客观的,或是,或是实际上物理上的环境,嗯-,跟其实人们,就是看到的可能不太一样。因为我觉得[行番号131の文を読み上げるが「我觉得」の後聞き取り不能]你就是都会有主观的意思,所以有时候即使是同一样的东西,可能大家看到的,可能就不太一样。嗯-。[暫く無言で読み続ける。]那应该跟我们就是每个人脑里面的,嗯-就是那个视,嗯-那个视觉产生过程,非常有相关。 | んー,それから,実際に存在している,つまりそれらの比較的客観的な,あるいは,あるいは実際の物理的な環境は,んー,実は人々が,つまり見たものとそんなに同じではないと思います。なぜなら[行番号131の文を読み上げるが「なぜなら」の後聞き取り不能]つまり人は全て主観的なものを持っているので,たとえ同じ物でも,皆の見える物は,そんなに同じではない時もあるはずです。んー。[暫く無言で読み続ける。]それは私達つまり一人ひとりの脳の中の,んーつまりその視,んーその視覚が生み出されるプロセスと,非常に関連があります。 | ||
132 | うん。 | |||||
133 | p.29 | この客観的環境と主観的視覚の相違が「錯視」 だ。 | 那个,客观的啊-就是实际上是怎么样跟我们是怎么看的就是-也就是主观的部分的差异就是所谓的错视。 | その,客観的あーつまり実際はどのようであるかと私達がどのように見るかつまりーつまり主観的な部分の相違が所謂錯視です。 | ||
134 | うん。続けて下さい。 | |||||
135 | p.29 | 錯視のメ力二ズムが解明されれば,我々の脳の謎を解く重大な手がかりになる。 | [暫く無言で読み続ける。]我查一下「メカニズム」。 | [暫く無言で読み続ける。]「メカニズム」を調べてみます。 | ||
136 | はい。 | |||||
137 | [辞書(D辞書?)で「メカニズム」を調べる。何と入力したかは不明。]嗯-它辞典是写「メカニズム」是「机械装置」或是, | [辞書(D辞書?)で「メカニズム」を調べる。何と入力したかは不明。]んー辞書に書いてあるのは「メカニズム」は「機会装置」あるいは, | ||||
138 | うん。 | |||||
139 | 「机构」。嗯-我认为就是这边的错视嗯-「錯視のメカニズム」就是在说那个错视的,嗯-构造或是它的构成,嗯。然后, | 「機構」です。んー私はえっとここでの錯視んー「錯視のメカニズム」は錯視の,んー構造あるいは構成を言っていると思います,はい。それから, | ||||
140 | はい。 | |||||
141 | 嗯-如果说,有办法,啊-,这个错视的是怎么形成的,如果可以,啊-,可以解开的话,啊-如果可以……[……の部分は発話せず],はい,如果可以解明的话,我们, | んーもし,方法がある,あー,この錯視はどのように形成されるのか,もし[行番号135の文を読み上げるが「もし」の後聞き取り不能]できる,あー,解くことができれば,あーもし……[……の部分は発話せず]できる,はい,もし解明できるなら,私達は, | ||||
142 | うん。 | |||||
143 | 我们就是关于脑子的一些迷就是应该可以……[……の部分は発話せず],有可能可以解开。 | 私達は脳の謎えっと……[……の部分は発話せず]できるはず,解くことができる可能性があります。 | ||||
144 | うん。 | |||||
145 | p.29 | 錯視とは,客観的環境と主観的視覚のずれ(錯視現象)とそれを引き起こす視覚刺激(錯視刺激)の組合せだ。 | [暫く無言で読み続ける。]然后这边一样是在说就是,啊-错视形成原因就是说客观跟主观有,之间有,有所差异所以才会引起这样子的错视。 | [暫く無言で読み続ける。]それからここでも同じようにつまり,あー錯視が形成される原因はつまり客観と主観にある,の間にある,差があるためにこのような錯視が引き起こされるということを言っています。 | ||
146 | p.29 | これまでに多種多壊な錯視現象が発見され,それらを生み出すさらに多彩な錯視刺激が創作されてきた。 | [暫く無言で読み続ける。]然后到目前为止,嗯-已经发现的很多种就是错视的现象。[暫く無言で読み続ける。]然后从那些又有更多的啊-多样的错视刺刺激被创造出来。 | [暫く無言で読み続ける。]それからこれまでに,んー既に発見された多種のえっと錯視の現象。[暫く無言で読み続ける。]そしてそれらから更に多くのあー多様な錯視刺刺激が創作されました。 | ||
147 | じゃあちょっと質問です。えっと29ページの[右側の]上から3行目のこの「それら」[行番号146],「それら」っていうのは何を指していますか。 | |||||
148 | 就是前面这,前面的这个,嗯-目前为止就是被发现的这些错视现象。各种错视现象。 | つまり前のこの,前のこの,んーこれまでえっと発見されたこれらの錯視現象です。各種錯視現象です。 | ||||
149 | うん,あ,はい,そうですか。はい分かりました。 | |||||
150 | p.29 | これらの膨大な組合せの間には個別のメ力二ズムが働いていると言われ,すべての錯視を統一的に説明する理論はもとより, 体系的に分類することも困難だ。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-这些大量的组合之间有,有很多就是不同的构造的差异。所以,要把错视就是统一来说明,或者是分,分各种体系,啊-[行番号150の文を読み上げるが「嗯ー」の後聞き取り不能]分成个,分成……[……の部分は発話せず]就是要做分类是很困难的。 | [暫く無言で読み続ける。]んーこれらの大量の組み合わせの間にはある,多くのつまり異なる構造の差があります。それで,錯視をつまり統一的に説明する,あるいは分け,各種体系に分ける,あー[行番号150の文を読み上げるが「あー」の後聞き取り不能]に分ける,……[……の部分は発話せず]に分けるつまり分類することはとても困難です。 | ||
151 | はい,ちょっと質問です。えっと上から,えーと,29ページの1段落目のえーと1番下のところ,この「もとより」[行番号150,論文29ページ右側7行目]ってありますよね。これは,どんな意味だと思いますか。じゃあここのところ「理論はもとより何々」[行番号150,論文29ページ右側7行目]ここの部分の意味をもう一度言ってみて下さい。 | |||||
152 | [暫く無言で考える。]嗯-我觉得这个「もとより」就是就是说「从根本上来说」就是,[通訳者の訳に対して次の通り発話する]嗯。 | [暫く無言で考える。]んーこの「もとより」はつまり「根本的に言うと」だと思います,つまり,[通訳者の訳に対して次のとおり発話する]はい。 | ||||
153 | うん。 | |||||
154 | 要把这个错视,就是,统一或者是分类来讲是很困难的。 | この錯視を,つまり,統一してあるいは分類して説明するのは困難です。 | ||||
155 | うん,あ,「もともと困難である」ということで, | |||||
156 | 嗯-, | んー, | 根本的に。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
157 | どうしてそのような意味だと思いましたか。 | |||||
158 | 嗯-,嗯-就是觉得「もとより」就是那个意思。 | んー,んーつまり「もとより」とはその意味だと思いました。 | ||||
159 | うん。うん,あ,分かりました。はい,ありがとうございます。はい,じゃあ続けましょう。 | |||||
160 | p.29 | このような多種多様な不思議な錯視に,人類は古来より興味を持ち,その原因の解明を試みてきた。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-,人们从以前就一直对这种各式各样的, | [暫く無言で読み続ける。]んー,人々は昔からずっとこのような様々な, | ||
161 | うん。 | |||||
162 | 不可,不可思议的错视非常地有兴趣。然后也尝试着就是去了解是什么样的原因。 | 不,不思議な錯視に対して非常に興味を持ちました。そしてつまりどのような原因なのか理解しようと試みました。 | ||||
163 | p.29 | しかしいまだに科学的に証明されたと言える理論はなく,これまでの錯視に関するさまざまな仮説のほとんどが,いまだに数々の反証に晒されている。 | 嗯-,[暫く無言で読み続ける]可是到目前为止都没有,嗯-可以证明它的科学理论。 | んー,[暫く無言でよみ続ける]しかし現在に至るまで,んーその科学的理論を証明できたものはありません。 | ||
164 | うん。 | |||||
165 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-到目前为止的各种关于错视的假说,大部分,大部分被反证。 | [暫く無言で読み続ける。]んーこれまでのさまざまな錯視に関する仮説は,大部分,大部分が反証されています。 | ||||
166 | うん。 | |||||
167 | [暫く無言で読み続ける。] | [暫く無言で読み続ける。] | ||||
168 | ちょっと質問ですけどこの, | |||||
169 | はい。 | はい。 | ||||
170 | 「反証」と,2段落目の下から3行目ですよね。これ[行番号172,論文29ページ右側3段落目下から3行目「晒されて」を指す]は,これはどんな意味なんでしょうか。 | |||||
171 | 嗯-,[暫く無言で考える]就是,被推翻或是,嗯。 | んー,[暫く無言で考える]つまり,反論されている,あるいは,はい。 | ||||
172 | うん。 | |||||
173 | 嗯。 | はい。 | ||||
174 | あ,なるほど。これ[行番号163,論文29ページ右側3段落目下から3行目「晒」を指す]はー,漢字っていうのは中国語にもあるんですか。 | |||||
175 | 書き方がちょっと,違いますけど。 | 書き方がちょっと,違いますけど。 | ||||
176 | うん。意味はだいたい, | |||||
177 | 意味は, | 意味は, | ||||
178 | 一緒なんですか。[通訳者が答えようとしていたので。]あ,いえA[協力者の姓]さんに聞いてるんですけど。 | |||||
179 | 就是,这意思是差不多,就是被曝晒或是[通訳者が聞き取れず聞き直したので再度以下のとおり発話する]曝晒。[「晒」の後聞き取り不能]被摊在, | つまり,この意味は多分,つまり日光にさらされる,あるいは[通訳者が聞き取れず聞き直したので再度以下のとおり発話する]日光にさらされる。[「さらされる」の後聞き取り不能]に広げられて, | ||||
180 | うん。 | |||||
181 | 啊-,啊-,就是,摊在阳光下。 | あー,あー,つまり,日光の下に広げられる。 | ||||
182 | うん,あーなるほどね。 | |||||
183 | 就是大家都知道这样子的。 | つまり皆このような様子を知っています。 | ||||
184 | うん,はい分かりました。 | |||||
185 | [通訳者が「皆知っているんですか」と尋ねたのに対し以下のとおり発話する。]嗯。[通訳者が「さっき皆が知っていると言いましたよね」と確認したのに対し以下のとおり発話する]啊-,那-就是对这类是在摊在地上的那那个的。 | [通訳者が「皆知っているんですか」と尋ねたのに対し以下のとおり発話する。]はい。[通訳者が「さっき皆が知っていると言いましたよね」と確認したのに対し以下のとおり発話する]あー,それはつまりこのような地面に広げたそういうものです。 | ||||
186 | うん。[通訳者の訳に対して以下のとおり発話する。]はい。はい。あーなるほど,分かりました。ありがとうございます。はい,じゃあ続けましょう。 | |||||
187 | 嗯。 | はい。 | ||||
188 | p.29 | 錯視は,近寄りやすいが解き難い謎であり,我々の脳の複雑な機能を解き明かす鍵を握っている。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-错视非常地容易靠近,但是很难,很难解开。[暫く無言で読み続ける。]嗯-,但就是-嗯-,肯就是因为这样所以,它,[暫く無言で読み続ける]就是是解开我们脑的复杂机能的关键。 | [暫く無言で読み続ける。]んー錯視は非常に近寄りやすく,しかしとても難しい,解き難いです。[暫く無言で読み続ける。]んー,しかしえっと,んー,つまりこのようであるので,それ[「錯視」を指す]は,[暫く無言で読み続ける]つまり私達の脳の複雑な機能を解く鍵です。 | ||
189 | うん。 | |||||
190 | p.29 | 錯視研究,特にそのメカニズムの解明に関する研究が,混沌を極める中,コンビュータによる錯視のシミュレーションが試みられてきた。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-错视的研究,特别是关于它[「錯視」を指す]的那个构造的解明,[暫く無言で読み続ける]嗯-,这个字的意思我不太确定。 | [暫く無言で読み続ける。]んー錯視の研究,特にその[「錯視」を指す]あの構造に関する解明は,[暫く無言で読み続ける]んー,この字の意味は,はっきり分かりません。 | ||
191 | あ,どの意味ですか。 | |||||
192 | これ[行番号190,論文29ページ右側4段落目2行目「混沌」を指す],嗯,我不知, | これ[行番号190,論文29ページ右側4段落目2行目「混沌」を指す],はい,私は分かりません, | ||||
193 | あー, | |||||
194 | 不太知道是, | よく分かりません, | ||||
195 | はい。じゃあその時たとえば,ここ[どこを指すか不明]の,ここ[行番号190,論文29ページ右側4段落目2行目「極める」を指す]は分かりますか。 | |||||
196 | んー,極める[下線部独り言]。 | んー,極める[下線部独り言]。 | ||||
197 | あー[この後聞き取り不能],うん,ですね。あっ,じゃあたとえばここ[行番号190,論文29ページ右側4段落目2行目「混沌」を指す]が分からない時に,「ここの,これ[行番号190,論文29ページ右側4段落目2行目「極める」を指す]の前の二つの漢字が, | |||||
198 | あー, | あー, | ちょっと, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
199 | 「分かりません」と,ちょっとそれも言って下さい。 | |||||
200 | 啊,好。 | あ,はい。 | ||||
201 | はい,じゃあいいですよ調べて。 | |||||
202 | 好。 | はい。 | ||||
203 | はい。お願いします。 | |||||
204 | 嗯-这两个字我不太,不太确定怎么念,所以, | んーこの二つの字はあまり,どう読むのかあまりはっきりしないので, | ||||
205 | うん。 | |||||
206 | 嗯-,[暫く無言で考える]嗯-, | んー,[暫く無言で考える]んー, | ||||
207 | そういう時はどうやって調べるんですか。 | |||||
208 | 嗯-,这个,这个前面这个字[行番号190,論文29ページ右側4段落目2行目「混沌」の「混」を指す]应该是跟「混乱[下線部日本語で発音する]」的「混[下線部日本語で発音する]」是一样, | んー,この,この前のこの字[行番号190,論文29ページ右側4段落目2行目「混沌」の「混」を指す]は「混乱」の「混」と同じだと思います, | ||||
209 | 所以, | だから, | うん。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
210 | 我觉得它应该是念「こん」。那第二个字因我不知,我不太确定怎么念,所以, | それはきっと「こん」と読むと思います。そして二つ目の字は知らな,どう読むのかはっきり分かりません,だから, | ||||
211 | 啊-, | あー, | うん。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
212 | 我要查的时候,我会先,我会先按「こん」,然后, | 調べる時は,先に,先に「こん」を入力し,そして, | ||||
213 | うーん, | |||||
214 | 嗯-,[暫く無言で考える]嗯-,然后第二个字可能就会用, | んー,[暫く無言で考える]んー,それから二つ目の字は, | ||||
215 | うん。 | |||||
216 | 嗯-汉字[「汉字」の後聞き取り不能]看。[通訳者が聞き返したので再度発話する]啊-用用手写的写看看。 | んー漢字[「漢字」の後聞き取り不能]を使ってみると思います。[通訳者が聞き返したので再度発話する]あー使う,手書き入力を使って入力してみます。 | ||||
217 | うん,うーん。 | |||||
218 | 嗯,然后是「混沌[下線部日本語で発音する]」, | はい,それから「混沌」, | ||||
219 | 就是, | つまり, | あ, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
220 | ちょっと写させてもらってもいいですか。 | |||||
221 | 啊-, | あー, | ||||
222 | 写るかな?あ,オーケーオーケー。[協力者の辞書の画面をカメラで撮影する。]はい,ありがとうございます。 | |||||
223 | 嗯,就是「混沌」的意思。 | はい,つまり「混沌」の意味です。 | ||||
224 | 嗯。 | はい。 | うん。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
225 | いいですよ。 | |||||
226 | 嗯。 | はい。 | ||||
227 | じゃあ,そうすると,今ここの意味は,分かりましたか。 | |||||
228 | 嗯。 | はい。 | ||||
229 | 分かりました?じゃあ,ここのー,ええっと,始めからここまでは,どんな意味になるでしょうか。 | |||||
230 | 嗯。[暫く無言で考える。]嗯-,我想查一下「極める」的意思。 | はい。[暫く無言で考える。]んー,「極める」の意味を調べたいです。 | ||||
231 | あ,そうですか。はい。 | |||||
232 | [辞書(D辞書?)で「極める」を調べる。何と入力したかは不明。]嗯,「極める」就是「达到极限」的,的那种感觉。嗯-。 | [辞書(D辞書?)で「極める」を調べる。何と入力したかは不明。]ん,「極める」つまり「極限に達する」の,のような感じです。んー。 | ||||
233 | んー。 | |||||
234 | 所以这句就是在说,嗯-,就是错视的研究,特别是关于那个构造的研究,嗯-,就是,[「就是」の後聞き取り不能]在嗯-[暫く無言で考える]这个要用中文解释好难解释, | なのでこの文が言っているのは,んー,つまり錯視の研究,特にその構造に関する研究は,んー,つまり,[「つまり」の後聞き取り不能]している[暫く無言で考える]これは中国語でとても説明しにくいので, | ||||
235 | うん,あ, | |||||
236 | 就是明白它的意思,可是, | えっと意味は分かるんです,でも, | あのー,全然, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
237 | うん,あ,全然完全じゃなくてもいいので,何かこう,近い言葉とか, | |||||
238 | 啊-, | あー, | 何か自分なりで, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
239 | いいですよ。 | |||||
240 | [暫く無言で考える。] | [暫く無言で考える。] | ||||
241 | ん,割とこう,気楽に, | |||||
242 | 嗯-, | んー, | あのー, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
243 | どんな言葉でも全然いいので, | |||||
244 | 就是说, | つまり, | ||||
245 | うん。 | |||||
246 | 嗯-,就是在那混,混沌的极致,中, | んー,つまりその混,混沌の極致,の中で, | ||||
247 | ふーん,はーい,分かりました。 | |||||
248 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-我想查一下「シミュレーション」的意思。 | [暫く無言で読み続ける。]んー「シミュレーション」の意味を調べたいです。 | ||||
249 | はい。 | |||||
250 | [辞書(D辞書?)で「シミュレーション」を調べる。何と入力したかは不明。] | [辞書(D辞書?)で「シミュレーション」を調べる。何と入力したかは不明。] | ||||
251 | あ,じゃあ,A[協力者の姓]さんどうですか。いつも,こう,読む時は,割とこう,よく辞書を使いますか。それとも読む時, | |||||
252 | いや, | いや, | そんなに, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
253 | 使わなければ, | |||||
254 | そう, | そう, | ||||
255 | ですね。あんまり使わない。 | ですね。あんまり使わない。 | あの,そうです, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
256 | そうですね。 | |||||
257 | そしたら本当に普段どおりにやってもらいたいので,たとえば,あー別にこれ調べなくても何か推測で, | |||||
258 | あー, | あー, | もう言ってもらっても, | [データ収取者と協力者が同時に発話する。] | ||
259 | 全然いいので。普段はそんなに調べなければ,あの,調べずに推測で言ってもらっていいですよ。 | |||||
260 | あー,[通訳者の訳に対して発話する]んー。 | あー,[通訳者の訳に対して発話する]んー。 | ||||
261 | うん。そうそうそう,そう,何かその「正しい」とか「間違ってる」とかの調査じゃなくって, | |||||
262 | うーん, | うーん, | ||||
263 | どんなふうに考えるかとか,そういう, | |||||
264 | 嗯。 | はい。 | ||||
265 | 調査なので, | |||||
266 | 嗯。 | はい。 | ||||
267 | うん。じゃあ特に調べずに推測でどんどん言ってもらって, | |||||
268 | はい。 | はい。 | ||||
269 | 構わないので,はい。 | |||||
270 | 嗯-[暫く無言で読み続ける],嗯-[暫く無言で読み続ける], | んー[暫く無言で読み続ける],んー[暫く無言で読み続ける], | ||||
271 | でも何か分からない時は, | |||||
272 | 嗯。 | はい。 | ||||
273 | 「ちょっとこれ分からないけど多分こういう意味だと思います。」とか,「ちょっと意味は分からないので今はここの言葉は,ちょっとスキップしてちょっと読み進めてまた戻ります。」とか, | |||||
274 | あーはい。 | あーはい。 | ||||
275 | 何か本当に自由に言ってくれれば, | |||||
276 | はい。 | はい。 | 大丈夫です。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
277 | はい。 | |||||
278 | 嗯。 | はい。 | ||||
279 | 読む時って頭の中で,もう何かいろいろ考えながら,こう,行ったり来たりして読むのがまあ普通かなと思うので,本当何か自由にやってくれて,いいですよ。 | |||||
280 | 嗯。 | はい。 | ||||
281 | うん,はい。 | |||||
282 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-,嗯-,这个「シミュレーション」不太确定是什么意思。不过, | [暫く無言で読み続ける。]んー,んー,この「シミュレーション」はどういう意味かよく分かりません。けれども, | ||||
283 | うん。 | |||||
284 | 反证就是,[暫く無言で考える]这是关于这个错视的可能是, | いずれにしろ,[暫く無言で考える]これは多分この錯視に関する, | ||||
285 | うん。 | |||||
286 | 它形成的原因,或者是,或者是构造, | それを形成する原因,あるいは,あるいは構造, | ||||
287 | うん。 | |||||
288 | 之类的,嗯-已经用电脑就是-,已经, | の類のことを,んー既にパソコンを使ってつまりー,既に, | ||||
289 | うん。 | |||||
290 | 嗯-被尝试就是,要怎么,解谜之类, | んー,どのように,謎を解くかの類のことを試みました。 | ||||
291 | うん。うん,そうそうそう,そんな感じで言ってくれればいいですから。 | |||||
292 | はい。 | はい。 | ||||
293 | p.29 | このアプ口ーチは,シミュレーションプログラムに錯視刺激を入力し実際、に錯視現象が生じるかどうかを可視化して観察できる点が強みだ。 | 嗯-[暫く無言で読み続ける],嗯-「アプローチ」也不知道是什么意思,但是, | んー[暫く無言で読み続ける],んー「アプローチ」も,どういう意味か分かりませんが,ただ, | ||
294 | はい,そうそう。 | |||||
295 | 应该是说, | 多分, | いいですよ。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
296 | 就是,就是在之前面这个,就是用电脑来解谜似的可能是构造或者是现象,的这件事情。[通訳者が「パソコンを使用してどうするんですか?」と聞き直したので再度発話する]用电脑只只是解谜错视的,嗯-构造之类。 | つまり,つまり前に出てきたこの,つまりパソコンを使用して謎を解くような構造あるいは現象のことだと思います。[通訳者が「パソコンを使用してどうするんですか?」と聞き直したので再度発話する]パソコンを使用してただ,錯視の,んー構造の類の謎を解くだけです。 | ||||
297 | うん。 | |||||
298 | 嗯。 | はい。 | うん, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
299 | そうそうそうそう。そんな感じで言ってくれればいいですよ。オーケーオーケーいいですよ。 | |||||
300 | はい。啊-所以说这个实验吗?就是在说就是,在……[……の部分は発話せず]嗯-[暫く無言で読み続ける]嗯-,就是在那个过程里面,加入一些错视刺激的原素,然后再看看,啊-会不会有错视现象的产生。 | はい。あーなのでこの実験ですか?つまり言っているのは,……[……の部分は発話せず]において,んー[暫く無言で読み続ける]んー,つまりその過程において,ある錯視刺激の要素を入力し,その後,あー錯視現象が発生するかどうかを見てみます。 | ||||
301 | うん。 | |||||
302 | 嗯。 | はい。 | ||||
303 | うん。 | |||||
304 | p.29 | 本稿では多種多様な錯視を我々の生活とのかかわりにおいて整理し,コンピユータを使って簡単に作成できる錯視刺激を紹介する | [暫く無言で読み続ける。]嗯-这个论文这是,啊-整理了很多关于嗯-跟我们生活有相关的错视,还有就是,嗯-用电脑可以简单就可以作,作出来的错视,嗯-,介绍它们。 | [暫く無言で読み続ける。]んーこの論文これは,あー多くの,んー我々の生活とかかわっている錯視を整理し,それからつまり,んーコンピュータを使って簡単に作,作成できる錯視,んー,それらを紹介しています。 | ||
305 | うん。 | |||||
306 | 嗯。 | はい。 | ||||
307 | p.29 | また,生理学や神経科学などの具体的な知見に基づいた,錯視についての現実的なシミュレーションモデルを取り上げる。 | [暫く無言で読み続ける。]然后,也会根据一些生理学或者是神经学的,嗯-,就是一些具体的,就是已经被知道的,嗯-事情来,嗯-[暫く無言で読み続ける],嗯-来讨论这个关于就是错视的,嗯-现实的构造。嗯。 | [暫く無言で読み続ける。]それからまた,生理学あるいは神経学の,んー,つまりある種の具体的な,つまり既に知られていることに基づいた,んー事柄によって,んー[暫く無言で読み続ける],んーこのつまり錯視についての,んー現実の構造を討論します。はい。 | ||
308 | じゃあちょっと質問です。えーっと29ページの,下から1,2,3,4,5行目ですか,えーとこの「基づいた」[行番号307。論文29ページ右側5段落目4行目]っていうのありますよね。「基づいた」は,どこに続きますか。何を説明しますか。 | |||||
309 | 继续?就是根据,啊-根据前面这个生理学的,或是啊-神经学就是已经被知道的一些事情, | 続く?つまり基づく,あー前のこの生理学の,あるいは,あー神経学つまり既に知られている事柄に基づいて, | ||||
310 | 然后, | それから, | うん。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
311 | 就是来,来解明就是后面这个错视,跟错视有关的事情。[通訳者が聞き直したので再度発話する]嗯-[暫く無言で考える],就是根据那些呢,后来讨论错视。 | つまり,つまり後のこの錯視,錯視についての事柄を解明します。[通訳者が聞き直したので再度発話する]んー[暫く無言で考える],つまりそれらに基づいて,その後錯視について討論します。 | ||||
312 | うん,うん。じゃ,「基づいた何」ですか。「基づいた,基づいて,取り上げる」, | |||||
313 | 嗯。 | はい。 | ||||
314 | ですか? | |||||
315 | [暫く無言で考える。] | [暫く無言で考える。] | ||||
316 | あ,じゃ,「基づいた,取り上げる」って,つながっている, | |||||
317 | 嗯。 | はい。 | ||||
318 | で,いいですか。あ,はい分かりました。はい,じゃあ続けましょう。 | |||||
319 | 嗯。 | はい。 | ||||
320 | p.29 | 身近に体験できる錯視とその現実的なモデルとを紹介するごとにより,錯視に 関する実証的な研究の発展に寄与できれば幸いである。[ここまで読んでスキップする。30ページ「知覚レベルの錯視」から開始する。] |
[暫く無言で読み続ける。]嗯-这有介绍这些可以,嗯-就是,很轻易地就能体验的错视,还有就是,或者实际上的嗯-模型。嗯-根据这些就是[行番号320の文を読み上げるが,この後は聞き取り不能]可以,如果可以嗯-这是促进跟错视有关的研究的发展的话,就就好了。[通訳者が聞き直したので再度発話する]嗯-,就是能够促进这个错视的发展,[通訳者が再度聞き直したので再度発話する]促促进。[通訳者が再度聞き直したので再度発話する]这就是如果可以促促进或者是对这个研究有任何的帮助的话,就好。这个意思。 | [暫く無言で読み続ける。]んーここには,これらの,んーつまり,容易に体験できる錯視,それからえっと,あるいは実際の,んーモデルが紹介されています。んーこれらに基づいて,つまり[行番号320の文を読み上げるが,この後は聞き取り不能]できる,もし,んーこれは錯視に関する研究の発展を促進できたら,良いでしょう。[通訳者が聞き直したので再度発話する]んー,つまりこの錯視の発展を促進できれば,[通訳者が再度聞き直したので再度発話する]促進。[通訳者が再度聞き直したので再度発話する]これはつまり,もし促進できる,あるいはこの研究に対して何らかの助けになれれば,良いです。こういう意味です。 | ||
321 | うん,はい分かりました。はい,あ,そうそうそうA[協力者の姓]さん,こんな感じでずっと言ってくれれば,大丈夫です。 | |||||
322 | はい。 | はい。 | ||||
323 | はい。じゃ,続けていいですか。はい,じゃあ,どこ読みましょうかね。 | |||||
324 | [暫く無言で考える。]嗯-,[暫く無言で考える。] | [暫く無言で考える。]んー,[暫く無言で考える。] | ||||
325 | そのまま読んでもいいし,何かこう, | |||||
326 | 嗯。 | はい。 | 読みたいところを, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
327 | 読んでもいいし。 | |||||
328 | 嗯。那我,从这个这边开始。 | はい。では私は,このここから始めます。 | ||||
329 | 「知覚レベルの」[行番号332。論文30ページ「知覚レベルの錯視」の部分を指す]。 | 「知覚レベルの」[行番号332。論文30ページ「知覚レベルの錯視」の部分を指す]。 | はい。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
330 | 「知覚レベル」のとこですね。はい,じゃあそこいきましょう。はい,じゃあお願いします。 | |||||
331 | 嗯。 | はい。 | ||||
332 | p.30 | 知覚レベルの錯視 | 嗯-知觉层,知觉层级的错视。 | んー知覚,知覚レベルの錯視。 | ||
333 | p.30 | 実のところ知覚と認知の境界はそれほど明確ではない。 | 嗯-,[暫く無言で読み続ける]嗯-实际上知觉跟认知之间的,嗯-,之间是没有明确的划分。 | んー,[暫く無言で読み続ける]んー実際知覚と認知の間の,んー,の間は明確な区分はありません。 | ||
334 | p.30 | ここでは,我々の経験や知識といった記憶の関与が低い脳機能を知覚レベルとし,記憶の関与が高い脳機能を認知レベルとしたい。 | [暫く無言で読み続ける。]在这边我们把,嗯-,嗯-脑的机能有分两种。然后,啊一一一种是比较低的脑机能,然后一种是比较高的脑机能。然后这个,嗯-[通訳者が直前の部分について聞き直したので再度発話する]脑,脑机能,就是,脑机能。 | [暫く無言で読み続ける。]ここでは我々は,んー,んー脳の機能を二つに分けます。そして,あー,1,1,1つは比較的低い脳機能で,そして1つは比較的高い脳機能です。[通訳者が直前の部分について聞き直したので再度発話する]脳,脳機能,つまり,脳機能です。 | ||
335 | [通訳者が訳を確認して「すみません」と言ったのに対して発話する]うん,はい。[通訳者の訳に対して発話する]うん。 | |||||
336 | 嗯。 | はい。 | ||||
337 | うん,じゃあちょっと聞きまーす。えーっと3行,4行目の「何々としたい」[行番号334。論文30ページ左側「知覚レベルの錯視」の部分4行目「認知レベルとしたい」を指す]ってありますよね。えーっと,これはー,あのー,誰が,または何が,だ誰が,そうしたいんですか。 | |||||
338 | 嗯。嗯-这应该是这个作者, | はい。んーこれはおそらくこの筆者が, | ||||
339 | うん。 | |||||
340 | 自己想要讲分类或者是,嗯-可能其他人也有这样子分类。 | 自分で分類について話したいと思っているでしょうし,あるいは,んーその他の人もこのように分類していると思います。 | ||||
341 | うん,うーん。あー,じゃこの「したい」[行番号334。論文30ページ左側「知覚レベルの錯視」の部分4行目]って「何々とし」[行番号334。論文30ページ左側「知覚レベルの錯視」の部分3行目]って, | |||||
342 | 嗯。 | はい。 | ||||
343 | ありますよね。えーとー,「何々とし,何々としたい」[行番号334。論文30ページ左側「知覚レベルの錯視」の部分3~4行目]って,これは,何て言うかな,えーとー,どんな,えー,どんな意味というか,な何て,何て説明すればいいのかしら。えーと-,どんな意味になるんでしょうか。「何々とし,何々としたい」。[行番号334。論文30ページ左側「知覚レベルの錯視」の部分3~4行目。][暫く沈黙して再度発話する]うん,うん,このー,うん,この表現を使って, | |||||
344 | 嗯。 | はい。 | ||||
345 | この表現を使って,何を書いてると思いますか。 | |||||
346 | 嗯。嗯。他就是把脑机能分成……[……の部分は発話せず],就是,嗯,他就是在定义这个高的脑机能跟低的脑机能之间的差别。还要就是, | はい。はい。彼はつまり脳機能を……[……の部分は発話せず]に分ける,つまり,はい,彼はつまりこの高い脳機能と低い脳機能の間の差を定義しています。それからつまり, | ||||
347 | うん。 | |||||
348 | 嗯-如果是, | んーもし, | ||||
349 | うん。 | |||||
350 | 如果是,啊-,就是跟我们经验或者是知识有,就是[暫く無言で考える],啊,就是跟记忆比较,相关度比较低的脑机能就把它称为是知觉知觉层级。然后跟记忆比较高的脑机能就把它称为是啊-认知层级。 | もし,あー,つまり私達の経験あるいは知識と有る,つまり[暫く無言で考える],あ,つまり記憶と比較的,関連度が比較的低い脳機能を知覚知覚レベルと呼びます。そして記憶と比較的高い脳機能をあー認知レベルと呼びます。 | ||||
351 | 嗯。 | はい。 | うん。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
352 | 他[「他」の後聞き取り不能]定义吧。 | 彼は[「彼は」の後聞き取り不能]定義をしているのでしょう。 | ||||
353 | うーん,あ,なるほど。じゃあまあ分類とか定義とか, | |||||
354 | 嗯嗯。 | はいはい。 | ||||
355 | そういうことですかね? | |||||
356 | 嗯。 | はい。 | ||||
357 | うん,あ,はい分かりました。はい。あ,で,どうしてそう考えたんですか。 | |||||
358 | 嗯-,因为他[筆者を指す],他很明显就是在分两个类型嘛。 | んー,だって彼[筆者を指す]は,彼は明らかに,えっと,2種類に分けてますよね。 | ||||
359 | うーん, | |||||
360 | 嗯。 | はい。 | ||||
361 | うん,あ,その二つの類型に分けてるっていうのは,どこを見てすぐ分かりますか。 | |||||
362 | 就是,嗯,就是那个「とし」[行番号334。論文30ページ左側「知覚レベルの錯視」の部分3行目]的前面跟「とし」的后面,就是, | つまり,ん,つまりその「とし」[行番号334。論文30ページ左側「知覚レベルの錯視」の部分3行目]の前と「とし」の後ろ,つまり, | ||||
363 | うん。 | |||||
364 | 就是,前面一个是「何々とし」然后,另外另外一个是「何々とし」。 | つまり,前には「何々とし」とあり,そして,もう1つもう1つのは「何々とし」です。 | ||||
365 | うん,あー, | |||||
366 | 嗯。 | はい。 | ||||
367 | はい。あ,分かりました。はい,ありがとうございます。[通訳者が誤訳があったことを言いだしたのに対し発話する]あ,はい,はい。[通訳者の説明「協力者は3回分類について言及した。1回目[行番号334]と2回目[行番号346]は脳機能の高低について,3回目[行番号350]は記憶との関連性の高低についてだった。しかし2回目を記憶との関連性の高低だと誤訳してしまった」に対し発話する]うん。[通訳者が間違えて「脳」と言ったことに対して発話する]「脳」って言ったのかな?あっ,でも「記憶」って。はい。[通訳者の説明に対して発話する]はい。[通訳者の説明に対して発話する]はい。[通訳者の説明に対して発話する]うーん。[通訳者の説明に対して発話する]うーん。[通訳者の説明に対して発話する]うん。[通訳者の説明に対して発話する]うん。[通訳者の説明に対して発話する]うん。[通訳者の説明に対して発話する]うーん。[通訳者の説明に対して発話する]うーん。あ,えっと,えっとーじゃ,A[協力者の姓]さんも3回違う言葉を言ったってことですか。 | |||||
368 | ||||||
369 | さん,啊-我第一次有一点点搞错,就是, | さん,あー1回目は少し間違えました,つまり, | ||||
370 | んー, | |||||
371 | 嗯-,嗯-, | んー,んー, | ||||
372 | はい。うん。はい。はい。うん。うん。はい。記憶。はい,うん[下線部全て通訳者の説明に対する相槌。通訳者の説明は,協力者は分類の基準として1回目[行番号334]と2回目[行番号346]は「脳機能」,3回目[行番号350]は「記憶と関係している脳機能」と発言したが,通訳者が1回目は「脳」,2回目は「記憶」,3回目は「記憶と関係している脳機能」と訳をした。1回目と2回目の訳に問題があったというもの]。 | |||||
373 | [通訳者の説明に対して発話する]嗯。 | [通訳者の説明に対して発話する]はい。 | [通訳者の説明に対して発話する]うん。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
374 | うん,はい。はい[下線部全て通訳者の説明に対する相槌]。 | |||||
375 | [通訳者の説明に対して発話する]嗯。 | [通訳者の説明に対して発話する]はい。 | ||||
376 | うん,あ,はい,はい[下線部全て通訳者の説明に対する相槌]。[協力者は2回目は本当は「脳機能の関連が高い」と発言していたという通訳者の説明に対して発話する]と本当は言っていたということですね。 | |||||
377 | うん,そうそうそう。 | うん,そうそうそう。 | ||||
378 | [通訳者の説明に対して発話する]ああ,はい。 | |||||
379 | 嗯。 | はい。 | あ, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
380 | 分かりました。はいはい[下線部通訳者の説明に対して発話する]。はい,じゃあ続けましょう。 | |||||
381 | p.30 | この知覚レベルで生じる錯視には,(1) 明暗, (2)傾き, (3)大きさ, (4)色, (5)動き, といった比較的低次の物理情報に関係したものが多い。 | 嗯-这个-,从知觉层级延生出来的错错视,分,嗯,啊-它分成了这五五项。然后[暫く無言で読み続ける],嗯-这这几项是跟嗯-比较相对相对比较低的,嗯-物理情报有关。 | んーこのー,知覚レベルから生じる錯錯視は,分け,ん,あーそれはこの5,5項目に分けられます。そして[暫く無言で読み続ける],んーこのこの項目は,んー比較的相対的相対的比較的低い,んー物理情報と関係しています。 | ||
382 | はい,じゃ質問ですけど,「低い物理情報」っていうのは,どういうことだと思いますか。 | |||||
383 | 嗯,嗯-我觉得应该是,就是,比较容易懂的物理情报或者是说,可能一般人的常识来说就是, | はい,んーおそらく,つまり,比較的分かりやすい物理情報あるいは,一般人の常識で,つまり, | ||||
384 | うん。 | |||||
385 | 就是会了解的。嗯。 | つまり理解できるものだと思います。はい。 | ||||
386 | はい,あ,じゃ一般の常識が分かりやすいもの。はい,分かりました。 | |||||
387 | 嗯。 | はい。 | ||||
388 | あ,で,どうしてそう考えたんですか。 | |||||
389 | 嗯-因为它这个,比较就是相对相对地比较低,低次的,这这样有[「有」の後聞き取り不能]的话,应该就是会有相对比较高的嘛。 | んーなぜならこの,比較的つまり相対的相対的に比較的低,低次の,このこのように[「このように」の後聞き取り不能]があれば,相対的比較的に高いものもあるはずですよね。 | ||||
390 | うん。 | |||||
391 | 那,所以,嗯-关于那样子的物理情报,既然有分高次跟低次的话,那低次的应该就是,因为它前面这几项嗯-内容说明暗啊-、倾斜度,或是啊-大小啊-、颜色,或是就是动的这样子,就是是一般人大概都很容易理解,或者是说一看就知道的,嗯。 | それで,だから,んーそのような物理情報について,高次と低次に分けてあるのだから,低次のものはつまり,前の部分の数項目が,明暗や,傾き,あるいは,あー大きさや,色,あるいは動いている様子なので,つまり一般の人がほぼ理解しやすいもの,あるいは見ればすぐ分かるものだと思います,はい。 | ||||
392 | はい分かりました。はい。 | |||||
393 | p.30 | 明暗の錯視 | 嗯。嗯-然后接下去明暗的错视。 | はい。んーそれから次は明暗の錯視です。 | ||
394 | はい。 | |||||
395 | p.30 | 図-1の左の図形はヘルマン格子と呼ばれる。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-,他这边就是介绍明暗错视的例子。就是看这个图一的话,啊-左边啊-,左边的的的格子叫「ヘルマン格子[下線部日本語で発話する]」,然后右边叫「ときらめき格子[下線部日本語で発話する]」。然后, | [暫く無言で読み続ける。]んー,ここでは明暗錯視の例を紹介しています。つまりこの図‐1を見ると,あー左側あー,左側ののの格子は「ヘルマン格子」と呼び,それから右側は「ときらめき格子」と呼びます。そして, | ||
396 | うん,A[協力者の姓]さんもう,これー[論文30ページ図‐1を指す]は,もう見たことがありますか。 | |||||
397 | はい。 | はい。 | ||||
398 | はい。 | |||||
399 | p.30 | この図形のどこか1点を注視すると,注視した周辺の白い目地の交差部分にぼんやりと灰色のシミが見える。 | 嗯-。[暫く無言で読み続ける。]嗯-他[筆者を指す]就是在说,就是如果你看这个格子左边,如果你看左边的这格子的话,如果你一直看某一点的话,嗯-[暫く無言で読み続ける],嗯-就是你将随便猛一看呢,你会觉得这些交叉点好像会有个模糊的灰灰色的点。 | んー。[暫く無言で読み続ける。]んー彼[筆者を指す]が言っているのは,つまりもしこの格子の左側,もし左側のこの格子を見て,ずっとある点を見つめていたら,んー[暫く無言で読み続ける],んーつまりにわかに見たら,これらの交差部分にぼんやりした灰灰色の点が見えるでしょう。 | ||
400 | p.30 | このシミを注視するとシミは消えることから,シミは錯視であったことが分かる。 | 可是如果你仔细看的话,你会发现那个点却消失。 | けれどももし注意深く見たら,その点は消えてしまうでしょう。 | ||
401 | うん。 | |||||
402 | 嗯。 | はい。 | うーん, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
403 | うん。じゃあちょっと質問です。えっとこの2行目のここ[行番号399。論文30ページ左側「明暗の錯視」の部分2行目「白い目地の交差部分」を指す]ですね。これはー,これはどこを,なんでしょうか。この図だと。 | |||||
404 | 就是,就是这个大概是这个地方。「白い, | つまり,つまりこの多分ここです。「白い, | ||||
405 | 目の」, | 目の」, | んー, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
406 | 就是, | つまり, | ||||
407 | 交叉的部分, | 交差している部分, | あー, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
408 | 所以,应该就是这边吗?嗯,のところ[下線部通訳者の訳に対して発話する], | だから,この辺りでしょうか。はい,のところ[下線部通訳者の訳に対して発話する], | ||||
409 | んー,はいはい。この,じゃあ,このこれ[どこを指しているのか不明「目地」[行番号399。論文30ページ左側「明暗の錯視」部分2行目]を指すか?]は何ですかね。 | |||||
410 | 就是,就是白色的,啊-的部分。 | つまり,つまり白い,あー部分のことです。 | ||||
411 | うーん,なるほどね。はい分かりました。 | |||||
412 | p.30 | ヘルマン格子錯視は,自と黒を反転させても,タイルや自地の色を変えても,生じる。 | 嗯-。[暫く無言で読み続ける。]嗯-他[筆者を指す]说这个「ヘルマン格子错视[下線部日本語で発話する]」啊,即使你把这个格子的黑色和或者是线的白色,把它,啊,调换过来,嗯,就是,对,逆にしても[下線部通訳者の訳に対して発話する],嗯-即使这样做,就是那个刚刚讲的那个现象也是也是一样看得到。 | んー。[暫く無言で読み続ける。]んー彼[筆者を指す]によると,この「ヘルマン格子錯視」は,たとえこの格子の黒とあるいは線の白を,それらを,あ,入れ替えても,はい,つまり,そう,逆にしても[下線部通訳者の訳に対して発話する],んーたとえこのようにしても,そのさきほど話した現象がやはりやはり同じように見られます。 | ||
413 | うーん。 | |||||
414 | 或者是说,嗯-,或者是说,你把这个タイル的就是这格子的,嗯-或者改成别的颜色或者是改成别种嗯-花样或者[「或者」の後聞き取り不能],也是,[通訳者が「別の模様?」と聞き返したので,以下それに対して発話する]花样。嗯。就是也是一样就是都是都是看得到。 | あるいは,んー,あるいは,このタイルのえっとこの格子の,んーあるいは別の色あるいは別の,んー模様あるいは[「あるいは」の後聞き取り不能]に変えても,同じように,[通訳者が「別の模様?」と聞き返したので,以下それに対して発話する]模様。はい。つまり同じように,つまり,どちらもどちらも見られます。 | ||||
415 | 嗯。 | はい。 | うーん, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
416 | あ,も模様を色を変えてもいいし,模様も変えても[「変えても」の後聞き取り不能], | |||||
417 | 对,对。 | そうです,そうです。 | ||||
418 | ふーん。 | |||||
419 | 对。 | そうです。 | ||||
420 | うーん,あ,「模様」っていうのは,どこ,その,どうしてそう思ったんですか。 | |||||
421 | 嗯-,因为, | んー,なぜなら, | ||||
422 | どこ,どこを読んでそう思ったんですか。 | |||||
423 | 啊-,模样,啊我也不确定。模样可能, | あー,模様,あ私も分かりません。模様は多分, | ||||
424 | うん。 | |||||
425 | 但是他这边有写说改改变, | でもここに色を変変えるのだったら, | ||||
426 | うん。 | |||||
427 | 颜色的话,就是, | つまり, | ||||
428 | うん。 | |||||
429 | 就是是可以的。嗯。嗯。所以我我我猜想就是比方说这个正方形的, | つまり可能だと書いてあります。はい。はい。だから私私私は,つまり例えばこの正方形の, | ||||
430 | うん。 | |||||
431 | タイル如果说都把它,嗯,就是每一个也是都是一样,只是可能变成有花样的,的话,也是应该看得到的。 | タイルを全て,はい,つまり一つ一つ皆同じで,模様を変えただけでしょうし,それなら,同じように[この現象が]見えるはずだと推測したのです。 | ||||
432 | うん。 | |||||
433 | [通訳者が「模様ですよね」と尋ねたのに対して以下のように発話する]柄[下線部日本語で「がら」と発音する]。 | [通訳者が「模様ですよね」と尋ねたのに対して以下のように発話する]柄。 | ||||
434 | んー,うん。うーん。 | |||||
435 | と思う。 | と思う。 | ||||
436 | うん。はい分かりました。 | |||||
437 | 嗯。 | はい。 | ||||
438 | はい。うん,はい。推測でいいんですね。 | |||||
439 | 嗯。 | はい。 | ||||
440 | はーい。 | |||||
441 | p.30 | さらに黒いタイルを白抜きにし,黒い粋だけを残した四角形でも, シミがぼんやりと見える。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-然后他[筆者のこと]这里说,嗯-反正这个这个这个错视呢,是非常地非常强力的,所以即使你把这个格子或者是线条的颜色改了,都都已经是看得到这个这个,啊,模糊的点。 | [暫く無言で読み続ける。]んーそれから彼[筆者のこと]ここで言っているのは,んーいずれにしろこのこのこの錯視は,非常に非常に強力なので,たとえこの格子あるいは線の色を変えても,同じように同じようにこのこの,あ,ぼんやりした点が言えます。 | ||
442 | p.30 | このようにヘルマン格子錯視はきわめて強固な錯視である。 | [この部分前の行番号441と一緒にまとめて訳している。] | [この部分前の行番号441と一緒にまとめて訳している。] | ||
443 | p.30 | ところが,タイルを少し左右にずらしてしまうと錯視は生じなくなる。 | 可是,可是如果说你稍微把这个格子左右稍微,就是,啊-,嗯-就是让它有点错开之类的话, | けれども,けれどももしこの格子の左右を少し,つまり,あー,んーつまりそれを少しずらすなどしたら, | ||
444 | うん。 | |||||
445 | 这样子的话,就刚刚的那个错视现象就完全[行番号443の文を読み上げるが「完全」の後聞き取り不能]不会不会产生。 | このようにしたら,さっきのような錯視現象は完全に[行番号443の文を読み上げるが「完全に」の後聞き取り不能]ない,生じなくなります。 | ||||
446 | うん,ふーん。 | |||||
447 | 嗯。 | はい。 | ||||
448 | はい。じゃあここのとこなんですけど,ええっとー,「さらに」[行番号441。論文30ページ左側「明暗の錯視」の部分6行目]ってありますよね。 | |||||
449 | 嗯。 | はい。 | ||||
450 | 下から1,2,3,4「さらに」。んーと「さらに」から,んーと何々ん,「見える」[行番号441。論文30ページ左側「明暗の錯視」の部分8行目]。たとえばここのとこちょっと絵で描くとどんな感じですか。「さらに」から,ここの説明を,ちょっと絵で簡単に絵で描いてみて下さい。 | |||||
451 | 嗯。 | はい。 | ||||
452 | あ,紙はありますあります。 | |||||
453 | 嗯。 | はい。 | ||||
454 | はい,どうぞ。 | |||||
455 | [行番号441,論文30ページ左側「明暗の錯視」の部分6~8行目の説明を図に描く。] | [行番号441,論文30ページ左側「明暗の錯視」の部分6~8行目の説明を図に描く。] | ||||
456 | あ,こんな感じですね。 | |||||
457 | 嗯,应该是对, | はい,多分, | ||||
458 | 这种感觉。 | こんな感じで合っていると思います。 | あ,はい分かりました。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
459 | ありがとうございまーす。はーい。はい,じゃあ続けましょうか。 | |||||
460 | 嗯。 | はい。 | ||||
461 | はい。[協力者の描いた絵の写真を撮影する。] | |||||
462 | p.30 | ヘルマン格子錯視は1870年に発表されて以来、さまざまな説明が試みられてきた。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-这个「ヘルマン格子[下線部日本語で発話する]」错视从……[……の部分は発話せず]自从一八七〇年,嗯-被发表之后,就-嗯-,就被尝试着用各种说法来说明它。 | [暫く無言で読み続ける。]んーこの「ヘルマン格子」錯視は,……[……の部分は発話せず]から1870年に,んー発表されてから,つまりーんー,さまざまな言い方によって説明が試みられてきました。 | ||
463 | p.30 | これまでのところ,網膜における側抑制(総論参照)によって説明されるのが一般的である。 | 嗯-它[ヘルマン格子錯視を指す]目前为止,嗯-,是根据嗯-网膜的侧抑制的,反正就是就是这个[「網膜における側抑制」を指す],根据这个[「網膜における側抑制」を指す]来说,一般是根根据这个[「網膜における側抑制」を指す]来来说明的。 | んーそれ[ヘルマン格子錯視を指す]はこれまでのところ,んー,んー網膜の側抑制の,いずれにせよ,つまりつまりこれ[「網膜における側抑制」を指す]に基づいて,これ[「網膜における側抑制」を指す]に基づいて,一般的にはこれ[「網膜における側抑制」を指す]に基づいて説明されています。 | ||
464 | はい。「網膜」って何だと思いますか。 | |||||
465 | 就是眼睛的-, | つまり目のー, | ||||
466 | うん。 | |||||
467 | 啊-眼睛,啊,[「可以」の前聞き取り不能]可以,我们可以看到东西的-, | あー目,あ,[「できる」の前聞き取り不能]できる,私たちが物を見ることができるー, | ||||
468 | うん。 | |||||
469 | 就是视网膜,嗯。 | つまり網膜です,はい。 | ||||
470 | うーん。はい分かりました。 | |||||
471 | 嗯。 | はい。 | ||||
472 | p.30 | すなわち白い目地の交差部分はその上下左右の白い部分から抑制を受けて暗くなるという説明である。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-也就是说,嗯-,那个白色的交叉部分是,是由于就是它的上下左右的白色部分,啊-[行番号472の文を読み上げるが,「啊ー」の後聞き取り不能]被,嗯,被上下左右白色的部分给……[……の部分は発話せず],给……[……の部分は発話せず]给抑制的,所以才会造成那个交叉的地方变的有点暗。嗯。 | [暫く無言で読み続ける。]んーすなわち,んー,その白い交差部分は,つまりその上下左右の白い部分により,あー[行番号472の文を読み上げるが,「あー」の後聞き取り不能]から,はい,上下左右の白い部分から……[……の部分は発話せず]される,……[……の部分は発話せず]される抑制され,そのためその交差部分がやや暗くなります。はい。 | ||
473 | p.30 | しかしこの説には,現在に至るまで,さまざまな反が挙げられてきた。 | 但是,这样子的说法,一直到现在,其实都被各式各样的反证,嗯-,嗯。 | しかし,このような説明は,現在に至るまで,その実はさまざまな反証をされてきました,んー,はい。 | ||
474 | p.30 | 神経細胞の受容野の大きさは,眼と対象との距離に応じて大きくなる。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-是神经细胞的就是ken[下線部途中で発話をやめたため聞き取れず。よって音のみピンインで記す],它可以看到的嗯-那个范围的大小,嗯-,是跟啊-眼睛跟看的东西的距离,就是有相关,啊-,嗯。 | [暫く無言で読み続ける。]んー神経細胞のつまりけん[下線部途中で発話をやめたため聞き取れず。よって音のみ仮名で記す],それは見える,んーその範囲の大きさは,んー,あー目と見る物の距離に関係があります,あー,はい。 | ||
475 | うん。あ,じゃ,ちょっとそこのところですけども, | |||||
476 | はい。 | はい。 | ||||
477 | えっとーこの上から,えっと,1,2,3,4,5,6,7行目のとこ[行番号474。論文30ページ右側7行目]ですね。1,2,3,4,5,6,7,これは,ど,もう一度ここのところ意味を言ってもらってもいいですか。 | |||||
478 | 嗯。 | はい。 | ||||
479 | はい。 | |||||
480 | 就是是神经细胞的,这「受容野」也就是应该就是分野嘛。就是「受容」就是「接收到」就是「可以看到」。 | つまり神経細胞の,この「受容野」というのはおそらく分野ですよね。つまり「受容」は「受け取る」つまり「見える」ということです。 | ||||
481 | うーん。 | |||||
482 | 嗯。所以,所以这个[行番号474の文を指す]就是在说,嗯-,我们神经细胞的,就是,那个[「那个」の後聞き取り不能]可以就是这个受容野[「受容野」の後聞き取り不能]就是可以可以看到的。 | はい。だから,だからこれ[行番号474の文を指す]はつまり,んー,私達の神経細胞の,つまり,その[「その」の後聞き取り不能]できる,つまりこの受容野は[「受容野は」の後聞き取り不能]できる見ることができるということを言っています。 | ||||
483 | うん。 | |||||
484 | 啊-就是它的它的大小是跟眼睛看,看的东西的距离嗯-是有相对的关系的。就是。 | あーつまりそのその大きさは目が見る,見るものの距離と,んー相対的な関係があります。そうです。 | ||||
485 | うん。「対象」[行番号474。論文30ページ右側2段落目3行目]っていうのは,具体的には何なんでしょうか。 | |||||
486 | 「対象[下線部日本語で発音する]」就是,就是看看的东西。 | 「対象」とはつまり,つまり見る見ている物です。 | ||||
487 | 嗯。 | はい。 | 見ている物。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
488 | 这比方说现在这个杯子跟这个杯子的距离,或者是这个杯子, | たとえば,今このコップとこのコップの距離ですが,このコップが, | ||||
489 | 变远了, | 遠くなったり, | あー, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
490 | 或者变近了,那,那这个受容野的大小都会改变。 | 近くなったりすること,そうすると,そうするとこの受容野の大きさも変わるはずです。 | ||||
491 | ふーん。あ,この「受容野の大きさ」[行番号474。論文30ページ右側2段落目2行目]っていうのは,目と,えーこの見てる物の距離によって変わっていく, | |||||
492 | 嗯。 | はい。 | ||||
493 | ということですね。 | |||||
494 | 嗯[通訳者の訳に対して発話する]。 | はい[通訳者の訳に対して発話する]。 | ||||
495 | うん,はい分かりました。ありがとうございました。はい,じゃあ続けましょう。 | |||||
496 | p.30 | このため,側抑制を受ける領域も,その距離によって変わるはずだ。 | 嗯-因此,这个啊-,受到受到这个抑制的范围也会跟……[……の部分は発話せず],啊-跟那个距离,会根据那个距离而产生变化。 | んーこのため,この,あー,受けるこの抑制を受ける範囲も……[……の部分は発話せず]と[並立助詞の「と」],あーその距離と,その距離によって変わるはずです。 | ||
497 | p.30 | しかし実際には,ヘルマン格子のシミの分布は,眼との距離にほとんど依存しない。 | 可是,嗯-实际上[暫く無言で読み続ける],实际上它这个ヘルマン格子[下線部日本語で発音する]产生的那个点,灰点,嗯-的分布跟眼睛的距离是几乎,嗯,嗯-不是那么有关系。 | しかし,んー実際には[暫く無言で読み続ける],実際にはこのヘルマン格子によって生じるその点,灰色の点,んーの分布は,眼との距離とはほとんど,ん,んーそんなに関係があるわけではありません。 | ||
498 | p.30 | また,側抑制のような局所的な影響だけではなく,図形全体の大局的な影響を受けている, | [暫く無言で読み続ける。]而且,也不是只是受到啊-就是,就是侧抑制就是这局局部的影响,而是整个图的全体就是整个,嗯-整个全体的影响。嗯。 | [暫く無言で読み続ける。]また,あーつまり,つまり側抑制つまり局所的な影響を受けるだけでなく,さらに図全体のつまり全体の,んー全体的な影響を受けています。はい。 | ||
499 | p.30 | すなわち図形全体のゲシュタルトに起因しているという報告もある。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-,「ゲシュタルト」不太知道它什么意思。不过反证它就是在说, | [暫く無言で読み続ける。]んー,「ゲシュタルト」がどういう意味なのかはよく分かりません。けれども,いずれにしろ, | ||
500 | うん。 | |||||
501 | 就是就是-跟这个图整个图一起看是有关系的。嗯。啊,它后面写,「ゲシュタルト」就是说,它后面, | つまりつまりこの図全体図と一緒に見る事が関係しているということを言っているのだと思います。はい。あ,後ろに書いてあります,「ゲシュタルト」とはつまり,その後ろに, | ||||
502 | うん。 | |||||
503 | 啊,我刚说「ゲシュタルト」不知道什么意思嘛。然后它后面有解释说, | あ,さっき「ゲシュタルト」はどういう意味か分からないと言いましたよね。その後に解説があり, | ||||
504 | 嗯, | はい, | はいはい。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
505 | p.30 | ゲシュタルトとは,部分を超えた全体性,あるいは部分に分割できない全体性のことである。 | 「ゲシュタルト」就是说,嗯-超越部分的全体性,嗯-或者是说,不把它分割成部分。或是,啊,没有办法分割成一部分的就是这样子的全体的,的那样子的,的事情。 | 「ゲシュタルト」とはつまり,んー部分を越えた全体性,んーあるいは,部分に分割しないことです。あるいは,あ,一部分に分割仕様がないような全体的な,そういう,そういうことです。 | ||
506 | うん。 | |||||
507 | p.30 | いずれにしても,ヘルマン格子錯視は単純だが謎の多い錯視の1つである。 | [暫く無言で読み続ける。]啊-总体来说呢,嗯-这个ヘルマン格子错视[下線部日本語で発音する]虽然很单纯,可是其实有很多迷。嗯。 | [暫く無言で読み続ける。]あー全体的に言えば,んーこのヘルマン格子錯視は単純ですが,実は謎が多いです。 | ||
508 | p.30 | ところで,図-1の右のように,ヘルマン格子の目地を灰色,目地の交差部分を自色にすると,視線を動かすたびに,目地の交差部分が明滅して見える。 | [暫く無言で読み続ける。]然后,嗯-图一右边的这个,嗯-,[暫く無言で読み続ける]嗯-把原本的那个ヘルマン格子[下線部日本語で発音する]的线条改成灰色,然后交叉,交叉的地方啊-改成白色的话,嗯-如果你的嗯-,每当你移动你的视线,嗯-那个交叉的部分就是会,看起来就是一闪一闪地就是有,对[下線部通訳者の訳に対して発話する]。嗯。 | [暫く無言で読み続ける。]それから,んー図1の右側のこの,んー,[暫く無言で読み続ける]んー元のヘルマン格子の線を灰色に変え,そして交差,交差している部分を,あー白に変えたら,んーもしんー,視線を動かすたびに,んーその交差部が,つまりキラキラとつまり,そうです[下線部通訳者の訳に対して発話する]。はい。 | ||
509 | p.30 | この図形はきらめき格子と呼ばれており,ヘルマン格子とは異なるメカニズムが働いていると考えられている。 | 嗯-这个图形就叫做ときらめき格子[下線部日本語で発音する],嗯。然后,它跟ヘルマン格子[下線部日本語で発音する]应该是以不同的方式在运作。 | んーこの図形はときらめき格子と呼ばれています,はい。そして,それはヘルマン格子とは異なる方式で機能しています。 | ||
510 | うん。 | |||||
511 | 嗯。 | はい。 | ||||
512 | はい,分かりました。はい,じゃあちょうどここで区切りがいいので,ここでちょっと1回休みにしましょうか。はい,お疲れ様でした。 | |||||
513 | ん,お疲れ様でした。 | ん,お疲れ様でした。 | ||||
514 | はーい。どうですか,ちょっと今こうやってみて,何か言いにくいところとか何か, | |||||
515 | んー, | んー, | ちょっと困ったとことか, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
516 | 何かありました? | |||||
517 | そうですね,何か普段自分が読んでいる時は,まあ,そのまま,んースムーズというか, | そうですね,何か普段自分が読んでいる時は,まあ,そのまま,んースムーズというか, | ||||
518 | うん。 | |||||
519 | その,そのまま読むだけで, | その,そのまま読むだけで, | ||||
520 | ええ。 | |||||
521 | でも,実際に何かさっきのように,んーその意味をまた他の人に伝える時は,ちょっと,説明しにくい, | でも,実際に何かさっきのように,んーその意味をまた他の人に伝える時は,ちょっと,説明しにくい, | ||||
522 | というか, | というか, | んー, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
523 | また何かちょっと違う感じ, | |||||
524 | そうですね。 | そうですね。 | ||||
525 | ですかね。 | |||||
526 | うーん。 | うーん。 | ||||
527 | はーい。今あのA[協力者の姓]さんここを読んでもらって,この「ヘルマン格子」とか「きらめき格子」とかの, | |||||
528 | はい。 | はい。 | とこですけど, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
529 | この読んだ内容は,もう,どうですか,もう既にもう知ってることでした?それとも, | |||||
530 | あ,知ってます。 | あ,知ってます。 | ||||
531 | 知ってて, | |||||
532 | そうですね。 | そうですね。 | ||||
533 | うん,うん。 | |||||
534 | でも,私は,んー普段はそんなに,内容を,んーそこまで, | でも,私は,んー普段はそんなに,内容を,んーそこまで, | ||||
535 | うん。 | |||||
536 | 読んでいないんですね。 | 読んでいないんですね。 | ||||
537 | うーん。 | |||||
538 | ほぼ,その図を見て,で,大体のその論理が分かって,でー,その図を見て「あ,本当だ」みたいな, | ほぼ,その図を見て,で,大体のその論理が分かって,でー,その図を見て「あ,本当だ」みたいな, | ||||
539 | 「シミが見える」とか。 | |||||
540 | うん,そうそうそう。で,それだけですね。 | うん,そうそうそう。で,それだけですね。 | ||||
541 | はい。 | |||||
542 | でも,これは,なん,全部はっきり書いているんじゃ, | でも,これは,なん,全部はっきり書いているんじゃ, | ||||
543 | ないですか。 | ないですか。 | あっ,そうですね。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
544 | そうですね。でも,普段は何か,まあ,ちらっと, | そうですね。でも,普段は何か,まあ,ちらっと, | ||||
545 | 見るだけ,の感じ。 | 見るだけ,の感じ。 | うん,うーん。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
546 | だから, | だから, | ||||
547 | なるほどね。はーい分かりました。はい,じゃちょっと休憩しましょうかね。 | |||||
548 | はい。 | はい。 | ||||
549 | はーい。じゃ,甘いものでも。 | |||||
550 | [file2に入る]はい、じゃあ録音を始めます。 | |||||
551 | はい。 | はい。 | ||||
552 | はい,ええっとそれでは,まあ後あまりね,そんなに時間はないんですけれども,どうしましょうか。どこから読んでいきましょうか。 | |||||
553 | 嗯-[暫く無言でページをめくる],嗯-,那就继续看这个「倾斜」[行番号557。論文30ページ右側「傾きの錯視」の部分を指す]。 | んー[暫く無言でページをめくる],んー,では続けてこの「傾き」[行番号557。論文30ページ右側「傾きの錯視」の部分を指す]を読みます。 | ||||
554 | じゃあ,続けて,はい。はい,じゃあそうしましょう。 | |||||
555 | はい。 | はい。 | ||||
556 | はい。 | |||||
557 | p.30 | 傾きの錯視 | ||||
558 | p.30 | 図-2は黒いタイルの上下に灰色の線(モルタル線)が引かれたもので、,これらのモルタル線はちぐはぐに傾いているように見えるが,実は互いに平行である。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-,嗯-这个图是在黑色的砖的上下,嗯-就是有画灰色的线。然后,这个,这个线看起来好像就是倾斜的样子,但是其实,其实它们是完全互相平行的。 | [暫く無言で読み続ける。]んー,んーこの図は黒いタイルの上下に,んーつまり灰色の線が引かれています。そして,これ,これは傾いているように見えますが,実は,実はそれらは完全に互いに平行です。 | ||
559 | p.30 | この現象は力フェウオール効果と呼ばれ,モルタル線が灰色の場合に傾斜が最も強く感じられる。 | 然后,这个现象就叫做,嗯-カフェウォール效果[下線部日本語で発音する]。嗯-[暫く無言で読み続ける],嗯-这个线有分成就是如果是灰色的话,嗯-它的倾斜效果是最强的。 | そして,この現象は,んーカフェウォール効果と呼ばれています。んー[暫く無言で読み続ける],んーこの線は分かれる,つまり灰色だったら,んーその傾斜効果は最も強いです。 | ||
560 | p.30 | モルタル線が黒い場合はミュンスターベルク錯視と呼ばれる。 | 然后,如果是黑色的话,嗯-是叫做,嗯-,ミュンスターベルク错视[下線部「ミュンスターベルク」の部分のみ日本語で発音する]。 | そして,黒色だったら,んー,んーミュンスターベルク錯視と呼ばれます。 | ||
561 | p.30 | モルタル線がない,すなわち白い場合には錯視は起こらないとされる。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-,然后,嗯-如果说没有这一条,没有这一条线的话,就是如果说,如果说这个线是白色的话,就不会有刚刚那个错视的效果。 | [暫く無言で読み続ける。]んー,それから,んーもしこの線がない,この線がなかったら,つまりもし,もしこの線が白だったら,さっきの錯視効果は起こりません。 | ||
562 | うん,はいじゃあ質問。これ[論文30ページ「図-2カフェ・ウォール効果」の図を指すと思われる]はもう,もともとこれについては知ってましたか。 | |||||
563 | はい。 | はい。 | ||||
564 | あ,そうですか。はい。じゃあちょっとここの,えーと,「傾きの錯視」の3行目です,あ,2行目ですけども,これ[行番号558。論文30ページ右側「傾きの錯視」の部分2行目「ちぐはぐ」を指す]はどんな意味なんでしょうね。2行目の平仮名4つ。 | |||||
565 | 「ちぐはぐ」,嗯-, | 「ちぐはぐ」,んー, | ||||
566 | どんな意味だと推測しますか。 | |||||
567 | 嗯-我我想,我猜应该是指说就是,啊-这样这样这样就是,こ,こう,何ていうか,嗯-就是,这样这样这样,こう,こーんな感じ。 | んー私私は思う,私は多分つまり,あーこうこうこうつまり,こ,こう,何ていうか,んーつまり,こうこうこうこう,こう,こーんな感じを指していると推測します。 | ||||
568 | あー何だろう。 | |||||
569 | 何だ,線,線[下線部日本語で発話する], | 何だ,線,線, | ||||
570 | 線が, | |||||
571 | 線で引けば,こ,このような感じ。 | 線で引けば,こ,このような感じ。 | ||||
572 | あー, | |||||
573 | ちぐはぐ, | ちぐはぐ, | ||||
574 | えーっと, | |||||
575 | うーん, | うーん, | ||||
576 | これ[行番号558。論文30ページ右側「傾きの錯視」の部分2行目「ちぐはぐ」を指す]は,どういうことなんでしょう。 | |||||
577 | 就是看到的那个线,可能就是,有,不啊-不一样的交错就是, | つまり,見えるその線,多分つまり,有る,異,あー異なる交差つまり, | ||||
578 | うん。 | |||||
579 | 啊,不一样的-倾斜方式。 | あ,異なる傾斜方式だと思います。 | ||||
580 | うん,うーん,なるほどね。と,この「ちぐはぐ」っていうのは,んー,「ちぐはぐ」の意味が,ど,どういう, | |||||
581 | 或,或者是说,嗯-,就是-[暫く無言で考える],不直觉的就是可以……[……の部分は発話せず],感感觉,嗯-。 | あるいは,あるいは,んー,つまりー[暫く無言で考える],直感ではないえっと……[……の部分は発話せず]できる,感感覚です,んー。 | ||||
582 | [通訳者が「直感」を「直角」と誤訳したので発話する]んー,直角?直角ですかね。うん。 | |||||
583 | 嗯-, | んー, | ||||
584 | どことどこが直角ですか。 | |||||
585 | 嗯-,也不是直觉,なんとなくそんな風に見える, | んー,直感ではなくて,なんとなくそんな風に見える, | ||||
586 | うん。 | |||||
587 | 意味[下線部日本語で発音する]。 | 意味です。 | ||||
588 | うーん。[通訳者が「直角」ではなく「直感」だったと説明したので発話する]あー,あ,「何となく」っていう意味ですかね。あ,「直感」。はい,はい分かりました。 | |||||
589 | 嗯。 | はい。 | ||||
590 | じゃあ続けましょう。あ,で,どうしてそう思ったんですか。どうしてそういう意味だと思いましたか。 | |||||
591 | 嗯-,就是可能自然而然地就是可以可以这样子看到。嗯-因为实际上看这个图,就是那样子的感觉,所以可能。[通訳者が「実際に何ですか」と聞き返したのに対し発話する]实际上看这个图,就是会有那样子的感觉,就是可以看到那个线是倾斜的。 | んー,つまり多分自然と,つまりできる,このように見えるのだと思います。んー実際この図を見ると,えっとそんな感じなので,多分。[通訳者が「実際に何ですか」と聞き返したのに対し発話する]実際この図を見ると,えっとそのような感じがあります,つまりその線が傾いているように見えるのです。 | ||||
592 | うん。 | |||||
593 | 嗯-所以就觉得,它可能是自然而然就是,可以可以就是,嗯-的意思。 | んーだから,それはつまり自然と,できるできるつまり,んーその意味だと思います。 | ||||
594 | あ,なるほど,「自然と見える」ということ,うん。はい,分かり,[通訳者が「直感とか」と訳をしたので発話する]直感とか, | |||||
595 | 嗯。 | はい。 | ||||
596 | はい分かりました。ありがとうございました。じゃあ続けましょう。 | |||||
597 | p.30 | 傾きの錯視を引き起こす,最も単純な錯視刺激は,図-3に示すものであろう。 | 嗯-[暫く無言で読み続ける]嗯-这个图三的图形,嗯-[通訳者が訳に時間がかかっていたので再度発話する]图三, | んー[暫く無言で読み続ける]んーこの図3の図形は,んー[通訳者が訳に時間がかかっていたので再度発話する]図3, | ||
598 | p.30 | これらの図形では,傾いた線(誘導線)により,平行な線〈主線〉が歪んで見える。 | 嗯-根据它这个就是它这边拉的这个斜线,就是在在几个斜线,嗯-也就是所谓的诱导线,嗯-就是,看起来就会觉得这两条平行线好像,好像好像有倾斜,但是,嗯-但实际上它们也是完全平行的。 | んーこのつまりここに引いたこの傾いた線,つまり数本の傾いた線,んーつまりいわゆる誘導線に基づいて,んーつまり,この2本の平行線がまるで,まるでまるで傾いているように見え,でも,んーでも実際はそれらは完全に平行です。 | ||
599 | うん,これについてはもう, | |||||
600 | はい。 | はい。 | 前から, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
601 | 知ってましたか。 | |||||
602 | はい。 | はい。 | ||||
603 | はい。 | |||||
604 | p.30 | 左側のツェルナ-錯視については誘導線と主線の関係について詳しく研究されている。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-这个左边的这个シェルナー错视[下線部日本語で発音する],嗯-[行番号604の文を読み上げるが,「嗯ー」の後聞き取り不能]是,的这个主线也就是在两个平行线还有这个,还有这个斜线的关系已经被详细地研究了。 | [暫く無言で読み続ける。]んーこの左側のこのシェルナー錯視は,んー[行番号604の文を読み上げるが,「んー」の後聞き取り不能]である,そのこの主戦つまり2本の平行線それからこの,それからこの斜線の関係は既に詳しく研究されています。 | ||
605 | p.30-p.31 | 主線が垂直もしくは水平の場合,錯視量(主線が傾いて見える度合い)が最大に見えるのは,誘導線が主線に対して10~ 20度傾いているときである。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-[行番号605の文を読み上げるが,「嗯ー」の後聞き取り不能],不,啊-这个主线呢,不管它是水平的或者是它是,啊-垂直的,嗯-它的就是要……[……の部分は発話せず],为了要让它可以看起来最斜的话,就是那个啊-线诱导线也就是斜线要跟主线相对相对差十到二十二十度左右的话,就可以,就就可以,啊-那个平行线看起来就是会,会有倾斜。 | [暫く無言で読み続ける。]んー,[行番号605の文を読み上げるが,「んー」の後聞き取り不能]でない,あーこの主戦が,水平であれそれが,あー垂直であれ,んーそのつまり……[……の部分は発話せず]する必要がある,それを最も斜めに見えるようにするためには,つまりそのあー線誘導線つまり斜めの線が主線に対して対して10から20,20度くらい差がある時,できる,つまりあーその平行線が,傾いて見えます。 | ||
606 | はい,じゃあちょっと確認していいですか。 | |||||
607 | はい。 | はい。 | ||||
608 | えっと,前のページですね,30ページの後ろから2行目のとこですけども,えーっと,ここ[行番号605。30ページ右側下から2行目「主線が垂直」で始まる文を指す]ですね。ここの意味もう一度お願いします。 | |||||
609 | 嗯-就是这个主线就是在两条平行线嘛。那它不管是平行,啊,水平的,或者是如果说它是直的,或者垂直的,对[通訳者の訳に対して発話する],只要这个啊-……[……の部分は発話せず],只要这个斜线是嗯-相差的十到二十度的话,它看起来就是,就是会看起来有倾斜。 | んーつまりこの主線つまり2本の平行線ですよね。そしてそれが平行であれ,あ,水平であれ,あるいは真っ直ぐであれ,あるいは垂直であれ,はい[通訳者の訳に対して発話する],このあー……[……の部分は発話せず]でありさえすれば,この斜線が,んー互いの差が10から20度でありさえすれば,見たところ,つまり傾斜して見えます。 | ||||
610 | うん。うーん。 | |||||
611 | 相差,啊-。就是十到二十度左右的[通訳者が聞き直したので再度発話する]。 | 互いの差,あー。つまり10から20度くらいの[通訳者が聞き直したので再度発話する]。 | ||||
612 | うん。 | |||||
613 | 嗯。 | はい。 | うーん。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
614 | あ,じゃあ,垂直であれ,えー水平であれ, | |||||
615 | 嗯-对,无无论是垂直或是水平,都是可以看得出这样子。 | んーはい,垂直であれ水平であれ,このような様子を見ることができます。 | ||||
616 | うーん[通訳者が図で説明し「分かりますか先生」と尋ねたのに対し発話する],分かります。うーん。うーん。うーん[下線部通訳者の説明に対して発話する]。「であれ」でいいのかなっていう質問なんですけど。「であれ」。もし, | |||||
617 | 或者是。就是,水平或者垂直[通訳者が「であれ」と発話したのに対し発話する]。或或者或者只是是,就是那条主线如果是垂直,或者是水平的, | 「あるいは」。つまり,水平あるいは垂直[通訳者が「であれ」と発話したのに対し発話する]。あるいはあるいはただ,つまりその主線がもし垂直あるいは水平だったら, | ||||
618 | うーん,これ[行番号605。論文30ページ右側下から2行目「もしくは」を指す]ってどんな意味なんでしょうね。 | |||||
619 | 「もしくは」,んー,まあ,どちらの場合, | 「もしくは」,んー,まあ,どちらの場合, | ||||
620 | うん。 | |||||
621 | でも,ん,そのように, | でも,ん,そのように, | ||||
622 | 見える。 | 見える。 | うん。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
623 | あ,そうですか。はい,分かりました。はい,じゃ,続けて下さい。 | |||||
624 | p.31 | また主線が水平から45度傾いている場合,誘導線の主線に対する角度が20~30度,すなわち水平から65~75度傾いているときに,錯視量が最大になる。 | 嗯-。[暫く無言で読み続ける。]嗯-然后,如果说这个主线呢,它倾斜啊-水平倾斜四十五度的话,然后,啊-那个诱导线跟主线差了二二、三十度的话,啊-就是那个错视会是最明显的。嗯。 | んー。[暫く無言で読み続ける。]んーそれから,もしこの主線が,傾く,あー水平傾斜が45度の場合,そして,あーその誘導線と主線の差が2,2,30度の場合,あーつまりその錯視は最も明確になります。はい。 | ||
625 | p.31 | ただし例外も多いようだ。 | 它但是也有一些例外。嗯。 | ただし,いくらか例外もあります。はい。 | ||
626 | p.31 | 大きさの錯覚 | 再来是大小的错视。 | もう1つは大きさの錯視です。 | ||
627 | p.31 | 図-4は工ビングハウス錯視,もしくはティチェナー錯視と呼ばれる。 | 嗯-图四是叫做啊-エビングハウス错视[下線部日本語で発話する],或者是被称为ティチェナー错视[下線部日本語で発話する]。ティチェナー错视[下線部日本語で発話する]。嗯-, | んー図4は,あーエビングハウス錯視と呼ばれており,あるいはティチェナー錯視と呼ばれています。ティチェナー錯視。んー, | ||
628 | これについてはもう,見たことが, | |||||
629 | はい, | はい, | ありましたか。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
630 | そうですね。 | そうですね。 | ||||
631 | はい。 | |||||
632 | p.31 | 図-4の左側,大きな4つの円に囲まれた小さな円と,その右側,小さな8つの円に囲まれた一回り大きな円とを比べると,右側の中央の円の方が大きく見える。 | 嗯-。[暫く無言で読み続ける。]嗯-,这两个图就是左边看起来,啊,左边的中间这个圆,看起来,会比右边的图的中间的圆,看起来还要小。 | んー。[暫く無言で読み続ける。]んー,この2つの図は左側は見たところ,あ,左側の真ん中の円は,見たところ,右側の真ん中の円よりも,小さく見えます。 | ||
633 | p.31 | しかし定規等で計測してみれば分かるとおリ,実際には司じ大きさだ。 | 可是,其实这这两个中间的圆,都是一样,一样大。 | しかし,その実このこの2つの真ん中の円は,どちらも同じ,同じ大きさです。 | ||
634 | p.31 | デルブ-フの円と呼ばれる錯視刺激も大きさの錯視だ。 | 然后,嗯-,[暫く無言で読み続ける]嗯-テーブル,欸?テーブフ,デル,デルブーフ,の円と,啊-被称为是啊-デルブーフ圆的错视也是大小的错视。 | それから,んー,[暫く無言で読み続ける]んーテーブル,え?テーブフ,デル,デルブーフ,の円と,あーあーデルブーフの円と呼ばれる錯視も大きさの錯視です。 | ||
635 | p.31 | これは,同じ大きさの2つの円に,片方はその中により小さい同心円を,もう片方にはその外により大きな同心円を描いたものだ。 | 它是嗯-一样大小的两个圆的,啊,有有一边在它的中间划一个比较小的圆,然后另一个,另一个在它外面划一个比较大的圆。 | これは,んー同じ大きさの2つの円の,あ,ある,片方はその中に小さい円を描き,そしてもう片方,もう片方にはその外に大きな円を書きます。 | ||
636 | p.31 | 小さい同心円を持った方は,大きい同心円を持った方よりも小さく感じられる。 | 嗯-那那个有,比较小的圆的那一边,会比啊-有划比较大的圆的那一边,还要看起来感觉还要小。 | んーそのその,小さな円のある方は,あー大きな円を描いた方よりも,見たところ小さく感じられるはずです。 | ||
637 | p.31 | 内円と外円の半径の比率やそれらの差の大きさを変化させると,錯視量も変化することが知られているが,そのメ力二ズムははっきりしない。[ここまで読んでスキップする。 p。32「認知レベルの錯視」から開始する。] | [暫く無言で読み続ける。]嗯-,然后,那个内圈和外圈的半径比比例,嗯-,啊-,或者是它们之间的差异的大小改变的话,嗯-[暫く無言で読み続ける。]那个看到的错视的的感觉的变化也会,也会感觉到,嗯-,[通訳者が「また何が感じられるんですか」と尋ねたので,以下のように発話する]嗯-就是,改,不管是改变内容或外圆的半径的话,那个看到的那个错视的变化也会跟着,这是产生改变。嗯。啊-这件事已经就是,已经已经已经知道了,但是,但是那个为什么会这样子形成是还还不知道。 | [暫く無言で読み続ける。]んー,そして,その内円と外円の半径比比率,んー,あー,あるいはそれらの間の差の大きさが変わったら,んー[暫く無言で読み続ける。]その見える錯視の感覚の変化もまた,もまた感じられる,んー,[通訳者が「また何が感じられるんですか」と尋ねたので,以下のように発話する]んーつまり,変,内容を変えるにしろ,外円の半径を変えるにしろ,その見えるその錯視の変化も伴って,つまり変化が起こるでしょう。はい。あーこの事は既につまり,既に既に既に知られていますが,しかし,しかしそれがなぜこのように形成されるのかは,まだまだ分かりません。 | ||
638 | うん。 | |||||
639 | 嗯。 | はい。 | ||||
640 | じゃ,ちょっと質問です。 | |||||
641 | はい。 | はい。 | ||||
642 | これ[行番号634。論文31ページ左側「大きさの錯視」の部分2段落目1行目「デルブーフの円」を指す]については知ってましたか。 | |||||
643 | んー,多分。見たことあるかな。 | んー,多分。見たことあるかな。 | ||||
644 | あ,そうですか。 | |||||
645 | はい。 | はい。 | ||||
646 | はい。じゃ,ちょっとあのー,ここで書いてある事[「デルブーフの円」についての説明を指す]ありますよね。 | |||||
647 | はい。 | はい。 | ||||
648 | このへんのこと[行番号635,636。論文31ページ左側「大きさの錯視」の部分2段落目2~5行目の部分を指す]。このへんのことちょっと,絵に描いてみて下さい。 | |||||
649 | はい。ん。[以下,紙に図を画きながら発話する。]就是,同じ大きさの円が2つで,片方,这边画一个比较小的。然后,这边画比较大的。然后,这个,これとこれ[最初に描いた2つの同じ大きさの円を指す],这边[内側に円を描いた円を指す]的看起来会好像比这边[外側に円を描いた円を指す]好小。 | はい。ん。[以下,紙に図を画きながら発話する。]つまり,同じ大きさの円が2つで,片方,こちらに小さめのを描きます。そして,こちらに大きめのを描きます。すると,これ,これとこれ[最初に描いた2つの同じ大きさの円を指す],こちら[内側に円を描いた円を指す]のはこちら[外側に円を描いた円を指す]よりも小さく見えます。 | ||||
650 | ふーん。 | |||||
651 | 嗯,但是,其实是一样的。 | はい,けれども,その実同じなんです。 | ||||
652 | ふーん。 | |||||
653 | 嗯。 | はい。 | ||||
654 | なるほどね。はい,分かりました,ありがとうございます。じゃあ続けましょうか。まあ,読むとことか,そこでいいですか。全然あの,読みたい部分を読んで下さい。 | |||||
655 | はい。んー。[暫く無言でページをめくる。]嗯-那我接下来想要看这个, | はい。んー。[暫く無言でページをめくる。]んーでは次はこの, | ||||
656 | うん。 | |||||
657 | 「认知层级的错视」[論文32ページ「認知レベルの錯視」を指す]。 | 「認知レベルの錯視」[論文32ページ「認知レベルの錯視」を指す]を読みたいです。 | ||||
658 | はい,32ページですね。 | |||||
659 | はい。 | はい。 | ||||
660 | はい。 | |||||
661 | p.32 | 認知レベルの錯視 | ||||
662 | p.32 | 認知とは,知覚したものが何であるかを認識する脳の働きだ。 | [暫く無言で読み続ける。]所谓的认知就是说,嗯-,嗯-,你说感觉到的是什么。嗯-,嗯-的那个脑的啊-作用。嗯。 | [暫く無言で読み続ける。]いわゆる認知とは,つまり,んー,んー,感じた物は何かということです。んー,んーそのその脳の,あー働きです。 | ||
663 | p.32 | 何であるかを認識するためには,それが何であるかを知っている必要がある。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-为了要确认说那到底是什么,嗯-,嗯-必须要知道说那到底是什么。 | [暫く無言で読み続ける。]んーそれは一体何であるかを確認するためには,んー,んーそれは一体何であるかを必ず知っていなければなりません。 | ||
664 | p.32 | つまり認知は,経験や知識といった「記憶」と深く関係している。 | 嗯-也就是说认知就是经验或者是知识啊-,被……[……の部分は発話せず]被称为是经验或知识的记忆有相关。 | んーつまり認知とは,経験あるいは知識,あー,……[……の部分は発話せず]される[受け身],経験あるいは知識とよばれる記憶と関係があります。 | ||
665 | p.32 | したがって認知レベルでの錯視とは,脳が,知覚したものを記憶と結びつける際に,工ラーを起こす現象だ。 | 也就是说,嗯-这个认知层级的错视就是脑的,嗯-[暫く無言で読み続ける],脑它感觉到的东西跟,啊-记忆的东西要做连接的时候说产生的一个,嗯-错误的现象。嗯。 | つまり,んーこの認知レベルの錯視は,脳の,んー[暫く無言で読み続ける],脳が感じた物と,あー記憶した物が結びつく時に起こる,んーエラーの現象です。はい。 | ||
666 | p.32 | このような錯視刺激として古くから知られているものに,ネッ力ーキューブ(図-7の中央)がある。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-这样的错视刺激,嗯-[暫く無言で読み続ける],嗯-从以前就知道的就是这个嗯-ネッカーキューブ。 | [暫く無言で読み続ける。]んーこのような錯視刺激は,んー[暫く無言で読み続ける],んー以前から知られているものは,この,んーネッカーキューブです。 | ||
667 | これについては,知ってましたか。 | |||||
668 | んーこれは,知ーらなかったです。 | んーこれは,知ーらなかったです。 | ||||
669 | うん,これは知らない,はい,分かりました。 | |||||
670 | p.32 | この図形は,左側のように,水色の面が紙面の奥に知覚される場合と,右側のように,ピンク色の面が紙面の奥に知覚される場合とがある。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-这个图应该本来可能这边是有颜色的吧? | [暫く無言で読み続ける。]んーこの図は元々ここに色がついていたんですよね? | ||
671 | ふーん。 | |||||
672 | 但是因为这是黑白的,所以看不出来。[通訳者が「白黒なので何ですか」と聞き返したので以下再度発話する]看不出来。 | でもこれは白黒なので,見られません。[通訳者が「白黒なので何ですか」と聞き返したので以下再度発話する]見られません。 | ||||
673 | うん,うん。どうして色があったと思いますか。 | |||||
674 | 嗯-因为它这边说明说这个图的[「图的」の後聞き取り不能],嗯-有就是, | んーなぜならここにこの図の[「図の」の後聞き取り不能]を説明してあるからです,んーつまり, | ||||
675 | うーん, | |||||
676 | 所以所有的面。 | だから全ての面です。 | ||||
677 | うん,はい。 | |||||
678 | [暫く無言で読み続ける。]嗯,所以他,我不确认这个图[「这个图」の後聞き取り不能]是怎么样,但是反正他[筆者を指す]这里就是说,他[筆者を指す]就是说,嗯-左边的这个图它有一个水蓝色的面,它是看起来是在比较比较后面的。然后,还有像右边那样就是,嗯-那个粉红色的面是看起来是在比较后面的。 | [暫く無言で読み続ける。]ん,なので私はこの図[「この図」の後聞き取り不能]はどうであるのか確認していませんが,でもいずれにしろ彼[筆者を指す]がここで言っているのは,彼[筆者を指す]が言っているのは,んー左側のこの図には水色の面があり,割と割と奥にあるように見えます。そして,さらに右側のようにつまり,んーピンク色の面が割と奥にあるように見えます。 | ||||
679 | p.32 | この現象は, 1832年にスイスの地質学者であったネッ力ーによって報告された。 | 嗯-这个现象是嗯-瑞典的啊-的地质学者嗯-ネッカー他发现的。 | んーこの現象は,んースウェーデンの,あー地質学者,んーネッカーが発見しました。 | ||
680 | p.32 | ネッカーが平行六面体の結晶を顕微鏡で観察していたところ,結晶の奥 行きが変わることを発見したのだ。 |
他是他是啊-用显微镜在观察观察平行六面体的结晶的时候,嗯-,根据那个结晶的啊-就是,还有怎么讲,深度深度的变化,嗯,而发现的。 | 彼は彼は,あー顕微鏡で観察平行六面体の結晶を観察している時に,んー,その結晶の,あーつまり,どう言ったらいいのか,奥行き奥行の変化に基づいて,はい,発見したのです。 | ||
681 | p.32 | ネッ力ーキューブのような図形は,多義図形,曖昧図形,反転図形などと呼ばれる。 | 嗯-这个图形被称为是多义图形、或暧昧图形、或者是反转图形。 | んーこの図形は多義図形,あるいは曖昧図形,あるいは反転図形と呼ばれます。 | ||
682 | p.32 | ネッ力一キューブの奥行きをどちらに知覚しやすいかは見る人の経験に依存する。 | 这个图呢,一面哪一面会被觉得是比较,比较里面的,是根据看的人的经验。 | この図は,面どの面が割と,割と奥にあると感じられるかは,見る人の経験によります。 | ||
683 | p.32 | 我々が日常接している物体の多くは,何らかの物体の上に置かれている場合が多いことから,多くの人は図-7の左のように認知しやすいだろう。 | 嗯-我们平常比较常接触的是嗯-,嗯-可能是已经放在某个东西上面,的的场合是比较多的。大部分的人是嗯-比较容易看到图七的左边的那个,那个图。 | んー私達は普段よく接しているのは,んー,んーおそらく何らかの物の上に置かれている,そういうそういう場合が多いでしょう。大部分の人は,んー図7の左側のその,その図のように見やすいです。 | ||
684 | p.32 | しかし図-7の右のように,壁のようなものから突き出している物体も,我々の身の回りには多数存在する。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-可是像图图七右边那个,[暫く無言で読み続ける]像是从啊-墙壁长出来凸出来的, | [暫く無言で読み続ける。]んーしかし図図-7の右のように,[暫く無言で読み続ける]あー壁から生えてきている突き出しているようなもの, | ||
685 | うん。 | |||||
686 | 也啊-在我们身边也是多有。 | も,あー私達の身の周りにも多くあります。 | ||||
687 | p.32 | このようなものを見慣れている入には,図-7の右のように認知されやすいだろう。 | 所以,如果说常常看到那样子的东西的人嗯-就比较容易看到啊-图七右边那样子的图。 | だから,もし常にそのようなものを見ている人だったら,んーあー図-7の右のような図に見えやすいです。 | ||
688 | p.32 | ネッ力ーキューブは,線と線の関係による奥行きの認知の曖昧性だ。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-这个这个ネッカーキューブ是嗯-根据线跟线的关系还有它的啊-深度的,的,嗯-,的那个暧暧昧性,嗯-,嗯。 | [暫く無言で読み続ける。]んーこのこのネッカーキューブは,んー線と線の関係それからその,あー奥行の,の,んー,のその曖曖昧性に基づいています,んー,はい。 | ||
689 | p.32 | しかしこうした奥行きの曖昧さは明暗によっても生じる。[ここまで読んでスキップする。p。34の「行動レベルの錯視」から開始する。] | 可是,它那个深度的,它的深度也会根据啊-明暗而就是会产生差异。 | しかし,そのような奥行の,その奥行も,あー明暗によって差異が生じるでしょう。 | ||
690 | うん,はい,分かりました。じゃ,ちょっとねえ,後の方も少し読んで, | |||||
691 | はい。 | はい。 | もらいたいんですけど, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
692 | そうですね,たとえば,んーとー,えーっと34ページの,んーっと,34ページの「行動レベルの錯視」[論文34ページ左側「行動レベルの錯視」を指す], | |||||
693 | はい。 | はい。 | ||||
694 | ここをちょっと,あの少し読んでもらってもいいですか。 | |||||
695 | 好。 | はい。 | ||||
696 | はい。 | |||||
697 | p.34 | 行動レベルの錯視 | 嗯-,行动层级的错视。 | んー,行動レベルの錯視。 | ||
698 | p.34 | 眼における知覚が,認知や判断を介さずに,すぐさま我々に特定の行動を誘発することが知られている。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-,眼睛的知觉是,[暫く無言で読み続ける]即使,啊-即使没有透过嗯-认知或者是判断,也会,[暫く無言で読み続ける。]也会让我们就是可能会立刻产生,产生啊-一些行动。 | [暫く無言で読み続ける。]んー,眼の知覚は,[暫く無言で読み続ける]たとえ,あーたとえ,んー認知あるいは判断を通さなくても,おそらく,[暫く無言で読み続ける]おそらく私達に,えっと,すぐさま生じる,あー何等かの行動を生じさせるはずである。 | ||
699 | p.34 | アフォーダンスだ。 | [暫く無言で読み続ける。]「アフォーダンス」不知道是什么意思。 | [暫く無言で読み続ける。]「アフォーダンス」はどういう意味か分かりません。 | ||
700 | うん,はい。 | |||||
701 | p.34 | アフオーダンスの考えは,工業デザイン等に応用され,機器等の操作ミス防止に役立っている。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-这个アフォーダンス的想法是嗯-会啊-被应用在工业设计,嗯-的嗯-,为了防止机器操作的,啊,错误之类的。 | [暫く無言で読み続ける。]あーこのアフォーダンスの考えは,んーあー工業デザインに応用され,んーそのんー,機器操作の,あ,ミス等を防止するためのものです。 | ||
702 | p.34 | アフオーダンスにおける錯視は我々の眼による知覚が,即座に実際の物理的環境にそぐわない行動を誘発するという意味で,非常に危険なものである。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-这个アフォーダンス错视,嗯-[暫く無言で読み続ける],嗯-是我们眼睛所感觉到的嗯-[暫く無言で読み続ける],「そぐわない」不知道是什么意思。 | [暫く無言で読み続ける。]んーこのアフォーダンス錯視は,んー[暫く無言で読み続ける],んー私達の眼が感じ取った,んー[暫く無言で読み続ける],「そぐわない」はどういう意味か分かりません。 | ||
703 | うん,はい。 | |||||
704 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-。[暫く無言で読み続ける。]嗯-我想可能是,就是会让我们实际的环境下可能会产生阿-错误的或者不好的行动。 | [暫く無言で読み続ける。]んー。[暫く無言で読み続ける。]んーおそらく,つまり私達に実際の環境において,おそらく発生させる,あー誤りのあるいは良くない行動だと思います。 | ||||
705 | うん。 | |||||
706 | 那是非常危险的,的事。阿-, | それは非常に危険な,な事です。あー, | ||||
707 | うん,じゃあ,そこのとこですけども,まあちょっとここ分からないって言いました,まあ推測でいいんですけれども,えーっと「実際の何々に何々する」[行番号702。論文34ページ左側「行動レベルの錯視」の部分6行目「実際の物理的環境にそぐわない行動を誘発する」の部分を指す]ここまでもう一度,どんな意味だと推測しましたか。 | |||||
708 | 嗯。嗯-就是会诱发实际,在……[……の部分は発話せず]在实际上的物理环境下,嗯-可能是危险的行动。 | はい。んーつまり実際,……[……の部分は発話せず]において実際の物理的環境において,んーおそらく危険な行動です。 | ||||
709 | うん。どうしてそういうふうに想像しましたか。 | |||||
710 | 嗯-,嗯-它后面有些说,就是, | んー,んーその後ろに,つまり, | ||||
711 | 非常, | 非常に, | うん。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
712 | 危险的,所以我想这个「そぐわない」可能是, | 危険だとあるので,なので私はこの「そぐわない」は多分, | ||||
713 | うん。 | |||||
714 | 就是不太好,或者是说犯错,或者是, | つまりあまり良くない,あるいは間違える,あるいは, | ||||
715 | うん。 | |||||
716 | 的类似的意思。 | その類似した意味だと思います。 | ||||
717 | うーん,ああ。じゃあ「そぐわない」の意味は,「危険な」っていう意味?それとも,何か「悪い」ていう, | |||||
718 | 嗯-, | んー, | ||||
719 | [通訳者が「『危険な』ともう1つは何でしたか」と聞き返したので,再度以下のように発話する]ん,「悪い」。 | |||||
720 | 嗯。 | はい。 | そんな感じですかね。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
721 | 嗯-はい。 | んーはい。 | ||||
722 | あ,はい分かりました。はい,じゃあ続けましょう。 | |||||
723 | 嗯。 | はい。 | ||||
724 | p.34 | 逆に,この種の錯視のメ力二スムが明らかになれば,安全な社会の実現に寄与できる。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-相对来说,这样子的阿-,这样子的错视构造如果说可以……[……の部分は発話せず]嗯-,嗯-可以嗯-,就是被了解的话,嗯-就可以实现安全的社会。嗯。 | [暫く無言で読み続ける。]んーそれに比べて,このような,あー,このような錯視メカニズムがもし……[……の部分は発話せず]できる,あー,んー,んー,つまり理解されるなら,んー安全な社会を実現できます。はい。 | ||
725 | p.34 | 最初に,アフオーダンスの提唱者であるギブソンによる実験を紹介しよう。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-接下来,要介绍,嗯-介绍这个アフォーダンス的提倡者的,嗯-ギブソン他做的实验。 | [暫く無言で読み続ける。]んー続いて,紹介する,んーこのアフォーダンスの提唱者である,んーギブソンの行った実験を紹介します。 | ||
726 | うん,じゃあちょっと確認ですけど, | |||||
727 | 嗯。 | はい。 | ||||
728 | 「ギブソン」[行番号725。論文34ページ左側「行動レベルの錯視」の部分2段落目1行目「ギブソン」を指す]って何ですか。 | |||||
729 | 嗯,这是那个提倡者。就是应该人,人的名字。 | はい,これはその提唱者です。つまり人,人の名前だと思います。 | ||||
730 | うん,あ,人名ですか。はい。えっとー,「アフォーダンス」[行番号725。論文34ページ左側「行動レベルの錯視」の部分2段落目1行目「アフォーダンス」を指す]って何だと思いますか。 | |||||
731 | 嗯-, | んー, | ||||
732 | あ,推測でいいですけど。 | |||||
733 | 嗯-,嗯-还是不太确定那是什么。 | んー,んーやはりそれが何なのか,あまりはっきりしません。 | ||||
734 | うん。うん,うん。うん,何か簡単な推測でいいですよ。 | |||||
735 | 嗯-,[暫く無言で考える]嗯-, | んー,[暫く無言で考える]んー, | ||||
736 | 何か,だ,どんな種類のものだと思いますか。さっきたとえば「ギブソン」[行番号725。論文34ページ左側「行動レベルの錯視」の部分2段落目1行目「ギブソン」を指す]て人名って言いましたよね。 | |||||
737 | はい。 | はい。 | ||||
738 | ま,そういう大きな,くくりっていうか,グループでいいんですけど。 | |||||
739 | 嗯-, | んー, | ||||
740 | 「何々についてだと思う」とか。 | |||||
741 | 它应该是一种说法,或者是一种, | それは多分ある種の言い方,あるいはある種の, | ||||
742 | うん。 | |||||
743 | 一种理论,或者是做法。 | ある種の理論,あるいは方法だと思います。 | ||||
744 | うん。あ,何か理論とか, | |||||
745 | 嗯。 | はい。 | 方法とか, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
746 | そんな感じ,はい分かりました。じゃあ,続けましょう。 | |||||
747 | 嗯。 | はい。 | ||||
748 | p.34 | 同じ大きさで,同じ位置に穴の空 いた,黒と自のプラスチック板を 10 枚程度ずつ用意す る。 | [暫く無言で読み続ける。]阿-首先准备十张,嗯-,黑色,阿,各十张黑色跟白色的塑料板。然后,嗯-就是在那上面开同样大小的洞。 | [暫く無言で読み続ける。]あーまず10枚,んー,黒の,あ,それぞれ10枚黒と白のプラスチック板を準備します。そして,んーつまりその表面に同じ大きさの穴を開けます。 | ||
749 | p.34 | これらの板を,各穴が板に対して直角に,かつ-直線になるように,等間隔で並べる。 | [暫く無言で読み続ける。]把这些板子,嗯-[暫く無言で読み続ける],嗯-每个每个洞都跟板子呈直角,然后排成一直线。啊-而且是,阿,均等地排列。 | [暫く無言で読み続ける。]これらの板を,んー[暫く無言で読み続ける],んー各各穴が板と直角になるようにし,そして一直線に並べます。あー更に,あ,均等に並べます。 | ||
750 | p.34 | そして照明を薄暗く し並んだプラスチック板の一方から,一直線に並んだ 穴を,少し離れたととろから両眼で見る。 | [暫く無言で読み続ける。]然后把光线调暗。[暫く無言で読み続ける。]嗯-然后,在这些排列的塑料板的一边,嗯-稍微,稍微远一点,然后看看那个,就是一直线的洞。 | [暫く無言で読み続ける。]それから明かりを暗くします。[暫く無言で読み続ける。]んーそして,これらの並んだプラスチック板の一方で,んー少し,少し離れて,そして見る,それ,つまり一直線の穴を見ます。 | ||
751 | p.34 | すると,穴と穴の隙間は均質な物質で埋められ,あたかも物体が通り 抜けられるトンネルが出現したかのように錯覚される。[ここでまで読んでスキップする。p.35「並列処理」から開始する。] | [暫く無言で読み続ける。]这样子的话,那个洞跟洞之间,嗯-[暫く無言で読み続ける],嗯-洞跟洞之间会看起来好像啊-有被均质的物质给填满。然后,嗯-[暫く無言で読み続ける],嗯-[暫く無言で読み続ける],嗯-看起来会好像有えっと,洞穴嗯-,就是看起来会很像有隧隧道那样子。「あたかも」,「あたかも」[行番号751の文を読み上げるが,「不」の前聞き取り不能]不不知道是什么意思。 | [暫く無言で読み続ける。]このようにすると,その穴と穴の間は,んー[暫く無言で読み続ける],んー穴と穴の間は,あー均質な物質に埋められているように見えます。そして,ん-[暫く無言で読み続ける],んー[暫く無言で読み続ける],んーえっと,洞窟があるように見える,んー,つまりトントンネルがあるように見えます。「あたかも」,「あたかも」は[行番号751の文を読み上げるが,「ない」の前聞き取り不能]ない,どういう意味か分かりません。 | ||
752 | うん。 | |||||
753 | 嗯。 | はい。 | うん。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
754 | どんな意味だと推測しますか。 | |||||
755 | 「あたかも」不太……[……の部分は発話せず],嗯-[暫く無言で考える],嗯-不知道,可能是个无形的物体, | 「あたかも」はあまり……[……の部分は発話せず]ない,んー[暫く無言で考える],んー分かりませんが,多分形のない物体, | ||||
756 | うん。 | |||||
757 | 还是什么,[通訳者が「どんな物体ですか」と聞き直したので再度以下のように発話する]无无形的。 | それとも何か,[通訳者が「どんな物体ですか」と聞き直したので再度以下のように発話する]ない,形のない。 | ||||
758 | うん。 | |||||
759 | 嗯。[暫く無言で考える。]嗯-不太确定或者是, | はい。[暫く無言で考える。]んーはっきり分からないんですが,あるいは, | ||||
760 | うんうん。推測でいいんですよ。 | |||||
761 | 或者是长的东西,或者是一条的东西。就是可以可以通过那个隧道的, | あるいは長いもの,あるいは1本の細長いものだと思います。つまりできる,そのトンネルを通れるものです。 | ||||
762 | うん。 | |||||
763 | 嗯。那样子的东西。 | はい。そのようなものです。 | ||||
764 | うん。うん,うんじゃあその「あたかも」っていうのはそのトンネルを通れるようなもの, | |||||
765 | 嗯。 | はい。 | ||||
766 | という意味ですか。もうちょっと詳しく教えてもらってもいいですか。ここのところ,じゃあちょっと,こ,ここ[行番号751。論文34ページ左側「行動レベルの錯視」の部分2段落目8行目「あたかも」を指すと思われる]から,ここまで,「出現」[行番号751。論文34ページ左「行動レベルの錯視」の部分2段落目9行目「出現」を指す。]まで。 | |||||
767 | 嗯-, | んー, | ||||
768 | 推測で[「推測で」の後聞き取り不能]。 | |||||
769 | 嗯-就是,可能就是,嗯长条的或者是说,嗯-可以通过那个, | んーつまり,多分つまり,ん細長い,あるいは,んーその, | ||||
770 | うん。 | |||||
771 | 啊-,隧道大小的东西。[通訳者が「トンネルの大きさ?」と尋ねたのに対し以下のとおり発話する]嗯。反正就是可以通过那个隧道的东西。嗯-。 | あー,トンネルを通れる大きさのものだと思います。[通訳者が「トンネルの大きさ?」と尋ねたのに対し以下のとおり発話する]はい。いずれにしろ,えっとそのトンネルを通れるものです。んー。 | ||||
772 | うーん。 | |||||
773 | 嗯-, | んー, | ||||
774 | どうしてそういうふうに推測しましたか。 | |||||
775 | 嗯-[暫く無言で考える],嗯-因为它后面是说,是「可以通过那个隧道」的嘛? | んー[暫く無言で考える],んーなぜならその後ろに,「そのトンネルを通り抜けられる」とありますよね? | ||||
776 | うん。 | |||||
777 | 所以我想应该,可能是像车子啊,或是列车啊电车之类的,嗯-长条的东西, | だから私は,多分車とか,あるいは列車とか電車の類の,んー細長い物, | ||||
778 | うん。 | |||||
779 | 或者是就是比那个,就是比那个トンネル还要小,可以通过的。 | あるいはえっとそれよりも,つまりそのトンネルよりも小さくて,通りぬけられる物だろうと思いました。 | ||||
780 | うん。 | |||||
781 | 嗯。 | はい。 | ||||
782 | じゃあこの,ここ,ここ「あたかも」[「あたかも」の後聞き取り不能]。[行番号751。論文34ページ左側「行動レベルの錯視」の部分2段落目8行目「あたかも」を指す],ここが全部その意味だということですか。 | |||||
783 | 嗯-,だと思います。 | んー,だと思います。 | ||||
784 | うん,あ,はい分かりました。じゃ,続けましょう。 | |||||
785 | 嗯-,嗯-实际上存在的隧道,嗯-[暫く無言で読み続ける], | んー,んー実際に存在するトンネル,んー[暫く無言で読み続ける], | ||||
786 | あ,じゃあごめんなさい,今話して,今読んだところですよね。 | |||||
787 | はい。 | はい。 | ||||
788 | ちょっとここのところー,何か色々説明があるんですけれども, | |||||
789 | はい。 | はい。 | ||||
790 | ちょっと,あの,図で描いてみて, | |||||
791 | はい。 | はい。 | ||||
792 | 下さい。 | |||||
793 | [行番号748~751。論文34ページ左側「行動レベルの錯視」の部分2段落目の実験を図に描く。]んー,多分このような感じで, | [行番号748~751。論文34ページ左側「行動レベルの錯視」の部分2段落目の実験を図に描く。]んー,多分このような感じで, | ||||
794 | うーん, | |||||
795 | 白と黒を10枚ずつ,んー,ま,穴を開いて, | 白と黒を10枚ずつ,んー,ま,穴を開いて[「穴を開けて」の意味], | ||||
796 | うん。 | |||||
797 | で,この,このんーこの,このような, | で,この,このんーこの,このような, | ||||
798 | うーん。 | |||||
799 | 風に並んで, | 風に並んで, | ||||
800 | うーん。 | |||||
801 | でー,で,まあ,ある方向から,まあ,見見るという, | でー,で,まあ,ある方向から,まあ,見,見るという, | ||||
802 | うん。 | |||||
803 | そう, | そう, | うーん。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
804 | そんな感じかな。 | そんな感じかな。 | ||||
805 | うーん,なるほどね。この, | |||||
806 | あの, | あの, | 黒と白の, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
807 | プラスチック板ていうのは,黒と白は,どこに, | |||||
808 | んー, | んー, | ありますか。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
809 | [暫く無言で考える。]多分[下線部日本語で発話する],可能是交叉,嗯-就是,黑白黑白的。 | [暫く無言で考える。]多分,多分交互になっていて,んーつまり,黒白黒白だと思います。 | ||||
810 | うん。 | |||||
811 | かな? | かな? | ||||
812 | ふーん。 | |||||
813 | 良く分かんないけど。 | 良く分かんないけど。 | ||||
814 | うーん。 | |||||
815 | 我觉得他[筆者を指す]这里好像没有很明显的写出它是怎么排的。因为他只有写说……[……の部分は発話せず],他没有写说黑色跟白色的,他, | ここでは彼[筆者を指す]はどのように並べるのかをはっきりとは書いていません。なぜなら,……[……の部分は発話せず]とだけ書いている,黒と白の書いていない,彼は, | ||||
816 | うん。 | |||||
817 | 他[筆者を指す],他没有写说黑白之间怎么排。他只有写说, | 彼[筆者を指す]は,彼は黒白をどのように並べるのか書いていません。 | ||||
818 | うん。うーん,なるほどね。 | |||||
819 | 嗯-,他就是说要等等距离地排, | んー,つまり同じ同じ距離で並べるということ, | ||||
820 | うん。 | |||||
821 | 还有就是要把那个啊-灯光稍微调暗一点这样子。 | それからつまり,そのあー照明を少し暗く調節するということしか書いていません。 | ||||
822 | うん。 | |||||
823 | 嗯。然后稍微,稍微有一点距离,嗯-然后,这样子看的话,嗯。 | はい。それから少し,少し距離を置いて,あーそして,このようにして見たら,はい。 | ||||
824 | うーん。なるほどね。はい。 | |||||
825 | 嗯。 | はい。 | ||||
826 | 分かりました。はい。じゃあ,ちょっとあと時間もあと,もうちょっと後の方を,ちょっと, | |||||
827 | はい。 | はい。 | ||||
828 | 読んでもらってい,いいですか。ええっと,どの辺に[ページをめくって考える],じゃあ,えっと最後のページ35ページのこの辺からちょっとだけ読んでもらってもいいですか。 | |||||
829 | はい。 | はい。 | ||||
830 | はい。じゃ,35ページの「並列処理モデル」[行番号833。論文35ページ左側]ですね。 | |||||
831 | はい。 | はい。 | ||||
832 | はい。 | |||||
833 | p.35 | 並列処理モデル | 嗯-,并列处理模式。 | んー,並列処理モデル。 | ||
834 | p.35 | 我々の脳機能にはもう1つ基本的生理機能がある。 | 嗯-我们的脑还有一个基本的功能。 | んー私達の脳にはもう1つ基本的な機能があります。 | ||
835 | p.35 | 並列処理だ。 | 也就是并列处理。 | つまり並列処理です。 | ||
836 | p.35 | 大脳皮質における多くの二ユーロン(神経細胞)は,反応する視覚刺激が決まっている。 | 啊-在我们的大脑皮质里面的神经细胞,它[暫く無言で読み続ける],嗯-会……[……の部分は発話せず]嗯-[暫く無言で読み続ける],嗯-会根据啊-视觉刺激反应。 | あー私達の大脳皮質における神経細胞,それは[暫く無言で読み続ける],んー……[……の部分は発話せず]はず,んー[暫く無言で読み続ける],んーあー視覚刺激によって反応します。 | ||
837 | p.35 | たとえば,特定の線の傾きや光の波長,動きの早さなど,一定の幅(バンド)を持った特定の物理刺激に対して選択的に反応する。 | 嗯-比如说,嗯-特定的线的斜度或者是光光的波长,或者是说它那个动的速度的,啊的速度。[暫く無言で読み続ける。]嗯-和根据有一定的幅度的物理刺激而有,而产生反应。 | んーたとえば,んー特定の線の傾き,あるいは光光の波長,あるいはその動きの速度の,あ,その速度です。[暫く無言で読み続ける。]んーそして一定の幅の物理刺激によってある,反応します。 | ||
838 | p.35 | このことは,「ニューロンがバンドパスフィルタを講成している」と言われる。 | 嗯-这种现象被称为,嗯-「ニューロンがバンドパスフィルタ嗯-构成」。嗯-[暫く無言で読み続ける], | んーこのような現象は,んー「ニューロンがバンドパスフィルタ,んー構成」と呼ばれています。んー[暫く無言で読み続ける], | ||
839 | こ,何ですかね。片仮名いっぱい。 | |||||
840 | 嗯-, | んー, | ||||
841 | 何かあれ,ここ[行番号838。論文35ページ左側「並列処理モデル」の部分6~7行目の部分を指す]ー,ここもう一度お願いできますか。あ,推測でいいですからね。 | |||||
842 | 嗯-。[暫く無言で読み続ける。]嗯-,这个「ニューロン」就是,反正就是大脑的一种神经细胞嘛。然后这个这个「バンドパスフィルタ」嗯-,应该就是,まあ幅[下線部日本語で発話する]的的意思。嗯-这。[暫く無言で考える。]嗯-,嗯-也就是说这个神经细胞会[暫く無言で考える]嗯-嗯-就是会构成一种「幅」,嗯。 | んー。[暫く無言で読み続ける]んー,この「ニューロン」はつまり,いずれにしろえっと大脳の一種の神経細胞ですよね。そしてこのこの「バンドパスフィルタ」は,んー,おそらくつまり,まあ幅の意味だと思います。んーこれ。[暫く無言で考える。]んー,んーつまりこの神経細胞は[暫く無言で考える]んーんーつまり一種の「幅」を構成するのだと思います,はい。 | ||||
843 | はい,分かりました。 | |||||
844 | p.35 | つまり,ある視覚刺激は,特定のバンドパスフィルタを持ったさまざまな二ユーロンに分解され,並列処理され,処理された結果が何らかの方法によって視野全体として再講築されている。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-也就是说,嗯-某种视觉刺激是有啊-特定的嗯-特定的幅,啊,有特定幅的啊-各种啊-神经细胞,啊-被……[……の部分は発話せず]被神经细胞分解,然后,然后并列处理。那这个处理,处理后的结果就是yin[下線部途中で発話をやめたため聞き取れず。よって音のみピンインで記す],根据某种方法,嗯-就会再再构成就是新啊-新的视野。 | [暫く無言で読み続ける。]んーつまり,んーある視覚刺激は,あー特定の,んー,特定の幅を持ち,あ,特定幅を持った,あーさまざまな,あー神経細胞,あー……[……の部分は発話せず]される,神経細胞によって分解され,そして,そして並列処理されます。その処理,処理後の結果は,つまりいん[下線部途中で発話をやめたため聞き取れず。よって音のみ仮名で記す],何らかの方法によって,んーつまり新しい,あー新しい視野を再構成します。 | ||
845 | p.35 | このとき,それぞれのニューロンが反応する視覚刺激の物理的特性の幅(バンド),たとえば色であれば反応する波長の幅は,それほど狭いものではないことが知られている。 | 嗯-那个时候,嗯-各种神经细胞它产生的嗯-视觉刺激的幅[暫く無言で読み続ける],嗯-如果是颜色的话,会产生反应的那个波长,啊-并不会,啊-不是那么窄。 | んーその時,んーそれぞれの神経細胞が生み出す,んー資格刺激の幅[暫く無言で読み続ける],んー色であれば,反応するであろう波長は,あー,あーそれほど狭いというわけではありません。 | ||
846 | p.35 | つまり,あるバンドを持つ特定の物理的刺激に対して,複数の二ユーロンが重複して反応するのだ。 | 也就是说,根据这些啊-波波长的幅嗯-[暫く無言で読み続ける]嗯-,会有复啊,复数个神经细胞在重复地反应。 | つまり,これらの,あー波波長の幅によって,んー[暫く無言で読み続ける]んー,複あ,複数の神経細胞が重複して反応します。 | ||
847 | p.35 | つまり,個々の二ユーロンが,それぞれに対応した特定のバンドの刺激を,排他的に符号化しているのではない。 | 也就是说,各个神经细胞它[暫く無言で読み続ける],嗯-它有各自啊-对应的特定的幅[暫く無言で読み続ける],嗯-这并不是说……[……の部分は発話せず]嗯-嗯-[暫く無言で読み続ける],它并不是说它是排他的而且是符号,被……[……の部分は発話せず]被符号化的。[通訳者が聞き返したので再度以下のとおり発話する]嗯-并不是说那是排它的或是符号化。 | つまり,個々の神経細胞が[暫く無言で読み続ける],んーそれがそれぞれ,あー対応する特定の幅を持っていて[暫く無言で読み続ける],んーこれは……[……の部分は発話せず]と言っているわけではなく,んーんー,[暫く無言で読み続ける],それはそれが排他的でしかも符号,……[……の部分は発話せず]される符号化されると言っているわけではありません。[通訳者が聞き返したので再度以下のとおり発話する]んーそれが排他的であったりあるいは符号化されていると言っているわけではありません。 | ||
848 | うん。はい,ちょっと確認しますけれども, | |||||
849 | はい。 | はい。 | ||||
850 | えっとー,35ページ[右側]の上から1,2,3,4,5行目[行番号846]ですね。えーとこれありますよね。えーですね。どうして,このー,複数のニューロンが重複して反応するんですか。 | |||||
851 | どうして? | どうして? | ||||
852 | うん。どうして。 | |||||
853 | 嗯-[暫く無言で考える],嗯-[暫く無言で考える],嗯-我觉得这边应该是在说,就是因为嗯-神经细胞它会根据各种不同的,各种不同的视觉刺激会起反应,然后每一个某每一个神经细胞它都是,它会有反应的都是不一样的,啊-不一样的啊-视觉刺激,视视觉刺激。啊-所以有时候啊-如果你看一个东西它,它是同时有好几个啊-神经细胞在作用。然后它们会重复就是不同的反应,然后在就会形成就是ma[下線部途中で発話をやめたため聞き取れず。よって音のみピンインで記す]我们看到的东西这样子。 | んー[暫く無言で考える],んー[暫く無言で考える],んーここで言っているのは,つまりんー神経細胞が様々な異なる,様々な異なる視覚刺激によって反応するので,それぞれの,ある,それぞれの神経細胞は全て,その反応するのは全て異なる,あー異なる,あー視覚刺激,視視覚刺激です。あーなので,ある物を見た時,同時に幾つもの,あー神経細胞が作用する時もあります。そして,それらは重複つまり異なる反応で,つまりま[下線部途中で発話をやめたため聞き取れず。よって音のみ仮名で記す]私達が見える物の様子を形成するということだと思います。 | ||||
854 | その重複する理由は,あの,もちょっと簡単に言ってもらっていいですか。重複,どうして重複しますか。 | |||||
855 | 嗯-[暫く無言で考える], | んー[暫く無言で考える], | ||||
856 | さっき,いろ,いろいろなニューロンが同時に反応するから, | |||||
857 | はい。 | はい。 | ||||
858 | って言って[「言って」の後聞き取り不能]。理由はその1つでいいですか。 | |||||
859 | 嗯。 | はい。 | ||||
860 | はい,分かりました。ありがとうございます。はい,じゃあ続けましょう。もう少しですね。はい。 | |||||
861 | 嗯。 | はい。 | ||||
862 | p.35 | 特定のバンドを持つ刺激がどのように符号化されているのかは定かではない。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-特定的幅,啊-有特定幅的刺激,它是怎么被符号化的,啊-是还不知道的。 | [暫く無言で読み続ける。]んー特定の幅,あー特定幅を持つ刺激が,どのように符号化されるのかは,あーまだ分かりません。 | ||
863 | p.35 | 現在のところ,特定のバンドを持つ刺激に反応した,すべてのニューロンの反応パターンに基づいて,そのバンドの刺激を符号化し脳で拠理していると考えられている。[ここまで読んでスキップする。p。35の「錯視の情報処理の未来」から開始する。] | 嗯-目前呢,会对特定的幅有反应的是……[……の部分は発話せず],是是根据啊-神经细胞的反应,[暫く無言で読み続ける]嗯-根据那个幅的刺激,然后把……[……の部分は発話せず],把……[……の部分は発話せず]嗯-反正就是把我们接收到的资讯符号化,然后,在……[……の部分は発話せず]啊-在脑内被处理这样。嗯-这个假说是,嗯-, | んー現在のところは,特定の幅に対して反応するのは,……[……の部分は発話せず]である,あー神経細胞の反応に基づいて,[暫く無言で読み続ける]んーその幅の刺激に基づいて,そして……[……の部分は発話せず]を……[……の部分は発話せず]を,んーいずれにしろつまり私達が受け取った情報を符号化し,そして,……[……の部分は発話せず]において、あー脳内においてこのように処理されます。んーこの仮説は,んー, | ||
864 | はい,あ,じゃ今のところちょっと何か所か確認していいですか。はい,えーと,「現在のところ」[行番号863。論文35ページ右側2段落目2行目]ってありますよね。 | |||||
865 | 嗯。 | はい。 | ||||
866 | 35ページの上から1,2,3,4,5,6,7,8行目ですかね。「現在のところ」,えー「特定のバンド何々反応した」ってありますね。この「反応した」が,あの,えー説明する部分,「反応した」何か,ここの続きはどこだと思いますか。 | |||||
867 | [暫く無言で考える。]嗯-, | [暫く無言で考える。]んー, | ||||
868 | 「反応した」何ですか。「反応した」何々。「何々」は何でしょうか。 | |||||
869 | [暫く無言で考える。]嗯-[暫く無言で考える],嗯-神经细胞。 | [暫く無言で考える。]んー[暫く無言で考える],んー神経細胞。 | ||||
870 | 「反応した神経細胞」,えっと,「反応した神経細胞」っていうのはどこにありますか。 | |||||
871 | ニュ,ニューロンのこと。 | ニュ,ニューロンのこと。 | ||||
872 | 「反応したニューロン」。はい,分かりました。はい,えっとじゃあ,えーとあとちょっと,そうですね5分ぐらいで, | |||||
873 | はい。 | はい。 | ||||
874 | [「たいんですが」の前聞き取り不能]たいんですが,あともう少しで,あの終わりそうなので,最後のところちょろっとね,読んでもらっていいんですが, | |||||
875 | はい。 | はい。 | ||||
876 | そうですね,35ページの,あ,そうですね,ここは多分最後の章になって, | |||||
877 | はい。 | はい。 | ますね。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
878 | じゃあ,そこをちょっとだけお願いしますね。 | |||||
879 | はい。 | はい。 | ||||
880 | はい。 | |||||
881 | p.35 | 錯視の情報処理の未来 | 嗯-错视情报处理的未来。 | んー錯視情報処理の未来。 | ||
882 | p.35 | 本稿で取り上げたシミュレーションモデルは,単純な錯視図形を入力として用いたとしても,結果はまだまだ不安定である。 | 嗯-嗯-本篇所举的,啊-例子是嗯-单纯的-[暫く無言で読み続ける],嗯-是即使,是即使嗯-用,用单纯的错视图形,也,也还是结果也还是,很不定的。 | んーんー本篇で挙げた,あー例は,んー単純なー[暫く無言で読み続ける],んーたとえ,たとえ,んー用いる,単純な錯視図形を用いたとしても,としても,としてもやはり結果はやはり,不安定です。 | ||
883 | うん。 | |||||
884 | p.35 | おそらく,錯視は,側抑制やポピュレーションコーデインク、といった単一の機能ではなく,より複合的な機能の発現により生じているものと思われる。 | [暫く無言で読み続ける。]「ポピュレーションコーディング」嗯-不知道什么意思。嗯-, | [暫く無言で読み続ける。]「ポピュレーションコーディング」は,んーどんな意味か分かりません。んー, | ||
885 | はい。 | |||||
886 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-也许错视它并不是嗯-侧抑制或者是这个这个ポピュレーションコーディング之类的单一的机能而已,而是由更多啊-各种复合的机能。嗯-,啊-是因为由各种各种复合的机能而产生的。 | [暫く無言で読み続ける。]んーおそらく錯視は,んー側抑制あるいはこのこのポピュレーションコーディングの類の単一の機能だけでなく,より多くの,あー各種複合的な機能によります。んー,あー各種各種複合的な機能により生じているものだからです。 | ||||
887 | はい。「ポピュレーションコーディング」[行番号884。論文35ページ右側「錯視の情報処理の未来」の部分3行目]ちょっと意味が分からないと, | |||||
888 | はい。 | はい。 | ||||
889 | おっしゃいましたけれども,何か推測するとどんなことかな, | |||||
890 | 嗯-, | んー, | と思いますか。 | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
891 | ポピュレーション[暫く無言で考える。],「ポピュレーション」は, | ポピュレーション[暫く無言で考える。],「ポピュレーション」は, | ||||
892 | うん。 | |||||
893 | おそらく,んー流行っている, | おそらく,んー流行っている, | ||||
894 | うん。 | |||||
895 | うん。か,んー,そういう, | うん。か,んー,そういう, | ||||
896 | うん。 | |||||
897 | 感じで, | 感じで, | ||||
898 | うん。 | |||||
899 | で「コーディング」は,んーまあそのパソ,パソコンのその「コーディング」, | で「コーディング」は,んーまあそのパソ,パソコンのその「コーディング」, | ||||
900 | うーん。 | |||||
901 | ですよね?んーだから,「ポピュレーションコーディング」は,んー何だろう。 | ですよね?んーだから,「ポピュレーションコーディング」は,んー何だろう。 | ||||
902 | [「推測で」の前聞き取り不能]推測で,何か,前は何か「人の名前」とか「なんとかの, | |||||
903 | 嗯-, | んー, | 名前」,ま,それぐらい, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
904 | 大きいことでいいですよ。 | |||||
905 | [暫く無言で考える。]ま,あ,「ある機能」。 | [暫く無言で考える。]ま,あ,「ある機能」。 | ||||
906 | 「ある機能」。分かりました。はい,じゃあ続けましょうか。 | |||||
907 | はい。 | はい。 | ||||
908 | p.35 | このため,解明が進む脳の高次機能に関する知見を,貧欲に情報処理モデルとして取り込んでいくことが必要だ。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-[暫く無言で読み続ける],嗯-因此,关于嗯-正在渐渐被啊-……[……の部分は発話せず]被解明的脑的,脑的高次机能,就是关于这个脑的高次机能的知识,啊-必须,啊-必须要,啊-,必须要在加上情报处理的模型。 | [暫く無言で読み続ける。]んー[暫く無言で読み続ける],んーこのため,んー今徐々にあー……[……の部分は発話せず]されている,解明されている脳の,脳の高次機能に関する,つまりこの脳の高次機能に関する知識は,あー必ず,あー必ずしなければならない,あー,必ず情報処理のモデルに加えなければなりません。 | ||
909 | うん。じゃその,じゃあ質問ですね。「情報処理モデル」の前の漢字2つ[行番号908。論文35ページ右側「錯視の情報処理の未来」の部分6行目「貪欲」を指す]ありますよね。 | |||||
910 | [データ収集者の言った個所を論文中に探す。] | [データ収集者の言った個所を論文中に探す。] | ||||
911 | [協力者が探し当てた個所を見て発話する]あ,そうですね。ここですね。これは,こ,これは,どんな意味になると思いますか。 | |||||
912 | 嗯-, | んー, | ||||
913 | ここまでかな。「取り込んでいく」[行番号908。論文35ページ右側「錯視の情報処理の未来」の部分7行目]まで。 | |||||
914 | [暫く無言で考える。]就是-, | [暫く無言で考える。]つまりー, | ||||
915 | うん。 | |||||
916 | 就是要积极地或者是,嗯-[暫く無言で考える]嗯-……[……の部分は発話せず]反正就是必须把它当作, | つまり積極的に,あるいは,んー[暫く無言で考える]んー……[……の部分は発話せず]なければならない,いずれにしろつまり,それを, | ||||
917 | うん。 | |||||
918 | 情报处理的模型来啊-,嗯-nai[下線部途中で発話をやめたため聞き取れず。よって音のみピンインで記す],嗯-取り込む, | 情報処理のモデルとして,あー,んーない[下線部途中で発話をやめたため聞き取れず。よって音のみ仮名で記す],んー取り込む, | ||||
919 | うん。 | |||||
920 | 嗯-, | んー, | ||||
921 | じゃあその「積極的に」っていう意味ですかね。ここのところ[行番号908。論文35ページ右側「錯視の情報処理の未来」の部分6行目「貪欲」を指す]は。 | |||||
922 | 这个,这样翻成中文,我觉得很难解释,就是, | これは,このように中国語に訳すと,解釈しにくいと思います,つまり, | ||||
923 | んー, | |||||
924 | 就是,我懂它的意思,可是我不知道要怎么用中文去讲它。 | つまり,その意味は分かりますが,どのように中国語で言うべきなのかが分からないのです。 | ||||
925 | うーん,はい分かりました。いいですよ,それで。はい。じゃ,あと,そうですね,2分ぐらいで終わりましょうかね。 | |||||
926 | はい。 | はい。 | ||||
927 | はい。 | |||||
928 | p.35 | たとえば,非常に単純であるが強固な錯視として知られるヘルマン格子は,従来,側抑制によって説明されることが多かった。 | [暫く無言で読み続ける。]嗯-,论文说刚刚提到的那个ヘルマン格子[下線部日本語で発話する],它就是从以前都是根据那个侧抑制这个点来啊-说明。 | [暫く無言で読み続ける。]んー,論文によると,さっき出てきたあのヘルマン格子は,以前からずっとその側抑制という点に基づいて,あー説明されています。 | ||
929 | p.35 | しかし近年,側抑制説に対する反証事例が数多く挙げられており,新しいモデルが多数考案されている。 | 但是最近,最近啊-啊-反证事例也有一些反对那样子的说法。嗯-所以有很多嗯-,有很多新的模型被……[……の部分は発話せず]被作出来。 | しかし最近,最近あーあー反証事例,それに反対する説もあります。んーそれで多くのんー,多くの新しいモデルが……[……の部分は発話せず]られる,作られています。 | ||
930 | うん。 | |||||
931 | p.35 | これらの反証事例の多くは,側抑制という単一のモデルだけでは説明できない要因が,ヘルマン格子錯視において生じていることを示すものだ。 | 嗯-这些反证的例[暫く無言で読み続ける]啊-这些反证的例子大部分都嗯-都是只有侧抑制这个单一的模型,嗯-只有这个……[……の部分は発話せず]只有这个侧抑制单一的模型是没有办法说明的。[暫く無言で読み続ける。] | んーこれらの反証の例[暫く無言で読み続ける]あーこれらの反証の例の大部分は全て,んー全て側抑制という単一のモデルだけ,んーこれはこの……[……の部分は発話せず]だけ,これはこの側抑制という単一のモデルだけでは説明できません。[暫く無言で読み続ける。] | ||
932 | じゃあちょっと最後の質問ですけど,今読んだところで,えーと35ページ[右側]の下から2行目「要因が」ってありますよね。 | |||||
933 | はい。 | はい。 | ||||
934 | で,「要因が」に続く, | |||||
935 | はい。 | はい。 | 次, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
936 | 「要因が」えーどうした。「要因が」どうなった。それは,「要因が」その続きはどこだと思いますか。 | |||||
937 | 嗯-,就是,后面的ヘルマン格子[下線部日本語で発話する]错视的,的就是在……[……の部分は発話せず]在那个ヘルマン格子[下線部日本語で発話する]错视产生的,产生的东西就是它的要因。 | んー,つまり,後のヘルマン格子錯視の,そのつまり……[……の部分は発話せず]において,そのヘルマン格子錯視において発生している,発生しているものがその要因です。 | ||||
938 | うん。うん。ちょっとここだと長いですよね。 | |||||
939 | 嗯。 | はい。 | ||||
940 | 「要因が」1個だけこう,あのー「どうなった」って選ぶなら,どれを? | |||||
941 | 嗯-[暫く無言で考える],「示す, | んー[暫く無言で考える],「示す, | ||||
942 | もの」[行番号931。論文35ページ右側1番下の行]。 | もの」[行番号931。論文35ページ右側1番下の行]。 | あ,「要因が示すものだ」, | [データ収集者と協力者が同時に発話する。] | ||
943 | はい,分かりました。はい,じゃあ,ちょうどあのー,大分区切りもいいですので,ここで終わりたいと思います。あ,本当にお疲れ様でした。 | |||||
944 | お疲れ様でした。 | お疲れ様でした。 |