| ID:L-CH0051 |
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| データ収集日:2022年11月29日 |
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聞いた素材:模擬授業 哲学専攻「木がみどりに見えるのは,木がみどりだからだ,は本当か」(黒崎政男,東京女子大学,2021) |
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https://www.youtube.com/watch?v=Qs8KN2eEMEM |
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聞いた素材 |
協力者の発話内容 |
データ収集者の発話内容 |
備考 |
| 発話 |
日本語訳 |
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みなさんこんにちは。えー,東京女子大学哲学専攻の黒崎と言います。 |
呃,大家好。呃,我是东京女子大学,呃,哲学专攻的,那个,K崎正男。我叫,呃,K崎正男。 |
えー,みなさんこんにちは。えー,私は東京女子大学,えー,哲学専攻の,あの,黒ア正男です。私は,えー,黒ア正男と言います。 |
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えーと今日は,えー哲学,えー,とはどんなものか, |
呃,今天,关于哲学是怎样的一个东西, |
えー,今日は,哲学はどんなものなのかということについて, |
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| 3 |
っていうのをちょっと実例を,えー交えながら |
呃,关于之前的一个话题,呃,我们,呃,引入一些现实的例子 |
えー,前の話題について,えー,私たちは,えー,現実の例を引用しながら |
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| 4 |
お話をしたいと思います。 |
啊,这就是今天我们,呃,准备,啊,要开始讲的一个,呃,内容。 |
あ,これは今日私たちが,えー,あ,話を始める,えー,内容を準備しました。 |
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えー題名はですね, |
呃,这个今天的题目是, |
えー,今日の題名は, |
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木がみどりに見えるのは,木がみどりだからだは本当か |
呃,木,树,呃,树,树看上去是绿色,呃,树,树看上去是绿色的,是因为树本身就是绿色的吗?这是真的吗? |
えー,木,木,えー,木,木はみどりに見えますが,えー,木,木がみどりに見えるのは,木そのものがみどりだからか?これは本当か? |
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っていう,えっ本当,本当に決まってるんじゃないか, |
呃,那,那不是当然的吗?就是,就是,呃,树看上去是绿色的。 |
えー,それは,それは当然のことじゃないですか。えー,木はみどりに見えます。 |
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先生が,本当に決まっていると言ったのは,先生の考えなんですか。 |
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呃,就是关于,就是结合现在的语境的话,我觉得他这个,反正K崎教授,他在说出标题,这个看起来结构上就非常,呃,辩证的一个标题,但是,呃,里面的命题呢,又是非常,一个非常常识性的问题的标题,以后,就是,就是针对这个非常常识性的一个问题,他像,像是就是,在,呃,呃,怎么说呢?自己对自己进行一个,感觉就是在「突っこむ[日本語で発話する]」的感觉。这个很,很难用…
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えー,今の文脈をまとめると,この,とにかく黒崎教授,彼が出した標題は,構造上とても,えー,弁証法的な標題で,でも,えー,中の命題は,またとても,とても常識的な問題である標題で,そのあと,その,このとても常識的な問題に合わせて,えー,えー,なんと言ったらいいのかな?自分で自分に対してある,「突っこむ」感じです。これはとても難しい… |
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決まっているというのは,突っこみということですね。 |
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就是一种语言上的一个,呃,结构。就是把自己之前说的那句话,呃,总故意留下一些包袱或者一些漏洞,然后对此进行一个就是挖掘,它是一个语言手段。 |
一種の言葉の上での,えー,構造です。自分が前に言ったことに,えー,わざと含みとか穴を残しておいて,これを掘りおこすという,ある言語手段です。 |
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木がみどりに見えるのは,木がみどりだからだ, |
呃,树看上去,树看上去是绿色的,就是因为树本身就是绿色的,这,这就是非常自然理所应当的事情。
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えー,木が,木がみどりに見えるのは,木そのものがみどりだからだ,これ,これは非常に自然で当たり前のことです。 |
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は本当に決まってて,なにを言いだすのって感じな,かもしれませんけどですね, |
呃,你想从,从中说明一些什么?的感觉。
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えー,あなたは,そこでなにを説明したいの?という感じです。 |
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これは,先生は誰に向かって質問しているのでしょうか。 |
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呃,按理说应该是,就是和台下的,呃,学生进行的互动。就是向学生发起的提问,可是鉴于,可能学生,事实上学生没有说任何一句话,所以他可能是假想了一些,会做出这样反应的学生。就是,你们可能会觉得,树看上去是绿色的,是因为它本来就是绿色的,这不是当然的事情吗。 |
えー,理屈から言うと,教壇の下の,えー,学生と双方向の会話を行いたいのだと思います。学生に向けて発した質問ですが,学生が,実際はなにも言っていないので,先生は反応する学生がいるだろうと仮定したのかもしれません。あなたたちは,木がみどりに見えるのは,それがもともとみどりだからだ,というのは当然のことじゃないかと思うかもしれません。 |
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実は,これわたくしが今から, |
呃,事,事实上,从现在开始我打算 |
えー,実は,今から |
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えー10分くらいもうお話しすると,えー,あ,本当じゃないって |
呃,就是,事实,事实上,呃,如果我现在,呃,开始说,呃,就是进行这个讲义,十,十多分钟以后,你们可能,会觉得,哦,原来这不是真的。 |
えー,実は,実は,えー,もし私が今,えー,話しはじめると,えー,この講義を進めると,十,十数分後,あなたたちはもしかしたら,えー,これは本当ではないと思うかもしれません。 |
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あの, わか,わかると思いますけれども, |
呃,会,可能会明白。 |
えー,わかるかもしれません。 |
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これがあの哲学的にものを,なんかこう,当たり前と思ってること, |
这就是哲学,哲学性地,呃,对一些事物,对一些,呃,呃,理,理所当然的事物 |
これが哲学,哲学的に,えー,ものごとに対して,えー,えー,当たり前のものごとに対して |
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あの疑ってみるっていうか,じっくり考えなおしてみるっていうことの, |
就是对于这些事物,呃,试试,试着去怀疑,试着去,呃,就是认真地去,试着认真地去思考 |
これらのものごとに対して,えー,疑ってみる,えー,まじめに,まじめに考えてみる |
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まあいいヒントになりますので, |
这将成为,呃,就是一个非常好的提示。 |
これは,えー,非常に良いヒントになります。 |
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なんのヒントになるのでしょうか。 |
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嗯,是,就是这个,呃,K崎教授啊,接下来要进行的树看上去是绿色的,是因为它真的是绿色的吗,这样的一种,类似于这种思考是,就是这种题材的这种切入点,它是对于大家对哲学性思维的,就是哲学性地去怀疑一些,呃,基,呃,基础的肉眼,呃,就是非常自然的一些物体事物的,就是这就是一个非常,就是对,对于这样哲学性的,一种怀疑和猜测和反思,就是能起到一个非常好的提示。 |
うーん,この,えー,黒崎教授が,次に進める木がみどりに見えるのは,それが本当にみどりだからかという一種の,このような考えは,このような題材のこのような切り口は,みなさんの哲学的思考に対する,哲学的に基本的な凡人の目,えー,非常に自然なものごとを疑ってみることに対する,えー,これは非常に,このような哲学的な,一種の懐疑と推測と再認識に対する,非常に良いヒントとして作用しうるということです。 |
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ちょっとこの問題を考えてみたいと思います。 |
就是,所以我们要稍微地来思,也没有我们这个,所以,稍微地来思考一下这样的一个问题。 |
だから私たちは少し,私たちというのはなかったな,だから,ちょっとこのような問題を考えていきましょう。 |
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みなさんもちろん木がみどりに見えるのは木がみどりだからだと思ってますよね。 |
呃,大家,当然,就是大家,呃,觉得树是绿色的,是因为树看上去就是绿色的,应该大家都当然是这么想的吧。 |
えー,みなさん,もちろん,みなさん,えー,木がみどりなのは,木がみどりに見えるからだと思っています,きっとみなさんもちろんこう思っていますよね。 |
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思ってますよね。 |
是这样想的吧。 |
こう思っていますよね。 |
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あの木がみどりに見えるのは,木が黄色じゃないからみどりに見えると, |
树看上去是绿色的,是因为看上去不是黄色的,而看上去是绿色的 |
木がみどりに見えるのは,黄色ではなく見えて,みどりに見えるからだ |
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まあ当然,あのだれでも思ってて,これ当たり前だと, |
呃,嗯,当然,这个大家都是这么想的,这是非常,呃,理所当然的 |
えー,うーん,当然,みなさんこう思っていて,これは非常に,えー,当たり前だ |
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まあ哲学っていうのは今も言ったように,当たり前と思っていることも疑ってみる |
呃,哲学就是像我刚刚说的那样,呃,对于,呃,对于理所当然的事情,呃,对大家,呃,对于思考中理所当然的事情,去质疑它们 |
えー,哲学は私が今言ったように,えー,えー,当たり前のことについて,えー,みなさんが,えー,考えの中で当たり前のことについて,疑ってみる |
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っていうふうなことですけども, |
是这样的事,但是, |
ということですが, |
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えーと,たとえばですね,私があの, |
呃,举个例子,我 |
えー,たとえば,私が |
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えーまあもうこう,いろいろ疲れちゃったなあ,あのコロナのこともあって疲れた,あ, |
我,就是因为各种各样的事情,因为,呃,新,新冠病,病毒的事情,感觉非常地疲惫 |
私が,いろいろなことで,えー,新,新型コロナ,ウイルスのことで,とても疲れた感じで |
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こう,あの高原に行こうとか思ってですね, |
呃,就是要不去公园吧 |
えー,公園に行きましょう |
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あの,犬を連れて静かな高原を散歩に行ったとします。ちょっと女性の絵になってますけど, |
就是,去,就是去,去高原嘛,然后就是带着狗,去那个非常安静的高原去散步吧。呃,不过这,这是女,女性的画像。 |
高原に行って,そして犬を連れて,とても静かな高原に散歩に行きました。えー,でもこれ,これは女性の絵です。 |
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先生は本当に散歩に行きましたか。 |
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嗯,其实好像有点,就是记忆模糊了。但是结合他给的字,我就,就自然地把这个就是散步这个内容,给带,放一起说进去。具体其实我也不太确定。 |
うーん,実はちょっと,記憶がはっきりしていません。でも先生が与えてくれている字と結びつけて,私は,自然にこの散歩の内容を,話しながら見せている字に,結びつけていました。具体的には実ははっきりわかりません。 |
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一応,あの私が行ったことになって。 |
姑且算是就是看作是,呃,呃,我去的高原。 |
ひとまず,えー,えー,私が高原に行ったとします。 |
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もう都会の喧騒とは違って, |
呃,这样一来,和都市的这个,非常繁忙和,呃,喧哗的状态不同, |
えー,そうすると,都会のこの,非常に忙しい,騒がしい状態と違って, |
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あー高原はとっても静かで, |
啊,那个高原非常的平静 |
あー,その高原はとても静かで |
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あー木がみどりでいいなあ,最高だなあと,こう,思うわけですよ。 |
呃,树是,树是绿色的非常棒。所以,会,就是,由此我会,产生这样的感想。 |
えー,木が,木がみどりですばらしい。だから,だから私は,こんな感想をいだきます。 |
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それでこの隣にいる,まあポチかなんかに,なあポチ,高原って,あのいいなあ,木が,みどりで,静かで最高だよなあって言うと,なんかこのポチはですね,ブー,ブーとか言うんですよ。 |
就是,就是,反正就是他,他把刚刚自己对,呃,那个对高原美丽风景,宁静,宁静的环境的这个感叹,对他身边的那只狗又说了一遍。然后那只狗呢,呃,他就是这个K崎老,呃,教授就是,呃,模仿狗,进行了噗噗噗的一个模仿。 |
とにかく彼は,さっきの自分の,えー,あの高原の美しい風景,静かな,静かな環境に対するこの感嘆を,彼の隣にいるあの犬にまた言いました。そしてその犬は,えー,黒崎先生,えー,教授は,えー,犬を真似て,ブーブーブーと真似をしました。 |
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で,え,なんでって言うと,まあ本当はその犬と人間がしゃべれるかどうかはわかりませんが,しゃべれたとするとですね, |
就是为什么会发生这样的对话呢?呃,因为,就是,呃,人类,其实真,很,就其实人类不能和,呃,狗说话,如果说,呃,真的能说的话的话, |
なぜこのような対話が生まれたのでしょうか。えー,なぜなら,えー,人類は,実際は,実際は人類は,えー,犬と話ができませんが,もし,えー,本当に話ができたなら, |
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あのポチはですね,えっ,木はみどりじゃない,ブー,灰色だ,とか言うんですよ。 |
就是如果人真的能跟狗对话的话,呃,狗就会说,呃,其实树不是绿色的,树是灰色的。 |
もし人が本当に犬と話せたら,えー,犬は,えー,実は木はみどりじゃない,木は灰色だと言うでしょう。 |
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はあ?とかって,えー,いうことになりますけどもですね, |
大家可能会觉得非常不可思议。
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みなさんはとても不思議に思うでしょう。 |
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あの,我々あの,いろんな物事振動してますけども,えー,たとえばなんかこう振動してですね,ここはまったく振動してない場合, |
就是比方说我们,有很多东西在震动。然后,然后老师在K板上画,呃,根据画的一个点说,这个地方完全没有震动。就是原来最,最下端的这个小圆圈的部分。 |
たとえば私たち,多くのものが振動しています。そして,そして先生は黒板に描いた,えー,描いた1つの点によって,この場所はまったく振動していないと言います。一番下の端のこの小さい丸の部分です。 |
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こっからなんか振動しはじめてですね,ここ20,1秒間に20回ぐらい振動すると,これが低音でブーンとかって。 |
就是当他画的第二个,就是下端第二个点,说这个点就是这,这,这个程度是,呃,一秒钟震动二十回的话,就是会,会有比较非常低的声音。 |
彼が描いた2つ目の,下の端の2つ目の点は,この点はこの,この,このレベルは,えー,1秒に20回振動すると,とても低い音です。 |
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で,せ,あの,これ音だとするとですね,えー,それで,あの,NHKの時報,ポッポッポッポーとかいうのは,440ヘルツ,ぐらい。 |
呃,就是,如果是,呃,NHK的地上波的话,就是四百四十赫兹。 |
えー,もし,えー,NHKの地上波だったら,440ヘルツです。 |
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それで人間はだいたい2万,2万ヘルツぐらいまでは音として聞こえるとか,まあこういうふうに, |
就是,接下来,而然后人类,啊,能够听见,呃,两万左右以下的那个声音,啊,就是对于两万,呃,两万以下,两万左右以下赫兹的震动能够,呃,呃,能够用,能够,能够作为声音接收到它。 |
次は,そして人類は,あ,2万以下ぐらいの音は,えー,聞こえる,あ,2万,えー,2万以下,2万ヘルツ以下ぐらいの振動は,えー,えー,音としてそれを受け取ることができます。 |
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言われます。ここを人間は音として聞く。 |
呃,是有这样一个,呃,有,有这样一个说法的。然后,老师又在那个两万到二十赫兹这个区间,用粉笔,呃,来回画了几下,说,这个就是人类能够听见的声音的范围。 |
えー,このような,えー,このような言われかたをしています。そして,先生はまたその2万から20ヘルツの区間で,チョークで,えー,行ったり来たりして何本か線を書いて,これが人類が聞くことができる音の範囲だと言いました。 |
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で,もうずっと上のほうに行きますとですね,ある,こう振動があって,これがたとえばですけど,3700オングストロームから,たとえば8700オングストロームとか, |
然后如果我们往更加,呃,高的范围上去看,比方说在这个,呃,在这个频率的,呃,轴上,有这样一个区间,就是三千七百,然后这个,这个单位我不认识,然后到这个八千七百。 |
それからもしもっと,えー,高い範囲を見ると,たとえばこの,えー,この周波数の,えー,軸に,このような区間あります。3700,そしてこの,この単位は私は知りませんが,そして8700までです。 |
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単位だとわかったのはどうしてでしょうか。 |
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呃,就是单纯地就是觉得它是单位。就是作为一个,呃,就是,呃,就是觉得它是单位。 |
えー,単純に単位だと思いました。えー,えー,単位だと思いました。 |
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たとえば数字が前に書いてあるからということですか。 |
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呃,对,就是作为一个就是理工科的学生的,在一般如果听课的时候,如果遇到这种东西,就是会比较习惯性的,去默认它是个单位。就是,呃,当然如果从就是语言的角度上来说,我觉得确实就是,因为如果是,呃,中文的话,我会听到一些类似于人名,或者是一些就是,嗯,就是类似于人名的一些,呃,字在数字之后,然后这些,这些部分,就是大概率会是单位。而日文的话,就是会出现一些,呃,听起来像是,呃,日文以外,发音系统的一些片假名的一些,一些后缀,这些后缀我就是大概率会是单位。我形成了这样一个就是,呃,比较便捷的一个思,就是思考。 |
えー,はい,理工科の学生として,普通もし授業を聞くとき,もしこのようなものに出会ったら,それがある単位だと黙認することが,習慣になっています。えー,当然もし言語的な角度から言うなら,確かに,もし,えー,中国語なら,人名のようなもの,あるいは,うーん,人名のような,えー,言葉を数字のあとに聞いたら,これらは,これらの部分は,だいたい単位です。そして日本語だと,えー,日本語以外の,発音系統に聞こえるカタカナの,接尾辞が出現すると,これらの接尾辞はだいたい単位です。私はこのような,えー,便利な考えかたを形成しました。 |
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数字のあとの言葉がカタカナだと思ったのですね。 |
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啊,确实。 |
あ,そのとおりです。 |
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ここを我々,なんか色として感じる,範囲なんですね。 |
就是在这个区间,呃,我们能够把这个区间里面的,呃,东西作为颜色去感受它们。「ハンイなんですねって理解できません[日本語で発話する]」。 |
この区間,えー,私たちはこの区間の中の,えー,ものは色としてそれらを感じることができます。「ハンイなんですねって理解できません」。 |
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で,えーと,この,あ,この,ここで言うと,木がみどりだって言うと,ウー,違う,木は灰色だってポチは吠えるわけです。 |
呃,然后,然后教授切出了下一张,呃,这个「パワーポイント[日本語で発話する]」,然后,然后自己被自己配的这张图给逗笑了,然后说,就是读了一遍刚刚他叙述的这个,呃,对狗来说,这个,树不是绿的是灰的。 |
えー,そして,そして教務は次の1枚の,えー,この「パワーポイント」に切りかえて,そして,そして自分で自分の見せたこの絵を笑って,そして,さっき彼が述べたこの,えー,犬にとっては,この,木はみどりじゃなくて灰色だというのを読みました。 |
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で,この人間はここを,色として識別するんですけど,どうもその,犬はですね,そのー, |
就是,人,人类,呃,对于这个三千七到八千七的这个范围,能够作为颜色去识别它们,但是,好像对于狗来说, |
人,人類は,この3700から8700のこの範囲について,それらを色として識別できるんですが,どうも犬にとっては, |
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こう広くなくてですね,こ,このぐらいしか見えないらしいと言われている。 |
嗯,对狗来说,额,作为色彩能够感受到的范围,其实好像据说并没有那么,广。呃,然后只有教授在那个,呃,三千七到两,呃,三千七到八千七中间又,创,制造出了一个小的区间,说大概只有这么多,据说只有这么多。 |
うーん,犬にとっては,えー,色として感じることができる範囲は,実はそんなに,広くありません。えー,そして教授はその,えー,3700から2,えー,3700から8700の間にまた,小さい区間を作って,だいたいこれだけ,これだけだと言いました。 |
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たとえば牛もそうですけれども,あの闘牛でこんなことをやって,あの赤いきれであの,あれは牛が興奮するんだって言うけど,どうも牛には灰色かなんかに,我々で言う灰色に見えてて,赤で興奮しているのは人間らしいんですけども, |
就是,呃,据说牛也是,大概是类似的情况。就是,老师举了一个例子说,呃,就是人在斗牛的时候,会,呃,拿红色,而人们以为,拿红色就是可以使得牛兴奋,可是就是其实在牛眼中,其实他们就是,拿的只是灰色的,呃,那个,对,那个叫就是方巾吧,类似于,然后,呃,对红色感到兴奋的,只有,事实上只有人类。 |
えー,牛も,だいたい似た状況です。先生は例を挙げて,えー,人が闘牛をするとき,えー,赤を出して,人々は,赤を出したら牛を興奮させることがきると思っていますが,実は牛の目には,実は彼らが出したのは,ただ灰色で,えー,あの,はい,あれはスカーフですね,みたいな,そして,えー,赤に興奮を感じているのは,ただ,実は人類だけなんです。 |
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っていうふうに,どうも違う,見えかたが違う,らしいと |
就是,就像我刚刚说的那样,就是大家的感受,看到了,感受到的东西好像是不一样的。 |
私がさっき言ったように,みなさんの感じる,見える,感じられるものは同じではないようです。 |
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なにとなにが感じとるものが違うと言っているのですか。 |
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呃,就是,呃,嗯,老师说的应该是他举到的一些例子,就是包括狗和人,牛与人,呃,其实各,呃,大概就这样。 |
えー,えー,うーん,先生が言っているのはたぶん1つの例で,犬と人を含めて,牛と人,えー,実はそれぞれの,えー,だいたいそんな感じです。 |
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いうことはわかってるんですね。 |
呃,这样的事,呃,我们就是已经知道了。 |
えー,このようなことは,えー,私たちはすでにわかっています。 |
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えーちなみにですね, ここはなんだか知ってますか。 |
呃,顺便一提,呃,你们知道,就是八千七百以上到,不知道到哪的一个区间,你们知道这,这是什么吗? |
えー,ついでに言うと,えー,あなたたちは,8700以上から,わかりませんがどこかの区間まで,あなたたちはこれ,これがなにか知っていますか。 |
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この一番,見えるのの一番上ってここなに,何色だかわかります? |
呃,他指的是,呃,应该指的是人类最,呃,能够以肉眼看见的光线中,这个光谱上最上方,看上去是什么颜色,大家知道吗? |
えー,彼が指しているのは,えー,たぶん指しているのは人類の一番,えー,肉眼で見える光の中で,このスペクトルの一番上で,何色に見えるか,みなさんわかりますか。 |
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えっとですね,ここはですね,なんて言うかっていうと,UV。 |
呃,如果说这个是什么的话呢,这个,呃,那,呃,竟然是UV。 |
えー,これがなにかと言うと,これは,えー,あの,えー,なんとUVです。 |
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UVっていうのはこれ,ウルトラバイオレット。バイオレットを越してる。紫外線ですね。 |
就是,UV就是紫外线。 |
つまり,UVつまり紫外線です。 |
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ここ紫外線ってことは我々ギリギリで見えてるのは,ここ,み,一番細かい振動がこれ,紫。 |
就是在,就是在肉眼能见之上的那个区间,就是紫外线的话,那么,我们能,我们能够看见的极限的颜色就是,紫色的。 |
肉眼で見えるのの上の区間が,紫外線なら,では,私たちが,私たちが見える極限の色は,紫です。 |
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一番下,じゃこれは。ここはなんだかわかりますか。ここが紫外線なんだから,こっちは,赤外線。 |
呃,在三千七以下的部分,大家知道是什么吗?呃,上面是紫外线的话,那么下面是什么呢?是红外线。 |
えー,3700以下の部分は,みなさんなにかわかりますか。えー,上が紫外線なら,では下はなんでしょう?赤外線です。 |
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IRですよね。えーと,ここが赤なんですね。一番振動が低いの。 |
是IR,对吧。呃,在三千七,呃,这个,震动频率最低的地方,呃,之下是红外线,那么上面就是红色。 |
IR,ですよね。えー,3700,えー,この,振動頻度が一番低いところ,えー,の下は赤外線,では上は赤です。 |
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その外はIR。インフラレッド。えー,レッドの下,インフラって下って意味ですからインフラレッド。 |
Infra red,呃,就是在,意思就是,在红色的下面,所以它就是infra
red。 |
インフラレッド,えー,意味は,赤の下,だからそれはインフラレッドです。 |
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これはウルトラ,越えてるっていうことですね。バイオレットを越えてるからUV,こっちはIR, |
就是超越了紫色,就是UV。嗯,下面那个就是IR。 |
紫を超えている,つまりUV。うーん,下のそれはIRです。 |
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我々はIRもUVも色としては見えないですよね。 |
呃,我们应该指的是人类,就是无论是UV还是IR,都是看不见的,对吧。 |
えー,私たちが指すのはたぶん人類で,もちろんUVもIRも,見えませんよね。 |
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だから,あのー,今日はUV指数が4ですとか3とかっていうのを聞いて,あ今日はUVが多いんだってわかるけど,直接我々は見えない, |
就是所以我们,呃,只能从那个UV的指数,就是,说啊,今天又有四,有三有四。所以,啊,今天紫外线有点高,只能从这样的角度去判断,但是没有办法直接用肉,没有办法直接用肉眼去观测到。 |
だから私たちは,えー,ただUVの指数から,あ,今日はまた4だ,3だ4だと言うだけです。だから,あ,今日は紫外線がちょっと高いというのは,このような角度から判断するしかありませんが,直接肉,肉眼で観測することはできません。 |
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っていうように,どうも犬もですね,この我々が紫に見えているのは,たとえば見えなくて赤も見えなくて,その間しか見えないんで,木の色,木を見るとですね,灰色に見える。 |
就是,就像我刚刚形容人类,呃,对人类的这个描述这样,就是狗的话呢,它既看不见,就是上面那个部分,也看不见下面那个部分。然后即便是,我们看上去是绿色的树呢,狗也只能,把它们视作灰色。 |
私が先ほど人類を形容した,えー,人類について述べたことは,犬の場合,上のこの部分が見えないし,下のこの部分も見えません。そして,私たちがみどりに見える木であっても,犬はただ,灰色にしか見えません。 |
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そうすると我々は,あー,この犬ってかわいそうだな,本当は木はみどりなのに灰色にしか見えないんだって, |
就,于是我们就,呃,会发出这样的感叹,啊,狗真是可怜呢,就是明明是绿色的树它们只能看,看到灰色。然后,就是这样。 |
そこで私たちは,えー,このような感嘆を発します。あー,犬は本当にかわいそうだ,明らかにみどりの木を彼らは,灰色に見ることしかできないんだ。そして,そうです。 |
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まあ普通思うわけですよね。 |
就是我们一般,人,人都会这么想,对吧。 |
私たちは普通,人,人はみんなこのように思いますよね。 |
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で,なるほどと。でさっきの |
呃,呃,就是,之前我叙述的东西就是大概就是这么一回事。 |
えー,えー,私が前に述べたことはだいたいこのようなことです。 |
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こう,静かなんで,我々は,あーかわいそうって,このポチには灰色にしか見えないのか,みどりで静かでいいのになあと。ところがですね,ポチはですね, |
就是我们在这个,刚刚那个场景,就是非常平静的高原上,然后会觉得狗很可怜,就是本来这个树非常,绿色的树非常好看,但是狗却没办法感受到,只能觉得是灰色的。但是呢,狗, |
私たちはこの,さっきのあの情景,静かな高原で,犬はかわいそうだ,本来この木は,みどりの木で美しいのに,犬は感じることができず,灰色としか思えないんだ,と思います。でも,犬は, |
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なんか高原はうるさいとか,言いはじめるんですよね。 |
就是,但是呢,狗,狗可能会觉得高原非常地吵。 |
でも,犬は,犬は高原はとてもうるさいと思うかもしれません。 |
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えっ,静かなのにって言うと,犬笛ってご存知ですか。あの,こういうなんか笛があってですね,人間には聞こえないけど犬だけに聞こえるっていうそういう笛が存在してる。 |
就是,哎?可能我们会奇怪,为什么这个,呃,明明是这么,呃,这么平静的一个高原。然后那个教授说你们知道,就是有一种叫,类似于犬哨,我不知道怎么翻译,但是就是这个东西只有,呃,狗听得见,但是人是听不见的一种,就是吹,吹了这个哨子或者说这个笛以后, |
え?私たちは,なぜこの,明らかにこんなに,えー,こんなに静かな高原がと不思議に思うかもしれません。そして教授が,一種の,犬笛のようなもの,どう訳すのかわかりませんが,あなたたちは知っていますか,と言いました。でもこれは,えー,犬だけが聞こえて,人には聞こえないもので,この笛,あるいはこの笛を吹いたあと, |
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協力者の発話の「犬哨」は,日本語の「犬」と「笛」という漢字をそれぞれ中国語に直訳したものと思われる。以下同様。 |
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でこれをここで吹くと,人間はなんにも聞こえないけど,犬にはキャンキャンキャンキャン聞こえる。 |
就是,呃,如果吹响这个笛,人他就是什么都听不见,然后呢,狗就是会,呃,听见,并且给予你一定的反馈。 |
えー,もしこの笛を吹いたら,人はなにも聞こえませんが,犬は,えー,聞こえて,そして一定の反応を見せます。 |
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で,この高原で間違ってですね,子どもかなんかが犬笛を拾ってですね,これでピーピーピーピーやってたとする。 |
就是如果在这个高原上有一个小,小孩,呃,不小心捡到了这个,呃,这个犬哨,然后在,在一个地方就是随意地乱吹, |
もしこの高原で,ある子,子どもが,えー,この,えー,この犬笛をうっかり拾って,そして,1か所で勝手に吹きまくると, |
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そうすると,私は,高原はみどりで静かなんですけど,ワンちゃんにとっては,高原はやかましくて灰色なんですよ。 |
于是乎,呃,我,对于我来说是非常,呃,平静且绿色的,呃,高原。对狗来说,是非常喧闹且是灰色的一个高原。 |
すると,えー,私は,私にとっては,えー,静かでみどりの,えー,高原です。犬にとっては,うるさくて灰色の高原です。 |
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どっちが本当の世界を見てるっていうことになるでしょうか。 |
所以,呃,这个构造是否是,呃,是否表达了到底谁才是,谁才感受到了,呃,真正的现实世界。 |
だから,えー,この構造は,えー,いったい誰が,誰が,えー,本当の現実世界を感じていると表しているのでしょうか。 |
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これあのさっきも言いましたけど,この可視光線が我々人間にとって見える範囲はこのぐらいで, |
呃,就是老师展示了下一张这个Power point,然后说,呃,就像我刚刚说的那样人类能够可视的光,就是在这个可视光线的范围内。 |
えー,先生は次のこのPower
pointを見せて,えー,私がさっき言ったように人類が見える光は,この可視光線の範囲内だと言いました。 |
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で外は赤外線と紫外線,こっち高いほうですね。 |
就是而在可视光线之外的范围呢,呃,右边是红外线,左边是紫外线,然后呢,越往左这个,呃,振动的频率越高。 |
そして可視光線の外の範囲は,えー,右は赤外線,左は紫外線,そして,左に行けば行くほど,えー,振動の頻度が高くなります。 |
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ところがあの,ミツバチとかいうのは,どうもえーと紫外線だったかな,が見えるらしくて,あのお花がこう咲いてますよね。それで我々にとってはおんなじ色にしか見えないのに,こっちなんか熟してくると,し,紫外線かなんか出すらしいんですよね。 |
但是就是存在着一个所谓叫「ミツバツ[日本語で発話する]」,这个我不知道是什么意思,然后呢,好像能够看到紫外线。 |
でも「ミツバツ」というものが存在していて,これはどういう意味かわかりませんが,そして,紫外線が見えるようです。 |
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ミツバツというのはどのようなものだと思いますか。動物とか,建物とか。 |
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呃,我推测应该是,应该是,呃,人或者某一种生物啊。原因的话就是,这节课以及这个讲义它是涉及到一个,呃,主体对这个世界的认识,也就是说,基于能够主观认知这个条件,我判断这个主体它应该是一种生物。 |
えー,たぶん,たぶん,えー,人かある種の生物だと推測します。理由は,この授業およびこの講義は,えー,主体のこの世界に対する認識に言及していて,つまり,主観的に認知できるという条件に基づくと,この主体というのは一種の生物のはずだと判断しました。 |
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推測は,話からの推測ではなく,講義のテーマから推測したということですね。 |
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呃,比起说是题目,我觉得更像是,就是至今为止,呃,我听到的讲义内容,结合出的一个推测。 |
えー,テーマというより,もっと近いのは,今までのところ,えー,私が聞いた講義の内容を,結びつけて出した推測です。 |
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そうするとそれを目当てにミツバチかなんかはそっちにひゅっと行くんですよ。それで我々にとってはおんなじ色にしか見えないのに,こっちなんか熟してくると,し,紫外線かなんか出すらしいんですよね。そうするとそれを目当てにミツバチかなんかはそっちにひゅっと行くんですよ。 |
嗯,原来是,嗯,「ミツバチ[日本語で発話する]」,嗯,就是说,就是说如果说,嗯,怎么说呢,就是如果有同样的两朵花,然后呢,对于人类来说,它就是两朵开着的花。可是如果说,呃,对蜜蜂来说,它就是能够很好地去识别哪一朵花,它已经发育成熟了,呃,并且就是可能会有… |
うーん,もともとは,うーん,「ミツバチ」は,うーん,つまり,つまりもし,うーん,どう言ったらいいのかな,もし同じ2つの花があったら,人にとっては,2つの咲いている花です。でももし,えー,ミツバチにとってみれば,どちらの花が発育して熟しているか,よく識別できて,えー,また… |
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さっきはミツバチはわからなかったと思うのですが,今回はどうしてミツバチだとわかったのでしょうか。 |
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就是,呃,就是一开始吧,就是我对那个就是,呃,蜜蜂这个日语词汇,没有那么在听力上没有那么敏感。然后呢,就是,但是,就是,我一般都会把蜜蜂,或者说蜂这个东西,呃,在日语语音里我会就是认为它是「はち[日本語で発話する]」,然后呢,然后但是就是他说到了花以后呢,就是,我自然就是把刚刚它那个,之前的那个「みつ[日本語で発話する]」的部分,就是花蜜的部分,就是引申,就是联想到。并且就是一开始我听到的就是比起它更像是「ミツバツ,バツ[日本語で発話する]」,我就是不知道是什么。嗯,大概是这样。 |
えー,はじめは,えー,ミツバチという日本語の語彙に,私は聴解としてあまり敏感ではありませんでした。でも,普通ミツバチ,またはハチというものを,えー,日本語の発音で「はち」だと思っていて,そして,でも彼が花に言及したあと,私は自然にさっきのあの,前のあの「みつ」の部分,花の蜜の部分から,派生して,連想しました。またはじめに聞こえたのは「ミツバツ,バツ」に近かったので,なにかわかりませんでした。うーん,だいたいこんな感じです。 |
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花と蜜という言葉がヒントだったのですね。 |
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对,就是。 |
はい,そのとおりです。 |
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我々にとってはおんなじ色,おんなじにしか見えてないのが,たとえば紫外線が見えるという,赤外線が見えるとなると,別の色に見えてる, |
就是,刚刚说的就是,蜜蜂会对那个,紫外线产生,就是能够感受到紫外线的,于是在我们没有办法辨别的两朵颜色一模一样的花中,选择一朵花进行采蜜。然后由此我们可以发现,就是,如果说当我们如果能看到,呃,紫外线或者红外线中的,范围中的光的时候,现在看上去某一种颜色的物体,会看上去会是变成另外一种颜色。 |
さっき言った,ミツバチはあの,紫外線が生じると,紫外線を感じとることができて,それで私たちが区別できないまったく同じ色の2つの花の中から,1つを選んで蜜を取ります。そしてこのことから私たちは,もし私たちが,えー,紫外線あるいは赤外線の中の,範囲の中の光のとき,今ある色に見えている物体が,見え方がほかの色に変わるでしょう。 |
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ってことになるわけですよね。 |
就会变成这样的,就会变成这样的状态,对吧。 |
このように変わります,このような状態に変わりますよね。 |
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そうすると,うん?我々は自分で見てる世界が,世界そのものだと思ってるわけだけど,もしかしたら,我々の制限や我々の都合によって世界が,みどりに見えたり,静かだったりしてんじゃないの?みたいな, |
就是于是乎我们,至,哎,呃,至今为止,一直觉得世界是我们感受到的这样,呃,这件事有没有一种可能是因为,呃,只是我们,由于我们受到的限制,和由于我们的具体情况,就是我们应该指的是人类,就是我们人类所受的限制和我们人类的特征,而使得这个世,世界看上去就是这个样子的。 |
そうすると我々は,うん?えー,今まで,ずっと世界は我々が感じているこのようだと思っていた,えー,このようなことが,えー,ただ我々が,我々が受ける制限によって,そして我々の具体的な状況によって,我々が指すのは恐らく人類で,我々人類が受ける制限と我々人類の特徴が,この世界をこのように見せているだけかもしれないということがないか。 |
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感じがしてきますよね。 |
你就会有这样的一种感觉,想法,对吧。 |
こんな感じ,考えかたを持ちますよね。 |
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で,ここにですね,宇宙から,あのたとえば, |
就是在这里我们举个例子,比方说宇宙中 |
ここで例を挙げて,たとえば宇宙で |
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えー,火星人がやってきたりする。ちょっと毛が生えてるかも。で地球にやってくると,うー地球は,あの,眩しいねとかっていうふうに言う。 |
就是在宇宙中,突然就是来了一群火星人。然后老师开始画火星人的样子,然后说,在头上画了三根毛,说这边稍微画一点,画一点毛。就是当这些火星人来到了,呃,地球,然后他们就是突然发出了感叹,就是,哇,地球好耀眼啊。 |
宇宙で,突然火星人の一群が来ます。そして先生が火星人の様子を描きはじめて,頭の上に毛を3本描いて,ここにちょっと,ちょっと毛を描くと言いました。この火星人たちが,えー,地球にやってきたとき,彼らは突然,わあ,地球は眩しいねと,感嘆を表します。 |
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この,まあもしかしたらこの宇宙人は,紫外線と赤外線が色として見える生物だ,と仮定しましょう。まあそういうことは不可能じゃないので。 |
就是,我们假设这些,这个老师在这里用的是宇宙,宇宙人或者外星人,就是,他们可以看得到紫外线光和红外线光。这,这样的事情也不是不可能的。 |
これら,この先生がここで使っているのは宇宙,宇宙人,あるいは外星人ですが,彼らは紫外線と赤外線の光が見えると仮定します。この,このようなことも不可能ではありません。 |
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中国語で「宇宙人」のことを「外星人」というが,協力者は日本語の「宇宙人」という漢字を中国語読みして発話したあと「外星人」と発話している。「宇宙人」と「外星人」を区別するため,日本語訳では「外星人」をそのまま「外星人」と表記している。 |
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ま,火星人がいるってこと自体のほうが不可能ですけども,まあ,あの火星人があの,見えると。 |
就是比起,这个好像反而是火星人,存在火星人这件事情更加不可能,不过我们就假设它存在。 |
それより,火星人,火星人が存在することのほうがもっと不可能ですが,存在すると仮定します。 |
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火星人がですね,IRも見える。そうするとですね, |
就是火星人,就是我们假设这种火星人,他能看见这个UV和IR。 |
火星人は,この種の火星人は,UVとIRが見えると仮定します。 |
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まず地球に来て言うことは,都市はもうIRでもう眩しくてしょうがないよーとかって。それはどういうことかって言うと,たとえば自動ドアってありますよね,こう前に立つとすっーと開くやつ。 |
就是,呃,就是当他们这些火星人来到地球,会觉得很耀眼,是为什么呢?就是比方说,就是有那些自动门 |
えー,これらの火星人が地球にやってきたとき,眩しいと思うのは,なぜでしょう?たとえば,自動ドア |
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あれはIRをいつも飛ばしてるわけですよね。それで人間がそこ行くとそれを遮るんで,それを感知して開く。 |
就是比方说那些自动门,就是人在走过去以后,那个,在它的顶端会,呃,有那个就是红外线的感应装置,然后人走过去以后就会开门,然后对于我们人类来说,我们看不见红外线,所以就是我们也不会觉得有任何刺眼,也不会觉得有什么影响。 |
たとえばあれらの自動ドアは,人が通ると,あの,そのてっぺんに,えー,赤外線のセンサーがあって,人が通るとドアが開いて,そして私たち人類からすると,私たちは赤外線が見えないので,なんの眩しさも感じないし,なんの支障も感じません。 |
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我々はIR,つまり赤外線が色として見えないんで,全然眩しくもなんでもないですけど,それ色として見えてる人,うわ,眩しい, |
就是,如果对于那些看得见红外线的人来说,他们走近,靠近这个,呃,自动门的时候,他会,他就会觉得,啊,非常地刺眼。 |
もし赤外線が見える人からすると,彼らはこれ,えー,自動ドアの近くに,近づいたとき,あ,眩しい,と思います。 |
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もう,あの昔よくあの,怪盗ルパンとかなんか映画でですね,こう,宝石があってですね,そこにこう,センサーがビーっとなってそれをくぐりぬけながら,こう盗むっていうのがありましたけど, |
就是,嗯,在之前有,就是频繁,也不是频繁了,就是在经常会有这样的场景,就是怪盗鲁邦里面,就是会在一个,比方说布满那个,红外线的感应,感应光束的里,呃,那个怎么说呢,这个陷阱里面,他会放一个什么宝石之类的东西。 |
うーん,昔,頻繁に,頻繁ではなくて,よくこのような場面がありました。怪盗ルパンの中で,たとえば一面に広がったあの,赤外線のセンサーの光の中,えー,どう言ったらいいのかな,この罠の中,彼はなにか宝石のようなものを置きます。 |
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赤外線とか紫外線が見えればそれが可能になるわけですけれども,まあ我々は見えない。 |
就是如果,呃,我们看得见紫外线或者红外线的话,我们就可以就是躲避开那些,呃,布置的那些红外线的光束,但是我们看不见。 |
もし,えー,私たちに紫外線あるいは赤外線が見えたら,えー,設置されたそれらの赤外線の光を,避けることができるんですが,私たちには見えません。 |
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だけど,その,火星人には見えると。すると眩しい。 |
就是但是,呃,这些火星人能看见,所以他们会觉得非常的刺眼。 |
でも,えー,これら火星人には見えるので,彼らは眩しいと思うのです。 |
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それから,とんでもないこと言うかもしれない。地球が美しいのはあのUV焼けが,午前11時ごろのUV焼けが,ものすごい地球はきれいだよね,とか。 |
就是,然后我可能要说一个非常恐怖的事情,就是,呃,地球真漂亮,尤其是在十一点的,就是午前中,就是上午十一点时候,那个,呃,那个就是,紫外线的一个照射出来的一个类似于朝霞或者晚霞的这种一种景象,非常的漂亮。 |
そして私はもしかしたらとても怖いことを言うかもしれません。えー,地球は本当にきれいだ,特に11時の、午前中,午前11時に,あの,えー,紫外線の照射が出てくる朝焼けか夕焼けに似たこの一種の光景が,とてもきれいだ。 |
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はあ?みたいな。そ,UV焼けってなんだ,ほらあの東の空になんかほらUV色のさ,虹みたいなのがかかるじゃん,だいたい晴れてる日は11時ごろに午前とか。 |
就是他,就是现在预设了一种,人和外星人的对话,然后就是人类的话,肯定会觉得很莫名其妙。会觉得,哈?你在说的是什么?然后他就是看得见的,看得见那个紫外线的外星人,会详细的去描述就是,呃,大概在晴天,晴天这个上午十一点左右的时候,会有那个,天上会有像彩虹一样,那个美丽的,非常美丽的那个紫外线的一个,呃,光景类似。 |
今,人と宇宙人との対話を仮定していて,人類の場合,もちろんわけがわからないと思うでしょう。は?あなたが言っていることはなに?と思うでしょう。そしてその紫外線が見える宇宙人が,詳しく描写するでしょう。えー,だいたい晴れた日,晴れた日の午前11時ぐらいに,あの,空に虹のような,あの美しい,非常に美しいあの紫外線の,えー,光景があると。 |
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はあ?みたいな。地球にあるのは夕焼けだけです。 |
就是对于地球来说,地球有的只有晚霞。 |
地球にとっては,地球にあるのは夕焼けだけです。 |
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朝焼けもたまにあるけど夕焼けしかなくて,それはそのオレンジです,みたいな。 |
就是可能会有朝霞,但是就是姑且只有晚霞,然后是橙红色的。 |
朝焼けもあるかもしれないけど,とりあえず夕焼けだけで,オレンジ色です。 |
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我々が火星人に言うと,火星人は,あ,かわいそうに,地球人にはあの美しいUV焼けが見えないのか, |
就是,如果假设我们站在火星人的立场上,就会产生一种,啊,地球人真可怜,这个紫外线,紫外线霞,比方说就是,呃,都看不见吗?地球人真可怜,大概就这样。 |
もし私たちが火星人の立場にいると仮定すると,あ,地球人は本当にかわいそう,この紫外線,紫外線焼け,たとえば,えー,も見えないの?地球人は本当にかわいそう,こんな気持ちが生ずるでしょう。 |
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本当にきれいなのに,地球の最大のドラマだよね, |
就是,嗯,火星人就是可能会说,这个,这UV的霞非常,真的非常漂亮,呃,就是,呃,是地球中最大的那个,他说的是什么,「ドラマ[日本語で発話する]」我不太确定,就是,呃,很难说,无法翻译。 |
うーん,火星人は,この,このUV焼けはすごく,本当にすごくきれいで,えー,えー,地球で最大のその,彼が言っているなんか,「ドラマ」ははっきりしません,えー,難しいです,訳せません。 |
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ドラマの意味がわからないということですが,だいたいどのようなことが言いたいのだと思いますか。 |
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首先就是火星人,至,至今为止的一个,呃,看法,和情报来说,就是火星人应该是对我们这个,呃,UV射线,它是持一个比较正向的一个看法,然后也是称赞,基本上都是就是,就是在非常称赞,非常赞美的。也就是说它在这边的一个形容,就是「最大のドラマ[日本語で発話する]」,它是肯定是一种,形容词就是去形容它有多美好,那么,它也应该就是一种美好的一种意象。 |
まず火星人は,今までの,えー,見かたと,情報からすると,火星人は私たちのこの,えー,UV波に対して,肯定的な見かたを持っていて,褒めてもいて,基本的に,非常に褒めて,褒めたたえています。つまりここの形容,「最大のドラマ」というのは,必ず一種の,大変美しいという形容をする形容詞で,それなら,これは一種の美しいイメージでもあるはずです。 |
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宇宙人と人間との対話で,とても正確に理解していたのですが,それはどこからわかったのでしょうか。 |
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呃,是基于就是,这位教授,他在,呃,讲义的过程中,引入了一些,呃,假设场景,假设人物的一些,呃,对话就是一,一种场景对话,他在演绎一种场景对话。那么场景对话中就是,我觉得就是,怎么说呢,当你了解他的叙述内容的时候,你自然而然就是像看相声,看一些小品一样,你自然而然就是能够很好地去捉住他想表达的,他代表的ab两个立场或者说他在扮,他在某一句话中特定地在扮演哪一个角色。 |
えー,この教授は,えー,講義の過程で,えー,仮定した場面,仮定した人物の,えー,対話を引用していて,一種の場面対話,彼は一種の場面対話を表現しています。そんな場面対話の中で,どう言ったらいいのかな,彼が述べた内容がわかったとき,自然と漫才を見るときのように,コントを見るように,自然とよく彼が表現したいこと,彼が表しているaとbの2つの立場あるいは彼が,ある文の中で特定してどの役を演じているのか,つかむことができると思います。 |
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どちらが宇宙人でどちらが人間の話だという点については,どのようにしてわかったのでしょうか。 |
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呃,就像是刚刚说的,就是看一个,呃,就是带表演性质的一个东西的时候,你对他的一个上下文,或者说就,就是对他的整个流程,「流れ[日本語で発話する]」有个有一,一个了解以后,你就能自然而然地去了解到,他在某一个时刻在特定地扮演哪一个角色,或者某一个立场。那至于,具体到这个,当前这位教授在叙述的内容中的时候,最好,最容易判断的点就是,首先火星人和火星人的立场,就是看得见,人类看不见光的立场,而人类是看不见那些就是UV和IR。也就是说,其实由此就可以最,我觉得可以最轻松的去判断两边的立场,具体是火星人还是地球人。 |
えー,さっき言ったように,えー,演劇じみたものを見るとき,前後の文について,あるいは,全体の流れ,「流れ」について,わかると,自然と,彼がある時刻にある役,あるいはある立場を特定して演じていることがわかります。すると,具体的にこの,当面この教授が述べている内容で,よく,簡単に判断できる点は,まず火星人と火星人の立場が,人類が見えない光が見える立場で,人類はそれらUVとIRが見えないことです。実はこれによりとても,とても簡単に両方の立場,具体的には火星人か地球人かを判断できると思います。 |
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全体的なことについて聞きたいのですが,ミツバチや宇宙人などの例から,先生はなにを言いたかったのでしょうか。 |
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呃,举这些,包括,我相信他除了蜜蜂,还有外星人,当然还有狗,就是包括人类,就是这样一个对比。他是想,就是,呃,因为题目原题本身是涉及到树是绿的,而是因为树看上去就是绿的,也就是说,光从题目这个结构中,我们很难去找,就是去,找到一个很好的切入点去,呃,反思,去怀疑或者说,去,呃,分析数和绿色的这个因果关系,或者说它们整个形成的一个逻辑结构,而引入了不同的,呃,主体,就是观察主体,呃,尤其是和人类在,呃,观察的,嗯,就是在观察的器官,就是,呃,基础条件上不一样的这些观察主体后,就是在引入了这些主题后,我们可以更好地由不同的视角出发,去理解。首先第一点就是,呃,在这个题目,在这个思辨中,我们值得怀疑或者说思考的就是,第一,树真的是绿的吗?也就是说,我们需要,我们由这个教授,呃,教授举的几个例子中,我们可以看到,首先树它不一定就一定是绿,就是不一定是绿的,由于不同主体的观察能力,以及方式不同,树是不是绿的这件事情,首先是会被怀疑的。
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えー,これら,ミツバチ以外にも,宇宙人,もちろん犬,人類も含めて,挙げて,対比していると思います。えー,本来のテーマそのものは木はみどりだ,木はみどりに見えるなので,テーマの構造の中だけでは,改めて考えて,疑ったり,えー,数字とみどりの因果関係,あるいはそれらが形成する論理構造全体を分析したりするための,いい切りこみ口が見つかりませんが,異なる,えー,主体,観察主体,えー,特に人類が,えー,観察している,うーん,観察している器官の,えー,基本条件が異なるこれらの観察主体を導入すると,これらの主体を導入すると,私たちは異なる視点から出発して,よりよく理解することできます。まず1点目は,えー,このテーマ,この思弁の中で,疑うべきあるいは考えるべきことは,第1に,木は本当にみどりなのか。つまり,私たちはこの教授,えー,教授が挙げたいくつかの例の中に,まず木というものは必ずしもみどり,必ずしもみどりではない,異なる主体の観察能力,および方法の違いによって,木はみどりなのかということが,まず疑われたことを,見ることができます。 |
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