ID:L-CH0002 |
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データ収集日:2019年2月12日 |
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聞いた素材:『著作権の必須知識を今日90分で身につける!』福井健策,KeioOpenLearning,2017(慶應義塾大学教養研究センター「情報の教養学」) |
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https://www.youtube.com/watch?v=0hQBcPTRUog |
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行番号 |
聞いた素材 |
協力者の発話内容 |
データ収集者の発話内容 |
備考 |
発話 |
日本語訳 |
1 |
はい,著作権,これは情報に対して生まれるー権利です。 |
著作权它是作为一个信息而产生的。 |
著作権は情報として生まれるものです。 |
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2 |
たとえば我々がネットでなにか素材を見つけてこれを使いたいなあと, |
比如说我们就是用这个素材想要创造出来什么东西的时候。嗯。 |
たとえば私たちが素材を使って何かを作りたい時に,うーん, |
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3 |
それが画像であってもあるいは音楽あるいは |
「ガゾー,ガゾー[日本語で発話する]」,那是什么,比如说音乐呀,什么声,等等。 |
「ガゾー,ガゾー」それなんだろう。たとえば音楽などなどです。 |
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4 |
テキストであってもですね。それが,著作物と言えるような情報であるならばー, |
「テキスト[日本語で発話する]」,那是著作,著作的那本书,著作物吧。嗯嗯。 |
「テキスト」,それは著作の,著作物でしょう。うんうん。 |
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著作物は何が著作物でしょうか。
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6 |
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「著作物,素材で作った何々のものです[日本語で発話する]」。 |
「著作物,素材で作った何々のものです」。 |
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それは基本的には勝手に使うことはできません。 |
那基本,就是一般来说,「勝手に[日本語で発話する]」不能随便创作出来的。 |
一般的には「勝手に」作り出すことはできません。 |
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8 |
無断で使うと著作権侵害といって,まそれなりに深刻な結果を |
就是随便创作的话,就是「深刻[日本語で発話する]」,就是变成一个严重的问题。 |
自由に作ると「深刻」な問題になります。 |
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たとえばどんな問題があると思いますか。
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10 |
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「個人情報が洩れるとか,個人の,自分の想像力は,想像力が漏れる」[日本語で発話する] |
「個人情報が洩れるとか,個人の,自分の想像力は,想像力が漏れる」 |
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まねくこともある。こんな感じです。 |
可以「マネムコト[日本語で発話する]」,就是也有模仿的时候。 |
できる「マネムコト」,真似をすることもあります。 |
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何を真似るんですか。
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13 |
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「音楽,本とか[日本語で発話する]」。 |
「音楽,本とか」。 |
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一方でその情報が,著作物でない場合ですね, |
「一方で[日本語で発話する]」,一方面,没有那个著作物的情况下, |
「一方で」,著作物がない状況では, |
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これはー,それでも肖像権とか,ほかの権利が働くこともないとは言えませんけれども, |
这就那个什么即便没有那个著作权或者创作力的话, |
仮に著作権とか創造力がない場合は, |
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原則として自由に使えることになります。 |
「原則として,原則[日本語で発話する]」,原作,作为原作是可以自由使用的。 |
「原則として,原則」,原作は自由に使うことができます。 |
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その原作って何なんですか。 |
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就是通过自己的创作力创作出来的。 |
自分の創造力で作り出したものです。 |
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つまり,世の中のこの膨大な情報というのは,自由に使えない著作物に当たる情報と, |
「自由に[日本語で発話する]」,在这个世界上,「自分で使わない[日本語で発話する]」自由使用的东西。 |
「自由に」,この世で,「自分で使わない」自由に使うものです。 |
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20 |
それから,自由に使える,そうではない情報に |
和不能自由使用的那些信息。 |
それと自由に使えない情報。 |
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21 |
こう二分できると言っても過言ではないわけです。 |
「ニブン[日本語で発話する]」,可以说是两部分? |
ニブン」,2つの部分があるということができるという意味ですか。 |
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何と何の部分ですか。
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可以自由使用的信息和不能自由使用的信息。 |
自由に使える情報と自由に使えない情報です。 |
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24 |
でこれは情報社会にとっては決定的な,差ということになります。 |
这在著作权方面是一个决定性的什么。 |
これは著作権の面では決定的なことです。 |
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25 |
というわけでみなさんには,著作物の定義から先に覚えていただこうと。 |
首先向,给大家就是从著作权的定义方面给大家解释。 |
まず,著作権の定義の面から皆さんに説明しましょう。 |
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26 |
こういうふうになります。情報の教養学としてはまさに,著作権というのはいまや,必須の知識だと思いますが,[スライドを手で示す]その中で最も重要な知識が,これということになります。 |
著作权就是想这上说的,嗯,「最も[日本語で発話する]」,最重要的,「最も[日本語で発話する]」,最原始的就是他讲的那个。 |
著作権はここで話すように,うーん,「もっとも」,最も重要な最も原始的なものは,先生が話しているこれです。 |
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27 |
今日これだけは覚えて帰ってください。 |
今天要把这个记住。 |
今日はこれを覚えてください。 |
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28 |
とはいえ,条文なんてのはもうできればこうふれずに生きてるのが一番,ですからね。 |
提起来信息,什么什么「一番[日本語で発話する]」是最重要的。 |
ここに述べた情報は,何々が「一番」重要です。 |
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29 |
ていうか,あの法律自体できれば,あの無関係で生きているのが |
「法律シダイ[日本語で発話する]」,法律时代什么什么无关系的。 |
「法律シダイ」,法律時代何とかかんとか無関係です。 |
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30 |
あー一番,ということになりますんで,できるだけ単純化するとですね, |
「できるだけ[日本語で発話する]」,尽可能地把它简单化。 |
「できるだけ」,これをできるだけ簡単にします。 |
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何をですか。
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32 |
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把著作物的定义。 |
著作物の定義です。 |
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その中のこの部分,この「創作的な表現」これだけ |
在这中间,这个创作的表现,就这块儿部分,就这块儿部分, |
この間、この創作的な表現,この部分,この部分 |
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34 |
覚えていただければ, |
就把这个要记住的话, |
これを覚えたら, |
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35 |
生きていく上ではなんとかなります。 |
「生きていく[日本語で発話する]」,就可以什么活用吗还是。 |
「生きていく」,何々できる,何ができる,活用でしょうか。 |
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36 |
これだけ覚えてください。「創作的な表現」です。 |
就这一点要记住,创作性的表现。 |
この点ですね,この創作的な表現,これが大事です。 |
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といってもこれじゃあやっぱり抽象的ですので,あの法律は例をあげてくれているんですね。 |
「法律[日本語で発話する]」,在法律上给我们举了几个例子。 |
「法律」,法律上には例があります。 |
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38 |
これがなかなか使い出があります。 |
这个是「なかなか[日本語で発話する]」经常使用的吗?经常使用的。 |
これは「なかなか」,常に使っています。 |
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39 |
この例も,ちょと頑張って頭に入れてください。 |
就这个例子要努力的记下来。 |
この例も頑張って覚えてください。 |
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40 |
1番目です。それは,小説や脚本講演などの |
首先第一个是小说,剧本,讲义,等等。 |
まず1番目に,小説,脚本,講演などです。 |
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41 |
言葉の作品である。 |
就是这些,语言的作品。 |
これらの,言葉の作品です。 |
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42 |
ま作品ていう必要はない,言葉である。 |
与其说是作品,还不如说是语言。 |
つまり,作品,というよりは言葉です。 |
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43 |
つまりテキスト。これがまず著作物の最初の例です。 |
这首先是著作物的。[2秒間無言。]基础。 |
これがまず著作物の。[2秒間無言。]基本です。 |
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44 |
このなどのところには例えば論文とかね,詩とか短歌なんかはここに入ってきます。 |
啊,就这个等等里面,还包括了别人的论文啊什么的。 |
あ,このなどのところには,論文などが入ります。 |
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論文などのなどのこれは何ですか。他にどんな例がありましたか。
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别人的文章。 |
他の人のテキスト,文章。 |
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よろしいでしょうか。2番目です。音楽。これは作詞作曲です。 |
第二个是音乐。这是作词,作品。「作品[日本語で発話する]」。 |
2番目は音楽で,作詞や作品です。「作品」。 |
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48 |
あの歌う,歌手やミュージシャンが著作権を持っているわけじゃないんですね。 |
这个是,唱歌的人和创作的人拥有的著作权。 |
これは歌を歌う人と創作する人が著作権を持っています。 |
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49 |
歌われる,作詞作曲,いわば楽譜に |
就是唱歌的人,后面的忘了。 |
歌を歌う人,の後ろは忘れてしまいました。 |
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50 |
書ける情報が著作物であって, |
他们创作的这些信息,就是创作物。 |
彼らが創作した情報は創作物と言います。 |
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51 |
それを作り出した作詞家とか作曲家が,著作権を持っていることになります。よいでしょうか。 |
他们创作出来的作词,作曲,就是拥有那个著作权。 |
彼らが作り出した作曲や作詞は著作権があります。 |
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彼らって誰ですか。
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唱歌的人和作词的人。 |
歌を歌う人とミュージック,歌を歌う歌手と歌詞を作る人です。 |
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ですからあのー,ジャスラック |
「ジャスラック,ジャスラックはわかりません[日本語で発話する]」。 |
「ジャスラック,ジャスラックはわかりません」。 |
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日本音楽著作権協会というね, |
日本的那个著作权,什么。 |
日本の著作権何とか。 |
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こーなんというかね,こー,すばらしい団体がありますけどもね。 |
「すばらしい[日本語で発話する]」,就是一个很不错的,就是一个非常好的「段階[日本語で発話する]」,阶段。 |
「すばらしい」,つまり素晴らしい,つまりとても素晴らしい「段階」,段階です。 |
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最近とくにすばらしさがこうね,日増しに増してる感じが |
「ヒマシニ[日本語で発話する]」,这个不知道。 |
「ヒマシニ」,これはわかりません。 |
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他はわかりましたか。
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没听懂。 |
聞き取れませんでした。 |
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こう,しますけれども。あれは作詞家作曲家から権利を,預かって,いわば委ねられて, |
哦那个是,就是作家,他们那些权利是作家和那些反正是作曲的人拥有的,那些权利是他们拥有的。 |
それは,作家,彼らの権利というのは作家,いずれにしろ作曲家が所有する,それらの権利は彼らが持っているんです。 |
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61 |
ああいうことをしているわけです。ね,よろしいでしょうか。これが2番目です。3番目,こう舞踊や無言劇ってのはダンスやパントマイムで,これも同じで,あの振り付けが著作物なんです。 |
第三个是舞蹈和那个无言剧。后面的,忘了。 |
3つ目は舞踊や無言劇です。後ろは,忘れました。 |
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62 |
踊るダンサーが著作者なんじゃなくて, |
跳的那个舞,不是著作物。 |
踊る踊りは著作物ではありません。 |
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63 |
踊られる振り付けが著作物でそれを作り出した, |
「フリ[日本語で発話する]」,什么,那个单词没听懂。 |
「フリ」,何でしょうか。その単語は聞き取れません。 |
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64 |
振り付け家,コリオグラファーが,著作者ということになります。 |
「フリツケカ[日本語で発話する]」,就是那个「フリ[日本語で発話する]」的那个单词是,就这个才是他们的创作物。 |
「フリツケカ」。あの「フリ」という単語,それこそが彼らの著作物です。 |
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65 |
だからあの,振り付けを作った例えばパパイヤ鈴木さんとかね, |
「パパイヤ[日本語で発話する]」,没听明白。 |
「パパイヤ」,よくわかりません。パパイヤは,果物です。 |
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ここでのパパイヤは何の説明ですか。 |
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是那些跳舞的人吗? |
踊りを踊る人でしょうか。 |
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ラッキイ池田さんと,それを踊っている,ダンサーとかあるいはエーケービーとかね,こういう人たちが,こう喧嘩をした場合, |
嗯什么,跳舞的那些人。 |
ダンサー,踊りを踊る人たち。 |
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ダンサーが何をしたのですか。
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没听明白。 |
聞き取れませんでした。 |
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僕の振り付けはもう踊らないでねって言われるとー,理論上は踊れません。 |
就是跳我的舞吧,没有异议。 |
踊る踊りは,それは意義がありません。 |
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そんな感じになります。はい。4番目,美術ですね。これは広く,ビジュアルな作品は全部含まれます。 |
第四个是美术,这个它分的比较广。 |
4つ目は美術で,範囲は割と広いです。 |
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あの絵画や彫刻だけとは限りません。 |
不一定限制于海外啊什么的。 |
海外のものなどに限るわけではありません。 |
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例えばイラストとかね, |
「イラスト[日本語で発話する]」,比如说「イラスト[日本語で発話する]」,这个不知道啥意思。 |
「イラスト」,たとえば,「イラスト」。これはわかりません。 |
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CG,コンピューターグラフィック。 |
「シジ,シジ,コンピュータ,コンピュータ[日本語で発話する]」是电脑,那个「シジ[日本語で発話する]」是什么。 |
「シジ,シジ,コンピュータ,コンピュータ」っていうのはコンピュータ,「シジ」は何でしょうか。 |
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珍しいとこではあの漫画は,この1番のテキストと,4番の美術の複合的な作品だよっていうことを言います。よろしいでしょうか。 |
啊,比如说这个漫画是第一个和第四个的复合品。 |
たとえば,漫画は1と4の複合品です。 |
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複合作品。あの,ほら,吹き出しの中のセリフだけ読んでもあまり面白くないじゃないですか。 |
嗯,就是这个复合品,「フキダシ[日本語で発話する]」,的这个东西不是特别有趣的。 |
うーん,「フキダシ」というこのものはそんなに面白くありません。 |
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でも,吹き出しが真っ白だったら,これ相当,つまんないですよね。 |
「相当[日本語で発話する]」,就是稍微有点无聊。 |
「相当」,それで,少しつまらない。 |
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ということで,両方そろって初めて一体ということで漫画は1,4の複合体です。 |
两者是首次之间什么结合。 |
2つが初めてなんとか組み合わさっています。 |
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なんで組み合わさっているかわかりましたか。
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可能是结合起来就,更加有趣了? |
たぶん2つが組み合わさったら,より面白くなるからですかね。 |
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82 |
5番建築。建築芸術と言えるような,独創性のある建物は, |
第五个是建筑,建筑就是什么的,建筑物。 |
5番には建築で,建築などです。建築物です。 |
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これに当たります。6番図形。これは,設計図面とか, |
第六个是图形,「セッケーズ,セッケーズ[日本語で発話する]」,不知道。 |
6番目は図形です。「セッケーズ,セッケーズ」。というのはわかりません。 |
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それから地図なんかが当たります。 |
「地図[日本語で発話する]」,啊,地图也是那个,属于这个里面的。 |
「地図」,地図もこの中に入ります。 |
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地図。あの,こういうと,えっ地図っていうのはー事実をありのままにうつすものであってー, |
地图就是把地上那些东西,「そのまま[日本語で発話する]」就那样原样地做成的一个东西。 |
地図っていうのはあるものを「そのまま」作ったものです。 |
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別に創作するものじゃないんじゃない普通は |
一般,它不是,不属于一个创作物。 |
普通は創作物には入りません。 |
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と思われるかたも多いでしょう。 |
「カタ,カタ[日本語で発話する]」,不知道。 |
「カタ,カタ」。わかりません。 |
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でその通りです。あの事実をありのままにうつしたもの |
就根据事实,反映出来的那些东西。对。 |
事実を反映したもの。 |
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89 |
というのは著作物じゃありません。 |
它不是,就是根据事实反映出来的东西。 |
それは事実を反映したものではありません。 |
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90 |
あくまでも,そこにこうビジュアルな工夫を加えたりすると |
顶多是,「ビジュア[日本語で発話する]」,美化了的一个什么东西。 |
せいぜい,「ビジュア」,美しくする何かの物です。 |
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91 |
地図も著作物になるよという話です。 |
所以,就是又把这个地图放在了那个,呃,著作物里面。 |
なので,地図を著作物の中に入れます。 |
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92 |
でねー,よってこう,ネット上なんかで, |
「ネット上[日本語で発話する]」在网络上。 |
「ネット上」。ネット上で。 |
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93 |
地図,ちょうどいいやっていって,こうコピペしてね,でーチラシとかね, |
「チラシ[日本語で発話する]」,地图是,这么指示那么指示的。指示吗还是什么, |
「チラシ」,地図はこう指示したり指示したり, |
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94 |
ウェブなんかで,こういわば無断で転載をすると,たまーにクレーム受けることがあります。 |
「タマ,クレ[日本語で発話する]」,没听懂。 |
「タマ,クレ」,聞き取れませんでした。 |
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95 |
あんまり,滅多に受けません。なんでかっていうと,地図を載っける人ってのはだいたいこうそこに来て欲しいから載っけてますね。 |
啊,地图的那个东西就是让你去那个地方,来这个地方。 |
地図はここに来てほしいのです。 |
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96 |
転載して欲しいんですね。 |
「テンサイ,テンサイ[日本語で発話する]」,是什么不知道。 |
「テンサイ,テンサイ」,は何かわかりません。 |
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97 |
だからあんまり,受けない。たーまにそういうトラブルがあって, |
就是有时候,偶尔有那么一个「トラブル[日本語で発話する]」。 |
たまに「トラブル」があります。 |
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どんなトラブルかわかりましたか。
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不知道。 |
わかりません。 |
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100 |
相談があったりします。これが馬鹿にできないのがー,あの去年の,暮れぐらいからですね,じつは全国の,あの |
「去年[日本語で発話する]」,去年的什么,「クレグライ[日本語で発話する]」,什么什么。 |
「去年」,去年の何だろう,「クレグライ」,わかりません。 |
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101 |
都道府県のような自治体で, |
「トドーフケン,トード−フ,トドーフ[日本語で発話する]」是什么地方来着。呃,什么什么,岐阜县好像是。 |
「トドーフケン,トード−フ,トドーフ」はどこだろう。うーん,なになに,岐阜県のような感じでしょう。 |
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102 |
ホームページから, |
「ホームページから[日本語で発話する]」从主页上。 |
「ホームページから」ホームページから。 |
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103 |
地図を大量に削除するっていうのが起きてるんですよ。 |
「地図を,地図を大量に[日本語で発話する]」,就是把那个地图,「サクジョ[日本語で発話する]」,做成了地图吧。 |
「地図を,地図を大量に」,地図を「サクジョ」,地図にするということでしょう。 |
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104 |
あの,ゼンリンとかね,それからグーグルマップとか, |
啊,比如说,谷歌地图。 |
あ,たとえば,グーグル地図。 |
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105 |
ああいう地図を,結構自治体っはう転載してるんです。 |
像那种地图什么,「テンサイ[日本語で発話する]」,就是会那个「テンサイ[日本語で発話する]」。 |
このような地図を,「テンサイ」,って何でしょう,「テンサイ」。 |
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106 |
でね,去年の暮れぐらいに,ディーエヌエーっていう会社が, |
啊,去年的什么,就是BMI,BMI这个公司, |
うーん,去年,ディー・エヌ・アイというような会社が, |
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107 |
キュレーションサイトを巡って,ちょっとこう,騒ぎになったわけです。 |
「クレション[日本語で発話する]」,围绕着这个「クレション[日本語で発話する]」,什么什么, |
「クレション」,「クレション」何々を巡って, |
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108 |
で,あの頃から,著作権真面目に考えなきゃなっていうのが, |
啊,从那个时候开始就觉得必须要重视这个著作权。 |
その時から必ず著作権を重視しないといけないと感じ始めて, |
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109 |
一段また社会の中で高まりましてね。 |
这个没听懂。 |
あ,ちょっと聞き取れませんでした。 |
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110 |
で,各自治体がこう心配になっちゃったらしいんですよ。 |
就非常地,担心。 |
非常に心配しました。 |
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111 |
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誰が何をですか。 |
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112 |
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嗯,担心谁是,应该是那个公司担心那个它的那个什么著作权吧,从地图那个事开始。 |
うーん,会社が著作権を心配したんだと思います。その地図の件から。 |
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113 |
で地図とか無断で転載してていいのか, |
就这么随便地「テンサイ,テンサイ[日本語で発話する]」是个动词,可以吗就是随便地? |
勝手に「テンサイ,テンサイ」は動詞だと思いますけれども,勝手にこれをしていいんでしょうか。 |
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114 |
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何かわかりましたか。てんさいについて。
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115 |
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啊,「テンサイ[日本語で発話する]」揭示吗?揭是那个「掲示板[日本語で発話する]」的那个。 |
あ,「テンサイ」掲示するのですか。掲はあの「掲示板」のあれです。 |
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116 |
こう検討を始める。 |
开始了讨论。 |
討論を始めました。 |
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117 |
で,そしたらこう,どうも厳密に言うと,だめかもしれないっていう不安が高まったらしくて, |
现实上可能是不行的,然后就是「不安[日本語で発話する]」感觉到了不安。 |
たぶんダメだろうということで「不安」不安になりました。 |
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118 |
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何がダメですか。
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119 |
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嗯,地图的那个什么,不能在网上公布还是? |
地図のえっと何だろう。ネットで公表することでしょうか,それとも。 |
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120 |
そうするとねー真面目ですから,こう一気に,全部削除したりするんですよ。 |
「一気に[日本語で発話する]」,一下子全部创作出来了。 |
「一気に」,一気に全部作り上げました。 |
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121 |
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何を作り上げたんですか。 |
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122 |
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创作出来的东西是什么,不知道。 |
作り上げたものは,わかりません。 |
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123 |
でどの,どんな規模かっつうと岩手県とか宮城県とかね,4000枚一気に削除とかね。 |
啊,这个县那个县然后一下子全部在那个地图上,把那些位置什么的全都创作出来了。 |
あ,この県もあの県も,一気に全て作り出しました。なぜなら,全て地図上にあるので,それらの位置を作り出しました。 |
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124 |
これはねー,考えてみるとかなり不便な事態ですよ。 |
这个,如果要考虑的话,就非常地不便。 |
あの,それを考えると,非常に不便です。 |
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125 |
こう,都道府県のありとあらゆるね,病院から図書館からね, |
比如说这个「トドーフケン[日本語で発話する]」,什么从医院啊到图书馆啊,什么什么,等等。 |
たとえばこの「トドーフケン」,なんか病院からとか図書館までとか、なんとかなんとか、など。 |
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126 |
劇場からありとあらゆる地図が忽然と姿を消すわけです。 |
「コツゼン[日本語で発話する]」,这个没听明白。 |
「コツゼン」,聞き取れませんでした。 |
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127 |
すと,みなさんはね,こうスマホがなんでも教えてくれる世代ですから, |
现在这个时代就是什么都能从手机上告诉我们。 |
今の時代はスマホが何でも教えてくれます。 |
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128 |
別に,たどり着けるけど,お年寄りとかね。 |
「お年寄り[日本語で発話する]」,就是老年人吧,「多分[日本語で発話する]」。 |
「お年寄り」お年寄りでしょう,「多分」。 |
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129 |
お年寄りもともとホームページ見てないかもしれないけども。 |
老年人,本来就不怎么看那个主页什么的。 |
お年寄りは,もともとそんなにホームページを見ません。 |
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130 |
でもね,こう見て,地図見て地図頼りに辿り着こうという時に,その地図なくなっちゃうと |
啊,就是偶尔看一下那个地图,如果有时候那个地图没有的话, |
たまに地図を見て,その地図がなかったら, |
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131 |
結構混乱が,広がるわけで, |
就非常的,那个什么,非常地不方便吧应该是。 |
非常に,えーと何でしょう。たぶん非常に不便だということだと思います。 |
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132 |
地図の著作物なんていうのも,馬鹿にできないよと。 |
地图作为那个创作物,它应该是不能理解的东西。 |
地図は創作物として,理解できないものです。 |
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133 |
[中略] |
[中略] |
[中略] |
[中略] |
[中略] |
134 |
映画です。これはーあのー,広く動画,映像作品というのは全部, |
这个,接下来是电影,广泛地来说动画啦,「映像[日本語で発話する]」,影像啦。 |
7つ目は映画で,広範囲に言うと動画や「映像」映像など。 |
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135 |
この映画の著作物ていうふうに扱われます。 |
这些都是这个,电影的著作物。 |
これらはすべて映画の著作物です。 |
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136 |
あの劇場用の映画だけには限らないわけですよ。 |
「ゲキジョー,ゲキジョー[日本語で発話する]」,现场,不一定是现场使用的,东西。 |
「ゲキジョー,ゲキジョー」,現場で使うものとは限りません。 |
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137 |
例えばテレビドラマなんか,テレビのバラエティー番組なんかもここに含まれます。よろしいでしょうか。 |
比如说电视剧啊什么的也是包含在这里面。 |
テレビのドラマなどもここに入ります。 |
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138 |
それからあの,ショートフィルムなんかも含まれます。 |
「ショートフィルム[日本語で発話する]」,短视频也包含在。 |
「ショートフィルム」,げきじょう,短い動画などもここに入ります。 |
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139 |
我々の身近にある最も,短い映画の著作物っていうと何があるでしょう。 |
我们说的那个什么,那个短视频啊什么,它比如说是什么东西呢? |
私たちが言っている,身近にある,周りにある短い動画は何がありますか。 |
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140 |
はい,時間ありませんから,言ってください。 |
「時間[日本語で発話する]」,没有什么,没有时间了是吗。 |
「時間」時間がありませんとか,何とか。 |
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141 |
はい。そうですね。はい。この全員参加感でいきたいと思いますけれどもね。こうテレビシーエムなんかが,こう短いもので。 |
啊,就比如说电视的广告啊什么的,都是比较短的。 |
あ,テレビのCMなども割と短いものです。 |
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142 |
あと6秒動画とか, |
什么六秒的,动画什么的。 |
なんか6秒の動画など。 |
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143 |
あんなも含まれてきますね。 |
那些也包含在那个。 |
それらも中に含まれます。 |
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144 |
映画。あのテレビゲームの画面なんかも映画の著作物。よく言います。 |
「テレビゲーム[日本語で発話する]」,电视,电视游戏的那些画面也包含在这个里面。 |
「テレビゲーム」,テレビゲームの画面もここに含まれます。 |
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145 |
写真。これも独創性があれば当たります。プログラム |
第八个是照片,第九个是,程序。 |
8番目は写真で,9番目はプログラムです。 |
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146 |
これコンピュータープログラムです。 |
第九个就是电脑的程序。 |
9番目はパソコンのプログラムです。 |
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147 |
ということで,この例はなかなか使い出があるんです。 |
这些例子,「ツカ[日本語で発話する]」,不怎么「ツカ[日本語で発話する]」,不怎么使用还是什么。 |
これらの例は「ツカ」,「ツカ」,そんなあまり使わない,それとも何。 |
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148 |
なんでかっていうとこれでー,だいたい想像がつくんです。 |
啊,这些,为什么呢,就是因为使用创作。 |
なぜかというと,これらは創作に使うからです。 |
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149 |
我々は,短編小説ですよと言われるとー, |
我们就,提到短篇小说的话, |
私たちは短編小説というと, |
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150 |
あーじゃあ内容を読んでみて,独創性がどのぐらいあるか |
就是看到内容,「ドクセン[日本語で発話する]」,就是有多少的,独创力呢?还是, |
内容を読んで,「ドクセン」,独創力がどのくらいあるか,それとも, |
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151 |
判断しましょうかとか,そういうことはあんまり言いません。 |
就是,判断有多少的创作力,我们不那么说。 |
つまりどのくらい独創力があるかっていうのは,判断することは私たちはしません。 |
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152 |
短編小説ですよと言われたら,あきっと著作物だなと, |
啊,就提到短篇小说,就一定会觉得那是一个创作物。 |
短編小説と聞いたら,きっと著作物だろうと思います。 |
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153 |
想像をして,これで,ほぼほぼ,間違ったことはないはずです。 |
想象一下,这基本上是没有错的。 |
ちょっと想像すると,基本的には間違いはありません。 |
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154 |
つまり,99パーセントはもうこの例で,判断がつくんです。 |
「つまり[日本語で発話する]」,也就是说,百分之九十九,都,用这个,都是这些例子。 |
何?「つまり」,99%はこの例を使います。 |
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155 |
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何に使うんですか。 |
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156 |
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著作权里面?嗯,著作物,著作权里面。[8秒間無言。] |
著作権の中に。著作権,著作権。[8秒間無言。] |
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157 |
なんでかっていうとー,あの1本の短編小説の中に,まったく創作性を込めずにー |
在那个短篇小说里面,完全不放创作力进去的话, |
短編小説の中に全く創作力を入れなかったら, |
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158 |
書くほうが,難しいですよ。 |
「カクホ,カクホ[日本語で発話する]」,是什么,反正是就会变得很难。 |
「カクホ,カクホ」,は何でしょうか。いずれにしろ,難しくなります。 |
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159 |
必ずどっかに独創性,創作性があります。 |
肯定在某个地方有什么,创作力。 |
必ずどこかに,創作力があります。 |
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160 |
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どこの中にですか。
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161 |
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短篇小说。 |
短編小説の中にです。 |
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162 |
だから全体を言えば,まずたいていは著作物です。 |
嗯,从整体来说这就是一个创作物,就这个短篇小说。 |
うーん,全体から言うと,創作物なんです,短編小説は。 |
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163 |
にもかかわらず,我々がこう現場でふっと悩むとか, |
尽管,我们在这个现场立马想起来的什么, |
であるにもかかわらず,私たちは現場で, |
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164 |
みなさんがなんかトラブルに巻き込まれちゃう時っていうのは, |
就变成什么,矛盾, |
何かトラブルになるときは,矛盾、 |
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165 |
この例では判断がつかない場合が多い。 |
这个,不用这些例子的情况很多。 |
これらの例を使わない時が多いんです。 |
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166 |
つまり残り1パーセントの場合,っていうのはー,この例では判断がつかずにー |
也就是说,剩下的百分之一就是不用这些例子。 |
つまり,残りの1%というのはこれらの例を使いません。 |
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167 |
我々は意図しなくてもー,無意識のうちにこの,これは創作的な表現なのかなっていう結構ね, |
不用这些的例子,就是创作性的表现。 |
これらの例を使わずに,何か創作性の表現。 |
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168 |
哲学的な問いの前に,佇んでいたりするわけです。 |
「タダヅン[日本語で発話する]」,这个没听懂。 |
「タダヅン」,聞き取れませんでした。 |
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169 |
というわけで,もうちょっとこの,創作的な表現ていうのを深めてみたいと思うんですけれども, |
想更加把这个,对这个创作性的表现揄チ点什么东西。 |
この創作的な表現に対して,何かを増やしたいです。 |
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170 |
これはあくまでも抽象的ですから, |
这顶多只是一个「チューショー[日本語で発話する]」,什么,「チューショー[日本語で発話する]」是什么。 |
これはせいぜい,「チューショー」,何,「チューショー」ってなんでしょうね。それがたくさんあります。 |
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171 |
今日は裏側から考えてみたいと思います。 |
今天从反面,背面来考虑。 |
今日は,裏側,反対側から考えます。 |
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172 |
つまりー,どんな情報が,著作物じゃないのか, |
也就是说,什么东西它不是创作权。 |
つまり,どういうものが著作権ではないのか。 |
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173 |
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さっきの裏側って何だったんですか。
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174 |
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就是,不用这些例子。 |
これらの例を使わない。
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175 |
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使わない,ということは?著作権と絡めたらどういうことですか。 |
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176 |
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就是不是,没有创作力的。 |
創作力がないという。 |
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177 |
どんな情報が創作的な表現ではないのか,ということで,今日は5つの例を挙げます。 |
就什么不是,不是创作权,著作权,接下来要列举,举个例子。 |
つまり創作件,著作権ではないものの例を1つ挙げます。 |
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178 |
これがまた使い出があります。これをは,どう使い出があるかっていうと, |
很容易使用,「カネナイ[日本語で発話する]」。 |
使うのが簡単です。「カネナイ」。 |
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179 |
要するに自由に使える情報だってことです。 |
也就是说,可以自由使用的信息。 |
つまり,自由に使える情報です。 |
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180 |
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何が自由に使える情報ですか。
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181 |
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呵呵,这个。 |
わかりません。 |
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182 |
著作権のことを気にせず自由に使える情報のことを |
啊,自由使用的信息吧。 |
あ,自由に使える情報でしょう。 |
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183 |
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何を考えずに自由に使えますか。
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184 |
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不考虑他们的那些著作权。 |
著作権です。 |
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185 |
これから5つあげますから,これもできれば頭に入れてください。 |
就是要举「イツツ[日本語で発話する]」,九个吧,啊五个。 |
つまり「イツツ」挙げる,9つでしょう,あっ5つです。 |
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186 |
はい,まず1番目です。創作性がないのだから,ありふれた定石的な表現 |
没有著作权的那个什么,东西。 |
著作権のなんとか,がないもの。 |
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187 |
これは,著作物には当たりません。つまり,自由に使えます。 |
啊,没有著作权的东西就不属于著作物。 |
それは属しない,さっきのは著作権がない,著作権がないものは著作物には当たりません。 |
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188 |
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何が著作権がないんですか。 |
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189 |
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就是可以自由使用的。 |
自由に使えるものが著作権がありません。 |
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190 |
[中略] |
[中略] |
[中略] |
[中略] |
[中略] |
191 |
この,ありふれた表現。これは著作物には当たりません。 |
「ありふれた表現[日本語で発話する]」,就是特别常见的那种表现? |
「ありふれた表現」,ありふれた表現はよく見る表現だと思います。 |
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192 |
例えばわたしは先ほど,一本の短編小説はだいたい著作物に当たるんだと言いましたがー, |
「一本[日本語で発話する]」,比如说一本的短篇小说。 |
「一本」,一冊の短編小説。 |
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193 |
それは全体を見るからです。 |
就是从整体来看, |
全体から見ると, |
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194 |
全体を見ると全体構成がありますから創作性がある。でも,これをバラバラに |
嗯,没有著作权,没有著作。 |
うーん,著作権がない。 |
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195 |
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何がないんでしょうね。どういうものにないんでしょうか。 |
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196 |
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在这个短篇小说里,从整体来看的话是没有什么。 |
短編小説を全体から見ると何かがない。 |
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197 |
分解していくとー,意外とパーツというのはありふれてるんです。 |
就是分开来看,一味地发现,用的都是比较常见的,比较老一套的那种表现。 |
つまり分解してみると,意外とよく使う表現,古い表現を発見します。 |
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198 |
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何を分解しましたか。
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199 |
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就那个短篇小说分开来看, |
短編小説を分解してみると, |
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200 |
例えば,1文に分解したら,たいていの文章っていうのはありふれてます。 |
比如说把这个短篇小说分开来看,「イチブン[日本語で発話する]」一部分的, |
たとえば,短編小説を分解してみる,「イチブン」,一部分の, |
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201 |
「少年は,背筋を,冷たいものが走るのを覚えた」 |
「ショーネン,ショーネン[日本語で発話する]」,什么没听明白。 |
「ショーネン,ショーネン」,聞き取れませんでした。 |
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202 |
ありふれてますね。 |
「ありふれた[日本語で発話する]」,就是比较老一套的。 |
「ありふれた」,よくある表現ですね。 |
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203 |
あの,最初に思いついた人っていうのは,独創的だったと思うんですよ。 |
就先想出来的是独创力,创作力。 |
最初に思いついた人は「どくそう」,独創力,創作力があった。 |
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204 |
でも今やありふれてるわけです。 |
但是现在就是老一套的了。 |
でも,今はありふれたものになっています。 |
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205 |
だから誰かがこう小説を読んでね,生まれて初めて |
所以说现在,啊,忘了。 |
なので,今,忘れました。 |
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206 |
「少年は背筋を冷たいものが走るのを覚えた」という,表現に出会う。 |
「冷たいもの,つめたい[日本語で発話する]」就是那些比较冷门的东西吗? |
「冷たいもの,つめたい」人気のないものでしょうか。 |
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207 |
んでなんとなく印象に残ってて, |
「なんとなく[日本語で発話する]」,就是怎么地让人留下了印象。 |
「なんとなく」,要するにそういう印象が残った。 |
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208 |
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何にそういう印象が残ったんですか。
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209 |
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就是那些「冷たいもの[日本語で発話する]」给人,读者吧。 |
つまり「冷たいもの」が読者の印象に残った。 |
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210 |
10年後に自分が初めて小説を書くときに, |
十年后,那个什么小说。 |
10年後,小説。 |
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211 |
「彼は,背筋を冷たいものが走るのを覚えた」と。 |
啊,忘了。 |
あー,忘れました。 |
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212 |
これはもちろん,構わないわけです。 |
这当然是没有关系的。 |
これはもちろん大丈夫です,関係ありません。 |
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213 |
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何が関係ないんですか。
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214 |
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十年后读起来这个小说,可能还是,觉得老一套吧。 |
10年後小説を読んで,やはりまたありふれていると思うこと。 |
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215 |
あのそういうふうに考えないと,我々はどんなに独創的な小説を書こうが,子供の頃に読んだどれかの |
如果不那样考虑的话我们,怎么,创作力,从儿童时代开始,我们对独创力是怎么理解的? |
そんなふうに考えないと,私達はその創作力をどのように,子ども時代から独創力に対してどのように理解するのか。 |
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216 |
教科書に対する侵害だったということになりかねないわけですよね。そういうふうに考えると, |
什么,不能成为。 |
何々なることができない。 |
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217 |
文化というのは窒息するんです。 |
「文化[日本語で発話する]」,所谓文化就是「チソク[日本語で発話する]」,基础。 |
「文化」,「チソク」,文化は基礎です。 |
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218 |
ですからそんなふうには考えません。 |
所以就那样考虑。 |
なので,そのように考えます。 |
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219 |
そしてここにー,全体を見ても,あるいは例では, |
所以在这里,即便从整体来看,这个例子也是从反面来说的。 |
それで,ここでは仮に全体から見るとしても,例も反対側から説明します。 |
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220 |
判断がつかないと言った理由があります。 |
就是有几个理由。 |
いくつか理由があります。 |
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221 |
あの,小説全体が創作物だとしても |
这个小说整体是一个著作物。 |
小説全体は著作物です。 |
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222 |
それで話終わりじゃないんです。 |
但是话题并没有结束。 |
話題はまだ終わっていません。 |
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223 |
そこから,1文を借りてくるときに |
从那里面「カリクル,カリクル,カリクル[日本語で発話する]」是什么意思。 |
そこの中から「カリクル,カリクル,カリクル」は,どういう意味でしょうか。 |
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224 |
この1文に,創作性があるか。 |
从抽出来的那一部分里面,有没有那个,创作力。 |
その抽出した部分に,創作力が,あるかどうか。 |
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225 |
この1文が創作的な表現と言えるかが |
这一部分的呃,这个,语言它是不是有创作力。 |
この一部分の言葉が創作力があるかどうか。 |
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226 |
勝負の分かれ目なんです。 |
「ショーブノ[日本語で発話する]」,是那个「ショーブ[日本語で発話する]」,啊,书,「ショブツ[日本語で発話する]」,是书类的一部分,「ショモツ[日本語で発話する]」。 |
「ショーブノ」,「ショーブ」,本,「ショブツ」,書物の一部分,「ショモツ」です。 |
|
|
227 |
言えなかったら,使って構わないんです。 |
他如果没说的话,你自由使用也可以。 |
それを言わなかったら,自由に使ってもいいです。 |
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228 |
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それを言わないというのはどういうことですか。
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229 |
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就没说它是有那个创作性,著作权的话。 |
創作性があるとか,著作権があると言わなかったら。 |
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230 |
利用する部分で著作権というのは,考えるんですね。 |
啊,就是要使用的那一部分要考虑它的著作权。 |
あ,使用する部分の著作権を考えないといけません。 |
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231 |
これが,基本です。 |
这是基础。 |
これが基礎です。 |
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232 |
というわけで,ありふれた表現使える,あなるほどー分かった。 |
啊,就是,所以这样就是,老一套的表现就是明白了。 |
あ,ということでありふれた表現はわかりました。 |
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233 |
分かったけれども一体それって,どの程度までだったらありふれてると言って, |
即便你知道这个,但是「どの程度[日本語で発話する]」就是什么程度算是那个老一套的表现呢? |
それはわかったとしても,では「どの程度」どの程度がありふれた表現なんでしょうか。 |
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234 |
どの程度は創作的な表現て言うんだと。 |
哪个程度能到达创作力,创作性呢? |
どの程度が創作性,創作力に達しているのでしょうか。 |
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235 |
それ,たぶん程度問題だよねーと。 |
「たぶん,程度[日本語で発話する]」,应该是什么,「程度[日本語で発話する]」,传统吗? |
「たぶん,程度」,たぶん「程度」のなんとか。伝統でしょうか。 |
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236 |
その通りなんです。例えば1文は大抵ありふれてると言ったけれども, |
比如说一部分是「タイテー[日本語で発話する]」,一部分是怎么怎么,就那个「タイテー[日本語で発話する]」。 |
たとえば,一部分は「タイテー」,一部分は何とかかんとか,「タイテー」とはなんでしょうか。 |
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237 |
これが2文になって3文のかたまりになるとー, |
把这个分成两部分,三部分,后。 |
これを2つの部分,3つの部分に分けた後, |
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238 |
当然だけど組み合わせが生まれますからー, |
就是这个组合就,产生了组合,就是组合了。 |
組み合わせが生まれます。 |
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239 |
創作性ってのは普通は高まります。 |
这个创作性它就是,一般来说就上去了。 |
一般的に創作性は高まります。 |
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240 |
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どうなると創作性が高まりますか。
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241 |
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就是把两个部分,三个部分合起来。 |
2つの部分,3つの部分を合わせた時にです。 |
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242 |
じゃあ,どのくらいからー,創作的な表現なの, |
嗯,哪个,多少是创作性的东西呢? |
どのくらいの内容が創作的なものなんでしょうか。 |
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243 |
3文だったらどうなの。例えば村上春樹の小説から |
「サンブン[日本語で発話する]」,三部分吗? |
「サンブン」,3つの部分でしょうか。 |
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244 |
3つの文のつながりを,まるまる借りてきて自分の小説に使っちゃう。 |
就是从三个部分把原文章,原模原样地应用到自己的文章里面。 |
3つの部分をそのまま自分の文章の中に使う。 |
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245 |
まあほんのてにをはだけちょっと変えて使っちゃう。これはオッケーなの。 |
就是用到自己的书里面,这也是OK的。 |
自分の本の中に使うのもOKです。 |
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246 |
んーなんかだいぶ微妙な気がする。 |
比较微妙的感觉。 |
微妙なような感じがします。 |
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247 |
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微妙っていうのはどういうことですか。 |
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248 |
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就是它那个,是不是有创作性,这个创作性是什么程度。 |
つまりその,創作性があるかどうか。その創作性がどの程度なのか。 |
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249 |
1段落はどうだと。1段落はどうだと。1段落借りてきて固有名詞だけ変えて自分の小説に使っちゃう。 |
从最开始的文章应用到自己的文章里面。 |
1番目?ここからの文章を自分の文章に引用する。 |
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250 |
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どれくらいですか。 |
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251 |
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从一开始。 |
最初からです。最初から自分の文章の中に引用する。 |
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252 |
たぶんだめなんじゃないかって気がする。 |
可能觉得不行。 |
たぶんだめだと思います。 |
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|
253 |
こんなふうに,長さがすべてじゃないけどもー, |
这样就是即便长的文章,文章变长了。 |
このように,長さ,文章が長くなったら, |
|
|
254 |
だんだんだんだんありふれた表現からこ創作性が増してってー |
啊,渐渐渐渐就是这个老一套的说法就积累下来了。 |
あ,だんだんだんだん,ありふれた表現から離れていきます。 |
|
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255 |
たぶんどっかでだめな領域に入るんだろうな |
应该是「たぶんどこか[日本語で発話する]」,就是某个地方开始变成了老一套。 |
「たぶんどこか」,どこかの点から,ありふれた表現になります。 |
|
|
256 |
ってことは想像がつくわけです。 |
嗯,这就是创作的,原因。 |
うーん,これは,創作の原因です。 |
|
|
257 |
じゃ一体,どの程度なんだ。それは,あんまり高い創作性ではないと言われています。 |
就是现在就解释这个多大的程度,然后并不说用很高的创作性。 |
今,どの程度かという説明をしていて,そんなに高い創作性ではない。 |
|
|
258 |
むしろ,その人なりの最低限の個性が表れてれば |
还不如说是那个人,最低的创作能力。 |
その人の,最低限の創作力。 |
|
|
259 |
十分だというのが, |
就是那个人,是用了自己最低的创作能力表现出来。 |
その人が,自分の最低限の創作能力で表現する。 |
|
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260 |
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表現したものは何ですか。
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261 |
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是那个创作性吧。 |
それが創造性でしょう。 |
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262 |
判例の言うところです。 |
「ハンレー[日本語で発話する]」,反例子。 |
「ハンレー」,反対の例です。 |
|
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263 |
最低限の,個性が表れていればいい。 |
最低的个性就表现出来了。 |
最低限の個性が表れている。 |
|
|
264 |
その人らしいなってものがちょっとでも |
就是像那个人一样的,那个人作风了,像那个人创作出来的。 |
その人のような,その人の作風のような,その人が創作したような。 |
|
|
265 |
ありゃあいい。だからあんまりいい例じゃないんだけどもー |
所以说可能不是一个很好的例子。 |
なので,そんなに良い例ではありません。 |
|
|
266 |
子供の落書きでも著作物だよって言うんです。 |
从孩子们的「ラクガキ,ラクガキ,ラクガキ[日本語で発話する]」,不知道,从孩子们的「ラクガキ[日本語で発話する]」开始,就是从那个时候开始。 |
子供たちの「ラクガキ,ラクガキ,ラクガキ」,わかりません。子供たちの「ラクガキ」から始まって,そこから始まったんです。 |
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|
267 |
子供に失礼ですよねーなんかねー, |
这个对孩子来说有点失礼。 |
これは子供にちょっと失礼です。 |
|
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268 |
こう子供の落書きいいのたくさんありますからねーなんかねー。 |
大人们有很多异议吧。 |
大人も反論するでしょう。 |
|
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269 |
でも,要するに出来の善し悪しなんかとわないよっと,いうわけです。 |
「デキノヨ[日本語で発話する]」,这个。 |
「デキノヨ」,聞き取れませんでした。 |
|
|
270 |
[中略] |
[中略] |
[中略] |
[中略] |
[中略] |
271 |
で,2番目です。著作物から除かれる情報その2。事実やデータです。 |
第二个是从那个著作物里面去除掉的信息,就是那个事实和数据。 |
2つ目の著作物から除かれるもの情報ですが,事実とデータです。 |
|
|
272 |
客観的な事実というのは,あれは,誰かが創作したもの |
就是这个事实就是,某人谁创作出来的那些,东西。 |
事実や誰かが創作したもの。 |
|
|
273 |
でないので,著作物には当たりません。 |
它是那个著作物,属于那个东西。 |
それらは著作物に属します。 |
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274 |
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それらは何ですか。
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275 |
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应该是那些事实吧,某人创作出来的。 |
事実でしょう。誰かが作った事実。 |
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276 |
たとえば昨年のー,日本での交通事故の24時間 |
比如说去年的,二零一四年的那个什么,交通事故。 |
たとえば,去年の2014年の交通事故。 |
|
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277 |
以内死者数は何人だったみたいな情報です。 |
二十四小时以内「シシャスー[日本語で発話する]」,什么什么「シシャスー,シシャスー[日本語で発話する]」,是什么意思? |
24時間以内「シシャスー」,何とかかんとかで。「シシャスー,シシャスー」はどういう意味かわかりません。 |
|
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278 |
これはー,厳然とそこで起きたことでありー, |
啊,这是发生在现场的,不是某个人创作出来的。 |
それは現場で起きたことであり,誰かが作り出したことではありません。 |
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279 |
誰も独占することはできません。 |
就是谁都不能独创,独占吧? |
誰も独創することはできません。独占でしょう。 |
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280 |
だからどんなに苦労して調べ上げたデータであっても, |
所以说不用怎么样费工夫,就是查出来的这些数据啊,怎么的, |
なので,どんなに時間をかけて調べ上げたデータなどであっても, |
|
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281 |
公表したが最後,基本は利用自由です。 |
发表之后,最后,使用它是自由的。 |
発表したら,最後には利用するのは自由です。 |
|
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282 |
え,政府系の,あの白書に載っていたデータですけど |
那个什么什么,新发表的那个什么。 |
何とかかんとかの。発表した何とか。 |
|
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283 |
大丈夫ですか。大丈夫です。あのシンクタンクが発表した,統計データですけど。 |
「シンクタンク[日本語で発話する]」,发表的那个什么,「トケーノ[日本語で発話する]」,表的那个数据。 |
「シンクタンク」が発表した,「トケーノ」,時計のデータ。 |
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284 |
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シンクタンクって何ですか。何の名前だと思いますか。人ですか,それとも。 |
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「会社の名前[日本語で発話する]」。 |
「会社の名前」。 |
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公表されている以上は,基本は自由に使えます。 |
发表之后,可以自由使用。 |
発表の後は自由に使えます。 |
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データを抽出するのはね。 |
「データチューシュツスル,チューシュツ,チューシュ[日本語で発話する]」,重视数据。 |
「データチューシュツスル,チューシュツ,チューシュ」,データを重視する。 |
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288 |
そのデータを説明するための文章を丸ごと借りてきたりするとー, |
就是。[4秒間無言。]把那个数据那个,忘了。 |
つまり,[4秒間無言。]データを,あー忘れました。 |
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289 |
文章にはレトリックというものがありますからー,だめな場合もあります。 |
就是应该是收集数据写成那个文章。 |
たぶんデータ,データを文にする。 |
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データを借りるのは,公表データなら基本自由です。よろしいですか。 |
用数据写文章,是谁都可以自由使用的。 |
データ。データを使って文章にしたものは誰でも自由に使えます。 |
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291 |
ただし,利用規約に反するとかね,そういうケースが中にはありますから, |
但是,「利用キヤク[日本語で発話する]」,利用,「キヤク[日本語で発話する]」,不知道。 |
でも,「利用キヤク」,利用「キヤク」,わかりません。 |
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292 |
利用規約はよく読んだ方がいいと思いますけどね。 |
就是把「利用キヤク[日本語で発話する]」这个最后读一下,那个好像稍微有点不一样。 |
「利用キヤク」最後読んでください。それは少し違うと思います。 |
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293 |
2番目の事実・データーでした。3番目。著作物として守られるのはー,具体的な表現として形を取ったものです。 |
嗯,就是把那个著作性,创作性吧作为具体的表现出来的东西,就是这个"Idea[英語で発話する]"。 |
うーん,その創造性を,具体的に表現したもの,つまりこの"Idea"です。 |
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294 |
具体的な表現です。その根底にある,アイデアは守られません。 |
「アイデアは守られ,アイデアは守られ[日本語で発話する]」,不保持,不知道。 |
「アイデアは守られ,アイデアは守られ」,保持しない,何かわからない |
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295 |
アイデアは流用自由なんです。実は。 |
"Idea[英語で発話する]"是自由使用的。 |
"Idea"は自由に使う。 |
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296 |
例えば,猫の一人称で小説を書くと。 |
比如说用猫的第一人称来写小说。 |
たとえば,猫の一人称で小説を書く。 |
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297 |
天才的なアイデアですね。 |
天才性的,想法。 |
天才的なアイデアです。 |
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298 |
ここでは仮に,これは我が国が誇る夏目漱石先生が,ね, |
啊,这个是那个夏目漱石的《我是猫》。 |
これは夏目漱石の『吾輩は猫である』。 |
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299 |
最初に,世界で思いついたんだとしましょう。 |
是世界上最先想起来的这个。 |
世界で最初に思いついたんです,この方法を。 |
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300 |
猫の一人称で小説を書こうと思うんだよ僕はと。 |
我是世界上第一个想,用第一人称写出来这个小说的。 |
私は,世界で初めて猫の第一人称で小説を書きたい。 |
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301 |
これを彼が,当時仲の良かった正岡子規にしゃべったとしましょう。 |
这是他当时,说出来的还是什么。 |
当時,彼は話した何とか。 |
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302 |
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誰に話しますか。 |
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303 |
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「マツオ,何とかかんとか[日本語で発話する]」。 |
「マツオ,何とかかんとか。」 |
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304 |
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その人はどんな人ですか。漱石とはどんな関係ですか。 |
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305 |
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是不是什么编辑呢? |
編集者でしょうか。 |
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そしたらなんと,正岡子規のほうが,そのアイデアを使って先に,猫の小説を書いちゃったとしましょう。 |
是,那个人,「マツオ[日本語で発話する]」什么人让他用猫的第一人称写小说吧。 |
その「マツオ」何とかという人が,自分に猫の一人称で小説を書いてしまいました。 |
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307 |
まずいですね。二人の友情はそれで終わりです。 |
「まずい[日本語で発話する]」。啊,两个人的友情就到此结束了。啊,「マツオ[日本語で発話する]」的那个人是不支持他用猫的第一人称。啊,就是夏目漱石不是说想用猫的第一人称写嘛,但是那个人不同意他那么写,两人的友情就破裂了。 |
「まずい」。あー,二人。二人の友情はそこまでです。あー,その「マツオ」何とかという人は彼が猫の一人称で小説を書くことを支持しなかった。そして,二人の友情は決裂してしまいました。夏目漱石は猫の一人称で小説を書きたいと言ったんですよね。その時その人は同意しなかったから,二人の友情は決裂したんです。 |
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308 |
しかしー,著作権侵害にはおそらく当たりません。 |
「しかし[日本語で発話する]」,但是著作权里面,著作权什么,没听明白。 |
「しかし」,けれども,著作権の中では著作権何とか,聞き取りませんでした。 |
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309 |
このアイデアだけであればー,著作物とは言えないんです。 |
光有这个"Idea[英語で発話する]",是不能做出来这个创作物的。 |
"Idea"だけでは著作物を作ることはできません。 |
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310 |
利用は自由なんです。 |
使用是自由的。 |
利用するのは自由です。 |
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311 |
あのー,書いた後も同じですよ。 |
这是写完之后的故事了。 |
これは書き終わった後の話です。 |
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312 |
『吾輩は猫である』を漱石が発表した後,それを読んだ人が, |
夏目漱石把《我是猫》写完之后,读了书的那个人, |
夏目漱石が『吾輩は猫である』を書いた後,それを読んだ人が, |
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313 |
あー猫の一人称で僕も書いてみようっつって小説書くのは自由です。 |
啊,原来就是,用猫的第一人称写这个小说也是自由的。 |
これは,あ−なるほど,猫の一人称で小説を書くのも自由です。 |
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314 |
なんでそうなってる。これはもちろん,価値のあるアイデア,いい加減な創作物そのものよりも,例えば小説そのものよりも, |
当然这是,他的自由,夏目漱石的,他的那个自由,呵呵。 |
もちろん,これは彼の自由です。夏目漱石の,彼の自由です。 |
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何が自由なんですか。
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就是按照自己的想法,用猫的第一人称来写小说。 |
自分のアイデア,つまり,猫の一人称で,小説を書くことが自由です。 |
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317 |
根底のアイデアのほうが,価値があるなんていうのは |
啊,就是,比起写出来的小说,最开始的"Idea[英語で発話する]"是重要的。 |
書き上がった小説よりもその最初の"Idea"の方が重要です。 |
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318 |
ざらにあることです。じゃアイデア無断で借りられたら腹立たないの。 |
"Idea[英語で発話する]",没听明白。 |
"Idea",違う,聞き取れなかった。 |
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319 |
もんのすごい腹立ちます。借りられた経験のある人だったら分かりますよね。 |
就是有非常大的价值,就是那个"Idea[英語で発話する]"。 |
"Idea"は非常に大きな価値があると思います。 |
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320 |
自分のアイデアを,人がまるで自分の思いつきであるかのようにどっかでね。 |
就是自己的"Idea[英語で発話する]",就是别人什么。 |
自分の"Idea"を,他人が,他人が,何でしょうか。 |
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321 |
もーうね,それについて語り始めるとちょっと長いんでやめますけれどもね。 |
别人,呵,还是不知道。 |
他人が,やっぱりわかりません。 |
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322 |
じゃあなんで自由利用にしてるのかと。 |
为什么是可以自由使用的? |
なぜ自由に使うことができるんでしょうか。 |
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何をですか。 |
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啊,应该是自己的想法别人也可以自由的使用。 |
自分のアイデアを他人も自由に使うことができる。 |
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325 |
これはー,例えばそのアイデアの中には作品の作りかたのアイデアもあります。 |
啊,比如说这个"Idea[英語で発話する]"里面,作品的创作方法也有。 |
たとえば"Idea"の中には,作品の創作方法もあります。 |
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326 |
空気遠近法なんていってね。 |
「クーキエンキン[日本語で発話する]」,这个单词不知道。 |
「クーキエンキン」,この単語はわかりません。 |
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327 |
遠くにあるものは色がぼやけて色が薄れて見える。 |
「遠く[日本語で発話する]」,远处的什么东西,颜色还是什么,看不清。 |
「遠く」。遠くにあるものは色がはっきり見えない。 |
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328 |
この空気の作用を利用して,遠近感を出す技法を空気遠近法と言います。これを大成したひとりが,レオナルドダビンチである。 |
呵呵,没听明白。 |
聞き取れませんでした。 |
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329 |
この空気遠近法によって書かれた彼の代表作が, |
就是根据这个「クーキエンキン[日本語で発話する]」什么东西,别人, |
この「クーキエンキン」とかいうものに基づいて他の人が, |
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330 |
なんでしょうか。そうなんです。そうですね。ありがとうございます,全員参加ですからね。はい。モナリザですね。あの今はもう全体ぼやけちゃってますからあのよくわかんないですけど,あのー書かれた当初はあのー,女性は,くっきりとした色で,描かれて,遠くはぼやけてたんです。 |
「遠くは,ゴヒャクエン[日本語で発話する]」?五百元? |
「遠くは,ゴヒャクエン」?五百円? |
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331 |
仮にこの空気遠近法というアイデアが著作物だとするとー, |
假设这个「クーキエンキン[日本語で発話する]」是创作物的话 |
仮にこの「クーキエンキン」が創作物だとすると |
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332 |
要するに誰も,空気遠近法で絵を書いちゃいけないってことになるわけです。 |
总的来说谁都不能到达那个「クーキエンキン[日本語で発話する]」的程度。 |
要するに,誰もその「クーキエンキン」の程度に達することができない。 |
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333 |
レオナルドが生きてる間と彼が死んでから何十年もの間。 |
谁谁谁好像什么,谁谁谁死后有十多年了。 |
何とかかんとかっていう人が死んでから十数年。 |
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334 |
遺族の許可がない限り。たとえ頭の中に絵があっても。 |
比如说他那个脑子里面有什么,什么画面吗? |
たとえば頭の中に,え,というのは絵のことでしょうか。 |
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335 |
たとえここに傑作があって, |
啊,比如说这个脑子里面有什么杰作。 |
あ,たとえば,頭の中に傑作がある。 |
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336 |
後は手を動かすだけだと思っていても |
啊,之后自己动动手把那个作品创出来。 |
あ,手を動かせばその作品を描くことができます。 |
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337 |
書けないんです,著作権侵害になっちゃうから。 |
但是不能写,没有著作权。 |
けれども,描くことができません。なぜなら,「ちょさくけん」著作権がないからです。 |
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338 |
これがー,アイデアを独占させない理由です。 |
这就是"Idea[英語で発話する]"不能,不能,不能做出来,不能根据"Idea[英語で発話する]"创作出来作品的原因。 |
これは"Idea"が,"Idea"に基づいて作品が創作できない原因なんです。 |
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339 |
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アイデアに基づいて,というのは使ってという意味ですか。 |
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「はい[日本語で発話する]」。 |
「はい」。 |
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341 |
素晴らしいアイデアだったらー,みんな自由に使わせて,もっと良い |
啊,就是如果是一个非常好的"Idea[英語で発話する]"的话,大家都使用的话,可以创作出更好的作品。 |
非常によい"Idea"だったら,皆さん自由に使ってさらに良い作品を作ることができる。 |
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342 |
作品が生まれることを期待しようと。その代わりー,生まれた具体的作品を, |
相反地,那些创作出来的作品。 |
逆に創作した作品。 |
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343 |
まねすることはなしにしよう。 |
不用模仿那些。 |
それらの作り上げた作品を真似してはいけません。 |
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344 |
これが,我々の,社会の,いわば,バランスラインです現在。 |
这就是现在我们这个社会的平衡。 |
これが今の私たちの現代社会のバランスです。 |
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345 |
表現は,無断利用なし。 |
表现是不能随便地使用的。 |
表現は自由に使うことはできません。 |
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346 |
アイデアは,無断利用ありで。 |
这个"Idea[英語で発話する]"是「むだん[日本語で発話する]」,不能自由使用的。 |
"Idea"は「むだん」,自由に使っていい?たぶん自由に使っていい。 |
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347 |
よいでしょうか。そんなふうに,考えます。さあ,4番目です。著作物に当たらない情報のその4。題号・名称・短いフレーズと書きました。 |
第四个就是题号,名称,短句子。 |
4つ目は題号,名称,短いフレーズです。 |
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348 |
これがー[スクリーンの「題号」の所を指示しながら],タイトルです。 |
那个是标题。 |
それはタイトルです。 |
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349 |
これは[スクリーンの「名称」の所を指示しながら]作品に登場するような,それぞれの名前です。 |
啊,这个是作品上市之后的名字吧。 |
あ,これが作品が売り出されてからの名前でしょう。 |
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350 |
例えば,スネ夫。 |
「たとえば[日本語で発話する]」,比如说「スネオ[日本語で発話する]」。 |
「たとえば」,たとえば「スネオ」。 |
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351 |
今わたしがスネ夫と言ったときに,みなさんハッとしたと思うんです。 |
现在我说这个「スネオ[日本語で発話する]」,大家一定会,一惊。 |
私が「スネオ」と言った時に皆さん驚いたと思います。 |
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352 |
みなさんの頭上にはおそらくー,ある特定の人物の顔が浮かんだと思うんです。 |
大家的脑海里可能会想到某个特定人物的「情報[日本語で発話する]」信息。 |
皆さんの頭には,特定の人物の「情報」情報が浮かんだと思います。 |
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353 |
その人物はおそらく横顔だったんじゃないかと思うんです。 |
那些人物可能应该是「ヨコガワ[日本語で発話する]」,在旁边吗? |
その人物はたぶん「ヨコガワ」,隣にいたんですか。横っていうことだと思います。 |
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354 |
だいたい横顔です。みんなが同じ人物を思い浮かべる |
大家都是「同じジムツ[日本語で発話する]」,就是,「ジムツ[日本語で発話する]」是什么,反正就是在同一个「ジムツ[日本語で発話する]」。 |
みんなが「同じジムツ」,つまり「ジムツ」はなんでしょう。いずれにしても,その同じ「ジムツ」だと思います。 |
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355 |
ということはこれはかなり,特徴的な名前です。 |
这一定是一个非常「特徴[日本語で発話する]」,一个很特别的,很有特征的名字。 |
これはきっととても「特徴」,特別な,とても特徴のある名前だと思います。 |
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356 |
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何の名前の説明ですか。
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357 |
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嗯,就是那个自己创作出来的那篇文章的名字。 |
自分で創作したその文章の名前です。 |
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358 |
にもかかわらずこれはもとはと言えばたった3音の言葉にしか過ぎないわけですね。 |
这个没听明白。 |
聞き取れませんでした。 |
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359 |
ス,ネ,オです。 |
「ス,ネ,オ[日本語で発話する]」。 |
「ス,ネ,オ」。 |
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360 |
しかもー,すねてる男の子だからスネ夫です。 |
「スネテイタノハ[日本語で発話する]」,什么什么的「男[日本語で発話する]」是「スネオ[日本語で発話する]」。 |
「スネテイタノハ」,何とかの「男」が「スネオ」です。 |
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361 |
元はと言えば大して独創的じゃないんです。 |
不是独创的,就是从原本来说。 |
元々独創的ではありません。 |
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362 |
[以下略] |
[以下略] |
[以下略] |
[以下略] |
[以下略] |
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